JPH11128760A - サンドミルにおける分散媒体分離装置 - Google Patents

サンドミルにおける分散媒体分離装置

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JPH11128760A
JPH11128760A JP31444997A JP31444997A JPH11128760A JP H11128760 A JPH11128760 A JP H11128760A JP 31444997 A JP31444997 A JP 31444997A JP 31444997 A JP31444997 A JP 31444997A JP H11128760 A JPH11128760 A JP H11128760A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】遠心分級ローターを攪拌軸1に対して同芯
二重構造となるように取り付け、外側に位置する分級ロ
ーター2と内側に位置する分級ローター3とに格子状の
多数のスリット2a、3aを形成する。前記分級ローター2
を逆截頭円錐形とし、その底部2bを開口する。 【効果】従来の遠心ローターを用いた場合に比べて、分
散媒体を被処理液から分離する能力を大幅に上げること
ができる。特に、ミル容器Aの上側(出口側)から下側
(入口側)に向けての被処理液及び分散媒体の対流が、
より発生しやすくなり、前記分離能力をさらに上げるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小分散媒体(い
わゆるビーズ)を使用するサンドミル(連続式の湿式分
散機)において、分散媒体を被処理液から分離する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のサンドミルにおいては、分散媒体
を被処理液から分離するための分散媒体分離装置(いわ
ゆるビーズセパレータ)として、媒体よりすきまの小さ
いスクリーンやギャップセパレータと称する回転スリッ
トが使用されている。そして、サンドミルの分散能力を
高めるのに、小径(微小)のビーズが有効なことは近年
よく知られる様になって来た。小径(微小)のビーズを
使えば処理能力が上がるだけでなく、分散限界もより小
さくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小径
(微小)のビーズを使うためにはスクリーンや回転スリ
ットのすきまをビーズ径の1/2〜1/4程度にする必
要があり、すきまを通過する際のスラリーの圧力損失や
ビーズによる目づまりで、必要な処理量を確保すること
が困難となる。現実問題として、使用可能なビーズ径は
0.3mmが限界となっている。上記問題点を解決する
ために、ローターの遠心力を利用してビーズを被処理液
から分離することが試みられている(例えば、特開平8
−229419号公報参照)。この先行技術において
は、ミル容器上部を拡張してセパレーターの径が大きく
なるように工夫されている。それは、ローターの遠心力
を大きくし、しかも、セパレーターの開口面積を大きく
するためであると思われる。
【0004】遠心分離の理論からすると、この改良は有
効であると言えるが、ミル容器が構造的に複雑になり、
例えば、耐摩耗材(超硬セラミックスなど)で容器を製
作しようとした場合、ミル容器に割れやひずみが生じや
すく、また、成型のための型が高価になってコスト面で
支障を来すこともある。超硬セラミックスでミル容器を
製作する場合を例に挙げて説明すると、超硬セラミック
スは焼結品であるから、ミル容器の構造が複雑になれば
なるほど、加熱炉に入れて焼結する際乾燥収縮時におけ
る収縮率の差等でミル容器に割れやひずみが生じやす
い。従って、ミル容器はできるだけ簡単な構造であるこ
とが望ましい。一方、焼結品である超硬セラミックスで
ミル容器を製作するに当っては、加圧成型のためのプレ
ス用ゴム型を使用することが多いが、大きさ、個数に応
じて型の加工方法も異なるため、成型のための型が高価
になり勝ちであり、いずれにしてもミル容器の構造は簡
単な方がよい。本発明は、ミル容器上部を拡張するとい
う、複雑な構造になる手段を採ることなく、分散媒体を
被処理液から分離する能力を向上させるように工夫した
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、遠
心分級ローターを攪拌軸1に対し同芯二重構造となるよ
うに取り付け、外側に位置する分級ローター2と内側に
位置する分級ローター3とにスリット2a、3aをそれぞれ
形成するとともに、外側に位置する分級ローター2の底
部2bを開口したものである。
【0006】本発明による分散媒体分離装置を備えたサ
ンドミルを用いると、攪拌軸1に取り付けられている攪
拌ディスク4、4の回転による遠心力で、ミル容器A内
の被処理液と分散媒体とが攪拌される。このとき、被処
理液より比重の重い分散媒体はミル容器Aの内壁側に飛
ばされるから、分散媒体の分布状態はミル容器A中心側
は粗、ミル容器A内壁側は密となっている。そして、ミ
ル容器A内の被処理液と分散媒体は2つの遠心分級ロー
ターのうち外側に位置する分級ローター2の回転による
遠心力で、その底部2bに形成されている開口部2cから吸
い込まれ(図1(a) の矢印)、外壁に形成されている
スリット2a、2aからミル容器A内に吐き出される(図1
(a) の矢印)。すなわち、外側に位置する分級ロータ
ー2の働きにより、被処理液と分散媒体はミル容器A内
の上側(出口側)から下側(入口側)に向けて流れ、す
なわち、被処理液と分散媒体の対流が発生し、分散媒体
がミル容器A内の上方に集中するのが防止される。
【0007】また、外側に位置する分級ローター2の回
転による遠心力により、内側に位置する分級ローター3
の内部に吸い込まれた被処理液の一部(図1(a) の矢印
)は、ミル容器A内におけるポンプの強制送入により
遠心力に逆らって図1(a) の矢印で示すように軸方向
の溝3bを通り、図1(a) の矢印、、で示すように
ミル容器A外部に圧送される。この時、被処理液に混入
している分散媒体は、内側に位置する分級ローター3に
より被処理液と分離され、外側に位置する分級ローター
2のスリット2a、2aからミル容器Aの方へ戻される。
【0008】外側に位置する分級ローター2は、図1、
特に、図1(b) に示すように、逆截頭円錐形としておく
のが好ましい。この分級ローター2を逆截頭円錐形とし
ておくと、ミル容器A内の上側(出口側)から下側(入
口側)に向けての被処理液及び分散媒体の対流が、より
発生しやすくなる。その根拠を図2に基いて説明する
と、逆截頭円錐形の分級ローター2の回転による遠心力
は、分級ローター2の上側と下側とで異なる(上側の方
が下側より大きい)から、スリット2aから飛び出す液の
飛出速度は分級ローター2の上側の方が下側より大き
い。すなわち、図2における液の飛出速度v1 とv2
の関係は v1 >v2 となる。そして、その部分における吐出量Vも V1 >V2 となる。従って、ミル容器 内壁付近での圧力ΔPは ΔP1 >ΔP2 となり、液流は圧力の高いΔP1 部から圧力の低いΔP
2 部の方へ、すなわち、上方から下方へと流れることに
なり、上下方向の対流がより生じやすくなる。
【0009】次に、試験例を挙げながら本発明による分
散媒体分離装置をさらに具体的に説明する。遠心力場に
おける液体中の粒子の運動速度Uは、粒子の径が小さい
場合、ストークスの式が適用される。
【数1】 g :重力加速度 980 cm/sec2 ρp :粒子密度 g/cm3 ρ :液体密度 g/cm3p :粒子径 cm μ :液粘度 g/cmsec
【0010】しかるに、前記数式におけるZ、すなわ
ち、遠心効果は、
【数2】 R:回転半径 m N:回転数 r.p.m.
【0011】従来から使用されている一般的なミル容器
(容積5l)の攪拌軸1’に遠心ローター3’と攪拌デ
ィスク4’とを取り付けたサンドミル(図6)におい
て、例えば、 ミル容器の内径 :D’= 150 mm 遠心ローター3’の外径:d’= 126 mm 攪拌ディスク4’の外径:d”= 126 mm とし、羽根の周速を一般的な速度 10 m/sec で運転した
場合、攪拌軸1’の回転数は 1528 r.p.m.となる。従っ
て、この時の遠心効果Zは、
【数3】
【0012】今、密度 1.3 g/cm3の液中にガラスビーズ
(密度 2.5 g/cm3)を入れて運転した場合を考えると、
ガラスビーズ径 0.5 mm 、液粘度1ポイズ (poise)とし
た時の粒子飛出速度Uは、
【数4】
【0013】遠心ローター3’の開口面積を 25 cm2
し、ポンプにより遠心ローター3’のスリット2’へ液
を強制流入させる液速度が前記飛出速度Uより小さいと
きビーズが遠心ローター3’内に入り込まないと考える
と、ミル処理量Qは
【数5】 従って、
【数6】 となる。これを l/minに換算すると、39.9 l/minとな
り、単一粒子の場合におけるミル能力に必要かつ充分な
分離能力があることが分かる。
【0014】ただし、ミル容器には普通ミル容積の80%
前後のビーズを充填して運転するため、単一ビーズの時
に比べるとビーズ同士の衝突などによって当然ビーズ運
動量が大幅に減衰し、前記計算式よりはるかに小さい値
になることは容易に推察できる。図6に示すサンドミル
を用い、以下の仕様で実際に運転テストを行った。この
場合において、吐出量を順次変化させて行くと、吐出量
2.2 l/minでガラスビーズが軸方向の溝5’を経てミル
容器A’の出口側から流出した。 ミル容器の容積 5l ビースの種類・大きさ ビーズガラス、直径 0.5 mm ビーズ充填率 80%(容積比) 回転数 1528 r.p.m. 被処理液 水あめ希釈液(粘度:1ポイズ、密度:1.3 g/cm3
【0015】ミル容器内部を目視できるようにミル容器
をガラス製として観察してみると、当初ミル容器内に均
一に、又は、ミル容器内下部にビーズが滞留していたの
が、吐出量を上げるに連れてビーズがミル容器内上部
(出口側の遠心ローター3’付近)に集まり始め、吐出
量が2 l/minを越えると、ミル容器内壁部のビーズは全
く動かず内壁に張り付いた状態となっていた。この事実
から、ビーズが流出する原因は被処理液の圧送によって
ビーズが出口側に持ち上げられ、遠心ローター3’付近
で過密状態となり、ビーズの運動速度が著しく阻害され
ることとなって充分な遠心効果を得ることができず、ビ
ーズの方が被処理液の流速に負け、結果的に遠心ロータ
ー3’内に流入すると推察することができる。
【0016】このテスト結果より、ビーズが遠心ロータ
ー3’付近に集まるのを防止してやれば、処理量をさら
に増やすことができることを見出した。そして、これを
実現するために、図1に示すような新規なローターを開
発した。すなわち、遠心分級ローターを攪拌軸1に対し
同芯二重構造となるように取り付け、外側に位置する分
級ローター2と内側に位置する分級ローター3とにそれ
ぞれスリット2a、3aを形成するとともに、外側に位置す
る分級ローター2の底部2bを開口したものである。外側
に位置する分級ローター2を逆截頭円錐形とするのが好
ましい。
【0017】図6において3’で示す従来の遠心ロータ
ーでは、ビーズ密なるミル容器内壁近くから被処理液を
取り込んでいたため、とうしてもビーズがローター3’
の周囲に集まりやすく、ビーズ運動量が減衰し、充分な
遠心効果を得ることが困難であったが、本発明による2
つの遠心分級ローター2、3を用いれば、以下に示すよ
うな機能が発揮される。すなわち、 (1) ビーズ粗なる中心部から被処理液を取り込む。 (2) 外側に位置する分級ローター2の回転力により、こ
の分級ローター2内に入り込んだビーズに遠心力を与
え、この分級ローター2に強制的に振り出す。 (3) 外側に位置する分級ローター2の働きにより対流を
起こし、ビーズがミル容器A内の上方に集まるのを防止
する。 (4) 内側に位置する分級ローター2の外周付近ではビー
ズ密集度が低いため、ビーズに分級ローター2の回転に
近い運動速度を与えることができ、分離能力が上がる。 これらの相乗効果として、図6に示す従来の遠心ロータ
ーを用いた場合に比べて、大幅に分離能力を上げること
ができる。
【0018】本発明による遠心分級ローターを用い、以
下の仕様で実際に運転テストを行った。この場合におい
て、吐出量を順次変化させて行くと、吐出量 4.4 l/min
でガラスビーズが出口側から流出した。 ミル容器の容積 5l ビースの種類・大きさ ビーズガラス、直径 0.5 mm ビーズ充填率 80%(容積比) 回転数 1528 r.p.m. 被処理液 水あめ希釈液(粘度:1ポイズ、密度:1.3 g/cm3 ) 図6に示すサンドミルを用いて同じ条件で運転テストを
行った場合(上で説明済)とテスト結果を比べると、本
発明の場合の方が従来の場合に比べて倍の処理量とな
り、処理能力が大幅に向上することが立証された。
【0019】一方、本発明による遠心分級ローターを用
いた場合において、以下の条件、すなわち、 ミル容器の容積 5l ビーズ充填率 80%(容積比) 回転数 1528 r.p.m. 被処理液 水あめ を変えずに、ビーズの比重、ビーズの直径、液粘度を変
えた場合の限界吐出量をそれぞれ測定した。その測定結
果を図3、図4、図5に示す。なお、ビーズの比重を変
えて限界吐出量を測定するに当っては、ビーズの直径を
0.5 mm 、液粘度を2ポイズと一定ならしめておいた。
また、ビーズの直径を変えて限界吐出量を測定するに当
っては、液粘度を2ポイズと一定にした条件下で、比重
2.5のガラスビーズと比重 6.1のジルコニアビーズを使
用した。さらに、液粘度を変えて限界吐出量を測定する
に当っては、比重がいずれも6.1 で直径が0.1 mm、0.3m
m 、0.5 mmのジルコニアビーズをそれぞれ使用した。
【0020】このテスト結果より、直径 0.1 mm のビー
ズを使用した場合、ジルコニアビーズでは約1 l/min
(粘度2ポイズ)の処理量が得られることが分かった。
サンドミルを使って超微分散を行う場合、ミル容器内滞
留時間を長く取る(処理量を落とす)必要があり、例え
ば、5lミルで直径 0.1 mm のビーズを使用した場合、
処理量が 0.2〜0.5 l/min 程度と予測されるため、上記
テストデータ結果から見て充分実用化可能であることが
分かる。
【0021】外側に位置する分級ローター2のスリット
2aと内側に位置する分級ローター3のスリット3aは、い
ずれも格子状に多数形成されているのが好ましい。スリ
ット2aとスリット3aとがいずれも格子状に多数形成され
ている場合には、ビーズと被処理液の吸い込みや吐き出
しを円周方向において均等に行うことができる。
【0022】外側に位置する分級ローター2の底部2bに
形成されている開口部2cの縦断面形状は、下側から上側
に行くに従って徐々に外側に向かうような形状とするの
が好ましい。開口部2cの縦断面形状をこのような形状と
すると、外側に位置する分級ローター2の回転による遠
心力で、ビーズと被処理液とが開口部2cからよりスムー
ズに吸い込まれ、それらをスリット2aからよりスムーズ
にミル容器A内に吐き出すことができる。
【0023】なお、本発明による分散媒体分離装置にお
いては、微小ビーズのみならず異径混合ビーズを使用す
ることもできるから、従来のミルのように摩耗したビー
ズを定期的に選別する必要がなく、摩耗した量を追加投
入するだけで連続して使用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を、
図1に基いて詳細に説明する。ミル容器A内の上側(出
口側)において、垂直方向に配置されている攪拌軸1に
遠心分級ローターを攪拌軸1に対し同芯二重構造となる
ように取り付ける。前記攪拌軸1には、従来の場合と同
じ板状の攪拌ディスク4、4が複数枚取り付けられてい
る。外側に位置する分級ローター2と内側に位置する分
級ローター3とにスリット2a、3aをそれぞれ形成する。
外側に位置する分級ローター2におけるスリット2aと内
側に位置する分級ローター3のスリット3aは、図1(b)
に示すように、いずれも格子状に多数形成されているの
が好ましい。それは、ビーズと被処理液の吸い込みや吐
き出しを円周方向において均等に行うことができるから
である。
【0025】そして、外側に位置するこの分級ローター
2の底部2bを開口する。この開口部2cは、図1(b) に示
すように、分級ローター2の中心を通る線上に位置し、
しかも、等間隔を置いて多数放射状に配置されているの
が好ましい。また、各開口部2cは図1(b) に示すように
平面長方形状とするのが望ましいが、この形状のみに限
定されるものではなく、例えば、丸形、正方形としても
よい。一方、この開口部2cの縦断面形状は、図1(a) 並
びに図2に示すように、開口部2cの軸線Bが攪拌軸1と
平行にならないよう、下側から上側に行くに従って徐々
に外側に向かうような形状とするのが好ましい。開口部
2cの縦断面形状をこのような形状とすると、外側に位置
する分級ローター2の回転による遠心力で、ビーズと被
処理液とが開口部2cからよりスムーズに吸い込まれ、そ
れらを多数のスリット2a、2aからよりスムーズにミル容
器A内に吐き出すことができるからである。なお、外側
に位置する分級ローター2は図1に示すように逆截頭円
錐形にしてあるが、その形状にするのが好ましい理由は
上述したとおりである。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従来の遠
心ローターを用いた場合に比べて、分散媒体を被処理液
から分離する能力を大幅に上げることができる効果があ
る。
【0027】請求項2記載の発明によれば、ミル容器A
内の上側(出口側)から下側(入口側)に向けての被処
理液及び分散媒体の対流が、より発生しやすくなるの
で、分離能力をさらに上げることができる効果がある。
【0028】請求項3記載の発明によれば、分散媒体と
被処理液の吸い込みや吐き出しを円周方向において均等
に行うことができる効果がある。
【0029】請求項4記載の発明によれば、外側に位置
する分級ローターの回転による遠心力で、分散媒体と被
処理液とが開口部からよりスムーズに吸い込まれ、ま
た、それらをスリットからよりスムーズにミル容器内に
吐き出すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分散媒体分離装置を備えたサンド
ミルの概略断面図である。
【図2】本発明による分散媒体分離装置に用いられてい
る2つの分級ローターのうち、外側に位置する分級ロー
ターの機能を説明するための概略図である。
【図3】ビーズの比重を変えた場合の限界吐出量の測定
結果を示すグラフである(ただし、ビーズ径を 0.5 mm
、液粘度を2ポイズと一定にした)。
【図4】ビーズ径を変えた場合の限界吐出量の測定結果
を示すグラフである(ただし、液粘度を2ポイズと一定
にした。そして、比重 2.5のガラスビーズと比重 6.1の
ジルコニアビーズとを使用)。
【図5】液粘度を変えた場合の限界吐出量の測定結果を
示すグラフである(ただし、比重 6.1、直径 0.1 mm 、
0.3 mm、0.5 mmのジルコニアビーズを使用)。
【図6】遠心ローターを備えた従来のサンドミルの一例
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1─攪拌軸、2─分級ローター、2a─スリット、2b─底
部、2c─開口部、3─分級ローター、3a─スリット、3
─溝、4─攪拌ディスク、A─ミル容器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心分級ローターを攪拌軸1に対し同芯二
    重構造となるように取り付け、外側に位置する分級ロー
    ター2と内側に位置する分級ローター3とにスリット2
    a、3aをそれぞれ形成するとともに、外側に位置する分
    級ローター2の底部2bを開口したことを特徴とするサン
    ドミルにおける分散媒体分離装置。
  2. 【請求項2】外側に位置する分級ローター2を逆截頭円
    錐形としたことを特徴とする請求項1記載のサンドミル
    における分散媒体分離装置。
  3. 【請求項3】外側に位置する分級ローター2のスリット
    2aと内側に位置する分級ローター3のスリット3aは、い
    ずれも格子状に多数形成されている請求項1記載のサン
    ドミルにおける分散媒体分離装置。
  4. 【請求項4】外側に位置する分級ローター2の底部2bに
    形成されている開口部2cの縦断面形状は、下側から上側
    に行くに従って徐々に外側に向かうような形状となって
    いる請求項1記載のサンドミルにおける分散媒体分離装
    置。
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