JPH11128339A - 蠕動式輸液ポンプ - Google Patents

蠕動式輸液ポンプ

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JPH11128339A
JPH11128339A JP9293744A JP29374497A JPH11128339A JP H11128339 A JPH11128339 A JP H11128339A JP 9293744 A JP9293744 A JP 9293744A JP 29374497 A JP29374497 A JP 29374497A JP H11128339 A JPH11128339 A JP H11128339A
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cams
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Hiroshi Oshima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輸液チューブの付け外しを容易且つ迅速に行う
ことができる蠕動式輸液ポンプを構造簡単に提供する。 【解決手段】押さえ板5に対向して複数の圧接フィンガ
ー8を設ける。各圧接フィンガーを進退させる複数のカ
ム9を設ける。1つのカム9aを回転軸10に固定し、
他のカム9を回転軸10に遊挿する。隣接するカム9同
士を互いに係止させて各カム9の回転を連鎖させる係止
部15,16を設ける。回転軸10が正転したとき、係
止部15,16を介して各カム9が所定角度ずつ変位
し、各圧接フィンガー8を順次進退させて輸液チューブ
2に蠕動運動を付与する。回転軸10が逆転したとき、
係止部15,16を介して各カム9が一致して整列し、
全ての圧接フィンガー8の先端を平坦に配列させ後退さ
せて輸液チューブ2の付け外しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性を有する輸
液チューブに蠕動運動を付与して液体を送る蠕動式輸液
ポンプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野において体液や血液成分或いは
薬液等を強制的に送る輸液ポンプが知られており、この
種の輸液ポンプとしては、蠕動式(ペリスタルティック
フィンガー方式)を採用したものが挙げられる。
【0003】この種の蠕動式輸液ポンプは、可撓性を有
する輸液チューブの一側に複数の圧接フィンガーを圧接
して、各圧接フィンガーを順次進退させることにより輸
液チューブの上流側から下流側に向かって蠕動運動を付
与する。各圧接フィンガーは、輸液チューブの一側を押
さえる押さえ板に向かって進出することにより輸液チュ
ーブの他側に圧接する。各圧接フィンガーは、輸液チュ
ーブに沿って隣接して配列され、複数のカムによって各
別に進退される。各カムは、モータ等の回転駆動手段に
接続された回転軸が挿通され、該回転軸の回転方向に向
かって所定角度ずつ変位して回転軸に固定されている。
回転軸の回転によって各カムが順次進角し、各カムの回
転に伴って各圧接フィンガーがその上流側から下流側に
かけて順次進退される。これにより、各圧接フィンガー
に当接された輸液チューブに蠕動運動が付与される。
【0004】しかし、この構成によると、回転軸の回転
を停止したときにも、何れかのカムは圧接フィンガーを
進出させた状態で停止する。例えば輸液を開始する前に
各圧接フィンガーと押さえ板との間に輸液チューブを取
り付けることが行われるが、この状態では、進出状態の
圧接フィンガーの先端と押さえ板との間隔が極めて小さ
く、その間隔内に輸液チューブを取り付けることが困難
となる。また、輸液を終了した後に各圧接フィンガーと
押さえ板との間から輸液チューブを取り外すことが行わ
れるが、進出状態の圧接フィンガーの先端と押さえ板と
の間に輸液チューブが挟まれているため、その間から輸
液チューブを取り外すことが困難となる。
【0005】そこで従来、押さえ板を、圧接フィンガー
から離反するように扉状に開閉自在に設け、輸液チュー
ブの付け外しの際に押さえ板を開閉するようにしてい
た。
【0006】しかし、押さえ板は、輸液チューブの付け
外しの度に、頻繁に開閉されるため、押さえ板を開閉自
在とするヒンジ等に高い耐久性が必要であると共に、閉
状態のときに押さえ板による輸液チューブの確実な押さ
え状態を維持するための精度の高い固定手段が必要とな
り、コスト高となる不都合がある。しかも、押さえ板の
開閉作業が煩わしく、輸液チューブの迅速な付け外しに
支障を来すおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、押さえ板を圧接フィンガーから離反させ
る構造とすることなく輸液チューブの付け外しを容易且
つ迅速に行うことができる蠕動式輸液ポンプを構造簡単
に提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、可撓性を有する輸液チューブに上流側
から下流側に向かって蠕動運動を付与することにより該
輸液チューブ内の液体を強制的に流動させる蠕動式輸液
ポンプであって、前記輸液チューブの一側に当接する平
坦面を有して該輸液チューブを押さえる押さえ板と、該
押さえ板に前記輸液チューブを介して対向して該輸液チ
ューブを圧接する方向に進退自在とされ且つ該輸液チュ
ーブに沿って隣接して配列された複数の圧接フィンガー
と、各圧接フィンガーを順次進退させるべく所定角度ず
つ変位して配列された複数のカムと、各カムを軸支して
一体に回転させる回転軸と、該回転軸を回転駆動する駆
動手段とを備えて成り、前記カムのうち何れか1つが前
記回転軸に固定されており、他のカムは前記回転軸に遊
挿されており、各カムは、互いに隣接するカム同士がそ
の回転方向において互いに係止し合うことにより、各カ
ムの回転を連鎖させる係止部を備え、前記回転軸が正転
したとき、前記係止部は、互いに隣接する一方のカムに
対して他方のカムが回転方向に所定角度を存して変位す
る位置で互いに係止し、各カムは、各圧接フィンガーを
順次進退させて輸液チューブに蠕動運動を付与し、前記
回転軸が逆転したとき、前記係止部は、互いに隣接する
一方のカムに対して他方のカムが一致する位置で互いに
係止し、各カムは、各圧接フィンガーの先端を平坦に配
列させて一体に後退させることを特徴とする。
【0009】回転軸を正転させると、前記係止部は、互
いに隣接する一方のカムと他方のカムとが所定角度に変
位するように係止する。即ち、回転軸に固定されたカム
の正転に伴って前記係止部が係止し合い、回転軸に遊挿
された他のカムが連鎖して、各カムが所定角度毎に変位
する。なお、このときの変位は、上流側に位置するカム
から下流側に位置するカムかけて回転軸の回転方向に沿
って一定の角度毎に進角するものとする。そして、各カ
ムが所定角度毎に変位した状態で更に回転軸を回転(正
転)させることにより、各カムの進角に従って、上流側
の圧接フィンガーから下流側の圧接フィンガーにかけて
順次進退され、各圧接フィンガーの先端側に蠕動波が形
成される。これにより、各圧接フィンガーと押さえ板と
の間に位置する輸液チューブに蠕動運動が付与され、輸
液チューブ内の液体を強制的に送ることができる。
【0010】回転軸を逆転させると、前記係止部は、互
いに隣接する一方のカムに対して他方のカムが一致する
位置で互いに係止する。即ち、回転軸に固定されたカム
の逆転に伴って前記係止部が係止し合い、回転軸に遊挿
された他のカムが連鎖して、全てのカムが一致する。全
てのカムが一致することにより、各カムによって進退さ
れる全ての圧接フィンガーの先端が平坦に揃う。そし
て、全てのカムが一致した状態で更に回転軸を回転(逆
転)させることにより、全ての圧接フィンガーを同時に
後退させることができる。
【0011】従って、回転軸の回転を停止させたとき
に、全ての圧接フィンガーの先端と押さえ板との間隔が
最も広い状態とすることができ、従来のような押さえ板
を扉状に開閉自在とすることなく、輸液チューブの付け
外しを容易且つ迅速に行うことができる。
【0012】本発明の一態様として前記係止部は、互い
に隣接する一方のカムに形成された長孔状の凹部と、他
方のカムに形成されて前記回転軸の回転方向に応じて前
記凹部の何れか一方端の内壁に係止する凸部とにより構
成され、前記回転軸が正転したとき、該凸部が前記凹部
の一方端の内壁に当接して、互いに隣接する一方のカム
に対して他方のカムが回転方向に所定角度を存して変位
し、前記回転軸が逆転したとき、該凸部が前記凹部の他
方端の内壁に当接して、互いに隣接する一方のカムに他
方のカムが一致することを特徴とする。
【0013】本態様によれば、該係止部は、互いに隣接
する一方のカムに長孔状の凹部を設け、他方のカムに該
凹部の何れか一方端の内壁に係止する凸部を設けること
により構成することができる。即ち、回転軸が正転し
て、一方のカムの凹部の一方端の内壁に他方のカムの凸
部が係止されたとき、両カムは所定角度を存して変位す
る。そして、回転軸が逆転して、一方のカムの凹部の他
方端の内壁に他方のカムの凸部が係止されたとき、両カ
ムの変位が無くなって一致する。
【0014】このように、それぞれのカムに前記凹部及
び凸部を設けるといった簡単な構成の係止部を設けるだ
けで、回転軸の回転方向に応じて各カムを変位或いは一
致させることができ、各圧接フィンガーを順次進退させ
て輸液チューブに蠕動運動を付与し、または、各圧接フ
ィンガーの先端を平坦に配列させて一体に後退させるこ
とを回転軸の正逆回転のみで容易に行うことができる。
【0015】また、本発明の他の態様として、前記係止
部は、互いに隣接する一方のカムに形成された一対の第
1凸部と、他方のカムに形成されて前記回転軸の回転方
向に応じて何れか一方の第1凸部に係止する第2凸部と
により構成され、前記回転軸が正転したとき、該第2凸
部が一方の第1凸部に当接して、互いに隣接する一方の
カムに対して他方のカムが回転方向に所定角度を存して
変位し、前記回転軸が逆転したとき、該第2凸部が他方
の第1凸部に当接して、互いに隣接する一方のカムに他
方のカムが一致することを特徴とする。
【0016】本態様によれば、該係止部は、互いに隣接
する一方のカムに一対の第1凸部を設け、他方のカムに
何れか一方の第1凸部に係止する第2凸部を設けること
により構成することができる。即ち、回転軸が正転し
て、一方のカムの一方の第1凸部に他方のカムの第2凸
部が係止されたとき、両カムは所定角度を存して変位す
る。そして、回転軸が逆転して、一方のカムの他方の第
1凸部に他方のカムの第2凸部が係止されたとき、両カ
ムの変位が無くなって一致する。
【0017】このように、それぞれのカムに一対の第1
凸部及び第2凸部を設けるといった簡単な構成の係止部
を設けるだけで、回転軸の回転方向に応じて各カムを変
位或いは一致させることができ、本態様においても前述
した態様と同様の効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施形態の蠕動式輸液ポンプを
示す説明的斜視図、図2は本実施形態の蠕動式輸液ポン
プに備えるポンプ機構の説明的縦断面図、図3は図2に
示すポンプ機構に備える圧接フィンガーとカムとの連結
状態を示す平面説明図、図4はカムの形状を示す説明的
斜視図、図5は回転軸が正転されたときのカムの状態を
示す説明図、図6は回転軸が逆転されたときのカムの状
態を示す説明図、図7はカムによる圧接フィンガーの作
動を示す説明図、図8は他のカムの形状を示す説明的斜
視図、図9は回転軸の回転によるカムの状態を示す説明
図である。
【0019】本実施形態の蠕動式輸液ポンプ1は、可撓
性を有する輸液チューブ2に蠕動運動を付与することに
よって、輸液チューブ2内の液体を下流方向に強制的に
送るものであり、特に、医療分野において体液や血液成
分或いは薬液等を輸液チューブ2により人体に送る際に
使用されるものである。
【0020】図1に示すように、本実施形態の蠕動式輸
液ポンプ1は、操作パネル部3を前面に備え、前記輸液
チューブ2を挿着保持するチューブ保持部4を一側に備
えている。該チューブ保持部4は、上下方向に貫通し且
つ前面側が開放された大略コ字形の深溝状に形成されて
おり、輸液チューブ2を垂直方向に挿着保持する。
【0021】該チューブ保持部4の内部には、図2に示
すように、輸液チューブ2の一側に当接する押さえ板5
と、該押さえ板5に対向して輸液チューブ2の他側に当
接するポンプ機構6とが設けられている。更に、該チュ
ーブ保持部4(図1示)の内部には、図示しないが、該
チューブ保持部4内に保持された輸液チューブ2の内圧
を検出する圧力センサや輸液チューブ2内の気泡を検出
する気泡センサ等が設けられている。
【0022】図2に示すように、前記押さえ板5は金属
や合成樹脂等によって形成された硬質の厚板であり、一
側の平坦面7が輸液チューブ2に当接される。
【0023】また、ポンプ機構6は、チューブ保持部4
内において前記押さえ板5の平坦面7に対向する複数の
圧接フィンガー8と、該圧接フィンガー8を水平方向に
進退させる複数のカム9と、各カム9を軸支する回転自
在の回転軸10と、該回転軸10を回転駆動する駆動モ
ータ11とを備えている。
【0024】各圧接フィンガー8は、図2に示すよう
に、板状に形成されており、上下方向に互いに隣接して
配列されている。該圧接フィンガー8は、図3に示すよ
うに、輸液チューブ2に圧接する圧接部12を先端に備
え、後述のカム9に係合する略U字状のカム係合部13
を後端側に備えている。なお、該カム係合部13は略U
字状とする他に、図示しないが、カム9が係合可能とな
るような略楕円形の穴状に形成されていてもよい。
【0025】各カム9は、図4に示すように、略円盤状
に形成されており、図2に示すように、各圧接フィンガ
ー8の配列に従って上下方向に互いに隣接して配列され
ている。該カム9には、図3に示すように、回転軸10
が遊挿される軸挿孔14が偏心して形成されている。ま
た、該カム9には、図4に示すように、上面側に湾曲す
る長孔状の凹部15が形成されており、下面側に他のカ
ム9の凹部15に挿入して該凹部15の長手方向に案内
される凸部16が形成されている。該凸部16は、前記
凹部15の両端内壁の何れかに係止され、互いに隣接す
るカム9同士をその回転方向に係止した状態で各カム9
の回転動を連鎖させる。そして、詳しくは後述するが、
図5(a)に示すように、互いに隣接する一方のカム9
の凸部16が他方のカム9の凹部15の一端の内壁に係
止された状態では、両カム9は互いに所定角度変位す
る。また、図6(a)に示すように、凸部16が凹部1
5の他端の内壁に係止された状態では、両カム9はその
姿勢が一致する。
【0026】前記回転軸10は、図2に示すように、そ
の上端部と下端部とがポンプ機構6のフレーム17に回
転自在に支持されており、前記複数のカム9を回転自在
に支持している。該回転軸10は、その上端側に従動プ
ーリ18が設けられており、前記駆動モータ11から延
出する駆動軸19の上端側に設けられた駆動プーリ20
からベルト21を介して回転が伝達される。
【0027】また、図2に示すように、前記カム9のう
ち、最上端に位置するカム9aは、該回転軸10に固定
された連結部材22により一体に連結されており、該回
転軸10と一体に回転する。なお、該連結部材22は、
回転軸10の回転数を検出するための検出部材として設
けられているものであり、図示しないが、回転検出用セ
ンサによって、連結部材22の回転を監視することによ
り回転軸10の回転数を検出し、後述するような圧接フ
ィンガー8の蠕動速度、即ち輸液チューブ2内の液体の
流量を制御できるようになっている。
【0028】一方、該カム9aの下方に連なる他のカム
9は回転軸10に対して回転自在とされており、前記凸
部16が凹部15に係止されることにより、回転軸10
と一体に回転するカム9aから他の各カムへ連鎖して回
転動が伝達されるようになっている。
【0029】そして、図3に示すように、前記回転軸1
0が回転し、各カム9が前記圧接フィンガー8のカム係
合部13内で回転することにより、前記圧接フィンガー
8が進退し、押さえ板5との間で前記輸液チューブ2の
押し潰しと開放とが行われる。
【0030】各カム9の作動を更に詳しく説明すれば、
図5(a)に示すように、回転軸10が正転(本実施形
態においては平面視して時計回り)されると、回転軸1
0と一体に回転するカム9aの凸部16が、その下方に
隣接するカム9の凹部15の一側端の内壁に係止され
る。凸部16が凹部15の一側端の内壁に係止されるこ
とは、他の隣接する全てのカム9同士で連鎖して行わ
れ、これによって、各カム9は図5(b)に示すよう
に、所定角度ずつ変位したかたちで、回転軸10と共に
回転する。このときの各カム9の変位は、所定角度ずつ
進角するものであり、これによって、図7(a)に示す
ように、各圧接フィンガー8がその上流側から順次進退
する。各圧接フィンガー8の進退が各カム9により順次
行われることにより、全ての圧接フィンガー8の先端位
置は蠕動波状に移動し、図7(a)に示す状態から図7
(b)に示す状態へと移行する。このとき、各圧接フィ
ンガー8と前記押さえ板5との間に介在する前記輸液チ
ューブ2に蠕動運動が付与され、該輸液チューブ2内の
液体は上流から下流へと送られる。
【0031】そしてまた、図6(a)に示すように、回
転軸10が逆転(本実施形態においては平面視して反時
計回り)されると、回転軸10と一体に回転するカム9
aの凸部16が、その下方に隣接するカム9の凹部15
の他側端の内壁に係止される。他の隣接する全てのカム
9同士においても同様に連鎖して、各カム9に備える凸
部16が凹部15の他側端の内壁に係止される。これに
よって、各カム9は図6(b)に示すように、回転軸1
0の軸線に沿って凹凸なく一致した状態に整列される。
このように各カム9が一致して整列されることにより、
図7(c)に示すように、全ての圧接フィンガー8の先
端位置が平坦に揃い、この状態で全ての圧接フィンガー
8を後退させることができる。
【0032】このように、輸液チューブ2を前記チュー
ブ保持部4に付け外しする際には、回転軸10を逆転さ
せることによって全ての圧接フィンガー8を後退させる
ことができ、輸液チューブ2の付け外し作業を容易に且
つ迅速に行うことができる。
【0033】なお、本実施形態においては、前記カム9
に備える本発明の係止部として、図4に示すように、前
記凸部16と凹部15とによる係止構造を示したが、他
の係止構造を有するカム23を挙げれば、図8に示すよ
うに、上面側に突出する一対の第1凸部24が形成され
ており、下面側に他のカム23の両第1凸部24間に移
動自在に対応する一対の第2凸部25が形成されていて
もよい。第1凸部24と第2凸部25とは、図9(a)
に示すように、回転軸10が正転したとき両者の一側壁
同士が係止し合い、互いに隣接するカム23は所定角度
変位する。これにより、各カム23は図5(b)に示す
カム9の状態と同様の作動を得ることができる。また、
図9(b)に示すように、回転軸10が逆転したとき第
1凸部24と第2凸部25とは、両者の他側壁同士が係
止し合って、カム23同士の姿勢が一致する。これによ
り、各カム23は図6(b)に示すカム9の状態と同様
に作動し、前述した実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の蠕動式輸液ポンプを示す
説明的斜視図。
【図2】本実施形態の蠕動式輸液ポンプに備えるポンプ
機構の説明的縦断面図。
【図3】圧接フィンガーとカムとの連結状態を示す平面
説明図。
【図4】カムの形状を示す説明的斜視図。
【図5】回転軸が正転されたときのカムの状態を示す説
明図。
【図6】回転軸が逆転されたときのカムの状態を示す説
明図。
【図7】カムによる圧接フィンガーの作動を示す説明
図。
【図8】他のカムの形状を示す説明的斜視図。
【図9】回転軸の回転によるカムの状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…蠕動式輸液ポンプ、2…輸液チューブ、5…押さえ
板、7…平坦面、8…圧接フィンガー、9,9a,23
…カム、10…回転軸、11…駆動モータ(駆動手
段)、15…凹部(係止部)、16…凸部(係止部)、
24…第1凸部(係止部)、25…第2凸部(係止
部)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する輸液チューブに上流側から
    下流側に向かって蠕動運動を付与することにより該輸液
    チューブ内の液体を強制的に流動させる蠕動式輸液ポン
    プであって、 前記輸液チューブの一側に当接する平坦面を有して該輸
    液チューブを押さえる押さえ板と、該押さえ板に前記輸
    液チューブを介して対向して該輸液チューブを圧接する
    方向に進退自在とされ且つ該輸液チューブに沿って隣接
    して配列された複数の圧接フィンガーと、各圧接フィン
    ガーを順次進退させるべく所定角度ずつ変位して配列さ
    れた複数のカムと、各カムを軸支して一体に回転させる
    回転軸と、該回転軸を回転駆動する駆動手段とを備えて
    成り、 前記カムのうち何れか1つが前記回転軸に固定されてお
    り、他のカムは前記回転軸に遊挿されており、 各カムは、互いに隣接するカム同士がその回転方向にお
    いて互いに係止し合うことにより、各カムの回転を連鎖
    させる係止部を備え、 前記回転軸が正転したとき、前記係止部は、互いに隣接
    する一方のカムに対して他方のカムが回転方向に所定角
    度を存して変位する位置で互いに係止し、各カムは、各
    圧接フィンガーを順次進退させて輸液チューブに蠕動運
    動を付与し、 前記回転軸が逆転したとき、前記係止部は、互いに隣接
    する一方のカムに対して他方のカムが一致する位置で互
    いに係止し、各カムは、各圧接フィンガーの先端を平坦
    に配列させて一体に後退させることを特徴とする蠕動式
    輸液ポンプ。
  2. 【請求項2】前記係止部は、互いに隣接する一方のカム
    に形成された長孔状の凹部と、他方のカムに形成されて
    前記回転軸の回転方向に応じて前記凹部の何れか一方端
    の内壁に係止する凸部とにより構成され、 前記回転軸が正転したとき、該凸部が前記凹部の一方端
    の内壁に当接して、互いに隣接する一方のカムに対して
    他方のカムが回転方向に所定角度を存して変位し、前記
    回転軸が逆転したとき、該凸部が前記凹部の他方端の内
    壁に当接して、互いに隣接する一方のカムに他方のカム
    が一致することを特徴とする請求項1記載の蠕動式輸液
    ポンプ。
  3. 【請求項3】前記係止部は、互いに隣接する一方のカム
    に形成された一対の第1凸部と、他方のカムに形成され
    て前記回転軸の回転方向に応じて何れか一方の第1凸部
    に係止する第2凸部とにより構成され、 前記回転軸が正転したとき、該第2凸部が一方の第1凸
    部に当接して、互いに隣接する一方のカムに対して他方
    のカムが回転方向に所定角度を存して変位し、前記回転
    軸が逆転したとき、該第2凸部が他方の第1凸部に当接
    して、互いに隣接する一方のカムに他方のカムが一致す
    ることを特徴とする請求項1記載の蠕動式輸液ポンプ。
JP29374497A 1997-10-27 1997-10-27 蠕動式輸液ポンプ Expired - Lifetime JP3971829B2 (ja)

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