JPH11127123A - 高周波ノイズの除去方法および高周波ノイズ除去装置 - Google Patents

高周波ノイズの除去方法および高周波ノイズ除去装置

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JPH11127123A
JPH11127123A JP9289867A JP28986797A JPH11127123A JP H11127123 A JPH11127123 A JP H11127123A JP 9289867 A JP9289867 A JP 9289867A JP 28986797 A JP28986797 A JP 28986797A JP H11127123 A JPH11127123 A JP H11127123A
Authority
JP
Japan
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electronic device
frequency noise
coil
high frequency
line
Prior art date
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Pending
Application number
JP9289867A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Yamamoto
秀俊 山本
Yoshihiro Kurokawa
佳宏 黒川
Yukio Sakamoto
幸夫 坂本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体通信機器から発せられる高周波ノイズ
を、音声増幅器を内蔵した電子機器において除去するこ
と。 【解決手段】音声増幅器を内蔵した電子機器において、
音声増幅回路の入力部、又は電子機器から外部に引き出
された各ラインと電子機器の接続部、あるいはその両方
に、それぞれ浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ
除去コイルを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波ノイズの除
去方法および高周波ノイズ除去装置に関し、特に音声増
幅器を内蔵した電子機器に対する音声障害を防止するた
めの高周波ノイズの除去方法および高周波ノイズ除去装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル携帯電話機などの移動体
通信機器の普及に伴い、移動体通信機器が発する1GH
z以上の電波により、一般の電子機器、特に音声増幅器
を内蔵した電子機器に音声障害が発生している。
【0003】これは、移動体通信機器の一部が、時分割
多重方式によって電波を発信しており、一般の電子機器
がこの電波を検波すると、時分割周期に応じた100〜
200Hzの矩形波が生じ、これが音声増幅回路に侵入
することにより、音声障害を生じさせるためであると考
えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、1GHz以上の
高周波ノイズの侵入防止対策には、貫通コンデンサやチ
ョークコイルが用いられてきた。
【0005】しかしながら、貫通コンデンサは金属製シ
ールドケースに半田付けを行って取付けることが必要
で、取付けに手間がかかりコストアップとなる。また、
金属シールドケースを備えていない電子機器には用いる
ことができないという問題がある。
【0006】一方、チョークコイルは、例えばフェライ
トコアにコイルを巻回したものが一般的であるが、コイ
ルの巻数が多く、コイルを重ね巻きしたりしているた
め、コイル線間に発生する浮遊容量が大きく、小さくて
も5pF程度の浮遊容量が存在し、1GHz以上の高周
波ノイズの侵入に対しては良好な効果が得られない。
【0007】そこで、本発明の目的は、1GHz以上の
高周波ノイズの侵入を効果的に除去できる高周波ノイズ
の除去方法および高周波ノイズ除去装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る高周波ノイズの除去方法
は、音声増幅器を内蔵した電子機器において、音声増幅
回路の入力部、又は電子機器から外部に引き出された各
ラインと電子機器の接続部、或いはその両方に、浮遊容
量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コイルを設けた
ことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る高周波ノイズ除去装置
は、音声増幅器を内蔵した電子機器において、音声増幅
回路の入力部、又は電子機器から外部に引き出された各
ラインと電子機器の接続部、或いはその両方に、浮遊容
量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コイルを設けた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】音声増幅回路を内蔵した電子機器において、高
周波ノイズが内部に侵入した場合、浮遊容量が0.3p
F以下の高周波ノイズ除去コイルを音声増幅回路の入力
部に接続することにより、増幅回路によって増幅する前
の段階で高周波ノイズを音声信号から除去することがで
きて、高周波ノイズ自体が増幅されずにすむため、効果
的に高周波ノイズを除去することができる。
【0011】また、音声増幅回路を内蔵した電子機器に
おいて、浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去
コイルを、電子機器から外部に引き出された各種ライン
の接続部に接続することにより、各種ラインがアンテナ
として作用することによって外部から各種ラインを通じ
て侵入してくる高周波ノイズを除去することが可能にな
り、音声障害を防止できる。
【0012】さらに、音声増幅器を内蔵した電子機器に
おいて、音声増幅回路の入力部および電子機器の外部に
引き出された各ラインと電子機器の接続部に、それぞれ
浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コイルを
設けることにより、電子機器内部に侵入した高周波ノイ
ズおよび電子機器の外部から侵入する高周波ノイズの両
方を効果的に防止でき、音声障害を防止できる。
【0013】また、本発明の高周波ノイズ除去装置によ
れば、音声増幅回路の入力部、又は電子機器の外部に引
き出された各ラインと電子機器の接続部、あるいはその
両方に浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コ
イルが設けられたものであるため、1GHz以上の帯域
において必要な減衰量が得られ、移動体通信の発生する
電波の侵入を効果的に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波ノイズ
の除去方法および高周波ノイズ除去装置の実施形態につ
いて、添付図面を参照して説明する。
【0015】[第1実施形態、図1〜図3]図1におい
て、1は、一般的な音声増幅回路を備えたカラオケなど
の電子機器で、内部には所定の回路を搭載した回路基板
2が収容されている。
【0016】回路基板2は端子3においてAC電源から
の電源ライン4と接続され、端子5においてマイク6か
らの信号ライン7と接続され、端子8においてリモート
コントロールなどの制御信号ライン9と接続されてい
る。10はスピーカーであり、基板上の音声増幅器11
の出力部と信号ライン12によって接続されている。ま
た、音声増幅器11の入力部は、音声信号が流れる信号
ライン13に接続されている。
【0017】前記回路基板2上であって音声増幅器11
の入力部と信号ライン13の間には、空芯コイル14を
挿入している。
【0018】一方、電子機器から外部に伸びる各種ライ
ン4、9、7、12と電子機器との接続部にも、空芯コ
イル14が挿入されている。具体的には、AC電源から
の電源ライン4と端子3間、制御信号ライン9と端子8
との間、マイクからの信号ライン7と端子5との間、ス
ピーカーからの信号ライン12と音声増幅器8の出力部
の間にぞれぞれ空芯コイル14を挿入している。また、
マイク6と信号ライン7との間にも、空芯コイル14を
挿入している。
【0019】空芯コイル14は、例えば、図2に示す構
成を有している。すなわち、上下にフランジを持つアル
ミナコア15の巻芯部にワイヤ16を単層で巻回し、ワ
イヤ16の一端を一方のフランジに形成された電極17
aに接続し、他端を電極17bに接続したものである。
【0020】本実施例で用いた空芯コイル14は、ワイ
ヤの径を35μmとし、巻回数を12ターンとして、浮
遊容量が0.3pFで、100nHのインダクタンスを
持つものとした。このような空芯コイルであれば、1G
Hzで約500Ωのインピーダンスを得ることができ
る。
【0021】この空芯コイル14はワイヤーを単層ある
いは、必要に応じて単層でかつ隙間をもって巻回するこ
と(スペース巻き)によって線間の浮遊容量が小さく、
しかもコア15のεが10以下のアルミナから形成され
ているため、電極17a,17b間の浮遊容量が0.3
pF以下になり、内部に侵入した数GHzの高周波ノイ
ズ、または回路基板に接続される電源ラインや制御信号
線やマイクからの信号ラインなどの基板の外に引き出さ
れた各ラインを通じて混入する数GHzの高周波ノイズ
を除去することができる。電極17a、17b間の浮遊
容量は零にすることが最良であるが、現実的に浮遊容量
を零にすることは不可能であり、0.1〜0.2pFが
好ましい。
【0022】浮遊容量の減少は、前述の対策以外に、ホ
ビンまたはコアをエポキシ系樹脂、フェライト、アルミ
ナ、低誘電率誘電体磁器などの低誘電率の材料(特にε
が10以下の材料)を用いたり、外装樹脂を設けない等
の方策によって得ることができる。また、ワイヤ16を
樹脂の外装体で被覆すると線間容量の増大につながるた
め、外装体を設けないことも、低浮遊容量化にとって好
ましい。また、電極17a,17b間の浮遊容量は、電
極17a,17bの間隔を極力広く設定することによっ
ても減少する。また、図3に示すように電極17a,1
7bの間にグランド電極18を形成することによって
も、浮遊容量はさらに減少する。
【0023】[第2実施形態、図4]図4において、1
9はイヤホン20と本体21とが分離したセパレート型
の補聴器で、本体21の内部には所定の回路を搭載した
回路基板22が収容されている。回路基板22は端子2
3においてイヤホン20と信号ライン24により接続さ
れている。26はマイクであり、回路基板22上の音声
増幅回路25の入力部と信号ライン27によって接続さ
れている。28は、電話などから音声を直接入力するた
めの誘導コイルであり、誘導コイル28は回路基板22
上の他の音声増幅器29の入力部と信号ライン30によ
って接続されている。
【0024】前記回路基板22上の、音声増幅器25、
29の入力部と信号ライン27、30との間には、それ
ぞれ空芯コイル14を挿入している。また、前記回路基
板22上であってイヤホン20からの信号ライン24と
端子23との間にも、空芯コイル14を挿入している。
【0025】用いた空芯コイルは、第1実施形態に示さ
れるものと同じである。
【0026】[第3実施形態、図5]図5において、3
1はカセットプレーヤーで、内部には所定の回路を搭載
した回路基板32が収容されている。
【0027】回路基板32は端子33においてAC電源
からの電源ライン34と接続され、端子35において音
声入力ライン36と接続され、端子37において音声出
力ライン38と接続され、端子39においてリモートコ
ントロールなどの制御信号ライン40と接続されてい
る。41は再生ヘッドであり、回路基板32上の音声増
幅回路42の入力部と信号ライン43によって接続され
ている。
【0028】前記回路基板32上であって音声増幅器4
2の入力部と再生ヘッド41からの信号ライン43との
間には、空芯コイル14を挿入している。また、機器と
外部に伸びるラインとの間、すなわちAC電源からの電
源ライン34と端子33間、音声入力信号ライン36と
端子35間、音声出力ライン38と端子37間、制御信
号ライン40と端子39間にも空芯コイル14を挿入し
ている。
【0029】なお、本発明に係る高周波ノイズの除去方
法および高周波ノイズ除去装置は、前記各実施形態に限
定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更す
ることができる。
【0030】空芯コイルは、前記実施形態において示し
たものに限らず、たとえば、コイルを水平方向に巻回し
たタイプやコアがないタイプのものであっても良い。ま
た、音声増幅回路を内蔵した電子機器についても、前記
実施形態に示したものに限らず、たとえばCDプレーヤ
ーなど各種の音声再生装置であれば良い。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
高周波ノイズの除去方法によれば、音声増幅器を内蔵し
た電子機器において、音声増幅回路の入力部に、浮遊容
量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コイルを設けた
ため、高周波ノイズ信号を含んだ音声信号を増幅させる
ことがなく、数GHzといった高周波ノイズを効果的に
ノイズを除去でき、音声障害を防止できる。
【0032】また、電子機器から外部に伸びる各種のラ
インの接続部に、浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノ
イズ除去コイルを接続することにより、各種ラインがア
ンテナとして作用することによって侵入してくる高周波
ノイズを除去でき、音声障害を防止できる。
【0033】さらに、音声増幅器を内蔵した電子機器に
おいて、少なくとも音声増幅回路の入力部および、電子
機器から外部に伸びる各種のラインの接続部に、それぞ
れ浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コイル
を接続することにより、電子機器の内部での高周波ノイ
ズの除去と電子機器外部からの高周波ノイズの侵入が防
止でき、音声障害を防止することができる。
【0034】また、本発明の高周波ノイズ除去装置によ
れば、浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コ
イルが設けられているために、1GHz以上の帯域にお
いて、必要な減衰量が得られ、移動体通信の発生する電
波の侵入を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波ノイズの除去方法および高
周波ノイズ除去装置の第1実施形態を備えた電子機器の
概略説明図。
【図2】図1に示した高周波ノイズの除去方法および高
周波ノイズ除去装置として使用される空芯コイルの一例
を示す斜視図。
【図3】図2に示した空芯コイルの変形例を示す断面
図。
【図4】本発明に係る高周波ノイズの除去方法および高
周波ノイズ除去装置の第2実施形態を備えた補聴器の概
略説明図。
【図5】本発明に係る高周波ノイズの除去方法および高
周波ノイズ除去装置の第3実施形態を備えたカセットプ
レーヤーの概略説明図。
【符号の説明】
1…電子機器 2、22、32…回路基板 3、5、8、23、33、35、37、39…端子 6、26…マイク 10…スピーカー 11、25、29、42…音声増幅回路 14…空芯コイル 15…コア 16…ワイヤ 19…補聴器 20…イヤホン 28…誘導コイル 31…カセットプレーヤー 41…再生ヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声増幅器を内蔵した電子機器において、
    音声増幅回路の入力部、又は電子機器から外部に引き出
    された各ラインと電子機器の接続部、あるいはその両方
    に、それぞれ浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ
    除去コイルを設けたことを特徴とする高周波ノイズの除
    去方法。
  2. 【請求項2】前記高周波ノイズ除去コイルは、コア又は
    ボビンにワイヤが巻回されてなることを特徴とする請求
    項1記載の高周波ノイズの除去方法。
  3. 【請求項3】前記コア又はボビンにεが10以下の材料
    を用いたことを特徴とする請求項2記載の高周波ノイズ
    の除去方法。
  4. 【請求項4】前記音声増幅器を内蔵した電子機器が、カ
    ラオケセット、カーステレオ、カセットプレーヤ、CD
    プレーヤ、補聴器のいずれかであることを特徴とする請
    求項1記載の高周波ノイズの除去方法。
  5. 【請求項5】音声増幅器を内蔵した電子機器において、
    音声増幅回路の入力部、又は電子機器から外部に引き出
    された各ラインと電子機器の接続部、或いはその両方
    に、浮遊容量が0.3pF以下の高周波ノイズ除去コイ
    ルを設けたことを特徴とする高周波ノイズ除去装置。
JP9289867A 1997-10-22 1997-10-22 高周波ノイズの除去方法および高周波ノイズ除去装置 Pending JPH11127123A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101302060B1 (ko) * 2013-03-18 2013-08-29 국방과학연구소 진동센서 기반의 능동형 문턱값을 이용한 표적 탐지 시스템 및 이를 이용한 표적 탐지 방법
CN109524195A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 株式会社村田制作所 共模扼流圈以及无线充电用电路

Cited By (4)

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KR101302060B1 (ko) * 2013-03-18 2013-08-29 국방과학연구소 진동센서 기반의 능동형 문턱값을 이용한 표적 탐지 시스템 및 이를 이용한 표적 탐지 방법
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