JPH04605Y2 - - Google Patents

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JPH04605Y2
JPH04605Y2 JP1981011084U JP1108481U JPH04605Y2 JP H04605 Y2 JPH04605 Y2 JP H04605Y2 JP 1981011084 U JP1981011084 U JP 1981011084U JP 1108481 U JP1108481 U JP 1108481U JP H04605 Y2 JPH04605 Y2 JP H04605Y2
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telephone
circuit
resonant
parallel
frequency
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電界強度の非常に強い地域における
電話機への電波混入防止回路に関するものであ
る。
第1図に示す押しボタンダイヤル電話機(以
下、「電話機」と称する。)は、その回路を交換設
備(図示せず)と接続するために電話機ひも2を
有し、端子3及び端子4にて接続されている。電
話機1の内部には押しボタンダイヤルにかかる電
圧の極性を一定とさせるために極性一致ダイオー
ドブリツジ5という非直線素子を含んでいる。こ
の電話機1をある電波の電界強度が非常に強い地
域で使用すると、その電波は電話機ひも2の先に
接続されている引込線や屋内配線(図示せず)が
アンテナとして作用し、電話機1の中に入つてく
る。その内部に侵入した電波が極性一致ダイオー
ドブリツジ5にて検波され通話状態で受話器から
聞こえてしまい、通話を防害するという欠点があ
つた。なお、第1図に示す電話機ひも2の接続個
所の構造は、第2図に示すようなものであり、電
話機1内の端子3及び4に電話機ひも2のチツプ
31及び41が夫々挿入されて電気的な接続を行
なつている。
この欠点を防止するため第3図に示すようにコ
ンデンサ6を端子3と端子4の間に挿入すること
や、第4図に示すようにコンデンサ61及び62
を夫々端子3と接地7間及び端子4と接地7間に
挿入することが行なわれていた。
しかし、第3図の方法は電波が端子3と端子4
の間に平衡な入力として混入するのではないため
にあまり防止効果は得られない。また第4図の方
法は電話機の設置場所には通常は良好な接地はと
れず、接地線を電話回線と一緒に屋内に配線して
引込むことすら不可能な場合も多く、現実に防止
効果が得られない。
また、最近は電話機内に集積回路等により、増
幅器を有し相手側の音声を受話機から聞く代わり
にスピーカから大きな音で聞く、各種電話機が実
用化されるようになり、このような電話機では電
波混入があると増幅器の中で電波が検波増幅され
るため、第1図に示すような増幅器を持たない電
話機よりも一層の電波混入防止を図らないと実用
上重大な問題となる。にもかかわらず簡単で防止
効果のある方法はないという欠点があつた。
本考案の目的はこれらの欠点を除去するため簡
単に電波混入を防止できるようにする回路を提供
するものである。
電話機回路には交換機から各種の信号が送られ
てくる。そして、電話機回路に本来の目的である
通話を妨げたり減衰させたりしない範囲で電波混
入を防止する第1の実施例を第5図に示す。この
図において第1図の従来例の電話機と異なるとこ
ろは電話機ひも2のチツプ31近くに高周波固定
コイル9とコンデンサ8よりなる並列LC共振回
路を挿入し、同じくチツプ41の近くに高周波固
定コイル11とコンデンサ10よりなる並列LC
共振回路を挿入したことである。具体的な構造は
第6図に示す。
また、より一層多くの防止効果を得るための第
2の実施例を第7図に示す。この図においては第
5図に示す第1の実施例よりも並列LC共振回路
を3組多くして4組を直列に接続して、チツプ3
側及びチツプ4側の夫々に挿入している。具体的
な構造は第8図に示すように小形の印刷配線板1
4に全部品を取付け、電話機ひも2のチツプ3
1,41を挿入する端子12,13ならびに電話
機1の端子3,4に挿入するためのチツプ12
1,131を有する。このような構造にすること
により第2図または第6図に示す電話機1の内部
に収まり外観上は通常の電話機と全く同じにする
ことが可能となる。
これらの実施例において、並列LC共振回路は
すべて同一の共振周波数となるように高周波固定
コイル9,11,91,111,92,112,
93,113はすべて同じ値のインダクタンスと
し、またコンデンサ8,10,81,101,8
2,102,83,103はすべて同じ値の容量
としている。その共振周波数は混入を防止しよう
とする電波の周波数帯となるようにコイルのイン
ダクタンスとコンデンサの容量を選択する。
具体的な共振周波数の選択の例及び特性の例を
第9図を用いて説明する。まず混入を防止したい
電波が中波帯の放送波であるとして、その帯域の
すべてにわたつて一種類の定数でカバーしたい場
合を想定する。第9図において曲線aは第1の実
施例の特性カーブであり、曲線bは第2の実施例
の特性カーブである。中波放送波帯は525〜
1605kHzの1080kHzバンド幅であり、対数的にほ
ぼ中間となる800〜900kHzをセンターとして共振
周波数をそのあたりに選択する。このようにする
ことにより、中波放送用としては全国どこでも電
波混入を防止することができる。したがつて、例
えば地方により混入を防止したい電波の周波数が
異なるために、夫々の放送局の周波数に合わせて
LC共振回路の定数を何種類も用意しておくより
は、一種類の定数のものを多数個用意することが
簡単に行なえ、量産による品質向上も期待でき
る。
以上説明したように第1及び第2の実施例では
極めて簡単に電波混入を防止することができ、そ
の防止効果は第1の実施例で40dB以上、第2の
実施例で50dB以上が得られ、中波放送の送信ア
ンテナの周辺の建物内で使用される電話機として
は充分実用となる値である。また接地線を必要と
しないため電話機までの屋内配線も特殊な材料資
材を使用する必要がない。さらに、電話機の設置
時に電波混入をチエツクして、混入している場合
にあらかじめ準備しておいた第1の実施例に示し
た共振回路を取付けてみて防止効果が不足してい
る場合には第2の実施例に示した共振回路を取付
けることにより、部品点数が多いために価格が、
第1の実施例のものより高い第2の実施例の使用
数を最低限におさえ手間を含めても経済的に防止
対策を実現することができる。
第1及び第2の実施例においては並列LC共振
回路を高周波固定コイル及びコンデンサの2つの
部品で構成したが、高周波固定コイルはコア及び
ボビンに線を巻いて実現しているため、その線間
の浮遊容量と本来のコイルとしてのインダクタン
スにより自己共振周波数を有している。例えば、
直径8〜10mmφ、高さ12〜14mmでインダクタンス
が4.7〜5.6mH程度の高周波固定コイルは自己共
振周波数が600〜700kHz以上という定格であり実
際に650〜900kHz程度にある。
第3、第4の実施例として、このような自己共
振周波数が600〜700kHz程度のコイルを使用すれ
ば第1及び第2の実施例の1組の並列LC共振回
路を1個のコイルに置き換えることが可能とな
り、部品点数を半分に減らすことができてしかも
電波混入防止効果は全く同じであ。しかも部品点
数が減つたならば実装容積も小さくすることがで
きるという効果が得られる。なお、第3の実施例
とは第1の実施例に対応し、第4の実施例は第2
の実施例に対応させた共振回路を有するものであ
る。
なお、第1〜第4の実施例において、コイルや
コンデンサには、交換機からの呼出信号や絶縁試
験電圧がかかるため、直流250Vの耐圧が必要で
ある。また、音声信号及び直流に対する挿入損失
をできるだけ減らすために、コイルの直流抵抗は
できるだけ低く、さらに加入者線路が短い場合に
は最大で直流100mA程度が流れるため直流許容
電流はその程度は必要である。
また、第1〜第4の実施例は、並列LC共振回
路を電話機回路1内に含まず外部に付加すること
により電話機回路と電話機ひもの接続個所に挿入
するように説明してきたが、第3の実施例の如く
高周波固定コイル2個程度ならば、あらかじめ電
話機回路1の端子3,4の近傍に組込んでおくこ
とも可能であり、そのようにすればその機種の電
話機はすべて中波放送に対する電波混入防止対策
が施こされていることになり、設置作業が簡単に
なる。
本考案は並列LC共振回路を用いた電話機の電
波混入防止回路であり、接地を必要とせずに簡単
に小形で従来例の電話機内に収容でき経済的に電
波混入を防止できる。
本考案は電波混入のある電話機にだけ現地で設
置することもでき、または電波混入を特に防止し
たい機種の電話機にはあらかじめ組込んでおくこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電話の回路図、第2図は従来の
電話機内部の電話機ひもの接続個所の実装状態を
示す斜視図、第3図、第4図は従来の電波混入防
止回路、第5図は本考案の第1の実施例の回路
図、第6図は本考案の第1の実施例の実装状態を
示す斜視図、第7図は第2の実施例の回路図、第
8図は第2の実施例の実装状態を示す斜視図、第
9図は第1及び第2の実施例の特性図を示す。 1……電話機回路、2……電話機ひも、3,4
……端子、31,41……チツプ、5……ダイオ
ードブリツヂ、8,81,82,83,10,1
01,102,103……コンデンサ、9,9
1,92,93,11,111,112,113
……インダクタンス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 非直線素子を含む電話機回路と交換設備へ接
    続する電話機ひもの2個所の接続個所の夫々
    に、混入を防止する中波放送電波の周波数帯を
    共振周波数とし、直流抵抗が低く、交換機から
    の直流電流を流すことができる並列LC共振回
    路の一組又は前記並列LC共振回路の複数個を
    直列接続した回路を、挿入したことを特徴とす
    る電話機の電波混入防止回路。 (2) 並列LC共振回路の容量がコイルの線間の浮
    遊容量で、コイルの自己共振周波数が混入を防
    止する中波放送電波の周波数帯とすることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    電話機の電波混入防止回路。
JP1981011084U 1981-01-30 1981-01-30 Expired JPH04605Y2 (ja)

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JPS57125065U JPS57125065U (ja) 1982-08-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3829552B2 (ja) * 1999-04-26 2006-10-04 株式会社日立製作所 バッテリパック付き情報処理装置及びバッテリパック

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5486215A (en) * 1977-12-21 1979-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd Amplifier
JPS5515408U (ja) * 1978-07-17 1980-01-31

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