JPH11126431A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH11126431A
JPH11126431A JP29255397A JP29255397A JPH11126431A JP H11126431 A JPH11126431 A JP H11126431A JP 29255397 A JP29255397 A JP 29255397A JP 29255397 A JP29255397 A JP 29255397A JP H11126431 A JPH11126431 A JP H11126431A
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disk
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JP29255397A
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Inventor
Masami Shimamoto
昌美 島元
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク装着時やアクセス時に発生する再生
クロック周波数または線速の過渡的状態においても、波
形等化手段の周波数特性を最適設定することでデータを
高精度に検出できるディスク再生装置を得ることを目的
とする。 【解決手段】 再生クロック周波数または線速の過渡的
状態下において波形等化手段の周波数特性を最適設定す
る手段として、周波数特性の可変可能な波形等化手段2
0と、この波形等化手段20の周波数特性を設定する周
波数特性設定手段30と、再生速度検出手段を構成する
再生クロック周波数検出手段21とを設け、再生クロッ
ク周波数検出手段21による検出結果に基づき周波数特
性設定手段30にて波形等化手段20の周波数特性を最
適設定する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク再生装
置に関し、より詳しくは、ディスク状記録媒体から読み
出された再生信号よりディスクに記録されている情報を
再生する信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、たとえば「CD−オ−ディオ
からパソコンへ−」(コロナ社)のP. P. 56〜6
2で説明されている従来の光ディスク再生装置を示すも
のである。図において、1は記録媒体、2は記録媒体1
を回転させるスピンドルモータ、3は記録媒体1上に記
録されている情報を読みとるピックアップ、4a,4b
はピックアップ3で検出された信号電流を電圧に変換す
る第1,第2の電流−電圧変換手段、5は第1,第2の
電流−電圧変換手段4a,4bから出力される信号を加
算する加算手段、6は記録媒体1から加算手段5までの
伝送系全体の周波数特性劣化を補正し隣り合う再生波形
間の干渉(符号間干渉)を改善する波形等化手段、7は
波形等化手段6の出力信号をコンパレータで2値化する
データスライス手段、8はデータスライス手段7からの
2値化信号に同期した再生クロックと再生データを生成
するデータストローブ手段である。
【0003】以上のように構成された従来のディスク再
生装置について、以下にその動作を説明する。記録媒体
1は、図示していない回転制御手段で駆動されるスピン
ドルモータ2により、CLV(Continuous Linear Veloc
ity)で回転するように制御されている。この回転してい
る記録媒体1から情報を再生するため、ピックアップ3
は、図示していないALPC(Auto Laser Power Contro
l)手段、フォーカスサーボ手段、トラッキングサーボ手
段により、図示していないレーザダイオード(LD)か
ら媒体面上に照射される出力ビームのパワーを規定値に
なるよう調整し、さらにLDからの出力ビームを記録媒
体上に集光し、加えてトラック偏心に追従して出力ビー
ムがトラック中心をトレースするように制御する。
【0004】トラック上に照射された出力ビームは、記
録線密度一定の情報が幾何学的に凹凸の形で記録された
ピット部で光学的に干渉を受ける。この干渉の度合い
は、ピックアップ3内に配設されている図示していない
PD(Photo Detector)で電流信号に変換され、第1の電
流−電圧変換手段4aおよび第2の電流−電圧変換手段
4bに入力される。第1の電流−電圧変換手段4aおよ
び第2の電流−電圧変換手段4bの出力は、後段の図示
していないフォーカスサーボ手段またはトラッキングサ
ーボ手段に入力され、フォーカスサーボまたはトラッキ
ングサーボに必要な情報の抽出に利用される。
【0005】さらに、第1の電流−電圧変換手段4aお
よび第2の電流−電圧変換手段4bの出力は、それぞれ
加算手段5に入力され、足し合わされる。この加算手段
5の出力には、記録媒体に記録されている情報が含まれ
ており、これを後段のブロックで検出することによりデ
ータが再生される。しかし、加算手段5からの出力に
は、記録媒体1から加算手段5までの伝送系の周波数特
性劣化(主として光学系の伝達関数による周波数特性劣
化)に起因する符号間干渉が生じている。
【0006】この様子を図12、図13を用いて説明す
る。図12は、理想的な光学系の周波数特性を示す。こ
こで、NAはレンズの開口数(Numerical Aperture)、λ
はLD波長、Vは線速である。図12は理想的な光学系
で記録媒体を再生した場合の周波数特性を示した図であ
り、再生周波数が高くなることにより振幅が劣化し、光
学系のカットオフ周波数( 2NA/ λ) ×V点で再生振幅
が0になることが分かる。
【0007】図13は、時間軸の視点から再生波形を示
した図である。ここで、上段に示す記録データ列は、変
調後のデータ列、つまりディスクに記録されているデー
タ列を示したものである。中段には、記録データ列に対
応する形でディスク上のピット列を示す。この例では、
ハッチ部がピット部を表し、ピットのエッジにデータ
“1”を対応させている。下段には、このピット列に対
する加算手段5からの再生信号波形出力例を示す。
【0008】図中、ピットaは隣接するピットとの間隔
が十分広く(再生周波数が低い場合に相当)、そのため
符号間干渉の影響を受けない孤立再生信号波形の状態を
表す。これに対して、ピット間隔が近づく例(再生周波
数が高い場合に相当)として示したピットbとピットc
からの再生信号波形は、各ピットからの孤立再生信号波
形が合成された形、つまり、符号間干渉を受けた状態に
なるので、図中に矢印アで示すように信号再生波形振幅
が劣化する。
【0009】図11の波形等化手段6は、上述の符号間
干渉を改善するため、伝送系全体の周波数特性がナイキ
スト条件を満足するように補正する。この概念を図14
で説明する。図14は、周波数に対する伝送系全体の周
波数特性、ナイキスト特性および波形等化手段6に要求
される特性を両対数表示したものである。つまり、波形
等化手段6には、ナイキスト特性を伝送系全体の周波数
特性で割った高域強調型の特性が要求される。
【0010】符号間干渉が改善された波形等化手段6の
出力は、次段のデータスライス手段7で2値化され、ロ
ジックレベルに変換される。データスライス手段7に
は、2値化するためのスライスレベルを最適化する手段
が含まれている。
【0011】図11のデータストローブ手段8では、図
示していないPLL(Phase Lock Loop) 手段により、デ
ータスライス手段7からの2値化信号に同期した再生ク
ロック、および、この2値化信号を上記再生クロックで
タイミングを取り直した再生データを生成し、図示して
いない後段のデータ復調回路に出力する。このデータ復
調回路は、上記再生データを上記再生クロックのタイミ
ングで判定することによりデータを復調するとともに、
エラー検出およびエラー訂正する。また、上記再生クロ
ックはスピンドルモータ2の回転制御手段に入力され、
CLV制御にも利用されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ディスク再生
装置は、以上のように線速一定かつ記録線密度一定の系
を対象としていたので、波形等化手段6は装置等のパラ
メータバラツキに起因する若干の周波数特性変動に対応
できさえすれば良かった。そのため、波形等化手段6の
周波数特性は、略一定または一定となるように設定され
ていた。しかし、このような装置では、波形等化手段6
が再生クロック周波数または線速を検知して周波数特性
を最適値に設定する機能を有しないため、ディスク装着
時やアクセス時に発生する再生クロック周波数または線
速が規定値に達するまでの過渡的状態において波形等化
手段6に要求される周波数特性が設定値と大きく異なる
ような場合、周波数特性が固定の波形等化手段では符号
間干渉を十分取り除くことが困難となり、データの検出
精度が劣化し、データストローブ手段8がデータスライ
ス手段7からの2値化信号に同期できなくなるケースが
生じ、その結果、再生クロック周波数または線速が規定
値に達するまでデータの再生ができないという問題があ
った。つまり、可変速再生が困難であった。
【0013】この発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、再生クロック周
波数または線速が規定値に達するまでの過渡的状態にお
いても、波形等化手段の周波数特性をその状態で再生ク
ロック周波数または線速に応じた最適値に設定すること
で上述の符号間干渉を改善し、これによりデータの検出
精度が向上し、データストローブ手段がデータスライス
手段からの2値化信号に同期できる確率が増し、その結
果、データ再生開始までのタイムラグを改善できる可変
速再生可能なディスク再生装置を得ることを目的とす
る。
【0014】また、第2の目的は、該装置に用いられる
周波数特性可変型の波形等化手段を得るものである。さ
らに、第3の目的は、該装置に用いられる再生クロック
の周波数を検出する手段を得るものである。また、第4
の目的は、該装置に用いられる線速情報を検出する手段
を得るものである。さらにまた、第5の目的は、該装置
に用いられる媒体欠陥の検出結果に応じて該再生クロッ
ク周波数を検出する手段および該線速情報を検出する手
段を停止する手段を得るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
ク再生装置においては、ディスク状記録媒体から読み出
された再生信号よりディスクに記録されている情報を再
生するために、周波数特性の変更可能な波形等化手段、
この波形等化手段の周波数特性を設定する周波数特性設
定手段、この波形等化手段の出力を2値化して検出信号
を得るデータスライス手段、上記検出信号に同期した再
生クロックを生成するデータストローブ手段、および再
生速度を検出する再生速度検出手段を具備し、上記再生
速度検出手段による検出結果に基づいて上記周波数設定
手段にて上記波形等化手段の周波数特性を最適設定する
ようにしたものである。
【0016】また、再生速度検出手段を、再生クロック
の周波数を検出する再生クロック周波数検出手段で構成
したものである。
【0017】また、再生速度検出手段を、線速を検出す
る線速検出手段で構成したものである。
【0018】また、波形等化手段を、トランスコンダク
タンス制御型アナログフィルタ回路で構成したものであ
る。
【0019】また、再生クロック周波数検出手段を周波
数−電圧変換手段で構成したものである。
【0020】また、再生クロック周波数検出手段を、デ
ータストローブ手段を構成するPLL回路のVCO制御
電圧をモニタする手段で構成したものである。
【0021】また、線速検出手段を、媒体上に記録され
ているパターンの中で最長マーク、最長マーク間、最短
マーク、および最短マーク間のような特定パターンのう
ち少なくとも一つ以上のパターンの時間幅を検出するこ
とで線速情報を得る手段で構成したものである。
【0022】さらにまた、媒体欠陥を検出するための媒
体欠陥検出手段を付加し、この欠陥検出手段の出力に応
じて欠陥領域で上記再生速度検出手段の動作を停止する
ようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態である光デ
ィスク再生装置においては、ディスク装着時やアクセス
時に発生する再生クロック周波数または線速の過渡的状
態においても、周波数特性の変更可能な波形等化手段、
再生信号を略一定とするためのAGC手段、再生信号か
らデータを検出するためのデータスライス手段、およ
び、任意のタイミングで再生クロック周波数または線速
を検出できる手段を設けることにより、再生クロック周
波数または線速に関する情報を捉え、その情報をもとに
波形等化手段の周波数特性を最適値に設定することで前
述の符号間干渉を改善できるので、データの検出精度が
向上し、データストローブ手段がデータスライス手段か
らの2値化信号に同期できる確率が増し、その結果、可
変速再生が可能となり、結果として起動時間やアクセス
時間の短縮が計れる。
【0024】また、周波数特性の変更可能な波形等化手
段を、電流源の値により回路のトランスコンダクタンス
値が変化して周波数特性が変化するトランスコンダクタ
ンス制御型アナログフィルタ回路で構成することによ
り、所望の周波数特性を得ることが可能となる。
【0025】さらに、上記再生クロック周波数検出手段
を周波数−電圧変換手段でアナログ信号に変換すること
により再生クロック周波数を任意のタイミングでモニタ
でき、この信号をフィードバック処理することで上記ト
ランスコンダクタンス制御型アナログフィルタ回路の電
流源の設定が可能となる。しかも、このモニタ信号をA
DC(Analog to Digital Converter) でディジタルデー
タに変換すれば、DSP(Digital Signal Processor)や
マイコンでの処理が可能となり、処理結果に基づきDA
C(Digital to Analog Converter) を介して上記電流源
をコントロールすることで、上記波形等化手段を所望の
周波数特性に設定することが可能となる。
【0026】また、上記再生クロック周波数検出手段と
してデータストローブ手段を構成するPLL回路のVC
O制御電圧(アナログ信号)をモニタすることにより、
再生クロック周波数を任意のタイミングでモニタでき、
上述と同様の方法で波形等化手段を所望の周波数特性に
設定することが可能となる。
【0027】さらにまた、線速検出手段として、媒体上
に記録されているパターンの中で最長マーク、最長マー
ク間、最短マーク、最短マーク間のような特定パターン
のうち少なくとも一つ以上に着目し、特定パターンの時
間幅を計測することにより線速を容易に求めることがで
きる。
【0028】また、再生信号から媒体欠陥を検出する手
段を付加することにより、媒体欠陥検出信号に応じて再
生クロック周波数検出手段および線速検出手段を停止で
きるようになり、装置の信頼性を向上できる。
【0029】以下、この発明をその実施の形態を示す図
面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1である
ディスク再生装置を示すブロック図である。図1におい
て、1は記録媒体、2はこの記録媒体1を回転させるス
ピンドルモータ、3は記録媒体上に記録されている情報
を読みとるピックアップ、4a,4bはピックアップ3
で検出された信号電流を電圧に変換する第1,第2の電
流−電圧変換手段、5は第1,第2の電流−電圧変換手
段4a,4bから出力される信号を加算する加算手段、
10は媒体や装置のパラメータバラツキに起因する加算
手段5からの出力信号振幅のレベル変動を抑圧すること
により後述の波形等化手段20の出力振幅レベルを略一
定にするAGC手段である。
【0030】20は波形等化手段で、ピックアップ3か
らAGC手段10までに生ずる周波数特性の劣化を後述
するデータストローブ手段8からの再生クロック周波数
に応じて補正する機能を有している。7は波形等化手段
20の出力信号をコンパレータで2値化するデータスラ
イス手段、8はデータスライス手段7からの2値化信号
に同期した再生クロックと再生データを生成するデータ
ストローブ手段である。21はデータストローブ手段8
から出力される再生クロックの周波数を検出する再生ク
ロック周波数検出手段で、再生速度検出手段を構成して
いる。30は再生クロック周波数検出手段21の出力を
アナログ的またはディジタル的に処理して波形等化手段
20の周波数特性を最適化する周波数特性設定手段であ
る。
【0031】上記再生クロック周波数検出手段21とし
ては、図2に示すようにデータストローブ手段8から出
力される再生クロックの数を一定期間カウンタで計数す
るのが一般的である。図2において、103はコントロ
ーラ、104はDAC、105は周波数カウンタであ
る。この場合、周波数カウンタ105の出力をディジタ
ルデータとして取り出せば、波形等化手段20の最適パ
ラメータを、コントローラ103等で計算またはルック
アップテーブルによりディジタル的に導出することも可
能となる。
【0032】このように構成されたディスク再生装置に
おいては、データストローブ手段8からの再生クロック
周波数が規定値に達するまでの過渡的状態においても、
波形等化手段20の周波数特性をその状態で再生クロッ
ク周波数に応じて最適値に設定することが可能となり、
これにより上述の符号間干渉を改善でき、データの検出
精度が向上し、データストローブ手段8がデータスライ
ス手段7からの2値化信号に同期できる確率が増し、そ
の結果、可変速再生が可能となり起動時間やアクセス時
間の短縮が計れる。
【0033】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2であるディスク再生装置を示すブロック図であ
る。図において、図1と同一符号はそれぞれ同一または
相当部分を示している。22はデータスライス手段7か
らの2値化信号のパルス幅等を基準クロックで計測する
ことにより線速を検出する線速検出手段で、再生速度検
出手段を構成している。周波数特性設定手段30は、線
速検出手段22の出力をアナログ的またはディジタル的
に処理して波形等化手段20の周波数特性を最適化す
る。
【0034】このように構成されたディスク再生装置に
おいては、線速が規定値に達するまでの過渡的状態にお
いても、波形等化手段20の周波数特性をその状態に応
じて最適値に設定することが可能となり、これにより上
述の符号間干渉を改善でき、データの検出精度が向上
し、データストローブ手段8がデータスライス手段7か
らの2値化信号に同期できる確率が増し、その結果、可
変速再生が可能となり起動時間やアクセス時間の短縮が
計れる。
【0035】実施の形態3.図4は、実施の形態1およ
び実施の形態2の波形等化手段20のブロック回路図で
ある。図4において、40はコントロール信号fc1に応
じて遮断周波数を変更可能なLPF(Low Pass Filter)
で、入力信号に含まれる信号帯域より高域の不要ノイズ
を除去する。41は微分器で、ピックアップ3からAG
C手段10までに生ずる周波数特性劣化の補正に要求さ
れる高域強調特性を実現する。この微分器41は、コン
トロール信号fc2に応じて遮断周波数を、またコントロ
ール信号Bstに応じてQ値を変更可能である。42はゲ
インアンプで、コントロール信号Gain に応じて微分器
41の出力を増幅/減衰し高域強調の度合いをコントロ
ールする。43はLPF40およびゲインアンプ42の
両出力を合成する加算器である。
【0036】また、波形等化手段20をトランスバーサ
ルフィルタで構成しても同様の効果が得られる。トラン
スバーサルフィルタは、回路構成によりアナログ的また
はディジタル的に信号を処理することが可能である。実
現回路として、アナログ的な処理には遅延量可変遅延回
路とゲイン可変アンプ等で構成する。また、ディジタル
的な処理にはADCとDSP等で構成する。
【0037】このように構成された波形等化手段20
は、図1および図3に示した周波数特性設定手段30で
再生クロック周波数または線速に応じて設定される種種
のコントロール信号により、周波数特性が最適値になる
ようにフィードバック制御される。これにより、ピック
アップ3からAGC手段10までに生ずる周波数特性劣
化に起因する符号間干渉を改善できるのでデータの検出
精度が向上する。
【0038】実施の形態4.図5は、波形等化手段20
の他の構成例を示す図で、トランスコンダクタンス制御
型アナログフィルタ回路で構成したものである。図5は
1次のLPFを用いた構成例を示しており、多次の場合
は1次のLPFを多段接続することにより構成できる。
図5において、50はトランスコンダクタンス制御型ア
ンプ、51は遮断周波数制御用電流源、52は容量負荷
である。この構成をとるLPFの遮断周波数fc は、式
1で示される。 fc =(1/2π)(gm /C) ‥‥‥‥(1) ここで、gm はトランスコンダクタンス、Cは負荷容量
を表す。また、トランスコンダクタンスgm は式2で表
せられる。 gm =(q×Igm)/(2×k×T) ‥‥‥‥(2) ここで、qは電子の電荷、kはボルツマン定数、Tは絶
対温度、Igmは電流源の電流値を示す。
【0039】式1、2より明らかなように、図5に示し
たトランスコンダクタンス制御型アナログフィルタ回路
は、電流源の値Igmを外部からのコントロール信号Ic
で変えることにより回路のトランスコンダクタンス値を
変更することで、LPFの遮断周波数を変えることがで
きる。
【0040】実施の形態5.図6は、実施の形態1の再
生クロック周波数検出手段21の他の構成例を示すブロ
ック図であり、周波数特性設定手段30も併記してい
る。この再生クロック周波数検出手段21は、周波数を
電圧に変換する周波数−電圧変換回路100と、周波数
−電圧変換回路100の出力電圧をディジタルデータに
変換するADC101と、ADC101の出力から再生
クロック周波数を導出する周波数検出回路102とで構
成されている。また、周波数特性設定手段30は、再生
クロック周波数検出手段21の出力データをディジタル
処理することにより再生クロック周波数に対する波形等
化手段20の最適パラメータを導出するコントローラ1
03と、コントローラ103の処理結果に基づき波形等
化手段20の周波数特性設定用電流源を制御するDAC
104とで構成される。なお、図4に示した波形等化手
段20を用いる場合には、制御対象が4つとなるため、
DACも制御対象毎に4個配設する必要がある。コント
ロール信号としては、電流/電圧どちらでもよい。
【0041】実施の形態6.図7は、この発明の実施の
形態6のディスク再生装置を示すブロック図である。図
1との相違点は、再生クロック周波数検出手段21の構
成が異なる。この再生クロック周波数検出手段21は、
データストローブ手段8を構成するPLL回路のVCO
制御電圧をモニタすることにより、再生クロック周波数
情報を得ることを特徴とするものである。他のブロック
の動作については、図1の実施の形態1と同様である。
【0042】図8は、この発明の実施の形態6の再生ク
ロック周波数検出手段21の構成を示すブロック図で、
図6と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示して
いる。また、図8には周波数特性設定手段30も併記し
ている。この再生クロック周波数検出手段21は、VC
O制御電圧モニタ回路106でデータストローブ手段8
を構成するPLL回路のVCO制御電圧をモニタし、A
DC101でVCO制御電圧モニタ回路106の出力電
圧をディジタルデータに変換し、周波数検出回路102
でADC101の出力から再生クロック周波数を検出す
る。図6の実施の形態5で説明したものと同様の周波数
特性設定手段30は再生クロック周波数検出手段21の
出力を処理し、波形等化手段20の周波数特性を最適設
定するコントロール信号を出力する。
【0043】実施の形態7.図9は、図3に示した実施
の形態2の線速検出手段22の他の構成例を示したブロ
ック図である。この線速検出手段22は、データスライ
ス手段7の出力パルスのエッジ間隔を外部からの基準ク
ロックで計測するパルス幅検出回路107と、パルス幅
検出回路107の検出結果に基づいて再生データ中の特
定パターンを判定するパターン判定回路108と、パタ
ーン判定回路108の出力により再生時の線速を検出す
る線速検出回路109とで構成されている。ここで、パ
ターン判定回路108にとっては、媒体上に記録されて
いるパターンの中で最長マーク、最長マーク間、最短マ
ーク、および最短マーク間のうち少なくとも1つ以上の
パターンを利用するのが回路の簡略化にとっては望まし
い。
【0044】また、周波数特性設定手段30は、線速検
出手段22の出力データをディジタル処理するもので、
線速に対する波形等化手段20の最適パラメータを導出
するコントローラ103と、コントローラ103の処理
結果に基づき波形等化手段20の周波数特性設定用電流
源を制御するDAC104とで構成される。なお、図4
に示した波形等化手段20を用いる場合には、制御対象
が4つとなるため、DACも制御対象毎に4個配設する
必要がある。コントロール信号としては、電流/電圧ど
ちらでもよい。
【0045】実施の形態8.図10は、この発明の実施
の形態8のディスク再生装置を示すブロック図である。
図において、図1と同一符号はそれぞれ同一または相当
部分を示しており、図1の構成との相違点は、欠陥検出
手段60を設けたことである。この欠陥検出手段60
は、波形等化手段の出力から媒体欠陥等により生ずる再
生振幅異常を検出し、再生クロック周波数検出手段21
に対して異常発生領域での動作を停止させる信号を出力
する。ここでは、媒体欠陥検出のために再生振幅異常を
検出する例について説明したが、他の例として、再生信
号と再生クロックからデータを復調する図示していない
データ復調器においてデータ復調異常を検出するように
しても同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0046】再生クロック周波数検出手段21として
は、データストローブ手段8から出力される再生クロッ
クの数を一定期間カウンタで計数するのが一般的であ
る。この場合、カウンタの出力をディジタルデータとし
て取り出せば、波形等化手段20の最適パラメータをコ
ントローラ等でディジタル的に導出することも可能とな
る。
【0047】このように構成されたディスク再生装置に
おいては、データストローブ手段8からの再生クロック
周波数が規定値に達するまでの過渡的状態においても、
波形等化手段20の周波数特性をその状態で再生クロッ
ク周波数に応じて最適値に設定することが可能となり、
これにより上述の符号間干渉を改善でき、データの検出
精度が向上し、データストローブ手段8がデータスライ
ス手段7からの2値化信号に同期できる確率が増し、そ
の結果、可変速再生が可能となり起動時間やアクセス時
間の短縮が計れる。
【0048】また、媒体欠陥を検出する手段を付加する
ことにより、媒体欠陥検出信号に応じて再生クロック周
波数検出手段21を停止できるようになり、装置の信頼
性を向上できる。
【0049】上記説明では、図1に欠陥検出手段60を
付加した例を用いて説明したが、図3および図7に示し
たディスク再生装置に欠陥検出手段60を付加した場合
も同様の効果が得られるのは自明である。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0051】この発明に係るディスク再生装置は、再生
速度検出手段による検出結果に基づき周波数設定手段に
て波形等化手段の周波数特性を最適設定するようにした
ので、再生クロック周波数または線速が規定値に達する
までの過渡的状態下でも再生速度を再生速度検出手段で
モニタでき、その情報を処理することで波形等化手段の
周波数特性を再生速度に応じて最適値に設定することが
可能となり、符号間干渉による信号品質劣化を改善でき
る。その結果、上述のような過渡的状態においても、デ
ータの検出精度が向上することになり、データストロー
ブ手段がデータスライス手段からの2値化信号に同期で
きる確率が増し、可変速再生が可能となり、起動時間や
アクセス時間の短縮が計れる。
【0052】また、再生速度検出手段を再生クロックの
周波数を検出する再生クロック周波数検出手段で構成し
再生クロック周波数を直接計測することにより、再生ク
ロック周波数または線速が規定値に達するまでの過渡的
状態下での再生速度をリアルタイムに、しかも高精度に
獲得することが可能となる。また、再生クロック周波数
または線速が規定値の状態下でも高精度の再生速度情報
を得ることができる。
【0053】また、再生速度検出手段を線速を検出する
線速検出手段で構成することにより、再生クロック周波
数または線速が規定値に達するまでの過渡的状態下での
再生速度をリアルタイムにしかも高精度に獲得すること
が可能となる。また、再生クロック周波数または線速が
規定値の状態下でも高精度の再生速度情報を得ることが
できる。
【0054】また、波形等化手段をトランスコンダクタ
ンス制御型アナログフィルタ回路で構成したのでLSI
化が可能となり、基板占有面積の縮小化および製造コス
トの低減が計れる。
【0055】また、再生クロック周波数検出手段を周波
数−電圧変換手段で構成したので、比較的簡単な回路構
成で周波数を計測することが可能となる。
【0056】また、再生クロック周波数検出手段を、再
生クロック周波数と1対1の関係を有する再生クロック
生成用PLL回路のVCO制御電圧をモニタする手段で
構成したので、付加回路を必要とすることなく高精度に
再生クロック周波数を計測できる。
【0057】また、線速検出手段を、媒体上に記録され
ているパターンの中でそのパターンの特定が容易な最長
マーク、最長マーク間、最短マーク、最短マーク間の各
パターンに着目し、そのうち少なくとも一つ以上のパタ
ーンの時間幅を検出する手段で構成したので、高精度に
線速情報を得ることが可能となる。
【0058】また、媒体欠陥検出手段により媒体欠陥や
指紋やディスクに付着したごみ等が原因で生ずる信号再
生不良領域を検出し、その出力に応じて再生速度検出手
段の動作を停止するようにしたので、再生クロック周波
数の誤検出を防止できる。また、波形等化手段の周波数
特性の誤設定も防止できるので、欠陥を有するディスク
に対しても起動時間やアクセス時間の短縮等装置の高信
頼性に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すディスク再生
装置のブロック図である。
【図2】 実施の形態1の再生クロック周波数検出手段
を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示すディスク再生
装置のブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3である波形等化手段
のブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4である波形等化手段
を構成するトランスコンダクタンス制御型アナログフィ
ルタ回路のブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態5である再生クロック
周波数検出手段のブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態6を示すディスク再生
装置のブロック図である。
【図8】 実施の形態6の再生クロック周波数検出手段
のブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態7である線速検出手段
のブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態8を示すディスク再
生装置のブロック図である。
【図11】 従来のディスク再生装置のブロック図であ
る。
【図12】 理想的な光学系の周波数特性を示す図であ
る。
【図13】 再生波形を示す図である。
【図14】 波形等化手段に要求される周波数特性を説
明する図である。
【符号の説明】
1 記録媒体、2 スピンドルモータ、3 ピックアッ
プ、4a 第1の電流−電圧変換手段、4b 第2の電
流−電圧変換手段、5 加算手段、6 波形等化手段、
7 データスライス手段、8 データストローブ手段、
10 AGC手段、20 波形等化手段、21 再生ク
ロック周波数検出手段、22 線速検出手段、30 周
波数特性設定手段、40 LPF、41 微分器、42
ゲインアンプ、43 加算器、50 トランスコンダ
クタンス制御型アンプ、51 遮断周波数制御用電流
源、52 容量負荷、60 欠陥検出手段、100 周
波数ー電圧変換回路、101 ADC、102 周波数
検出回路、103 コントローラ、104 DAC、1
05 周波数カウンタ、106 VCO制御電圧モニタ
回路、107 パルス幅検出回路、108 パターン判
定回路、109 線速検出回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体から読み出された再
    生信号よりディスクに記録されている情報を再生するデ
    ィスク再生装置において、 周波数特性の変更可能な波形等化手段、この波形等化手
    段の周波数特性を設定する周波数特性設定手段、上記波
    形等化手段の出力を2値化して検出信号を得るデータス
    ライス手段、上記検出信号に同期した再生クロックを生
    成するデータストローブ手段、および再生速度を検出す
    る再生速度検出手段を具備し、 上記再生速度検出手段による検出結果に基づいて、上記
    周波数設定手段にて上記波形等化手段の周波数特性を最
    適設定するようにしたことを特徴とするディスク再生装
    置。
  2. 【請求項2】 再生速度検出手段を、再生クロック周波
    数を検出する再生クロック周波数検出手段で構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 再生速度検出手段を、線速を検出する線
    速検出手段で構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 波形等化手段を、トランスコンダクタン
    ス制御型アナログフィルタ回路で構成したことを特徴と
    する請求項1または2に記載のディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 再生クロック周波数検出手段を、周波数
    −電圧変換手段で構成したことを特徴とする請求項2に
    記載のディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 再生クロック周波数検出手段を、データ
    ストローブ手段を構成しているPLL(Phase Lock Loo
    p) 回路のVCO(Voltage Controlled Oscilator)制御
    電圧をモニタする手段で構成したことを特徴とする請求
    項2に記載のディスク再生装置。
  7. 【請求項7】 線速検出手段を、媒体上に記録されてい
    るパターンの中で最長マーク、最長マーク間、最短マー
    ク、最短マーク間のような特定パターンのうち少なくと
    も一つ以上のパターンの時間幅を検出して線速情報を得
    る手段で構成したことを特徴とする請求項3に記載のデ
    ィスク再生装置。
  8. 【請求項8】 媒体欠陥を検出するための媒体欠陥検出
    手段を設け、この欠陥検出手段の出力に応じて欠陥領域
    で再生速度検出手段の動作を停止するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152951A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Toshiba Corp 光ディスク駆動装置

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