JPH11125749A - プラスチック光ファイバと受光素子との接続部の構造,その接続部に用いられる光中継素子及びその光中継素子の製造方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバと受光素子との接続部の構造,その接続部に用いられる光中継素子及びその光中継素子の製造方法

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JPH11125749A
JPH11125749A JP9288428A JP28842897A JPH11125749A JP H11125749 A JPH11125749 A JP H11125749A JP 9288428 A JP9288428 A JP 9288428A JP 28842897 A JP28842897 A JP 28842897A JP H11125749 A JPH11125749 A JP H11125749A
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optical fiber
light receiving
plastic optical
face
receiving element
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JP9288428A
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Isato Yunoki
勇人 柚木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
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    • G02B6/421Packages, e.g. shape, construction, internal or external details the coupling comprising intermediate optical elements, e.g. lenses, holograms the intermediate optical component consisting of a short length of fibre, e.g. fibre stub

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック光ファイバと受光素子との接続
損失を小さく抑えること。 【解決手段】 プラスチック光ファイバ15の端面とフ
ォトダイオードPDの受光面Rfとの間に、コア径がプ
ラスチック光ファイバ15側からフォトダイオードPd
側に向けて順次小さくなるグレーデッドインデックス形
ファイバ状の光中継素子20を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に高速光通信
用に用いられるプラスチック光ファイバと受光素子との
接続部の構造,その接続部に用いられる光中継素子及び
その光中継素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバは、一般に、他
の石英系光ファイバ等に比べてコア径が大きいため、プ
ラスチック光ファイバ同士の結合や他の光学素子との結
合が容易であるという利点がある。このため、それらの
結合に用いる構成部品に精度が厳しく要求されることな
く、光学的にアライメントし易い安価な光通信デバイス
として有用である。
【0003】専ら比較的低速な光通信が行われていた従
来においては、プラスチック光ファイバの端面に、フォ
トダイオード等の受光素子の受光面を直接対向配置させ
る構成が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年プ
ラスチック光ファイバを用いた高速光通信の研究が進む
につれて、プラスチック光ファイバとフォトダイオード
等の受光素子との結合に支障が生じてきた。
【0005】即ち、フォトダイオードの応答速度は、そ
の受光部表面の受光面に入射した光によって励起した電
子がその内部の電極に到達する時間によって決定され
る。このため、数百Mbps以上の高速光通信に適用可
能な応答速度を得るためには、フォトダイオードの受光
部自体を小型化して前記到達時間を短くする必要があ
る。
【0006】ところが、小さな受光部では、プラスチッ
ク光ファイバ端面から出射された光のうちの一部しか受
光することができないため、それらプラスチック光ファ
イバとフォトダイオードとの接続損失が大きくなってし
まうという問題が生じるのである。
【0007】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、プラスチック光ファイバと
受光素子との接続損失を小さく抑えることが可能なプラ
スチック光ファイバと受光素子との接続部の構造,その
接続部に用いられる光中継素子及びその光中継素子の製
造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載のプラスチック光ファイバ
と受光素子との接続部の構造は、プラスチック光ファイ
バと、このプラスチック光ファイバの端面から出射され
た光をその出射端面よりも小さな受光面によって受光す
る受光素子とを備えたプラスチック光ファイバと受光素
子との接続部の構造であって、前記プラスチック光ファ
イバの端面と前記受光素子の受光面との間に、コア径が
前記プラスチック光ファイバ側から前記受光素子側に向
けて順次小さくなるグレーデッドインデックス形ファイ
バ状の光中継素子を介在させたことを特徴とする。
【0009】なお、請求項2記載のように、前記光中継
素子のプラスチック光ファイバ側のコア径を前記プラス
チック光ファイバのコア径とほぼ同じに形成すると共
に、前記受光素子側のコア径の広がりを前記受光素子の
受光面径とほぼ同じに形成してもよい。
【0010】また、請求項3記載の光中継素子は、プラ
スチック光ファイバと、前記プラスチック光ファイバの
端面から出射された光をその出射端面よりも小さな受光
面によって受光する受光素子との接続部において、前記
プラスチック光ファイバの端面と前記受光素子の受光面
との間に介在されて用いられる光中継素子であって、コ
ア径が前記プラスチック光ファイバ側から前記受光素子
側に向けて順次小さくなるように設定されたグレーデッ
ドインデックス形ファイバ状に仕上げられたことを特徴
とする。
【0011】さらに、請求項4記載の光中継素子の製造
方法は、プラスチック光ファイバと、前記プラスチック
光ファイバの端面から出射された光をその出射端面より
も小さな受光面によって受光する受光素子との接続部に
おいて、前記プラスチック光ファイバの端面と前記受光
素子の受光面との間に介在されて用いられる光中継素子
の製造方法であって、前記プラスチック光ファイバの端
面と対向される側の端部から前記受光素子の受光面に対
向される側の端部に向けて内周面が順次縮径するように
形成された筒状部材をポリメタクリル酸メチルにより形
成し、その筒状部材内に、メタクリル酸メチルモノマー
に安息香酸ベンジルを配合してなる導波路材料を注入し
て、前記筒状部材と導波路材料とを重合させることを特
徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態のプラスチック光ファイバとフォトダイオード(受光
素子)との接続部の構造について説明する。
【0013】図1に示す接続部の構造では、図示省略の
雄コネクタ側に突出状態で収容固定されたフェルール1
と、図示省略の雌コネクタ内に収容固定されたフォトダ
イオードPDとが、これら雄コネクタと雌コネクタとの
嵌合接続により、フェルール1先端部をフォトダイオー
ドPDの受光部Rに対向配置させた状態で結合された状
態を示している。図2は図1の分解図である。
【0014】これらの図に示すように、上記フェルール
1は、光ファイバコード15端部に露出した光ファイバ
16及び光中継素子20を収容するための小径部2の基
端側に、光ファイバコード15端部の被覆部17を収容
するための大径部10が連接されてなる。
【0015】上記小径部2は、その内周面2aの先端側
周縁部に内側突出状のフランジ部3が形成されている。
【0016】大径部10は、その内径寸法が光ファイバ
コード15の外径寸法とほぼ同じに仕上げられている。
また、その内周面10aと上記小径部2の内周面2aと
が先端側に向けて順次縮径するテーパ部5を介して連続
貫通孔状に仕上げられると共に、その内周面10aの基
端側開口縁部がその基端側に向けて順次拡開するガイド
テーパ部11に仕上げられている。さらに、大径部10
の外周面の先端側よりの位置には、全周に亘って鍔部1
2が形成されている。
【0017】光中継素子20は、図3及び図4に示すよ
うに、コア部22の外周にクラッド部23が被覆形成さ
れてなる。
【0018】光中継素子20は、その先端側周縁部が切
削,研磨加工等されて、その全周に亘って切欠断部21
が形成されている。また、その長さ寸法が、前記小径部
2の長さ寸法のおよそ半分ほどの大きさに仕上げられる
と共に、その外径寸法が上記小径部2の内径寸法とほぼ
同じに仕上げられている。そして、光中継素子20を、
フェルール1の基端側から挿入して、小径部2内に収容
させると、小径部2のフランジ部3が切欠断部21内に
嵌まり込んで、その光中継素子20が一定位置に固定さ
れる。このとき、光中継素子20の先端面は、小径部2
の先端面に露出した状態であり、また、光中継素子20
の基端面は、小径部2の長手方向略中央位置で基端側を
向いた状態となっている。
【0019】また、コア部22は、光中継素子20内部
で、その基端側から先端側に向けて順次外径寸法が小さ
くなる形状を有している。そして、図4に示すように、
コア部22の断面の屈折率分布がグレーデッドインデッ
クス形光ファイバのコアと同様に、その軸心から外周に
向けて徐々に屈折率が小さくなるように設定されると共
に、コア部22の軸心方向に沿った屈折率が、光中継素
子20の基端側から先端側に向けて順次小さくなるよう
に設定されている。また、クラッド部23は、コア部2
2の何れの場所の屈折率よりも小さな一定の屈折率を有
している。
【0020】光ファイバコード15は、その端部から所
定の長さに亘って被覆部17が剥離され、これにより、
その端部に前記所定の長さの光ファイバ16が露出され
ている。
【0021】この露出した光ファイバ16の長さ寸法
は、大径部10の内周面先端部と前記光中継素子20基
端面間との間隔寸法とほぼ同じに仕上げられている。
【0022】そして、フェルール1の小径部2内に光中
継素子20を収容固定してから、光ファイバコード15
端部をフェルール1内にその基端側から挿入すると、被
覆部17端部がテーパ部5の裾野部分に当接してそれよ
りも先端側への移動が規制された位置で、それよりもさ
らに先端側に露出している光ファイバ16端面が光中継
素子20基端面と当接し合うように構成されている。
【0023】このとき、光ファイバ16の先端面は、光
中継素子20基端面に露出したコア部22端面と当接さ
れる。
【0024】また、このフェルール1を備えた雄コネク
タが、フォトダイオードPDを収容配置した雌コネクタ
に嵌合接続された状態では、図1に示すように、フェル
ール1先端面に露出した光中継素子20のコア部22端
面が、フォトダイオードPDの受光部Rの受光面Rfと
対向する位置に近接又は接触して配置される。
【0025】次に、プラスチック光ファイバ15端面か
ら出射された光が光中継素子20を通ってフォトダイオ
ードPDに入射する様子を説明する。
【0026】まず、光ファイバ16を伝搬された光がそ
の端面から出射されると、その出射光は、光中継素子2
0の基端側端面に露出したコア部22内に入射する。す
ると、図4に示すように、入射光は、先端側に伝搬され
るにつれて、コア部22により徐々に収束されて、光中
継素子20の先端側端面に露出したコア部22から出射
される。この出射された光は、フォトダイオードPDの
受光面Rfに入射される。
【0027】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバ16とフォトダイオードPDとの接続部の構造に
よると、プラスチック光ファイバ16端面から出射され
た光は、光中継素子20のコア部22によって集束され
てフォトダイオードPDの受光面Rfに入射されるた
め、大きなコア径のプラスチック光ファイバ16と小径
の受光面Rfを有するフォトダイオードPDを接続する
に際して、その接続損失を極力少なくすることができ
る。
【0028】なお、光中継素子20のコア部22におけ
るプラスチック光ファイバ16側の端面の径(コア径)
をそのプラスチック光ファイバ16のコア径とほぼ同じ
大きさに形成すれば、プラスチック光ファイバ16端面
から出射された光を効率よく光中継素子20のコア部2
2内に入射させることが可能となり、より接続損失を小
さく抑えることが可能である。
【0029】また、光中継素子20のコア部22におけ
るフォトダイオードPD側の端面の径(コア径)を、受
光面Rfの径とほぼ同じ大きさに形成すれば、光中継素
子20のコア部22端面から出射された光を効率的に当
該受光面Rfに入射させることが可能となるため、より
接続損失を小さく抑えることが可能である。
【0030】なお、コア部22の傾斜角は、プラスチッ
ク光ファイバ16のコア径や開口数、及びフォトダイオ
ードPDの受光面Rfの形状等に応じて適宜設定する必
要がある。
【0031】ところで、従来では、フォトダイオードを
樹脂パッケージ内にモールド成形する際に、半球レンズ
を埋め込んで成形し、この半球レンズによってプラスチ
ック光ファイバ端面から出射された光を収束させる構成
も採られていた。
【0032】ところが、この場合、種々の開口数の光フ
ァイバが用いられる現状にあっては、その半球レンズの
集光性能と光ファイバとが整合しない場合に、大きな光
損失が発生することとなっていた。
【0033】しかしながら、この接続部の構造の場合、
プラスチック光ファイバの開口数に整合する光中継素子
20を適宜選択して用いることが容易であり、汎用性に
優れる。
【0034】また、フォトダイオードPDを覆う樹脂に
は、通常ポリカーボネート多機能樹脂(エポキシ系樹
脂)が用いられており、この樹脂の硬化後の屈折率は
1.56〜1.59と比較的高いものとなる。したがっ
て、光中継素子20から出射された光は、その樹脂内に
入射する際に、受光面Rfに対してより垂直に近い角度
に屈折してから受光面Rfに入射することになり、この
点でも接続損失が小さくなる。
【0035】
【実施例】
〈光中継素子の製造方法〉上述の実施形態で述べたよう
な光中継素子20は、例えば、次に述べるような方法で
製造することができる。
【0036】まず、純粋なポリメタクリル酸メチルのコ
ンパウンドを用いて、内周面がその一方端側から他方端
側へ順次縮径する筒状部材を射出成形する。この後、後
述する化学反応に影響がでないようにエタノールによる
超音波洗浄を行って筒状部材に付着した離型剤を除去し
ておく。なお、この筒状部材は、後に光中継素子20の
クラッド部23になる部分である。
【0037】次に、コア部22を形成するための導波路
原料として、真空蒸留済みのメタクリル酸メチルモノマ
ー85重量部,安息香酸ベンジル15重量部,連鎖移動
剤(nブチルメルカプタン)0.1重量部,開始剤(ア
ゾビスイソブチロニトリル)0.1重量部を配合したも
のを準備しておく。
【0038】そして、上記筒状部材を皿等の上に立てて
おき、この内部にアスピレータを用いて十分に脱気して
おいた導波路原料を注入する。
【0039】筒状部材を立てたままの状態で、これを摂
氏80度の恒温槽内に入れ、20時間かけてゆっくりと
導波路原料を重合させる。
【0040】このときの重合は、図5〜図7に示すよう
に進む。
【0041】まず、筒状部材50内部に導波路原料54
を注入すると、図5に示すように、導波路原料54に含
まれるメタクリル酸メチルモノマーによって、筒状部材
50の内壁が膨潤・溶解する。膨潤した部分では、ゲル
効果によって重合が進み、導波路原料のメタクリル酸メ
チルモノマーが消費される。このとき、ドーパントの安
息香酸ベンジルは、非重合モノマーなので、図6及び図
7に示すように、中央部分に残留する。即ち、筒状部材
50の内壁近傍からその中央部分へ近づくほど安息香酸
ベンジルの濃度が大きくなる。
【0042】このように製造された光中継素子20で
は、導波路原料54によって生成されたコア部22の屈
折率分布は、屈折率が1.495であるポリメタクリル
酸メチルと、屈折率1.56の安息香酸ベンジルとの濃
度割合によって、決定される。即ち、より屈折率が大き
い安息香酸ベンジルの濃度割合が大である光中継素子2
0の中心軸近傍でそのコア部22の屈折率が最も大とな
る。そして、その中心軸からコア部22の外周(筒状部
材50内壁)側に近づくにつれて、より屈折率が小であ
るポリメタクリル酸メチルの濃度割合が徐々に大となっ
て、コア部22の屈折率が徐々に大となる。
【0043】また、内周面がその一方端側から他方端側
へ順次縮径する筒状部材50の内部に導波路原料54を
注入して、コア部22を形成しているから、光中継素子
20の高屈折率分布領域は、そのコア部22の外形に倣
って、一方端側から他方端側に向けて順次狭くなる。
【0044】このように製作された光中継素子20の開
口数は、およそ0.2であった。
【0045】〈プラスチック光ファイバと受光素子との
接続部の構造の損失測定〉実際に、次に説明するような
プラスチック光ファイバと受光素子との接続部の構造を
製作し、それによる接続損失を測定した。
【0046】図8は、この発明に係るプラスチック光フ
ァイバとフォトダイオードとの接続部の構造を適用した
ものである。
【0047】光中継素子20は、上記方法により製作し
たものであり、長さ8mm,直径1.6mmに加工し
た。また、そのコア部22の一方端側(基端側)の内径
は、後述するプラスチック光ファイバ15のコア径に合
わせて、0.50mmに仕上げた。また、通常高速光通
信用のフォトダイオードPDの受光部Rの受光面Rfの
面積が0.25mmであるので、これに合わせて、他方
端側(先端側)の内径は0.25mmに仕上げた。な
お、その両端面は、石英ファイバの端面研磨をするため
の研磨機・研磨紙を用いて、研磨加工した。
【0048】測定用の光源としては、住友電装製のGL
リンクのLEDモジュールを用い、これを精密安定化電
源で連続駆動させて、LEDの中心波長が700nmの
光を3dBmで出力させた。
【0049】このLEDモジュールによる光をフォトダ
イオードPDまで導くためのプラスチック光ファイバと
して、GI−POFを2mの長さに切断したものを用い
た。
【0050】また、接続損失を測定するための測定装置
として、中心感度を700nmに設定したYokoga
wa製の光パワーメータ(品番3292)を用い、その
センサSをフォトダイオードPDの代わりに光中継素子
20の他方側端面と向かい合う位置に配置した。
【0051】そして、高速通信用のフォトダイオードP
Dが受光可能な光信号強度を測定するため、フォトダイ
オードPDの受光面Rfに合わせて0.25mm径のピ
ンホールを形成した遮蔽板55を、光中継素子20の他
方端側端面とセンサS間に挿入した。
【0052】ピンホールは、センサSの表面に配置され
るようにし、また、暗室で測定して、外乱光による影響
がないように考慮した。
【0053】また、比較例として、図9に示すように、
光中継素子20を設けずに、光ファイバ15端面から出
射した光が遮蔽板55のピンホールを介して直接センサ
Sに入射する場合についても測定した。
【0054】測定結果としては、図8に示す光中継素子
20を用いた接続部の構造では、−15.113dBm
となった。一方、図9に示す光中継素子20を用いない
接続部の構造では、−20.881dBmとなった。
【0055】従って、光中継素子20を挿入すること
で、それを挿入しない場合よりも、約5.7dBmの利
得が得られることがわかった。つまり、太径の光ファイ
バと高速通信用のような受光面が小さいフォトダイオー
ドを効率よく結合させるためには、上述のような構成の
光中継素子を挿入することにより、効率のよい結合が行
われることがわかった。
【0056】なお、光ファイバの0.5mm径のコアか
ら均一に出射する光を0.25mmの受光面を有するフ
ォトダイオードにより受光するとすると、その面積比か
ら、出射された光の25%しか受光できない。これを利
得に換算すると、−10×log(0.25)から、
6.02dBの損失となる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明のプラスチック
光ファイバと受光素子との接続部の構造によると、プラ
スチック光ファイバの端面と受光素子の受光面との間
に、コア径が前記プラスチック光ファイバ側から前記受
光素子側に向けて順次小さくなるグレーデッドインデッ
クス形ファイバ状の光中継素子を介在させているため、
プラスチック光ファイバ端面から出射した光が光中継素
子によって集束された後、受光素子の受光面に入射する
ことになる。したがって、プラスチック光ファイバ端面
から出射された光のうちのより多くが受光素子の受光面
に入射することになり、両者間の接続損失を小さく抑え
ることが可能となる。
【0058】また、光中継素子のプラスチック光ファイ
バ側のコア径をプラスチック光ファイバのコア径とほぼ
同じに形成すると共に、受光素子側のコア径を受光素子
の受光面径とほぼ同じに形成すれば、プラスチック光フ
ァイバ端面から出射させた光をより効率的に受光素子の
受光面に入射させることが可能となり、両者間の接続損
失がより小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態の光ファイバとフ
ォトダイオードとの接続部の構造を示す断面図である。
【図2】同上の接続部の構造の要部分解側面図である。
【図3】この発明に係る光中継素子を示す斜視図であ
る。
【図4】同上の光中継素子における屈折率分布及び光の
伝搬の様子を示す断面図である。
【図5】製造工程における光中継素子の一状態を示す断
面図である。
【図6】製造工程における光中継素子の他の状態を示す
断面図である。
【図7】製造工程における光中継素子のさらに他の状態
を示す断面図である。
【図8】この発明に係る光ファイバとフォトダイオード
との接続部の構造における損失測定例を示す説明図であ
る。
【図9】同上の接続部の構造に対する比較例における損
失測定例を示す説明図である。
【符号の説明】
15 プラスチック光ファイバ 20 光中継素子 PD フォトダイオード Rf 受光面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック光ファイバと、このプラス
    チック光ファイバの端面から出射された光をその出射端
    面よりも小さな受光面によって受光する受光素子とを備
    えたプラスチック光ファイバと受光素子との接続部の構
    造であって、 前記プラスチック光ファイバの端面と前記受光素子の受
    光面との間に、コア径が前記プラスチック光ファイバ側
    から前記受光素子側に向けて順次小さくなるグレーデッ
    ドインデックス形ファイバ状の光中継素子を介在させた
    ことを特徴とするプラスチック光ファイバと受光素子と
    の接続部の構造。
  2. 【請求項2】 前記光中継素子のプラスチック光ファイ
    バ側のコア径を前記プラスチック光ファイバのコア径と
    ほぼ同じに形成すると共に、前記受光素子側のコア径を
    前記受光素子の受光面径とほぼ同じに形成したことを特
    徴とする請求項1記載のプラスチック光ファイバと受光
    素子との接続部の構造。
  3. 【請求項3】 プラスチック光ファイバと、前記プラス
    チック光ファイバの端面から出射された光をその出射端
    面よりも小さな受光面によって受光する受光素子との接
    続部において、前記プラスチック光ファイバの端面と前
    記受光素子の受光面との間に介在されて用いられる光中
    継素子であって、 コア径が前記プラスチック光ファイバ側から前記受光素
    子側に向けて順次小さくなるように設定されたグレーデ
    ッドインデックス形ファイバ状に仕上げられたことを特
    徴とする光中継素子。
  4. 【請求項4】 プラスチック光ファイバと、前記プラス
    チック光ファイバの端面から出射された光をその出射端
    面よりも小さな受光面によって受光する受光素子との接
    続部において、前記プラスチック光ファイバの端面と前
    記受光素子の受光面との間に介在されて用いられる光中
    継素子の製造方法であって、 前記プラスチック光ファイバの端面と対向される側の端
    部から前記受光素子の受光面に対向される側の端部に向
    けて内周面が順次縮径するように形成された筒状部材を
    ポリメタクリル酸メチルにより形成し、その筒状部材内
    に、メタクリル酸メチルモノマーに安息香酸ベンジルを
    配合してなる導波路材料を注入して、前記筒状部材と導
    波路材料とを重合させることを特徴とする光中継素子の
    製造方法。
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