JPH09127374A - 光ファイバ投受光装置、光ファイバ式光電センサおよび光ファイバ式光電センサと光ファイバを接続するためのコネクタ - Google Patents

光ファイバ投受光装置、光ファイバ式光電センサおよび光ファイバ式光電センサと光ファイバを接続するためのコネクタ

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JPH09127374A
JPH09127374A JP30818695A JP30818695A JPH09127374A JP H09127374 A JPH09127374 A JP H09127374A JP 30818695 A JP30818695 A JP 30818695A JP 30818695 A JP30818695 A JP 30818695A JP H09127374 A JPH09127374 A JP H09127374A
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JP
Japan
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optical fiber
light
optical
light receiving
photoelectric sensor
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Application number
JP30818695A
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English (en)
Inventor
Katsuki Nakajima
克起 中島
Hayami Hosokawa
速美 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバと投光器(発光素子)や受光器
(受光素子)との光結合効率を向上させ、光ファイバ式
光電センサの検出距離を向上させる。 【解決手段】 投光用光ファイバ2と投光器1との間に
円錐台形状をした光学ロッド12を挿入する。この光学
ロッド12は、直径の大きな端面を投光器1の側に向
け、直径の小さな端面を投光用光ファイバ2の側に向け
る。受光用光ファイバ9と受光器8との間にも円錐台形
状をした光学ロッド12を挿入する。この光学ロッド1
2は、直径の小さな端面を受光器8の側に向け、直径の
大きな端面を受光用光ファイバ9の側に向ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバへ投光
するための光ファイバ投光装置、光ファイバからの光を
受光する光ファイバ受光装置、当該光ファイバ投受光装
置を用いた光ファイバ式光電センサ、および光ファイバ
式光電センサと光ファイバとを接続するためのコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ式光電スイッチは、投
光器と受光器を有し、投光器の前面に投光用光ファイバ
の基端面を対向させ、受光器の前面に受光用光ファイバ
の基端面を対向させて構成されており、投光用光ファイ
バの先端面と受光用光ファイバの先端面とが対向させら
れている。しかして、投光器から出た光は投光用光ファ
イバ内を通って投光用光ファイバの先端から出射され、
投光用光ファイバから出た光は受光用光ファイバに入射
して受光用光ファイバ内を伝搬し、受光器に入射する。
また、投光用光ファイバの先端面と受光用光ファイバの
先端面との間の間隙に物体が侵入すると、投光用光ファ
イバから出た光が物体によって遮られ、受光器に光が入
射しなくなるので、当該物体が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光電スイッチにあっては、以下のような問題が存在し
た。まず、投光器1と投光用光ファイバ2の結合部分の
構造を図1に示す。投光側光ファイバ2は、筐体3に固
定された投光器1の光出射面4に突き合せただけの構造
となっている。しかし、図2に示すように、投光器1は
パッケージ5内において、一方のリード6にLEDチッ
プ等の発光素子7を実装した構造となっており、光出射
面4と発光素子7とは離間している。発光素子7から
は、広い範囲(最大出射角α)にわたって光rが出射さ
れているのに対し、そのうち光ファイバ2のコア2a内
に入射する光r(図2で斜線を施した領域)はほんのわ
ずかに過ぎない。このため投光器1と投光用光ファイバ
2との光結合効率が非常に低く、例えば直径1mmのプ
ラスチックファイバでは約7%という低い値となってい
る。従って、検出可能な距離が一般の光ファイバ式でな
い光電スイッチに比べて非常に短くなっていた。
【0004】また、受光器8と受光用光ファイバ9の結
合部分の構造を図3に示す。受光用光ファイバ9も、筐
体3に固定された受光器8の表面に突き合せただけの構
造となっている。受光器8も、図4に示すように、キャ
ンタイプ等のパッケージ10内に受光素子11が実装さ
れているため、受光用光ファイバ9と受光素子11との
距離が離れる。受光用光ファイバ9のコア9aから出射
した光は最大出射角αまで広がるが、そのうち受光素子
11に受光される光はほんの一部(図4で斜線を施した
領域)となり、そのため受光用光ファイバ9と受光器8
との光結合効率も低下し、一般の光ファイバ式でない光
電スイッチと比較して検出距離が短くなる。
【0005】また、光ファイバは柔軟性に欠け、最小曲
げ半径が大きい。従って、施設時に扱いにくい場合に
は、比較的柔軟性のあるコア径の細い光ファイバが使用
される場合がある。しかし、その場合には、光ファイバ
への入射光量はコアの端面の面積に比例するので、通常
の光ファイバよりもさらに光結合効率が低くなり、例え
ば直径0.5mmのプラスチックファイバでは光結合効
率が約2%となる。このため検出距離がさらに短くな
り、用途が限られる。
【0006】投受光器と光ファイバとの光結合効率を向
上させるためには、光ファイバの端面形状を球面に加工
したり、投光器の外形を変更したりする必要があるが、
構造が複雑となり、コストが上昇するという問題があっ
た。
【0007】また、光ファイバ式光電スイッチの検出距
離を向上させるためには、投光器に供給する投光電流を
大きくすればよいが、回路の発熱が大きくなるので、投
光電流を大きくするにも限度があり、消費電流も増大す
る。
【0008】さらに、受光器から取り出される受光信号
のレベルを高くするためには、増幅回路の増幅率を大き
くする必要があり、そのため回路の内部ノイズおよび外
来ノイズまでもが増幅され、誤動作の原因となってい
た。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、光ファイバ
と投光器や受光器との光結合効率を高め、光ファイバ式
光電センサの検出距離を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の光ファイバ投光装置は、光ファイバへ光を出射するた
めの光ファイバ投光装置であって、発光素子と、透明な
錐台形状をした光学部材とを備え、当該光学部材の面積
の大きな側に発光素子が位置していることを特徴として
いる。
【0011】ここでいう錐台形状とは、円錐台形状や角
錐台形状を含む。また、幾何学的な錐台形状に限らず、
ほぼ錐台形状を保ったままで変形したものも含む。
【0012】しかして、この光ファイバ投光装置にあっ
ては、錐台形状をした光学部材の面積の大きな側の端部
に発光素子が位置しているので、面積の小さな側の端面
に投光用の光ファイバの端面を対向させると、発光素子
から出射された光は光学部材の広い側の端面で受光され
る。光学部材内に入った光は光学部材内で全反射しなが
ら伝搬することによって狭い側の端面へ集光される。そ
して、光は光学部材の狭い側の端面へ集光されて光ファ
イバへ向けて出射される。従って、この光ファイバ投光
装置によれば、発光素子に直接光ファイバを接続する場
合に比べて光結合効率を向上させることができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の光ファイバ受光
装置は、光ファイバからの光を受光するための光ファイ
バ受光装置であって、受光素子と、透明な錐台形状をし
た光学部材とを備え、当該光学部材の面積の小さな側に
受光素子が位置していることを特徴としている。
【0014】この光ファイバ受光装置にあっては、錐台
形状をした光学部材の面積の小さな側の端部に受光素子
を位置させているので、面積の大きな側の端面に受光用
の光ファイバの端面を対向させると、光ファイバから出
射された光は光学部材の広い側の端面で受光されて光学
部材内に入る。光学部材内に入った光は全反射しながら
狭い側の端部へ集光され、受光素子で受光される。従っ
て、この光ファイバ受光装置によれば、受光素子外へ漏
れていた光を受光素子の受光面に集めることができ、光
ファイバと受光素子との光結合効率を向上させることが
できる。しかして、請求項1及び2の光ファイバ投受光
装置にあっては、光ファイバの端面を加工する必要がな
いので、光結合効率を安価に向上させることができる。
【0015】本発明の請求項3に記載の光ファイバ式光
電センサは、請求項1に記載の光ファイバ投光装置と請
求項2に記載の光ファイバ受光装置のうち、少なくとも
一方を備えていることを特徴としている。
【0016】この光ファイバ式光電センサにあっては、
請求項1の光ファイバ投光装置を用いている場合には、
発光素子と投光用の光ファイバとの光結合効率を高める
ことができる結果、受光素子での受光強度が高くなる。
あるいは、請求項2の光ファイバ受光装置を用いている
場合には、受光用の光ファイバと受光素子との光結合効
率を高めて受光素子での受光強度を高くできる。従っ
て、受光素子に入射する入射光量が増加するので、光電
センサの検出距離を長くすることができる。
【0017】しかして、請求項3の光ファイバ式光電セ
ンサにあっては、光ファイバの端面を加工する必要がな
いので、検出距離を安価に向上させることができる。
【0018】また、コア径の細い光ファイバを利用した
場合でも、通常の光ファイバを利用した場合と同等の検
出距離を得ることができるので、光ファイバを柔軟で取
り扱い易くすることができる。
【0019】さらに、検出距離が長くなるので、投光電
流を大きくする必要がなくなり、消費電力を抑えること
ができる。また、検出距離が長くなるので、受光回路の
増幅率を抑えることができ、各種ノイズによる誤動作を
防ぐことができる。
【0020】本発明の請求項4に記載のコネクタは、光
電センサの投光部もしくは受光部に着脱することができ
るスリーブ本体と、スリーブ本体の内部に配設された、
透明な錐台形状をした光学部材と、前記光学部材の端面
に対向させてスリーブ本体内に設けられた光ファイバ接
続部と、からなることを特徴としている。
【0021】このコネクタはスリーブ本体内に錐台形状
をした光学部材を内蔵しているので、光ファイバ接続部
に光ファイバを接続し、スリーブ本体の光ファイバ接続
部と反対側を光電センサの投光部もしくは受光部に接続
することにより、光ファイバと光電センサの投光部もし
くは受光部とを高い光結合効率で光学的に結合させるこ
とができ、光電センサの検出距離を長くすることができ
る。
【0022】しかも、このコネクタを用いれば、光電セ
ンサの内部に光学部材を内蔵させる必要がないので、従
来の光ファイバ式光電センサの投光部や受光部と光ファ
イバとを当該コネクタを介して接続することにより光結
合効率を向上させて、光電センサの検出距離を長くする
ことができる。つまり、従来の光ファイバ式光電センサ
を改良することなく検出距離を延ばすことができ、改良
コストを抑えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図5は本発明による光ファイバ投
光装置の一実施形態Aを示す側面図である。図中12は
光学ロッド(光学部材)であって、中心軸の回りに回転
対称な円錐台形状を有しており、一方端面の直径が他方
端面の直径よりも大きくなっている。この光学ロッド1
2は、略均質で、光学的に透明な材料により形成されて
いる。また、その屈折率が空気の屈折率1に比較して大
きなものが選択されている。具体的には、光学ロッド1
2は、ガラス、特に光学用ガラス、透明な光学用樹脂、
特に光ファイバのコア材料と同一材料によって形成する
ことが好ましいが、透明樹脂材料を用いれば安価に製造
することができる。また、光学ロッド12は樹脂成形、
切削加工、研磨加工等によって製作することができる。
【0024】光ファイバ投光装置Aは投光器1と光学ロ
ッド12とからなり、投光器1の内部では発光ダイオー
ド(LED)や半導体レーザ素子(LD)等の発光素子
7がリード6上に実装されている。また、光ファイバ投
光装置Aは、図5に示すように、光学ロッド12の直径
の大きな側の端面(以下、入射側端面という)13を投
光器1の光出射側にほぼ接触させるように対向させて構
成されている。光ファイバ投光装置Aは、光学ロッド1
2の直径の小さな側の端面(以下、出射側端面という)
14に投光用光ファイバ2の端面を突き合わせるように
して用いる。ここで、光学ロッド12の出射側端面14
の直径は、接続する光ファイバ2の直径よりも小さく、
入射側端面13の直径は光ファイバ2のコア径よりも大
きくなっている。
【0025】しかして、当該光ファイバ投光装置Aに投
光用光ファイバ2を接続すると、投光器1と光ファイバ
2とが光学ロッド12によって光学的に結合されるの
で、投光器1から出射された光rは入射側端面13から
光学ロッド12内に入り、光学ロッド12内に入射した
光rは光学ロッド12内に閉じ込められて光学ロッド1
2内を直進し、あるいは光学ロッド12内を全反射しな
がら出射側端面14に至り、出射側端面14から光ファ
イバ2のコア内へ入射される。
【0026】図1及び図2に示したように、投光器1と
光ファイバ2を直結する場合には、発光素子7から出射
された光rのうちほんの一部しか光ファイバ2の端面に
受光されず、投光器1と光ファイバ2の光結合効率が非
常に低い。しかし、この光ファイバ投光装置Aを用いた
場合には、図5に示すように、発光素子7から出射され
た光rは広い範囲にわたって光学ロッド12の入射側端
面13で受光され、光学ロッド12内に入射した光rは
全反射によって光学ロッド12内に閉じ込められ、直径
の小さな出射側端面14から出射される。光学ロッド1
2の出射側端面14の直径は光ファイバ2のコア径より
も小さいので、出射側端面14から出射された光rはほ
とんどが光ファイバ2内に入射する。従って、発光素子
7と投光用光ファイバ2との光結合効率を向上させるこ
とができる。
【0027】図6に示すものは本発明による光ファイバ
投光装置の別な実施形態Bを示す側面図である。光学ロ
ッド12が長くなって光rが光学ロッド12の内部で何
度も全反射すると、全反射角よりも大きな角度で光学ロ
ッド12の外周面に入射した光が漏れる恐れがある。従
って、そのような場合には、図6に示すように、光学ロ
ッド12の入射側端面13の直径を投光器1の光出射面
4よりも小さくし、光学ロッド12の長さを短くするよ
うにしても良い。発光素子7から出て光学ロッド12に
入射する光は減少するが、光学ロッド12内での閉じ込
め効率が向上することによって光結合効率が向上する場
合がある。
【0028】なお、光学ロッド12の最適形状や寸法
は、光線追跡のシミュレーションを行って最適寸法を決
定することができる。
【0029】図7は本発明による光ファイバ投光装置の
さらに別な実施形態Cを示す側面図である。この実施形
態にあっては、円錐台形状をした光学ロッド12の直径
の大きな側の端面の近傍に発光素子7をインサートして
成形している。従って、発光素子7から出た光rは、光
学ロッド12内を全反射しながら光学ロッド12の直径
の小さな側の端面(出射側端面14)に集められ、投光
用光ファイバ2の端面へ出射される。
【0030】この実施形態によれば、光学ロッド12が
投光器1のパッケージを兼ねるので、構造を簡単にでき
る。
【0031】図8は本発明による光ファイバ投光装置の
さらに別な実施形態Dを示す側面図である。この実施形
態にあっては、発光素子7をインサートされた投光器1
の透明樹脂製パッケージ5の光出射面4に、紫外線硬化
型等の透明な接着剤15によって円錐台形状をした光学
ロッド12の入射側端面13を接着したものである。こ
の実施形態では投光器1と光学ロッド12を成形後に接
着しているので、発光素子7に成形時に大きな熱応力が
掛かることがなく、信頼性が向上する。
【0032】図9は本発明による光ファイバ受光装置の
一実施形態Eを示す側面図である。この光ファイバ受光
装置Eにあっては、円錐台形状をした光学ロッド12の
出射側端面14を受光器8に対向させている。特に、光
学ロッド12の出射側端面14における最大出射角内に
出射された光rのほとんど全てが、受光器8内の受光素
子11により受光されるように配置している。
【0033】しかして、この光ファイバ受光装置Eは、
光学ロッド12の入射側端面13に受光用光ファイバ9
の端面をほぼ接触させるように対向させて用いられる。
受光用光ファイバ9の端面から出た光rはほとんどが光
学ロッド12の端面へ入射して光学ロッド12内に閉じ
込められ、光学ロッド12の出射側端面14から出射さ
れて受光素子11に受光される。従って、受光用光ファ
イバ9と受光素子11との光結合効率を高くすることが
できる。なお、このためには、光学ロッド12の入射側
端面13の直径は、光ファイバ9のコア径よりも大きい
ことが望ましい。
【0034】図10は本発明による光ファイバ受光装置
の別な実施形態Fを示す側面図である。この光ファイバ
受光装置Fにあっては、受光素子11は透明なパッケー
ジ10内に封止されている。また光学ロッド12の入射
側端面13の直径は使用する光ファイバ9のコア径より
も大きく、出射側端面14の面積(直径)は受光素子1
1の面積(寸法)よりも小さくなっており、この出射側
端面14は紫外線硬化型などの透明な接着剤15によっ
て受光器8のパッケージ10に接着されている。
【0035】また、受光器8と光学ロッド12を一体化
した光ファイバ受光装置としては、図11に示すよう
に、受光素子11を封止した受光器8の透明なパッケー
ジ10と光学ロッド12とを一体成形した光ファイバ受
光装置Gでもよい。
【0036】図12は別な形状の光学ロッド12を示す
側面図である。円錐台形状をした光学ロッド12の入射
側端面13から光が入って出射側端面14から出ると、
光の最大出射角が広くなる。そこで、この光学ロッド1
2では、出射側端面14に球面状もしくは非球面状のレ
ンズ部16を設けている。レンズ部16により、出射側
端面14から出る光を集光させることができるので、最
大出射角を小さくすることができ、光ファイバ2,9と
投光器1もしくは受光器8との光結合効率を一層向上さ
せることができる。なお、図示しないが、入射側端面1
3にレンズ部を設けてもよい。
【0037】図13はさらに別な形状の光学ロッド12
を示す側面図である。この光学ロッド12にあっては、
円錐台形状をした光学ロッド本体12aの小径側端面に
同じく円錐台形状をしたコーン形部17の小径側端面を
接合させた形状をしている。しかして、このコーン形部
17により出射光の最大出射角を小さくでき、光ファイ
バ2,9と投光器1もしくは受光器8との光結合効率を
一層向上させることができる。
【0038】図14は本発明による光ファイバ式光電セ
ンサの一実施形態Hを示す斜視図、図15はその構成を
示す概略図である。この光電センサHは投光用光ファイ
バ接続口18と受光用光ファイバ接続口19を有してお
り、上面のボタン20を1回押すと投光用光ファイバ接
続口18と受光用光ファイバ接続口19とにそれぞれ投
光用光ファイバ2と受光用光ファイバ9を自由に抜き差
しできるようになっており、各接続口18,19に投光
用光ファイバ2と受光用光ファイバ9を挿入して再度ボ
タン20を押すと、両光ファイバ2,9が固定される。
また、図15に示すように、光電センサHの内部には検
知光を出射するための投光器1と、検知用の受光器8が
設けられており、投光用光ファイバ接続口18と投光器
1との間には円錐台形状をした光学ロッド12が入射側
端面13を投光器1側に向けて配置されており、受光用
光ファイバ接続口19と受光器8との間には円錐台形状
をした光学ロッド12が出射側端面14を受光器8側に
向けて配置されている。
【0039】図16はこの光電センサの信号処理回路2
2の構成を示すブロック図である。光電センサHの電源
回路23には、コード21を介して電力が供給されてい
る。発振回路24から一定周波数の信号が出力される
と、その発振信号と同期して投光回路25により発光素
子7(投光器1)が駆動され、発光素子7が一定周波数
でパルス発光する。発光素子7から出た光は光学ロッド
12内を通って投光用光ファイバ2内に入り、光ファイ
バ2内を伝送されて他端から出射される。投光用光ファ
イバ2の端面と受光用光ファイバ9の端面とは対向して
おり、両光ファイバ2,9の端面間に物体が存在しない
場合には、投光用光ファイバ2から出射された光は受光
用光ファイバ9内に入射し、光ファイバ9内を伝送され
て光学ロッド12内に入り、光学ロッド12から出射さ
れる光は受光素子11(受光器8)に受光される。一
方、両光ファイバ2,9の端面間に物体が存在すると、
受光器8で受光されない。受光器8からの受光信号は増
幅器26で増幅された後、比較回路27で一定のしきい
値以上の値か(つまり、一定の受光レベル以上か)検定
される。物体が検出されると、表示灯29が点灯し、検
出信号は出力回路28からコード21を通して外部へ出
力される。
【0040】この光電センサHにあっても、投光側と受
光側がそれぞれ前記光ファイバ投光装置及び光ファイバ
受光装置と同様な構成を有しているので、投光器1と投
光用光ファイバ2の間の光結合効率、および受光器8と
受光用光ファイバ9の間の光結合効率をそれぞれ向上さ
せることができ、受光素子11の受光強度が高くなり、
その結果光電センサHの検出距離を長くすることができ
る。
【0041】図17は本発明による投光側のコネクタJ
を示す一部破断した側面図である。コネクタJは、コネ
クタ本体30と光学ロッド12とネジ筒部31とから構
成されている。コネクタ本体30内には円錐台形状をし
た空洞32と光ファイバ挿入孔33とが開口されてお
り、当該空洞32内にはコネクタ本体30の端面に入射
側端面13を向け光ファイバ挿入孔33に出射側端面1
4を対向させるようにして光学ロッド12が収納されて
いる。空洞32内の光学ロッド12は突起34によって
両端部を支持固定されており、光学ロッド12の外周面
と空洞32の内壁面との間には薄い空気層(エアギャッ
プ)35が形成されていて、空気層35のため光学ロッ
ド12内の光が外周面で全反射されるようになってい
る。コネクタ本体30の光ファイバ挿入孔33側の端部
は割ピン形状をした割ピン部36が形成されており、そ
の近傍の外周面には雄ネジ部37が設けられており、当
該雄ネジ部37にはネジ筒部31の内周面に設けられた
雌ネジ部38が螺合している。コネクタ本体30の外径
Dは従来より用いられている光ファイバのジャケットの
外径と同じ大きさとしてあり、コネクタ本体30の外周
面には若干外径の大きなストッパ39を設けている。
【0042】しかして、ネジ筒部31を緩めた状態で、
光ファイバ挿入孔33に投光用光ファイバ2の端部(ジ
ャケットを除去した部分)を挿入して光ファイバ2の端
面を光学ロッド12の出射側端面14に突き合せた後、
ネジ筒部31を回すと、割ピン部36によって光ファイ
バ2が締め付けられて固定される。
【0043】図18は本発明による受光側のコネクタK
を示す一部破断した側面図である。このコネクタKも前
記投光側のコネクタJと同様な構造を有しているので、
対応する部分には同じ符号を付して説明を省略する。投
光側のコネクタJと異なるのは、内部の光学ロッド12
の向きが異なる点だけである。すなわち、光学ロッド1
2の出射側端面14がコネクタ本体30の端面に位置
し、入射側端面13が光ファイバ挿入孔33に対向して
いる。
【0044】図17、図18に示すコネクタJ,Kで
は、コネクタ本体30に設けた突起34によって光学ロ
ッド12を保持して空気層35を形成していたが、図1
9(a)(b)に示すように光学ロッド12の外周面に
長さ方向に沿って複数本のリブ40(あるいは、成形時
のパーティングライン)を突設しておけば、コネクタ本
体30に突起34を設けることなく空気層35を形成す
ることができ、コネクタ本体30を成形するための金型
構造を簡略化できる。
【0045】図20及び図21は上記コネクタJ,Kの
使用方法を示す斜視図及び概略図である。41は従来よ
り用いられている既存の光ファイバ式光電センサであっ
て、図14の光電センサHのようには光学ロッド12を
内蔵していない。Jは投光用光ファイバ2を接続された
投光側のコネクタ、Kは受光用光ファイバ9を接続され
た受光側のコネクタであって、いずれもコネクタ本体3
0は光電センサ41の投光用光ファイバ接続口18及び
受光用光ファイバ接続口19と一致した太さを有してい
る。これらのコネクタJ,Kを各光ファイバ接続口1
8,19に差込んでストッパ39を各光ファイバ接続口
18,19の縁に当てると、投光側のコネクタJ内の光
学ロッド12の入射側端面13が投光器1にほぼ接触
し、受光側のコネクタK内の光学ロッド12の出射側端
面14が受光器8にほぼ接触する。
【0046】この結果、既存の光電センサ41を用いて
図14の光電センサHと同様な構造を実現することがで
き、既存の光電センサ41を取り替えたり改良したりす
ることなく、光結合効率を向上させて光電センサ41の
検出距離を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例における投光器と投光用光ファイバとの
結合部分の構造を示す概略断面図である。
【図2】同上の投光器の発光素子から出射される光のう
ち投光用光ファイバのコアに入射する光を示す説明図で
ある。
【図3】従来例における受光器と受光用光ファイバとの
結合部分の構造を示す概略断面図である。
【図4】同上の受光用光ファイバから出射された光のう
ち受光器の受光素子で受光される光を示す説明図であ
る。
【図5】本発明による光ファイバ投光装置を示す概略構
成図である。
【図6】本発明による別な光ファイバ投光装置を示す概
略構成図である。
【図7】本発明によるさらに別な光ファイバ投光装置を
示す概略構成図である。
【図8】本発明によるさらに別な光ファイバ投光装置を
示す概略構成図である。
【図9】本発明による光ファイバ受光装置を示す概略構
成図である。
【図10】本発明による別な光ファイバ受光装置を示す
概略構成図である。
【図11】本発明によるさらに別な光ファイバ受光装置
を示す概略構成図である。
【図12】別な形状の光学ロッドを示す側面図である。
【図13】さらに別な形状の光学ロッドを示す側面図で
ある。
【図14】本発明による光電センサを示す斜視図であ
る。
【図15】同上の光電センサの構成を示す概略図であ
る。
【図16】同上の光電センサの回路構成を示すブロック
図である。
【図17】本発明による投光側のコネクタを示す一部破
断した側面図である。
【図18】本発明による受光側のコネクタを示す一部破
断した側面図である。
【図19】(a)(b)はさらに別な形状の光学ロッド
を示す側面図及び拡大正面図である。
【図20】同上のコネクタを用いて光ファイバを光電セ
ンサに接続する様子を示す斜視図である。
【図21】同上の光電センサの構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
A〜D 光ファイバ投光装置 E〜G 光ファイバ受光装置 H 光ファイバ式光電センサ J,K コネクタ 1 投光器 2 投光用光ファイバ 7 発光素子 8 受光器 9 受光用光ファイバ 11 受光素子 12 光学ロッド 13 入射側端面 14 出射側端面 18 投光用光ファイバ接続口 19 受光用光ファイバ接続口 30 コネクタ本体 31 ネジ筒部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバへ光を出射するための光ファ
    イバ投光装置であって、 発光素子と、透明な錐台形状をした光学部材とを備え、 当該光学部材の面積の大きな側に発光素子が位置してい
    ることを特徴とする光ファイバ投光装置。
  2. 【請求項2】 光ファイバからの光を受光するための光
    ファイバ受光装置であって、 受光素子と、透明な錐台形状をした光学部材とを備え、 当該光学部材の面積の小さな側に受光素子が位置してい
    ることを特徴とする光ファイバ受光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ファイバ投光装置と
    請求項2に記載の光ファイバ受光装置のうち、少なくと
    も一方を備えていることを特徴とする光ファイバ式光電
    センサ。
  4. 【請求項4】 光電センサの投光部もしくは受光部に着
    脱することができるスリーブ本体と、 スリーブ本体の内部に配設された、透明な錐台形状をし
    た光学部材と、 前記光学部材の端面に対向させてスリーブ本体内に設け
    られた光ファイバ接続部と、からなることを特徴とする
    コネクタ。
JP30818695A 1995-10-31 1995-10-31 光ファイバ投受光装置、光ファイバ式光電センサおよび光ファイバ式光電センサと光ファイバを接続するためのコネクタ Pending JPH09127374A (ja)

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