JPH11125501A - 累積変位計 - Google Patents

累積変位計

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JPH11125501A
JPH11125501A JP30636197A JP30636197A JPH11125501A JP H11125501 A JPH11125501 A JP H11125501A JP 30636197 A JP30636197 A JP 30636197A JP 30636197 A JP30636197 A JP 30636197A JP H11125501 A JPH11125501 A JP H11125501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion
ratchet
spindle
intermediate gear
counter
Prior art date
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Pending
Application number
JP30636197A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Iwata
衛 岩田
Kenichi Hayashi
賢一 林
Yasuto Ozaki
慶人 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OZAKI SEISAKUSHO KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
OZAKI SEISAKUSHO KK
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by OZAKI SEISAKUSHO KK, Nippon Steel Corp filed Critical OZAKI SEISAKUSHO KK
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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気の影響を受けないで観測でき、センサー
と記録部を一体化し、累積疲労の観測が出来る累積変位
計を提供すること。 【解決手段】 上下に摺動自在なスピンドル1と、当該
スピンドル1に設けられたラック11と噛み合う第1ピ
ニオン3を有し、ピニオン軸31に取り付けられた中間
ギヤ5と噛み合う第2ピニオン7が自在継手71を介し
て計数カウンタ8に接続され、ピニオン軸31には中間
ギヤ5を一方向のみに回転自在なラチエット9が設けら
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位量を累積的に
記録する累積変位計に関し、特に地震、風、自動車等の
振動により、建造物等の全体、部分の振動変位を累積
し、建造物等の観測をする累積変位計に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物等の振動を累積計測し、建造物等
の全体、部分の疲労状況を観測する必要が多々ある。そ
してこのような観測を行う場合、通常は電気式各種セン
サーを使い、増幅器を有する測定器等のメモリー、或い
は他の媒体に蓄えて、直接、間接にコンピュータ等で建
造物等の累積疲労を解析している。
【0003】しかしながら、これらの従来の累積疲労観
測装置では、第1に、これらの観測装置は何らかの電源
が必要なため、長期間の観測で商用電源が使用できな
く、なお、バッテリー等の交換ができない多くの場所で
累積疲労の観測ができない。第2に、各種センサーの感
度が微少なため、増幅器等が必要で、そのために雷、自
動車等による電気ノイズによる異常データを累積する。
第3に、センサーから測定器までにケーブルが必要でケ
ーブルが切断されることがあり、その結果、観測を行う
ことが出来なくなる。等種々の不都合が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消するために電気の影響を受けないで観測でき、セ
ンサーと記録部を一体化し、累積疲労の観測が出来る累
積変位計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の累積変位計は、
かかる目的を達成するために、センサーと記録部を一体
化し、記録されたデータを電気ノイズ等の影響から除去
するために、電気を極力用いない、機械式で累積疲労の
計測ができる累積変位計を提供するもので、その構成
は、請求項1に記載の発明は、上下に摺動自在なスピン
ドルと、当該スピンドルに設けられたラックと、ラック
と噛み合うピニオンと、ギア比を替える中間ギヤ等の変
速機と、変速機からの出力軸の回転を計測する計数カウ
ンタとよりなり、ピニオン、中間ギヤのいずれかにラチ
エット装置を設け、一方向のみの回転出力を計数カウン
タに付与するものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上下に摺
動自在なスピンドルと、当該スピンドルに設けられたラ
ックと噛み合う第1ピニオンと、第1ピニオンの回転を
第2ピニオンに伝える中間ギヤと、中間ギヤに第2ピニ
オンを一方向にのみ回転可能としたラチエット装置と、
第2ピニオンの回転を計測する計数カウンタとよりな
り、ラチエット機構は、第1ピニオンのピニオン軸に固
定した鍔付きの回転子に、中間ギアとラチエットを回動
可能に装着し、バネを介しナットで中間ギアとラチエッ
トを固定子の鍔に圧接すると共に、ラチエットに噛合す
るラチエット爪とよりなる構成となるものである。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明はスピンド
ルに対し正逆方向に作動する2個のラチエット装置とな
るように、上記請求項1または2記載の累積変位計を配
置したことを特徴とする累積変位計である。また、請求
項4に記載の発明は、計測カウンタが電気式計数カウン
タであることを特徴とする累積変位計である。
【0008】本発明は、上述のように構成し、スピンド
ルが定常状態から一方向に移動すると、移動量をスピン
ドルに設けているラックと噛み合うピニオンの回転とし
て計数カウンタで計測する。逆にスピンドルが、定常状
態に戻るとき、ピニオンは逆回転するが、ラチエット装
置により、計数カウンターへ変位量の伝達を無くし、カ
ウンターが元に戻ることを防止している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1を参照
して説明する。金属プラスチック等適宜材料よりなる筐
体2の上下面より、それぞれに出入りするスピンドル1
を設け、筐体2の内部のスピンドル1の上下摺動方向側
面にラック11を設けている。このラック11と噛合す
る第1ピニオン3のピニオン軸31の先端に回転子4が
固定されている。回転子4はスピンドル1に近い側に鍔
部41が設けられている。
【0010】回転子4の筒状の胴部42には、中間ギヤ
5とラチエット6をねじ51等適宜手段で一体化して装
着後、板バネ43を介してナット44で固定している。
この中間ギヤ5とラチエット6は、回転子4に対し回転
可能となっているが、前記板バネ43で回転子4の鍔部
41に押しつけられる構成となっている。
【0011】また、ラチエット6は、筐体2内の支持体
21に設けているラチエット爪61と噛合し、一方向に
のみ中間ギア5を回動させる構成となっている。中間ギ
ア5は、支持体21に軸支されている第2ピニオン7と
噛合し、ボールジョイント等公知の適宜自在継手71を
介し計数カウンター8に接続されている。
【0012】今、建造物等の変位(振動振幅)をスピン
ドル1が建造物等の変位(振動振幅)と等しく変位(移
動)すると、この変位がスピンドル1に設けられたラッ
ク11と第1ピニオン3に伝わり、ピニオン軸31に取
り付けられた回転子4を回動する。回転子4に設けてい
る中間ギア5と、これと噛合する第2ピニオン7、及び
自在継手71を介して計数カウンタ8を回動させ、スピ
ンドル1の変位を表示する。なお、このときの、ラチエ
ット爪61がラチエット6に噛み合わない方向に回転子
4が回転すると、中間ギア5とラチエット6は板バネ4
3で回転子4の鍔部41に押しつけられる構成となって
いるため、回転子4と一緒に回動し第2ピニオン7を介
し計数カウンター8をカウントする。
【0013】逆に、スピンドルが定常状態に戻る時、第
1ピニオン3が逆回転すると、ラチエット爪61がラチ
エット6に噛み合い、ラチエット6の回動が停止し、中
間ギア5も停止する。ところが、中間ギア5及びラチエ
ット6は、板バネ43で回転子4の鍔部41に押しつけ
られる構成となっており、板バネ43の押圧力は、回転
子4の鍔部41に垂直に作用するため、回転子4を回転
させようとすると、中間ギア5とラチエット6とは別に
回転が可能となる。よって、スピンドル1が定常状態に
戻ろうとするとき、第1ピニオン3の回転の回転を阻害
する動きが無くなり、計数カウンター8の数値を戻すこ
となく、スピンドル1を変位以前の定常状態に戻ること
が出来る。従って、この後のスピンドル1の移動は、前
回の変位に積算した計測を行うことが出来る。
【0014】本発明は、上述の実施例のラチエットをも
っと簡易にした構成であっても良い。すなわち、第1ピ
ニオンあるいは中間ギヤ等の適宜ギヤのいずれかにラチ
エット装置を設け、一方向のみの回転出力を計数カウン
タに付与する構成としても良い。具体的には、図2に示
す第1ピニオン3の例で述べると、第1ピニオンの外周
をリング状部材32に形成しその外周面に歯を形成す
る。そして、歯部の有するリング状部材32をピニオン
軸31に対し、回動可能設けると共に、リング状部材3
2とピニオン軸31間に公知のラチエット装置を設け
る。ラチエット装置としては、例えばピニオン軸31に
固着したラチエット62と、リング状部材32に設けた
ラチエット爪63と爪部をラチエット62に押しつける
リターンスプリング64との構成となっている。
【0015】このように構成することにより、変位を測
定する矢印a方向に回転させると、ラチエット爪63が
ラチエット62に係合し、ピニオン軸31も矢印b方向
にリング状部材33と一体的に回動し、スピンドル1の
ラック11の移動による第1ピニオン3の回転を直接出
力し図示ない計数カウンターに変位の出力を行うことが
出来る。
【0016】なお定常状態に戻るときは、第1ピニオン
3のリング状部材32が点線矢印c方向に逆回転する
と、ラチエット爪63がラチエット62との結合が解か
れ、リング状部材32のみが逆回転する事が可能にな
り、ピニオン軸31は回転せずに変位の出力は行われな
い。上述の実施例では、第1ピニオン3にラチエット装
置を設ける構成であるが、これに限るものではなく、中
間ギア等の変速器を設ける場合にこれに設けても良い。
また、変速機は、計数カウンターの出力上ある程度必要
ではあるが、第1ピニオンとラック11の歯車比が適正
な場合には変速器を削除しても良い。
【0017】上記の機構では、一方向の変位量の計測を
行うもので、上下の累積変位データを必要とする計測で
は不十分である。その解決策の一実施形態を図3を参照
して説明する。機構の構成は、図1の場合とほぼ同様で
あるが、第1のピニオン3のピニオン軸31までを共通
とし、ピニオン軸31両側に前記した累積変位計の構成
を設けたもので、回転子4,40及び中間ギア5,5
0、ラチエット6,60、第2ピニオン7,70、計数
カウンター8,80を対称に設ける構成とし、両脇に設
けているラチエットの向きを逆方向に設定した構成とし
ている。そして、スピンドルが変位しているときは、必
ず一方の計数カウンター8,80が作動する構成となっ
ている。従って、ピニオン軸31には、ラチエット装置
が逆回転方向に取り付けてあり、カウンタの計測データ
は、スピンドルの上下(押し引き)二方向の変位量を累
積することができる。
【0018】計測場所に電源が用意できるか、或いは計
測期間が短期の場合は機械式カウンタを電気式に変更す
ることにより外径寸法を小さくすることができる。その
一実施形態を図4を参照して説明する。本実施例の構成
は、第2ピニオン7までの構成は、前記図1の構成と同
じである。そして、第2ピニオン7の回転出力軸に設け
ている回転体72の外周に突起73を設けている。そし
て、この突起73が、マイクロスイッチ9の作用片91
に接触し、その信号を電気式カウンタ81に伝え変位量
に比例した数値が累積表示される。この機構は、計数累
積データの表示に電気式を用いるが、従来の測定装置と
異なり図5に示すごとく、増幅部が無く、単なる計測カ
ウンタの作動に用いるため、雷や他の電気ノイズの影響
は受けることがなく、変位量を累積計測をすることがで
きる。
【0019】
【発明の効果】本発明の累積変位計は、電気を極力用い
ない、機械式で累積疲労の計測ができ、また、センサー
と記録部を一体化して累積疲労の観測が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、スピンドルの
上下(押し引き)の一方向のみの変位量を累積表示させ
る機構図である。
【図2】本発明の第1ピニオンにラチエットを設けた場
合の実施例を示す機構図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、スピンドル
の上下(押し引き)の二方向の変位量を累積表示させる
機構図である。
【図4】本発明の一実施例を示すもので、電気式カウン
タを用いた機構図である。
【図5】本発明に関する電気式カウンタ部の電気回路図
である。
【符号の説明】
1 スピンドル 11 ラック 2 筐体 21 支持体 3,30 第1ピニオン 31 ピニオン軸 32 リング状部材 4,40 回転子 41 鍔部 42 胴部 43 板バネ 44 ナット 5,50 中間ギヤ 51 ネジ 6,60 ラチエット 61 ラチエット爪 7,70 第2ピニオン 71 自在継手 72 回転体 73 突起 8,80,81 カウンタ 9マイクロスイッチ 91 作用片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 慶人 東京都板橋区常盤台1−63−11 株式会社 尾崎製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に摺動自在なスピンドルと、 当該スピンドルに設けられたラックと、 ラックと噛み合うピニオンと、 ギア比を替える中間ギヤ等の変速機と、 変速機からの出力軸の回転を計測する計数カウンタとよ
    りなり、 ピニオン、中間ギヤのいずれかにラチエット装置を設
    け、一方向のみの回転出力を計数カウンタに付与したこ
    とを特徴とする累積変位計。
  2. 【請求項2】上下に摺動自在なスピンドルと、 当該スピンドルに設けられたラックと噛み合う第1ピニ
    オンと、 第1ピニオンの回転を第2ピニオンに伝える中間ギヤ
    と、 中間ギヤに第2ピニオンを一方向にのみ回転可能とした
    ラチエット装置と、 第2ピニオンの回転を計測する計数カウンタとよりな
    り、 ラチエット機構は、第1ピニオンのピニオン軸に固定し
    た鍔付きの回転子に、中間ギアとラチエットを回動可能
    に装着し、バネを介しナットで中間ギアとラチエットを
    固定子の鍔に圧接すると共に、ラチエットに噛合するラ
    チエット爪とよりなる構成となることを特徴とする累積
    変位計。
  3. 【請求項3】スピンドルに対し正逆方向に作動する2個
    のラチエット装置となるように、請求項1または2記載
    の累積変位計を配置したことを特徴とする累積変位計。
  4. 【請求項4】計測カウンタが電気式計数カウンタである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    累積変位計。
JP30636197A 1997-10-22 1997-10-22 累積変位計 Pending JPH11125501A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005530259A (ja) * 2002-06-21 2005-10-06 グラクソ グループ リミテッド 投与装置用の作動インジケータ
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030812