JPH11124786A - サクションシリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方法、及び装置 - Google Patents

サクションシリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方法、及び装置

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JPH11124786A
JPH11124786A JP29944697A JP29944697A JPH11124786A JP H11124786 A JPH11124786 A JP H11124786A JP 29944697 A JP29944697 A JP 29944697A JP 29944697 A JP29944697 A JP 29944697A JP H11124786 A JPH11124786 A JP H11124786A
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JP
Japan
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suction
suction roll
tapered
peripheral surface
roll
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JP29944697A
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English (en)
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Morimasa Hanatani
守正 花谷
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーパートやプレスパート等に使用する
各種のサクションシリンダーやサクションロールの、す
き入れ模様やすき入れ寸法、填料の目詰まりに対処し、
各紙層形成ユニットの構成を手軽に変更し、繊維の配向
性と歩留りや物性、すき入れ模様や運転効率等を向上さ
せることを目的とする。 【解決手段】 中心部にその内部をサクション方式によ
り区画した排水開口を有する非回転の円筒体を設け、そ
の外周に軸受けを介し回転するテーパーサクションロー
ルセル本体を回転軸に装着して設け、前記テーパーサク
ションロールセル本体の外周と同一勾配の内周面と任意
の直径の円筒状の外周面を有するテーパーサクションロ
ールスリーブを挿入することにより各種直径のサクショ
ンロールの抜き差しを自由としたサクション円網または
サクションロールにより、各種の抄紙条件下で最適の紙
層形成が行われるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、湿式不織布等
の紙層形成に用いるサクションシリンダーまたはサクシ
ョンロールの簡易脱着方法及び装置に関するもので、す
き入れ模様の変更やワイヤーパートやプレスパート等に
使用するサクションシリンダーやサクションロールの目
詰まりに対処し、サクションロールの外周を軸方向にテ
ーパーをつけ、その外周と同一テーパーのサクションス
リーブを脱着することにより、手軽に交換可能とし、何
れの製品種類でも、常に最高の繊維配向性と歩留りや物
性を維持可能な、全く新規なサクションシリンダーまた
はサクションロールの簡易脱着方法、及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のサクションシリンダーやサクショ
ンロールは、長網抄紙機と円網抄紙機をベースに、オン
トップ長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、傾斜ワイヤ
ー抄紙機、サクション円網抄紙機、等にサクションシリ
ンダー、サクションブレストロール、サクションクーチ
ロール、サクションプレスロール、サクションピックア
ップロール等として使用されている。
【0003】旧来の円網抄紙機は、高速化と共に遠心力
が働き紙層形成が乱されて行くので、遠心力に平衡する
吸引力を円網内面に加えるか、加圧力を円網外面に加え
る必要が出て、各種のサクションまたは加圧または減加
圧円網抄紙機が開発されており、それぞれ上記の如き各
種のサクションシリンダーやサクションロールが使用さ
れている。
【0004】その一例としては、スチーブンス・フォー
マーやロト・フォーマー、マンチェスターマルティフォ
ーマー等があり、更にサクション円網上に長網を周回さ
せたサクションブレストまたはシグマフォーマーや、短
網または長網またはフエルトをツインで周回させたツイ
ンワイヤー抄紙機として、アークフォーマー、Sラップ
フォーマー、Cラップフォーマー、クレセントフォーマ
ーがあり、それぞれ前記の如き各種のサクションシリン
ダーやサクションロールが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのサクションシ
リンダーやサクションロールは、いずれも頑丈なサクシ
ョンロール構造の外周に、エンドレスのプラスチック製
またはブロンズ製のワイヤー(通常50〜80メッシ
ュ)を高速で周回させるもので、紙料中の繊維、樹脂、
サイズ剤、填料等によりサクションロールの目孔を充填
されやすく、特に多量の填料(二酸化チタン、タルク、
炭酸カルシウム、等)を添加した紙料を用いる時はサク
ションシリンダーの上網やサクションロールの開口孔に
目詰まりを生じ、再三機械を停止してワイヤーやサクシ
ョンロールを高圧シャワー洗浄したり、ワイヤーをゆる
めてサクションロールのセルを抜き、手動ドリルで各目
孔を開口するために運転効率が極めて悪くなるという問
題点がある。
【0006】一方証券用紙、各種の金券用紙、すき入れ
ファンシーペーパー、模様入り和紙、銀行券用紙等は、
長網抄紙機上のダンディロールとティーンナッハサクシ
ョンボックスによるすき入れでは表現力に限界があり、
各国の銀行券をはじめ主要先進国では未だに円網抄紙機
の金網型出し法によるすき入れが採用されている。しか
しながら金網型出し法では、その表面を常に真円に、か
つ強固な構造とする必要があり上網及び下網共に円網両
端部の本体に完全に銀鑞付けされた構造で、解体とりは
ずしが困難である。従って、多種類のすき入れデザイン
やシートの仕上げ寸法に対応して、多数の各種直径の円
網を用意しておき、抄き替えの都度円網バットより円網
を外して交換し、各部洗浄の上倉庫に格納しておかざる
を得なく、数カ月後の次の出番まで無為の時を過ごして
いるという大きな問題点がある。本発明はこれらの問題
点を解決することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述した課
題を解決する目的で、パルプの種類やフリーネス、温
度、濃度、填料、添加薬品添加率、紙の種類や坪量、す
き入れ模様、すき入れ寸法、抄速等が大幅に変更されて
も、サクションシリンダーやサクションロールの外周ス
リーブを脱着して交換し円網の直径を適宜変更すること
により、サクション円網の上網を外してサクションブレ
ストまたは短網サクションフォーマー用の金網を装着し
たり、異なるすき入れ模様を有する他の上網を装着した
テーパーサクションロールスリーブと交換することによ
り、いかなる高填料紙の抄造にも直ちに対応可能とした
サクションシリンダーまたはサクションロールの簡易脱
着方法、及び装置について検討を進めた。
【0008】その結果、サクションシリンダーやサクシ
ョンブレストロールを始め、サクションクーチロールや
サクションピックアップロール、サクションプレスロー
ル等紙層を抄造する工程において、テーパーサクション
ロールセル本体の外周と同一勾配の内周面で外周面は任
意の直径を有する円筒状のテーパーサクションロールス
リーブを脱着させることにより、各種のサクションシリ
ンダーまたはサクションロールの目詰まり対策を容易に
実施可能とすることで前記問題点を解決したサクション
シリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方法、及
び装置を完成させたものである。
【0009】即ち、本発明は、外周に沿って区画した開
口を有する中空軸を非回転に設け、その外周に軸受けを
介し回転し、好ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾
斜したテーパーサクションロールセル本体を、それぞれ
操作側回転軸と駆動側回転軸に装着して設け、前記テー
パーサクションロールセル本体の外周と同一勾配の内周
面を有し、外周面は任意の直径を有する円筒状のテーパ
ーサクションロールスリーブを、好ましくは操作側より
脱着することを特徴とする、サクションシリンダーまた
はサクションロールの簡易脱着方法である。
【0010】また、本発明は、外周に沿って区画した開
口を有する中空軸を非回転に設け、その外周に軸受けを
介し回転し、好ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾
斜したテーパーサクションロールセル本体を、それぞれ
操作側回転軸と駆動側回転軸に装着して設け、前記テー
パーサクションロールセル本体の外周と同一勾配の内周
面を有し、外周面は任意の直径を有する円筒状のテーパ
ーサクションロールスリーブを好ましくは操作側より脱
着することにより、スリーブを抜き差し自在とし、外周
面より紙料を供給して紙層を形成させることを特徴とす
る、サクションシリンダーまたはサクションロールの簡
易脱着方法である。
【0011】また、本発明は、外周に沿ってサクション
方式により二ヶ以上に区画したサクション開口を有し、
外部への排水口とサクション源とにそれぞれ連絡する中
空軸を非回転に設け、その外周に軸受けを介して回転
し、内周は中空軸の開口とサクションデッケルでシール
して連通し、好ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾
斜したテーパーサクションロールセル本体を、それぞれ
操作側回転軸と駆動側回転軸に装着して設け、前記テー
パーサクションロールセル本体の外周と同一勾配の内周
面を有し、外周面は任意の直径を有する円筒状のテーパ
ーサクションロールスリーブを好ましくは操作側より脱
着することを特徴とする、サクションシリンダーまたは
サクションロールの簡易脱着方法である。
【0012】また、本発明は、外周に沿ってサクション
方式により二ヶ以上に区画したサクション開口を有し、
外部への排水口とサクション源とにそれぞれ連絡する中
空軸を非回転に設け、その外周に軸受けを介して回転
し、内周は中空軸の開口とサクションデッケルでシール
して連通し、好ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾
斜したテーパーサクションロールセル本体を、それぞれ
操作側回転軸と駆動側回転軸に装着して設け、前記テー
パーサクションロールセル本体の外周と同一勾配の内周
面を有し、外周面は任意の直径を有する円筒状のテーパ
ーサクションロールスリーブを好ましくは操作側より脱
着することにより、スリーブを抜き差し自在とし、その
外周面より紙料を供給して紙層を形成させることを特徴
とする、サクションシリンダーまたはサクションロール
の簡易脱着方法である。
【0013】また、本発明は、外周に沿ってサクション
方式により二ヶ以上に区画したサクション開口を有し、
外部への排水口とサクション源とにそれぞれ連絡する中
空軸を非回転に設け、その外周に軸受けを介して回転
し、内周は中空軸の開口とサクションデッケルでシール
して連通し、好ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾
斜したテーパーサクションロールセル本体を、それぞれ
操作側回転軸と駆動側回転軸に装着して設け、前記テー
パーサクションロールセル本体の外周と同一勾配の内周
面を有し、外周面は任意の直径を有する円筒状のテーパ
ーサクションロールスリーブを好ましくは操作側より脱
着可能とし、ワイヤーリターンロールとワイヤーロール
とワイヤーストレッチ及びガイド装置を設けて、サクシ
ョンブレストまたは短網サクションフォーマー用金網を
装着して周回させ、サクション金網の外周面より紙料を
供給して紙層を形成させることを特徴とする、サクショ
ンシリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方法で
ある。
【0014】また、本発明は、一端は中央固定軸1とし
て操作側フレーム20に直接固定するか、または操作側
ドレネージパイプ回転軸受け16を介して固定し、他端
を中央外周部に複数の排水開口部を有する中央ドレネー
ジパイプ2として、駆動側フレーム21に固定し、その
外周に、好ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾斜し
たテーパーサクションロールセル本体5を、操作側では
操作側回転軸3と操作側回転軸受け18を介して操作側
フレーム20上に、また駆動側では駆動側回転軸4と駆
動側回転軸受け19を介して駆動側フレーム21上に固
定すると共に、前記テーパーサクションロールセル本体
5の外周と同一勾配の内周面を有し、外周面は任意の直
径を有する円筒状のテーパーサクションロールスリーブ
6を、好ましくは操作側より脱着自在に装着することを
特徴とする、サクションシリンダーまたはサクションロ
ールの簡易脱着装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図1は、本発明の方法を実施した一例を示
す部分縦断面図であり、テーパーサクションロールスリ
ーブを挿入した位置を示す。図2は本発明の方法を実施
した一例を示す図1のX1−X1断面での部分横断面図で
ある。図3は、本発明の方法を実施したテーパーサクシ
ョンロールスリーブで金網支持方法の一例を示す側面図
及び部分横断面図である。図4は、本発明の方法を実施
したテーパーサクションロールスリーブで、金網支持方
法の他の一例を示す側面図及び部分縦断面図である。図
5は、本発明の方法を実施した三層抄き合わせ法での一
例を示す側面図である。図6は、本発明の方法を実施し
たテーパーサクションロールスリーブや金網の脱着の具
体的方法を示す側面図である。図7は、同正面図であ
る。図8は、本発明の方法を実施した一例を示すテーパ
ーサクションロールスリーブ摺動装置で、油圧ナットの
部分拡大図である。
【0016】図1及び図2に示すように、円網本体の中
央部に非回転体である中央固定軸1と直結し、テーパー
サクションロールセル本体5と平行にその外周面を数セ
クションに区画して開口部を設けた、排水用の大口径の
開口を有する中央ドレネージパイプ2を軸心方向に非回
転に設け、操作側では中央固定軸1は、操作側回転軸3
のハウジングまたは操作側回転軸3を貫通して操作側フ
レーム20上に固定する。操作側フレーム20には、一
例として上金網9や下金網8またはサクションブレスト
や短網サクションフォーマー用ワイヤー54を出し入れ
するために、油圧ジャッキで引き抜きできる金網引き抜
き用ディスタンスピース22を設ける。
【0017】駆動側では、中央ドレーネージパイプ2を
駆動側フレーム21に固定すると共に、その両軸端部外
周に、駆動側では駆動側回転軸受け19を介して、好ま
しくは操作側に外周面が円錐筒状に傾斜したテーパーサ
クションロールセル本体5を、駆動側回転軸4に装着し
て、駆動側フレーム21に固定する。操作側では操作側
回転軸受け18を介して前記テーパーサクションロール
セル本体5を操作側回転軸3に装着して、操作側フレー
ム20に固定する。
【0018】製紙用円網の構造は、その外径をすき入れ
柄による定寸物(一定サイズの柄を一定ピッチで抄き込
む)の銘柄によって各種サイズに変更を要するので、前
記の好ましくは操作側に外周面が円錐筒状に一例として
0.5度傾斜したテーパーサクションロールセル本体5
の外周と同一勾配の内周面を有し、外周面は銘柄により
必要とされる任意の直径を有する、円筒状のテーパーサ
クションロールスリーブ6を、テーパーサクションロー
ルセル本体5の好ましくは操作側より脱着自在に装着す
る。
【0019】すき入れ銘柄によって各種の直径のテーパ
ーサクションロールスリーブ6を用意し、その外周面に
エンドレス構造の下金網8とすき入れ柄を付したエンド
レスの上金網9とを挿入し、テーパーサクションロール
セル本体5の好ましくは操作側より装着し、テーパーサ
クションロールスリーブ摺動装置25により定位置まで
スライドさせながら挿入して固定する。
【0020】テーパーサクションロールスリーブ6の構
造の一つの実施例として、同一外径で内周を段階的に縮
めた多数のほぼ真円状リング10を、軸方向補強リブ1
1によりほぼ等間隔に固定し、その外周に金網を巻い
て、必要とする巾及び外径を有し、円錐筒状に傾斜した
テーパーサクションロールセル本体5の外周とほぼ等し
い内周径と勾配を有する1組の内周テーパー付き多孔円
筒とする。
【0021】テーパーサクションロールスリーブ6の構
造の他の実施例として、同一外径で内周を段階的に縮め
た多数のほぼ真円状のリング10を、軸方向補強リブ1
1と共にほぼ等間隔で、多数のサクション脱水孔15を
有するサクション円網目板7の内周面に固定して、必要
とする巾及び外径を有し、円錐筒状に傾斜したテーパー
サクションロールセル本体5の外周とほぼ等しい内周径
と勾配を有する1組の内周テーパー付き多孔円筒とす
る。
【0022】テーパーサクションロールスリーブ6の構
造の他の実施例として、曲げ加工や、比重の軽いアルミ
ニウムやエンジニアリングプラスチック等を鋳造した
り、ナイロンを溶融引き抜きしたり、カーボンファイバ
ーをマンドリル巻き付け法により一体成型とし、鋳造法
では内周面に多数の空溝部を作って重量を軽くすること
により、テーパーサクションロールスリーブ6の交換作
業を容易とし、外周面には多数のサクション脱水孔15
を有する1組の内周テーパー付き多孔円筒とする。
【0023】テーパーサクションロールスリーブ6の内
周面のテーパー仕上げ精度を全巾にわたり確保するのが
困難なので、ニップ圧力とスリーブの撓み代を考えて、
中央部は少し内径を大として、両端部での精度を確保し
た固定でもよい。または全面でなく多点支持方法でもよ
い。
【0024】テーパーサクションロールスリーブ6の出
し入れに際しては、一例として、テーパー角度を0.5
度とすると、直径で2mm伸縮するには軸方向で26.
6mmスライドさせれば良く、テーパーサクションロー
ルスリーブ6を約40mmスライドして、直径で約3m
m収縮させれば、容易にテーパーサクションロールスリ
ーブ6を引き抜くことが出来る。
【0025】テーパーサクションロールスリーブ6の内
周面を、テーパーサクションロールセル本体5の外周面
に同じ角度の勾配で挿入するので、スリーブ6の脱着に
は油圧ナットやねじナット等のテーパーサクションロー
ルスリーブ摺動装置25により、テーパー面で滑りが発
生しない程度の締め付け係数(一例として1.4〜2内
外)でスライドさせて、ボルトやピン等のテーパーサク
ションロールスリーブ固定装置28によりサクションロ
ール本体5上に固定する。好ましくは、操作側に出し入
れするので、操作側のテーパーサクションロールスリー
ブ摺動装置25は蝶番式として着脱しても良い。
【0026】すき入れ用の上金網9では、客先により一
定長さの仕上げ寸法があり、それぞれその長さに対応し
た円周長さの多数の上金網9を用意するので、一例とし
てシーム溶接によりエンドレス化した円網の直径も多数
の種類になる。下金網8も、またその対応する上金網9
の直径と、その厚さと、伸張時の伸び代とを考慮した直
径とし、一例としてシーム溶接によりエンドレス化する
必要がある。
【0027】テーパーサクションロールスリーブ6の外
径は、前記したそれぞれの上金網8と下金網9とをエン
ドレス化した円網の各種直径に適合した各種の外径と
し、その真円度はほぼ2/100〜5/100mm以下
に外径研磨して仕上げる必要がある。従ってエンドレス
化した円網の交換では、前記した如くテーパーサクショ
ンロールスリーブ6を40mmくらいスライドさせれば
後は手作業で交換することが可能である。スリーブ6は
回転円網の場合ニップ圧はクーチロールで5〜10kg
/cm内外で比較的低加重であり軽構造なので、人力に
よる交換も可能だが、サクションプレスロールの場合は
60kg/cm内外と重加重となり、省力化の為には1
人で作業可能とする様に、ワイヤー替え用走行台車60
に、半〜1/3円弧状にスリーブまたはワイヤー交換用
ロッド61を配置し、その端面を操作側回転軸3上に置
き、引き込みにより着脱することが出来る。走行台車6
0をモーター駆動として磁気センサー等により自動発停
させても良く、スリーブ6または金網を自動ピッキング
により全自動交換としても良い。
【0028】引き抜いた使用済みの上金網8はテーパー
サクションスリーブ6に挿入したまま、洗浄バット上で
低速回転しながら上金網8を苛性ソーダ液等の洗浄液を
満たしたバット中に浸しながら超音波洗浄したり、高圧
シャワー洗浄を実施して熱風等で乾燥の上保管する。下
金網9も同様に洗浄し、填料等の付着が甚しい時は自動
ブラッシング等により除去してラック倉庫等に保管す
る。
【0029】テーパーサクションロールスリーブ摺動装
置25の実施例の一つとしての油圧ナットの構造は、内
径部にねじ溝66を有し、片面に開放した環状の空溝断
面を有する大径の油圧ナット本体62に、その内外輪部
をOリング64でシールし摺動可能とした環状のプラン
ジャー63を、前記環状空溝断面に挿入して、ナットの
外径部に油圧継手65をとりつけ、環状の油溝により前
記空溝と接続して、一例として軸方向に約40mm摺動
可能にして構成する。テーパーサクションロールスリー
ブ固定装置28の実施例の一つとして、油圧ナット本体
62の内径部にねじ溝を設けず、テーパーサクションロ
ールセル本体5の外周に挿入可能な隙間を有する内径と
し、油圧ナット本体62の固定側に多数の固定用座を設
け、固定ボルト67によりテーパーサクションロールセ
ル本体5の外周に固定する。油洩れの恐れのある時は、
油圧ナットは油の代わりに水を用い水圧ナットとしても
よい。
【0030】油圧ナットの取り扱い方法は、テーパーサ
クションロールスリーブ6の両軸端に環状のプランジャ
ー63を接触可能に挿入し、その固定側をテーパーサク
ションロールセル本体5または操作側回転軸3及び駆動
側回転軸4に固定して、油圧継手65を油圧配管を経て
手押しプランジャーポンプ等と接続し、テーパーサクシ
ョンロールスリーブ6を引き抜く時は駆動側油圧ナット
を加圧して、操作側油圧ナットは事前に外しておく。テ
ーパーサクションロールスリーブ6を挿入する時は操作
側油圧ナットを加圧する。
【0031】テーパーサクションロールスリーブ摺動装
置25の他の実施例の一つとしてのねじナットの構造
は、内径部にネジ溝を有し一例として軸方向に40mm
内外摺動可能とした物を、テーパーサクションロールス
リーブ6の両軸端にナット端面を接触可能に挿入し、前
記ねじ溝に対応するねじ面をテーパーサクションロール
セル本体5または操作側回転軸3及び駆動側回転軸4に
作り、テーパーサクションロールスリーブ6を引き抜く
時は駆動側ねじナットを回転して、操作側ねじナットは
事前に外しておく。テーパーサクションロールスリーブ
6を挿入する時は操作側ねじナットを回転する。操作側
ねじナットを操作側回転軸3より取り外すのは相当な時
間と労力を要するので、ナットを蝶番式としたり二つ割
りとすることにより簡略化するのが望ましい。
【0032】駆動側では円網ドレネージパイプ2の排水
側に、内部に排水用の大口径の開口を有する駆動側フレ
ーム21を接続し、吸気側に低圧サクションヘッド55
と高圧サクションヘッド56とを接続する。
【0033】駆動側フレーム21の下端には、操作側フ
レーム20でワイヤー類の交換時に、金網引き抜き用デ
ィスタンスピース22の取り外し時に対処した、カンチ
フレーム23を設け、カンチフレーム用油圧ユニット2
4により、片持ち可能な構造とする。
【0034】また、テーパーサクションロールスリーブ
6の交換時に、円網本体またはサクションロールをスト
ックインレット側より離して、テーパーサクションロー
ルスリーブ6の入れ替えのスペースを作る場合には、駆
動側では、駆動側フレーム21を上下に二分割し、スラ
イドベアリング内蔵の駆動側フレーム横行ユニット27
を中間部に設け、操作側では操作側フレーム20を上下
に二分割し、スライドベアリング内蔵の操作側フレーム
横行ユニット26を中間部に設けて、両側の横行ユニッ
トを、同速で駆動(一例として、駆動軸を中間軸により
接続する)して、横行を可能とする様に構成する。
【0035】一例として、円網ドレネージパイプ2の中
央上向き外周面には、テーパーサクションロールセル本
体5の軸線と平行に、サクション方式によりその外周面
を軸の断面方向で数セクションに区画して開口を設け、
その開口部の周辺部に複数のサクションデッケル29
を、紙料懸濁液を流入させる円網の紙層形成部に対応し
た位置に、強制サクション円網として使用する一例とし
ては、ほぼ−10から+45度の範囲に微サクション脱
水(または重力脱水)帯開口部、その上向きほぼ40度
から頂部の範囲に低圧または高圧サクション脱水帯開口
部、その後で頂部よりほぼ20から30度の範囲に高圧
サクションまたは大気開放帯開口部と、各区画部に、テ
ーパーサクションロールセル本体5の内周面に接触させ
て、それぞれ軸線に平行及び軸にクロス方向に配設す
る。なお、高圧サクションまたは大気開放帯開口部の後
に、クーチロール43との接触部に対応して、シート3
3の抄き上げ部に、すき入れ用の微細な模様を高速でピ
ックアップするのを助ける為に、空気加圧開口部を設け
ても良い。
【0036】強制サクション円網として使用する一例で
は、円網ドレネージパイプ2及び駆動側フレーム21の
内部は、それぞれ上記の三つ(空気加圧開口部を設ける
ときは円網ドレネージパイプ2内は四つ)の脱水帯に対
応させ、ドレネージパイプ隔壁A30及びドレネージパ
イプ隔壁B31により区画して、重力脱水または微サク
ション排水口32及び低圧サクション排水口57と高圧
サクションまたは大気開放排水口58にそれぞれ接続さ
せる。なお、強制サクション帯後にテーパーサクション
ロール内に残留した排水は、遠心力により円網シリンダ
ー外周より排除される。
【0037】強制サクション円網として使用する一例で
は、円網ドレネージパイプ2の排水側の外周部に設け
た、低圧サクションヘッド55及び高圧サクションヘッ
ド56は、それぞれ前記の低圧サクション帯及び高圧サ
クション帯に連通する如く構成する(なお、空気加圧開
口部を設ける時は、空気加圧ヘッドを設けて連通させ
る)。
【0038】紙料懸濁液を円網に供給する方法として
は、種々の方法があるが、一例としてドライバット方法
を以下に示す。紙料懸濁液を図示していないアプローチ
ラインを経て、ポンプによりストックインレット34よ
り、ステップディフューザー35を経てフローボックス
36に供給し、カバリングルーフ37により、円網本体
の紙層形成部に対応した位置に、一例としては前述した
如くほぼ水平位置から約90度の範囲に、任意の水圧
(一例として200〜2000mmAq)で供給する。
カバーリングルーフ37の頂部よりオーバーフローした
紙料は、オーバー口38よりオーバーフローアウトレッ
ト39を経てアプローチラインに戻る。
【0039】円網本体には下金網8のみを装着して、ま
たはそのまま外周にエンドレスのサクションブレストま
たは短網サクションフォーマー用金網54を周回させる
一例では、円網本体の頂部とほぼ水平に、ワイヤーター
ニングロール40を設け、ワイヤーロール41と図示し
ていないストレッチ装置及びワイヤーガイド装置を設け
て、前記サクションブレスト、または短網サクションフ
ォーマー用金網54を円網本体と同期して周回させる。
【0040】円網本体の上部には、一例として円〜長〜
円の三層抄き合わせの方法では、図示していないストレ
ッチ装置やフェルト洗浄ユニットや、フェルトガイド装
置等や多数のフェルトロール48により周回される、ピ
ックアップフェルト44で、長網パートよりサクション
ピックアップロール45により円ー長の二層抄き合わせ
のシート33をピックアップして、円網本体の上に装着
するクーチロール(出来うればサクションクーチロー
ル)43により、円網抄きのシートを抄き合わせる。
【0041】すき入れをしない極く薄紙の抄造では、急
激な紙層の形成はピンホール等の発生が懸念されるの
で、第5図の点線で示す如く、円網本体の上下の金網8
と9は外してそのまま、または下金網8のみ装着し、円
網本体の頂部とほぼ水平に走行するピックアップフェル
ト44にほぼ接触させ乍らサクションブレストまたは短
網サクションフォーマー用金網54を周回させてマルチ
ブレードのアークフォーミングボード42により徐々に
紙層を形成させながら抄き合わせることも出来る。
【0042】抄き合わせを終えたシート33は、一例と
して第1プレスボトムロール46及びトップロール47
により脱水を進めて次の工程に送られる。
【0043】円網本体の駆動は、一例として円網本体駆
動ギヤー59により単独駆動するか、周回するフェルト
44とクーチロール43により伝動してもよく、またサ
クションブレストや短網サクションフォーマーでは短網
サクションフォーマー用金網54をワイヤーターニング
ロール40を駆動して伝動してもよい。
【0044】図示していない、長網抄紙機のストックイ
ンレットより供給される紙料をのせた長網抄紙機用金網
52は、サクションボックス51を経て、サクションク
ーチロール49よりワイヤーターニングロール50によ
り周回されるが、一例として、長網抄紙機上に前記した
と類似のオントップ型サクションブレストや短網サクシ
ョンフォーマーを設け、サクションボックス51上でタ
ッチロール53により抄き合わせる。
【0045】
【発明の効果】紙料懸濁液を円網に供給する方法として
は、旧来からある円網バット内に円網を装着して、バッ
トの一端より紙料懸濁液を供給し、他端よりオーバーさ
せる方法や、中間より引き抜くセミドライバット方法等
があるが、いずれも前述の如く円網を交換するのに、ク
ーチロールやフェルトやシャワー類を始め、各種のすき
入れ補助器具をあらかじめ撤去して、相当な重量を有す
る円網本体を、クレーンにより吊り上げてバットより外
し、あらかじめ準備した次の円網本体をつり込んで、再
び前記各種装置を組み込む必要があり、多大の人力と3
〜4時間に及ぶ停止時間を要する。
【0046】また、円網本体にシーム熔接したすき入れ
金網の取り外しは不可能で、下金網ともども填料等で充
填されてすき入れ不鮮明となったときは、数百万円もす
る高価なすき入れ金網を廃棄するほかに方法はない。こ
れを避けて取り外して洗浄するためには縫いつけ等の方
法もあるが、プラス数日間の手間を要する。
【0047】すき入れしない一般紙においても、木材パ
ルプ以外のレーヨン、マニラ麻やケナフ、三椏、楮、雁
皮等の長繊維や、アラミドやポリエステル、ナイロン等
の合成繊維や、硝子、鉱滓、セメント等の無機繊維、ス
テンレス等の金属繊維、炭酸カルシウムや水酸化アルミ
ニウム等の粉体を多量に抄き込む特殊用途の品種があ
り、上網の種類も簀の目入りやレース等の特殊上網や、
各種の織り方やメッシュのものに、その都度変更する必
要があり、多大の人力と3〜4時間におよぶ停止時間に
より円網本体を交換している。
【0048】本発明による一例としてバットレス挿入式
円網法では、円網本体をストックインレット側より離し
て、駆動側フレームのカンチフレーム構造により、操作
側フレームのディスタンスピース22を取り外して、テ
ーパーサクションロールスリーブ6を好ましくは操作側
軸方向に引き抜き、ほぼ10分以内に次の金網を挿入済
みのテーパーサクションロールスリーブ6と交換して、
次のすき入れ金網により運転再開できる如くなり、大幅
な生産効率の向上と原価低減とともに、小ロット生産に
よりより多くの顧客のニーズに対応可能となった。使用
済みの金網は高圧シャワーや薬品洗浄後乾燥して次の出
番まで保管する。
【0049】さらに本発明の方法による他の一例とし
て、強制サクション円網法では、旧来からある円網抄紙
法では不可能であった、高速でのすき入れ紙の抄造が可
能になったが、従来公知のサクション円網は、頑丈なサ
クションロール構造でその肉厚は50〜60ミリ以上も
あり、内部も複雑なサクションシール構造となってお
り、サクションロールを交換することは全く不可能であ
り、すき入れ紙の製造に利用されることは全くなかっ
た。
【0050】さらに本発明の方法による他の一例とし
て、各種抄紙機のサクションクーチロールやサクション
ピックアップロールやサクションプレスロール等のサク
ションロールとしての使用例は、前述した如く多数ある
が、何れも紙料中の微細繊維や樹脂等の粘着物質、サイ
ズ剤、二酸化チタン、炭酸カルシウム、等の各種の填料
や、近年特に資源のリサイクル率の高度化を目指して多
量の古紙を使用するために、スクリーンやクリーナー等
で除去不能な多量の微細異物がワイヤーを貫通してサク
ションロールの多数のサクション脱水孔15に吸引さ
れ、ワイヤーを始め前記のサクション脱水孔15に付着
して、サクションロールでの脱水が急速に悪化する。従
って、紙層の水分が徐々に高まり、紙の巾方向での水分
ムラが発生しやすく、特にサクションピックアップロー
ルでの脱水が悪化すると紙切れを生じ、多大の損害(停
止や再スタート時に発生する多量の損紙の処理や、電力
や蒸気のエネルギー損失、抄造量の激減による損失、操
作員の多忙化による事故や、定員増等のトラブルなど操
業効率の大幅低下になる)を生ずる。サクションプレス
ロールでの脱水が悪化すると、紙切れや巾方向水分ムラ
や乾燥パートでの水蒸気量の消費が大幅に上昇したり、
紙の物性(平滑度、密度、強度、水浸伸度、カール等)
が悪化する。
【0051】従って、サクションロールのサクション脱
水孔15に目詰まりが増加した時は、抄紙機を一旦停止
して、エンドレスワイヤーを外し、サクションロール本
体を解体してサクションロールセルを引き出した上で、
手動ドリル等で膨大なサクション脱水孔15を1個ずつ
人力により掃除する必要がある。作業員のミスにより往
々にしてサクションデッケル29やその他要具を手動ド
リルで損傷する場合もある。
【0052】本発明による一例として、ワイヤーストレ
ッチロールまたはサクションロール本体を移動してエン
ドレスワイヤーをゆるめ、駆動側フレームのカンチフレ
ーム構造により、操作側フレームのディスタンスピース
22を取り外して、テーパーサクションロールスリーブ
6を、好ましくは操作側軸方向に引き抜き、ほぼ10分
以内に次の掃除済みの別のテーパーサクションロールス
リーブ6と交換して運転再開できることとなり、大幅な
生産効率の向上と原価低減と共に、紙の品質も安定して
多くの顧客のニーズに対応可能となった。使用済みのテ
ーパーサクションロールスリーブ6は高圧シャワーや薬
品洗浄または自動多軸ドリル穿孔後保管する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を実施した一例を示す部分縦断
面図である。
【図2】 本発明の方法を実施した一例を示す図1のX
1−X1断面での部分横断面図である。なお、点線でサク
ションブレスト、または短網サクションフォーマーとし
ての応用例を示す。
【図3】 本発明の方法を実施したテーパーサクション
ロールスリーブで金網支持方法の一例を示す側面図及び
部分横断面図である。
【図4】 本発明の方法を実施したテーパーサクション
ロールスリーブで、金網支持方法の他の一例を示す側面
図及び部分縦断面図である。
【図5】 本発明の方法を実施した三層抄き合わせ法で
の一例を示す側面図である。
【図6】 本発明の方法を実施したテーパーサクション
ロールスリーブの引き抜き方法の一例を示す側面図であ
る。
【図7】 本発明の方法を実施したテーパーサクション
ロールスリーブの引き抜き方法の一例を示す正面図であ
る。
【図8】 本発明の方法を実施した一例を示す、油圧ナ
ットの部分拡大図である。
【符号の説明】
1 中央固定軸 2 中央ドレネージパイプ 3 操作側回転軸 4 駆動側回転軸 5 テーパーサクションロールセル本体 6 テーパーサクションロールスリーブ 7 サクション円網目板 8 下金網 9 上金網 10 リング 11 軸方向補強リブ 15 サクション脱水孔 16 ドレネージパイプ回転軸受け 17 高圧シャワー 18 操作側回転軸受け 19 駆動側回転軸受け 20 操作側フレーム 21 駆動側フレーム 22 金網引き抜き用ディスタンスピース 23 カンチフレーム 24 カンチフレーム用油圧ユニット 25 テーパーサクションロールスリーブ摺動装置 26 操作側フレーム横行ユニット 27 駆動側フレーム横行ユニット 28 テーパーサクションロールスリーブ固定装置 29 サクションデッケル 30 ドレネージパイプ隔壁A 31 ドレネージパイプ隔壁B 32 重力脱水または微サクション排水口 33 シート 34 ストックインレット 35 ステップディフューザー 36 フローボックス 37 カバーリングルーフ 38 オーバー口 39 オーバーフローアウトレット 40 ワイヤーターニングロール 41 ワイヤーロール 42 フォーミングボード 43 クーチロール 44 ピックアップフエルト 45 サクションピックアップロール 46 第一プレスボトムロール 47 第一プレストップロール 48 フェルトロール 49 サクションクーチーロール 50 ワイヤーターニングロール 51 サクションボックス 52 長網抄紙機用金網 53 (抄き合わせ用)タッチロール 54 サクションブレストまたは短網サクションフォー
マー用金網 55 低圧サクションヘッド 56 高圧サクションヘッド 57 低圧サクション排水口 58 高圧サクション排水口 59 円網本体駆動ギヤー 60 ワイヤー替え用走行台車 61 スリーブまたはワイヤ交換用ロッド 62 油圧ナット本体 63 環状プランジャー 64 Oリング 65 油圧継手 66 ねじ溝 67 固定ボルト

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に沿って区画した開口を有する中空
    軸を非回転に設け、その外周に軸受けを介し回転し、好
    ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾斜したテーパー
    サクションロールセル本体を、それぞれ操作側回転軸と
    駆動側回転軸に装着して設け、前記テーパーサクション
    ロールセル本体の外周と同一勾配の内周面を有し、外周
    面は任意の直径を有する円筒状のテーパーサクションロ
    ールスリーブを、好ましくは操作側より脱着することを
    特徴とする、サクションシリンダーまたはサクションロ
    ールの簡易脱着方法。
  2. 【請求項2】 外周に沿って区画した開口を有する中空
    軸を非回転に設け、その外周に軸受けを介し回転し、好
    ましくは軸心方向の操作側に外周面が傾斜したテーパー
    サクションロールセル本体を、それぞれ操作側回転軸と
    駆動側回転軸に装着して設け、前記テーパーサクション
    ロールセル本体の外周と同一勾配の内周面を有し、外周
    面は任意の直径を有する円筒状のテーパーサクションロ
    ールスリーブを好ましくは操作側より脱着することによ
    り、スリーブを抜き差し自在とし、外周面より紙料を供
    給して紙層を形成させることを特徴とする、サクション
    シリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方法。
  3. 【請求項3】 外周に沿ってサクション方式により二ヶ
    以上に区画したサクション開口を有し、外部への排水口
    とサクション源とにそれぞれ連絡する中空軸を非回転に
    設け、その外周に軸受けを介して回転し、内周は中空軸
    の開口とサクションデッケルでシールして連通し、好ま
    しくは軸心方向の操作側に外周面が傾斜したテーパーサ
    クションロールセル本体を、それぞれ操作側回転軸と駆
    動側回転軸に装着して設け、前記テーパーサクションロ
    ールセル本体の外周と同一勾配の内周面を有し、外周面
    は任意の直径を有する円筒状のテーパーサクションロー
    ルスリーブを好ましくは操作側より脱着することを特徴
    とする、サクションシリンダーまたはサクションロール
    の簡易脱着方法。
  4. 【請求項4】 外周に沿ってサクション方式により二ヶ
    以上に区画したサクション開口を有し、外部への排水口
    とサクション源とにそれぞれ連絡する中空軸を非回転に
    設け、その外周に軸受けを介して回転し、内周は中空軸
    の開口とサクションデッケルでシールして連通し、好ま
    しくは軸心方向の操作側に外周面が傾斜したテーパーサ
    クションロールセル本体を、それぞれ操作側回転軸と駆
    動側回転軸に装着して設け、前記テーパーサクションロ
    ールセル本体の外周と同一勾配の内周面を有し、外周面
    は任意の直径を有する円筒状のテーパーサクションロー
    ルスリーブを好ましくは操作側より脱着することによ
    り、スリーブを抜き差し自在とし、その外周面より紙料
    を供給して紙層を形成させることを特徴とする、サクシ
    ョンシリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方
    法。
  5. 【請求項5】 外周に沿ってサクション方式により二ヶ
    以上に区画したサクション開口を有し、外部への排水口
    とサクション源とにそれぞれ連絡する中空軸を非回転に
    設け、その外周に軸受けを介して回転し、内周は中空軸
    の開口とサクションデッケルでシールして連通し、好ま
    しくは軸心方向の操作側に外周面が傾斜したテーパーサ
    クションロールセル本体を、それぞれ操作側回転軸と駆
    動側回転軸に装着して設け、前記テーパーサクションロ
    ールセル本体の外周と同一勾配の内周面を有し、外周面
    は任意の直径を有する円筒状のテーパーサクションロー
    ルスリーブを好ましくは操作側より脱着可能とし、ワイ
    ヤーリターンロールとワイヤーロールとワイヤーストレ
    ッチ及びガイド装置を設けて、サクションブレストまた
    は短網サクションフォーマー用金網を装着して周回さ
    せ、サクション金網の外周面より紙料を供給して紙層を
    形成させることを特徴とする、サクションシリンダーま
    たはサクションロールの簡易脱着方法。
  6. 【請求項6】 一端は中央固定軸1として操作側フレー
    ム20に直接固定するか、または操作側ドレネージパイ
    プ回転軸受け16を介して固定し、他端を中央外周部に
    複数の排水開口部を有する中央ドレネージパイプ2とし
    て、駆動側フレーム21に固定し、その外周に、好まし
    くは軸心方向の操作側に外周面が傾斜したテーパーサク
    ションロールセル本体5を、操作側では操作側回転軸3
    と操作側回転軸受け18を介して操作側フレーム20上
    に、また駆動側では駆動側回転軸4と駆動側回転軸受け
    19を介して駆動側フレーム21上に固定すると共に、
    前記テーパーサクションロールセル本体5の外周と同一
    勾配の内周面を有し、外周面は任意の直径を有する円筒
    状のテーパーサクションロールスリーブ6を、好ましく
    は操作側より脱着自在に装着することを特徴とする、サ
    クションシリンダーまたはサクションロールの簡易脱着
    装置。
  7. 【請求項7】 テーパーサクションロールセル本体5の
    外周と同一勾配の内周面を有し、外周面は任意の直径を
    有する円筒状のテーパーサクションロールスリーブ6と
    して、同一外径で内周を段階的に縮めた多数のほぼ真円
    状リング10を、軸方向補強リブ11とによりほぼ等間
    隔に固定し、その外周に金網を巻いて、必要とする幅及
    び径を有する1組の内周テーパー付き多孔円筒とし、テ
    ーパーサクションロールセル本体5にねじナットや油圧
    ナット等により脱着可能とすることを特徴とする、請求
    項6記載のサクションシリンダーまたはサクションロー
    ルの簡易脱着装置。
  8. 【請求項8】 テーパーサクションロールセル本体5の
    外周と同一勾配の内周面を有し、外周面は任意の直径を
    有する円筒状のテーパーサクションロールスリーブ6と
    して、同一外径で内周を段階的に縮めた多数のほぼ真円
    状リング10を、軸方向補強リブ11と共にほぼ等間隔
    で、多数のサクション脱水孔15を有するサクション円
    網目板7の内周面に固定して、必要とする幅及び径を有
    する1組の内周テーパー付き多孔円筒とし、テーパーサ
    クションロールセル本体5にねじナットや油圧ナット等
    により脱着可能とすることを特徴とする、請求項6記載
    のサクションシリンダーまたはサクションロールの簡易
    脱着装置。
  9. 【請求項9】 テーパーサクションロールセル本体5の
    外周と同一勾配の内周面を有し、外周面は任意の直径を
    有する円筒状のテーパーサクションロールスリーブ6
    を、曲げ加工や鋳造や巻き付け等の方法により一体成型
    として、その外周面に多数のサクション脱水孔15と、
    好ましくは内周面に多数の空溝部を有する内周テーパー
    付き多孔円筒とし、テーパーサクションロールセル本体
    5にねじナットや油圧ナット等により脱着可能とするこ
    とを特徴とする、請求項6記載のサクションシリンダー
    またはサクションロールの簡易脱着装置。
  10. 【請求項10】 中央ドレネージパイプ2の内部をそれ
    ぞれサクション方式により分割して、ドレネージパイプ
    隔壁30,31を設け、中央ドレネージパイプ2の中央
    外周部もそれぞれサクションデッケル29で区画した排
    水開口とし、回転するテーパーサクションロールセル本
    体5と密にシールし、それぞれ外部への排水口とサクシ
    ョン源とに連通させることを特徴とする、請求項6記載
    のサクションシリンダーまたはサクションロールの簡易
    脱着装置。
  11. 【請求項11】 テーパーサクションロールスリーブ6
    の外周に、サクションブレストまたは短網サクションフ
    ォーマー用金網54を、ワイヤーリターンロール40及
    びワイヤーロール41を介して周回させることを特徴と
    する、請求項6記載のサクションシリンダーまたはサク
    ションロールの簡易脱着装置。
JP29944697A 1997-09-09 1997-10-16 サクションシリンダーまたはサクションロールの簡易脱着方法、及び装置 Pending JPH11124786A (ja)

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US09/149,818 US6203666B1 (en) 1997-09-09 1998-09-08 Method and device for paper web manufacturing
EP98307299A EP0902121A3 (en) 1997-09-09 1998-09-09 Method and device for paper web manufacturing

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008114981A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Kawakami Sangyo Co Ltd 溶融樹脂シート搬送用通気性ロール
CN109454426A (zh) * 2018-12-25 2019-03-12 中铁隧道局集团有限公司 一种用于盾构常压刀盘上刀筒更换的机具及吊装方法

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CN109454426B (zh) * 2018-12-25 2023-08-25 中铁隧道局集团有限公司 一种用于盾构常压刀盘上刀筒更换的机具及吊装方法

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