JPH11124709A - 低温防護服 - Google Patents

低温防護服

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JPH11124709A
JPH11124709A JP9283921A JP28392197A JPH11124709A JP H11124709 A JPH11124709 A JP H11124709A JP 9283921 A JP9283921 A JP 9283921A JP 28392197 A JP28392197 A JP 28392197A JP H11124709 A JPH11124709 A JP H11124709A
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polymer film
film layer
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low
water vapor
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Takashi Fujii
貴 藤井
Koichi Sumida
幸一 隅田
Takeshi Ogasawara
健 小笠原
Yutaka Minami
裕 見波
Susumu Yoshiki
将 由木
Kazuo Kato
一男 加藤
Kenji Najima
憲治 名島
Shunichi Hayashi
林  俊一
Makio Atsumi
真喜男 厚見
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Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の発汗による蒸れ防止機能を高めるこ
と。 【解決手段】 外衣部14の第1ポリマフィルム層32
と、その外衣部14にスライドファスナ16,17で着
脱可能な内衣部15の第2ポリマフィルム層35との間
に、第1ポリマフィルム層32の内面に点在して高水分
吸収シート33を面状ファスナによって着脱可能に取付
ける。第1および第2ポリマフィルム層32,35は、
水蒸気のみを透過し、液体を透過しない。したがって第
1および第2ポリマフィルム層32,35間の空間にお
ける水蒸気圧を低下して水蒸気を吸収しやすくする。ま
た高水分吸収シート33に塩化ナトリウムなどの電解質
が吸収されず、したがって水分吸収機能が低下するおそ
れはない。ポリマフィルム層32,35が2層になるの
で、耐極低温液体浸透機能が向上される。中綿36の厚
みが異なる内衣部15を交換して、作業環境温度に応じ
た仕様を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐冷服とも呼ばれ
ることがある低温防護服に関する。
【0002】
【従来の技術】低温防護服は、たとえば液化天然ガスお
よび液化プロパンガスなどの極低温液体を取扱う貯蔵タ
ンクおよびタンクローリー車などにおける作業場で作業
者が着用するものであって、たとえば−30℃以下の極
低温環境下でも作業者が凍傷を罹病しない低温断熱性能
を有し、保温性が優れているとともに、耐極低温液体浸
透性が要求されるとともに、人体から発生した汗などに
よる水蒸気を速やかに服外へ放散する性能を具備してい
ることが要求される。
【0003】このような低温防護服の典型的な先行技術
は、実開昭59−37315に開示されている。衣服を
形成する基布は、表側から裏側に向け、芳香族ポリアミ
ド系繊維の織布と、弗素樹脂の多孔質フィルムと、芳香
族ポリアミド系繊維のフェルトとから成る多層構造とさ
れる。弗素樹脂の多孔質フィルムは、極低温液体の浸透
の防御と、服内の蒸れ防止との働きを果たす。
【0004】弗素樹脂の多孔質フィルムを水蒸気が透過
する現象は、このフィルムの両側の水蒸気圧の差を利用
して行われる。すなわち服内における人体から発生した
水蒸気は、フィルムを通過して水蒸気圧の低い外方へ移
動する。この水蒸気透過流量を大きくするために、その
微細孔の孔径を大きくすると、極低温液体が浸透しやす
くなる。これとは逆に、耐極低温液体浸透性を高くする
ために微細孔の孔径を小さくすると、蒸れ防止機能は低
下する。
【0005】たとえば芳香族ポリアミド系繊維の織布の
水蒸気透過量は、日本工業規格JIS L−1092に
よって7000g/cm2・1日であり、多孔質フィル
ムおよび芳香族ポリアミド系繊維のフェルトとから成る
層の水蒸気透過量が5000g/cm2・1日である場
合、服地全体では、水蒸気透過量は、約2900g/c
2・1日となる。したがってフィルムのみに比べて服
地全体では、蒸れ防止機能はさらに低下する。日本工業
規格JIS L−1092による水蒸気透過量の測定
は、試験片で蓋をしたカップ内の塩化カルシウムに規定
の温度、湿度に耐えられたカップ外の水蒸気を吸収させ
て、その重量変化から、水蒸気透過量を算出する手法で
ある。
【0006】多量の極低温液体に暴露された場合の安全
性をさらに高めるために、前記フィルムを2層重ねて用
いることが容易に考えられるであろう。このような構成
では、服地全体の水蒸気透過量は、単一フィルムを用い
た構成に比べて、約1/2になってしまう。
【0007】蒸れ防止の観点から、低温防護服の内側
に、高水分吸収ポリマを含むベストを着用し、人体から
の汗を、直接に吸収することが考えられる。このような
構成の新たな問題は、高水分吸収ポリマは、水分中に塩
化ナトリウムのような電解質の濃度が多くなるにつれ
て、その吸収量は少なくなり、たとえば生理食塩水の吸
収量は純水の吸収量の約1/2となってしまう。したが
って長時間にわたる作業において発汗量の増加ととも
に、汗中の塩化ナトリウムの濃度が高くなると、高水分
吸収ポリマの水分吸収能力はさらに低下する。したがっ
て作業時間が長くなると、ベストの交換頻度が高くな
り、コスト高になるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐極
低温液体浸透性を高く維持するとともに、人体から発生
する汗による蒸れ防止機能を向上した低温防護服を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、水蒸気を透過
し、液体を透過しない一対のポリマフィルム層の間に、
高水分吸収シートを介在して構成した布によって、形成
したことを特徴とする低温防護服である。
【0010】本発明に従えば、一対の各ポリマフィルム
層は、人体から発生される汗の水蒸気を透過して蒸れ防
止機能を達成するとともに、液化天然ガスおよび液化プ
ロパンガスなどの極低温液体を透過しない極低温液体浸
透防止機能を有し、これらの2層のポリマフィルム層の
間に、高水分吸収シートが介在される。これによって各
ポリマフィルム層の内外両側の水蒸気圧の差を強制的に
大きくすることができる。したがって水蒸気透過量を増
大させ、蒸れ防止機能を高めることができる。
【0011】ポリマフィルム層を水蒸気が透過する現象
は、それらの各ポリマフィルム層の内外両側の水蒸気圧
の差によって進行するものである。したがって一対のポ
リマフィルム層の間における空間の水蒸気圧を下げるこ
とによって、人体からの水蒸気が、内側のポリマフィル
ム層を透過することが促進され、蒸れ防止になる。
【0012】しかも本発明に従えば、高水分吸収シート
よりも内側のポリマフィルム層は、人体からの汗を透過
することはなく、水蒸気のみを透過する。したがって高
水分吸収シートは、人体からの汗を直接吸収することは
なく、水蒸気のみを吸収する。したがって高水分吸収シ
ートの水分吸収能力を、汗に含まれる塩化ナトリウム、
水酸化ナトリウムおよび塩化マグネシウムなどの電解質
の濃度に関係なく、最大限に発揮させることができる。
したがって低温防護服および高水分吸収シートの長時間
の使用が可能になる。
【0013】高水分吸収シートは、(a)高水分吸収ポ
リマ自体から成ってもよく、または(b)高水分吸収ポ
リマとパルプなどの他の水分吸収材とを含む構成であっ
てもよい。高水分吸収ポリマは、水分を吸収しない状態
では、粉末状であってもよく、その物質名は、たとえば
ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、および
イソブチレン・無水マレイン酸共重合体系であってもよ
い。これらの高水分吸収ポリマは、基本的に水分(液
状)を吸収する。その原理は、高水分吸収ポリマ中の水
と結合しやすい親水基によって、水が高水分吸収ポリマ
中に取込まれることによる。水分吸収ポリマは、水分中
に不純物が含まれていない方が、その吸収量は多くな
り、前述の電解質の濃度が高くなるにつれて、吸収量は
少なくなる性質を有する。
【0014】高水分吸収シートに含まれる高水分吸収ポ
リマは、水分を一旦、吸収すると、これを容易には、排
出しない特性を有する。したがって高水分吸収ポリマの
水分吸収能力が飽和した場合でも、人体側への水蒸気の
逆流はなく、人体側における水蒸気量が再び増加するこ
とはない。
【0015】ポリマフィルム層が上述のように2重に配
置されているので、極低温液体が作業者に直接に降りか
かることがあり得る現場であっても、本件低温防護服を
着用していることによって、極低温液体の浸透防御を確
実にすることができる。外側のポリマフィルム層は、た
とえば放水されている状況下で、または雨天での作業時
に、水などの液体が浸透を防ぐ働きをする。この外側の
ポリマフィルム層が存在しなければ、雨滴などの侵入に
よって高水分吸収シートによる水分吸収性能が短時間に
損なわれてしまい、人体からの汗による水分を吸収する
機能を発現することができなくなってしまう。本発明
は、この問題を解決する。各ポリマフィルム層は、単一
枚または複数枚のポリマフィルムから成ってもよい。
【0016】また本発明は、前記高水分吸収シートは、
点在されることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、高水分吸収シートは、ポ
リマフィルム層の全面にわたって重ねられて配置されて
いてもよいけれども、特に、ポリマフィルム層に部分的
に重ねられて点在されて配置されてもよい。高水分吸収
シートが水分を充分に吸収して、その水分吸収能力が飽
和することによって、それ以上水分を吸収しない状態で
は、内側のポリマフィルム層の高水分吸収シートに重な
っている部分では、水蒸気透過量が極端に低下するおそ
れがある。高水分吸収シートが点在されている構成とす
れば、その内側ポリマフィルム層の高水分吸収シートに
重なっていない部分では、水蒸気透過量はほぼ確保さ
れ、蒸れ防止機能が達成される。
【0018】また本発明は、一方のポリマフィルム層を
有する外衣部と、その外衣部の内方に着脱可能であっ
て、かつ他方のポリマフィルム層を有する内衣部との間
に、前記高水分吸収シートを、外衣部または内衣部に着
脱可能に、取付けることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、低温防護服は、外衣部
と、その外衣部の内方にたとえばオープンファスナなど
と呼ばれるスライドファスナ、面状ファスナまたは複数
の点状留め具などの取付け手段で着脱可能とされる内衣
部とを含み、外衣部と内衣部とには各ポリマフィルム層
を設ける。高水分吸収シートを、外衣部の前記一方ポリ
マフィルム層よりも内方に、着脱可能に取付け、または
高水分吸収シートを内衣部に前記他方ポリマフィルム層
よりも外方で着脱可能に、取付ける。この水分吸収シー
トを外衣部または内衣部に着脱可能に取付けるために、
たとえば面状ファスナ、スライドファスナまたは複数の
点状留め具などの取付け手段を用いてもよい。したがっ
て高水分吸収シートに含まれる高水分吸収ポリマの水分
吸収量が飽和した場合、新たな高水分吸収シートに容易
に交換することができる。
【0020】内衣部のたとえば中綿の厚みが異なるなど
の各種仕様を有する内衣部を準備し、作業条件、環境、
たとえば温度に応じた仕様を有する低温防護服を選択し
て着用することができる。すなわち各種仕様の内衣部を
使用状況に応じて選択し、各種の内衣部を取換えること
によって、作業環境温度に応じた使用の低温防護服を着
用することができる。
【0021】また本発明に従えば、外衣部と内衣部とは
着脱可能であるので、たとえば外衣部が汚損した場合、
外衣部だけを修繕および洗濯することができる。このこ
とは内衣部に関しても同様である。したがって修繕およ
び洗濯が容易である。
【0022】さらに本発明によれば、外衣部と内衣部と
が着脱可能であり、しかも高水分吸収シートが外衣部ま
たは内衣部に着脱可能であるので、外衣部、内衣部およ
び高水分吸収シートを個別に準備して取付けて一体化す
ればよい。したがってこれら三者をたとえば点在状に熱
融着加工を施す必要はなく、したがってその熱融着加工
に起因した物性低下が生じることはなく、すなわち極低
温液体が降りかかった場合における熱融着部分の物性低
下が生じることはなく、したがって極低温液体が降りか
かった場合に熱融着部分が剥離などして破損することは
なく、これによって耐極低温液体浸透防止機能が確実に
達成される。
【0023】また本発明は、ポリマフィルム層は、温度
が低い程、透湿度が小さくなる特性を有することを特徴
とする。
【0024】本発明に従えば、ポリマフィルム層は、環
境温度に対応した透湿制御が可能であり、いわば温度反
応記憶機能を有する。したがってポリマフィルム層によ
って極低温液体が人体側に直接に侵入することを防ぐこ
とができるとともに、その温度が低い程、透湿度が小さ
くなるので、ポリマフィルム層の表面付近でガス化した
低温気体は、そのポリマフィルム層を透過しない。した
がってたとえば約−50℃以下の低温気体が、ポリマフ
ィルム層を介して人体側に入込むことが防がれ、低温気
体によって人体が凍傷を生じるおそれがなく、また保湿
性が向上される。極低温液体または極低温気体がポリマ
フィルム層に接触しない通常の状態では、ポリマフィル
ム層は、超耐水性状態および高透湿状態に自動的に変化
し、したがって発汗による水蒸気を外部に放散すること
が円滑に行われ、蒸れることはなく、放熱効果を達成す
ることができる。
【0025】また本発明は、外衣部と、その外衣部の内
方に着脱可能に設けられる内衣部とを有し、外衣部は、
外方から内方に順に、表地と、水蒸気を透過し、液体を
透過せず、かつ温度が低い程、透湿度が小さくなる第1
ポリマフィルム層と、第1ポリマフィルム層の内面に点
在して、かつ着脱可能にして、設けられる高水分吸収シ
ートとを含み、内衣部は、外方から内方に順に、外裏地
と、水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い
程、透湿度が小さくなる第2ポリマフィルム層と、中綿
と、内裏地とを含むことを特徴とする低温防護服であ
る。
【0026】本発明に従えば、上述の各作用のほかに、
特に高水分吸収シートを、外衣部の第1ポリマフィルム
層の内面、すなわち人体側の表面に着脱可能に設ける。
これによって作業環境温度に応じた仕様の変更のため
に、たとえば中綿厚みが異なる各種の内衣部を選択して
外衣部に取付けることができるとともに、このとき高水
分吸収シートは外衣部に取付けられているので、その高
水分吸収シートを、内衣部とともに着脱する煩わしさが
ない。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
低温防護服11の一部の断面図である。この低温防護服
11は、耐冷服とも呼ぶことができ、たとえば液化天然
ガスおよび液化プロパンガスなどの極低温液体を取扱う
作業場で作業者が着用する。
【0028】図2は、低温防護服11の全体の構成を示
す斜視図である。この低温防護服11は、いわゆるセパ
レートタイプまたはツーピースタイプであって、上衣1
2とズボンである下衣13とを含む。
【0029】図3は、上衣12の内側から見た展開図で
ある。上衣12は、外衣部14と、その外衣部14の内
方に着脱可能に設けられる内衣部15とを含む。外衣部
14と内衣部15とは、その外衣部14の内方でスライ
ドファスナ16,17によって着脱可能である。これら
のスライドファスナ16,17は、外衣部14の前身ご
ろの前身端付近に上下に延びてそれぞれ設けられる。
【0030】図4は、下衣13の一部を示す斜視図であ
る。この下衣13は、外衣部19と、その外衣部19の
内方にスライドファスナ21によって着脱可能に設けら
れる内衣部20とを含む。スライドファスナ21は、身
ごろ上端線付近に環状に設けられる。外衣部14,19
の断面構造は、同一である。内衣部15,20の断面構
造は、同一である。
【0031】再び図1を参照して、外衣部14は、外方
から内方(図1の上から下)に順に、表地31と、第1
ポリマフィルム層32と、高水分吸収シート33とを含
む。表地31は、芳香族ポリアミド繊維の織布から成
り、シリコン樹脂を繊維の表面に被覆することによる撥
水加工が施されて構成される。撥水加工のためのシリコ
ン樹脂の被覆層の厚みは、たとえば5μmである。シリ
コン樹脂の撥水加工によって、液体が玉状になってころ
がり落ち、表地31および高水分吸収シート33などの
低温物への凍結を防止することができるとともに、気体
および液体を通過する状態を保つ。
【0032】芳香族ポリアミド繊維は、約−269℃の
液体ヘリウムに接触しても硬化せず、柔軟性を保持して
いるので、極低温液体に直接に暴露される状況下でも、
本件低温防護服の運動機能性は損なわれない。しかも液
化天然ガスおよび液化プロパンガスなどのような可燃性
ガスが発火し、本件低温防護服がその火炎に晒されて
も、燃焼することはなく、耐火性および耐炎性をも有し
ている。表地31は、たとえば厚み0.3mm、密度約
180g/cm2であってもよい。芳香族ポリアミド繊
維の代わりに、芳香族ポリイミド繊維などであってもよ
い。表地31は織布であってもよいけれども、編物およ
び不織布などであってもよい。表地31は、本件低温防
護服11の強度を向上する働きを果たすとともに、第1
ポリマフィルム層32を保護する働きを果たす。芳香族
ポリアミド繊維の織布は、たとえば帝人エクスファイア
ーCX2722OR(商品名)として商業的に入手可能
である。
【0033】第1ポリマフィルム層32は、水蒸気を透
過し、液体を透過しない両機能を有する素材である。こ
のポリマフィルム層32は、たとえばポリウレタン組成
物である。このポリウレタン組成物は、イソシアネート
とポリオールと鎖延長剤を反応させて成るポリウレタン
組成物であって、ガラス転移点を約−10℃〜約20℃
の範囲に有し、このポリマ中に少なくとも7.0mol
/kg以上のエチレンオキシドを含有する。イソシアネ
ートとしては、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)および水添加MDIなどがある。ポリ
オールはポリエチレングリコールとポリテトラメチレン
グリコールの混合物から成り、これらの分子量が500
〜3000の範囲である。またポリオールは、ポリエチ
レングリコールとエチレンオキシドとアジピン酸のエス
テルの混合物から成り、これらの分子量が500〜30
00の範囲である。鎖延長剤は、たとえばエチレングリ
コールなどである。
【0034】ガラス転移点を上述の範囲に定めることに
よって、40℃と10℃の透湿度の比が2以上となり、
温度が低い程、透湿度が小さくなる特性を有する。この
ポリウレタン組成物から成るポリマフィルム層32は、
薄い無孔質メンブレンをラミネート加工したものであっ
て、このメンブレンを構成するポリマ分子は、温度によ
ってミクロブラウン運動、すなわち熱振動を起こす特性
を有し、外気温が上昇したり、低温時でも激しい運動で
衣服内温度が上昇すると、ミクロブラウン運動が活発化
し、図5に示されるように、互いのポリマ分子23の隙
間、すなわち自由体積が大きくなり、水の分子25が矢
符26のように通り抜けるだけの微細孔が生じる。これ
によって発汗時の水蒸気の透過量を増大させ、衣服内の
蒸れ防止機能が達成される。図5において参照符23は
ポリマ分子であり、参照符24は分子鎖であり、参照符
25は水蒸気の分子を示す。水蒸気の分子25は、人体
側(図5の下方)から外方(図5の上方)に、すなわち
表地31側に矢符26で示されるように移動する。この
ポリウレタン組成物は、たとえばディアメイト(三菱重
工業株式会社製商品名)として商業的に入手可能であ
る。
【0035】本発明の実施の他の形態では、上述のポリ
ウレタン組成物に代えて、弗素樹脂、たとえばポリ4弗
化エチレンの多孔質フィルムを用いることができる。こ
のフィルムは、たとえば径0.0004μmの水蒸気を
透過し、径100μm以上の雨滴を透過しない程度のた
とえば孔径0.2〜10μmの微細孔を多数、有する。
このようなフィルムは、たとえばゴアテックス、ミクロ
テックスなどの商品名で商業的に入手可能である。
【0036】上述のポリウレタン組成物は、このような
弗素樹脂の多孔質フィルムとは異なり、多孔質構造を有
しておらず、無孔質素材であり、上述のようにその透湿
機構は、ミクロブラウン運動を利用した温度反応記憶機
能を有するので、温度と連動した透湿制御が可能であ
り、低温時には保温機能を達成し、常温などの高温時に
は放熱効果を発現することができる。このポリマフィル
ム層32の厚みは、たとえば10μmである。
【0037】高水分吸収シート33は、たとえば高吸水
・高吸湿繊維であって、ポリアクリル酸ナトリウム塩を
主成分とするポリマを直接紡糸し、繊維形状化させた繊
維から成り、不織布であり、ベルオアシス(カネボウ合
繊株式会社製商品名)として商業的に入手可能である。
【0038】図6は、この高水分吸収シート33の顕微
鏡写真(×50)であり、吸水時に、直径が10倍膨潤
した状態を示す。高水分吸収シート33の吸水性能は、
自重の50倍(生理食塩水下、自重の45倍)を有す
る。この高水分吸収シート33の吸放出性能(20℃)
は、図7の特性27で示される。吸水性能は、150%
(90%を湿度化)有し、木綿の約7倍、B型シリカゲ
ルの約2倍の吸湿能力を有する。さらに150℃以上の
耐熱性を有し、さらに難燃性を有する。
【0039】不織布に代えて、織物、編物などであって
もよい。
【0040】本発明の実施の他の形態では、高水分吸収
シートは、図8(1)〜図8(3)にそれぞれ示される
構成を有してもよい。図8(1)の高水分吸収シート4
1は、ティッシュ42,43間に、高水分吸収ポリマ4
4が配置されて構成される。図8(2)の高水分吸収シ
ート45は、ティッシュ46,47間に、パルプ48の
層と高水分吸収ポリマ49の層とが形成されて構成され
る。図8(3)に示される高水分吸収シート50は、テ
ィッシュ51,52間にパルプ53と高水分吸収ポリマ
54とが混在して構成される。高水分吸収ポリマ44,
49,54は、たとえばポリアクリル酸塩系、ポリビニ
ルアルコール系、イソブチレン・無水マレイン酸共重合
体系などであってもよい。
【0041】高水分吸収シート33は、図3および図4
に示されるように第1ポリマフィルム層32の全面にわ
たって設けられてもよいけれども、図1に示されるよう
に、および後述の図11および図12の参照符33a〜
33cで示されるように、好ましくは点在して設けられ
る。この高水分吸収シート33は、第1ポリマフィルム
層32の内面(図1の下方の面、すなわち人体側の面)
に、面状ファスナ38によって着脱可能に設けられる。
【0042】上衣12の内衣部15は、外方から内方
(図1の上から下)に順に、外裏地34と、第2ポリマ
フィルム層35と、中綿36と、内裏地37とを含む。
中綿36と内裏地37とは、糸によって縫い合わせるキ
ルティング加工によって一体化されている。外裏地3
4、第2ポリマフィルム層35、中綿36および内裏地
37を一体的に縫製することによって、内衣部15を構
成する。
【0043】外裏地34および内裏地37は、芳香族ポ
リアミド繊維の織布であり、たとえば帝人コーネックス
C01511NB(商品名)として商業的に入手可能で
ある。第2ポリマフィルム層35は、前述の第1ポリマ
フィルム層32と同一の構成を有する。
【0044】中綿36は、複数枚、たとえば2枚の不織
布を重ねた構成を有する。この不織布は、芳香族ポリア
ミド繊維から成り、1枚の厚みは、それぞれたとえば約
2mmである。この不織布は、帝人コーネックスC09
015WS(商品名)として商業的に入手可能である。
この中綿36はまた、難燃性材料であるアラミド繊維か
ら成る不織布などであってもよい。中綿36は、断熱層
を形成する。この中綿36の厚みを各種異なる内衣部1
5を取換えることによって、作業環境温度に応じた仕様
を有する低温防護服を選択して着用することができる。
布織布の代わりに他の布が用いられてもよい。
【0045】下衣13の外衣部19は、前述の外衣部1
4と同様に構成され、また内衣部20は前述の内衣部1
5と同様に構成される。
【0046】図9は、内衣部15の一部の断面図であ
る。外裏地34には第2ポリマフィルム層35が重ねら
れた状態で、ミシン糸56によって縫い合わされるとと
もに、さらに相互に逆方向に延びる方向に折られた外裏
地34と第2ポリマフィルム層35とが、ミシン糸57
によって縫い合わされる。さらにテープ58が、ミシン
糸56,57の縫目上に貼り合わせられる。このテープ
58は、ウレタン系樹脂であって、厚みは約100μm
である。テープ58は、熱融着によって、これらのミシ
ン糸56,57の縫目上に固定される。これによってミ
シン目部分における極低温液体に対する気密性を確保
し、内衣部15の縫目における耐液体浸透性を保持す
る。
【0047】外衣部14に関してもまた、表地31と第
1ポリマフィルム層32とは、図9の外裏地34と第2
ポリマフィルム層35と同様にして、気密に固定され
る。
【0048】図10は、上衣12の袖口59付近の断面
図である。内衣部15の袖口59では、外裏地34は、
袖口59の端部60で折り返されてもう1つの裏地61
を形成し、内裏地37との間で端部60に臨む筒状の隙
間62を形成する。この隙間62に、手袋63の筒状の
口64を挟み込む。袖口59において、外衣部14の内
周面と内衣部15の外裏地34の外周面とは、周方向に
連続した環状の面ファスナ65によって着脱可能に構成
される。したがって袖口59の端部60付近で、上衣1
2の袖口59を取外し可能に締付けて固定することがで
きる。これによって激しい運動時にも、外衣部14と内
衣部15とがずれることはなく、また手袋63と上衣1
2の袖口59との隙間が気密にされる。
【0049】ズボンである下衣13のすそ口に靴下の口
ゴムまたは靴の筒状上端部を挟み込んで、図10の袖口
59に手袋63を挟み込む構成と同様にして、着脱可能
に取付けることができる。
【0050】図11は、上衣12の外衣部14を内側か
ら見た展開図である。高水分吸収シート33は、参照符
33aで示されるように前身ごろに上下に細長く延びて
配置され、また参照符33bで示されるように後見ごろ
に細長く延びて横に間隔をあけて複数(たとえば2)本
配置される。
【0051】図12は、ズボンである下衣13の外衣部
19を簡略化して示す斜視図である。高水分吸収シート
は、参照符33cで示されるように、また上に、上下に
細長く複数(この実施の形態ではたとえば3)、配置さ
れる。
【0052】図13は、本発明の実施のさらに他の形態
の簡略化した斜視図である。本発明は、上述のツーピー
スタイプの低温防護服11に関連して実施されるだけで
なく、図13に示されるようにワンピースタイプ、つな
ぎ形または煙管服タイプの低温防護服66に関してもま
た、実施することができる。さらに本発明は、コート形
の低温防護服に関しても実施することができる。
【0053】図14は、スライドファスナ16の正面図
である。一方の芯紐68は、外衣部14の内面に縫付け
られて固定される。他方の芯紐69は、内衣部15の外
表面に縫付けられて固定される。芯紐68,69に固定
されたエレメント70をスライダ71の移動によって連
結、離脱する。エレメント70の配列方向の一端部に
は、上止72が設けられ、また他端部には相互に離脱可
能に下止73が設けられる。もう1つのスライドファス
ナ17もまた、スライドファスナ16と同様に構成され
る。
【0054】図15は、面ファスナ38の斜視図であ
る。外衣部14の第1ポリマフィルム層33の表面に、
織物または編物から成るU字状の多数のループ75の基
端部が固定される。きのこ形の係止片76は、第1ポリ
マフィルム層33の表面に植設される。これらのループ
75と係止片76とが係止し、かつ離脱可能とされる。
ファスナ16,17,38は、その他の構成であっても
よい。
【0055】本件発明者の実験結果を述べる。図1、図
2、図5、図6、図7、図9〜図12に示される本発明
の実施の一形態において、ポリウレタン組成物から成る
第1および第2ポリマフィルム層32,35を用い、前
記ベルオアシス(商品名)から成る高水分吸収シート3
3を点在して設け、表地31を芳香族ポリアミド繊維の
織布から成る構成において、上衣12の外衣部14のみ
の水蒸気透過量は、日本工業規格JIS L−1092
によって5500g/cm2・1日であり、内衣部15
の第2ポリマフィルム層35の水蒸気透過量は5500
g/cm2・1日であった。外衣部14と第2ポリマフ
ィルム層35とを合わせた状態における水蒸気透過量
は、2700g/cm2・1日となり、この状態では、
水蒸気透過量は外衣部14のみおよび第2ポリマフィル
ム層35のみの各水蒸気透過量の1/2以下に低下し
た。実際の水蒸気透過量は、第1ポリマフィルム層32
をコーティングした生地の両側の水蒸気圧、したがって
湿度の差で決定されるので、通常は、上述の日本工業規
格JIS L−1092による測定値以下になる。
【0056】激しい運動を伴う作業を連続して行い、生
地両側の水蒸気圧が等しくなれば、その時点で、第1ポ
リマフィルム層32の水蒸気透過機能は小さくなり、服
内の蒸れは大きくなる。そこで本発明では、外衣部14
の第1ポリマフィルム層32と内衣部15の第2ポリマ
フィルム層35との間に高水分吸収シート33を挿入す
る。この高水分吸収シート33によって、服内から第2
ポリマフィルム層35を透過してきた水蒸気を積極的に
吸収し、第2ポリマフィルム層35の外側(図1の上
方)の水蒸気圧を下げることによって、第2ポリマフィ
ルム層35の水蒸気透過能力を長時間にわたって最大限
に発揮させることができる。
【0057】本発明の上述の実施の一形態では、図1な
らびに図11および図12に示されるように、高水分吸
収シート33を、外衣部14において第1ポリマフィル
ム層32に部分的に取付ける。この高水分吸収シート3
3、したがってその高水分吸収ポリマの重量は約15g
であるので、これによって吸収することができる水蒸気
量は約1000gである。ジョギング程度の運動におけ
る人間の発汗量は約1000g/時間程度である。ジョ
ギング程度の運動初期20分間程度は発汗が見られな
い。本件発明者の実験によれば、約80分間のジョギン
グ程度の作業における人体から発生した水蒸気は、高水
分吸収シート33で吸収可能であることが確認された。
【0058】高水分吸収ポリマから成る高水分吸収シー
ト33は、水分を吸収することによって膨潤し、吸収量
が許容量に達して飽和した後は、高水分吸収シート33
が設けてある領域および存在していない領域の部分にお
ける平均の水蒸気透過量は2500g/cm2・1日に
低下する。高水分吸収シート33は上述のように部分的
に配置されているので、服地全体では、2000g/c
2・1日程度の水蒸気透過機能を確保することができ
る。したがって高水分吸収シート33の飽和後であって
も、蒸れ防止機能が達成される。
【0059】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、液化天然ガ
スおよび液化プロパンガスなどの極低温液体を取扱う貯
蔵タンクの日常点検および搬入作業を行う作業者および
タンクローリー車の運搬作業者などが、本発明の低温防
護服を着用することによって、突発的な事故による極低
温液体の漏洩時および火災発生時に、作業現場からの安
全な緊急避難が可能になり、死亡および重傷につながる
ような受傷を未然に防ぐことができる。
【0060】さらに本発明の低温防護服を、極低温液体
に直接暴露される可能性のある作業現場において着用す
ることによって、作業者が蒸れによる不快感を覚えるこ
となく、快適な作業が可能になる。
【0061】特に本発明によれば、一対のポリマフィル
ム層の間に高分子吸収シートが介在されるので、その高
分子吸収シートは、汗を直接に吸収することはなく、し
たがって水分吸収性能が電解質によって低下することは
なく、長時間の連続使用が可能である。またポリマフィ
ルム層は一対、設けられるので、耐極低温液体浸透防止
機能を確実に達成することができるとともに、これらの
一対のポリマフィルム層の間に上述のように高分子吸収
シートが介在されるので、各ポリマフィルム層の内外両
側の水蒸気圧の差を強制的に大きくして、水蒸気透過量
を増大させ、蒸れ防止機能を高めることができる。
【0062】請求項2の本発明によれば、高水分吸収シ
ートの水分吸収機能が飽和した場合、ポリマフィルム層
の高水分吸収シートに重なっていない領域を経て、水蒸
気が透過することができる。したがって水分吸収シート
を用いないときと同様に、水蒸気透過量を確保すること
ができる。
【0063】請求項3の本発明によれば、外衣部と内衣
部とを着脱可能とし、高水分吸収シートを外衣部に着脱
可能に取付け、または内衣部に着脱可能に取付けること
によって、高水分吸収シートの水分吸収機能が飽和した
場合に、新しい高水分吸収シートに容易に交換が可能で
あるとともに、たとえば中綿厚みが種々異なる内衣部を
準備して選択的に外衣部に取付けることによって、その
作業環境の温度に応じた仕様を有する低温防護服を選択
することができる。そのようなたとえば中綿厚みなどの
仕様が異なる内衣部を取換えることによって、作業環境
温度に応じた仕様を有する低温防護服を着用することが
できる。
【0064】さらに外衣部および内衣部が着脱可能であ
るので、それらのいずれか一方または両者が汚損した場
合、洗濯および修繕などの保守点検が容易であるという
効果もある。
【0065】さらに外衣部と内衣部と高水分吸収シート
とを着脱可能にすることによって、これらの三者を熱融
着で結着する必要はない。これによって熱融着に起因し
た物性低下を招くことはなく、したがって極低温液体が
本件低温防護服に降りかかって接触した場合における熱
融着部における剥離などの破損の可能性がなく、耐極低
温液体浸透性を確実に達成することができ、安全性が確
保される。
【0066】請求項4の本発明によれば、ポリマフィル
ム層は環境温度に応じて反応する素材であり、したがっ
てポリマフィルム層の表面でガス化した低温気体を人体
側に侵入することを防ぎ、たとえば約−50℃以下の低
温気体が人体に入込むことをポリマフィルム層によって
防ぎ、凍傷になることを防ぐとともに、そのような低温
気体がポリマフィルム層の表面付近に存在しない通常の
状態では、人体の発汗による水蒸気を透過することを確
実にして、蒸れ防止機能が達成される。
【0067】請求項5の本発明によれば、上述の効果が
達成されるとともに、さらに高水分吸収シートを外衣部
の第1ポリマフィルム層の内面に着脱可能にすることに
よって、高水分吸収シートの水分吸収性能の飽和時に新
たに着脱交換する作業と、作業環境温度に応じたたとえ
ば中綿厚みなどの仕様が異なる内衣部の取外し交換と
を、独立して行うことができ、使い勝手が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の低温防護服11の一部
の断面図である。
【図2】低温防護服11の全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】上衣12の内側から見た展開図である。
【図4】下衣13の一部を示す斜視図である。
【図5】第1ポリマフィルム層32である無孔質の前記
ポリウレタン組成物に水蒸気の分子25が透過する状態
を説明するための図である。
【図6】高水分吸収シート33の顕微鏡写真(×50)
を示す。
【図7】本発明の実施の一形態における高水分吸収シー
ト33の水蒸気の吸放出性能(25℃)の特性を示す図
である。
【図8】本発明の実施の他の形態における高水分吸収シ
ートの断面構造を示す断面図である。
【図9】内衣部15の一部の断面図である。
【図10】上衣12の袖口59付近の断面図である。
【図11】上衣12の外衣部14を内側から見た展開図
である。
【図12】ズボンである下衣13の外衣部19を簡略化
して示す斜視図である。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した
斜視図である。
【図14】スライドファスナ16の正面図である。
【図15】面ファスナ38の斜視図である。
【符号の説明】
11,66 低温防護服 12 上衣 13 下衣 14,19 外衣部 15,20 内衣部 16,17,21 スライドファスナ 31 表地 32 第1ポリマフィルム層 33,41,45,50 高水分吸収シート 34 外裏地 35 第2ポリマフィルム層 36 中綿 37 内裏地 38,55 面ファスナ 42,43,46,47,51,52 ティッシュ 44,49,54, 高水分吸収ポリマ 48,53 パルプ 56,57 ミシン糸 58 テープ 59 袖口 60 端部 61 裏地 62 隙間 63 手袋
フロントページの続き (72)発明者 隅田 幸一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小笠原 健 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 見波 裕 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 由木 将 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 加藤 一男 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 名島 憲治 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 林 俊一 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 厚見 真喜男 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 高菱エンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気を透過し、液体を透過しない一対
    のポリマフィルム層の間に、 高水分吸収シートを介在して構成した布によって、形成
    したことを特徴とする低温防護服。
  2. 【請求項2】 前記高水分吸収シートは、点在されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の低温防護服。
  3. 【請求項3】 一方のポリマフィルム層を有する外衣部
    と、 その外衣部の内方に着脱可能であって、かつ他方のポリ
    マフィルム層を有する内衣部との間に、 前記高水分吸収シートを、外衣部または内衣部に着脱可
    能に、取付けることを特徴とする請求項1または2記載
    の低温防護服。
  4. 【請求項4】 ポリマフィルム層は、温度が低い程、透
    湿度が小さくなる特性を有することを特徴とする請求項
    1〜3のうちの1つに記載の低温防護服。
  5. 【請求項5】 外衣部と、 その外衣部の内方に着脱可能に設けられる内衣部とを有
    し、 外衣部は、外方から内方に順に、 表地と、 水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い程、
    透湿度が小さくなる第1ポリマフィルム層と、 第1ポリマフィルム層の内面に点在して、かつ着脱可能
    にして、設けられる高水分吸収シートとを含み、 内衣部は、外方から内方に順に、 外裏地と、 水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い程、
    透湿度が小さくなる第2ポリマフィルム層と、 中綿と、 内裏地とを含むことを特徴とする低温防護服。
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