JP3634595B2 - 低温防護耐火服 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐冷服の働きを有する低温防護耐火服に関する。
【0002】
【従来の技術】
低温防護服は、たとえば液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどの極低温液体を取扱う貯蔵タンクおよびタンクローリー車などにおける作業場で作業者が着用するものであって、たとえば−30℃以下の極低温環境下でも作業者が凍傷を罹病しない低温断熱性能を有し、保温性が優れているとともに、耐極低温液体浸透性が要求されるとともに、人体から発生した汗などによる水蒸気を速やかに服外へ放散する性能を具備していることが要求される。
【0003】
このような低温防護服の典型的な先行技術は、実開昭59−37315に開示され、これは図10に示されている。衣服を形成する生地である基布は、表側から裏側に向け、芳香族ポリアミド系繊維の織布1と、弗素樹脂の多孔質フィルム2と、芳香族ポリアミド系繊維のフェルト3と、弗素樹脂の多孔質フィルム2aと、芳香族ポリアミド系繊維の織布1aとから成る多層構造とされる。これらの各層は、熱融着部4において部分的に接着される。こうして構成される生地の縫製は、全層を一体で施され、その縫目は、弗素樹脂製テープ5で覆われ、縫製部分での液密性を保持する。弗素樹脂の多孔質フィルム2,2aは、極低温液体の浸透の防御と、服内の蒸れ防止との働きを果たす。
【0004】
上述の先行技術では、水分のある環境下では、液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどの低温物に触れた場合、生地が凍結するおそれがある。また生地は全層が一体で縫製されているので、作業条件、環境に応じた仕様を選択することができず、またこのような一体で縫製されていることによって、たとえば最外方の織布1が汚損した場合、修繕および洗濯が困難であるという問題もある。さらにこの先行技術では、熱融着部4で部分的に全層が接着されているので、その熱融着部4における物性が低下し、たとえば極低温液体が接触した場合には、熱融着部4が剥離するおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、極低温液体が接触しても生地である布が凍結するおそれがなく、作業条件、環境に応じた仕様を選択することができ、さらに極低温液体が接触しても損傷することがない耐久性に優れた低温防護耐火服を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外衣部と、
その外衣部の内方に着脱可能に設けられる内衣部とを有し、
外衣部は、
表地に撥水剤による撥水加工を施して構成され、
前記表地は、芳香族ポリアミド繊維または芳香族ポリイミド繊維の織布から成り、
内衣部は、外方から内方に順に、
外裏地と、
水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い程、透湿度が小さくなるポリマフィルム層であって、イソシアネートとポリオールと鎖延長剤とを反応させてなるポリウレタン組成物であって、ガラス転移点−10℃〜20℃の範囲に有し、40℃と10℃の透湿度の比が2以上であり、少なくとも7.0mol/kg以上のエチレンオキシドを含有するポリマフィルム層と、
中綿と、
内裏地とを含むことを特徴とする低温防護耐火服である。
また本発明は、外衣部と、
その外衣部の内方に着脱可能に設けられる内衣部とを有し、
外衣部は、
芳香族ポリアミド繊維または芳香族ポリイミド繊維の織布から成る表地と、
表地に形成され、気体および液体を透過しない合成樹脂層とを含み、
内衣部は、外方から内方に順に、
外裏地と、
水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い程、透湿度が小さくなるポリマフィルム層であって、イソシアネートとポリオールと鎖延長剤とを反応させてなるポリウレタ ン組成物であって、ガラス転移点−10℃〜20℃の範囲に有し、40℃と10℃の透湿度の比が2以上であり、少なくとも7.0mol/kg以上のエチレンオキシドを含有するポリマフィルム層と、
中綿と、
内裏地とを含むことを特徴とする低温防護耐火服である。
また本発明は、内衣部の袖口では、外裏地は、袖口の端部で折り返されてもう1つの裏地を形成し、内裏地との間で前記端部に臨む筒状の隙間を形成し、この隙間に、手袋の筒状の口を挟み込み、袖口において、外衣部の内周面と内衣部の外裏地の外周面とは、周方向に連続した環状の面ファスナによって着脱可能に構成されることを特徴とする。
また本発明は、内衣部の一部は、外裏地とポリマフィルム層とが重ねられた状態で、第1ミシン糸によって縫い合わされ、さらに相互に逆方向に延びる方向に折られた外裏地とポリマフィルム層とが、第2ミシン糸によって縫い合わされ、ポリマフィルム層上で、第1および第2ミシン糸の縫目上には、樹脂製テープが熱融着によって固定されて構成されることを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、外衣部と内衣部とを含む低温防護耐火服における外衣部の表地の内面もしくは外面または表地内にシリコン樹脂などの合成樹脂の撥水剤によって撥水加工を施す。これによって極低温液体が接触しても、低温物性の凍結を防ぐことができる。
【0008】
温防護耐火服は、外衣部と、その外衣部の内方にたとえばオープンファスナなどと呼ばれるスライドファスナ、面状ファスナまたは複数の点状留め具などの取付け手段で着脱可能とされる内衣部とを含む。
【0009】
内衣部のたとえば中綿の厚みが異なるなどの各種仕様を有する内衣部を準備し、作業条件、環境、たとえば温度に応じた仕様を有する低温防護耐火服を選択して着用することができる。すなわち各種仕様の内衣部を使用状況に応じて選択し、各種の内衣部を取換えることによって、作業環境温度に応じた使用の低温防護耐火服を着用することができる。
【0010】
衣部と内衣部とは着脱可能であるので、たとえば外衣部が汚損した場合、外衣部だけを修繕および洗濯することができる。このことは内衣部に関しても同様である。したがって修繕および洗濯が容易である。
【0011】
衣部と内衣部とが着脱可能であるので、外衣部および内衣部を個別に準備して取付けて一体化すればよい。したがってこれら二者をたとえば点在状に熱融着加工を施す必要はない。したがってその熱融着加工に起因した物性低下が生じることはなく、すなわち極低温液体が降りかかった場合における熱融着部分の物性低下が生じることはない。したがって極低温液体が降りかかった場合に熱融着部分が剥離などして破損することはない。これによって耐極低温液体浸透防止機能が確実に達成される。
【0012】
表地を撥水加工することによって、その表地を構成する繊維の表面を撥水剤、たとえばシリコン樹脂などによって被覆する。これによって極低温液体などの液体が玉状になってころがり落ち、また表地の微細な透過孔が塞がれてしまうことはなく、気体および液体を通過する状態を保つことができ、発汗時の蒸れを防止することができる。
【0013】
本発明に従えば、外衣部の表地の内面にシリコン樹脂の層を形成して撥水加工を施し、またはその表地に合成樹脂層を形成し、しかも外衣部と内衣部とを、前述のようにファスナまたは点状留め具などの取付け手段で着脱可能としたので、たとえば水分のある環境下において極低温液体による生地の凍結を防ぐことができ、作業条件、環境に応じた仕様を選択することができ、外衣部または内衣部だけの汚損時の修繕、洗濯が容易であり、さらに極低温液体の接触時などにおける破損などが生じることが防がれる。
【0014】
本発明に従えば、外衣部の表地の内面もしくは外面または表地内に、たとえばシリコンゴムなどの合成ゴムを含む可撓性合成樹脂層をコーティングする。この構成によれば、完全防水形生地で外衣部を構成することができる。したがって極低温液体だけでなく、極低温気体の服内部への侵入を阻止することができる。さらに前述の請求項1とともに、内衣部を共用し、外衣部を、上述の撥水加工を施した外衣部と、合成樹脂層を施した外衣部とを選択して用いることができる。このようにして各種の仕様を有する低温防護耐火服の選択が可能になる。
【0015】
【0016】
リマフィルム層は、人体から発生される汗の水蒸気を透過して蒸れ防止機能を達成するとともに、液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどの極低温液体を透過しない極低温液体浸透防止機能を有する。
【0017】
ポリマフィルム層が上述のように配置されているので、極低温液体が作業者に直接に降りかかることがあり得る現場であっても、本件低温防護耐火服を着用していることによって、極低温液体がたとえ外衣部を浸透してきても内衣部によって極低温液体の浸透防御を確実にすることができる。ポリマフィルム層は、たとえば放水されている状況下で、または雨天での作業時に、水などの液体が浸透を防ぐ働きをする。ポリマフィルム層は、単一枚または複数枚のポリマフィルムから成ってもよい。
【0018】
【0019】
リマフィルム層は、環境温度に対応した透湿制御が可能であり、いわば温度反応記憶機能を有する。したがってポリマフィルム層によって極低温液体が人体側に直接に侵入することを防ぐことができるとともに、その温度が低い程、透湿度が小さくなるので、ポリマフィルム層の表面付近でガス化した低温気体は、そのポリマフィルム層を透過しない。したがってたとえば約−50℃以下の低温気体が、ポリマフィルム層を介して人体側に入込むことが防がれ、低温気体によって人体が凍傷を生じるおそれがなく、また保湿性が向上される。極低温液体または極低温気体がポリマフィルム層に接触しない通常の状態では、ポリマフィルム層は、超耐水性状態および高透湿状態に自動的に変化する。したがって発汗による水蒸気を外部に放散することが円滑に行われ、蒸れることはなく、放熱効果を達成することができる。
【0020】
こうしてポリマフィルム層の温度と連動した透湿制御を行うことができ、これによって低温時には保温機能を達成し、また人体の発汗時などの高温時には放熱効果を発現することができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の低温防護耐火服11の一部の断面図である。この低温防護耐火服11は、耐冷服の働きを有し、たとえば液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどの極低温液体を取扱う作業場で作業者が着用する。
【0025】
図2は、低温防護耐火服11の全体の構成を示す斜視図である。この低温防護耐火服11は、いわゆるセパレートタイプまたはツーピースタイプであって、上衣12とズボンである下衣13とを含む。
【0026】
図3は、上衣12の内側から見た展開図である。上衣12は、外衣部14と、その外衣部14の内方に着脱可能に設けられる内衣部15とを含む。外衣部14と内衣部15とは、その外衣部14の内方でスライドファスナ16,17によって着脱可能である。これらのスライドファスナ16,17は、外衣部14の前身ごろの前身端付近に上下に延びてそれぞれ設けられる。
【0027】
図4は、下衣13の一部を示す斜視図である。この下衣13は、外衣部19と、その外衣部19の内方にスライドファスナ21によって着脱可能に設けられる内衣部20とを含む。スライドファスナ21は、身ごろ上端線付近に環状に設けられる。外衣部14,19の断面構造は、同一である。内衣部15,20の断面構造は、同一である。
【0028】
再び図1を参照して、外衣部14は、撥水加工が施された表地31を有する。この撥水加工のための撥水剤であるシリコン樹脂は、参照符32で示されている。撥水剤であるシリコン樹脂32は、表地31のたとえば内面(図1の下方の面)に塗布され、これによって上述のようにその表地31の繊維の表面を被覆することができる。図1では便宜のために、シリコン樹脂32を層状に示してある。この撥水加工は、表地31の外面(図1の上方の表面)にシリコン樹脂が塗布されて達成されてもよく、または表地31内に浸透されてもよい。
【0029】
表地31は、芳香族ポリアミド繊維の織布から成り、シリコン樹脂を繊維の表面に被覆することによる撥水加工が施されて構成される。撥水加工のためのシリコン樹脂の被覆層の厚みは、たとえば5μmである。シリコン樹脂の撥水加工によって、液体が玉状になってころがり落ち、表地31および高水分吸収シート33などの低温物への凍結を防止することができるとともに、気体および液体を通過する状態を保つ。
【0030】
芳香族ポリアミド繊維は、約−269℃の液体ヘリウムに接触しても硬化せず、柔軟性を保持しているので、極低温液体に直接に暴露される状況下でも、本件低温防護耐火服の運動機能性は損なわれない。しかも液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどのような可燃性ガスが発火し、本件低温防護耐火服がその火炎に晒されても、燃焼することはなく、耐火性および耐炎性をも有している。表地31は、たとえば厚み0.3mm、密度約180g/cm2であってもよい。芳香族ポリアミド繊維の代わりに、芳香族ポリイミド繊維であってもよい。表地31は織布である。表地31は、本件低温防護耐火服11の強度を向上する働きを果たすとともに、上述のように撥水加工されることによって、極低温液体などの液体が侵入することを防ぐ働きを果たす。芳香族ポリアミド繊維の織布は、たとえば帝人エクスファイアーCX2722OR(商品名)として商業的に入手可能である。
【0031】
上衣12の内衣部15は、外方から内方(図1の上から下)に順に、外裏地34と、ポリマフィルム層35と、中綿36と、内裏地37とを含む。中綿36と内裏地37とは、糸によって縫い合わせるキルティング加工によって一体化されている。外裏地34、ポリマフィルム層35、中綿36および内裏地37を一体的に縫製することによって、内衣部15を構成する。
【0032】
外裏地34および内裏地37は、芳香族ポリアミド繊維の織布であり、たとえば帝人コーネックスC01511NB(商品名)として商業的に入手可能である。
【0033】
ポリマフィルム層35は、水蒸気を透過し、液体を透過しない両機能を有する素材である。このポリマフィルム層35は、ポリウレタン組成物である。このポリウレタン組成物は、イソシアネートとポリオールと鎖延長剤を反応させて成るポリウレタン組成物であって、ガラス転移点を約−10℃〜約20℃の範囲に有し、このポリマ中に少なくとも7.0mol/kg以上のエチレンオキシドを含有する。イソシアネートとしては、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)および水添加MDIなどがある。ポリオールはポリエチレングリコールとポリテトラメチレングリコールの混合物から成り、これらの分子量が500〜3000の範囲である。またポリオールは、ポリエチレングリコールとエチレンオキシドとアジピン酸のエステルの混合物から成り、これらの分子量が500〜3000の範囲である。鎖延長剤は、たとえばエチレングリコールなどである。
【0034】
ガラス転移点を上述の範囲に定めることによって、40℃と10℃の透湿度の比が2以上となり、温度が低い程、透湿度が小さくなる特性を有する。このポリウレタン組成物から成るポリマフィルム層35は、薄い無孔質メンブレンをラミネート加工したものであって、このメンブレンを構成するポリマ分子は、温度によってミクロブラウン運動、すなわち熱振動を起こす特性を有し、外気温が上昇したり、低温時でも激しい運動で衣服内温度が上昇すると、ミクロブラウン運動が活発化し、図5に示されるように、互いのポリマ分子23の隙間、すなわち自由体積が大きくなり、水の分子25が矢符26のように通り抜けるだけの微細孔が生じる。これによって発汗時の水蒸気の透過量を増大させ、衣服内の蒸れ防止機能が達成される。図5において参照符23はポリマ分子であり、参照符24は分子鎖であり、参照符25は水蒸気の分子を示す。水蒸気の分子25は、人体側(図5の下方)から外方(図5の上方)に、すなわち表地31側に矢符26で示されるように移動する。このポリウレタン組成物は、たとえばディアメイト(三菱重工業株式会社製商品名)として商業的に入手可能である。
【0035】
【0036】
上述のポリウレタン組成物は、弗素樹脂の多孔質フィルムとは異なり、多孔質構造を有しておらず、無孔質素材であり、上述のようにその透湿機構は、ミクロブラウン運動を利用した温度反応記憶機能を有するので、温度と連動した透湿制御が可能であり、低温時には保温機能を達成し、常温などの高温時には放熱効果を発現することができる。このポリマフィルム層35の厚みは、たとえば10μmである。
【0037】
中綿36は、複数枚、たとえば2枚の不織布を重ねた構成を有する。この不織布は、芳香族ポリアミド繊維から成り、1枚の厚みは、それぞれたとえば約2mmである。この不織布は、帝人コーネックスC09015WS(商品名)として商業的に入手可能である。この中綿36はまた、難燃性材料であるアラミド繊維から成る不織布などであってもよい。中綿36は、断熱層を形成する。この中綿36の厚みを各種異なる内衣部15を取換えることによって、作業環境温度に応じた仕様を有する低温防護耐火服を選択して着用することができる。不織布の代わりに他の布が用いられてもよい。
【0038】
下衣13の外衣部19は、前述の外衣部14と同様に構成され、また内衣部20は前述の内衣部15と同様に構成される。
【0039】
図6は、内衣部15の一部の断面図である。外裏地34にはポリマフィルム層35が重ねられた状態で、ミシン糸56によって縫い合わされるとともに、さらに相互に逆方向に延びる方向に折られた外裏地34とポリマフィルム層35とが、ミシン糸57によって縫い合わされる。さらにテープ58が、ポリマフィルム層35上で、ミシン糸56,57の縫目上に貼り合わせられる。このテープ58は、ウレタン系樹脂であって、厚みは約100μmである。テープ58は、熱融着によって、これらのミシン糸56,57の縫目上に固定される。これによってミシン目部分における極低温液体に対する気密性を確保し、内衣部15の縫目における耐液体浸透性を保持する。
【0040】
外衣部14に関してもまた、表地31の縫目は、図6の外裏地34と同様にして、気密に固定される。
【0041】
図7は、上衣12の袖口59付近の断面図である。内衣部15の袖口59では、外裏地34は、袖口59の端部60で折り返されてもう1つの裏地61を形成し、内裏地37との間で端部60に臨む筒状の隙間62を形成する。この隙間62に、手袋63の筒状の口64を挟み込む。袖口59において、外衣部14の内周面と内衣部15の外裏地34の外周面とは、周方向に連続した環状の面ファスナ65によって着脱可能に構成される。したがって袖口59の端部60付近で、上衣12の袖口59を取外し可能に締付けて固定することができる。これによって激しい運動時にも、外衣部14と内衣部15とがずれることはなく、また手袋63と上衣12の袖口59との隙間が気密にされる。
【0042】
ズボンである下衣13のすそ口に靴下の口ゴムまたは靴の筒状上端部を挟み込んで、図7の袖口59に手袋63を挟み込む構成と同様にして、着脱可能に取付けることができる。
【0043】
図8は、本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した斜視図である。本発明は、上述のツーピースタイプの低温防護耐火服11に関連して実施されるだけでなく、図8に示されるようにワンピースタイプ、つなぎ形または煙管服タイプの低温防護耐火服66に関してもまた、実施することができる。さらに本発明は、コート形の低温防護耐火服に関しても実施することができる。
【0044】
図9は、スライドファスナ16の正面図である。一方の芯紐68は、外衣部14の内面に縫付けられて固定される。他方の芯紐69は、内衣部15の外表面に縫付けられて固定される。芯紐68,69に固定されたエレメント70をスライダ71の移動によって連結、離脱する。エレメント70の配列方向の一端部には、上止72が設けられ、また他端部には相互に離脱可能に下止73が設けられる。もう1つのスライドファスナ17もまた、スライドファスナ16と同様に構成される。
【0045】
本件発明者の実験結果を述べる。実施例1〜3、比較例1において、外衣部14のシリコン樹脂32の厚みが表1のように異なり、また内衣部15の中綿36の枚数が表1のように異なる。
【0046】
【表1】
Figure 0003634595
【0047】
実施例1は、図1〜図7に示される構成を有し、上衣12の外衣部14は、帝人エクスファイアCX2722OR(商品名)である芳香族ポリアミド繊維の織布から成る表地31の内面に、厚み5μmのシリコン樹脂32をコーティングして撥水処理を施した。内衣部15では、帝人コーネックスC01511NB(商品名)である芳香族ポリアミド繊維の織布から成る外裏地34と、ディアメイト(商品名)である厚み10μmのポリマフィルム層35と、帝人コーネックスC09015WS(商品名)である厚み2mmの芳香族ポリアミド繊維のフェルトまたは不織布を2枚重ねた中綿36と、帝人コーネックスC01511NB(商品名)である芳香族ポリアミド繊維の織布から成る内裏地37とによって構成される。中綿36と内裏地37とはキルティング加工で一体化され、これらの各層34〜37を一体縫製した。図6に示される構成では、テープ58は、ウレタン樹脂から成り、100μmの厚みを有し、熱融着によって貼り合わせた。下衣13に関しても、上衣12と同様な構成を有する。
【0048】
表1に示されるように、実施例2では、シリコン樹脂32の厚みは200μmであって、気体および液体を透過しないように構成し、完全防水形とする。内衣部15の中綿36は、3枚とし、極低温液体の漏洩する危険性が高い状況において、使用することができるようにする。
【0049】
実施例3では、中綿36を1枚とし、その他の構成は、実施例1と同様とした。
【0050】
比較例1では、ポリマフィルム層35は、帝人エクスファイアCX2942NB(商品名)である芳香族ポリアミド繊維の織布とした。比較例1における内衣部15における中綿36は、使用されない。比較例1における内衣部15は、中綿36を含まない。
【0051】
表2は、上述の実施例1〜3、比較例1における火炎防護性および低温断熱性の試験結果を示す。表2における試験は、温度20℃、湿度40%である大気開放下で行った。
【0052】
【表2】
Figure 0003634595
【0053】
火炎防護性試験は、国際工業規格ISO DIS−5190に基づく試験結果であり、試料に80kW/cm2の熱量を供給し続けたときに、試料裏側の温度が室温20℃から24℃まで上昇する時間を測定した。実施例1〜3の火炎防護性試験結果によれば、温度上昇時間は20秒以上であり、たとえば東京消防庁消防科学研究所の規定する時間である15秒を充分満足することができる性能を有していることが確認された。比較例1の火炎防護性試験結果によれば、温度上昇時間は10秒であり、短い。したがって実施例1〜3の本件低温防護耐火服は、高温雰囲気中でも用いることができ、耐高温性能を有している。
【0054】
表2における「−50℃」の低温断熱性試験は、試料を−50℃の低温物に接触した場合の断熱性を測定した結果であり、本件各実施例1〜3、比較例1の低温防護耐火服の内面の温度が−5℃まで低下する時間を測定した。低温時の断熱性に関して、人体組織は、外気温度が−10℃になると凍結し始める。実施例1〜3、比較例1では、いずれも30分経過しても−5℃まで温度は低下せず、充分な低温断熱性を有することが確認された。
【0055】
表2における「−150℃」の低温断熱性試験は、150℃の低温物に試料を接触した場合に、本件低温防護耐火服の内面が−5℃まで低下する時間を示し、「液体窒素暴露」は、試料を、−196℃、圧力2kg/cm2の液体窒素に暴露させた場合の同様な低温断熱性試験結果である。
【0056】
これらの各低温断熱性試験結果によれば、突発的に極低温液体が漏洩した場合、その場所から緊急避難が可能な性能を充分に有していることが確認された。実際には、人体の皮膚組織へは血流などによって熱量が供給されるので、前述の液体窒素暴露による低温断熱性試験時に、皮膚表面温度が5℃まで低下する時間は、実施例1では約4分、実施例2では約7分であった。このことから、極低温液体の漏洩量が大量でない場合における漏洩個所の応急修理および人命救助にも、実施例1〜を実施することができることが確認された。
【0057】
このような実施例1〜の構成を有する低温防護耐火服において、実施例2の構成を有する低温防護耐火服を常備しておくことによって、漏洩個所の応急修理および人命救助が可能である。また外衣部14は、実施例1,3,4に示される構成と、実施例2に示される構成との合計2種類を準備し、また内衣部15は、実施例1〜3に示されるように中綿36の枚数が異なるもの、さらには中綿36の枚数が4以上の構成を有する内衣部15を複数種類準備することによって、外気温度または使用環境、条件に応じた多種類の仕様の低温防護耐火服を選択して着用することができる。たとえば実施例1の外衣部14と実施例1〜3のうちのいずれか1つの内衣部15との組合わせによって低温防護耐火服を実現することができる。また実施例2の外衣部14と、実施例1〜3のうちのいずれか1つの内衣部15との組合わせによって低温防護耐火服を実現することもできる。
【0058】
【発明の効果】
発明によれば、液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどの極低温液体を取扱う貯蔵タンクの日常点検および搬入作業を行う作業者およびタンクローリー車の運搬作業者などが、本発明の低温防護耐火服を着用することによって、突発的な事故による極低温液体の漏洩時および火災発生時に、作業現場からの安全な緊急避難が可能になり、死亡および重傷につながるような受傷を未然に防ぐことができる。
【0059】
表地にシリコン樹脂などの撥水剤による撥水加工を施して外衣部が構成されるので、低温物への凍結を防ぐことができ、水分のある環境下において生地が凍結するおそれはなく、強度が保たれるとともに、本件低温防護耐火服を着用している人の円滑な運動が可能である。
【0060】
衣部と内衣部とを着脱可能としたので、たとえば中綿厚みが種々異なる内衣部を準備して選択的に外衣部に取付けることによって、その作業環境の温度に応じた仕様を有する低温防護耐火服を選択することができる。そのようなたとえば中綿厚みなどの仕様が異なる内衣部を取換えることによって、作業環境温度に応じた仕様を有する低温防護耐火服を着用することができる。
【0061】
さらに外衣部および内衣部が着脱可能であるので、それらのいずれか一方または両者が汚損した場合、選択および修繕などの保守点検が容易であるという効果もある。内衣部に比べて外衣部が破損される確率が高く、外衣部が破損された場合、その外衣部を内衣部から取外し、容易に修繕、洗濯さらには交換が可能である。
【0062】
さらに外衣部と内衣部とを着脱可能にすることによって、これらの二者を熱融着で結着する必要はない。これによって熱融着に起因した物性低下を招くことはなく、したがって極低温液体が本件低温防護耐火服に降りかかって接触した場合における熱融着部における剥離などの破損の可能性がなく、耐極低温液体浸透性を確実に達成することができ、安全性が確保される。
【0063】
発明によれば、外衣部の表地に合成ゴムなどの合成樹脂層を施して構成したので、極低温液体が直接接触する環境下での長時間作業の場合、完全防水形生地によって、その極低温液体および極低温気体が服内部に侵入することを阻止することができる。合成樹脂層を施した表地を有する外衣部を用いることによって、極低温環境下における貯蔵タンクおよびタンクローリー車などの応急修理作業が可能になる。さらに内衣部を、前述の請求項1の構成と共用化し、請求項1の撥水加工された表地を有する外衣部と、合成ゴム層を施した表地を有する外衣部とを選択して用いることによって、作業条件、温度などの作業環境に応じた仕様の低温防護耐火服を選択することができるようになる。
【0064】
発明の低温防護耐火服を、極低温液体に直接暴露される可能性のある作業現場において着用することによって、作業者が蒸れによる不快感を覚えることなく、快適な作業が可能になる。
【0065】
リマフィルム層は環境温度に応じて反応する素材であり、したがってポリマフィルム層の表面でガス化した低温気体を人体側に侵入することを防ぎ、たとえば約−50℃以下の低温気体が人体に入込むことをポリマフィルム層によって防ぎ、凍傷になることを防ぐとともに、そのような低温気体がポリマフィルム層の表面付近に存在しない通常の状態では、人体の発汗による水蒸気を透過することを確実にして、蒸れ防止機能が達成される。
【0066】
地に撥水加工された外衣部を用い、または、合成樹脂層が形成された表地を有する外衣部を用い、この外衣部に内衣部を着脱可能に取付けて低温防護耐火服を構成することによって、上述の各発明の効果を、同様に達成することができる。
本発明によれば、外衣部の前記表地は、芳香族ポリアミド繊維または芳香族ポリイミド繊維の織布から成るので、約−269℃の液体ヘリウムに接触しても硬化せず、柔軟性を保持しているので、極低温液体に直接に暴露される状況下でも、本件低温防護耐火服の運動機能性は損なわれない。しかも液化天然ガスおよび液化プロパンガスなどのような可燃性ガスが発火し、本件低温防護耐火服がその火炎に晒されても、燃焼することはなく、耐火性および耐炎性をも有している。
また本発明によれば、袖口の端部付近で、上衣の袖口を取外し可能に締付けて固定することができる。これによって激しい運動時にも、外衣部と内衣部とがずれることはなく、また手袋と上衣の袖口との隙間が気密にされる。
また本発明によれば、ミシン目部分における極低温液体に対する気密性を確保し、内衣部の縫目における耐液体浸透性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の低温防護耐火服11の一部の断面図である。
【図2】低温防護耐火服11の全体の構成を示す斜視図である。
【図3】上衣12の内側から見た展開図である。
【図4】下衣13の一部を示す斜視図である。
【図5】ポリマフィルム層35である無孔質の前記ポリウレタン組成物に水蒸気の分子25が透過する状態を説明するための図である。
【図6】内衣部15の一部の断面図である。
【図7】上衣12の袖口59付近の断面図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した斜視図である。
【図9】スライドファスナ16の正面図である。
【図10】先行技術の一部の断面図である。
【符号の説明】
11,66 低温防護耐火
12 上衣
13 下衣
14,19 外衣部
15,20 内衣部
16,17 スライドファスナ
31 表地
32 シリコン樹脂
34 外裏地
35 ポリマフィルム層
36 中綿
37 内裏地
56,57 ミシン糸
58 テープ
59 袖口
60 端部
61 裏地
62 隙間
63 手袋

Claims (4)

  1. 外衣部と、
    その外衣部の内方に着脱可能に設けられる内衣部とを有し、
    外衣部は、
    表地に撥水剤による撥水加工を施して構成され、
    前記表地は、芳香族ポリアミド繊維または芳香族ポリイミド繊維の織布から成り、
    内衣部は、外方から内方に順に、
    外裏地と、
    水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い程、透湿度が小さくなるポリマフィルム層であって、イソシアネートとポリオールと鎖延長剤とを反応させてなるポリウレタン組成物であって、ガラス転移点−10℃〜20℃の範囲に有し、40℃と10℃の透湿度の比が2以上であり、少なくとも7.0mol/kg以上のエチレンオキシドを含有するポリマフィルム層と、
    中綿と、
    内裏地とを含むことを特徴とする低温防護耐火服。
  2. 外衣部と、
    その外衣部の内方に着脱可能に設けられる内衣部とを有し、
    外衣部は、
    芳香族ポリアミド繊維または芳香族ポリイミド繊維の織布から成る表地と、
    表地に形成され、気体および液体を透過しない合成樹脂層とを含み、
    内衣部は、外方から内方に順に、
    外裏地と、
    水蒸気を透過し、液体を透過せず、かつ温度が低い程、透湿度が小さくなるポリマフィルム層であって、イソシアネートとポリオールと鎖延長剤とを反応させてなるポリウレタン組成物であって、ガラス転移点−10℃〜20℃の範囲に有し、40℃と10℃の透湿度の比が2以上であり、少なくとも7.0mol/kg以上のエチレンオキシドを含有するポリマフィルム層と、
    中綿と、
    内裏地とを含むことを特徴とする低温防護耐火服。
  3. 内衣部の袖口では、外裏地は、袖口の端部で折り返されてもう1つの裏地を形成し、内裏地との間で前記端部に臨む筒状の隙間を形成し、この隙間に、手袋の筒状の口を挟み込み、袖口において、外衣部の内周面と内衣部の外裏地の外周面とは、周方向に連続した環状の面ファスナによって着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1または2記載の低温防護耐火服。
  4. 内衣部の一部は、外裏地とポリマフィルム層とが重ねられた状態で、第1ミシン糸によって縫い合わされ、さらに相互に逆方向に延びる方向に折られた外裏地とポリマフィルム層とが、第2ミシン糸によって縫い合わされ、ポリマフィルム層上で、第1および第2ミシン糸の縫目上には、樹脂製テープが熱融着によって固定されて構成されることを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の低温防護耐火服。
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