JPH11123734A - 布入りゴム成型品の製造方法 - Google Patents

布入りゴム成型品の製造方法

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JPH11123734A
JPH11123734A JP9309532A JP30953297A JPH11123734A JP H11123734 A JPH11123734 A JP H11123734A JP 9309532 A JP9309532 A JP 9309532A JP 30953297 A JP30953297 A JP 30953297A JP H11123734 A JPH11123734 A JP H11123734A
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JP
Japan
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cloth
rubber
fabric
molded product
preform
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Withdrawn
Application number
JP9309532A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Abe
浩二 安部
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 布入りのゴム成型品の特に屈曲度の大きな部
分に布のしわのよらないゴム成型品を製造する方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 所定形状に形成された成形部を有する金
型21に布4およびゴムプレフォーム3を設置し、前記
布およびゴムプレフォームを押圧して前記所定形状の布
入りゴム成型品を製造する方法において、前記所定形状
と対応する対応形状の弾性体よりなる弾性押圧体5を前
記布およびゴムプレフォームに被せるとともに、前記弾
性押圧体を気体圧によって押圧することを特徴とする。 【効果】 従来のように上型の固い凸部で押圧するので
はなく、弾性押圧体を使用して、気体圧によって柔らか
く押圧するため、屈曲度の大きなゴム成型品の前記屈曲
部に布を偏在せしめることなく装入したゴム成型品を製
造することが可能になるという利点を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は布入りゴム成型品の製造
方法、さらに詳細には複雑形状の布入りゴム成型品を製
造するに際し、ゴム成型品の屈曲部にしわの入らないゴ
ム成型品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】布入りのゴム成型品は、強度が
良好なことから典型的にはダイヤフラムなどに使用され
ている。たとえば図3に示すような帽子状のダイヤフラ
ム1のように深い凹状部11を有するような布入りのゴ
ム成型品を製造する場合もある。このような場合、図4
に示すように、金型(成形型)2の下型21に所定形状
の凹部211(成形部)を形成し、この凹部211にあ
らかじめ前記所定形状と対応形状に形成したゴムプレフ
ォーム3を設置し、さらに同様にあらかじめ対応する形
状に癖付けした癖付け布4を設置して、対応形状の凸部
221を有する上型22によって押圧加熱して、ゴムを
加硫して製造するものであった。
【0003】上述のような方法で、上記のような屈曲度
が大きな布入りゴム成型品を製造する場合、布4は癖付
けしているにもかかわらず、前記上型22の押圧によっ
て十分伸び切らずに、屈曲部(図中、AおよびB部分)
にしわが寄ってしまい、布がゴム層の中間に設置されず
偏在してしまったり、ひどい場合には露出してしまう欠
点があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、布入りのゴム成型品の特に屈曲度の大きな部分
に布のしわのよらないゴム成型品を製造する方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による布入りゴム成型品の製造方法によれ
ば、所定形状に形成された成形部を有する成形型に布お
よびゴムプレフォームを設置し、前記布およびゴムプレ
フォームを押圧して前記所定形状の布入りゴム成型品を
製造する方法において、前記所定形状と対応する対応形
状の弾性体よりなる弾性押圧体を前記布およびゴムプレ
フォームに被せるとともに、前記弾性押圧体を気体圧に
よって押圧することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、図4による上型の固い凸
部で押圧するのではなく、弾性押圧体を使用して、気体
圧によって柔らかく押圧するため、屈曲度の大きなゴム
成型品の前記屈曲部に布を偏在せしめることなく装入し
たゴム成型品を製造することが可能になるという利点を
生じる。
【0007】本発明をさらに詳しく説明すると、図1は
本発明の一具体例を説明する断面図であるが、図1より
明らかなように、下型21は所定形状の凹部211(成
形部)を有しており、この凹部211にゴムプレフォー
ム3および癖付け布4を順次設置するのは従来と同様で
ある。
【0008】本発明においては、ケース23は従来のよ
うに対応形状の凸部221(図4参照)を有しておら
ず、前述のように前記所定形状と対応する対応形状の弾
性体よりなる弾性押圧体5を有している。この具体例に
おいては、前記ケース23には前記設置された弾性押圧
体5の内部に開口するする気体注入路232が形成され
ており、弾性押圧体5の内部に気体が注入可能なように
なっている。
【0009】このような状態で、ケース23を下型21
に被せて、ケース23に形成された気体注入路232に
より気体を注入することによって、前記弾性押圧体5は
膨張してゴムプレフォーム3および癖付け布4を凹部2
11に押圧することになり所定形状の布入りゴム成型品
を製造可能になる。
【0010】図2は本発明による第二の具体例である
が、この具体例によれば、下型21は所定形状の凸部2
12(成形部)を有しており、この凸部212にゴムプ
レフォーム3および癖付け布4を順次被せて設置してい
る。ケース23には同様に上記所定形状に対応形状の弾
性押圧体5が設置されており、前記弾性押圧体を下型2
1の凸部に被せるように設置するようになっている。弾
性押圧体5の外側には押圧用の空間233が形成されて
おり、この空間233に開口する気体注入路232によ
って気体を注入することにより、弾性押圧体5は前記ゴ
ムプレフォーム3および癖付け布4を押圧することにな
り、所定形状の布入りゴム成型品を製造することが可能
になる。
【0011】前記第一の具体例、すなわち、下型21の
凹部211にゴムプレフォーム3および癖付け布4を設
置する方法において、図3に示すような帽子状のダイヤ
フラムを製造する場合、前記ダイヤフラムの開口の直径
φ1および底部の直径φ2」(図1参照)と帽子状部分
の深さ(高さ)hの関係は、φ1=21mm、φ2=1
7mmのとき、好ましくはh=15.0〜15.5mm
であるのがよい。この範囲を超えると、布に重ねしわが
発生するからである。上述のφ1、φ2とhの関係は目
安であって、上述のような比例関係においてφ1及びφ
2とhの関係が制御されることを示すものであり、φ1
及びφ2の増減したとき、hの値もこれに比例して増減
するのは明らかである。
【0012】また、第二の具体例、すなわち下型21の
凸部212にゴムプレフォーム3および癖付け布4を被
せるような方法においては、図3に示すような帽子状の
ダイヤフラムを製造する場合、前記開口の直径と深さ
(高さ)hの関係は、φ1=26.5mm、φ2=25
mmのとき、好ましくはh=18.0〜18.5mmで
あるのがよい。この範囲を超えると、布にたてしわが発
生するからである。上述のφ1、φ2とhの関係は目安
であって、上述のような比例関係においてφ1及びφ2
とhの関係が制御されることを示すものであり、φ1及
びφ2の増減したとき、hの値もこれに比例して増減す
るのは明らかである。
【0013】上述のように本発明においては、気体を注
入し押圧するわけであるが、この気体の圧力は、好まし
くは、0.1〜0.2kg/cm2であるのがよい。
0.1kg/cm2未満であると、十分な押圧力がな
く、所定形状のゴム成型品を製造できない恐れが有り、
一方0.2kg/cm2を超えると、布を押しすぎてた
てしわが発生する。
【0014】
【実施例】図1に示す金型を使用して、図3に示す内径
φ1=21mm、φ2=17mm深さ15.5mmの布
入りの帽子状のダイヤフラムを製造した。あらかじめほ
ぼ帽子状に形成したNBRのゴムプレフォーム膜部(厚
さ0.25mm)および癖付け布(厚さ0.1mm)を
下型の凹部に設置し、前記帽子状のダイヤフラムより若
干大きな相似形状の弾性押圧体(NBR製)をケース2
3に設置し、前記ケース23を被せて、弾性押圧体内部
に空気を0.1〜0.2kg/cm2の圧力で注入する
とともに金型を150〜160℃に加熱して、布入りゴ
ム成型品を製造した(実施例1)。
【0015】また、図2に示す金型を使用して、図3に
示す内径φ1=26.5mm、φ2=25mm、深さh
=18〜18.5mmの布入りの帽子状のダイヤフラム
を製造した。あらかじめほぼ帽子状に形成したNBRの
ゴムプレフォーム膜部(厚さ0.45mm)および癖付
け布(厚さ0.1mm)を下型の凸部に設置し、前記帽
子状のダイヤフラムより若干大きな相似形状の弾性押圧
体(NBR製)をケース23に設置し、前記ケース23
を被せて、弾性押圧体の外側に空気を0.1〜0.2k
g/cm2の圧力で注入するとともに金型を150〜1
60℃に加熱して、布入りゴム成型品を製造した(実施
例2)。
【0016】同様に、図4に示す金型を使用して従来の
方法により、内径φ1=26.5mm、φ2=25m
m、深さh=18〜18.5mmの布入りの帽子状のダ
イヤフラムを製造した(比較例)。
【0017】製造された本発明の実施例1及び実施例2
の布入りゴム成型品の屈曲部の布にはしわが寄らなかっ
たが、比較例のダイヤフラムには若干のしわが見られ、
布が偏在していることがわかった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による布入
りゴム成型品の製造方法によれば、従来のように上型の
固い凸部で押圧するのではなく、弾性押圧体を使用し
て、気体圧によって柔らかく押圧するため、屈曲度の大
きなゴム成型品の前記屈曲部に布を偏在せしめることな
く装入したゴム成型品を製造することが可能になるとい
う利点を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の具体例の断面図を示す図。
【図2】本発明の第二の具体例の断面図を示す図。
【図3】布入りゴム成型品の典型例を示す斜視図。
【図4】従来の布入りゴム成型品を製造する方法の断面
【符号の説明】
1 布入りゴム成型品 2 成形型 21 下型 211 凹部 212 凸部 22 上型 23 ケース 221 凸部 232 気体注入路 233 空間 3 ゴムプレフォーム 4 癖付け布 5 弾性押圧体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に形成された成形部を有する成形
    型に布およびゴムプレフォームを設置し、前記布および
    ゴムプレフォームを押圧して前記所定形状の布入りゴム
    成型品を製造する方法において、前記所定形状と対応す
    る対応形状の弾性体よりなる弾性押圧体を前記布および
    ゴムプレフォームに被せるとともに、前記弾性押圧体を
    気体圧によって押圧することを特徴とする布入りゴム成
    型品の製造方法。
  2. 【請求項2】前記成形部は凹部であり、前記凹部に前記
    布およびゴムプレフォームを設置し、前記弾性押圧体を
    被せて、気体圧によって押圧成形することを特徴とする
    請求項1記載の布入りゴム成型品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記成形部は凸部であり、前記凸部に前記
    布およびゴムプレフォームを設置し、前記弾性押圧体を
    被せて、気体圧によって押圧成形することを特徴とする
    請求項1記載の布入りゴム成型品の製造方法。
  4. 【請求項4】前記布入りゴム成型品は断面帽子状であ
    り、前記帽子状の開口及び底面の直径φ1、φ2と深さ
    の(高さ)hの関係は、φ1=21mm、φ2=17m
    mのとき、h=15.0〜15.5mmの関係にあるこ
    とを特徴とする請求項2記載の布入りゴム成型品の製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記布入りゴム成型品は断面帽子状であ
    り、前記帽子状の開口及び底面の直径φ1、φ2と深さ
    の(高さ)hの関係は、φ1=26.5mm、φ2=2
    5mmのとき、h=18.0〜18.5mmの関係にあ
    ることを特徴とする請求項3記載の布入りゴム成型品の
    製造方法。
  6. 【請求項6】前記気体圧は0.1〜0.2kg/cm2
    であることを特徴とする請求項1〜5記載のいずれかの
    布入りゴム成型品の製造方法。
JP9309532A 1997-10-24 1997-10-24 布入りゴム成型品の製造方法 Withdrawn JPH11123734A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019516591A (ja) * 2016-05-24 2019-06-20 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 材料を形成するための加圧ハウジングを含む方法およびシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019516591A (ja) * 2016-05-24 2019-06-20 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 材料を形成するための加圧ハウジングを含む方法およびシステム

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