JPH11123242A - 簡易補液装置 - Google Patents

簡易補液装置

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JPH11123242A
JPH11123242A JP9290947A JP29094797A JPH11123242A JP H11123242 A JPH11123242 A JP H11123242A JP 9290947 A JP9290947 A JP 9290947A JP 29094797 A JP29094797 A JP 29094797A JP H11123242 A JPH11123242 A JP H11123242A
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JP
Japan
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blood
fluid
circuit
flow rate
patient
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Pending
Application number
JP9290947A
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English (en)
Inventor
Katsunori Masaoka
勝則 正岡
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JMS Co Ltd
Original Assignee
JMS Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液透析を行っているときに簡単に補液を行
うことができる簡易な補液装置を提供する。 【解決手段】 患者の血液を体外に取り出して循環させ
る血液循環回路と、該循環回路に連結して補液を行う補
液回路とからなり、血液循環回路は導管によって連絡さ
れ、血液の流れる順に患者動脈連結部、動脈側上流部、
第1送液手段、動脈側下流部、血液処理器、静脈部、患
者静脈連結部の各部分からなり、補液回路は輸液容器と
第2送液手段とが導管によって連絡され、血液循環回路
と補液回路とは前記患者動脈連結部と第1送液手段との
間の任意の箇所に設けられた分岐点で結合されてなり、
第1送液手段と第2送液手段の流量比によって、補液回
路より血液循環回路に流れる補液流量が変化することを
特徴とする簡易補液装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工透析等の体外
血液循環を行う血液処理装置に関し、より詳細には体外
血液循環中でも自動的に補液を行う簡易補液装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】腎不全等によって体液中の老廃物或いは
過剰の水分を除去する機能の損なわれた患者に対し、半
透膜を介して患者の血液を浄化する血液透析等が一般的
に行われている。この装置においては、患者の体内循環
血液量を適正に保ちながら、体内の老廃物や過剰な水分
を効率良く除去することが必要である。急激な、或いは
過度の水分除去は患者の体内循環血液量を適正値以下に
減少させ、血圧低下、ショック、不均衡症候群等を引き
起こす恐れがある。このような場合、症状に応じて血液
透析を中断し、循環血液量を急速に補うために患者に1
00〜300mlの生理食塩液を補液する措置が取られ
る。上記のような症例に備えて、従来よりいろいろな装
置が考案されてきた。例えば、特公昭64−5909号
公報、特開昭63−63470号公報で、上記発明はい
ずれも透析モード(体外血液循環を行いながら血液透析
する工程である)と補液モード(体外血液循環を中断
し、補液のみ行う工程である)の両モードが任意に選択
できる装置である。前者は補液モードにおいて、制御演
算回路によって患者に補液された量を計量し、予め設定
した量に達したところで、切り替え器に切り替えを指令
して透析モードに戻す装置である。後者は補液容器中の
補液重量を補液開始前後で計量し、補液重量差が予め設
定した量を超えると、補液モードから透析モードに復帰
する装置である。上記の装置は、いずれも切り替え器と
それを作動させるための制御装置が必要であり、制御の
ために演算回路や補液量の計量手段等も必要となってく
る。また、これらの装置では切り替え器によって体外血
液循環回路の流路が強制的に切り替えられるため、補液
モードでは補液のみが行われ、透析モードでは血液透析
のみが行われ、血液透析しながら補液を行うことはでき
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既述
したような従来の補液装置の問題点を解決することにあ
る。すなわち、従来の装置は第1に切り替え器や制御装
置、さらにその他の装備が必要であり、構造や機構が複
雑なものとなっていた。第2に補液モード或いは透析モ
ードでは、そのモードにおける機能しか行うことができ
なかった。例えば、補液を行いながら血液透析を行う血
液濾過透析(HDF)のようなことはできなかった。さ
らに、体外循環回路に流れる補液流量と血液流量とを簡
単な方法・手段で、細かくコントロールすることはでき
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、患者の血液
を体外に取り出して循環させる血液循環回路と、該循環
回路に連結して補液を行う補液回路とからなり、血液循
環回路は導管によって連絡され、血液の流れる順に患者
動脈連結部、動脈側上流部、第1送液手段、動脈側下流
部、血液処理器、静脈部、患者静脈連結部の各部分から
なり、補液回路は輸液容器と第2送液手段とが導管によ
って連絡され、血液循環回路と補液回路とは前記患者動
脈連結部と第1送液手段との間の任意の箇所に設けられ
た分岐点で結合されてなり、第1送液手段と第2送液手
段の流量比によって、補液回路より血液循環回路に流れ
る補液流量が変化することを特徴とする簡易補液装置に
よって、上記課題を解決した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明をより具体的に説明するた
め、図1に本発明の実施態様の一例を示した。図1は一
般的な血液透析装置を改良したもので、その特徴は補液
回路の血液循環回路(以下、血液回路ともいう)との接
続部位と補液回路に設けた第2送液手段でもある補液ポ
ンプ11にあり、補液ポンプ11と補液回路の下流側の
血液循環回路に設けた第1送液手段である血液ポンプ5
の送液量とを調整することによって、血液循環回路を流
れる補液流量を簡単にコントロールできることである。
即ち、流路の切り替え器及びそれを制御する流量積算装
置等は本発明の装置では不要である。さらに、従来は困
難であった補液と同時に血液循環を行う血液濾過透析を
簡易な装置で実現することができる。ここで、便宜的に
血液回路の血液透析器7を境目としてその上流側を動脈
側血液回路といい、下流側を静脈側血液回路という。動
脈側血液回路は、流れの順に患者動脈連結部1、補液回
路と血液循環回路との分岐部2よりも上流側回路の脱血
部3、分岐部よりも下流側回路の混合部4、混合部に設
けられた血液ポンプ5や動脈チャンバー6等からなる。
静脈側血液回路は、同じく流れの順に静脈チャンバー
8、患者静脈側連結部9等からなる。患者側動脈及び静
脈連結部1,9は血液透析用穿刺針によって、患者の血
管に連絡される。補液回路は、補液容器10と分岐部2
が導管によって連結されており、導管の途中に補液ポン
プ11が設けられている。混合部4における送液量は、
脱血部3からの送液量と補液回路からの送液量とを加え
たものであるから、補液ポンプ11の流量と血液ポンプ
5の流量の比率を変更することにより、脱血部3から流
れてくる血液流量を変化させることができる。即ち、補
液ポンプ11と血液ポンプ5の流量比を調整することに
よって、補液回路より血液循環回路に流れる補液流量を
変化させることができる。
【0006】血液ポンプ及び補液ポンプの流量比を計測
する手段は特に限定されない。簡単には、ポンプ自体で
計測される各流速の実測値の比をとることによって得る
ことができる。ここで、補液ポンプと血液ポンプとが連
動できるように、各ポンプ間に連動手段を設けるのが望
ましい。さらに、この連動手段に補液ポンプの流速が血
液ポンプの流速を超えないように、制御する制御手段が
設けられていると都合が良い。
【0007】
【実施例】例えば、以下の表1に示されるように、補液
ポンプ11を停止したまま血液ポンプ5の流速を200
ml/minにすると、補液回路からの送液が無いた
め、混合部4を流れる液は脱血部3からの血液で占める
ことになる。これは、補液無しの透析モードである。血
液ポンプ5の流速を200ml/minにしたままで補
液ポンプ11の流速を200ml/minにすると、逆
に混合部4を流れる液は全て補液回路からの液で占めら
れ、脱血回路3からの血液は混合部4に流れないことに
なる。これは血液循環を行わない補液モードである。さ
らに表1に示すように、補液ポンプの流速を0ml/m
inから血液ポンプの流速(表1の例では200ml/
min)までの範囲で変更することにより、任意の送液
量を血液循環回路に補液しながら透析を行う血液濾過透
析が可能となる。ただし、このとき補液ポンプの流速が
血液ポンプの流速を超えることがあると、補液回路から
の液が脱血部から患者動脈側に逆流し、血液回路の内圧
が上昇して好ましくない。そのため、図2に示すように
両方のポンプの間に連動手段12を設け、両ポンプの流
速を計測しながら、補液ポンプ11の流速が血液ポンプ
5の流速を超えないように制御する制御手段13を設け
るのが望ましい。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明の効果】本発明による簡易補液装置は以下のよう
な効果を有する。 (1)既述したように、本発明の簡易補液装置は切り替
え器や流量積算装置が不要なので、構造が簡単であり、
故障も少なくなる。 (2)第1送液手段と第2送液手段との流量比を変える
ことによって、補液モードにも透析モードにもすること
が可能であり、また補液しながら血液透析を行う血液濾
過透析(HDF)を行うことが可能である。さらに、体
外循環回路に流れる補液流量と血液流量とを簡単な方法
・手段で、細かくコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易補液装置の実施例の1つを示す概
略図である。
【図2】簡易補液装置の他の実施例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1.患者動脈連結部 2.分岐部 3.脱血部 4.混合部 5.血液ポンプ 6.動脈チャンバー 7.血液透析器 8.静脈チャンバー 9.患者静脈連結部 10.補液容器 11.補液ポンプ 12.連動手段 13.制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の血液を体外に取り出して循環させ
    る血液循環回路と、該循環回路に連結して補液を行う補
    液回路とからなり、血液循環回路は導管によって連絡さ
    れ、血液の流れる順に患者動脈連結部、脱血部、第1送
    液手段、混合部、血液処理器、静脈部、患者静脈連結部
    の各部分からなり、補液回路は輸液容器と第2送液手段
    とが導管によって連絡され、血液循環回路と補液回路と
    は前記患者動脈連結部と第1送液手段との間の任意の箇
    所に設けられた分岐点で結合されてなり、第1送液手段
    と第2送液手段の流量比によって、補液回路より血液循
    環回路に流れる補液流量が変化することを特徴とする簡
    易補液装置。
  2. 【請求項2】 前記の第1送液手段と第2送液手段の流
    量比が各送液手段の実測値の流速比によって得られる請
    求項1記載の簡易補液装置。
  3. 【請求項3】 第2送液手段の流速が、第1送液手段の
    流速を超えない請求項2記載の簡易補液装置。
  4. 【請求項4】 第1送液手段と第2送液手段との間に各
    送液手段を連動する連動手段が設けられた請求項1,2
    または3のいずれかの項に記載された簡易補液装置。
  5. 【請求項5】 前記連動手段に、前記送液手段の一方の
    流速によって、もう一方の送液手段の流速を制御するも
    のである制御手段が設けられた請求項1,23または4
    のいずれかの項に記載された簡易補液装置。
JP9290947A 1997-10-23 1997-10-23 簡易補液装置 Pending JPH11123242A (ja)

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ID=17762553

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JP (1) JPH11123242A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068151A (ja) * 2007-12-07 2008-03-27 Jms Co Ltd 体外循環血液回路システム及びその方法
JP2014507221A (ja) * 2011-02-02 2014-03-27 ザ チャールズ スターク ドレイパー ラボラトリー インク 薬物送達装置

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