JP2024036776A - 血液浄化システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2024036776000001
【課題】ECMOシステムにCRRTシステムを接続する場合に、CRRTシステムがECMOシステムから受ける圧力の影響を低減可能なCRRTシステムを提供する。
【解決手段】CRRTシステム200は、上流端がECMOシステムの血液ポンプよりも下流側に接続される脱血ライン210と、脱血ラインの下流端に接続される血液浄化器220と、脱血ラインに設けられる流量調整部211と、上流端が血液浄化器220に接続され下流端がECMOシステムに接続される返血ライン230と、返血ラインに設けられる返血ポンプ231と、返血ポンプよりも上流側の圧力を測定する圧力計P3と、を備え、流量調整部211及び返血ポンプ231の流量を調整して、圧力計P3の測定値が所定の範囲内となるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、体外式膜型人工肺システムと接続される血液浄化システムに関する。
集中治療領域において、心臓や肺の機能が弱った患者に対して体外式膜型人工肺(以下、ECMOとも称する)を用いた治療が行われる。このような患者の中には、腎障害の併発により血液浄化のための持続的腎代替療法(以下、CRRTとも称する)が必要となる場合がある。ECMOの施行中の患者は、ECMO回路内で抗凝固剤を投与されており、出血傾向にある。ここでCRRTのために別の血管から送脱血を行うと、更にCRRT回路内でも抗凝固剤を投与する必要がある場合もあり、出血傾向が高まるため好ましくない。また、中心静脈にはECMOの送脱血の他、全身管理のために複数のカテーテルが挿入されている場合が多く、新たにCRRTのバスキュラーアクセスを挿入することは困難である。そこで、CRRT回路を直接ECMO回路に接続する試みが臨床現場で行われている(特許文献1参照)。
ECMOシステムでは高流量で脱血を行うため、ポンプの上流側が過度の陰圧になり、下流側が過度の陽圧になる。一方、血液浄化システムとしてのCRRTシステムはECMOシステムに比べて血流量が少なく、ポンプの下流側の回路内圧は低陽圧で運転される。よって、CRRT回路がECMO回路の過度の陽圧や陰圧の影響を受けないように、ECMO回路のうち回路内圧の大きさが小さい部分にCRRT回路を接続する必要がある。そこで適切な接続方法として、ECMO回路にポンプの上流側と人工肺の下流側とを繋ぐバイパスラインを設け、そのバイパスライン上の比較的圧力が低い部分のうち、ECMO回路の人工肺に近い側にCRRT回路の脱血ラインを接続し、ECMO回路のポンプに近い側に返血ラインを接続する方法が提案されている(非特許文献1参照)。また、他の接続方法として、ECMO回路のポンプの後ろ側にCRRT回路の脱血ラインを接続し、ECMO回路の人工肺の前側にCRRT回路の返血ラインを接続する方法が提案されている(非特許文献2参照)。
特表2010-528781号公報
上述の非特許文献1に記載の接続方法では、CRRT回路の脱血ライン及び返血ラインをECMO回路の低陽圧部分に接続することが可能である。しかしながら、ECMO回路に高度の脱血不良が生じた場合に、CRRT回路内も陰圧になるリスクがある。CRRT回路内まで陰圧が伝わると、CRRT回路で引き込まれた空気がECMO回路を通じて患者に送られることで空気塞栓症となるおそれがある。
一方、上述の非特許文献2に記載の接続方法ではCRRT回路はECMO回路の陽圧部に接続されるので、ECMO回路から陰圧の影響を受けず、再循環も発生しない。しかしながら、CRRT回路の回路内圧は通常よりも高い陽圧となるので、CRRTシステムの運転における回路内圧の監視が困難となる。具体的には、回路内圧が所定の値を超えると警報とともにCRRTシステムの運転が停止する。そのため、CRRT回路内に凝固や目詰まりが発生しやすくなるという問題がある。また、CRRTシステムが停止した際にECMOシステムの運転を継続する場合、CRRT回路の血流の停止によりECMO回路との分岐部に生じた血栓をECMOシステム側に送り込んでしまうおそれがある。
従って、本発明は、ECMOシステムに血液浄化システムを接続する場合に、血液浄化システムがECMOシステムから受ける圧力の影響を低減可能な血液浄化システムを提供することを目的とする。
本発明は、血液ポンプ及び該血液ポンプよりも下流側に配置された人工肺を有する体外式膜型人工肺システムと接続される血液浄化システムであって、上流端が前記体外式膜型人工肺システムにおける前記血液ポンプよりも下流側に接続される脱血ラインと、前記脱血ラインの下流端に接続される血液浄化器と、前記脱血ラインに設けられ、前記脱血ラインの流量を調整する流量調整部と、上流端が前記血液浄化器に接続され下流端が前記体外式膜型人工肺システムに接続される返血ラインと、前記返血ラインに設けられる返血ポンプと、前記返血ラインにおける前記返血ポンプよりも上流側の圧力を測定する圧力計と、前記流量調整部及び前記返血ポンプの流量を調整して、前記圧力計の測定値が所定の範囲内となるように制御する制御部と、を備える血液浄化システムに関する。
また、前記返血ラインにおける前記返血ポンプよりも上流側に設けられ、所定の量の液体を貯留可能な貯留部を更に備え、前記圧力計は、前記貯留部の圧力を測定することが好ましい。
また、前記流量調整部は、ローラーポンプ又はフィンガーポンプであり、前記制御部は、前記ローラーポンプ又は前記フィンガーポンプの流量を調整して前記血液浄化器の流入量を制御し、前記返血ポンプの流量を調整して前記圧力計の測定値が所定の範囲内となるように制御することが好ましい。
また、前記流量調整部は、開度を調整可能な調整クランプであり、前記制御部は、前記返血ポンプの流量を調整して前記血液浄化器の流入量を制御し、前記調整クランプの開度を調整して前記圧力計の測定値が所定の範囲内となるように制御することが好ましい。
また、前記返血ラインの下流端は、前記体外式膜型人工肺システムのうち前記人工肺よりも上流側又は前記人工肺に接続されることが好ましい。
本発明によれば、ECMOシステムに血液浄化システムを接続する場合に、血液浄化システムがECMOシステムから受ける圧力の影響を低減可能な血液浄化システムを提供できる。
本発明の第1実施形態に係るECMOシステム及びCRRTシステムの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るCRRTシステムのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るECMOシステム及びCRRTシステムの概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るCRRTシステムのブロック図である。 本発明の実施例2におけるECMOシステムのポンプ後圧力とCRRTシステムの流量との関係を表すグラフである。 本発明の各実施形態におけるECMOシステムとCRRTシステムの接続方法の他の一例を示す図である。 本発明の各実施形態におけるECMOシステムとCRRTシステムの接続方法の他の一例を示す図である。
以下、本発明の血液浄化システムとしての持続的腎代替療法システムの好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の血液浄化(CRRT)システムは、体外式膜型人工肺(ECMO)システムの陽圧部に接続可能である。本明細書で説明するECMOシステムは、心臓や肺の機能が弱った患者に適応され、ポンプを用いて患者から取り出した血液を人工肺に送り、人工肺で酸素添加された血液を患者に戻して、患者の心機能や肺機能の補助を行うものである。CRRTシステムは、急性の腎機能障害を有する患者に適応され、急激に血液の濃度や循環量、血圧を変化させないように、時間をかけて少しずつ血液中の老廃物・水分の除去を行うものである。CRRTには、持続的血液透析(CHD)、持続的血液濾過(CHF)及び持続的血液透析濾過(CHDF)の種類があるが、以下に説明する各実施形態では、一例として持続的血液透析濾過(CHDF)を用いた場合について説明する。
尚、本実施形態では、本発明の血液浄化システムを、CRRTシステムに適用しているが、これに限らない。例えば、血液浄化システムを、血液吸着療法(DHP:Direct Hemo Perfusion)システムに適用してもよい。血液吸着療法は、血液浄化器としての吸着式血液浄化用浄化器により炎症性物質を吸着して除去する治療法である。また、血液浄化システムを、血漿吸着療法システムに適用してもよい。
<第1実施形態>
図1を参照して第1実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るECMOシステム100及びCRRTシステム200の概略構成を示す図である。図2は、CRRTシステム200のブロック図を示す。
(ECMOシステム)
図1に示すようにECMOシステム100は、ECMO血液回路110と、ECMO血液ポンプ120(血液ポンプ)と、人工肺130と、制御部140と、を備える。
ECMO血液回路110は、患者の血液を体外循環させるための回路であり、脱血ライン110aと、接続ライン110bと、返血ライン110cと、を含んで構成される。脱血ライン110aは、一端が脱血カニューレ111に接続され、他端がECMO血液ポンプ120に接続される。接続ライン110bは、一端がECMO血液ポンプ120に接続され、他端が人工肺130に接続される。接続ライン110bは、第1分岐部110b1及び第2分岐部110b2を有する。これら第1分岐部110b1及び第2分岐部110b2には、それぞれ、三方活栓等のコネクタが取り付けられる。
また、本実施形態では、接続ライン110bには、第1分岐部110b1及び第2分岐部110b2をバイパスするバイパスライン113が設けられる。バイパスライン113と接続ライン110bとの接続部は、例えば、三方活栓(不図示)により接続される。バイパスライン113を設けることにより、CRRTシステム200に何らかの不具合が生じて運転を停止する場合に、ECMO血液ポンプ120から人工肺130までの流路をバイパスライン113に切り替えることで、より安全にECMOシステムを運転することができる。なお、本実施形態では、第1分岐部110b1及び第2分岐部110b2をバイパスするバイパスライン113を設けたが、これに限らない。バイパスライン113を設けなくてもよい。
返血ライン110cは、一端が人工肺130に接続され、他端が送血カニューレ112に接続される。返血ライン110cには、ECMOシステム100の稼働状況を監視するために流量計114が取り付けられる。本実施形態では、流量計114として超音波流量計が用いられる。流量計114としては、光学式流量計等を用いてもよい。
ECMO血液ポンプ120は、脱血カニューレ111及び脱血ライン110aを介して患者の静脈から血液を取り出す。取り出された血液は、接続ライン110bを通って人工肺130に送られた後、返血ライン110cを通って、送血カニューレ112を介して患者に戻される。ECMO血液ポンプ120としては公知の遠心ポンプが用いられる。
人工肺130は、多数の微細孔を有する中空糸を束ねた中空糸膜(不図示)を備えており、中空糸の内側に酸素を流して外側に血液を流すことで、ECMO血液ポンプ120から送血される血液に酸素を添加するし、二酸化炭素を除去する。また、人工肺130は送血される血液に存在する気泡を捕捉してECMO回路下流へ流れることを防ぐ。人工肺130としては、公知の膜型人工肺が用いられる。また、人工肺130は熱交換機能を有していてもよい。
制御部140は、情報処理装置(コンピュータ)により構成され、制御プログラムを実行することにより、ECMOシステム100が備える各ポンプを駆動して、ECMOシステム100の動作を制御する。
(CRRTシステム)
図1及び図2に示すようにCRRTシステム200は、脱血ライン210と、流量調整部211と、血液浄化器220と、返血ライン230と、返血ポンプ231と、貯留部としての血液チャンバ232と、透析液供給ライン240と、透析液排液ライン250と、補充液ライン260と、制御部270と、を備える。
脱血ライン210は、ECMOシステム100の接続ライン110bを流れる血液の一部を取り出して血液浄化器220に送るためのラインである。脱血ライン210の一端(上流端)は、ECMOシステム100の接続ライン110bに設けられた第1分岐部110b1に接続され、他端(下流端)は、血液浄化器220の上流端に接続される。脱血ライン210には、流量調整部211が設けられる。流量調整部211の上流側には圧力計P1が取り付けられ、下流側には圧力計P2が取り付けられる。また、脱血ライン210には、血液浄化器220までの流量が正常かどうかを監視するため、また、気泡の混入等を監視するために流量計212が取り付けられる。本実施形態では、流量計212として超音波流量計が用られる。流量計212としては、他に光学式流量計等を用いてもよい。
流量調整部211は、脱血ライン210を流れる血液の流量を調整する。流量調整部211は、脱血ライン210のうち上流端に近い箇所に取り付けられる。これにより、流量調整部211を止めて血流を止める必要が生じた場合に、凝固のため廃棄する血液量を低減することができる。本実施形態では、流量調整部211として、ローラーポンプ又はフィンガーポンプを用いている。ローラーポンプは、脱血ライン210を構成するチューブをローラーで押しつぶしながら回転させることで、血液を吸入し、設定流量の血液を吐出させるポンプである。フィンガーポンプは、チューブに対して多数のフィンガーを蠕動運動させて閉塞点を一定方向に移動させることで、チューブをしごいて、血液を移送するポンプである。詳細については後述するが、流量調整部211(ローラーポンプ、フィンガーポンプ)により脱血ライン210を流れる血液の流量を調整するとともに、返血ポンプ231の流量を調整することで、下流側の回路内圧の調整が可能となる。
血液浄化器220は、筒状に形成された容器本体の内部に収容された透析膜(不図示)を備える。容器本体の内部は、透析膜により血液側流路と透析液側流路とに区画されており(いずれも不図示)、透析膜を介して血液側流路から透析液側流路へ水分や老廃物が移動することにより血液が浄化される。
返血ライン230は、一端(上流端)が血液浄化器220の下流端に接続され、他端(下流端)がECMOシステム100の接続ライン110bに設けられた第2分岐部110b2に接続される。第2分岐部110b2は、ECMOシステム100における第1分岐部110b1よりも下流側の部分である。返血ライン230には、上流側から順に、貯留部としての血液チャンバ232(点滴筒)と液切れセンサ233と返血ポンプ231とクランプ234と圧力計P4が配置される。本実施形態では、血液チャンバ232として、点滴筒が用いられる。血液チャンバ232には、圧力計P3が取り付けられる。圧力計P3は、血液チャンバ232の圧力を測定する。血液チャンバ232は、返血ライン230に混入した気泡や凝固した血液等を除去するため、一定量の血液を貯留する。クランプ234は、返血ライン230のうち下流端に近い箇所に取り付けられる。これにより、クランプ234を閉じて血流を止める必要が生じた場合に、凝固のために廃棄する血液量を低減することができる。また、液切れセンサ233により液切れや気泡を検知した場合に、クランプ234を閉状態とすることで、ECMOシステム100への気泡の混入を防止する。圧力計P4は、返血ライン230のうち返血ポンプ231の下流側の回路内圧を測定する。
本実施形態では、返血ライン230の下流端は、第2分岐部110b2に接続されるものとしたが、人工肺130に直接接続してもよい。人工肺130よりも上流側または人工肺130に直接接続することで、返血ライン230に気泡が存在する場合に、人工肺130で気泡を捕捉することができる。よって、患者の空気塞栓症発症のおそれを低減できる。
返血ポンプ231は、返血ライン230を流れる血液をECMOシステム100の陽圧部に送り出すためのポンプである。返血ポンプ231としては、公知のローラーポンプを用いることができる。
透析液供給ライン240は、透析液ポンプ241を備えており、血液浄化器220に透析液を供給するためのラインであり、透析液供給源Dと血液浄化器220の透析液側流路とを接続する。透析液ポンプ241としては公知のローラーポンプ又はフィンガーポンプが用いられる。
透析液排液ライン250は、排液ポンプ251を備えており、血液浄化器220から透析液を排液する。透析液排液ライン250は、血液浄化器220の透析液側流路と排液貯留部Fとを接続する。排液ポンプ251としては公知のローラーポンプが用いられる。また、透析液排液ライン250には、圧力計P5が取り付けられる。
補充液ライン260は、補充液ポンプ261を備えており、補充液供給源Rから供給される補充液を返血ライン230に設けられた血液チャンバ232(点滴筒)を介して返血ライン230に供給する。補充液としては、透析液や生理食塩水が用いられる。
制御部270は、情報処理装置(コンピュータ)により構成され、制御プログラムを実行することにより、CRRTシステム200が備える各ポンプを駆動して、血液浄化器220に対する血流量、透析液量、排液量を制御して持続的血液透析濾過(CHDF)を実行する。尚、制御部270は、透析液供給ライン240に配置された透析液ポンプ241、透析液排液ライン250に配置された排液ポンプ251、及び補充液ライン260に配置された補充液ポンプ261のそれぞれの流量を監視してCRRTシステム200を流通する液体(透析液及び補充液)を計量する計量ユニット(図示せず)により計量されたる流量に基づいて各ポンプの駆動を制御してもよい。
制御部270は、流量計212の測定値が所定の流量(例えば、150mL/min)となるように流量調整部211(ローラーポンプ又はフィンガーポンプ)の設定流量を調整して血液浄化器220への流入量を制御する。また、制御部270は、返血ポンプ231の設定流量を加減して調整して圧力計P3の測定値が所定の範囲内(例えば、40mmHg以上60mmHg以下の範囲)となるように制御する。このようにしてフィードバック制御を行うことにより、所定の流量で血液浄化器220へ血液を流入させるとともに、CRRTシステムのうち流量調整部211の下流側から返血ポンプ231の上流側において、回路内圧を低陽圧に保つことができる。
以上のECMOシステム100及びCRRTシステム200によれば、対象者(患者)の静脈から取り出された血液は、ECMOシステム100の脱血ライン110aに流れ、接続ライン110bで血液の一部がCRRTシステム200の脱血ライン210に所定の流量で流入し、他は人工肺130へ送られる。
CRRTシステム200に送られた血液は、流量調整部211で流量が調整され、脱血ライン210を介して送られて、所定の流量で血液浄化器220に導入される。ここで、流量調整部211は、血液浄化器220に血液を送る送液手段として機能するとともに、ECMO血液回路110から伝わる高い陽圧が血液浄化器220に伝わらないようにする圧力隔壁として機能する。血液浄化器220では、透析膜を介して水分や老廃物が除去され、浄化された血液は血液浄化器220から導出される。
血液浄化器220で浄化された血液は、血液チャンバ232(点滴筒)に送られ、除水量に応じて補充液ライン260から補充液を補充される。血液チャンバ232(点滴筒)に設けられた圧力計P3の測定値が所定の範囲内(例えば、40~60mmHg)となるように返血ポンプ231の設定流量が調整される。血液チャンバ232(点滴筒)の容量は10mL程度であり、その貯留量は、返血ポンプ231の設定流量を加減することで制御することができる。具体的には、血液浄化器220から送られてくる血流量は、流量調整部211の設定流量から除水分だけわずかに小さい血流量となる。よって、圧力計P3の測定値が所定の範囲を超える場合は、返血ポンプ231の設定流量を流量調整部211の設定流量よりも大きくすればよい。また、圧力計P3の測定値が所定の範囲を下回る場合は、返血ポンプ231の設定流量を流量調整部211の設定流量よりも小さくすればよい。これにより、返血ポンプ231よりも上流側の回路内圧を低陽圧とすることができる。よって、CRRTシステム200を低陽圧で運転することができる。低陽圧とは、例えば、回路内圧が、0~150mmHgの場合である。
返血ライン230は返血ポンプ231を備えるため、返血ポンプ231よりも下流側の回路内圧を上げてECMOシステム100の陽圧部(ECMO血液ポンプ120の下流側)に血液を送り出すことが可能となる。ここで、返血ポンプ231は、ECMOシステムの陽圧部に血液を送る送液手段として機能するとともに、上流側を低い陽圧に、下流側を高い陽圧にする圧力隔壁として機能する。
CRRTシステム200の返血ライン230からECMOシステム100の接続ライン110bに送られた血液は、接続ライン110bを流れる血液とともに人工肺130に送られ、酸素添加及び二酸化炭素の除去が行われる。人工肺130から送り出された血液は返血ライン110c及び送血カニューレ112を介して患者の動脈又は静脈に戻される。
以上説明した第1実施形態のCRRTシステム200によれば、以下のような効果(1)及び(2)を奏する。
(1)ECMOシステム100と接続されるCRRTシステム200を、上流端がECMOシステムの血液ポンプよりも下流側に接続される脱血ライン210と、脱血ライン210の下流端に接続される血液浄化器220と、脱血ライン210に設けられる流量調整部211と、上流端が血液浄化器220に接続され下流端がECMOシステムと脱血ライン210との接続箇所よりも下流側に接続される返血ライン230と、返血ライン230に設けられる返血ポンプ231と、返血ポンプ231よりも上流側の圧力を測定する圧力計P3と、流量調整部211及び返血ポンプ231の流量を調整して、圧力計P3の測定値が所定の範囲内となるように制御する制御部270と、を含んで構成した。これにより、流量調整部211及び返血ポンプ231が圧力隔壁となるので、CRRTシステム200のうち流量調整部211の下流側から返血ポンプ231の上流側までを低陽圧で運転することができる。また、返血ライン230に返血ポンプ231を備えるので、ECMOシステム100の陽圧部に返血することができる。また、CRRTシステム200は、ECMOシステム100の陽圧部に接続されるので、ECMOシステム100に脱血不良が生じた場合でも、CRRTシステム200から空気を引き込むリスクを低減できる。また、CRRTシステム200からECMOシステム100への返血箇所は、脱血箇所よりも下流側であるので、再循環が生じない。
(2)返血ライン230における返血ポンプ231よりも上流側に設けられ、所定の量の液体を貯留可能な血液チャンバ232を備え、圧力計P3は、血液チャンバ232の圧力を測定する。これにより、返血ポンプ231よりも上流側の圧力を血液チャンバ232において容易に測定でき、圧力計P3の測定値が所定の範囲内となるように制御することが容易となる。
(3)CRRTシステム200の流量調整部211をローラーポンプ又はフィンガーポンプとし、制御部270を流量調整部211(ローラーポンプ又はフィンガーポンプ)の流量を調整して血液浄化器220の流入量を制御し、返血ポンプ231の流量を調整して圧力計P3の測定値が所定の範囲内となるように制御するものとした。これにより、CRRTシステム200のうちローラーポンプ又はフィンガーポンプの下流側から返血ポンプ231の上流側までを低陽圧で運転することができる。
(4)CRRTシステム200における返血ライン230の下流端を、ECMOシステム100のうち人工肺130よりも上流側または人工肺130に接続するものとした。これにより、返血ライン230に気泡が存在する場合に、人工肺130で気泡を捕捉することができる。よって、患者の空気塞栓症発症のおそれを低減できる。
<第2実施形態>
図3及び図4を参照して第2実施形態について詳細に説明する。
第2実施形態にかかるCRRTシステム200Aは、脱血ライン210に設けられる流量調整部がローラーポンプではなく調整クランプである点において構成が異なっており、また、血液浄化器への流入量及び回路内圧の制御方法が第1実施形態と異なる。よって、第1実施形態で説明した構成と同様のものには同じ符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係るECMOシステム100及びCRRTシステム200Aの概略構成を示す図である。図4は、CRRTシステム200Aのブロック図を示す。
(CRRTシステム)
図3及び図4に示すようにCRRTシステム200Aは、脱血ライン210と、流量調整部211aと、血液浄化器220と、返血ライン230と、返血ポンプ231と、貯留部としての血液チャンバ232(点滴筒)と、透析液供給ライン240と、透析液排液ライン250と、補充液ライン260と、制御部270と、を備える。
流量調整部211aは、脱血ライン210を流れる血液の流量を調整する。流量調整部211aは、脱血ライン210のうち上流端に近い箇所に取り付けられる。これにより、流量調整部211aを閉じて血流を止める必要が生じた場合に、凝固のため廃棄する血液量を低減することができる。本実施形態では、流量調整部211aとして、開度の調整により流量を調整可能な調整クランプを用いている。調整クランプは、脱血ライン210を構成するチューブの開度を調整することで、チューブを流れる血液の流量を調整する。流量調整部211a(調整クランプ)は、脱血ライン210のうち、ECMOシステム100の陽圧部の近傍に配置されているので、ECMOシステム100のECMO血液ポンプ120により送血された血液による圧力を利用して、開度の調整を行うことにより脱血ライン210に流入する血液の量を調整することができる。また、流量調整部211a(調整クランプ)により脱血ライン210を流れる血液の流量を調整するとともに、返血ポンプ231の流量を調整することで、下流側の回路内圧の調整が可能となる。
ここで、第1実施形態では流量調整部211としてローラーポンプを用いた場合、ローラーポンプがチューブを押しつぶして回転する構成になっているため、ローラーポンプの入口側には、ECMOシステム100の陽圧部の高い圧力が掛かる。これに対して、第2実施形態では、流量調整部211aとして調整クランプを用いた場合、チューブが調整クランプにより押さえられて開度が調整される構成になっているため、ECMOシステム100の陽圧部の高い圧力が、調整クランプの入口側に掛かることが抑制される。これにより、流量調整部211aとして調整クランプを用いることにより、ローラーポンプを用いる場合に比べて溶血量を低減することができる。特に、流量調整部211aとして、チューブの長さ方向の距離が所定長さ以上の範囲でチューブを押しつぶすことができるクランプ部を有する調整クランプを用いた場合、溶血量をより低減できる。
制御部270は、流量計212の測定値が所定の流量(例えば、150mL/min)となるように返血ポンプ231の設定流量を調整して血液浄化器220の流入量を制御する。また、制御部270は、圧力計P3の測定値が所定の範囲内(例えば、40mmHg以上60mmHg以下の範囲)となるように、流量調整部211a(調整クランプ)の開閉を調整する。このようにしてフィードバック制御を行うことにより、所定の流量で血液浄化器220へ血液を流入させるとともに、CRRTシステムのうち流量調整部211aの下流側から返血ポンプ231の上流側において、回路内圧を低陽圧に保つことができる。
以上のECMOシステム100及びCRRTシステム200Aによれば、対象者(患者)の静脈から取り出された血液は、第1実施形態で説明した場合と同様にECMOシステム100及びCRRTシステム200Aを循環した後、送血カニューレ112を介して患者に戻される。
以上説明した第2実施形態のCRRTシステム200Aによれば、上述の(1)~(4)と同様の効果に加えて、以下のような効果(5)を奏する。
(5)CRRTシステム200の流量調整部211aを、開閉が調整可能な調整クランプとし、制御部270を返血ポンプ231の流量を調整して血液浄化器220の流入量を制御し、流量調整部211a(調整クランプ)の流量を調整して圧力計P3の測定値が所定の範囲内となるように制御するものとした。これにより、CRRTシステム200Aのうち調整クランプの下流側から返血ポンプ231の上流側までを低陽圧で運転することができる。また、流量調整部として調整クランプを用いるので、ローラーポンプを用いる場合に比べて溶血量を低減することができる。
<実施例>
次に、上述の第1実施形態及び第2実施形態についての実施例について説明する。
実施例として、第1実施形態及び第2実施形態に対応するECMOシステム及びCRRTシステムの回路をそれぞれ組み立てて接続し、様々な動作確認を行った。
(CRRTシステムの回路内圧測定)
第1実施形態に対応する回路構成を実施例1として、貯留部としての血液チャンバ232(点滴筒)(容量10mL)の測定値(圧力計P3(Pbo)で測定)が40~60mmHgとなるように返血ポンプ231の流量を調整した。このとき、ECMOシステムの血液ポンプ(遠心ポンプ)の回転数を変化させた場合に、CRRTシステムの回路内圧がどのように変化するか実験を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2024036776000002
表1で、ECMOシステムの回転数はECMO血液ポンプ(遠心ポンプ)の回転数を、流量はECMO血液ポンプの流量(流量計114の測定値)を、ポンプ後圧力はECMO血液ポンプ直後の圧力(圧力計P1またはP4で測定)を示す。CRRTシステムのQbはローラーポンプの設定流量を、Qdは透析液ラインのポンプの設定流量を、Qrは補充液ラインのポンプの設定流量を、Qfは透析液排液ラインのポンプの設定流量を表し、実施例1で、Qb、Qd、Qr、Qfはそれぞれ同条件とした。また、入口圧はCRRTシステムの上流端近傍の圧力(圧力計P1で測定)を示す。また、Pbiは血液浄化器の入口圧(圧力計P2で測定)を、Pboは血液浄化器の出口圧(圧力計P3で測定)を、Pfは透析液排液ラインの圧力(圧力計P5で測定)を示す。
表1の測定結果によれば、ポンプ後圧力が上昇しても、CRRTシステムのうちローラーポンプの下流側から返血ポンプの上流側のPbi、Pbo、Pf等の回路内圧は入口圧に比べて低い値を示した。よって、容量が10mL程度の血液チャンバ232(点滴筒)として用いることにより、流量調整部211としてのローラーポンプと返血ポンプ231とのポンプ差動を緩衝可能であり、CRRTシステムを低陽圧で運転可能なことが示された。
(流量調整部211a(調整クランプ)を全開とした場合のCRRTシステム流量の測定)
第2実施形態に対応する回路構成を実施例2として、流量調整部211a(調整クランプ)を全開とし、返血ポンプ231の流量を調整して圧力計P3の測定値が40mmHg以上60mmHg以下の範囲となるように制御した。このような条件下でECMOシステムの血液ポンプ(遠心ポンプ)の回転数を変化させた場合に、CRRTシステムへの送血量がどのように変化するか実験を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2024036776000003
表2で、ECMOシステムの回転数はECMO血液ポンプ(遠心ポンプ)の回転数を、流量はECMO血液ポンプの流量(流量計114の測定値)を、ポンプ後圧力はECMO血液ポンプ直後の圧力(圧力計P1またはP4で測定)を示す。CRRTシステムの流量は、流量計212の測定値を、返血ポンプ設定流量は、返血ポンプ231の設定流量を表す。また、Pbiは血液浄化器の入口圧(圧力計P2で測定)を、Pfは透析液排液ラインの圧力(圧力計P5で測定)を、Pboは血液浄化器の出口圧(圧力計P3で測定)を示す。
尚、本実施例では、返血ポンプとしてダイヤル式のローラーポンプを用いた。そのため、ECMO血液ポンプの回転数が5000回転及び6000回転のときのCRRTシステムの返血ポンプ設定流量が不明であるため、推測値を記載した。
表2の実験結果から得られたECMOシステムのポンプ後圧力とCRRTシステムの最大流量との関係を表すグラフを図5に示し、近似曲線を算出した。
CRRTシステムにおいて、少なくとも0.1L/minの血流量が必要とされる。近似曲線から、0.1L/min以上の流量が得られるECMOシステムのポンプ後圧力は、141mmHg以上であることが分かった。
以上の結果から、CRRTシステムが脱血ライン210にポンプを備えていなくても、ECMOシステム100のECMO血液ポンプ120により送血された血液による圧力を利用してCRRTシステムの血液浄化器に所定の流量で血液を流入可能なことが確認できた。
(流量調整部211a(調整クランプ)の開閉を調整した場合のCRRTシステム流量の測定)
次に、第2実施形態に対応する回路構成を実施例3として、流量調整部211a(調整クランプ)の開閉を調整することでCRRT流量を所定の流量に制御可能であるかを確かめるための実験を行った。この際、返血ポンプ231の流量を調整して圧力計P3の測定値が40mmHg以上60mmHg以下の範囲となるように制御した。また、CRRT流量を変化させた場合のCRRTシステムの回路内圧を測定した。その結果を表3に示す。尚、CRRTシステムの各ポンプの設定流量について、透析液ポンプ241を350mL/hとし、排液ポンプ251を1050mL/hとし、補充液ポンプ261を750mL/hとした。
Figure 2024036776000004
表3で、ECMOシステムの回転数はECMO血液ポンプ(遠心ポンプ)の回転数を示し、流量はECMO血液ポンプの流量(流量計114の測定値)を示し、ポンプ後圧力はECMO血液ポンプ直後の圧力(圧力計P1またはP4で測定)を示す。CRRTシステムの流量は流量計212の測定値を示し、返血ポンプ設定流量は返血ポンプ231の設定流量を表す。また、Pbiは血液浄化器の入口圧(圧力計P2で測定)を、Pfは透析液排液ラインの圧力(圧力計P5で測定)を、Pboは血液浄化器の出口圧(圧力計P3で測定)を示す。
表3によれば、流量調整部211a(調整クランプ)の開閉を調整することにより、目標の流量0.10L/min、0.20L/min、0.25L/minに設定可能なことが確認できた。また、これらの流量でCRRTシステムを運転した場合の回路内圧は、それぞれ低陽圧に保たれていることが確認できた。
以上の結果から、流量調整部211aとして調整クランプを用いた場合において、CRRTシステムの流量を制御可能であり、回路内圧を低陽圧とすることが可能であることが示された。
以上、本発明のCRRTシステムの好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上述の各実施形態では、返血ポンプよりも上流側の圧力を、返血ポンプよりも上流側に設けた貯留部の圧力を測定することにより測定したが、これに限らない。例えば、貯留部を設けずに、返血ポンプよりも上流側の圧力を、返血ポンプよりも上流側の返血ラインの圧力を測定することで測定してもよい。また、例えば、返血ラインを構成するチューブをT字管などの分岐部により分岐させて圧力を測定してもよいし、返血ラインに圧力測定用のセルを設けてセルに圧力計を接続することで返血ラインの圧力を測定してもよい。
また、上述の各実施形態では、CRRTシステムの脱血ライン及び返血ラインがECMOシステムの接続ラインに接続される例を示したがこれに限らない。人工肺において血液に混入する気泡を除去するという観点から、CRRTシステムの脱血ライン及び返血ラインを人工肺よりも上流側に接続することが望ましいが、脱血ライン及び返血ラインをECMOシステムの人工肺の下流側に接続してもよい。
また、上述の各実施形態では、返血ラインの下流端をECMOシステムにおける脱血ラインとの接続箇所よりも下流側に接続することで再循環しないように構成したが、これに限らない。即ち、返血ラインの下流端をECMOシステムにおける脱血ラインとの接続箇所よりも上流側に接続することで再循環するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態では、ECMO血液回路110を、脱血ライン110aと、接続ライン110bと、返血ライン110cと、を含んで構成したが、これに限らない。例えば、接続ライン110bを有さずに、脱血ライン110aの一部により接続ラインを構成してもよいし、返血ライン110cの一部により接続ラインを構成してもよい。
また、上述の各実施形態では、CRRTシステムの返血ラインを人工肺よりも上流側に接続する一例としてECMOシステムの接続ラインのうちECMO血液ポンプ120の下流側の分岐部に接続される場合を示したがこれに限らない。
例えば、図6に示すように、CRRTシステムの脱血ライン210及び返血ライン230を両者ともECMOシステム100の人工肺130に接続してもよい。ただし、人工肺130内で再循環しないように、返血ライン230は、脱血ライン210よりも下流側に接続する必要がある。ECMO血液回路110に分岐を設ける必要がないという観点、及び、CRRTシステムから送られる気泡を人工肺130において除去するという観点から、このような接続方法としてもよい。
また、例えば、人工肺が血液の入口ポートを別途備える場合、図7に示すように、CRRTシステムの返血ライン230を入口ポートに接続する構成としてもよく、CRRTシステムの脱血ライン210を接続ライン110bに分岐を設けて接続する構成としてもよい。このような接続方法によれば、ECMO血液回路110の接続ライン110bに1箇所だけ分岐を設けるだけでよいという観点、及び、CRRTシステムから送られる気泡を人工肺130において除去するという観点から、このような接続方法としてもよい。
100 体外式膜型人工肺(ECMO)システム
110 血液回路
110b 接続ライン
120 ECMO血液ポンプ(血液ポンプ)
130 人工肺
200、200A 持続的腎代替療法(CRRT)システム
210 脱血ライン
211 流量調整部(ローラーポンプ、フィンガーポンプ)
211a 流量調整部(調整クランプ)
220 血液浄化器
230 返血ライン
231 返血ポンプ
232 血液チャンバ(貯留部)
270 制御部

Claims (5)

  1. 血液ポンプ及び該血液ポンプよりも下流側に配置された人工肺を有する体外式膜型人工肺システムと接続される血液浄化システムであって、
    上流端が前記体外式膜型人工肺システムにおける前記血液ポンプよりも下流側に接続される脱血ラインと、
    前記脱血ラインの下流端に接続される血液浄化器と、
    前記脱血ラインに設けられ、前記脱血ラインの流量を調整する流量調整部と、
    上流端が前記血液浄化器に接続され下流端が前記体外式膜型人工肺システムに接続される返血ラインと、
    前記返血ラインに設けられる返血ポンプと、
    前記返血ラインにおける前記返血ポンプよりも上流側の圧力を測定する圧力計と、
    前記流量調整部及び前記返血ポンプの流量を調整して、前記圧力計の測定値が所定の範囲内となるように制御する制御部と、を備える血液浄化システム。
  2. 前記返血ラインにおける前記返血ポンプよりも上流側に設けられ、所定の量の液体を貯留可能な貯留部を更に備え、
    前記圧力計は、前記貯留部の圧力を測定する請求項1に記載の血液浄化システム。
  3. 前記流量調整部は、ローラーポンプ又はフィンガーポンプであり、
    前記制御部は、前記ローラーポンプ又は前記フィンガーポンプの流量を調整して前記血液浄化器の流入量を制御し、前記返血ポンプの流量を調整して前記圧力計の測定値が所定の範囲内となるように制御する請求項1又は2に記載の血液浄化システム。
  4. 前記流量調整部は、開度を調整可能な調整クランプであり、
    前記制御部は、前記返血ポンプの流量を調整して前記血液浄化器の流入量を制御し、前記調整クランプの開度を調整して前記圧力計の測定値が所定の範囲内となるように制御する請求項1又は2に記載の血液浄化システム。
  5. 前記返血ラインの下流端は、前記体外式膜型人工肺システムのうち前記人工肺よりも上流側又は前記人工肺に接続される請求項1又は2に記載の血液浄化システム。
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