JPH11122187A - 光伝送装置及び光伝送方法 - Google Patents
光伝送装置及び光伝送方法Info
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- JPH11122187A JPH11122187A JP9280604A JP28060497A JPH11122187A JP H11122187 A JPH11122187 A JP H11122187A JP 9280604 A JP9280604 A JP 9280604A JP 28060497 A JP28060497 A JP 28060497A JP H11122187 A JPH11122187 A JP H11122187A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光伝送における、半導体レーザのスロープ効
率の温度変化に伴う伝送利得の変動を補正し、伝送精度
を向上させたい。 【解決手段】 合成器１で、送信すべきアナログ信号と
パイロット信号とを合成する。ここで、パイロット信号
とは、送信すべきアナログ信号の周波数帯と大きく離れ
た、例えば単一周波数の信号であって、且つ振幅一定の
信号である。この信号を半導体レーザを含む伝送系の中
でモニタすることで、伝送利得の変動をつかみうる。そ
こでモニタ手段を設けて、この出力がある一定値になる
ように受信系路上に設けた可変利得増幅器６の利得を制
御する。
率の温度変化に伴う伝送利得の変動を補正し、伝送精度
を向上させたい。 【解決手段】 合成器１で、送信すべきアナログ信号と
パイロット信号とを合成する。ここで、パイロット信号
とは、送信すべきアナログ信号の周波数帯と大きく離れ
た、例えば単一周波数の信号であって、且つ振幅一定の
信号である。この信号を半導体レーザを含む伝送系の中
でモニタすることで、伝送利得の変動をつかみうる。そ
こでモニタ手段を設けて、この出力がある一定値になる
ように受信系路上に設けた可変利得増幅器６の利得を制
御する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光利得の制御をは
かる光伝送装置、及び光伝送方法に関する。
かる光伝送装置、及び光伝送方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】光ファイバによりアナログ信号を伝送す
る光アナログ伝送法では、アナログ信号を直接に光信号
に変換して伝送するやり方や、アナログ信号を搬送波で
直接に変調した上で光信号に変換して伝送するやり方が
ある。光信号への変換は半導体レーザで行う。半導体レ
ーザの光出力値が駆動電流によって制御（例えば比例制
御）できることから、アナログ信号に又は変調を受けた
変調信号に対応する駆動電流を流すことで、所定の光出
力を得る。
る光アナログ伝送法では、アナログ信号を直接に光信号
に変換して伝送するやり方や、アナログ信号を搬送波で
直接に変調した上で光信号に変換して伝送するやり方が
ある。光信号への変換は半導体レーザで行う。半導体レ
ーザの光出力値が駆動電流によって制御（例えば比例制
御）できることから、アナログ信号に又は変調を受けた
変調信号に対応する駆動電流を流すことで、所定の光出
力を得る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザの駆動電
流Ｉdと光出力値Ｐとの関係はスロープ効率と呼ばれ
る。図２にスロープ効率例を示す。横軸が駆動電流
Ｉd、縦軸が光出力値Ｐを示す。Ｌ1〜Ｌ4が各スロープ
効率例であり、例えばＬ1とＬ2が１つの半導体レーザの
特性、Ｌ3とＬ4がそれと異なる他の１つの半導体レーザ
の特性を示し、且つＬ1とＬ3とが周囲温度Ｔ＝２５℃、
Ｌ2とＬ4が周囲温度Ｔ＝５０℃での特性を示す。このよ
うにスロープ効率特性は、素子により、周囲温度により
異なる素子固有のものである。
流Ｉdと光出力値Ｐとの関係はスロープ効率と呼ばれ
る。図２にスロープ効率例を示す。横軸が駆動電流
Ｉd、縦軸が光出力値Ｐを示す。Ｌ1〜Ｌ4が各スロープ
効率例であり、例えばＬ1とＬ2が１つの半導体レーザの
特性、Ｌ3とＬ4がそれと異なる他の１つの半導体レーザ
の特性を示し、且つＬ1とＬ3とが周囲温度Ｔ＝２５℃、
Ｌ2とＬ4が周囲温度Ｔ＝５０℃での特性を示す。このよ
うにスロープ効率特性は、素子により、周囲温度により
異なる素子固有のものである。
【０００４】スロープ効率特性が変化すると伝送特性
（又は伝送利得）が変化し、伝送精度が劣化する。例え
ば温度による変動の対策として、ペルチェ効果を利用し
たＴＥＣクーラの方法がある。しかし、高価であるこ
と、且つ温度制御のための手段も必要であること、の問
題を持つ。温度安定のために電力消費量も無視できな
い。
（又は伝送利得）が変化し、伝送精度が劣化する。例え
ば温度による変動の対策として、ペルチェ効果を利用し
たＴＥＣクーラの方法がある。しかし、高価であるこ
と、且つ温度制御のための手段も必要であること、の問
題を持つ。温度安定のために電力消費量も無視できな
い。
【０００５】本発明の目的は、スロープ効率や他の伝送
利得等が変化してもその変化の影響の少ない所定の受信
出力を得ることを可能にする光伝送装置及び光伝送方法
を提供するものである。
利得等が変化してもその変化の影響の少ない所定の受信
出力を得ることを可能にする光伝送装置及び光伝送方法
を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、アナログ送信
信号と振幅及び周波数の定まったパイロット信号とを合
成する合成器と、合成出力を光信号に変換する半導体レ
ーザと、レーザ出力を伝送する光伝送路と、光伝送路出
力を電気信号に変換する受光器と、受光器出力を入力と
し、外部から利得が制御される可変利得増幅器と、該増
幅器出力の中に含まれる前記パイロット信号のみを通す
第１のフィルタと、該第１のフィルタ出力から得た利得
制御信号によって、第１のフィルタ出力を一定値にする
ように上記利得を制御する制御手段と、上記増幅器の出
力の中に含まれる前記送信信号のみを通す第２のフィル
タと、を備える光伝送装置を開示する。
信号と振幅及び周波数の定まったパイロット信号とを合
成する合成器と、合成出力を光信号に変換する半導体レ
ーザと、レーザ出力を伝送する光伝送路と、光伝送路出
力を電気信号に変換する受光器と、受光器出力を入力と
し、外部から利得が制御される可変利得増幅器と、該増
幅器出力の中に含まれる前記パイロット信号のみを通す
第１のフィルタと、該第１のフィルタ出力から得た利得
制御信号によって、第１のフィルタ出力を一定値にする
ように上記利得を制御する制御手段と、上記増幅器の出
力の中に含まれる前記送信信号のみを通す第２のフィル
タと、を備える光伝送装置を開示する。
【０００７】更に本発明はアナログ送信信号と振幅及び
周波数の定まったパイロット信号とを合成する合成器
と、合成出力を光信号に変換する半導体レーザと、レー
ザ出力を伝送する光伝送路と、光伝送路出力を電気信号
に変換する受光器と、受光出力の中に含まれる前記パイ
ロット信号のみを通す第１のフィルタと、受光出力の中
に含まれる前記送信信号のみを通す第２のフィルタと、
第２のフィルタ出力を増幅すると共に、外部から利得が
制御される可変利得増幅器と、上記第１のフィルタ出力
から得た利得制御信号によって、第１のフィルタ出力を
一定値にするように上記利得を制御する制御手段と、を
備える光伝送装置を開示する。
周波数の定まったパイロット信号とを合成する合成器
と、合成出力を光信号に変換する半導体レーザと、レー
ザ出力を伝送する光伝送路と、光伝送路出力を電気信号
に変換する受光器と、受光出力の中に含まれる前記パイ
ロット信号のみを通す第１のフィルタと、受光出力の中
に含まれる前記送信信号のみを通す第２のフィルタと、
第２のフィルタ出力を増幅すると共に、外部から利得が
制御される可変利得増幅器と、上記第１のフィルタ出力
から得た利得制御信号によって、第１のフィルタ出力を
一定値にするように上記利得を制御する制御手段と、を
備える光伝送装置を開示する。
【０００８】更に本発明は、合成対象のパイロット信号
は、アナログ送信信号の周波数と異なる単一周波数で且
つ一定振幅の信号とする。
は、アナログ送信信号の周波数と異なる単一周波数で且
つ一定振幅の信号とする。
【０００９】更に本発明は、アナログ送信信号と振幅及
び周波数の定まったパイロット信号とを合成し、この合
成出力を半導体レーザによって光信号に変換して光ファ
イバを通して伝送し、半導体レーザの出力端から受信側
を含む経路上でパイロット信号を送信信号と分別して検
出し、該分別後のパイロット信号又は分別後の送信信号
が予め定めた一定値になるように制御を行う光伝送方法
を開示する。
び周波数の定まったパイロット信号とを合成し、この合
成出力を半導体レーザによって光信号に変換して光ファ
イバを通して伝送し、半導体レーザの出力端から受信側
を含む経路上でパイロット信号を送信信号と分別して検
出し、該分別後のパイロット信号又は分別後の送信信号
が予め定めた一定値になるように制御を行う光伝送方法
を開示する。
【００１０】更に本発明は、送信側では、アナログ送信
信号と振幅及び周波数の定まったパイロット信号とを合
成し、この合成出力で半導体レーザの励起を行い、かく
して得た半導体レーザの出力光を光ファイバを介して送
信し、受信経路上に可変利得増幅器を持つ受信側では、
光ファイバを介して送られてきた光信号を受信しその中
の送信信号を分別して取り込むようにすると共に、半導
体レーザの出力端から受信側の経路上のいずれかで分別
検出したパイロット信号に基づいて、該パイロット信号
又は分別後の送信信号が一定値になるように上記可変利
得増幅器の利得を制御させることとした光伝送方法を開
示する。
信号と振幅及び周波数の定まったパイロット信号とを合
成し、この合成出力で半導体レーザの励起を行い、かく
して得た半導体レーザの出力光を光ファイバを介して送
信し、受信経路上に可変利得増幅器を持つ受信側では、
光ファイバを介して送られてきた光信号を受信しその中
の送信信号を分別して取り込むようにすると共に、半導
体レーザの出力端から受信側の経路上のいずれかで分別
検出したパイロット信号に基づいて、該パイロット信号
又は分別後の送信信号が一定値になるように上記可変利
得増幅器の利得を制御させることとした光伝送方法を開
示する。
【００１１】更に本発明は、電気信号の励起により、半
導体レーザから得られる光信号を光ファイバを介して伝
送し、それを受信して電気信号を得る光伝送系におい
て、上記光伝送系の電気信号経路上に可変利得増器を設
けると共に、上記励起電気信号は、アナログ送信信号
と、該送信信号と周波数の異なるパイロット信号との合
成信号とし、パイロット信号が、一定値になるように上
記利得制御を行って、半導体レーザのスロープ効率の温
度変化の影響を除去ないし軽減させるようにした光伝送
方法を開示する。
導体レーザから得られる光信号を光ファイバを介して伝
送し、それを受信して電気信号を得る光伝送系におい
て、上記光伝送系の電気信号経路上に可変利得増器を設
けると共に、上記励起電気信号は、アナログ送信信号
と、該送信信号と周波数の異なるパイロット信号との合
成信号とし、パイロット信号が、一定値になるように上
記利得制御を行って、半導体レーザのスロープ効率の温
度変化の影響を除去ないし軽減させるようにした光伝送
方法を開示する。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の光伝送装置の実
施の形態を示す図である。本実施の形態は、合成器１、
半導体レーザ２、パイロット信号発生器３、光ファイバ
等の光伝送路４、受光器５、可変利得増幅器６、フィル
タ７、８、検波器９、制御器１０、より成る。合成器１
は、アナログ送信信号Ａi（搬送波で変調して得たアナ
ログ変調信号を含む）と、パイロット信号発生器３の出
力パイロット信号Ｓpとの合成（重畳）を行う。アナロ
グ送信信号及び又はこの合成出力は一種の周波数多重化
された信号（ＳＣＭ信号）である。パイロット信号と
は、伝送しようとするアナログ送信信号Ａiの周波数帯
とは、充分に離れた異なる周波数のアナログ信号であ
り、且つある一定の振幅の信号である。例えばアナログ
送信信号Ａiの周波数帯が９００ＭＨｚ帯のアナログ信
号であれば、パイロット信号Ｓpの周波数は１〜２ＭＨ
ｚの中の単一周波数とする。
施の形態を示す図である。本実施の形態は、合成器１、
半導体レーザ２、パイロット信号発生器３、光ファイバ
等の光伝送路４、受光器５、可変利得増幅器６、フィル
タ７、８、検波器９、制御器１０、より成る。合成器１
は、アナログ送信信号Ａi（搬送波で変調して得たアナ
ログ変調信号を含む）と、パイロット信号発生器３の出
力パイロット信号Ｓpとの合成（重畳）を行う。アナロ
グ送信信号及び又はこの合成出力は一種の周波数多重化
された信号（ＳＣＭ信号）である。パイロット信号と
は、伝送しようとするアナログ送信信号Ａiの周波数帯
とは、充分に離れた異なる周波数のアナログ信号であ
り、且つある一定の振幅の信号である。例えばアナログ
送信信号Ａiの周波数帯が９００ＭＨｚ帯のアナログ信
号であれば、パイロット信号Ｓpの周波数は１〜２ＭＨ
ｚの中の単一周波数とする。
【００１３】半導体レーザ２は、注入するキャリアの密
度が変化すると光の強度が変化する。注入キャリア密度
はつまり駆動電流であるから、半導体レーザ２にかかる
バイアス電圧（電流）を、合成出力信号によって変化さ
せれば、それに応じて光の強度が変わる。これによっ
て、合成出力信号が光出力に変換される。駆動電流と発
光出力値とは前記のスロープ特性に従った関係となる。
光伝送路４は、数１００ｍ〜数１０Ｋｍの長さを持つ。
この長さによって伝送損失は大きく異なる。例えば１Ｋ
ｍと１０Ｋｍとでは１０倍の伝送損失の差がある。受光
器５は、光／電気変換手段であり、アナログ送信信号Ａ
iがアナログ変調を受けた変調信号であれば、その復調
処理を受光器５で行う。可変利得増幅器６は、制御端子
６Ａに入力する利得制御信号Ｖcによって利得が制御で
きる増幅器である。フィルタ７は、増幅器６の出力の中
のパイロット信号のみを通過出力する。例えばパイロッ
ト信号の周波数のみを通過させるパイロット信号周波数
通過フィルタを使う。フィルタ８は、増幅器６の出力の
中のアナログ送信信号のみを通過（帯域濾波）出力す
る。
度が変化すると光の強度が変化する。注入キャリア密度
はつまり駆動電流であるから、半導体レーザ２にかかる
バイアス電圧（電流）を、合成出力信号によって変化さ
せれば、それに応じて光の強度が変わる。これによっ
て、合成出力信号が光出力に変換される。駆動電流と発
光出力値とは前記のスロープ特性に従った関係となる。
光伝送路４は、数１００ｍ〜数１０Ｋｍの長さを持つ。
この長さによって伝送損失は大きく異なる。例えば１Ｋ
ｍと１０Ｋｍとでは１０倍の伝送損失の差がある。受光
器５は、光／電気変換手段であり、アナログ送信信号Ａ
iがアナログ変調を受けた変調信号であれば、その復調
処理を受光器５で行う。可変利得増幅器６は、制御端子
６Ａに入力する利得制御信号Ｖcによって利得が制御で
きる増幅器である。フィルタ７は、増幅器６の出力の中
のパイロット信号のみを通過出力する。例えばパイロッ
ト信号の周波数のみを通過させるパイロット信号周波数
通過フィルタを使う。フィルタ８は、増幅器６の出力の
中のアナログ送信信号のみを通過（帯域濾波）出力す
る。
【００１４】検波器９は、フィルタ１の出力Ｖ0を検波
する。制御器１０は、Ｖ1を入力とし、利得制御信号ＶC
を出力する。利得制御信号ＶCは、半導体レーザ２のス
ロープ特性が温度変化により変動しても、パイロット信
号の受信出力（Ｖ0又はＶ1）が一定値になるように、増
幅器６の利得を制御するために、制御器１０で、検波出
力Ｖ1をもとにして得られた信号である。信号Ｖcは負帰
還の利得制御信号として、利得制御端子６Ａに入力す
る。かくして、増幅器６→フィルタ７→検波器９→制御
器１０→増幅器６の制御端子６Ａ、というループが形成
され、このループによる負帰還制御により、利得Ｇが制
御されて増幅器６の出力の中のパイロット成分のみが一
定値になるように常時制御を受ける。かくしてパイロッ
ト成分が一定値になれば、その時のフィルタ８の出力が
正規の受信出力となる。尚、パイロット成分の受信出力
Ｖ0又はＶ1を一定にすることが、送信アナログ信号Ａi
（変調信号であれば、変調前のアナログ送信信号、即ち
送信すべき信号）を一定にするのかという問題がある。 （１）、パイロット信号とアナログ送信信号とで伝送系
の利得そのものや利得の変化に差異がない（例えば両者
で同様な利得変化が生ずる如き場合）ように、伝送系を
形成又はそうした伝送系を使用することで解決できる。
ここで、伝送系の利得が変化する主たるものは、温度に
よってスロープ効率が変化する半導体レーザ２である。
この他に光伝送路４、受光器５、フィルタ７、８、検波
器９、制御器１０の各要素の利得の例もありうる。但
し、パイロット信号とアナログ送信信号とでは周波数を
大きく異ならしめているために、そうした周波数の違い
を考慮しての利得との意味である。尚、差異があって
も、その差異を事前に把握しておき、アナログ送信信号
又はその受信信号に対してその差異を考慮して補正を行
うやり方をとればよい。 （２）、可変利得増幅器６の利得の周波数特性がパイロ
ット信号とアナログ送信信号とで異なる場合もある。こ
うした違いを考慮して増幅器６の利得の制御をはかる。
する。制御器１０は、Ｖ1を入力とし、利得制御信号ＶC
を出力する。利得制御信号ＶCは、半導体レーザ２のス
ロープ特性が温度変化により変動しても、パイロット信
号の受信出力（Ｖ0又はＶ1）が一定値になるように、増
幅器６の利得を制御するために、制御器１０で、検波出
力Ｖ1をもとにして得られた信号である。信号Ｖcは負帰
還の利得制御信号として、利得制御端子６Ａに入力す
る。かくして、増幅器６→フィルタ７→検波器９→制御
器１０→増幅器６の制御端子６Ａ、というループが形成
され、このループによる負帰還制御により、利得Ｇが制
御されて増幅器６の出力の中のパイロット成分のみが一
定値になるように常時制御を受ける。かくしてパイロッ
ト成分が一定値になれば、その時のフィルタ８の出力が
正規の受信出力となる。尚、パイロット成分の受信出力
Ｖ0又はＶ1を一定にすることが、送信アナログ信号Ａi
（変調信号であれば、変調前のアナログ送信信号、即ち
送信すべき信号）を一定にするのかという問題がある。 （１）、パイロット信号とアナログ送信信号とで伝送系
の利得そのものや利得の変化に差異がない（例えば両者
で同様な利得変化が生ずる如き場合）ように、伝送系を
形成又はそうした伝送系を使用することで解決できる。
ここで、伝送系の利得が変化する主たるものは、温度に
よってスロープ効率が変化する半導体レーザ２である。
この他に光伝送路４、受光器５、フィルタ７、８、検波
器９、制御器１０の各要素の利得の例もありうる。但
し、パイロット信号とアナログ送信信号とでは周波数を
大きく異ならしめているために、そうした周波数の違い
を考慮しての利得との意味である。尚、差異があって
も、その差異を事前に把握しておき、アナログ送信信号
又はその受信信号に対してその差異を考慮して補正を行
うやり方をとればよい。 （２）、可変利得増幅器６の利得の周波数特性がパイロ
ット信号とアナログ送信信号とで異なる場合もある。こ
うした違いを考慮して増幅器６の利得の制御をはかる。
【００１５】第２の実施の形態を図３に示す。本実施の
形態は、フィルタ８の出力側に可変利得増幅器６Ｂを設
けた点、及びこの利得制御を制御器１０の出力で制御す
るようにした点が特徴である。即ち、検波器９、制御器
１０の出力を増幅器６Ｂの制御端子６Ａに印加させた。
制御器１０の出力ＶC1は利得制御信号となる。動作を説
明する。伝送系の利得の変動により、検波出力Ｖ1が変
わる。そこで、一定検波出力値Ｖ10になるような、種々
の検波出力Ｖ11と増幅器利得Ｇ1との関係を求めてお
き、これを関数化して制御器１０内に組み込んでおく。
そして、制御器１０は、実際の検波出力Ｖ1を入力とし
て、対応する増幅器利得Ｇを前記関数から求め、利得Ｇ
の設定を行える利得制御信号ＶC1を得る。制御信号ＶC1
を制御端子６Ａに入力することで増幅器６Ｂの利得は対
応する利得Ｇとなる。かくして、増幅器６Ｂの出力は、
伝送系の利得の変動、特に半導体レーザのスロープ効率
の変動があっても、入力アナログ送信信号に正しく対応
する受信アナログ信号を得ることができる。このように
受光器５により電気信号に変換されたアナログ送信信号
の増幅利得を、検波器は９の出力Ｖ1が一定になるよう
に制御する。特に、送信側の半導体レーザのスロープ効
率の変化及び伝送路の伝送損失の変化にともなう、伝送
系の伝送利得の変化を、受信側に置いて補正できること
になった。
形態は、フィルタ８の出力側に可変利得増幅器６Ｂを設
けた点、及びこの利得制御を制御器１０の出力で制御す
るようにした点が特徴である。即ち、検波器９、制御器
１０の出力を増幅器６Ｂの制御端子６Ａに印加させた。
制御器１０の出力ＶC1は利得制御信号となる。動作を説
明する。伝送系の利得の変動により、検波出力Ｖ1が変
わる。そこで、一定検波出力値Ｖ10になるような、種々
の検波出力Ｖ11と増幅器利得Ｇ1との関係を求めてお
き、これを関数化して制御器１０内に組み込んでおく。
そして、制御器１０は、実際の検波出力Ｖ1を入力とし
て、対応する増幅器利得Ｇを前記関数から求め、利得Ｇ
の設定を行える利得制御信号ＶC1を得る。制御信号ＶC1
を制御端子６Ａに入力することで増幅器６Ｂの利得は対
応する利得Ｇとなる。かくして、増幅器６Ｂの出力は、
伝送系の利得の変動、特に半導体レーザのスロープ効率
の変動があっても、入力アナログ送信信号に正しく対応
する受信アナログ信号を得ることができる。このように
受光器５により電気信号に変換されたアナログ送信信号
の増幅利得を、検波器は９の出力Ｖ1が一定になるよう
に制御する。特に、送信側の半導体レーザのスロープ効
率の変化及び伝送路の伝送損失の変化にともなう、伝送
系の伝送利得の変化を、受信側に置いて補正できること
になった。
【００１６】以上の各実施の態様によれば、例えば半導
体レーザ２のスロープ効率がＡ（ｄＢ）変化した場合、
伝送されたパイロット信号及びアナログ送信信号もＡ
（ｄＢ）変化する。そこで、可変利得増幅器６Ｂにより
−Ａ（ｄＢ）変化させることによりアナログ送信信号の
伝送利得の変化を取り除くことが可能となる。また光フ
ァイバ等の光伝送路４の状態が変化した場合において
も、この光伝送系の伝送利得が変化しなくすることが可
能である。
体レーザ２のスロープ効率がＡ（ｄＢ）変化した場合、
伝送されたパイロット信号及びアナログ送信信号もＡ
（ｄＢ）変化する。そこで、可変利得増幅器６Ｂにより
−Ａ（ｄＢ）変化させることによりアナログ送信信号の
伝送利得の変化を取り除くことが可能となる。また光フ
ァイバ等の光伝送路４の状態が変化した場合において
も、この光伝送系の伝送利得が変化しなくすることが可
能である。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、パイロット信号に着目
し、パイロット信号を一定になるように制御すること
で、光伝送系の利得変動に対し、所定出力を得ることが
できるようになった。
し、パイロット信号を一定になるように制御すること
で、光伝送系の利得変動に対し、所定出力を得ることが
できるようになった。
【図１】本発明の光伝送装置の第１の実施の形態を示す
図である。
図である。
【図２】半導体レーザのスロープ効率特性を示す図であ
る。
る。
【図３】本発明の光伝送装置の第２の実施の形態を示す
図である。
図である。
１ 合成器 ２ 半導体レーザ ３ パイロット信号発生器 ４ 光伝送路 ５ 受光器 ６ 可変利得増幅器 ７、８ フィルタ ９ 検波器 １０ 制御器
Claims (7)
- 【請求項１】 アナログ送信信号と振幅及び周波数の定
まったパイロット信号とを合成する合成器と、合成出力
を光信号に変換する半導体レーザと、レーザ出力を伝送
する光伝送路と、光伝送路出力を電気信号に変換する受
光器と、受光器出力を入力とし、外部から利得が制御さ
れる可変利得増幅器と、該増幅器出力の中に含まれる前
記パイロット信号のみを通す第１のフィルタと、該第１
のフィルタ出力から得た利得制御信号によって、第１の
フィルタ出力を一定値にするように上記利得を制御する
制御手段と、上記増幅器の出力の中に含まれる前記送信
信号のみを通す第２のフィルタと、を備える光伝送装
置。 - 【請求項２】 アナログ送信信号と振幅及び周波数の定
まったパイロット信号とを合成する合成器と、合成出力
を光信号に変換する半導体レーザと、レーザ出力を伝送
する光伝送路と、光伝送路出力を電気信号に変換する受
光器と、受光出力の中に含まれる前記パイロット信号の
みを通す第１のフィルタと、受光出力の中に含まれる前
記送信信号のみを通す第２のフィルタと、第２のフィル
タ出力を増幅すると共に、外部から利得が制御される可
変利得増幅器と、上記第１のフィルタ出力から得た利得
制御信号によって、第１のフィルタ出力を一定値にする
ように上記利得を制御する制御手段と、を備える光伝送
装置。 - 【請求項３】 上記合成対象のパイロット信号は、アナ
ログ送信信号の周波数と異なる単一周波数で且つ一定振
幅の信号とする請求項１又は２の光伝送装置。 - 【請求項４】 アナログ送信信号と振幅及び周波数の定
まったパイロット信号とを合成し、この合成出力を半導
体レーザによって光信号に変換して光ファイバを通して
伝送し、半導体レーザの出力端から受信側を含む経路上
でパイロット信号を送信信号と分別して検出し、該分別
後のパイロット信号又は分別後の送信信号が予め定めた
一定値になるように制御を行う光伝送方法。 - 【請求項５】 送信側では、アナログ送信信号と振幅及
び周波数の定まったパイロット信号とを合成し、この合
成出力で半導体レーザの励起を行い、かくして得た半導
体レーザの出力光を光ファイバを介して送信し、受信経
路上に可変利得増幅器を持つ受信側では、光ファイバを
介して送られてきた光信号を受信しその中の送信信号を
分別して取り込むようにすると共に、半導体レーザの出
力端から受信側の経路上のいずれかで分別検出したパイ
ロット信号に基づいて、該パイロット信号又は分別後の
送信信号が一定値になるように上記可変利得増幅器の利
得を制御させることとした光伝送方法。 - 【請求項６】 上記パイロット信号は、アナログ送信信
号の周波数と異なる単一周波数で且つ一定振幅の信号と
する請求項４又は５の光伝送方法。 - 【請求項７】 電気信号の励起により、半導体レーザか
ら得られる光信号を光ファイバを介して伝送し、それを
受信して電気信号を得る光伝送系において、上記光伝送
系の電気信号経路上に可変利得増器を設けると共に、上
記励起電気信号は、アナログ送信信号と、該送信信号と
周波数の異なるパイロット信号との合成信号とし、パイ
ロット信号が、一定値になるように上記利得制御を行っ
て、半導体レーザのスロープ効率の温度変化の影響を除
去ないし軽減させるようにした光伝送方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9280604A JPH11122187A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 光伝送装置及び光伝送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9280604A JPH11122187A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 光伝送装置及び光伝送方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11122187A true JPH11122187A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17627355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9280604A Pending JPH11122187A (ja) | 1997-10-14 | 1997-10-14 | 光伝送装置及び光伝送方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11122187A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9125092B2 (en) | 2005-12-22 | 2015-09-01 | Qualcomm Incorporated | Methods and apparatus for reporting and/or using control information |
-
1997
- 1997-10-14 JP JP9280604A patent/JPH11122187A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9125092B2 (en) | 2005-12-22 | 2015-09-01 | Qualcomm Incorporated | Methods and apparatus for reporting and/or using control information |
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