JP2006332390A - 光周波数変調器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レーザダイオードとして垂直共振器型面発光レーザダイオード(VCSEL)4を用いる。そしてVCSEL4から出力されるレーザ光Lの出力を最大にするように、定電流源3からVCSEL4に供給するバイアス電流の値を、バイアス制御回路6によりフィードバック制御する。同時に、VCSEL4から出力されるレーザ光Lの周波数偏移が予め決めた所定の周波数偏移に一致するように、データ信号dを増幅した信号電流idをVCSEL4に供給する可変利得アンプ1のゲインの利得を、周波数偏移制御回路10によりフィードバック制御する。このため、本発明の光周波数変調器は、光周波数変調のみを行ない、光強度変調を行わない純粋な周波数変調器として動作する。
【選択図】 図1
Description
つまり、レーザダイオード14に入力する電流の値を、バイアス点よりも大きな1レベルの電流値にすると、レーザダイオード14から出力されるレーザ光は、光周波数は低くなるが光出力は大きくなり、レーザダイオード14に入力する電流の値を、バイアス点よりも小さな0レベルの電流値にすると、レーザダイオード14から出力されるレーザ光は、光周波数は高くなるが光出力は小さくなるというような、光強度・周波数変調となる。
光強度変調の程度を抑えるために、電流の偏移を小さくする手段も知られているが、この場合も最少受信感度は劣化する。
また、使用されるレーザダイオードは高価であった。
入力する電流値を増加していった場合に、出力するレーザ光の光周波数は減少するが、出力するレーザ光の光強度は一旦増加した後に減少する特性となっている垂直共振器型面発光レーザダイオードと、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードにバイアス電流を印加する定電流源と、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードに、データ信号を増幅してなる信号電流を印加する可変利得増幅器と、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードから出力されるレーザ光の光出力を最大とするように、前記定電流源から出力するバイアス電流の値を制御するバイアス制御回路と、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードから出力されるレーザ光の実際の周波数偏移が、予め決めた所定の周波数偏移に一致するように、前記可変利得増幅器の利得を制御する周波数偏移制御回路とを具備することを特徴とする。
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードから出力されるレーザ光が入力され、入力されたレーザ光の周波数が、予め決めた所定の周波数偏移の高周波側の周波数になったときに第1の光信号を出力し、入力されたレーザ光の周波数が、予め決めた所定の周波数偏移の低周波側の周波数になったときに第2の光信号を出力するフィルタ特性を有する光波長フィルタと、
前記光波長フィルタから出力された第1の光信号と第2の光信号をそれぞれ復調して第1の復調信号と第2の復調信号を得る光差動受信器と、
前記光差動受信器で復調した第1の復調信号の振幅と第2の復調信号の振幅が共に最大となるように、前記可変差動アンプの利得を調整する利得制御回路とを具備することを特徴とする。
周波数偏移制御回路10は、MZ干渉フィルタ7、光差動受信器8及び利得制御回路9により構成されている。
図2及び図3(a)(b)は実施例の原理を示す図であり、図2は実施例の概要図、図3(a)は実施例の光周波数変調器における電流対光出力および電流対光周波数の関係を示す図、図3(b)は実施例の光周波数変調器における電流と光周波数と光出力のタイミングチャートである。図2の番号は図1の番号と同じである。
図3(a)に示される通り、VCSEL4に流す電流を、しきい電流sを超えて大きくしていくと、電流値が特定の電流値(バイアス点の電流値)になるまでは、電流値が増加するにつれて光出力は増加するが、電流値が特定の電流値(バイアス点の電流値)を越えて大きくなると、電流の増加につれてキャビティの共振周波数と半導体利得材料の利得最大周波数が一致しないため出力は低下に転じる。
一方、電流増加につれて光周波数はほぼ直線的に減少する。
なお、図3(a)に示すように、入力電流を増加していったときに、光周波数は直線的に減少するものの、光出力は一旦増加した後に減少に転じるという特性は、VCSEL4の素子自体が持つ特性である。
MZ干渉フィルタ7は本実施例で採用した周波数偏移10GHzに相当するフィルタであり、2つの出力ポート7a,7bでは10GHzごとに出力が最強となる。したがってこのMZ干渉フィルタ7の一方のポート7aからは、VCSEL4に入力する電流の値がバイアス点よりも小さな0レベルの電流値になりレーザ光Lの周波数がf0(周波数偏移のうちの高周波側の周波数)となったときに、第1の光信号L2aが出力される。MZ干渉フィルタ7の他方のポート7bからは、VCSEL4に入力する電流の値がバイアス点よりも大きな1レベルの電流値になりレーザ光Lの周波数がf1(周波数偏移のうちの低周波側の周波数)となったときに、第2の光信号L2bが出力される。なお、高周波側の周波数f0と低周波側の周波数f1との差は、10GHzである。
これを実現するために、光差動受信器8で復調された信号の振幅が最大になるように(光信号L2aを復調した第1の復調信号の振幅と、光信号L2bを復調した第2の復調信号の振幅が共に最大になるように)、利得制御回路9により可変利得アンプ1の利得を調整する。このようにして利得制御回路9により可変利得アンプ1の利得調整をすること、即ち、周波数偏移制御回路10により、レーザ光L2を監視して、周波数偏移のうちの高周波側の周波数のときのレーザ光強度も、周波数偏移のうちの低周波側の周波数のときのレーザ光強度も、共に最大になるように、可変利得アンプ1の利得制御をするフィードバック制御をすることにより、周波数偏移は10GHzとなる。
2 バイアスティー
3 定電流源
4 垂直共振器型面発光レーザダイオード(VCSEL)
5 光分岐器
6 バイアス制御回路
7 マッハツェンダ干渉計フィルタ
7a,7b 出力ポート
8 光差動受信器
9 増幅制御回路
10 周波数偏移制御回路
11 アンプ
12 バイアスティー
13 定電流源
14 レーザダイオード
d データ信号
id 信号電流
Ib バイアス電流
L,Lo,L1,L2 レーザ光
L2a,L2b 光信号
Claims (2)
- データ信号が入力されると、前記データ信号の状態偏移に応じて、出力するレーザ光の周波数を予め決めた所定の周波数偏移内で変化させる光周波数変調器であって、
入力する電流値を増加していった場合に、出力するレーザ光の光周波数は減少するが、出力するレーザ光の光強度は一旦増加した後に減少する特性となっている垂直共振器型面発光レーザダイオードと、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードにバイアス電流を印加する定電流源と、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードに、データ信号を増幅してなる信号電流を印加する可変利得増幅器と、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードから出力されるレーザ光の光出力を最大とするように、前記定電流源から出力するバイアス電流の値を制御するバイアス制御回路と、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードから出力されるレーザ光の実際の周波数偏移が、予め決めた所定の周波数偏移に一致するように、前記可変利得増幅器の利得を制御する周波数偏移制御回路と、
を具備することを特徴とする光周波数変調器。 - 請求項1に記載の光周波数変調器において、
前記周波数偏移制御回路は、
前記垂直共振器型面発光レーザダイオードから出力されるレーザ光が入力され、入力されたレーザ光の周波数が、予め決めた所定の周波数偏移の高周波側の周波数になったときに第1の光信号を出力し、入力されたレーザ光の周波数が、予め決めた所定の周波数偏移の低周波側の周波数になったときに第2の光信号を出力するフィルタ特性を有する光波長フィルタと、
前記光波長フィルタから出力された第1の光信号と第2の光信号をそれぞれ復調して第1の復調信号と第2の復調信号を得る光差動受信器と、
前記光差動受信器で復調した第1の復調信号の振幅と第2の復調信号の振幅が共に最大となるように、前記可変差動アンプの利得を調整する利得制御回路と、
を具備することを特徴とする光周波数変調器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154851A JP2006332390A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 光周波数変調器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005154851A JP2006332390A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 光周波数変調器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006332390A true JP2006332390A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37553755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005154851A Pending JP2006332390A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 光周波数変調器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006332390A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8687983B2 (en) | 2011-11-02 | 2014-04-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Laser communication system |
KR101557218B1 (ko) | 2014-03-10 | 2015-10-02 | 성균관대학교산학협력단 | 수직 공진 표면 방출 레이저 다이오드 구동 장치 및 구동 방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01111389A (ja) * | 1987-10-26 | 1989-04-28 | Nec Corp | 光変調方法 |
JPH05198887A (ja) * | 1992-01-23 | 1993-08-06 | Fujitsu Ltd | レーザの光周波数偏移量の測定・制御装置 |
-
2005
- 2005-05-27 JP JP2005154851A patent/JP2006332390A/ja active Pending
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