JPH11122006A - マイクロストリップラインフィルタ及びその中心周波数調整方法 - Google Patents

マイクロストリップラインフィルタ及びその中心周波数調整方法

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JPH11122006A
JPH11122006A JP29951697A JP29951697A JPH11122006A JP H11122006 A JPH11122006 A JP H11122006A JP 29951697 A JP29951697 A JP 29951697A JP 29951697 A JP29951697 A JP 29951697A JP H11122006 A JPH11122006 A JP H11122006A
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JP
Japan
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center frequency
microstrip line
dielectric layer
adjustment
dielectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP29951697A
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English (en)
Inventor
Hideaki Tanaka
秀明 田中
Kazutada Furuike
一公 古池
Atsushi Uchida
敦士 内田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中心周波数の調整を容易に行ない得るマイク
ロストリップラインフィルタ及びその中心周波数調整方
法を提供すること。 【解決手段】 誘電体基板2上に形成された共振器7の
全体を均一に覆うように、調整用誘電体層10を形成
し、その該調整用誘電体層10の比誘電率及び/又は厚
みを変化させることにより、中心周波数f0 を変化させ
ることを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロストリッ
プラインフィルタ及びその中心周波数調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動体通信分野等のフィルタとして用い
られる誘電体フィルタや、LCフィルタ等にあっては、
材料や製造上の誤差により中心周波数f0 にばらつきを
生じる場合があり、この場合の中心周波数調整方法とし
て、トリミングによって導体を除去する方法が一般に行
なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】誘電体基板上面に、マ
イクロストリップ線路により共振器を形成してなるマイ
クロストリップラインフィルタは、分布定数回路によっ
て構成されているため、その中心周波数は、基板上面に
形成されたパターンの寸法と誘電体基板の比誘電率によ
って大きく影響され、このため共振パターン長の誤差
や、誘電体基板の厚みムラ等により所要の中心周波数か
らズレを生じ易い。
【0004】ところが、マイクロストリップラインフィ
ルタの中心周波数は上述したように、数mm程度の共振
パターン長に依存するため、誘電体フィルタや、LCフ
ィルタのように、トリミング等による周波数調整は機械
精度上不可能であり、従って、パターンの寸法や、誘電
体基板の比誘電率が所定値となるよう、高精度に製造す
るほかはなく、歩留まりが悪いという問題があった。本
発明は、中心周波数の調整を容易に行ない得るマイクロ
ストリップラインフィルタ及びその中心周波数調整方法
の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体基板上
面に、マイクロストリップ線路により共振器を形成して
なるマイクロストリップラインフィルタにおいて、該マ
イクロストリップ線路の少なくとも共振器全体を覆うよ
うに、調整用誘電体層を形成したことを特徴とするマイ
クロストリップラインフィルタである。
【0006】または、誘電体基板上面に、マイクロスト
リップ線路により共振器を形成してなるマイクロストリ
ップラインフィルタにおいて、該マイクロストリップ線
路の少なくとも共振器全体を覆うように、調整用誘電体
層を形成すると共に、その厚み及び/又は比誘電率を適
宜に設定することにより中心周波数を調整するようにし
たことを特徴とするマイクロストリップラインフィルタ
の中心周波数調整方法である。
【0007】マイクロストリップ線路を覆うように、調
整用誘電体層を形成することにより、該調整用誘電体層
の厚み,比誘電率厚により、中心周波数は変化する。こ
のため、調整用誘電体層の比誘電率及び/又は誘電体層
の厚さを適宜に調整することにより、中心周波数の調整
が可能となる。この場合に、少なくとも共振器全体を覆
うことにより、波形が乱れることなく、中心周波数を変
化させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例のマイ
クロストリップラインフィルタ1を示す。ここで、この
マイクロストリップラインフィルタ1は、長方形状の誘
電体基板2上に、パターン回路3をスクリーン印刷等に
より形成してなる。このパターン回路3は、等間隔で傾
斜方向に平行に配設された複数の半波長マイクロストリ
ップ線路4を備える分布定数回路からなり、隣接する各
半波長マイクロストリップ線路4により夫々共振器7が
構成されると共に、両側最外部の半波長マイクロストリ
ップ線路4,4に、長手方向に沿って形成した入出力線
路5,6を接続してなるものである。これにより、複数
の半波長マイクロストリップ線路4により構成される共
振器7を介して入出力線路5,6が結合し、帯域フィル
タが構成されることとなる。また、裏面にはアース電極
8が形成される(図3参照)。
【0009】かかる構成のマイクロストリップラインフ
ィルタ1にあって、誘電体基板2の厚さ,形状及び、誘
電体基板2上に形成されるパターン回路3の共振パター
ン長には微小な誤差が生じる場合があり、中心周波数f
0 のバラツキが発生する。
【0010】そこで、本発明にあっては、誘電体基板2
上にパターン回路3を、両端の入出力線路5,6を残し
ながら共振器7全体を覆うようにして、調整用誘電体層
10が形成され、該調整用誘電体層10の比誘電率及び
厚みを調整することにより、中心周波数を最適に調整す
るようにしている。このように、入出力線路5,6のみ
を開放することにより、入出力線路5,6と外部電路と
の接続が容易に施されることとなる。
【0011】この調整用誘電体層10は、ソルダーレジ
ストからなり、インクジェットなどによる印刷のほか、
誘電体を塗布する方法により形成される。
【0012】図4は、図1及び図3で示すように、調整
用誘電体層10を付加したものイと、図2で示すように
調整用誘電体層10を付加前のものロとを比較した波形
図であり、付加することにより、中心周波数f0 が低域
側へ移動することがわかる。従って、調整用誘電体層1
0の厚みや材質を適宜に選定することにより、所要の中
心周波数f0 へ波形を移行させることができ、中心周波
数f0 の調整が可能となる。
【0013】図5は、調整用誘電体層10として、ポリ
イミド系樹脂を使用した耐熱形ソルダーレジストを用い
て、調整用誘電体層10の厚み、比誘電率εr 及び tan
δを変え、その変化と周波数特性との関係を試験した結
果を示す図表である。ここで、誘電体基板2としては、
図2で示すように、長さ15mm,幅2.5mm ,厚さ0.25mmの
ものを用いた。また、調整用誘電体層10は、比誘電率
εr の異なる上述の耐熱形ソルダーレジストを複数種類
適用した。
【0014】この図表から、比誘電率εr が等しい材料
にあっては、厚みが大きくなると、中心周波数f0 (MA
X-f )が低くなることがわかる。また、比誘電率εr が
大きくなると、同じく中心周波数f0 (MAX-f )が低く
なることがわかる。すなわち、調整用誘電体層10の比
誘電率または/及び厚みを調整することにより、中心周
波数f0 を調整し得ることが理解される。
【0015】ここで、図6は、誘電体基板2上に、比誘
電率εr =3.4 ,厚さ=40μm の調整用誘電体層10を
形成した場合イと、形成しない場合ロの、実際の波形図
を示すものである。
【0016】一方、図7イ,ロ,ハで示すように、誘電
体基板2上に部分的に調整用誘電体層10を形成した場
合を調べてみたが、図8(図7イに対応する波形),図
9(図7ロに対応する波形),図10(図7ハに対応す
る波形)で示すように、いずれも、中心周波数f0 が移
動しなかったり、波形が乱れたりした。従って、誘電体
基板2上で共振器7全体を均一に覆うことが望ましいこ
とが理解される。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のように、誘電体基板2
上に形成された共振器7の全体を均一に覆うように、調
整用誘電体層10を形成し、その該調整用誘電体層10
の比誘電率及び/又は厚みを変化させることにより、中
心周波数f0 を変化させることを可能としたから、トリ
ミング等による周波数調整が不可能なマイクロストリッ
プラインフィルタであっても、中心周波数f0 の調整が
可能となり、パターンの寸法や、誘電体基板の比誘電率
に所定範囲のズレが許容されるため、歩留まりが良好と
なる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】調整用誘電体層10を除いた状態のマイクロス
トリップラインフィルタ1の寸法例を示す平面図であ
る。
【図3】マイクロストリップラインフィルタ1の寸法例
を示す断面図である。
【図4】マイクロストリップラインフィルタ1の出力波
形の変化を示す概念波形図である。
【図5】調整用誘電体層10による中心周波数f0 の変
化を示す図表である。
【図6】マイクロストリップラインフィルタ1の出力波
形の変化を示す実際の波形図である。
【図7】部分的に調整用誘電体層10を形成した態様の
例イ,ロ,ハを示す平面図である。
【図8】図7イの態様の出力波形の変化を示す波形図で
ある。
【図9】図7ロの態様の出力波形の変化を示す波形図で
ある。
【図10】図7ハの態様の出力波形の変化を示す波形図
である。
【符号の説明】
1 マイクロストリップラインフィルタ 2 誘電体基板 3 パターン回路 4 半波長マイクロストリップ線路 5,6 入出力線路 7 共振器 10 調整用誘電体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板上面に、マイクロストリップ線
    路により共振器を形成してなるマイクロストリップライ
    ンフィルタにおいて、該マイクロストリップ線路の少な
    くとも共振器全体を覆うように、調整用誘電体層を形成
    したことを特徴とするマイクロストリップラインフィル
    タ。
  2. 【請求項2】誘電体基板上面に、マイクロストリップ線
    路により共振器を形成してなるマイクロストリップライ
    ンフィルタにおいて、該マイクロストリップ線路の少な
    くとも共振器全体を覆うようにして、調整用誘電体層を
    形成すると共に、その厚み及び/又は比誘電率を適宜に
    設定することにより中心周波数を調整するようにしたこ
    とを特徴とするマイクロストリップラインフィルタの中
    心周波数調整方法。
JP29951697A 1997-10-15 1997-10-15 マイクロストリップラインフィルタ及びその中心周波数調整方法 Pending JPH11122006A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100617239B1 (ko) * 2000-02-09 2006-08-31 엘지전자 주식회사 초전도 필터 중심주파수 튜닝 장치 및 방법
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