JPH11120581A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH11120581A
JPH11120581A JP9296193A JP29619397A JPH11120581A JP H11120581 A JPH11120581 A JP H11120581A JP 9296193 A JP9296193 A JP 9296193A JP 29619397 A JP29619397 A JP 29619397A JP H11120581 A JPH11120581 A JP H11120581A
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light
semiconductor
phase difference
signal
reflecting surface
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JP9296193A
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Takeshi Mizuno
剛 水野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学部品点数の削減、アライメントの簡単
化、トラッキング信号の安定を可能にし、半導体プロセ
スによる製造を容易にする。 【解決手段】 反射面にピットを形成した光学記録媒体
の被照射部2と、半導体レーザLD、半導体構造4、光
検出素子PDを同一半導体基体1に形成した半導体部7
と、半導体レーザからの発射光LF を被照射部に収束照
射し、その反射光LR を収束させる収束手段3とを有
し、半導体構造は収束手段の共焦点近傍に3つの反射面
を有し、光検出素子は第2、第3の反射面の反射光を受
光する第1、第2の検出素子PDR 、PDL を有し、こ
れら検出素子を4分割し、ピットの一方のピットエッジ
からの回折光から、分割した検出素子における検出信号
を位相差検出法により演算して、第1、第2の位相差検
出信号を得、これらを演算してトラッキングエラー信号
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発光部から
の光を光記録媒体例えば光ディスク、光磁気ディスクな
どの被照射部に照射し、被照射部からの反射による戻り
光を受光検出する場合、特にピット深さλ/4nを有す
る光ディスクに対するトラッキングエラー信号を検出す
る場合に適用して好適な光学装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の光学装置、いわゆるコンパクトデ
ィスク(CD)プレーヤなどの光ディスクドライブや光
磁気ディスクドライブの光学ピックアップでは、グレー
ティングやビームスプリッタなどの各光学部品を個別に
組み立てるため装置全体の構成が複雑且つ大きくなり、
また、基板上にハイブリッドで組み立てる場合に光学的
な配置設定に際して厳しいアライメント精度を必要とし
ていた。
【0003】図16に従来のコンパクトディスク(C
D)の再生専用の光学ピックアップの一例の構成図を示
す。この光学ピックアップ81は、半導体レーザ82、
回折格子83、ビームスプリッタプレート84、対物レ
ンズ85及びフォトダイオードからなる受光素子86を
備えて成り、半導体レーザ82からのレーザ光Lがビー
ムスプリッタプレート84で反射され、対物レンズ85
で収束されて光ディスク90に照射され、この光ディス
ク90で反射された戻り光がビームスプリッタプレート
84を透過して受光素子86にて受光検出される。
【0004】しかしながら、この様な光学ピックアップ
81は、部品点数が多く、また非常に大型になるだけで
なく、その配置に高い精度が要求され、生産性の低いも
のであった。
【0005】ところで、光学ピックアップ等の光学装置
におけるトラッキングサーボの方法としては、通常プッ
シュプル法や3ビーム法やヘテロダイン法等が用いられ
ている。
【0006】このうち、従来から行われているプッシュ
プル法は、ディスク上において入射光の光スポットがト
ラックあるいはピットからずれたときに、ディスクによ
り生じる±1次回折光において強度差が生じ、これによ
り遠視野像が非対称となることから、例えば2個の検出
器によってこの非対称に応じた信号を取り出し、これら
信号を演算器によって演算することによって、光スポッ
トのずれを検出するものである(図17参照)。
【0007】図17にプッシュプル法を用いるトラッキ
ングサーボの概略構成図を示す。図17Bに示すよう
に、ディスク52表面のピットによる凹凸に光が照射さ
れると、凹凸により光が回折されて、0次回折光(主ビ
ームB)及び±1次回折光(副ビームB′)に分割され
る。また図17において、S0 ,S1 はそれぞれ0次回
折光、±1次回折光の照射スポットを示す。S0 が円と
なるのは、対物レンズの開口によるものである。
【0008】この場合には、図17Aに示すように、受
光部として2分割フォトダイオードPDR ,PDL が配
置形成される。これらフォトダイオードPDR ,PDL
の受光した信号を、図示しないが差動増幅器等で、例え
ば(PDL −PDR )のように演算処理して、トラッキ
ング信号としてトラッキングエラー信号TEを得ること
ができる。
【0009】そして、トラックとビームがずれている時
には、スポットの中心が2分割フォトダイオードの分割
線からずれるため、TE=(PDL −PDR )が0とな
らず、ずれた方向に応じて正又は負の値を示す。これに
より、トラックとのずれの方向や量を検出することがで
きる。
【0010】プッシュプル法を用いるトラッキングサー
ボは、2分割フォトダイオードがあれば実現できるた
め、安価に構成することができるが、レンズのシフトに
対して、ディスクからの戻り光が受光面上で受光素子の
分割線に対して垂直にシフトし、信号に大きなオフセッ
トが生じる問題がある。
【0011】ここで、図18Aに示すように、レンズ5
1が横方向にシフトすると、それに従ってフォトダイオ
ードPDL ,PDR が受光する光のスポットも破線で示
すようにシフトし、トラッキングが合っていてもトラッ
キングエラー信号TE=0とならなくなる。また、図1
8Bに示すように、レンズ51がディスク52に対して
傾いた場合でも、受光する光のスポットが破線で示すよ
うにシフトし、トラッキングが合っていてもトラッキン
グエラー信号TE=0とならなくなる。
【0012】従来のプッシュプル信号の場合に、上述の
ようにレンズのシフトがトラッキングエラー信号に与え
る影響を図19に示す。尚、縦軸は相対値で表してい
る。ディスクは、グルーブのピッチが1.60μm、グ
ルーブのデプス(深さ)が波長/8、デューティ(du
ty:グルーブの比率)が65%のディスクとして計算
を行った。また、波長は0.78μmとした。
【0013】図19より、従来のプッシュプル信号では
レンズのシフトによって、トラッキングエラー信号もそ
れに応じて全体がシフトしていた。
【0014】また、プッシュプル法においては、再生用
レーザの波長をλ、ディスク52の透明基板の屈折率を
nとするとき、ディスク52のピットの深さがλ/4n
である場合に、0次回折光と±1次回折光との干渉によ
り信号が0となるため、原理的にトラッキングエラー信
号の検出ができなくなる。従って、ピットの深さがλ/
4nである規格のディスク52には用いることができな
い。例えば、DVD(Dedital Versatile Disk)−RO
M、DVD−Videoはこのピットの深さがλ/4n
である規格であるため、プッシュプル法の適用はできな
い。
【0015】また、3ビーム法では、回折格子により光
を分割して、主ビームとその両側に2本の副ビームを形
成し、図20に3ビーム法におけるディスク面でのスポ
ット位置を示すように、主ビームによるスポットS0
その両側の副ビームによるスポットS1 ,S2 をディス
ク52のグルーブ又はピットに照射して、2つの副ビー
ムの反射光をそれぞれ検出して、差信号を取ることによ
り、プッシュプル法と同様のトラッキングサーボを行う
ものである。
【0016】ここで、主ビームのスポットS0 がトラッ
ク中心からずれると、副ビームのスポットS1 ,S2
よる反射光が対称でなくなり、差信号によるトラッキン
グエラー信号が0から変動する。このトラッキングエラ
ー信号の変動量は、主ビームのスポットS0 のトラック
中心からのずれ量に対応して変化することから、トラッ
キングサーボを行うことができる。尚、主ビームの反射
光は、ディスク記録信号の検出に用いる。
【0017】この場合には上述のようなレンズシフトに
も対応することができるが、グレーティング等の回折格
子を通す必要があるため、部品点数が増えること、主ビ
ームの光量が減少することにより消費電力が増加するこ
と、調整が複雑であり、従って、製造コストもかかるこ
と等の欠点を有している。
【0018】この他、特にピット深さがλ/4nである
規格のディスクのトラッキングサーボに有効な方法に
は、位相差検出法がある。位相差検出法は、2次元ピッ
トの回折スペクトルをRF(高調波)信号をリファレン
スとして、ヘテロダイン検波する方法や、光検出器上で
検出された各信号をデジタル演算処理する方法により実
現されている。
【0019】位相差検出法においては、例えば、図21
に示すように、光軸を中心として、被照射部である光デ
ィスクの例えばピット列方向であるタンジェンシャル方
向T及びこの方向Tに垂直な方向に、縦横に4分割した
フォトダイオードPD1 ,PD2 ,PD3 ,PD4 を形
成し、遠視野領域に設置する。そして、この4分割フォ
トダイオードPD1 〜PD4 で光ディスクからの戻り光
を検出する。図21中、中央の円はレンズの瞳に対応し
0次回折光のスポットに相当する。その他周囲の8つの
円は1次回折光のスポットに相当する。また、中央の点
線部はディスクのピットPに対応する像である。
【0020】そして、この4分割フォトダイオードPD
1 〜PD4 の構成に対して、例えば次のように信号処理
を行う。各フォトダイオードの検出信号の総和であるR
F信号(PD1 +PD2 +PD3 +PD4 )と各フォト
ダイオードの検出信号を演算した信号(例えばPD1
PD3 −PD2 −PD4 )とを、位相を考慮しながらヘ
テロダイン検波する。このときの演算信号の内容を数1
に示す。
【0021】
【数1】 演算信号=(PD1 +PD3 )−(PD2 +PD4 ) =C sin(2πvt /vp )sin (2πaωt/vp ) ただし、 vt :デトラック量 vp :ピット列の周期 a:読みとり位置の半径 ω:光ディスクの角速度 C:定数
【0022】ここで、数1のC sin(2πvt /vp
の部分は、RF信号(PD1 +PD2 +PD3 +P
4 )がcos(2πaωt/vp )であることを考慮
すると、これをリファレンスとして演算信号をヘテロダ
イン検波した場合に得られる信号となる。こうしてヘテ
ロダイン検波により得られた信号からデトラック量vt
を求めることができる。
【0023】この場合には、レンズシフトによるトラッ
キングエラー信号のオフセットが生じにくく、またピッ
ト深さがλ/4nである規格のディスクに有効である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】一方、前述の従来の光
学装置の欠点を改善するものとして、光学部品点数の削
減および光学的な配置設定に際してのアライメントの簡
単化を可能にし、装置全体の簡素化、小型化を図る目的
で、レンズなど収束手段の共焦点位置に発光部を配置
し、この発光部のある共焦点位置近傍に受光部を形成す
る、いわゆるCLC(コンフォーカル・レーザ・カプ
ラ)構成が考えられている。
【0025】そして、本出願人は、前述のレンズシフト
やディスクの傾きに起因するトラッキングエラー信号の
オフセットをなくすために、上述の共焦点位置に受光部
を形成する分割フォトダイオードを配置し、これら分割
フォトダイオードによりプッシュプル法等を用いてトラ
ッキングサーボを行う光学装置を先に提案した(特願平
7−35528号出願「光学装置」参照)。
【0026】このような光学装置によれば、共焦点位置
近傍の受光部によるプッシュプル法(CPP法)によっ
てトラッキングエラー信号の検出を行うことから、レン
ズのオフセットやディスクの反りに対しても安定したト
ラッキングエラー信号の検出ができ、組み立て時のアラ
イメントが大幅に簡素化される。また、発光部と受光部
とが同一基板上に形成されているため、部品点数の削減
が図れ、製造コストの低廉化や高信頼性化が実現でき
る。
【0027】しかしながら、上述のCPP法では、共焦
点光学系特有の欠点を有している。特に、ジャストフォ
ーカスでなく、焦点深度内程度のごくわずかなフォーカ
スのずれが生じる場合に端的に現れる。
【0028】図22にその一例を示す。図22は、デフ
ォーカスが生じた場合のCPP法によるトラッキングエ
ラー信号とデトラック量との関係を示す数値計算結果の
一例である。ディスクは図19の計算で用いたものと同
じ形状のモデルとした。
【0029】図22より、±1μm以下の焦点深度内と
変わらない程度、あるいは焦点深度内でのデフォーカス
(通常、焦点深度内ではデフォーカスとは言わないが便
宜上こう呼ぶこととする)が生じる場合でも、CPP法
によるトラッキングエラー検出では、誤差を生じること
がわかる。また、図22中、曲線Gで示すデフォーカス
=−0.50μmの場合のように、本来のトラッキング
エラー信号(曲線Eで示すデフォーカス=0.00μm
の場合)とは周波数が異なる信号や、その他例えば倍の
周波数を有するトラッキングエラー信号になることがあ
る。また、曲線Hや曲線Iのように信号の正負が反転し
てしまうことがある。
【0030】一方、光ディスクの光学系では、信号の記
録・再生にあたり、トラッキングの制御と共にフォーカ
スの制御も必要となる。通常、フォーカスの制御では、
スポットサイズ法・非点収差法・ナイフエッジ法、等の
方法により、対物レンズの焦点深度以下の程度にデフォ
ーカス量を抑制している。しかし、デフォーカス量は、
常時0μmにされるわけではなく、焦点深度内での微妙
な変動が絶えず生じており、従って、CPP法によるト
ラッキングエラーの検出を行う場合には、ピット深さに
ついて検討する前に、デフォーカスの影響を考慮した補
正法、または検出法を採用する必要がある。
【0031】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、光学ピックアップなどの光学装置において、そ
の光学部品点数の削減および光学的な配置設定に際して
のアライメントの簡単化を可能にし、装置全体の簡素
化、小型化を図ると共に、様々なピット深さの光学記録
媒体に対してトラッキングエラー信号等のトラッキング
信号が安定して得られ、半導体プロセスによる製造が容
易にできるようにするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の光学装置は、反
射面にピットが形成された光学記録媒体から成る被照射
部と、半導体レーザと、複数の反射面から成る半導体構
造と、光検出素子とが、同一半導体基体に形成された半
導体部と、半導体レーザからの発射光を被照射部に収束
照射し、更に被照射部から反射された戻り光を収束させ
る収束手段とを有し、半導体構造は、少なくとも半導体
レーザからの発射光を反射させる第1の反射面と、収束
手段からの戻り光の一部を光検出素子に照射させる第2
の反射面及び第3の反射面を有して成り、半導体構造の
第1の反射面、第2の反射面及び第3の反射面は、収束
手段の共焦点近傍に形成され、光検出素子は、第2の反
射面で反射された戻り光を受光する第1の検出素子と、
第3の反射面で反射された戻り光を受光する第2の検出
素子を有し、第1の検出素子及び第2の検出素子は、少
なくとも4分割されて成り、第1の検出素子において
は、光学記録媒体に形成されたピットの一方のピットエ
ッジからの回折光から、各分割された検出素子における
検出信号が位相差検出法により演算が行われることによ
り、第1の位相差検出信号が検出され、第2の検出素子
においては、一方のピットエッジからの回折光から、各
分割された検出素子における検出信号が位相差検出法に
より演算が行われることにより、第2の位相差検出信号
が検出され、第1の位相差検出信号と第2の位相差検出
信号とを演算することによって、トラッキングエラー信
号を得る構成とする。
【0033】上述の本発明の構成によれば、少なくとも
4分割された第1の検出素子における検出信号から位相
差検出法により第1の位相差検出信号が得られ、少なく
とも4分割された第2の検出素子における検出信号から
位相差検出法により第2の位相差検出法により第2の位
相差検出信号が得られ、これら第1及び第2の位相差検
出信号を演算することにより、トラッキングエラー信号
を得ることから、位相差検出法の利点を生かして、ピッ
ト深さがλ/4nを中心とした規格のディスクに対し
て、充分なトラッキングエラー信号を検出することがで
きる。また、レンズシフトやデフォーカスの影響に強い
トラッキングエラー信号を得ることができる。さらに、
半導体レーザと反射面と光検出素子とが、同一半導体基
体に形成されていることにより、光学装置を部品点数を
少なく簡潔に小型に構成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明による光学装置は、反射面
にピットが形成された光学記録媒体から成る被照射部
と、半導体レーザと、複数の反射面から成る半導体構造
と、光検出素子とが、同一半導体基体に形成された半導
体部と、半導体レーザからの発射光を被照射部に収束照
射し、更に被照射部から反射された戻り光を収束させる
収束手段とを有し、半導体構造は、少なくとも半導体レ
ーザからの発射光を反射させる第1の反射面と、収束手
段からの戻り光の一部を光検出素子に照射させる第2の
反射面及び第3の反射面を有して成り、半導体構造の第
1の反射面、第2の反射面及び第3の反射面は、収束手
段の共焦点近傍に形成され、光検出素子は、第2の反射
面で反射された戻り光を受光する第1の検出素子と、第
3の反射面で反射された戻り光を受光する第2の検出素
子を有し、第1の検出素子及び第2の検出素子は、少な
くとも4分割されて成り、第1の検出素子においては、
光学記録媒体に形成されたピットの一方のピットエッジ
からの回折光から、各分割された検出素子における検出
信号が位相差検出法により演算が行われることにより、
第1の位相差検出信号が検出され、第2の検出素子にお
いては、一方のピットエッジからの回折光から、各分割
された検出素子における検出信号が位相差検出法により
演算が行われることにより、第2の位相差検出信号が検
出され、第1の位相差検出信号と第2の位相差検出信号
とを演算することによって、トラッキングエラー信号を
得る構成とする。
【0035】また本発明は、上記光学装置において、半
導体構造の第1の反射面、第2の反射面及び第3の反射
面が、半導体基体に結晶成長させた所定の結晶面により
成る構成とする。
【0036】また本発明は、上記光学装置において、半
導体構造が、第1の反射面、第2の反射面及び第3の反
射面により構成された三角錐状である構成とする。
【0037】また本発明は、上記光学装置において、半
導体基体には、半導体レーザの形成部における半導体基
体の基板表面から、所要の深さをもって後退する凹部が
形成されて、凹部に光検出素子が形成された構成とす
る。
【0038】以下、図面を参照して本発明の光学装置の
一実施の形態を説明する。図1に光学装置の斜視図を示
すように、本実施の形態では、被照射部が例えば記録ピ
ットを有する光ディスク2で、この光ディスク2に対し
てレーザ光を照射して記録の読み出しがなされる光学ピ
ックアップに適用した場合である。また、図2Aは光学
装置の側面図、図2Bは平面図をそれぞれ示す。
【0039】この光学装置10は、同一の半導体基板1
上に基板面に沿う方向でかつ被照射部である光ディスク
2の例えばタンジェンシャル方向Tに平行な共振器長方
向を有する半導体レーザLDと、この半導体レーザLD
の一方の発射端面に面して設けられ半導体レーザLDか
らの発射光LF を反射する反射面M1 を始めとした3つ
の反射面M1 ,M2 ,M3 を有する三角錐状の半導体構
造4と、受光部として2つの4分割フォトダイオードP
R (PD1R,PD2R,PD3R,PD4R)及びPD
L (PD1L,PD2L,PD3L,PD4L)からなる光検出
素子とが形成された光半導体素子7により構成される。
この光半導体素子7は、ウエハ上に複数の光半導体素子
7を同時に形成するいわゆるウエハバッチプロセスによ
り、一連の半導体製造工程で製造することができる。
【0040】また、2つの4分割フォトダイオードPD
R ,PDL は、共に互いに交わる2本の分割線により略
田の字状に4分割されている。
【0041】そして、反射面M1 により反射された発射
光LF は、収束手段である対物レンズ3により光ディス
ク2に収束照射され、光ディスク2から反射された戻り
光LR を、共通の対物レンズ3によって収束させ光半導
体素子7に戻す。
【0042】戻り光LR は、対物レンズ3により光回折
限界(即ちレンズの回折限界)近傍まで収束されるもの
であり、この光回折限界、即ち半導体レーザLDからの
発射光LF の波長をλ、対物レンズ3の開口数をN.
A.とするとき、発射光LF の直径を1.22λ/N.
A.より小とし、三角錐状の半導体構造4の発射光LF
を反射させる反射面M1 内に照射されるようにする。こ
こで、発光部4の光源として半導体レーザLDを用いる
と、その発射光LF の直径は、約1〜2μm程度とする
ことができる。一方、対物レンズ3の開口数N.A.が
例えば0.09〜0.1、発射光LF の波長λが780
nm程度の場合、回折限界は1.22λ/N.A.≒1
0μm程度となる。
【0043】三角錐状の半導体構造4は、光半導体素子
7に結晶成長させた所定の結晶面、例えば{111}B
結晶面により形成された反射面M1 と、例えば{11
0}結晶面により形成された2つの反射面M2 ,M3
からなり、前述の戻り光LR に関する対物レンズ3の共
焦点近傍位置に配置されて、レンズなど収束手段の共焦
点位置に発光部を配置し、この発光部のある共焦点位置
近傍に受光部を形成するいわゆるCLC(コンフォーカ
ル・レーザ・カプラ)構成とされている。この場合、通
常の成長条件下においては、半導体構造4を三角錐状に
成長させた後、自動的に結晶成長が停止するため、作製
プロセスの再現性に優れている。
【0044】そして、この三角錐状の半導体構造4の発
射光LF を反射させた一方の反射面M1 とは別の2つの
反射面M2 ,M3 によって、戻り光LR の一部が反射さ
れ、それぞれ第1の検出素子として右側の4分割フォト
ダイオードPDR (PD1R,PD2R,PD3R,P
4R),第2の検出素子として左側の4分割フォトダイ
オードPDL (PD1L,PD2L,PD3L,PD4L)に照
射される。
【0045】これら2つの4分割フォトダイオードPD
R ,PDL は、それぞれ反射鏡M2,M3 を挟んで三角
錐状の半導体構造の頂点と反対側に配置され、半導体レ
ーザLDの形成部の半導体基板1表面から後退して形成
された凹部1aに形成されている。
【0046】このとき、CLC構成を成す共焦点光学系
においては、焦点位置近傍に回折した光線全て、即ち0
次及び±1次光で形成される各回折光が、共焦点上の同
一面内に、分布を持ちながらも全て重なる特徴を有する
ために、戻ってきた光の一部を切り取るような本実施の
形態の場合においても、すべての回折成分が4分割フォ
トダイオードPD(PDR ,PDL )のある方向に全て
伝搬する。
【0047】この場合、重なり合った各干渉成分を再び
空間的に分離するためには、ある程度の距離を伝搬させ
る必要があるが、図1に示すように、半導体レーザLD
の形成部における光半導体素子7の表面、即ち半導体レ
ーザLDの上面から距離d分後退した位置に形成した半
導体基板1の凹部1aに4分割フォトダイオードP
R ,PDL を形成することによって、三角錐状の半導
体構造4から4分割フォトダイオードPDR ,PDL
での戻り光LR の伝搬距離Dを稼いで、戻り光LRの回
折パターンを充分に分離することができる。
【0048】そして、4分割フォトダイオードPDR
PDL に光ディスク2からの戻り光LR が照射されるこ
とにより、各4分割フォトダイオードPD1R〜PD4R
PD1L〜PD4Lから得られる信号に対して、後述するよ
うに演算を行って、トラッキングエラー信号等を検出す
ることができる。また、4分割フォトダイオードPD1R
〜PD4R,PD1L〜PD4L全体によって、光ディスク2
上の記録の読み出しすなわちRF信号の検出を行うこと
ができる。
【0049】ところで、伝搬距離によって干渉パターン
は大きく変わるため、デバイス設計時の各値に対応する
形で分割PDの数及びパターン、演算方法を変えなくて
はならない。以下に、上述の図1に示した本発明の実施
の形態において、この点の説明と演算方法について説明
を加える。
【0050】まず、図3にピットエッジの概略図を示
す。図3Aは一方のピットエッジpitedge( 1) 、図3
Bは他方のピットエッジpit edge( 2) における検出位
置をそれぞれ示す。図中上下の矢印は記録媒体の移動方
向、水平の矢印は検出方向を示す。ビームスポットSが
移動して、各ピットエッジpit edge( 1) ,pit edge
(2) における検出を行うことができる。
【0051】次に、フォトダイオードPD上で得られる
干渉パターンを図5及び図6に、各回折光のランディン
グ位置の計算結果を図7及び図8にそれぞれ示す。図5
〜図8では、共焦点位置からの分割PDの距離をL=1
00μm、分割PD全体の大きさを80×80(μm)
とし、図4に示した透過型簡易モデルにて計算した。
【0052】尚、用いた透過型簡易モデルは、図4Aに
示すように、ピットPからの戻り光LR を対物レンズ3
で収束し、その戻り光の共焦点位置にナイフエッジKE
を配置し、ナイフエッジKEで切り取られた戻り光をそ
れぞれ右側及び左側の4分割された光検出器PDR (P
1R,PD2R,PD3R,PD4R)及びPDL (PD1L
PD2L,PD3L,PD4L)で検出する構成のモデルであ
る。尚、図4Bは図4Aの右側について拡大した図であ
り、回折限界まで収束された戻り光が、ナイフエッジK
Eで切り取られる状態を示す。
【0053】共焦点ナイフエッジ構成(以後CKE構成
とする)では、図4A及び図4Bに示すように、共焦点
位置に配置されたピラミッドマスクによるナイフエッジ
KEによって、戻り光LR がそれぞれ左右にスプリット
されるが、図5及び図6より分離されたそれぞれの側
(以下チャンネルとする)におけるデトラックに対する
パターンの変化が、図14に示す従来型(三角錐状の半
導体構造によるナイフエッジがない構造;各回折光のラ
ンディング位置は図13を参照)のパターンの変化に概
ね準ずるものとなっていることが分かる。尚、実際の左
右の干渉パターンの分布は、三角錐状の半導体構造4の
反射面M2 ,M3 で戻り光LR 反射することによりピラ
ミッドの作用を受けて、その像が反転する。
【0054】ただし、図14に示した従来型では、デト
ラックの符号によりパターンが反転していたが、このC
KE構成では、図5及び図6より、左右の各チャンネル
ではデトラックの符号によりパターンの反転が起こるほ
どのパターンの変化は見えず、たすき掛けの演算例えば
{(左上+右下)−(右上+左下)}を行った場合に、
演算結果が+になる位置又は−になる位置に光量が偏っ
ている。
【0055】また、たすき掛けの関係に位置する仮想P
D同士(左上と右下、又は右上と左下)の信号和の差を
左右各チャンネルで求め、両チャンネルの信号を加算す
ることからトラッキングエラー信号TEが得られること
がわかる。さらに、左右いずれのチャンネルにおいて
も、プッシュプル信号(左−右)を得ようとすると、デ
トラックの量に係わらず概ね0となることがパターンか
ら容易に推測できる。即ち、プッシュプル信号が0にな
ることがわかる。
【0056】ここで、図9に示すように、図5及び図6
に示した各回折光の強度中心付近を同一パターン上に重
ねてプロットしてみると(図9A及び図9B)、同図中
段(図9C及び図9D)に示したように、各チャンネル
において、(0,0)光と強く干渉する項と、バックグ
ラウンド程度の極めて弱い干渉しか得られない項とに、
それぞれの回折光が位置していることが分かる。
【0057】例えば左側では(0,0)と強く干渉する
のは(1L),(2L)と表記した付近にランディング
する回折成分であり、その中でも、(1L)ではJ
(0,0)とD(−1,0),B(−1,+1),H
(0,+1)の各項が、(2L)ではI(0,0)とO
(+1,0),Q(+1,−1),K(0,−1)の各
項が、それぞれ干渉パターンに重要な要素となってい
る。一方、(0,0)とほとんど干渉しない項として、
(1NL),(2NL)のエリアにランディングする項
があり、これらはそれぞれN(+1,+1),P(+
1,0),R(+1,−1)の干渉、及びA(−1,+
1),C(−1,0),E(−1,−1)の干渉となっ
ており、(0,X)成分との干渉がほとんど得られない
ため、トラッキングエラー信号TEには大きく寄与しな
い。
【0058】これらの様子を従来型の干渉項のランディ
ング位置と干渉成分で模式的に表したものが、図9の最
下段に示した図9E及び図9Fであり、これによって同
図中の(1L)及び(2L)が、それぞれ従来型で言う
ところのPD2 及びPD3 に相当する干渉成分に準じて
いることがわかる。これらの項は、従来型のいわゆる位
相差検出法に準じた振る舞いをするが、PD1 ,PD4
に相当する項はほとんど機能していないため、左右いず
れかの片方のチャンネルだけでは、大きくオフセットを
有した位相差検出法によるトラッキングエラー信号TE
が得られることとなる。
【0059】同様の議論から右側で得られる信号は、従
来型で言うPD1 及びPD4 に相当する項であり、左側
で得られる信号と右側で得られる信号とを演算した結果
として、従来型の位相差検出法で得られる信号[(PD
1 +PD4 )−(PD2 +PD3 )]に準じた信号が得
られることがわかる(図15の従来型の位相差検出法に
よる信号特性と図10のCKE構成の場合の信号特性を
参照)。またオフセットは、左右で等しく、引き算とし
て得られたトラッキングエラー信号において、これらは
キャンセルされる。
【0060】従って、左側で得られる信号と右側で得ら
れる信号とを演算することによって、従来型の位相差検
出法で得られる信号と同様に、オフセットがなく良好な
トラッキングエラー信号TEが得られる。
【0061】そこで、一方のピットエッジpit edge
(1)又はpit edge(2)におけるトラッキングエラー
信号TEの検出方法として、次の数2に示す演算方法に
よりトラッキングエラー信号TEを検出することができ
る。
【0062】
【数2】TE={(PD2L+PD3L)−(PD1L+PD
4L)}−{(PD2R+PD3R)−(PD1R+PD4R)}
【0063】数2においては、第2の検出素子即ち左側
のフォトダイオードPDL において4分割されたフォト
ダイオードPD1L〜PD4Lにおいて検出した信号を、位
相差検出法により演算した第2の位相差検出信号{(P
2L+PD3L)−(PD1L+PD4L)}と、第1の検出
素子即ち右側のフォトダイオードPDR において4分割
されたフォトダイオードPD1R〜PD4Rにおいて検出し
た信号を、位相差検出法により演算した第1の位相差検
出信号{(PD2R+PD3R)−(PD1R+PD4R)}と
の差分をとってトラッキングエラー信号TEを得てい
る。
【0064】図10に、上述の数2の演算式を用いて計
算した各パラメータに対するトラッキングエラー信号T
Eの特性を示す。図10A〜図10Cは、それぞれディ
スクのラジアル方向のレンズシフト特性及びデューティ
比への依存、焦点深度内でのフォーカス依存特性を示し
ているが、いずれも良好な結果が得られており、有効な
トラッキングエラー信号TE検出手段であることがわか
る。
【0065】そして、図4に示す透過モデルにおいて、
CKE構成におけるプッシュプル法(CKE−PP)に
よるトラッキングエラー信号TEの演算式は次の数3の
ようになる。
【0066】
【数3】TE(CKE−PP)={(PD1L+PD2L
−(PD3L+PD4L)}−{(PD1R+PD2R)−(P
3R+PD4R)}
【0067】また、CKE−DPD即ち本発明によるC
KE構成における位相差検出法と、CKE−PP即ちC
KE構成におけるプッシュプル法とにおいて、フォトダ
イオードPDR ,PDL の分割線を共通化した場合に、
各検出方法によるトラッキングエラー信号の比較を図1
1Aに示す。尚、図11Aにおいては前述のCPP信号
の場合も同時に示す。また、ピット深さがλ/8nの光
学記録媒体に対してCKE−PP法によりトラッキング
エラー信号を検出した場合及びピット深さがλ/4nの
光学記録媒体に対してCKE−DPD法によりトラッキ
ングエラー信号を検出した場合の、レンズシフトによる
トラッキングエラー信号TEの変化を表す計算結果を、
それぞれ図11B及び図11Cに示す。
【0068】尚、図11A、図11B及び図11Cにお
いては、基本的にCKE−PPの信号が得られるように
最適化した分割線によるフォトダイオードの分割を行っ
た条件を用いて、それぞれの信号の計算を行っている。
【0069】そして、図11A、図11B及び図11C
から、いずれもレンズシフトの影響なく正確にトラッキ
ングエラー信号TEを取ることができるので、これらC
KE−DPD及びCKE−PPの分割線は共通化でき、
光学記録媒体のピット深さがλ/4nであっても、λ/
8nであっても、共にトラッキングエラー信号TEを得
ることができることが分かる。尚、CKE−PPの場合
は、λ/4n以外のピット深さの記録媒体においては、
λ/8nの結果に準じたトラッキングエラー信号特性が
得られる。
【0070】従って、製造プロセスの変更をする必要が
なく、CKE−PP、CKE−DPDの各トラッキング
エラー信号TEを得ることが可能となり、1つのCKE
デバイスで様々なピット深さのメディア(光学ディス
ク)に対応できることが大きな特長となる。
【0071】以上は図4に示した透過型のモデルについ
て演算を行ったが、図1の構成の光学装置においても同
様の考えを適用することができる。
【0072】まず、実際の左右の干渉パターンは、三角
錐状の半導体構造4の反射面M2 ,M3 で戻り光LR
射することにより、前述のように、その分布の像が反転
する。従って、図1の構成のフォトダイオードPD
L (PD1L,PD2L,PD3L,PD4L),PDR (PD
1R,PD2R,PD3R,PD4R)においては、モデルの場
合と比較すると、PD1LとPD4L,PD1RとPD4Rでそ
れぞれ各回折光のランディング位置の位置関係が入れ替
わる。
【0073】即ち、トラッキングエラー信号TEの演算
式は、PD1LとPD4L,PD1RとPD4Rが入れ替わる
が、結局は以下の数4に示すように、数2と同様の式に
なる。
【0074】
【数4】TE={(PD2L+PD3L)−(PD1L+PD
4L)}−{(PD2R+PD3R)−(PD1R+PD4R)}
【0075】尚、CKE−PP法によるトラッキングエ
ラー信号TEは、PD1 とPD4 が入れ替わることによ
り、演算式の内容も次の数5に示すように変わる。
【0076】
【数5】TE(CKE−PP)={(PD1L+PD3L
−(PD2L+PD4L)}−{(PD1R+PD3R)−(P
2R+PD4R)}
【0077】上述のように一方のピットエッジからの回
折光を第1の検出素子で検出した第1の検出信号を演算
して得た第1の位相差検出信号と、第2の検出素子で検
出した第2の検出信号を演算して得た第2の位相差検出
信号との演算を行うことにより、ピット深さがλ/4n
の光学記録媒体に対してトラッキングエラー信号の検出
を行うことができる。また、実際のフォーカスサーボに
対応したわずかなデフォーカスを有する場合でも、トラ
ッキングエラー信号の検出を正確に行うことができる。
【0078】尚、フォーカスエラー信号FEは、光学記
録媒体のピット深さによらず、2つの4分割フォトダイ
オードPDR ,PDL を用いて、公知の検出方法により
検出することができる。例えば、次の数6のように演算
を行って、フォーカスエラー信号FEを得ることができ
る。
【0079】
【数6】 FE=(PD1L−PD4L)+(PD1R−PD4R
【0080】そして、2つの4分割フォトダイオードに
おいて、それぞれCKE−PP法によるトラッキングエ
ラー信号の検出とフォーカスエラー信号の検出ができる
ように、互いに交わる2本の分割線を引くようにすれ
ば、上述のように光学記録媒体のピット深さがλ/4n
であっても、λ/8nであっても、共にトラッキングエ
ラー信号TEを得ることができ、またフォーカスエラー
信号FEを検出することができる。
【0081】また、図12に本発明に係る光学装置の他
の実施の形態を示す。この光学装置20は、半導体レー
ザLDから発射される発射光LF が被照射部にて反射し
て得られる戻り光LR の共焦点位置近傍に配置された半
導体構造12と、この半導体構造12の発射光LF を反
射させる第1の反射面M1 とは別の、第2の反射面M2
と、第3の反射面M3 とにそれぞれ対向して配置された
光検出素子としてのフォトダイオードPD1A,PD2A
PD1B,PD2Bとを有し、第2の反射面M2 及び第3の
反射面M3 は、戻り光LR の一部を反射するように配置
され、光検出素子において信号を検出するものである。
【0082】また、例えば結晶面(100)から<01
1>方向に略9°傾斜した半導体基板11上に4つの結
晶面(1−1−1),(11−1),(1−11),
(111)を有する半導体構造12が配置される。結晶
面(1−1−1)は、半導体レーザLDに対向する第1
の反射面M1 を、結晶面(1−11)は第2の反射面M
2 を、また、結晶面(1−11)は第3の反射面M3
それぞれ形成している。さらに、第2の反射面M2 に対
向して光路に沿って半導体構造12より順にフォトダイ
オードPD1A,PD2Aが、また、第3の反射面M3 に対
向して光路に沿って半導体構造12より順にフォトダイ
オードPD1B,PD2Bがそれぞれ配置されている。さら
に、フォトダイオードPD2A,PD2Bは基板11に形成
された結晶面(11−1)及び(1−11)部分にそれ
ぞれ配置されている。
【0083】この光学装置20においては、半導体レー
ザLDから発射されるレーザ光は半導体構造12上の第
1の反射面M1 によって基板11に対して略垂直方向に
反射して、図示しないが収束手段にて収束されて光学記
録媒体等の被照射部にて焦点を結ぶ。被照射部にて反射
された戻り光LR は、収束手段にて再び収束されて半導
体構造12の第2の反射面M2 及び第3の反射面M3
て反射し、第2の反射面M2 にて反射した戻り光LR
右側のフォトダイオードPDR (PD1A,PD2A)にて
受光され、第3の反射面M3 にて反射した戻り光LR
左側のフォトダイオードPDL (PD1B,PD2B)にて
受光される。
【0084】この光学装置20においても、先の実施の
形態の光学装置10と同様に、本発明を適用することが
できる。この場合には、図9に示した手法等を用いて、
例えば半導体構造12側のフォトダイオードPD1A,P
1Bを4分割することにより、右側及び左側でそれぞれ
位相差検出法による演算を行うことができるように構成
すればよい。そしてディスクの一方のピットエッジから
の回折光を、それぞれ右側のフォトダイオードPDR
検出した第1の検出信号を演算して第1の位相差検出信
号を、左側のフォトダイオードPDL で検出した第2の
検出信号を演算して第2の位相差検出信号をそれぞれ得
て、これら第1の位相差検出信号と第2の位相差検出信
号とを演算することにより、トラッキングエラー信号T
Eを得ることができる。
【0085】フォーカスエラー信号FEは、例えばFE
=(PD1A−PD2A)+(PD1B−PD2B)と、半導体
構造12から近いフォトダイオードの信号と、半導体構
造12から遠いフォトダイオードの信号とを演算して得
ることができる。
【0086】これにより、先の実施の形態の光学装置1
0と同様に、ピット深さがλ/4nである規格のディス
クに対して、充分なトラッキングエラー信号を検出する
ことができる。また、レンズシフトやデフォーカスの影
響に強いトラッキングエラー信号TEを得ることができ
る。
【0087】尚、図12の実施の形態では、左右フォト
ダイオードPDR ,PDL の後段のフォトダイオードP
2A及びPD2Bを半導体基板1から斜面として形成され
た結晶面に設ける構成としたが、後段のフォトダイオー
ドPD2A及びPD2Bを半導体基板1に形成した凹部1a
の平面に設ける構成としてもよい。
【0088】尚、上述の実施の形態の他、従来的提案さ
れているように発光部と受光部が個別素子として用意さ
れ、組み合わせて作製する場合でも、発光部と受光部と
ナイフエッジを構成する光学部品とを適切に配置すれ
ば、上述の演算方法を適用することができる。
【0089】上述の光学装置によれば、CLCデバイス
とトラッキングサーボ信号の検出に特徴を有することに
より、下記の利点を有する。 (1)従来の通常の位相差検出方式と同様に、トラッキ
ングエラー信号がレンズシフトに強くなる。 (2)トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信
号の検出のために付加する光学部品がないため、部品点
数を削減した簡素な光学系を構成することができる。従
って、組立工程及び調整工程の簡素化を図ることができ
る。 (3)部品点数の削減及び工程の簡素化により製造コス
トが低減できる。 (4)付加する光学部品がないため、光学的ロスが低減
され、低消費電力化できる。 (5)同一の半導体基体に半導体レーザ、光検出素子、
及び三角錐状の半導体構造を形成するので、完成後の経
時変化が少ない。 (6)小型軽量化が実現可能で、これによる応答速度の
向上が図られる。 (7)従来とほぼ同等の消費電力のままで、より高速な
線速度を有する光学記録媒体の記録・再生ができる。 (8)半導体バッチプロセスにより素子を作製できるた
め、安価に製造することができる。 (9)半導体レーザLDの端面近傍に形成される半導体
構造の結晶成長は、所定の形状を成長させた後成長が自
動的に停止するため、設計通りに半導体構造を形成する
ことができ、歩留まり良く製造することができることか
ら、安価で再現性良く製造することができる。 (10)各チャンネルの受光素子を4分割とした場合、
CKE−PP(共焦点ナイフエッジ−プッシュプル法)
による信号検出が可能な構成とすることができ、さまざ
まなピット深さのディスクに対応可能である。従って、
例えば記録や再生波長が同じでピット深さが異なる複数
種のディスクに対向可能な光学装置を構成することもで
きる。
【0090】本発明の光学装置は、上述の実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲でその他様々な構成が取り得る。
【0091】
【発明の効果】上述の本発明による光学装置によれば、
半導体レーザの形成部における半導体基体の基板表面か
ら所要の深さをもって後退して形成された、半導体基体
の凹部に光検出素子が形成されているため、反射面によ
り光検出素子に照射される収束手段からの戻り光の回折
パターンをよく分離して光検出素子にて受光することが
できる。これにより、デフォーカスに起因するトラッキ
ングエラー信号の変動をなくして、より正確にトラッキ
ングサーボを行うことができる。また、レンズシフトに
よるトラッキングエラー信号のオフセットも従来に比べ
て大きく低減できる。
【0092】上述のように一方のピットエッジからの回
折光を第1の検出素子即ち右側の4分割フォトダイオー
ドで検出した検出信号を位相差検出法により演算して得
た第1の位相差検出信号と、第2の検出素子即ち左側の
4分割フォトダイオードで検出した検出信号を位相差検
出法により演算して得た第2の位相差検出信号との演算
を行うことにより、ピット深さがλ/4nの光学記録媒
体に対してもトラッキングエラー信号の検出を行うこと
ができる。また、実際のフォーカスサーボに対応したわ
ずかなデフォーカスを有する場合でも、トラッキングエ
ラー信号の検出を正確に行うことができる。
【0093】特に、ピットの一方のピットエッジからの
回折光を、第1の検出素子で検出した検出信号を位相差
検出法により演算した第1の位相差検出信号と、第2の
検出素子で検出した検出信号を位相差検出法で演算した
第2の位相差検出信号とを得て、これら第1の位相差検
出信号と第2の位相差検出信号とを演算することによ
り、ピット深さがλ/4nである規格のディスクに対し
ても、充分なトラッキングエラー信号を検出することが
できる。従って、様々なピット深さのディスクに対応可
能である。
【0094】また、CKE構成のプッシュプル法と同一
の分割フォトダイオードを使うことができ、この点から
も様々なピット深さのディスクに対応可能である。
【0095】そして、トラッキングエラー信号の検出の
ために付加する光学部品がないため、部品点数を削減し
た簡素な光学系を構成できる。このため、調整工程の簡
素化が実現できる。これにより、光学装置の低製造コス
ト化を図ることができ、また光量のロスが低減されて低
消費電力化が図られる。
【0096】また、本発明により光学装置を小型軽量化
することができ、さらに応答速度の向上がなされる。従
って本発明により、従来の消費電力で、より高速な線速
度を有する光学記録媒体の記録・再生が可能となる。
【0097】また、本発明により、光学装置の組立後の
経時変化を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の一実施の形態の概略構成図
(斜視図)である。
【図2】A 図1の光学装置の側面図である。 B 図1の光学装置の平面図である。
【図3】A、B ピットエッジの概略図である。
【図4】A、B 計算に用いた光学系のモデルを示す図
である。
【図5】A〜C 左側のフォトダイオードにおける干渉
パターンである。 D〜F 右側のフォトダイオードにおける干渉パターン
である。
【図6】A〜C 左側のフォトダイオードにおける干渉
パターンである。 D〜F 右側のフォトダイオードにおける干渉パターン
である。
【図7】左側のフォトダイオードにおける各回折光ラン
ディング位置の関係を示すパターンである。
【図8】右側のフォトダイオードにおける各回折光ラン
ディング位置の関係を示すパターンである。
【図9】CKE構成と従来型との関係を説明する図であ
る。
【図10】CKE構成の場合のトラッキングエラー信号
の特性を示す図である。 A レンズシフトに対するトラッキングエラー信号の変
化である。 B ディスクピットのデューティとトラッキングエラー
信号との関係である。 C 焦点深度内程度のフォーカスずれに対するトラッキ
ングエラー信号の変化である。
【図11】A CKE構成におけるDPD法と他のトラ
ッキングエラー信号の検出例を比較した図である。 B CKE構成におけるCKEプッシュプル法によるト
ラッキングエラー信号のレンズシフトによる変化を示す
図である。 C CKE構成におけるDPD法によるトラッキングエ
ラー信号のレンズシフトによる変化を示す図である。
【図12】本発明の光学装置の他の実施の形態の概略構
成図である。
【図13】従来型の場合のフォトダイオード上での各回
折光のランディング位置を示す図である。
【図14】従来型の場合のフォトダイオード上での干渉
パターンを示す図である。 A〜C 第1のピットエッジによる場合の図である。 D〜F 第2のピットエッジによる場合の図である。
【図15】従来型の場合のトラッキングエラー信号の特
性を示す図である。 A レンズシフトに対するトラッキングエラー信号の変
化である。 B ディスクピットのデューティとトラッキングエラー
信号との関係である。 C 焦点深度内程度のフォーカスずれに対するトラッキ
ングエラー信号の変化である。
【図16】従来の光学装置の概略構成図である。
【図17】A、B プッシュプル法によるトラッキング
サーボを説明する図である。
【図18】プッシュプル法における問題点を説明する図
である。 A レンズがシフトした場合のオフセットを示す図であ
る。 B レンズが傾いた場合のオフセットを示す図である。
【図19】従来のプッシュプル法によるトラッキングエ
ラー信号である。
【図20】3スポット法によるトラッキングサーボを説
明する図である。
【図21】位相差検出法によるトラッキングサーボを説
明する図である。
【図22】CPP法によるトラッキングエラー信号とデ
フォーカス量との関係を示す図である。
【符号の説明】 1,11 半導体基板、1a 凹部、2 光ディスク、
3 対物レンズ、4 三角錐状の半導体構造、7 光半
導体素子、10,20 光学装置、12 半導体構造、
51 レンズ、52 ディスク、LF 発射光、LR
戻り光、M1 ,M2 ,M3 反射面、LD 半導体レー
ザ、T ディスクのタンジェンシャル方向、P ディス
クのピット、PD,PD1 ,PD2 ,PD3 ,PD4
PDR ,PDL ,PD1R,PD2R,PD3R,PD4R,P
1L,PD2L,PD3L,PD4L,PD1A,PD2A,PD
1B,PD2B フォトダイオード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発光部から
の光を光記録媒体例えば光ディスク、相変化型光ディス
などの被照射部に照射し、被照射部からの反射による
戻り光を受光検出する場合、特に深さλ/4nのピッ
ト、又はそれに準ずる記録部位を有する光ディスクに対
するトラッキングエラー信号を検出する場合に適用して
好適な光学装置に係わる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そして、トラックと入射ビームの中心軸が
ずれている時には、±1次回折光の回折情報に差が生ず
るため、TE=(PDL −PDR )が0とならず、ずれ
た方向に応じて正又は負の値を示す。これにより、トラ
ックとのずれの方向や量を検出することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、プッシュプル法においては、再生用
レーザの波長をλ、ディスク52の透明基板の屈折率を
nとするとき、ディスク52のピットの深さがλ/4n
である場合に、0次回折光と±1次回折光との干渉によ
信号が0となるため、原理的にトラッキングエラー信
号の検出ができなくなる。従って、ピットの深さがλ/
4nである規格のディスク52には用いることができな
い。例えば、DVD(Dedital Versatile Disk)−RO
M、DVD−Videoはこのピットの深さがλ/4n
の近傍となる規格であるため、プッシュプル法の適用は
できない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】戻り光LR は、対物レンズ3により光回折
限界(即ちレンズの回折限界)近傍まで収束されるもの
であり、この光回折限界、即ち半導体レーザLDからの
発射光LF の波長をλ、対物レンズ3の光学装置10側
開口数をN.A.とするとき、焦点面及びその近傍で
の戻り光LR の直径はおよそ1.22λ/N.A.であ
る。例えば、対物レンズ3の開口数N.A.が例えば
0.09〜0.1、発射光LF の波長λが780nm程
度の場合、回折限界は1.22λ/N.A.≒10μm
程度となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】この場合、重なり合った各干渉成分を再び
空間的に分離するためには、ある程度の距離を伝搬させ
る必要があるが、図1に示すように、半導体レーザLD
の形成部における光半導体素子7の表面、即ち半導体レ
ーザLDの上面から距離d分後退した位置に形成した半
導体基板1の凹部1aに4分割フォトダイオードP
R ,PDL を形成することによって、三角錐状の半導
体構造4から4分割フォトダイオードPDR ,PDL
での戻り光LR の伝搬距離を稼いで、戻り光LRの回
折パターンを充分に分離することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】まず、図3に光ディスク面内のピットエッ
ジの概略図を示す。図3Aは一方のピットエッジpit ed
ge( 1) 、図3Bは他方のピットエッジpit edge( 2)
における検出位置をそれぞれ示す。図中上下の矢印は記
録媒体の移動方向、水平の矢印は検出方向を示す。ビー
ムスポットS又はピット列が移動して、各ピットエッジ
pit edge( 1) ,pit edge( 2) における検出を行うこ
とができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】ただし、図14に示した従来型では、デト
ラックの符号によりパターンが反転していたが、このC
KE構成では、図5及び図6より、左右の各チャンネル
ではデトラックの符号によりパターンの反転が起こるほ
どのパターンの変化は見えず、たすき掛けの演算例えば
{(左上+右下)−(右上+左下)}を行った場合に、
演算結果が+になる位置又は−になる位置に光量が偏っ
ている。ただし、この左右のオフセット量は、後述する
ように同じである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】また、たすき掛けの関係に位置する仮想P
D同士(左上と右下、又は右上と左下)の信号和の差を
左右各チャンネルで求め、両チャンネルの信号を減算
ることからトラッキングエラー信号TEが得られること
がわかる。さらに、左右いずれのチャンネルにおいて
も、各チャネル内の左右のフォトダイオードPD群から
得られるプッシュプル信号は、デトラックの量に係わら
ず概ね0となることがパターンから容易に推測できる。
即ち、プッシュプル信号が0になることがわかる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】これらの様子を従来型の干渉項のランディ
ング位置と干渉成分で模式的に表したものが、図9の最
下段に示した図9E及び図9Fであり、これによって同
図中の(1L)及び(2L)が、それぞれ従来型で言う
ところのPD2 及びPD3 に相当する干渉成分に準じて
いることがわかる。これらの項は、従来型のいわゆる位
相差検出法に準じた振る舞いをするが、PD1 ,PD4
に相当する項はほとんど機能していないため、左右いず
れかの片方のチャンネルだけでは、オフセットを有した
位相差検出法によるトラッキングエラー信号TEが得ら
れることとなる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】尚、図11A、図11B及び図11Cにお
いては、基本的にCKE−PPの信号及びフォーカスエ
ラー信号(数6参照)が得られるように最適化した分割
線によるフォトダイオードの分割を行った条件を用い
て、それぞれの信号の計算を行っている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射面にピットが形成された光学記録媒
    体から成る被照射部と、 半導体レーザと、複数の反射面から成る半導体構造と、
    光検出素子とが、同一半導体基体に形成された半導体部
    と、 上記半導体レーザからの発射光を上記被照射部に収束照
    射し、更に上記被照射部から反射された戻り光を収束さ
    せる収束手段とを有し、 上記半導体構造は、少なくとも上記半導体レーザからの
    発射光を反射させる第1の反射面と、上記収束手段から
    の戻り光の一部を上記光検出素子に照射させる第2の反
    射面及び第3の反射面を有して成り、 上記半導体構造の上記第1の反射面、第2の反射面及び
    第3の反射面は、上記収束手段の共焦点近傍に形成さ
    れ、 上記光検出素子は、上記第2の反射面で反射された上記
    戻り光を受光する第1の検出素子と、上記第3の反射面
    で反射された上記戻り光を受光する第2の検出素子を有
    し、該第1の検出素子及び該第2の検出素子は、少なく
    とも4分割されて成り、 上記第1の検出素子においては、上記光学記録媒体に形
    成された上記ピットの一方のピットエッジからの回折光
    から、各分割された検出素子における検出信号が位相差
    検出法により演算が行われることにより、第1の位相差
    検出信号が検出され、 上記第2の検出素子においては、上記一方のピットエッ
    ジからの回折光から、各分割された検出素子における検
    出信号が位相差検出法により演算が行われることによ
    り、第2の位相差検出信号が検出され、 上記第1の位相差検出信号と上記第2の位相差検出信号
    とを演算することによって、トラッキングエラー信号を
    得るようにしたことを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体構造の上記第1の反射面、第
    2の反射面及び第3の反射面が、上記半導体基体に結晶
    成長させた所定の結晶面によって構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 上記半導体構造が、上記第1の反射面、
    上記第2の反射面及び上記第3の反射面により構成され
    た三角錐状であることを特徴とする請求項1に記載の光
    学装置。
  4. 【請求項4】 上記半導体基体には、上記半導体レーザ
    の形成部における上記半導体基体の基板表面から、所要
    の深さをもって後退する凹部が形成されて、該凹部に上
    記光検出素子が形成されて成ることを特徴とする請求項
    1に記載の光学装置。
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