JPH11119623A - ベルト搬送装置 - Google Patents

ベルト搬送装置

Info

Publication number
JPH11119623A
JPH11119623A JP9277402A JP27740297A JPH11119623A JP H11119623 A JPH11119623 A JP H11119623A JP 9277402 A JP9277402 A JP 9277402A JP 27740297 A JP27740297 A JP 27740297A JP H11119623 A JPH11119623 A JP H11119623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
roll
cleaning
cleaning member
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9277402A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Hokari
則雄 保苅
Satoshi Fukada
聡 深田
Naoto Nishi
直人 西
Junichiro Samejima
淳一郎 鮫島
Hideji Izeki
秀二 井関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP9277402A priority Critical patent/JPH11119623A/ja
Publication of JPH11119623A publication Critical patent/JPH11119623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの裏面または前記ベルトを支持して回
転させるベルト駆動ロール表面を接触してクリーニング
する清掃部材を駆動装置を設けずに前記清掃部材の接触
部分を移動させて、前記清掃部材が長期間使用できるよ
うにすること 【解決手段】 ベルト駆動ロール26を含む複数のベル
ト搬送ロール26〜29,Irと、前記複数のベルト搬
送ロール26〜29,Irに支持されたベルトB,と、
前記ベルト駆動ロール26の表面または前記ベルトBの
内面に接触して前記表面をクリーニングする清掃部材C
Rと、前記清掃部材CRを前記ベルト駆動ロール26の通
常の使用時の正方向回転と逆方向にのみ回転可能に支持
する清掃部材支持装置とを有するクリーニング装置Rc
とから構成されて画像形成装置Uに備えられたベルト搬
送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の画像形成装置に使用されるベルト搬送装置に関する。
前記ベルト搬送装置は、電子写真複写機等の画像形成装
置において、ベルト状の感光体、中間転写体等の像保持
体を搬送する装置、または用紙搬送装置等で使用され
る。
【0002】
【従来の技術】前記ベルト搬送装置に備えられたベルト
と前記ベルトを支持して回転駆動するベルト駆動ロール
との接触面の汚れは主に浮遊するトナーが帯電したベル
トに付着することによって発生する。浮遊するトナーに
は現像装置からのクラウド・トナーや未定着トナー像か
ら飛散したトナーがあるが、前記飛散トナーは比較的帯
電量が大きく、飛散した位置の近傍のアースされた部材
であるグランド部材に付着する。これに対して現像装置
からのクラウド・トナーは帯電量が少なく、画像形成装
置内の空気の流れに乗ってさまざまな箇所に移動し、帯
電している部材に付着する。
【0003】画像形成装置のフレーム等の汚れは前記飛
散トナーの付着によるが、この場合の汚れは前記画像形
成装置のフレーム等の美観を損なったり、紙詰まり用紙
の除去の時の手の汚れの原因となったりする。しかし、
前記ベルトやベルト駆動ロールなどの機能上の問題とな
ることは少なかった。これに対しクラウド・トナーが帯
電した部材に付着する場合、前記帯電部材、特に誘電体
ベルトや前記誘電体ベルトを駆動するベルト駆動ロール
に前記クラウド・トナーが付着すると摩擦係数が変化
し、前記ベルトがスリップし易くなるという問題があっ
た。このような問題を解決する技術としては従来下記の
技術(J01)〜(J02)が知られている。 (J01)(図7に示す技術) 図7は従来のベルト搬送装置に備えられたベルト駆動ロ
ール表面をクリーニングするクリーニング装置の概略説
明図である。図7に示すクリーニング装置はベルト01
の内側で前記ベルト01を回転駆動するベルト駆動ロー
ル02の反対側に配置されてベルト搬送装置に固定され
おり、前記ベルト駆動ロール02の表面に毛先が接触す
るブラシ03を有している。前記ベルト駆動ロール02
が回転することによって前記ベルト駆動ロール02表面
に付着したトナーや埃が前記ブラシ03に擦り取られ
る。 (J02)(特公平2−26232号公報に記載の技術) この公報には無端状の表面を有するベルトの内周面(裏
面)または前記ベルトを回転駆動するベルト駆動ロール
の表面に接触してクリーニングする清掃部材によって前
記ベルトの内周面または前記ベルト駆動ロール表面に付
着したトナーや埃を除去する技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術(J01)
および(J02)において、清掃部材が前記ベルト裏面ま
たはベルト駆動ロールの表面に接触する部分が常に同じ
部分であれば、前記部分にトナーや埃などの汚れが溜ま
ると清掃部材の清掃能力の低下し清掃部材が長期間使用
できないという問題がある。このような場合、清掃部材
の交換の期間が短くなり交換頻度が増えると使用者側の
負担が増える。さらにメンテナンスマンによる前記清掃
部材の交換を作業が行われた場合にはメンテナンスの費
用が使用者側の負担となるという問題がある。また、あ
らかじめ設定したコピーの一定枚数分が終了したときに
前記清掃部材を回転させて、ベルト裏面またはベルト駆
動ロール表面と前記清掃部材との接触位置を変えるため
に前記清掃部材を駆動する駆動装置や前記清掃部材を微
速度に回転させる駆動装置を設ける方法も考えられる
が、いずれもコスト上昇要因となるという問題がある。
【0005】本発明は、前述の事情に鑑み、下記(O0
1)の記載内容を課題とする。 (O01)ベルトの裏面または前記ベルトを支持して回転
させるベルト駆動ロール表面をクリーニングする清掃部
材を駆動装置を設けずに汚れの溜まった前記清掃部材の
接触部分を移動させて、前記清掃部材が長期間使用でき
るようにすること
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0007】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明のベルト搬送装置は像担持体(16)表面に形成し
たトナー像を記録シート(S)に転写し、前記記録シー
ト(S)上に転写した未定着トナー像を定着して前記記
録シート(S)上に定着トナー像を形成する画像形成装
置で使用するベルト搬送装置において、下記の要件を備
えたことを特徴とする、(A01)ベルト駆動ロール(2
6)を含む複数のベルト搬送ロール(26〜29,I
r)、(A02)前記複数のベルト搬送ロール(26〜2
9,Ir)に支持されたベルト(B,72)、(A03)
前記ベルト駆動ロール(26)の表面または前記ベルト
(B,72)の内面に接触して前記表面をクリーニング
する清掃部材(CR,72)と、前記清掃部材(CR,7
2)を前記ベルト駆動ロール(26)の通常の使用時の
正方向回転と逆方向にのみ回転可能に支持する清掃部材
支持装置とを有するクリーニング装置(Rc)。
【0008】(本発明の作用)前述の特徴を備えた本発
明のベルト搬送装置では、ベルト搬送装置(H)が備え
られた画像形成装置(U)は、像担持体(16)表面に
形成したトナー像を記録シート(S)に転写し、前記記
録シート(S)上に転写した未定着トナー像を定着して
前記記録シート(S)上に定着トナー像を形成する。ベ
ルト駆動ロール(26)を含む複数のベルト搬送ロール
(26〜29,Ir)は、ベルト(B,72)を支持す
る。クリーニング装置(Rc)が有する清掃部材(CR,
72)は、清掃部材支持装置によって前記ベルト駆動ロ
ール(26)の通常の使用時の正方向回転と逆方向にの
み回転可能に支持されて、前記ベルト駆動ロール(2
6)の表面または前記ベルト(B,72)の内面に接触
して前記表面または内面をクリーニングする。
【0009】前記クリーニングによって次第に清掃部材
(CR,72)の前記ベルト駆動ロール(26)表面ま
たは前記ベルト(B,72)の内面に接触している部分
に汚れが溜まってきて前記清掃部材(CR,72)の清
掃能力が低下する。しかし、前記清掃部材(CR,7
2)を回転させて前記汚れの溜まった前記清掃部材(C
R,72)の接触部分を移動させて、前記ベルト駆動ロ
ール(26)表面または前記ベルト(B,72)の内面
に汚れの溜まっていない部分を接触させる。このため、
前記清掃部材(CR,72)に汚れが溜まって清掃部材
(CR,72)の清掃能力が低下するたびに前記清掃部
材(CR,72)を取り替える必要がないので、前記清
掃部材(CR,72)が長期間使用できることになる。
なお、前記清掃部材(CR,72)の回転させるための
駆動方法としては手動または前記ベルト駆動ロール(2
6)などの他の部材の駆動装置と連動させるなどの方法
が採用できる。
【0010】(実施の形態1)本発明の実施の形態1
は、前記本発明において下記の要件(A04)、(A05)
を備えたことを特徴とする、(A04)前記ベルト駆動ロ
ール(26)が通常の使用時の正方向回転と逆方向に回
転したときに前記清掃部材(CR,72)が前記ベルト
駆動ロール(26)または前記ベルト(B,72)と連
れ回りするように前記清掃部材(CR,72)を一方向
にのみ回転可能に支持する前記清掃部材支持装置、(A
05)前記ベルト駆動ロール(26)を正方向または逆方
向に回転させるロール駆動用モータ(M)と、前記ロー
ル駆動用モータ(M)を駆動するモータ駆動回路(E)
と、前記モータ駆動回路(E)に駆動信号を出力するベ
ルト駆動信号出力手段(C)とを有するベルト駆動制御
装置(V)。
【0011】(実施の形態1の作用)前述の構成を備え
た本発明の実施の形態1では、ベルト駆動制御装置
(V)が有するベルト駆動信号出力手段(C)はモータ
駆動回路(E)に駆動信号を出力する。ベルト駆動制御
装置(V)のモータ駆動回路(E)はロール駆動用モー
タ(M)を駆動し、前記ベルト駆動制御装置(V)のロ
ール駆動用モータ(M)は前記ベルト駆動ロール(2
6)を正方向または逆方向に回転させる。前記清掃部材
支持装置は、前記ベルト駆動ロール(26)が通常の使
用時の正方向回転と逆方向に回転したときに前記清掃部
材(CR,72)が前記ベルト駆動ロール(26)また
は前記ベルト(B,72)と連れ回りするように前記清
掃部材(CR,72)を一方向にのみ回転可能に支持す
る。
【0012】したがって、前記ベルト駆動制御装置
(V)のロール駆動用モータ(M)によってベルト駆動
ロール(26)を逆方向に回転させることによって前記
清掃部材(CR,72)が前記ベルト駆動ロール(2
6)または前記ベルト(B,72)と連れ回りする。こ
のため、前記清掃部材(CR,72)を回転させるため
の駆動装置を設けることなく前記清掃部材(CR,7
2)を回転させて汚れが溜まった前記清掃部材(CR,
72)の接触部分を移動させて、前記ベルト駆動ロール
(26)表面または前記ベルト(B,72)の内面に汚
れの溜まっていない部分を接触させることが可能とな
る。
【0013】(実施の形態2)本発明の実施の形態2
は、前記本発明の実施の形態1において下記の要件(A
06)を備えたことを特徴とする、(A06)あらかじめ設
定した回数以上の画像記録動作を行ったときに前記ベル
ト駆動ロール(26)を通常の回転方向と前記逆方向に
回転させる前記ベルト駆動制御装置(V)。 (実施の形態2の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態2では、ベルト駆動制御装置(V)はあらかじ
め設定した回数以上の画像記録動作を行ったときに前記
ベルト駆動ロール(26)を通常の回転方向と前記逆方
向に回転させる。設定された回数以上の画像記録動作に
よって前記ベルト駆動ロール(26)の表面またはベル
ト(B,72)の裏面の汚れの度合いが高くなり前記ク
リーニング装置(Rc)の清掃部材(CR,72)の前記
ベルト駆動ロール(26)の表面またはベルト(B,7
2)の裏面との接触部分に汚れが溜まって清掃能力が低
下した場合、前記クリーニング装置(Rc)の清掃部材
(CR,72)の前記接触部分に汚れが溜まった後に前
記清掃部材(CR,72)の前記汚れた接触部分が移動
する。したがって、あらかじめ設定した回数以上の画像
記録動作の後には前記清掃部材(CR,72)の清掃能
力が低下することがない。
【0014】(実施の形態3)本発明の実施の形態3
は、前記本発明または本発明の実施の形態1ないし2の
いずれかにおいて記の要件(A07)を備えたことを特徴
とする、(A07)前記像担持体(16)表面のトナー像
をベルト(B,72)表面に1次転写する1次転写領域
(Q3)およびベルト(B,72)表面に1次転写され
たトナー像を記録シート(S)に2次転写する2次転写
領域(Q4)を通って搬送される中間転写ベルト(B)
により構成される前記ベルト(B,72)。 (実施の形態3の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態3では、ベルト(B,72)を構成する中間転
写ベルト(B)は前記像担持体(16)表面のトナー像
をベルト(B,72)表面に1次転写する1次転写領域
(Q3)およびベルト(B,72)表面に1次転写され
たトナー像を記録シート(S)に2次転写する2次転写
領域(Q4)を通って搬送される。
【0015】前記クリーニング装置(Rc)の前記清掃
部材(CR,72)を回転させて汚れが溜まった前記清
掃部材(CR,72)の接触部分を移動させて、前記ベ
ルト駆動ロール(26)表面または前記中間転写ベルト
(B)の内面に汚れの溜まっていない部分を接触させ
る。このため、前記清掃部材(CR,72)に汚れが溜
まって清掃部材(CR,72)の清掃能力が低下するた
びに前記清掃部材(CR,72)を取り替える必要がな
いので、中間転写ベルト(B)を備えたベルト搬送装置
(H)でも前記清掃部材(CR,72)が長期間使用で
きることになる。
【0016】(実施の形態4)本発明の実施の形態4
は、前記本発明または本発明の実施の形態1ないし2の
いずれかにおいて前記の要件(A08)を備えたことを特
徴とする、(A08)表面にトナー像が形成される像担持
体(16)として使用される像担持ベルトにより構成さ
れた前記ベルト(B,72)。 (実施の形態4の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態4では、ベルト(B,72)を構成する像担持
ベルトは表面にトナー像が形成される像担持体(16)
として使用される。前記クリーニング装置(Rc)の前
記清掃部材(CR,72)を回転させて汚れが溜まった
前記清掃部材(CR,72)の接触部分を移動させて、
前記ベルト駆動ロール(26)表面または前像担持ベル
トの内面に汚れの溜まっていない部分を接触させる。こ
のため、前記清掃部材(CR,72)に汚れが溜まって
清掃部材(CR,72)の清掃能力が低下するたびに前
記清掃部材(CR,72)を取り替える必要がないの
で、像担持ベルトを備えたベルト搬送装置(H)でも前
記清掃部材(CR,72)が長期間使用できることにな
る。
【0017】(実施の形態5)本発明の実施の形態5
は、前記本発明または本発明の実施の形態1ないし2の
いずれかにおいて下記の要件(A09)を備えたことを特
徴とする、(A09)前記トナー像を記録シート(S)に
転写する転写領域(Qy〜Qk)に記録シート(S)を搬
送するシート搬送ベルト(72)により構成される前記
ベルト(B,72)。 (実施の形態5の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態5では、ベルト(B,72)を構成するシート
搬送ベルト(72)は前記トナー像を記録シート(S)
に転写する転写領域(Qy〜Qk)に記録シート(S)を
搬送する。前記クリーニング装置(Rc)の前記清掃部
材(CR,72)を回転させて汚れが溜まった前記清掃
部材(CR,72)の接触部分を移動させて、前記ベル
ト駆動ロール(26)表面または前記シート搬送ベルト
(72)の内面に汚れの溜まっていない部分を接触させ
る。このため、前記清掃部材(CR,72)に汚れが溜
まって清掃部材(CR,72)の清掃能力が低下するた
びに前記清掃部材(CR,72)を取り替える必要がな
いので、シート搬送ベルト(72)を備えたベルト搬送
装置(H)でも前記清掃部材(CR,72)が長期間使
用できることになる。
【0018】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の一実施例
を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、以後の説明の理解を容易にするため
に、図面において互いに直交する矢印X,Y,Zの方向
に直交座標軸X軸(前後軸)、Y軸(左右軸)、Z軸
(上下軸)を定義し、矢印X方向を前方、−X方向を後
方とし、矢印Y方向を左方、−Y方向を右方とし、矢印
Z方向を上方、−Z方向を下方とする。また図中、
「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表
に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載され
たものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものと
する。
【0019】図1は本発明の実施例のベルト搬送装置を
備えた画像形成装置の全体説明図である。図2はベルト
搬送装置のベルト駆動ロール表面に接触するクリーニン
グ装置の拡大説明図である。図1において、画像形成装
置Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿台)A1を
有する画像形成装置本体としてのデジタル式の複写機U
1と、前記プラテンガラスA1上に着脱自在に装着される
自動原稿搬送装置U2を備えている。前記自動原稿搬送
装置U2は、複写しようとする各種サイズの原稿Gi(i
=1,2,…)が重ねて載置される原稿給紙トレイTR
kを有している。原稿給紙トレイTRkに載置された原稿
GiはプラテンガラスA1上の複写位置に搬送され、複写
済みの原稿Giは原稿排紙トレイTRhに排出されるよう
に構成されている。
【0020】前記複写機U1は、UI(ユーザインタフ
ェース)と、前記プラテンガラスA1の下方に順次配置
された画像読取部としてのIIT(イメージインプット
ターミナル)および画像記録用作動部としてのIOT
(イメージアウトプットターミナル)と、前記IITお
よびIOT間に設けられたIPS(イメージプロセッシ
ングシステム)とを有している。
【0021】前記UIは、ユーザがコピースタート等の
作動指令信号を入力操作する部分であり、表示部、コピ
ースタートボタン、コピー設定枚数入力キー、カラーモ
ード設定キー等を有している。前記表示部には画像形成
装置Uの現在の設定状態に関する情報の表示等が行われ
るようになっている。複写機本体U1上面の透明なプラ
テンガラスA1の下方に配置された原稿読取装置として
のIITは、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置さ
れた露光系レジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、お
よび露光光学系1を有している。この露光光学系1は、
移動可能なランプユニット2を有しており、このランプ
ユニット2は、原稿照明用のランプ3と第1ミラー4と
が一体化されて構成されている。また、前記露光光学系
1は、前記ランプユニット2の移動速度の1/2の速度
で移動する移動ミラーユニット5を有している。この移
動ミラーユニット5は、第2ミラー6および第3ミラー
7から構成されている。
【0022】そして、前記ランプユニット2が原稿Gi
に対して平行に図1中左右方向(Y軸方向)に移動し、
前記移動ミラーユニット5が前記ランプユニット2の移
動速度の1/2の速度で1/2の距離だけ移動する。そ
のとき、原稿Giとレンズ8との間の距離は一定に保た
れるので、その間、前記ランプ3によって照明された原
稿Giの反射光は、前記露光光学系1を通ってCCD
(固体撮像素子)上に収束されるように構成されてい
る。前記CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射
光を電気信号に変換する機能を有している。
【0023】また、IPSは、前記IITのCCDで得
られる読取画像のアナログ電気信号のゲインを調節して
デジタル信号に変換し、シェーディング補正等を行って
出力する画像読取データ出力手段11を有している。ま
た、IPSは、前記画像読取データ出力手段11の出力
する画像読取データが入力される書込画像データ出力手
段12を有しており、書込画像データ出力手段12は画
像データを一時的に記憶する画像メモリ13を有してい
る。書込画像データ出力手段12は、入力された前記画
像読取データに濃度補正、拡大縮小補正等のデータ処理
を施して、書込用画像データ(レーザ駆動データ)とし
てIOTに出力する機能を有している。前記IPSの書
込画像データ出力手段12が出力する画像書込データ
(レーザ駆動データ)が入力されるIOTのレーザ駆動
信号出力装置14は、入力された画像データに応じたレ
ーザ駆動信号をROS(光書込走査装置、すなわち、潜
像形成装置)に出力する。前記ROSは、入力された前
記レーザ駆動信号により変調されたレーザビームによ
り、回転する像担持体16表面の静電潜像書込位置Q1
を走査する。また、前記像担持体16の回転速度は、像
担持体16の幅方向端部に配置された像担持体速度セン
サSN1により計測されている。
【0024】前記像担持体16周囲にはその回転方向に
沿って、前記潜像書込位置Q1の上流側に帯電器17が
配置されており、前記潜像書込位置Q1の下流側で且つ
前記像担持体16の右方(−Y)側に設定された現像領
域Q2には、ロータリ式の現像ユニット(現像装置)D
が配置されている。前記現像ユニットDは、回転軸18
周囲に装着したK,Y,M,Cの4色の現像器Dk,D
y,Dm,Dcを有しており、前記回転軸18の回転に伴
い、前記各4色の現像器Dk,Dy,Dm,Dcが順次前記
現像領域Q2に移動するように構成されている。前記現
像器Dk,Dy,Dm,Dcは、像担持体16上の静電潜像
を、K(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)の各色のトナー像に現像する装置である。前
記回転する像担持体16の表面に沿って前記現像領域Q
2の下流側で且つ前記像担持体16の下方(−Z)側に
設定された1次転写領域Q3には、回転する中間転写ベ
ルト(中間転写体)Bおよび前記中間転写ベルトBの内
周面側に1次転写ロール(1次転写器)21が配置され
ている。前記中間転写ベルトBの回転速度は、中間転写
ベルトBの幅方向端部に配置された中間転写体速度セン
サSN2により計測されている。
【0025】また、回転する像担持体16に沿って、1
次転写領域Q3の下流側には、除電器22およびクリー
ナユニット23が配置されている。前記中間転写ベルト
Bは、ベルト駆動ロール26、アイドラロールIr、テ
ンションロール27、ウォーク補正ロール28(中間転
写ベルト(中間転写体)Bの幅方向の位置を調節するロ
ール)および内側2次転写ロール29の5本のロールで
張架されており、前記像担持体16とほぼ同速度で前記
ベルト駆動ロール26を介して矢印方向へ回転する。前
記ベルト駆動ロール26の表面には後述するクリーニン
グ装置Rcのクリーニングロール(清掃部材)CRが接触
している。前記中間転写ベルトBの周辺には、2次転写
領域Q4において、前記中間転写ベルトBに対して前記
内側2次転写ロール29と対向する側に外側2次転写ロ
ール30が配置されている。内側2次転写ロール29お
よび外側2次転写ロール30から本実施例1の2次転写
ロール(2次転写器)31が構成されている。
【0026】前記内側2次転写ロール29および外側2
次転写ロール30は、図示しない2次転写用電源回路に
接続されており、前記図示ない2次転写用電源回路によ
り外側2次転写ロール30にバイアスが印加され中間転
写ベルトB上のトナー像が記録シートSに転写される。
また、前記中間転写ベルトBの搬送方向で、前記外側2
次転写ロール30の下流側に、前記中間転写ベルトBの
表面に残留する未転写トナーを除去するベルト表面クリ
ーニング装置33が配置されている。前記外側2次転写
ロール30および前記ベルト表面クリーニング装置33
は、前記中間転写ベルトBに対し圧接、離間可能に構成
されている。ベルト表面クリーニング装置33の下流側
には除電器34が配置されている。前記除電器34は2
次転写後に前記中間転写ベルトB表面に残留している電
荷を除電する。
【0027】また、前記中間転写ベルトBの下方には、
下方に向かって順次、シートを収容する第1給紙トレイ
T1、第2給紙トレイT2、第3給紙トレイT3、第4給
紙トレイT4が着脱自在に収納されている。また、前記
第1給紙トレイT1の左側上方位置には手差トレイ36
が設けられている。前記給紙トレイT1〜T4および手差
トレイ36に収容された各記録シートSは、それぞれ給
紙部材37a〜37dおよび手差シート給紙ロールR0に
より給紙され、複数の搬送ロールR1が配置された第1
シート搬送路38を通って前記2次転写領域Q4に搬送
されるようになっている。
【0028】前記第1シートガイド38に沿って搬送さ
れる前記記録シートSがOHP用シートの場合にはOH
P検知センサSNoにより検知される。前記OHP検知セ
ンサSNoを通過した前記記録シートSは、シートレジセ
ンサSNyによって検出される。前記第1シートガイド3
8の終端には、前記2次転写領域Q4のシート搬送方向
上流側に、搬送されて来た記録シートSを一旦停止させ
てから、所定のタイミングで前記2次転写領域Q4に搬
入するためのレジロール39が配置されている。前記2
次転写領域Q4に搬入された記録シートSは前記外側2
次転写ロール30および前記内側2次転写ロール29に
より中間転写ベルトB上の未定着トナー像が2次転写さ
れる。
【0029】前記未定着トナー像の2次転写は、単色画
像形成の場合は、中間転写ベルトBに1次転写された後
直ちに行われるが、フルカラー画像の場合、中間転写ベ
ルトBが4回転してK(黒)、Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)の各色のトナー像が中間転写ベ
ルトBに重ねて1次転写された後に、2次転写領域Q4
で1度に2次転写される。前記未定着トナー像が転写さ
れた記録シートSは、シートガイド42上面に沿って移
動し、さらに搬送ベルト43により搬送されて定着位置
Q5に搬送される。記録シートSが前記定着位置Q5を通
過するときに記録シートS上の未定着トナー像は定着装
置Tによって加熱定着される。
【0030】前記定着装置Tは前記記録シートSの搬送
経路上に配置された定着ロール44を有し、定着ロール
44は、加熱ロール46および加圧ロール47により構
成されている。前記加熱ロール46の表面には、離型剤
を塗布する離型剤塗布ロール(離型剤供給装置)48
と、塗布されて余分な離型剤を、内蔵する不織布49a
によりこすりとって除去する離型剤除去装置49が配置
されている。前記離型剤除去装置49は前記加熱ロール
46の表面に離接可能に構成されている。前記定着装置
Tにより未定着トナー像が加熱定着された記録シートS
は、排紙ローラ51から排紙トレイ52に排出されるよ
うになっている。
【0031】定着装置Tの下流側には、切替ゲート53
が配置され、前記未定着トナー像を定着された記録シー
トSの搬送方向をシート循環路54または前記排出トレ
イ52の方向に切り替える際に使用される。シート循環
路54は、切替ゲート56を介してシート反転路57に
接続されており、シート循環路54に沿って複数のシー
ト搬送ロールR2が配置されている。前記切替ゲート5
6は、両面コピーを行う場合にはシート循環路54の記
録シートSをシート反転路57に向かわせるように構成
されている。前記シート反転路57に設けられたシート
状且つ櫛の歯状のマイラーゲート58は、通過する記録
シートSが下方に搬送される際には弾性変形により記録
シートSの下方への移動を許し、マイラーゲート58を
通過した記録シートSがスイッチバックして上方に搬送
される場合にはシート循環路54の方向に誘導するよう
に構成されている。また、前記シート反転路57には複
数のシート搬送ロールR3が配置されている。なお、前
記符号38〜39,SNy,R0〜R3,53〜58で示す
構成要素からシート搬送装置Stが構成される。
【0032】図2において、前記ベルト駆動ロール26
の表面に接触するクリーニング装置Rcのクリーニング
ロール(清掃部材)CRは、SUS等の剛性の高い材料
で形成された芯金61と、前記芯金61の回りの弾性層
62と、前記弾性層62の外層で不織布で形成された表
面層63により構成されている。前記芯金61がSUS
等の剛性の高い材料で構成されているのは芯金61自身
の弾性変形によりクリーニングロールCRの軸方向中央
部分がたわみ、前記クリーニングロールCRが前記ベル
ト駆動ロール26の軸方向中央部に接触せず前記ベルト
駆動ロール26の軸方向中央部に付着したトナー等の除
去が充分にできないのを防止するためである。また、前
記ベルト駆動ロール26の軸方向中央部のトナー等の除
去が充分にできるように前記弾性層62を前記弾性層6
2の軸方向中央部の直径を軸方向両端部の直径より大き
くした樽状に形成することも可能である。前記不織布で
構成された表面層63によって擦り取られた前記ベルト
駆動ロール26の表面に付着していたトナーや埃などは
前記表面層63の布地の中に取り込まれて前記表面層6
3からこぼれることがないようになっている。
【0033】前記芯金61の一端には図示しないラチェ
ット(清掃部材支持装置)によって支持され、他端は回
転自在に支持されている。前記図示しないラチェットに
よって前記クリーニングロールCRは、前記ロールCRが
接触するベルト駆動ロール26の通常の使用時の回転
(図2の実線の矢印Ao)によって連れ回ることがない
ように支持されており、前記ベルト駆動ロール26が2
次転写が終了しあらかじめ設定された枚数の記録シート
Sが画像形成装置から排出された後に逆方向(図2の2
点鎖線の矢印Ar)に回転したときに前記クリーニング
ロールCRが前記逆方向に連れ回るようになっている。
前記ベルト駆動ロール26の逆方向の回転による前記ベ
ルト駆動ロール26の表面の円周方向の移動距離は数ミ
リであり、前記逆回転に要する時間も僅かである。
【0034】前記芯金61の一端を支持する部材として
は前記ラチェット以外のワンウェイクラッチなどベルト
駆動ロール26の通常の使用時の回転によって連れ回る
ことがなく、前記逆方向に回転したときに前記クリーニ
ングロールCRが前記逆方向に連れ回るようなの部材を
採用することが可能である。芯金61の前記図示しない
ラチェットに支持されていない側の支持はボールベアリ
ングなどを用いて部品数を増やす必要はなく、前記ラチ
ェット非支持側を断面円形状にして、前記断面円形状の
回転の支障にならないように支持されていればよい。前
記ベルト駆動ロール26はロール駆動用モータMによっ
て通常の使用時の回転方向の正方向および逆方向に回転
駆動されている。前記ロール駆動用モータMはモータ駆
動用回路Eによって駆動されており、前記モータ駆動用
回路Eにはコトローラ(ベルト駆動信号出力手段)Cの
駆動信号が出力されている。前記ロール駆動モータMと
前記モータ駆動用回路EとコトローラCとからベルト駆
動制御装置Vが構成される。また、前記符号26〜2
9,Ir,B,Rc,Vで示す構成要素から本実施例1の
ベルト搬送装置Hが構成される。
【0035】(実施例1の作用)図1において、像担持
体16の回転移動する無端状の表面に静電潜像が前記R
OSにより形成される。現像領域Q2において現像ユニ
ットDが、前記像担持体16表面の静電潜像をトナー像
に現像する。中間転写ベルトBの無端状の表面が回転移
動して、前記回転移動経路上に設定された1次転写領域
Q3において、1次転写ロール21が前記像担持体16
表面に形成されたトナー像を前記中間転写ベルトB表面
に転写する。シート搬送装置Stは、複数の給紙トレイ
T1〜T4の給紙側端部から前記2転写領域Q4に配置さ
れた2次転写ロール21および前記定着領域Q5に配置
された定着装置Tへと順次記録シートSを搬送する。
【0036】前記2次転写領域Q4において2次転写ロ
ール21が前記中間転写ベルトB上のトナー像を前記記
録シートSに転写する。前記定着領域Q5において前記
定着装置Tが、前記記録シートS上に転写された未定着
トナー像を加熱定着して、排出トレイ52に前記トナー
像が定着した記録シートSを排出する。前記2次転写行
程が終了した前記中間転写ベルトBの表面は、前記除電
器34により残留電荷が除電され、ベルト表面クリーニ
ング装置33が、前記中間転写ベルトB表面の残留トナ
ーを回収する。
【0037】図3は本実施例1のコピー枚数カウントフ
ローである。図3に示す処理は画像形成装置の電源がO
Nされると同時にスタートする。図3のST1(ステッ
プ1)においてコピースタートスイッチがオンされたか
否か判断する。ノー(N)の場合はステップST1を繰
り返し実行する。前記ST1においてイエス(Y)の場
合は、ST2に移る。ST2において2次転写が実行か否
か判断する。ノー(N)の場合はST2を繰り返し実行
する。イエス(Y)の場合はST3に移る。ST3におい
て2次転写された記録シートの枚数nを「1」インクリ
メントしてST4に移る。ST4においてジョブ終了か否
かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST2に戻り、
イエス(Y)の場合はST1に戻る。
【0038】図4は本実施例1のベルト駆動ロール逆転
フローである。図4に示す処理は画像処理装置の電源が
ONされると同時に前記図3の処理およびその他の処理
と並行してマルチタスクで実行される。ST11において
ジョブ終了か否か判断する。ノー(N)の場合はST11
を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合はST12に移
る。ST12において前記図3のフローでカウントされた
2次転写が終了したコピー枚数nから整数値noとあら
かじめ設定されたコピー枚数20K(2万)とを掛け合
わせた値で引いた値が、前記あらかじめ設定されたコピ
ー枚数20K(2万)より大きいか否か判断する。な
お、最初はno=0である。ノー(N)の場合は前記S
T11に戻り、イエス(Y)の場合ST13に移る。ST13
においてベルト駆動ロール26を逆方向に回転させて前
記クリーニング装置RcのクリーニングロールCRを連れ
回らせる。この動作によってクリーニングロールCRの
前記ベルト駆動ロール26との接触面が移動する。ST
14において整数値noを「1」インクリメントして、前
記ST11に戻る。
【0039】このように、前記ベルト駆動ロール26の
逆回転によって前記クリーニングロールCRを連れ回
し、クリーニングロールCRの前記ベルト駆動ロール2
6との接触面を移動させるので、前記クリーニングロー
ルCRの表面層62に汚れが溜まって清掃能力の低下し
ても、汚れの溜まっていない新しい表面層62が前記ベ
ルト駆動ロール26表面に接触する。したがって、前記
クリーニングロールCRの清掃能力が維持されるので、
清掃能力が低下するたびにクリーニングロールの交換し
た従来のベルト搬送装置のクリーニングロールCRより
も長期間使用できる。また、前記クリーニングロールC
Rの回転のために駆動装置を設ける必要がないので製品
コストがかからない。
【0040】(実施例2)図5は本発明の実施例2のベ
ルト搬送装置に備えられたクリーニング装置の説明図で
ある。なお、この実施例2の説明において、前記実施例
1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。この実施例2では前
記実施例1のクリーニングロールCRの代わりにクリー
ニングベルト66が前記ベルト駆動ロール26の表面を
クリーニングするように構成されている。
【0041】前記クリーニングベルト66は、芯金67
aおよび前記芯金67aの外周の弾性層67bを有してい
る。前記クリーニングベルト66は前記クリーニングベ
ルト66の内面(裏面)から押圧して前記クリーニング
ベルト66表面をベルト駆動ロール26表面に圧接させ
る押圧ロール67と、前記クリーニングベルト66を支
持する補助支持ロール68によって回転可能に支持され
ている。なお、前記押圧ロール67の芯金67aは前記
実施例1と同様、図示しないラチェットによって前記ク
リーニングベルト66が接触するベルト駆動ロール26
の通常の使用時の回転(図5の実線の矢印Ao)によっ
て連れ回ることがないように支持されており、前記ベル
ト駆動ロール26が2次転写が終了してあらかじめ設定
された枚数の記録シートSが画像形成装置から排出され
た後に逆方向に回転したときに前記逆方向(図5の2点
鎖線の矢印Ar)に連れ回るようになっている。
【0042】したがって、前記ベルト駆動ロール26の
逆回転によって前記クリーニングベルト66を前記逆回
転に連れ回し、クリーニングベルト66の前記ベルト駆
動ロール26との接触面を移動させるので、前記クリー
ニングベルト66の表面に汚れが溜まって清掃能力の低
下しても、前記クリーニングベルトロールCRの清掃能
力が維持されるので、従来のベルト搬送装置のクリーニ
ングロールCRよりも長期間使用できる。
【0043】(実施例3)図6は本発明の実施例3のベ
ルト搬送装置を備えた画像形成装置の全体説明図であ
る。なお、この実施例3の説明において、前記実施例1
の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。この実施例3では各
色のトナー像を形成するための4個の像担持体16y〜
16kをタンデムに配置してある。前記像担持体16y〜
16kの下方にはベルト駆動ロール26、剥離ロール7
1、テンションロール27、およびアイドラロールIr
に支持されたシート搬送ベルト72が配置されている。
前記シート搬送ベルト72の裏面側で前記各像担持体1
6y〜16k上の転写領域Qy〜Qkに対応する位置には転
写器73y〜73kが配置されている。
【0044】また、転写器73y〜73kの下方で前記テ
ンションロール27の前記シート搬送ベルト72の移動
方向上流側にはベルト除電器74,74が前記シート搬
送ベルト72の両面に配置されており、前記ベルト除電
器74と前記テンションロール27との間にはクリーニ
ング装置RcのクリーニングロールCRが前記シート搬送
ベルト72の裏面に接触してクリーニングするように配
置されている。前記クリーニングロールCRは、図示し
ないラチェットによってベルト駆動ロール26の通常の
使用時の回転によって図6に示された矢印Ao方向に回
転する前記シート搬送ベルト72と連れ回ることがない
ように支持されている。そして前記シート搬送ベルト7
2が搬送してきた記録シートSに各色のトナー像の転写
が終了してあらかじめ設定された枚数の記録シートSが
画像形成装置から排出された後に前記シート搬送ベルト
72が逆方向(図6の矢印Ar方向)に回転した際前記
クリーニングロールCRが前記逆方向に連れ回るように
なっている。この実施例3においても前記ベルト駆動ロ
ール26の逆回転によって前記シート搬送ベルト72も
逆方向に回転して、長期間使用して前記クリーニングロ
ールCRの表面に汚れが溜まって清掃能力の低下した接
触面を移動させるので、前記クリーニングロールCRの
清掃能力が維持される。したがって、この実施例3も前
記実施例1と同様の作用を奏する。
【0045】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記各実施例において清掃部材としてはクリー
ニングロールCRまたはクリーニングベルト66の代わ
りに前記ベルト駆動ロール26の回転方向またはベルト
B,72の移動方向と逆方向にのみ回転可能に支持され
たロール状のブラシを採用することも変更可能である。 (H02)前記各実施例のベルト駆動ロール26の逆方向
の回転は2次転写または転写が終了してあらかじめ設定
された枚数の記録シートSが画像形成装置から排出され
た後に行われていたが、2次転写または転写が終了して
あらかじめ設定された画素のドット数に基づいて積算さ
れたトナーの消費量や現像剤を補給する補給装置の作動
時間に応じて積算されるトナー補給量に達した時にベル
ト駆動ロール26の逆方向の回転させることも可能であ
る。 (H03)本発明のベルト搬送装置のベルトは像担持ベル
トを採用することが可能である。 (H04)前記各実施例において、クリーニングロールC
Rの表面層62およびクリーニングベルト66としては
不織布を採用したが和紙などベルト駆動ロール26また
はシート搬送各ベルト72の裏面に付着したトナーや埃
などを捕獲し、離さない材質のものに採用可能である。
【0046】
【発明の効果】前述の本発明のベルト搬送装置は、下記
の効果を奏することができる。 (E01)ベルトの裏面または前記ベルトを支持して回転
させるベルト駆動ロール表面をクリーニングする清掃部
材を特別な駆動装置を設けずに前記清掃部材の接触部分
を移動させて、前記清掃部材が長期間使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例のベルト搬送装置を備え
た画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2はベルト搬送装置のベルト駆動ロール表面
に接触するクリーニング装置の拡大説明図である。
【図3】図3は本実施例1のコピー枚数カウントフロー
である。
【図4】図4は本実施例1のベルト駆動ロール逆転フロ
ーである。
【図5】図5は本発明の実施例2のベルト搬送装置に備
えられたクリーニング装置の説明図である。
【図6】図6は本発明の実施例3のベルト搬送装置を備
えた画像形成装置の全体説明図である。
【図7】図7は従来のベルト搬送装置に備えられたベル
ト駆動ロール表面をクリーニングするクリーニング装置
の概略説明図である。
【符号の説明】
B,72…ベルト、C…ベルト駆動信号出力手段、C
R,72…清掃部材、E…モータ駆動回路、M…ロール
駆動用モータ、Q3…1次転写領域、Q4…2次転写領
域、Qy〜Qk…転写領域、Rc…クリーニング装置、S
…記録シート、V…ベルト駆動制御装置、16…像担持
体、26…ベルト駆動ロール、26〜29,Ir…ベル
ト搬送ロール、
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ベルト搬送装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の画像形成装置に使用されるベルト搬送装置に関する。
前記ベルト搬送装置は、電子写真複写機等の画像形成装
置において、ベルト状の感光体、中間転写体等の像担持
体を搬送する装置、または用紙搬送装置等で使用され
る。
【0002】
【従来の技術】前記ベルト搬送装置に備えられたベルト
と前記ベルトを支持するベルト駆動ロールとの接触面の
汚れは主に浮遊するトナーが帯電したベルトに付着する
ことによって発生する。浮遊するトナーには現像装置か
らのクラウド・トナーや未定着トナー像から飛散したト
ナー(飛散トナー)があるが、前記飛散トナーは比較的
帯電量が大きく、飛散した位置の近傍のアースされた部
材であるグランド部材に付着する。これに対して現像装
置からの前記クラウド・トナーは帯電量が少なく、画像
形成装置内の空気の流れに乗ってさまざまな箇所に移動
し、帯電している部材に付着する。
【0003】画像形成装置のフレーム等の汚れは前記飛
散トナーの付着によるが、この場合の汚れは前記画像形
成装置のフレーム等の美観を損なったり、紙詰まり用紙
の除去の時の手の汚れの原因となったりする。しかし、
前記ベルトやベルト駆動ロールなどの機能上の問題とな
ることは少なかった。これに対しクラウド・トナーが帯
電した部材に付着する場合、前記帯電部材、特に誘電体
ベルトや前記誘電体ベルトを駆動するベルト駆動ロール
に前記クラウド・トナーが付着すると摩擦係数が変化
し、前記ベルトがスリップし易くなるという問題があっ
た。このような問題を解決する技術としては従来下記の
技術(J01)〜(J02)が知られている。 (J01)(図7に示す技術) 図7は従来のベルト搬送装置に備えられたベルト駆動ロ
ール表面をクリーニングするクリーニング装置の概略説
明図である。図7に示すクリーニング装置はベルト01
を回転駆動するベルト駆動ロール02の表面に毛先が接
触するブラシ(清掃部材)03を有している。前記ベル
ト駆動ロール02が回転することによって前記ベルト駆
動ロール02表面に付着したトナーや埃が前記ブラシ0
3に擦り取られる。 (J02)(特公平2−26232号公報に記載の技術) この公報には無端状の表面を有するベルトの内周面(裏
面)または前記ベルトを回転駆動するベルト駆動ロール
の表面に接触する清掃部材によって前記ベルトの内周面
または前記ベルト駆動ロール表面に付着したトナーや埃
を除去する技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術(J01)
および(J02)において、清掃部材が前記ベルト裏面ま
たはベルト駆動ロールの表面に接触する部分が常に同じ
部分であれば、前記部分にトナーや埃などの汚れが溜ま
ると清掃部材の清掃能力が低下し清掃部材が長期間使用
できないという問題がある。このような場合、清掃部材
の交換の期間が短くなり交換頻度が増えると使用者側の
負担が増える。さらにサービスエンジニアによる前記清
掃部材の交換を作業が行われた場合にはメンテナンスの
費用が使用者側の負担になるという問題がある。また、
前記清掃部材を駆動する駆動装置を特別に設けて、あら
かじめ設定したコピーの一定枚数分が終了したときに前
記清掃部材を回転させ、ベルト裏面またはベルト駆動ロ
ール表面と前記清掃部材との接触位置を変える方法や前
記清掃部材を微小速度で回転させる方法も考えられる
が、いずれもコスト上昇要因となるという問題がある。
【0005】本発明は、前述の事情に鑑み、下記(O0
1,O02)の記載内容を課題とする。 (O01)ベルトの裏面または前記ベルトを支持して回転
させるベルト駆動ロール表面をクリーニングする清掃部
材の汚れの溜まった部分が移動するようにして、前記清
掃部材が長期間使用できるようにすること、(O02)前
記清掃部材の汚れの溜まった部分が駆動装置を設けずに
移動させること。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0007】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明のベルト搬送装置は像担持体(16)表面に形成し
たトナー像を記録シート(S)に転写し、前記記録シー
ト(S)上に転写した未定着トナー像を定着して前記記
録シート(S)上に定着トナー像を形成する画像形成装
置で使用するベルト搬送装置において、下記の要件を備
えたことを特徴とする、(A01)ベルト駆動ロール(2
6)を含む複数のベルト搬送ロール(25〜29)、
(A02)前記複数のベルト搬送ロール(25〜29)に
支持されたベルト(B;72)、(A03)前記ベルト駆
動ロール(26)の表面または前記ベルト(B;72)
の内面に接触して前記表面をクリーニングする清掃部材
(CR;66)と、前記ベルト駆動ロール(26)が通
常の使用時の回転方向である正方向回転と逆方向に回転
したときのみ前記清掃部材(CR;66)を連れ回り可
能に支持する清掃部材支持装置(Sh)とを有するクリ
ーニング装置(Rc)。
【0008】(本発明の作用)前述の特徴を備えた本発
明のベルト搬送装置では、ベルト搬送装置(H)が備え
られた画像形成装置(U)は、像担持体(16)表面に
形成したトナー像を記録シート(S)に転写し、前記記
録シート(S)上に転写した未定着トナー像を定着して
前記記録シート(S)上に定着トナー像を形成する。ベ
ルト駆動ロール(26)を含む複数のベルト搬送ロール
(25〜29)は、ベルト(B;72)を支持する。ク
リーニング装置(Rc)が有する清掃部材(CR;66)
は、清掃部材支持装置(Sh)によって前記ベルト駆動
ロール(26)が通常の使用時の回転方向である正方向
回転と逆方向に回転したときのみ連れ回り可能に支持さ
れて、前記ベルト駆動ロール(26)の表面または前記
ベルト(B;72)の内面に接触して前記表面または内
面をクリーニングする。
【0009】前記クリーニングによって次第に清掃部材
(CR;66)の前記ベルト駆動ロール(26)表面ま
たは前記ベルト(B;72)の内面に接触している部分
に汚れが溜まってきて前記清掃部材(CR;66)の清
掃能力が低下する。しかし、前記清掃部材(CR;6
6)を回転させて前記汚れの溜まった前記清掃部材(C
R;66)の接触部分を移動させ、前記ベルト駆動ロー
ル(26)表面または前記ベルト(B;72)の内面に
汚れの溜まっていない部分を接触させる。このため、前
記清掃部材(CR;66)に汚れが溜まって清掃部材
(CR;66)の清掃能力が低下するたびに前記清掃部
材(CR;66)を取り替える必要がないので、前記清
掃部材(CR;66)が長期間使用できることになる。
なお、前記清掃部材(CR;66)の回転は手動または
自動で回転させることが可能であり、自動で回転させる
場合は、ベルト(B;72)または前記ベルト駆動ロー
ル(26)などの逆回転と連動させる方法を採用でき
る。
【0010】(実施の形態1)本発明の実施の形態1
は、前記本発明において下記の要件(A04)、(A05)
を備えたことを特徴とする、(A04)前記ベルト駆動ロ
ール(26)が逆回転したときに前記清掃部材(CR;
66)が前記ベルト駆動ロール(26)または前記ベル
ト(B;72)と連れ回りするように前記清掃部材(C
R;66)を一方向にのみ回転可能に支持する前記清掃
部材支持装置(Sh)、(A05)前記ベルト駆動ロール
(26)を正回転または逆回転させるロール駆動用モー
タ(M)と、前記ロール駆動用モータ(M)を駆動する
モータ駆動回路(E)と、前記モータ駆動回路(E)に
駆動信号を出力するベルト駆動信号出力手段(C)とを
有するベルト駆動制御装置(V)。
【0011】(実施の形態1の作用)前述の構成を備え
た本発明の実施の形態1では、ベルト駆動制御装置
(V)が有するベルト駆動信号出力手段(C)はモータ
駆動回路(E)に駆動信号を出力する。モータ駆動回路
(E)はロール駆動用モータ(M)を駆動し、前記ロー
ル駆動用モータ(M)は前記ベルト駆動ロール(26)
を正回転または逆回転させる。前記清掃部材支持装置
(Sh)は、前記ベルト駆動ロール(26)が通常の使
用時の逆回転したときに前記清掃部材(CR;66)が
前記ベルト駆動ロール(26)または前記ベルト(B;
72)と連れ回りするように前記清掃部材(CR;6
6)を一方向にのみ回転可能に支持する。
【0012】したがって、前記ロール駆動用モータ
(M)によってベルト駆動ロール(26)を逆回転させ
ることによって前記清掃部材(CR;66)が前記ベル
ト駆動ロール(26)または前記ベルト(B;72)と
連れ回りする。このため、前記清掃部材(CR;66)
を回転させるための駆動装置を設けることなく前記清掃
部材(CR;66)を回転させて汚れが溜まった前記清
掃部材(CR;66)の接触部分を移動させて、前記ベ
ルト駆動ロール(26)表面または前記ベルト(B;7
2)の内面に汚れの溜まっていない部分を接触させるこ
とが可能となる。
【0013】(実施の形態2)本発明の実施の形態2
は、前記本発明の実施の形態1において下記の要件(A
06)を備えたことを特徴とする、(A06)あらかじめ設
定した回数以上の画像記録動作を行ったときに前記ベル
ト駆動ロール(26)を逆回転させる前記ベルト駆動制
御装置(V)。 (実施の形態2の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態2では、ベルト駆動制御装置(V)はあらかじ
め設定した回数以上の画像記録動作を行ったときに前記
ベルト駆動ロール(26)を逆回転させる。設定された
回数以上の画像記録動作によって前記ベルト駆動ロール
(26)の表面またはベルト(B;72)の裏面の汚れ
の度合いが高くなると、前記クリーニング装置(Rc)
の清掃部材(CR;66)の前記ベルト駆動ロール(2
6)の表面またはベルト(B;72)の裏面との接触部
分に汚れが溜まって清掃能力が低下する。しかし、前記
クリーニング装置(Rc)の清掃部材(CR;66)の前
記接触部分に汚れが溜まったとき(設定回数の画像記録
動作を行ったとき)前記清掃部材(CR;66)の前記
汚れた接触部分が移動するので、あらかじめ設定した回
数以上の画像記録動作後に前記清掃部材(CR;66)
の清掃能力が低下することはない。
【0014】(実施の形態3)本発明の実施の形態3
は、前記本発明または本発明の実施の形態1ないし2の
いずれかにおいて下記の要件(A07)を備えたことを特
徴とする、(A07)前記像担持体(16)表面のトナー
像をベルト(B)表面に1次転写する1次転写領域(Q
3)およびベルト(B)表面に1次転写されたトナー像
を記録シート(S)に2次転写する2次転写領域(Q
4)を通って搬送される中間転写ベルト(B)により構
成される前記ベルト(B)。 (実施の形態3の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態3では、ベルト(B)を構成する中間転写ベル
ト(B)は前記像担持体(16)表面のトナー像をベル
ト(B)表面に1次転写する1次転写領域(Q3)およ
びベルト(B)表面に1次転写されたトナー像を記録シ
ート(S)に2次転写する2次転写領域(Q4)を通っ
て搬送される。
【0015】前記クリーニング装置(Rc)の前記清掃
部材(CR)を回転させて汚れが溜まった前記清掃部材
(CR)の接触部分を移動させて、前記ベルト駆動ロー
ル(26)表面または前記中間転写ベルト(B)の内面
に汚れの溜まっていない部分を接触させる。このため、
前記清掃部材(CR)に汚れが溜まって清掃部材(CR)
の清掃能力が低下するたびに前記清掃部材(CR)を取
り替える必要がないので、中間転写ベルト(B)を備え
たベルト搬送装置(H)でも前記清掃部材(CR)が長
期間使用できることになる。
【0016】(実施の形態4)本発明の実施の形態4
は、前記本発明または本発明の実施の形態1ないし2の
いずれかにおいて下記の要件(A08)を備えたことを特
徴とする、(A08)表面にトナー像が形成される像担持
体として使用される像担持ベルトにより構成された前記
ベルト。 (実施の形態4の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態4では、ベルトを構成する像担持ベルトは表面
にトナー像が形成される像担持体として使用される。前
記クリーニング装置の前記清掃部材を回転させて汚れが
溜まった前記清掃部材の接触部分を移動させて、前記ベ
ルト駆動ロール表面または前像担持ベルトの内面に汚れ
の溜まっていない部分を接触させる。このため、前記清
掃部材に汚れが溜まって清掃部材の清掃能力が低下する
たびに前記清掃部材を取り替える必要がないので、像担
持ベルトを備えたベルト搬送装置でも前記清掃部材が長
期間使用できることになる。
【0017】(実施の形態5)本発明の実施の形態5
は、前記本発明または本発明の実施の形態1ないし2の
いずれかにおいて下記の要件(A09)を備えたことを特
徴とする、(A09)前記トナー像を記録シート(S)に
転写する転写領域(Qy〜Qk)に記録シート(S)を搬
送するシート搬送ベルト(72)により構成される前記
ベルト(72)。 (実施の形態5の作用)前述の構成を備えた本発明の実
施の形態5では、ベルト(72)を構成するシート搬送
ベルト(72)は前記トナー像を記録シート(S)に転
写する転写領域(Qy〜Qk)に記録シート(S)を搬送
する。前記クリーニング装置(Rc)の前記清掃部材
(72)を回転させて汚れが溜まった前記清掃部材(7
2)の接触部分を移動させて、前記ベルト駆動ロール
(26)表面または前記シート搬送ベルト(72)の内
面に汚れの溜まっていない部分を接触させる。このた
め、前記清掃部材(72)に汚れが溜まって清掃部材
(72)の清掃能力が低下するたびに前記清掃部材(7
2)を取り替える必要がないので、シート搬送ベルト
(72)を備えたベルト搬送装置(H)でも前記清掃部
材(72)が長期間使用できることになる。
【0018】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の一実施例
を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、以後の説明の理解を容易にするため
に、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY
軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,
−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前
方、後方、左方、右方、上方、下方、または、前側、後
側、左側、右側、上側、下側とする。また、図中、
「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表
に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載され
たものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものと
する。
【0019】図1は本発明の実施例1のベルト搬送装置
を備えた画像形成装置の全体説明図である。図2はベル
ト搬送装置のベルト駆動ロール表面をクリーニングする
クリーニング装置の説明図で、図2Aは同実施例1のク
リーニング装置の拡大説明図、図2Bは前記図2AのII
B−IIB線断面図である。図1において、画像形成装置
Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿台)A1を有
する画像形成装置本体としてのデジタル式の複写機U1
と、前記プラテンガラスA1上に着脱自在に装着される
自動原稿搬送装置U2を備えている。前記自動原稿搬送
装置U2は、複写しようとする各種サイズの原稿Gi(i
=1,2,…)が重ねて載置される原稿給紙トレイTR
kを有している。原稿給紙トレイTRkに載置された原稿
GiはプラテンガラスA1上の複写位置に搬送され、複写
済みの原稿Giは原稿排紙トレイTRhに排出されるよう
に構成されている。
【0020】前記複写機U1は、UI(ユーザインタフ
ェース)と、前記プラテンガラスA1の下方に順次配置
された画像読取部としてのIIT(イメージインプット
ターミナル)および画像記録用作動部としてのIOT
(イメージアウトプットターミナル)と、前記IITお
よびIOT間に設けられたIPS(イメージプロセッシ
ングシステム)とを有している。
【0021】前記UIは、ユーザがコピースタート等の
作動指令信号を入力操作する部分であり、表示部、コピ
ースタートボタン、コピー設定枚数入力キー、カラーモ
ード設定キー等を有している。前記表示部には画像形成
装置Uの現在の設定状態に関する情報の表示等が行われ
るようになっている。複写機本体U1上面の透明なプラ
テンガラスA1の下方に配置された原稿読取装置として
のIITは、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置さ
れた露光系レジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、お
よび露光光学系1を有している。この露光光学系1は、
移動可能なランプユニット2を有しており、このランプ
ユニット2は、原稿照明用のランプ3と第1ミラー4と
が一体化されて構成されている。また、前記露光光学系
1は、前記ランプユニット2の移動速度の1/2の速度
で移動する移動ミラーユニット5を有している。この移
動ミラーユニット5は、第2ミラー6および第3ミラー
7から構成されている。
【0022】そして、前記ランプユニット2が原稿Gi
に対して平行に図1中左右方向(Y軸方向)に移動し、
前記移動ミラーユニット5が前記ランプユニット2の移
動速度の1/2の速度で1/2の距離だけ移動する。そ
のとき、原稿Giとレンズ8との間の距離は一定に保た
れるので、その間、前記ランプ3によって照明された原
稿Giの反射光は、前記露光光学系1を通ってCCD
(固体撮像素子)上に収束されるように構成されてい
る。前記CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射
光を電気信号に変換する機能を有している。
【0023】また、IPSは、前記IITのCCDで得
られる読取画像のアナログ電気信号のゲインを調節して
デジタル信号に変換し、シェーディング補正等を行って
出力する画像読取データ出力手段11を有している。ま
た、IPSは、前記画像読取データ出力手段11の出力
する画像読取データが入力される書込画像データ出力手
段12を有しており、書込画像データ出力手段12は画
像データを一時的に記憶する画像メモリ13を有してい
る。書込画像データ出力手段12は、入力された前記画
像読取データに濃度補正、拡大縮小補正等のデータ処理
を施して、書込用画像データ(レーザ駆動データ)とし
てIOTに出力する機能を有している。前記IPSの書
込画像データ出力手段12が出力する画像書込データ
(レーザ駆動データ)が入力されるIOTのレーザ駆動
信号出力装置14は、入力された画像データに応じたレ
ーザ駆動信号をROS(光書込走査装置、すなわち、潜
像形成装置)に出力する。前記ROSは、入力された前
記レーザ駆動信号により変調されたレーザビームによ
り、回転する像担持体16表面の静電潜像書込位置Q1
を走査する。また、前記像担持体16の回転速度は、像
担持体16の幅方向端部に配置された像担持体速度セン
サSN1により計測されている。
【0024】前記像担持体16周囲にはその回転方向に
沿って、前記潜像書込位置Q1の上流側に帯電器17が
配置されており、前記潜像書込位置Q1の下流側で且つ
前記像担持体16の右方(−Y)側に設定された現像領
域Q2には、ロータリ式の現像ユニット(現像装置)D
が配置されている。前記現像ユニットDは、回転軸18
周囲に装着したK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)の4色の現像器Dk,Dy,Dm,Dc
を有しており、前記回転軸18の回転に伴い、前記各4
色の現像器Dk,Dy,Dm,Dcが順次前記現像領域Q2
に移動するように構成されている。前記現像器Dk,D
y,Dm,Dcは、像担持体16上の静電潜像を、K
(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の各色のトナー像に現像する装置である。前記回転
する像担持体16の表面に沿って前記現像領域Q2の下
流側で且つ前記像担持体16の下方(−Z)側に設定さ
れた1次転写領域Q3には、回転する中間転写ベルト
(中間転写体)Bおよび前記中間転写ベルトBの内周面
側に1次転写ロール(1次転写器)21が配置されてい
る。前記中間転写ベルトBの回転速度は、中間転写ベル
トBの幅方向端部に配置された中間転写体速度センサS
N2により計測されている。
【0025】また、回転する像担持体16に沿って、1
次転写領域Q3の下流側には、除電器22およびクリー
ナユニット23が配置されている。前記中間転写ベルト
Bは、ベルト駆動ロール26、アイドラロール25、テ
ンションロール27、ウォーク補正ロール28(中間転
写ベルト(中間転写体)Bの幅方向の位置を調節するロ
ール)および内側2次転写ロール29の5本のロールで
張架されており、前記像担持体16とほぼ同速度で前記
ベルト駆動ロール26を介して矢印方向へ回転する。前
記ベルト駆動ロール26の表面には後述するクリーニン
グ装置Rcのクリーニングロール(清掃部材)CRが接触
している。前記中間転写ベルトBの周辺には、2次転写
領域Q4において、前記中間転写ベルトBに対して前記
内側2次転写ロール29と対向する側に外側2次転写ロ
ール30が配置されている。内側2次転写ロール29お
よび外側2次転写ロール30から本実施例1の2次転写
ロール(2次転写器)31が構成されている。
【0026】前記内側2次転写ロール29および外側2
次転写ロール30は、図示しない2次転写用電源回路に
接続されており、前記図示ない2次転写用電源回路によ
り外側2次転写ロール30にバイアス電圧が印加され中
間転写ベルトB上のトナー像が記録シートSに転写され
る。また、前記中間転写ベルトBの搬送方向で、前記外
側2次転写ロール30の下流側に、前記中間転写ベルト
Bの表面に残留する未転写トナーを除去するベルト表面
クリーニング装置33が配置されている。前記外側2次
転写ロール30および前記ベルト表面クリーニング装置
33は、前記中間転写ベルトBに対し圧接、離間可能に
構成されている。ベルト表面クリーニング装置33の下
流側には除電器34が配置されている。前記除電器34
は2次転写後に前記中間転写ベルトB表面に残留してい
る電荷を除電する。
【0027】また、前記中間転写ベルトBの下方には、
下方に向かって順次、シートを収容する第1給紙トレイ
T1、第2給紙トレイT2、第3給紙トレイT3、第4給
紙トレイT4が着脱自在に収納されている。また、前記
第1給紙トレイT1の左側上方位置には手差トレイ36
が設けられている。前記給紙トレイT1〜T4および手差
トレイ36に収容された各記録シートSは、それぞれ給
紙部材37a〜37dおよび手差シート給紙ロールR0に
より給紙され、複数の搬送ロールR1が配置された第1
シート搬送路38を通って前記2次転写領域Q4に搬送
されるようになっている。
【0028】前記第1シートガイド38に沿って搬送さ
れる前記記録シートSがOHP用シートの場合にはOH
P検知センサSNoにより検知される。前記OHP検知セ
ンサSNoを通過した前記記録シートSは、シートレジセ
ンサSNyによって検出される。前記第1シートガイド3
8の終端には、前記2次転写領域Q4のシート搬送方向
上流側に、搬送されて来た記録シートSを一旦停止させ
てから、所定のタイミングで前記2次転写領域Q4に搬
入するためのレジロール39が配置されている。前記2
次転写領域Q4に搬入された記録シートSは前記外側2
次転写ロール30および前記内側2次転写ロール29に
より中間転写ベルトB上の未定着トナー像が2次転写さ
れる。
【0029】前記未定着トナー像の2次転写は、単色画
像形成の場合は、中間転写ベルトBに1次転写された後
直ちに行われるが、フルカラー画像の場合、中間転写ベ
ルトBが4回転してK(黒)、Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)の各色のトナー像が中間転写ベ
ルトBに重ねて1次転写された後に、2次転写領域Q4
で1度に2次転写される。前記未定着トナー像が転写さ
れた記録シートSは、シートガイド42上面に沿って移
動し、さらに搬送ベルト43により搬送されて定着位置
Q5に搬送される。記録シートSが前記定着位置Q5を通
過するときに記録シートS上の未定着トナー像は定着装
置Tによって加熱定着される。
【0030】前記定着装置Tは前記記録シートSの搬送
経路上に配置された定着ロール44を有し、定着ロール
44は、加熱ロール46および加圧ロール47により構
成されている。前記加熱ロール46の表面には、離型剤
を塗布する離型剤塗布ロール(離型剤供給装置)48
と、塗布されて余分な離型剤を、内蔵する不織布49a
によりこすりとって除去する離型剤除去装置49が配置
されている。前記離型剤除去装置49は前記加熱ロール
46の表面に離接可能に構成されている。前記定着装置
Tにより未定着トナー像が加熱定着された記録シートS
は、排紙ローラ51から排紙トレイ52に排出されるよ
うになっている。
【0031】定着装置Tの下流側には、切替ゲート53
が配置され、前記未定着トナー像を定着された記録シー
トSの搬送方向をシート反転路54または前記排出トレ
イ52の方向に切り替える際に使用される。シート反転
路54は、シート循環路56に接続されており、前記シ
ート循環路56には複数のシート搬送ロールR3が配置
されている。前記シート反転路54およびシート循環路
56の接続部に設けられたシート状且つ櫛の歯状のマイ
ラーゲート58は、通過する記録シートSが下方に搬送
される際には弾性変形により記録シートSの下方への移
動を許し、マイラーゲート58を通過した記録シートS
がスイッチバックして上方に搬送される場合にはシート
循環路56の方向に誘導するように構成されている。な
お、前記符号38〜39,SNy,R0〜R3,53〜58
で示す構成要素からシート搬送装置Stが構成される。
【0032】図2において、前記ベルト駆動ロール26
の表面に接触するクリーニング装置Rcのクリーニング
ロール(清掃部材)CRは、SUS等の剛性の高い材料
で形成された芯金61と、前記芯金61の回りの弾性層
62と、前記弾性層62の外層で不織布で形成された表
面層63により構成されている。前記芯金61がSUS
等の剛性の高い材料で構成されているのは芯金61自身
の弾性変形によりクリーニングロールCRの軸方向中央
部分がたわみ、前記クリーニングロールCRが前記ベル
ト駆動ロール26の軸方向中央部に接触しなくなるのを
防止し、前記ベルト駆動ロール26の軸方向中央部に付
着したトナー等の除去が充分にできないのを防止するた
めである。また、前記ベルト駆動ロール26の軸方向中
央部のトナー等の除去が充分にできるように前記弾性層
62を前記弾性層62の軸方向中央部の直径を軸方向両
端部の直径より大きくした樽状に形成することも可能で
ある。前記不織布で構成された表面層63によって擦り
取られた前記ベルト駆動ロール26の表面に付着してい
たトナーや埃などは前記表面層63の布地の中に取り込
まれて前記表面層63からこぼれることがないようにな
っている。
【0033】図2Bにおいて、前記芯金61の両端部に
は軸端挿入部材64が挿入されており、前記芯金61の
一端部は一方向クラッチOcにより一方向にのみ回転可
能に支持されている。前記一方向クラッチOcによって
前記クリーニングロールCRは、前記ロールCRが接触す
るベルト駆動ロール26の通常の使用時の回転である正
回転時(図2の実線の矢印Ao)に連れ回ることがない
ように、且つ前記ベルト駆動ロール26の逆回転時(図
2の2点鎖線の矢印Ar)に連れ回るように支持されて
いる。前記ベルト駆動ロール26の逆方向の回転による
前記ベルト駆動ロール26の表面の円周方向の移動距離
は数ミリであり、前記逆回転に要する時間も僅かであ
る。前記ベルト駆動ロール26の逆回転は、本実施例1
では2次転写回数があらかじめ設定された回数に達した
後に行われるようになっている。前記一方向クラッチO
cとしては従来公知の種々の一方向クラッチ、たとえば
ラチェットクラッチやスプリングクラッチなどを採用す
ることが可能である。また、前記芯金61の他端は円筒
状の樹脂製のベアリングBrに回転自在に支持されてい
る。なお、前記ベアリングBrおよび一方向クラッチOc
から清掃部材支持装置Shが構成される。また、前記ク
リーニングロールCRと前記清掃部材支持装置Shとから
前記クリーニング装置Rcが構成される。
【0034】図2Aにおいて、前記ベルト駆動ロール2
6はロール駆動用モータMによって正回転および逆回転
するように駆動されている。前記ロール駆動用モータM
はモータ駆動用回路Eによって駆動されており、前記モ
ータ駆動用回路Eにはコントローラ(ベルト駆動信号出
力手段)Cの駆動信号が出力されている。前記ロール駆
動モータMと前記モータ駆動用回路EとコントローラC
とからベルト駆動制御装置Vが構成される。また、前記
符号25〜29,B,Rc,Vで示す構成要素から本実
施例1のベルト搬送装置Hが構成される。
【0035】(実施例1の作用)図1において、回転移
動する像担持体16の無端状の表面に静電潜像が前記R
OSにより形成される。現像領域Q2において現像ユニ
ットDが、前記像担持体16表面の静電潜像をトナー像
に現像する。中間転写ベルトBの無端状の表面が回転移
動して、前記回転移動経路上に設定された1次転写領域
Q3において、1次転写ロール21が前記像担持体16
表面に形成されたトナー像を前記中間転写ベルトB表面
に転写する。シート搬送装置Stは、複数の給紙トレイ
T1〜T4の給紙側端部から前記2転写領域Q4に配置さ
れた2次転写ロール21および前記定着領域Q5に配置
された定着装置Tへと順次記録シートSを搬送する。
【0036】前記2次転写領域Q4において2次転写ロ
ール21が前記中間転写ベルトB上のトナー像を前記記
録シートSに転写する。前記定着領域Q5において前記
定着装置Tが、前記記録シートS上に転写された未定着
トナー像を加熱定着して、排出トレイ52に前記トナー
像が定着した記録シートSを排出する。前記2次転写行
程が終了した前記中間転写ベルトBの表面は、前記除電
器34により残留電荷が除電され、ベルト表面クリーニ
ング装置33が、前記中間転写ベルトB表面の残留トナ
ーを回収する。
【0037】前記画像形成動作を繰り返し行っている
間、前記クリーニングロールCRは、は前記ベルト駆動
ロール26表面との接触部に正回転力が伝達されるが、
前記一方向クラッチにより正回転は行われない。画像形
成動作を20,000回行ったことが検出されると、前
記ベルト駆動ロール26の逆回転によって前記クリーニ
ングロールCRが連れ回り、クリーニングロールCRの前
記ベルト駆動ロール26との接触面を移動させる。この
とき、前記クリーニングロールCRの表面層62に汚れ
が溜まって清掃能力の低下した部分に代わって、汚れの
溜まっていない新しい表面層62が前記ベルト駆動ロー
ル26表面に接触する。したがって、前記クリーニング
ロールCRの清掃能力が維持されるので、清掃能力が低
下するたびにクリーニングロールの交換した従来のベル
ト搬送装置のクリーニングロールよりも長期間使用でき
る。また、前記クリーニングロールCRの回転のために
駆動装置を設ける必要がないので製品コストがかからな
い。
【0038】次に、図3、図4により前記クリーニング
ロールCRの回転制御方法について説明する。図3は本実
施例1のコピー枚数カウントフローである。図3に示す
処理は画像形成装置の電源がONされると同時にスター
トする。図3のST1(ステップ1)においてコピース
タートスイッチがオンされたか否か判断する。ノー
(N)の場合はステップST1を繰り返し実行する。前
記ST1においてイエス(Y)の場合は、ST2に移る。
ST2において2次転写が実行か否か判断する。ノー
(N)の場合はST2を繰り返し実行する。イエス
(Y)の場合はST3に移る。ST3において2次転写さ
れた記録シートの枚数nを「1」インクリメントしてS
T4に移る。ST4においてジョブ終了か否かを判断す
る。ノー(N)の場合は前記ST2に戻り、イエス
(Y)の場合はST1に戻る。
【0039】図4は本実施例1のベルト駆動ロール逆転
フローである。図4に示す処理は画像処理装置の電源が
ONされると同時に前記図3の処理およびその他の処理
と並行してマルチタスクで実行される。ST11において
ジョブ終了か否か判断する。ノー(N)の場合はST11
を繰り返し実行し、イエス(Y)の場合はST12に移
る。ST12において前記図3のフローでカウントされた
2次転写が終了したコピー枚数nから整数値noとあら
かじめ設定されたコピー枚数20K(2万)とを掛け合
わせた値no×20kを引いた値(n−no×20k)
が、前記あらかじめ設定されたコピー枚数20K(2
万)より大きいか否か判断する。なお、最初はno=0
である。ノー(N)の場合は前記ST11に戻り、イエス
(Y)の場合すなわち、(n−no×20k)≧20k
の場合はST13に移る。
【0040】ST13においてベルト駆動ロール26を逆
方向に回転させて前記クリーニング装置Rcのクリーニ
ングロールCRを連れ回らせる。この動作によってクリ
ーニングロールCRの前記ベルト駆動ロール26との接
触面が移動する。ST14において整数値noを「1」イ
ンクリメントして、前記ST11に戻る。前記ST12にお
いて、たとえばno=1の場合にn=20,001であ
ればn−(no×20k)=20,001−(1×2
0,000)=1となる。この場合(n−no×20
k)<20kであるので前記ST12においてノー(N)
と判断されるが、no=1でn=40kとなるとn−
(no×20k)=40k−(1×20k)=20k=
20kとなってイエス(Y)と判断され、前記ST13に
移る。ST13においてベルト駆動ロールCRをわずかに
回転させる。したがって、この実施例1では2次転写が
終了した後コピー枚数20K毎にベルト駆動ロール26
を逆回転させて前記クリーニング装置Rcのクリーニン
グロールCRを連れ回らせてクリーニングロールCRの前
記ベルト駆動ロール26との接触面が移動する。
【0041】(実施例2)図5は本発明の実施例2のベ
ルト搬送装置に備えられたクリーニング装置の説明図
で、図5Aは同実施例2のクリーニング装置の拡大説明
図、図5Bは前記図5AのVB−VB線断面図であ
る。。なお、この実施例2の説明において、前記実施例
1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。この実施例2では前
記実施例1のクリーニングロールCRの代わりにクリー
ニングベルト(清掃部材)66が前記ベルト駆動ロール
26の表面をクリーニングするように構成されている。
【0042】前記クリーニングベルト66は、前記クリ
ーニングベルト66の内面(裏面)から押圧して前記ク
リーニングベルト66表面をベルト駆動ロール26表面
に圧接させる押圧ロール67と、前記クリーニングベル
ト66を支持する補助支持ロール68によって回転可能
に支持されている。前記押圧ロール67は、芯金67a
と、前記芯金67aの外周の弾性層67bとから構成され
ている。なお、前記押圧ロール67の芯金67aは前記
実施例1の図2Bで説明した清掃部材支持装置Shと同
様の支持装置によって一方向(逆回転方向)にのみ回転
可能に支持されている。すなわち、前記クリーニングベ
ルト66は、ベルト駆動ロール26の通常の使用時の回
転(図5の実線の矢印Ao)によって連れ回ることがな
いように支持されており、あらかじめ設定された枚数の
記録シートSの2次転写が終了した後に前記ベルト駆動
ロール26が逆方向に回転し、前記クリーニングベルト
66が前記逆方向(図5の2点鎖線の矢印Ar)に連れ
回るように支持されている。
【0043】したがって、前記ベルト駆動ロール26の
逆回転によって前記クリーニングベルト66を連れ回り
させ、クリーニングベルト66の前記ベルト駆動ロール
26との接触面を移動させるので、前記クリーニングベ
ルト66の表面に汚れが溜まって清掃能力が低下して
も、前記クリーニングベルト66の清掃能力が維持され
るので、従来のベルト搬送装置のクリーニングロールま
たはクリーニングベルトよりも長期間使用できる。
【0044】(実施例3)図6は本発明の実施例3のベ
ルト搬送装置を備えた画像形成装置の全体説明図であ
る。なお、この実施例3の説明において、前記実施例1
の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。この実施例3では各
色のトナー像を形成するための4個の像担持体16y〜
16kをタンデムに配置してある。前記像担持体16y〜
16kの下方にはベルト駆動ロール26、剥離ロール7
1、テンションロール27、およびアイドラロール25
に支持されたシート搬送ベルト72が配置されている。
前記シート搬送ベルト72の裏面側で前記各像担持体1
6y〜16k上の転写領域Qy〜Qkに対応する位置には転
写器73y〜73kが配置されている。
【0045】また、転写器73y〜73kの下方で前記テ
ンションロール27の前記シート搬送ベルト72の移動
方向上流側にはベルト除電器74,74が前記シート搬
送ベルト72の両面に配置されており、前記ベルト除電
器74と前記テンションロール27との間にはクリーニ
ング装置RcのクリーニングロールCRが前記シート搬送
ベルト72の裏面に接触してクリーニングするように配
置されている。前記クリーニングロールCRは、前記実
施例1の図2Bで説明した清掃部材支持装置Shと同様
の支持装置によって一方向(逆回転方向)にのみ回転可
能に支持されている。すなわち、ベルト駆動ロール26
の通常の使用時の回転によって図6に示された実線の矢
印Ao方向に回転する前記シート搬送ベルト72と連れ
回ることがないように支持されている。そして前記シー
ト搬送ベルト72が搬送してきた記録シートSに各色の
トナー像の転写が終了した後に前記シート搬送ベルト7
2が逆方向(図6の2点鎖線の矢印Ar方向)に回転
し、前記クリーニングロールCRが前記逆方向に連れ回
るようになっている。この実施例3においても前記ベル
ト駆動ロール26の逆回転によって前記シート搬送ベル
ト72も逆方向に回転して、長期間使用して前記クリー
ニングロールCRの表面に汚れが溜まって清掃能力の低
下した接触面を移動させるので、前記クリーニングロー
ルCRの清掃能力が維持される。したがって、この実施
例3も前記実施例1と同様の作用を奏する。
【0046】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記各実施例において清掃部材としてはクリー
ニングロールCRまたはクリーニングベルト66の代わ
りに前記ベルト駆動ロール26の回転方向またはベルト
B,72の移動方向と逆方向にのみ回転可能に支持され
たロール状のブラシを採用することも変更可能である。 (H02)前記各実施例のベルト駆動ロール26の逆回転
はあらかじめ設定された枚数の記録シートSの2次転写
または転写終了した後に行われていたが、2次転写また
は転写が終了してあらかじめ設定された画素のドット数
に基づいて積算されたトナーの消費量や現像剤を補給す
る補給装置の作動時間に応じて積算されるトナー補給量
に達した時にベルト駆動ロール26を逆回転させること
も可能である。 (H03)本発明のベルト搬送装置のベルトは像担持ベル
トを採用することが可能である。 (H04)前記各実施例において、クリーニングロールC
Rの表面層62およびクリーニングベルト66としては
不織布を採用したが和紙などベルト駆動ロール26また
はシート搬送各ベルト72の裏面に付着したトナーや埃
などを捕獲し、離さない材質のものに採用可能である。
【0047】
【発明の効果】前述の本発明のベルト搬送装置は、下記
の効果を奏することができる。 (E01)ベルトの裏面または前記ベルトを支持して回転
させるベルト駆動ロール表面をクリーニングする清掃部
材の汚れの溜まった部分が移動するようにして、前記清
掃部材が長期間使用できる。 (E02)前記清掃部材の汚れの溜まった部分が駆動装置
を設けずに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1のベルト搬送装置を備
えた画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2はベルト搬送装置のベルト駆動ロール表面
をクリーニングするクリーニング装置の説明図で、図2
Aは同実施例1のクリーニング装置の拡大説明図、図2
Bは前記図2AのIIB−IIB線断面図である。
【図3】図3は本実施例1のコピー枚数カウントフロー
である。
【図4】図4は本実施例1のベルト駆動ロール逆転フロ
ーである。
【図5】図5は本発明の実施例2のベルト搬送装置に備
えられたクリーニング装置の説明図で、図5Aは同実施
例2のクリーニング装置の拡大説明図、図5Bは前記図
5AのVB−VB線断面図である。。
【図6】図6は本発明の実施例3のベルト搬送装置を備
えた画像形成装置の全体説明図である。
【図7】図7は従来のベルト搬送装置に備えられたベル
ト駆動ロール表面をクリーニングするクリーニング装置
の概略説明図である。
【符号の説明】 B;72…ベルト、C…ベルト駆動信号出力手段、C
R;72…清掃部材、E…モータ駆動回路、M…ロール
駆動用モータ、Q3…1次転写領域、Q4…2次転写領
域、Qy〜Qk…転写領域、Rc…クリーニング装置、S
…記録シート、Sh…清掃部材支持装置、V…ベルト駆
動制御装置、16…像担持体、26…ベルト駆動ロー
ル、25〜29…ベルト搬送ロール、
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鮫島 淳一郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 井関 秀二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面に形成したトナー像を記録
    シートに転写し、前記記録シート上に転写した未定着ト
    ナー像を定着して前記記録シート上に定着トナー像を形
    成する画像形成装置で使用するベルト搬送装置において
    下記の要件を備えたことを特徴とするベルト搬送装置 (A01)ベルト駆動ロールを含む複数のベルト搬送ロー
    ル、(A02)前記複数のベルト搬送ロールに支持された
    ベルト、(A03)前記ベルト駆動ロールの表面または前
    記ベルトの内面に接触して前記表面をクリーニングする
    清掃部材と、前記清掃部材を前記ベルト駆動ロールの通
    常の使用時の正方向回転と逆方向にのみ回転可能に支持
    する清掃部材支持装置とを有するクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のベルト搬送装置 (A04)前記ベルト駆動ロールが通常の使用時の正方向
    回転と逆方向に回転したときに前記清掃部材が前記ベル
    ト駆動ロールまたは前記ベルトと連れ回りするように前
    記清掃部材を一方向にのみ回転可能に支持する前記清掃
    部材支持装置、(A05)前記ベルト駆動ロールを正方向
    または逆方向に回転させるロール駆動用モータと、前記
    ロール駆動用モータを駆動するモータ駆動回路と、前記
    モータ駆動回路に駆動信号を出力するベルト駆動信号出
    力手段とを有するベルト駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項2記載のベルト搬送装置 (A06)あらかじめ設定した回数以上の画像記録動作を
    行ったときに前記ベルト駆動ロールを通常の回転方向と
    前記逆方向に回転させる前記ベルト駆動制御装置。
JP9277402A 1997-10-09 1997-10-09 ベルト搬送装置 Pending JPH11119623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9277402A JPH11119623A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 ベルト搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9277402A JPH11119623A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 ベルト搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11119623A true JPH11119623A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17583054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9277402A Pending JPH11119623A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 ベルト搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11119623A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11156942B2 (en) 2018-04-23 2021-10-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Cleaning device for intermediate transfer belt

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11156942B2 (en) 2018-04-23 2021-10-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Cleaning device for intermediate transfer belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5074892B2 (ja) 画像形成装置
JP2008089657A (ja) 画像形成装置
JP2007304502A (ja) 画像形成装置
JP2002108161A (ja) 画像形成装置
JP2004347864A (ja) 画像形成装置及びクリーニング装置
JP2006330110A (ja) 画像形成装置
JP2007121568A (ja) クリーニング装置
JP4474992B2 (ja) 画像形成装置
JP5125043B2 (ja) 画像形成装置
JP2007187943A (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP2003345212A (ja) 画像形成装置
JPH11119623A (ja) ベルト搬送装置
JP2006078853A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP5124546B2 (ja) 画像形成装置のクリーニング装置及び画像形成装置
JP2004325657A (ja) 画像形成装置
JP2009302957A (ja) 画像読取装置、及びそれを備える画像形成装置
JP2004109635A (ja) 画像形成装置
JPH112934A (ja) 画像形成装置
JP5464797B2 (ja) 画像形成装置
JP2011070180A (ja) 画像形成装置及び中間転写ベルトの転写面処理方法
JP3669161B2 (ja) 画像形成装置
JP2007108562A (ja) 画像形成装置
JP2004317994A (ja) 画像形成装置
JP2005306568A (ja) 画像形成装置及びシュート
JPH10288896A (ja) 画像形成装置