JPH11119174A - 光学素子およびその製造方法 - Google Patents

光学素子およびその製造方法

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JPH11119174A
JPH11119174A JP28014597A JP28014597A JPH11119174A JP H11119174 A JPH11119174 A JP H11119174A JP 28014597 A JP28014597 A JP 28014597A JP 28014597 A JP28014597 A JP 28014597A JP H11119174 A JPH11119174 A JP H11119174A
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light
optical element
convex lens
lens
substrate
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JP28014597A
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English (en)
Inventor
Takashi Hiraga
隆 平賀
Tetsuo Moriya
哲郎 守谷
Norio Tanaka
教雄 田中
Hiromitsu Yanagimoto
宏光 柳本
Ichiro Ueno
一郎 上野
Koji Tsujita
公二 辻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Victor Company of Japan Ltd
Moriya Tetsuo
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Victor Company of Japan Ltd
Moriya Tetsuo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズ、形状および屈折率の制御されたプラ
スチックマイクロレンズを設けた光学素子およびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 1個以上の凹面を有するレンズ原版と基
板との間の平凸レンズ型空洞内に樹脂を充填することに
よって基板上に凸レンズを形成する方法において、前記
レンズ原版の母材表面にレジストを塗布し、前記レジス
ト上に複数の孔を有するパターンを形成した後に母材の
エッチングを行い、その際にレジスト自身のエッチング
も進行させることにより前記孔の直径がエッチング工程
の進行と共に増大するようにして母材表面に凹面を形成
させる方法で作成したレンズ原版1と基板5との間の平
凸レンズ型空洞内に樹脂を充填することによって基板上
に凸レンズ6を形成し、凸レンズ6の焦点位置に光学素
子中の光機能発現部位を配置するものとし、前記光機能
発現部位へ入射する光を前記凸レンズ6によって各々収
束させ光束密度を増大させて前記光機能発現部位へ照射
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光通信、光
情報処理などの光エレクトロニクスおよびフォトニクス
の分野において有用な、光学素子およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックマイクロレンズの製造方法
としては、例えば、モノマーの浸透・拡散を利用して、
有機高分子系材料(プラスチック)を用い、屈折率分布
平面型レンズを作成する方法が文献[M.Oikawa,K.Iga,
T.Sanada: Jpn.J.Appl.Phys.,20(1),L51-L54(1981)]に
記載されている。すなわち、モノマー交換技術によっ
て、屈折率分布レンズを平坦な基板上にモノリシックに
作ることができ、例えば、低屈折率プラスチックとして
のメタクリル酸メチル(n=1.494)を、3.6m
mφの円形ディスクのマスクのまわりから、高屈折率を
持つポリイソフタル酸ジアクリル(n=1.570)の
平坦なプラスチック基板中へ拡散させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法によって所定の屈折率分布を持った平面型マイクロレ
ンズを作製するには、屈折率が異なると同時にモノマー
交換法が可能な樹脂の組み合わせの選定、上記円形ディ
スクの大きさの選定、モノマー交換時の温度条件の選定
および制御など、製造条件の設定が複雑であるという課
題がある。
【0004】また、熱可塑性高分子化合物のシート表面
に型押しする方法によるプラスチックマイクロレンズア
レイの製造方法が文献[P.Pantelis,D.J.Mccartney: P
ureAppl.Opt.,3(2),103-108(1994)]に記載されてい
る。例えばポリカーボネイト製のシートを高温プレス技
術によって熱成形して直径約1ないし2mmのレンズを
多数ならべたレンズアレイを安価に製造できると記載さ
れている。この方法の場合、型押しするための原版の製
造方法に改善すべき余地が多く残されている。
【0005】更に、文献[Y.Koike,A.Kanemitsu,Y.Shio
da,E.Nihei,Y.Ohtsuka: Appl.Opt.,33(16),3394-3400(1
994)]には、アクリル樹脂の懸濁重合によって直線およ
び二次の球状屈折率分布を持つ、球面収差の小さい屈折
率分布型ポリマー球レンズ(直径0.5〜1.1mm)
を作製したと記載されている。容易に理解できるよう
に、この方法を用いて、サイズおよび屈折率分布の両方
を同時に制御して設計通りのマイクロレンズを製造する
には制約が多い。
【0006】本発明は、以上の通りの従来技術の欠点を
解消し、サイズ、形状および屈折率の制御されたプラス
チックマイクロレンズを設けた光学素子およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1記載の発明に係る光学素子は、1個
以上の凹面を有するレンズ原版と基板との間の平凸レン
ズ型空洞内に樹脂を充填することによって基板上に凸レ
ンズを形成し、前記凸レンズの焦点位置に光機能発現部
位を配置するものとし、前記光機能発現部位へ入射する
光を前記凸レンズによって各々収束させ光束密度を増大
させて前記光機能発現部位へ照射することを特徴とす
る。
【0008】上記目的を達成するために、本願の請求項
2記載の発明に係る光学素子は、請求項1に記載の光学
素子であって、少なくとも光吸収層膜を有し、前記光吸
収層膜に、互いに波長の異なる制御光および信号光を前
記凸レンズによって各々収束させて照射し、前記制御光
の波長は前記光吸収層膜が吸収する波長帯域から選ばれ
るものとし、少なくとも前記制御光が前記光吸収層膜内
において焦点を結ぶものとし、前記光吸収層膜が前記制
御光を吸収した領域およびその周辺領域に起こる温度上
昇に起因して可逆的に生ずる屈折率の分布に基づいた熱
レンズを用いることによって、前記信号光の強度変調お
よび/または光束密度変調を行うことを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するために、本願の請求項
3記載の発明に係る光学素子は、請求項1または請求項
2に記載の光学素子において、前記凸レンズが、前記レ
ンズ原版と基板との間の平凸レンズ型空洞内に充填され
た熱可塑性樹脂粉末を加熱溶融圧縮することによって形
成されたものであることを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために、本願の請求項
4記載の発明に係る光学素子の製造方法は、1個以上の
凹面を有するレンズ原版と基板との間の平凸レンズ型空
洞内に樹脂を充填することによって基板上に凸レンズを
形成する方法において、前記レンズ原版の母材表面にフ
ォトレジストを塗布し、前記フォトレジスト上に複数の
孔を有するパターンを形成した後に母材のエッチングを
行い、その際に、フォトレジスト自身のエッチングも進
行させることにより前記孔の直径がエッチング工程の進
行と共に増大するようにして母材表面に凹面を形成させ
る方法で作成したレンズ原版を用いることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】
[マイクロレンズ形成材料]本発明で用いられるマイク
ロレンズ形成材料としては、プラスチックマイクロレン
ズ用として公知の、熱可塑性高分子化合物を用いること
ができる。
【0012】[原版形成材料]本発明で用いられる原版
形成材料は、フォトリソグラフィの手法に適した公知の
金属材料を用いることができる。例えば、チタン、クロ
ム、および、これらの合金を好適に用いることができ
る。
【0013】[光機能]本発明の光学素子は、基板上に
凸レンズを形成し、前記凸レンズの焦点位置に光機能発
現部位を配置するものとし、前記光機能発現部位へ入射
する光を前記凸レンズによって各々収束させ光束密度を
増大させて前記光機能発現部位へ照射することを特徴と
するが、「光機能」としては公知の任意のものを単独ま
たは組み合わせて利用することができる。例えば、蛍
光、燐光、熱刺激発光(蓄光)などの発光現象、フォト
クロミズムや光刺激サーモクロミズムなどの吸収スペク
トル変化、光異性化などの(可逆的)光化学反応、液晶
の光誘起配向変化、相変化、光導電現象、光起電力、熱
レンズ効果、吸収飽和、フォトリフラクティブ現象、光
カー効果などの現象を利用することができる。
【0014】これらの現象を、例えば、光センサとして
応用することができる。その場合、凸レンズの一つ一つ
に対応させてセンサ出力を取り出すことができるが、個
々の凸レンズにおいて入射光を収束させて光機能発現部
位に照射させるため、信号/ノイズ比特性の良好な、高
感度のセンシングが可能になる。
【0015】以下、図面に基づき本発明の実施形態につ
いて説明する。
【0016】〔実施形態1〕以下、例えば、厚さ5m
m、100mm角のチタン板材10を加工してプレス原
版1を作成し、これを用いて、マイクロレンズを設けた
光学素子を製造する例について、図1から図5を用いて
説明する。なお、図1および図2において(a)は孔が
形成される原版および/あるいは光学素子の断面図であ
ってそれぞれ(b)のA−A’線、B−B’線に沿った
断面図、(b)は同平面図である。
【0017】まず、図1に示すように、チタン板材10
の一面を研磨して鏡面とし、そこへ、スピンコーターを
用いた塗工法によって、厚さ約1μmのフォトレジスト
層2を形成し、更に、縮小投影露光法により直径25μ
mの円形孔30を0.1mmピッチで格子点状にパター
ン付けした。
【0018】次いで、図2に示すように、半導体製造工
程等で公知の技術である四フッ化炭素(CF4)ガスを
用いた高周波プラズマエッチング法により侵食加工を行
った。反応時の圧力は6.5×10-4Pa、高周波パワ
ーは400Wとした。この時、原版金属であるチタンの
深さ方向のエッチングの進行と共に、高周波プラズマ中
で加速されたイオンや電子の衝突によりフォトレジスト
の円形孔30の周囲もエッチングされる。エッチング開
始時に25μmであった直径が最終的に45μmとなる
ようエッチング時間を調節した。フォトレジストの円形
孔直径の増大に伴いエッチングは深さ方向のみならずこ
れと直交する方向にも進行し、孔3の断面は円弧状とな
る。高周波プラズマエッチングの場合、一般的には等方
性の化学的エッチングと異方性の物理的エッチングが混
在しており、ガスの種類・圧力・高周波パワー等の条件
を変えることにより等方性と異方性の比率を変化させる
ことができる。例えば、エッチング条件(ガス種・圧力
・高周波パワー)を調節して等方性エッチングを強調し
て行うことによって、得られた孔の断面円弧の曲率半径
が102μmという比較的大きい値になるよう制御する
ことができた。これに対して、例えば、上述のエッチン
グ条件に比べて圧力を低くし、高周波パワーを450W
と高くした場合には異方性エッチングの程度が強調さ
れ、得られた孔の断面円弧の曲率半径は43μmと小さ
くなった。これと同様の制御はフォトレジストの選択に
よっても可能である。すなわち、熱処理後硬度が増すよ
うに高い温度で処理した場合、および、ガスに対して特
にエッチングされ難いフォトレジストを用いた場合、得
られた孔の断面円弧の曲率半径は小さくなる。このよう
にエッチングに関する条件を制御することによりプレス
原版1の孔3断面の曲率半径を制御することが可能であ
り、任意の断面形状のプレス原版1を作成することがで
きる。プレス原版1はエッチング工程の後、フォトレジ
スト除去(洗浄)工程に続いて化学研磨による鏡面仕上
げを行い表面粗さを小さくした。
【0019】以上のようにして作成されたプレス原版1
(図3(a))の上に、再沈殿法により精製され、高真
空下加熱処理によって揮発成分が除去されたポリメタク
リル酸メチルの粉末4を散布した後に、厚さ約2mmの
ガラス基板5を乗せて(図3(b))真空ホットプレス
法(日本国特許第1882011号)により熱間加圧加
工を行うことによりガラス基板5とプレス原版1の間
に、集積されたポリメタクリル酸メチルのレンズアレイ
6が形成された(図4)。
【0020】図5に示すように、冷却後、プレス原版1
を剥離してガラス基板5上に集積されたポリメタクリル
酸メチル・レンズアレイ6を得た。
【0021】〔実施形態2〕図6に示すように、実施形
態1に記載の方法において、レンズ原版1の製造条件を
制御することによって凹面3の形状を調節し、ガラス基
板51(厚さ1.510mm)上に有効開口半径250
μm、焦点距離1.00mm、開口数NA0.25の凸
レンズ61を、また、ガラス基板52(厚さ1.500
mm)上に有効開口半径130μm、焦点距離1.00
mm、開口数NA0.13の凸レンズ62を、ポリメタ
クリル酸メチル(屈折率1.49)を用いてそれぞれ作
成した。凸レンズ61および62の保護のため、レンズ
原版は、後述のように、光学素子製造工程の最後に取り
外すものとする。
【0022】なお、開口数NAは有効開口半径aおよび
焦点距離rから式(1)で求められる:
【数1】 NA = a/r …(1) 上記「焦点距離」は、ガラス基板(屈折率1.51)に
平面側を密着させた平凸レンズとして凸レンズ61およ
び62を作用させ、ガラス基板側から平行光を照射し、
空気(屈折率1)中に焦点を結ばせた場合の値である。
逆向きに、空気側から平行光を照射した場合は、光の波
長および焦点に到達するまでに通過する媒体の屈折率を
考慮して焦点位置を算出する必要がある。例えば、図6
に示すように、凸レンズ61で収束され、屈折率1.5
1、厚さ1.510mmのガラス中、次いで、屈折率約
1.51の光吸収層膜80中を進行し、その中で焦点を
結ぶ場合の「焦点距離r’」は、約1.51mm±(共
焦点距離Zc)/2 と計算される。一方、この焦点から
発散する光を、前記光吸収層膜80、次いで屈折率1.
51、厚さ1.50mmのガラスを進行させた後、凸レ
ンズ62で平行光に戻す場合の「焦点距離r”」は、約
1.51mm±(共焦点距離Zc)/2 と計算される。
すなわち、図6のような構成の光学素子における光吸収
層膜80の厚さを100μm未満になるよう製造する
と、平行光として入射した信号光S2を、おおむね、平
行光として取り出すことができる。
【0023】光吸収層膜80を作成するため、3,3’
−ジエチルオキサジカルボシアニンヨージド(慣用名D
ODCI): 23.0mgおよびポリメタクリル酸メチ
ル:1977.0mgをアセトン: 200mlに溶解
し、n−ヘキサン: 1300ml中へかき混ぜながら加
えて析出した沈殿(色素およびポリマーの混合物)を濾
別し、n−ヘキサンで洗浄してから減圧下乾燥し、粉砕
した。得られた色素およびポリマーの混合粉末を10-5
Pa未満の超高真空下、100℃で2日間加熱を続け、
残留溶媒等の揮発成分を完全に除去して、色素/樹脂混
合物の粉末を得た。この粉末35mgをガラス基板51
およびガラス基板52の間に挟み、真空下150℃に加
熱し、2枚のガラス板を圧着する方法(真空ホットプレ
ス法)を用いてガラス基板間に色素/樹脂からなる光吸
収層膜80(膜厚50μm)を作成した。この時、凸レ
ンズ61および62の光軸が一致するよう、ガラス基板
51および52の位置関係を精密に調整した。具体的に
は、ガラス基板51および52に密着させた状態にある
レンズ原版に位置決めのための基準線を予め設けてお
き、これを基準として孔3の位置を決めて凸レンズ61
および62に対応する2つのレンズ原版を作成、更に、
これらの2つの基準線に基づいて、2つの凸レンズの光
軸が一致するよう位置関係を調整した。
【0024】なお、光吸収層膜中の色素濃度は、色素/
樹脂混合物の密度を1.06として計算すると、2.5
×10-2mol/lである。以上のようにして作成した
光吸収層膜80の透過率スペクトルを図7に示す。この
膜の透過率は制御光S1の波長(633nm)で28.
3%、信号光S2の波長(694nm)で90.2%で
あった。
【0025】以上の製造工程の最後に、真空ホットプレ
スを終えた光学素子を室温まで冷却し、大気中に取り出
し、レンズ原版を取り外した。
【0026】以上の手順は、ガラス基板上に凸レンズを
形成してから光吸収層膜80を作成するものであるが、
逆の手順として、光吸収層膜80を作成してから、2つ
の凸レンズの光軸が一致するように注意しながら、ガラ
ス基板51および52の表面に、凸レンズ61および6
2を形成しても良い。
【0027】また、光吸収層膜80の成膜と、2つの凸
レンズ61および62の形成を同時に行っても良い。
【0028】いずれの場合も、光吸収層膜80の厚さが
上記の設計値になるよう、また、2つの凸レンズの光軸
が一致するよう製造条件を精密に制御することが重要で
ある。
【0029】以上のようにして製造した光学素子の光応
答を調べるため、図8に構成を示すような測定装置に本
発明の光学素子を取り付けた。
【0030】制御光S1の光源101としてはヘリウム
・ネオンレーザー(発振波長633nm、ビーム直径約
120μmの平行ビーム、ビーム断面のエネルギー分布
はガウス分布)を用いた。
【0031】一方、信号光S2の光源102としては半
導体レーザー(発振波長694nm、連続発振出力3m
W)の出射光をビーム整形して直径約0.5mmの平行
ガウスビームとして用いた。
【0032】NDフィルター103としては、光学素子
の光応答性能を試験するに当たり制御光S1の光強度を
増減するため、減衰率連続可変タイプのものを使用し
た。
【0033】シャッター104は、制御光として用いた
連続発振レーザーをパルス状に明滅させるために用い
た。メカニカルシャッターと光音響素子を併用した。
【0034】半透過鏡105は、制御光S1の光強度を
常時見積もるために用いた。
【0035】光検出器201および202としては、フ
ォトトランジスターを使用した。光検出器201および
202の受光信号はオシロスコープ(図示せず)によっ
てモニターした。
【0036】光混合器106としてダイクロイックミラ
ーを使用し、制御光S1と信号光S2の光軸が一致する
よう調節した。
【0037】照射側凸レンズ61の焦点近傍の光子密度
が最も高い領域、すなわちビームウエストにおける光ビ
ームの半径ω0 および共焦点距離Zc は、以下に示す式
(2)および式(4)を用いて計算することができる。
【0038】一般的に、有効開口半径aおよび開口数N
Aの集光レンズで、ビーム半径ωの平行ガウスビーム
(波長λ)を収束させた場合のビームウエスト直径2ω
0 は、次の式(2)で表すことができる。
【0039】
【数2】 ここで、係数kは代数的に解くことができないため、レ
ンズ結像面での光強度分布についての数値解析計算を行
うことによって決定することができる。
【0040】集光レンズに入射するビーム半径ωと集光
レンズの有効開口半径aの比率を変えて、数値解析計算
を行うと、式(2)の係数kの値は以下のように求ま
る。
【0041】
【数3】 すなわち、集光レンズの有効開口半径aよりもビーム半
径ωが小さければ小さい程、ビームウエスト径ω0 は大
きくなる。
【0042】ガウスビームの場合、凸レンズなどの収束
手段で収束された光束のビームウエスト近傍、すなわ
ち、焦点を挟んで共焦点距離Zc の区間においては、収
束ビームはほぼ平行光と見なすことができ、共焦点距離
Zc は、円周率π、ビームウエスト半径ω0 および波長
λを用いた式(3)で表すことができる。
【0043】
【数4】 Zc = πω0 2 /λ …(3) 式(3)のω0 に式(2)を代入すると、式(4)が得
られる。
【0044】
【数5】 照射側凸レンズ61の有効開口半径aは250μm、開
口数NAは0.25であるから、波長633nm、ビー
ム直径120μmの制御光について、kは約3、従って
ω0 は約4μm、Zc は72μmと計算される。
【0045】同様にして波長694nm、ビーム直径
0.5mmの信号光について、kは約0.92、ビーム
ウエストにおける光ビームの半径ω0 は約2.5μm、
Zc は27μmと計算される。すなわち、本実施形態の
光学素子において、ビームウエストにおける制御光ビー
ムと信号光ビームの大小関係は、ビーム径として約8:
5、ビーム断面積として約5:2の割合で、制御光の方
が大きい。このようにビームウエストにおける制御光の
ビームサイズを信号光に比べて大きくすると、集光レン
ズの焦点近傍における制御光収束ビームのエネルギー密
度が最も高い領域に、信号光収束ビームのエネルギー密
度が最も高い領域を重ね合わせるように光学系を調整す
ることが容易になり、かつ、光学系諸要素の変動の影響
を受け難くなる。
【0046】受光側凸レンズ62は、照射側凸レンズ6
1より収束されて光吸収層膜80へ照射され、光吸収層
膜80および基板52を透過してきた信号光および制御
光を平行ビームに戻すための手段であるが、充分な大き
さの信号光を再現性良く得るためには、照射側凸レンズ
61の開口数より小さい開口数のレンズを用いることが
好ましい。この実施形態では受光側凸レンズ62とし
て、開口数0.13のものを用いた。すなわち、照射側
凸レンズ61の開口数0.25より受光側凸レンズ62
の開口数が小さい。
【0047】波長選択透過フィルター120は、図8の
装置構成で本発明の光制御方法を実施するために必須の
装置構成要素の一つであり、前記光学素子中の同一の光
路を伝播してきた信号光と制御光とから信号光のみを取
り出すための手段の一つとして用いられる。なお、波長
の異なる信号光と制御光とを分離するための手段として
は他に、プリズム、回折格子、ダイクロイックミラーな
どを使用することができる。
【0048】図8の装置構成で用いられる波長選択透過
フィルター120としては、制御光の波長帯域の光を完
全に遮断し、一方、信号光の波長帯域の光を効率良く透
過することのできるような波長選択透過フィルターであ
れば、公知の任意のものを使用することができる。例え
ば、色素で着色したプラスチックやガラス、表面に誘電
体多層蒸着膜を設けたガラスなどを用いることができ
る。
【0049】以上のような構成要素からなる図8の光学
装置において、光源101から出射された制御光の光ビ
ームは、透過率を加減することによって透過光強度を調
節するためのNDフィルター103を通過し、次いで制
御光をパルス状に明滅するためのシャッター104を通
過して、半透過鏡105によって分割される。
【0050】半透過鏡105によって分割された制御光
の一部は光検出器201によって受光される。ここで、
光源102を消灯、光源101を点灯し、シャッター1
04を開放した状態において光学素子への光ビーム照射
位置における光強度と光検出器201の信号強度との関
係を予め測定して検量線を作成しておけば、光検出器2
01の信号強度から、光学素子に入射する制御光の光強
度を常時見積もることが可能になる。この実施形態で
は、NDフィルター103によって、光学素子へ入射す
る制御光のパワーを0.5mWないし25mWの範囲で
調節した。
【0051】半透過鏡105で分割・反射された制御光
は、光混合器106および照射側凸レンズ61を通っ
て、光学素子に収束されて照射される。光学素子を通過
した制御光の光ビームは、受光側凸レンズ62を通過し
た後、波長選択透過フィルター120によって遮断され
る。
【0052】光源102から出射された信号光S2の光
ビームは、前記光混合器106によって、制御光S1と
同一光路を伝播するよう混合され、照射側凸レンズ61
を経由して、光学素子に収束・照射され、素子を通過し
た光は受光側凸レンズ62および波長選択透過フィルタ
ー120を透過した後、光検出器202にて受光され
る。
【0053】図8の光学装置を用いて光制御の実験を行
い、図9または図10に示すような光強度変化を観測し
た。図9および/または図10において、111は光検
出器201の受光信号、222および223は光検出器
202の受光信号である。光検出器202の受光信号2
22の得られる場合と223の得られる場合の違いは、
以下の通りである。
【0054】図8の装置配置においては光学素子内の光
吸収層膜80に制御光S1と信号光S2とを収束して入
射させているが、最小収束ビーム径位置、すなわち焦点
Fcが光吸収層膜80の照射側凸レンズ61に近いとこ
ろ(光の入射側)になるよう微調整して製造された凸レ
ンズ61を用いると、前記光学素子を透過した信号光S
2が減少する方向の光応答222が観察される。
【0055】一方、焦点Fc を光吸収層膜80の受光側
凸レンズ62に近いところ(光の出射側)になるよう微
調整して製造された凸レンズ61を用いると、前記光学
素子を透過した信号光S2の見かけの強度が増大する方
向の光応答223が観察される。
【0056】このような現象は光吸収層膜80内の領域
7に形成される熱レンズ効果によって説明することがで
きる。
【0057】すなわち、信号光の強度が減少する向きの
光応答222が得られる場合は、形成された熱レンズに
よって、ビーム中心部分の信号光がビームの外周方向に
曲げられるためと考えられる。従って、この場合、信号
光ビームの中心部分だけを取り出して、見かけの信号光
強度を測定すると、制御光の断続に対応して、信号光の
強度が減少する向きの光応答222を、充分な大きさで
取り出すことができる。
【0058】一方、制御光を照射したとき見かけの信号
光強度が増大する向きの光応答223が観察される場合
は、形成される熱レンズの光学作用によって、収束され
て照射される信号光の収束点が、光学素子の外側に伸ば
された状態になる(条件にもよるが、ほぼ無限遠に伸ば
された状態にもなる)ためと考えられる。従って、この
場合、信号光ビームの中心部分だけを取り出して、見か
けの信号光強度を測定すると、制御光の断続に対応し
て、信号光の強度が増大する向きの光応答223を充分
な大きさで取り出すことができる。
【0059】図8の光学装置を用いて光制御の実験を行
い、図9または図10に示すような光強度変化を観測し
たが、その詳細は以下に述べる通りである。
【0060】まず、制御光の光ビームと信号光の光ビー
ムとが、光学素子内部を同一の光軸で通過するように、
それぞれの光源からの光路、光混合器106、および照
射側凸レンズ61の位置関係を調節した。次いで、波長
選択透過フィルター120の機能を点検した。すなわ
ち、光源102を消灯した状態で、光源101を点灯
し、シャッター104を開閉した場合には光検出器20
2に応答が全く生じないことを確認した。
【0061】まず、焦点Fc が光吸収層膜80の光の入
射側に近くなるよう製造した光学素子を用いた場合につ
いて図9を用いて述べる。
【0062】シャッター104を閉じた状態で制御光の
光源101を点灯し、次いで、時刻t1 において光源1
02を点灯し光学素子へ信号光を照射すると、光検出器
202の信号強度はレベルCからレベルAへ増加した。
【0063】時刻t2 においてシャッター104を開放
し、光学素子内部の信号光が伝播しているのと同一の光
路へ制御光を収束・照射すると光検出器202の信号強
度はレベルAからレベルBへ減少した。
【0064】時刻t3 においてシャッター104を閉
じ、薄膜光素子への制御光照射を止めると光検出器20
2の信号強度はレベルBからレベルAへ復帰した。
【0065】時刻t4 においてシャッター104を開放
し、次いで、時刻t5 において閉じると、光検出器20
2の信号強度はレベルAからレベルBへ減少し、次いで
レベルAへ復帰した。
【0066】時刻t6 において光源102を消灯すると
光検出器202の出力は低下し、レベルCへ戻った。
【0067】次いで、前記焦点Fc を光吸収層膜80の
光の出射側に近くなるよう製造した光学素子を用いた場
合について図10を用いて述べる。
【0068】シャッター104を閉じた状態で制御光の
光源101を点灯し、次いで、時刻t1 において光源1
02を点灯し光学素子へ信号光を照射すると、光検出器
202の信号強度はレベルCからレベルAへ増加した。
【0069】時刻t2 においてシャッター104を開放
し、光学素子内部の信号光が伝播しているのと同一の光
路へ制御光を収束・照射すると光検出器202の信号強
度はレベルAからレベルDへ増加した。
【0070】時刻t3 においてシャッター104を閉
じ、薄膜光素子への制御光照射を止めると光検出器20
2の信号強度はレベルDからレベルAへ復帰した。
【0071】時刻t4 においてシャッター104を開放
し、次いで、時刻t5 において閉じると、光検出器20
2の信号強度はレベルAからレベルDへ増加し、次いで
レベルAへ復帰した。
【0072】時刻t6 において光源102を消灯すると
光検出器202の出力は低下し、レベルCへ戻った。
【0073】以上まとめると、本実施形態の光学素子
へ、制御光を図9の111に示すような波形で表される
光強度の時間変化を与えて照射したところ、信号光の光
強度をモニターして示す光検出器202の出力波形は図
9または図10の222または223に示すように、制
御光の光強度の時間変化に対応して可逆的に変化した。
すなわち、制御光の光強度の増減または断続により信号
光の透過を制御すること、すなわち光で光を制御するこ
と(光・光制御)、または、光で光を変調すること(光
・光変調)ができることが確認された。
【0074】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、サイズ、形状および屈折率が制御された凸レン
ズをガラス基板上に集積させた構造を有した光学素子を
製造することが可能になる。また、本発明によれば、凸
レンズと光機能発現部位を、真空中一貫製造工程により
一体形成することが可能になり、高パワーレーザー照射
時の光損傷の原因となる揮発性物資の存在しない、高耐
久性の光学素子を製造することができる。また、本発明
によれば、光機能発現部位への入射光の光束密度を、光
学素子外部に収束光学系を付加することなしに、高める
ことが可能になり、極めてコンパクトで高性能の光学素
子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学素子製造工程における一段階を
例示した図である。
【図2】 本発明の光学素子製造工程における一段階を
例示した図である。
【図3】 本発明の光学素子製造工程における一段階を
例示した図である。
【図4】 本発明の光学素子製造工程における一段階を
例示した図である。
【図5】 本発明の光学素子製造工程の一段階におい
て、基板上に形成された複数の平凸レンズを例示した断
面図である。
【図6】 本発明の光学素子の構成例を例示した断面図
である。
【図7】 本発明の光学素子の透過率スペクトルを例示
した図である。
【図8】 本発明の光学素子の光応答を調べるための装
置構成を例示した構成図である。
【図9】 照射側凸レンズの焦点Fc の位置が光吸収層
膜の光入射側に近くなるよう調節して製造した光学素子
を用いた場合の制御光および信号光の光強度時間変化を
例示した図である。
【図10】 照射側凸レンズの焦点Fc の位置が光吸収
層膜の光出射側に近くなるよう調節して製造した光学素
子を用いた場合の制御光および信号光の光強度時間変化
を例示した図である。
【符号の説明】
1 レンズ原版、2 フォトレジスト、3 凹面、4
熱可塑性樹脂粉末、5基板、6 凸レンズ、7 熱レン
ズ形成領域、10 レンズ原版母材、30孔、51 基
板、52 基板、61 照射側凸レンズ、62 受光側
凸レンズ、80 光吸収層膜、101 制御光S1の光
源、102 信号光S2の光源、103 NDフィルタ
ー、104 シャッター、105 半透過鏡、106
光混合器、111 光検出器201からの信号(制御光
の光強度時間変化曲線)、201 光検出器、120
波長選択透過フィルター(制御光S1遮断用)、202
光検出器(信号光S2の光強度検出用)、222およ
び223 光検出器202からの信号(信号光の光強度
時間変化曲線)、A 制御光を遮断した状態で信号光の
光源を点灯した場合の光検出器202の出力レベル、B
焦点Fc が光吸収層膜の光入射側に近くなるよう調節
して製造した光学素子を用いた場合で、かつ信号光の光
源を点灯した状態で制御光を照射した場合の光検出器2
02の出力レベル、C 信号光を消灯した状態の光検出
器202の出力レベル、D 焦点Fc が光吸収層膜の光
出射側に近くなるよう調節して製造した光学素子を用い
た場合で、かつ信号光の光源を点灯した状態で制御光を
照射した場合の光検出器202の出力レベル、Fc 焦
点、S1 制御光、S2 信号光、t1 信号光の光源
を点灯した時刻、t2 制御光を遮断していたシャッタ
ーを開放した時刻、t3 制御光をシャッターで再び遮
断した時刻、t4 制御光を遮断したシャッターを開放
した時刻、t5 制御光をシャッターで再び遮断した時
刻、t6 信号光の光源を消灯した時刻、ω0 集光レ
ンズで収束させたガウスビームのビームウエスト(焦点
位置におけるビーム半径)、Zc 共焦点距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597007732 平賀 隆 茨城県つくば市春日1丁目一番地101棟308 号室 (71)出願人 597007743 守谷 哲郎 茨城県つくば市東2丁目23番地8号 (74)上記4名の代理人 弁理士 吉田 研二 (外2名 ) (72)発明者 平賀 隆 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院電子技術総合研究所内 (72)発明者 守谷 哲郎 茨城県つくば市梅園1丁目1番4 工業技 術院電子技術総合研究所内 (72)発明者 田中 教雄 東京都足立区堀之内1丁目9番4号 大日 精化工業株式会社東京製造事業所内 (72)発明者 柳本 宏光 東京都足立区堀之内1丁目9番4号 大日 精化工業株式会社東京製造事業所内 (72)発明者 上野 一郎 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 辻田 公二 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個以上の凹面を有するレンズ原版と基
    板との間の平凸レンズ型空洞内に樹脂を充填することに
    よって基板上に凸レンズを形成し、前記凸レンズの焦点
    位置に光機能発現部位を配置するものとし、前記光機能
    発現部位へ入射する光を前記凸レンズによって各々収束
    させ光束密度を増大させて前記光機能発現部位へ照射す
    ることを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学素子であって、 少なくとも光吸収層膜を有し、前記光吸収層膜に、互い
    に波長の異なる制御光および信号光を前記凸レンズによ
    って各々収束させて照射し、前記制御光の波長は前記光
    吸収層膜が吸収する波長帯域から選ばれるものとし、少
    なくとも前記制御光が前記光吸収層膜内において焦点を
    結ぶものとし、前記光吸収層膜が前記制御光を吸収した
    領域およびその周辺領域に起こる温度上昇に起因して可
    逆的に生ずる屈折率の分布に基づいた熱レンズを用いる
    ことによって、前記信号光の強度変調および/または光
    束密度変調を行うことを特徴とする光学素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光学素
    子において、 前記凸レンズが、前記レンズ原版と基板との間の平凸レ
    ンズ型空洞内に充填された熱可塑性樹脂粉末を加熱溶融
    圧縮することによって形成されたものであることを特徴
    とする光学素子。
  4. 【請求項4】 1個以上の凹面を有するレンズ原版と基
    板との間の平凸レンズ型空洞内に樹脂を充填することに
    よって基板上に凸レンズを形成する方法において、前記
    レンズ原版の母材表面にフォトレジストを塗布し、前記
    フォトレジスト上に複数の孔を有するパターンを形成し
    た後に母材のエッチングを行い、その際に、フォトレジ
    スト自身のエッチングも進行させることにより前記孔の
    直径がエッチング工程の進行と共に増大するようにして
    母材表面に凹面を形成させる方法で作成したレンズ原版
    を用いることを特徴とする光学素子の製造方法。
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PCT/JP1998/003538 WO1999008149A1 (fr) 1997-08-08 1998-08-07 Element optique, procede et appareil de commande optique et procede de fabrication dudit element optique
DE69830796T DE69830796T2 (de) 1997-08-08 1998-08-07 Optisches regelverfahren und gerät
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008026835A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 光スイッチング装置
CN111157457A (zh) * 2020-01-14 2020-05-15 广东工业大学 一种超快光声成像无损检测系统及方法
CN115144939A (zh) * 2022-06-28 2022-10-04 合肥英拓光电技术有限公司 一种微透镜阵列、微透镜阵列制备方法和光学检测装置

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