JPH11118767A - 樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents
樹脂成形品及びその製造方法Info
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- JPH11118767A JPH11118767A JP9286909A JP28690997A JPH11118767A JP H11118767 A JPH11118767 A JP H11118767A JP 9286909 A JP9286909 A JP 9286909A JP 28690997 A JP28690997 A JP 28690997A JP H11118767 A JPH11118767 A JP H11118767A
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂成形品の内部部材の機械的強度や寸法精
度を必要以上に高めることなく、成形時の高温、高圧の
雰囲気から内部部材を隔離して保護する。製品歩留まり
を向上させる。 【解決手段】 内部部材が、樹脂の成形によって形成さ
れた外囲材によりモールドされるフッ素樹脂成形品等の
樹脂成形品、例えば、液体用電磁誘導式導電率計の検出
器とその製造方法に関する。コイル収納部21の外円筒
21a、内円筒21b等に囲まれたコイル11,12の
周囲空間に、セラミック製の充填材26を充填し、その
上からテフロン等のフッ素樹脂をモールドして外囲材1
9を形成する。
度を必要以上に高めることなく、成形時の高温、高圧の
雰囲気から内部部材を隔離して保護する。製品歩留まり
を向上させる。 【解決手段】 内部部材が、樹脂の成形によって形成さ
れた外囲材によりモールドされるフッ素樹脂成形品等の
樹脂成形品、例えば、液体用電磁誘導式導電率計の検出
器とその製造方法に関する。コイル収納部21の外円筒
21a、内円筒21b等に囲まれたコイル11,12の
周囲空間に、セラミック製の充填材26を充填し、その
上からテフロン等のフッ素樹脂をモールドして外囲材1
9を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐薬品性、耐熱
性、電気絶縁性が要求される樹脂成形品及びその製造方
法に関し、特にテフロン(米デュポン社の商品名)等の
フッ素樹脂成形品に適するものである。
性、電気絶縁性が要求される樹脂成形品及びその製造方
法に関し、特にテフロン(米デュポン社の商品名)等の
フッ素樹脂成形品に適するものである。
【0002】
【従来の技術】液体用電磁誘導式導電率計の検出器とし
て、交流電圧が印加される励磁コイルと、被測定液を抵
抗として含む電流経路に流れる電流を検出する検出コイ
ルとが同軸上に配置され、検出コイルに流れる電流から
被測定液の導電率を測定するものが知られており、この
検出器は、浸漬等により被測定液と接触した状態で使用
される。図3は、この種の検出器の従来技術を示してお
り、図3(A)は縦断面図、図3(B)は主要部の一部
切欠側面図である。
て、交流電圧が印加される励磁コイルと、被測定液を抵
抗として含む電流経路に流れる電流を検出する検出コイ
ルとが同軸上に配置され、検出コイルに流れる電流から
被測定液の導電率を測定するものが知られており、この
検出器は、浸漬等により被測定液と接触した状態で使用
される。図3は、この種の検出器の従来技術を示してお
り、図3(A)は縦断面図、図3(B)は主要部の一部
切欠側面図である。
【0003】図3(A)において、11は励磁コイル、
12は検出コイル、11a,12aは両コイル11,1
2のリード線、11b,12bは空隙部、13は両コイ
ル11,12間の絶縁用の隔壁、14は中心に被測定液
を通過させる通孔14aを有し、かつ、周辺部にコイル
11,12を収納可能な空室を有するほぼドーナツ状の
コイル容器である。なお、コイル容器14の軸方向片側
の端面は、後述する蓋16を圧入するために開口されて
いる。図3(B)はこのコイル容器14の開口側から見
た図である。
12は検出コイル、11a,12aは両コイル11,1
2のリード線、11b,12bは空隙部、13は両コイ
ル11,12間の絶縁用の隔壁、14は中心に被測定液
を通過させる通孔14aを有し、かつ、周辺部にコイル
11,12を収納可能な空室を有するほぼドーナツ状の
コイル容器である。なお、コイル容器14の軸方向片側
の端面は、後述する蓋16を圧入するために開口されて
いる。図3(B)はこのコイル容器14の開口側から見
た図である。
【0004】再び図3(A)において、15はコイル容
器14の内筒14bの端面に当接される輪帯状の絶縁板
であり、耐熱耐圧材料によって形成されている。そし
て、この絶縁板15に重畳させて、輪帯状の蓋16がコ
イル容器14の開口部に圧入される。また、17はコイ
ル容器14の外周面に溶接等により連結された支持パイ
プ、18は支持パイプに取り付けられたフランジであ
る。ここで、コイル容器14、支持パイプ17、フラン
ジ18はステンレスにより構成されている。なお、コイ
ル11,12の外周面は被覆材により被覆され、更に、
必要に応じてシールテープが巻かれるが、便宜上、これ
らの部材は図示されていない。
器14の内筒14bの端面に当接される輪帯状の絶縁板
であり、耐熱耐圧材料によって形成されている。そし
て、この絶縁板15に重畳させて、輪帯状の蓋16がコ
イル容器14の開口部に圧入される。また、17はコイ
ル容器14の外周面に溶接等により連結された支持パイ
プ、18は支持パイプに取り付けられたフランジであ
る。ここで、コイル容器14、支持パイプ17、フラン
ジ18はステンレスにより構成されている。なお、コイ
ル11,12の外周面は被覆材により被覆され、更に、
必要に応じてシールテープが巻かれるが、便宜上、これ
らの部材は図示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造の検出器
は被測定液に接触した状態で使用されるものであり、被
測定液には例えば強酸性の溶液も多い。また、被測定液
の温度も様々である。従って、コイル11,12を内蔵
したコイル容器14を露出させたまま被測定液に接触さ
せると、コイル容器14が腐食したり、周囲温度の変化
によってクラック等が発生するおそれがある。このた
め、従来では、耐薬品性、耐熱性、電気絶縁性等に優れ
たテフロン等のフッ素樹脂をコイル容器14の外周面に
押し出し成形して外囲材19(図3(A)に一点鎖線で
示す)をモールドし、コイル容器14が外部に露出しな
い構造を採っていた。
は被測定液に接触した状態で使用されるものであり、被
測定液には例えば強酸性の溶液も多い。また、被測定液
の温度も様々である。従って、コイル11,12を内蔵
したコイル容器14を露出させたまま被測定液に接触さ
せると、コイル容器14が腐食したり、周囲温度の変化
によってクラック等が発生するおそれがある。このた
め、従来では、耐薬品性、耐熱性、電気絶縁性等に優れ
たテフロン等のフッ素樹脂をコイル容器14の外周面に
押し出し成形して外囲材19(図3(A)に一点鎖線で
示す)をモールドし、コイル容器14が外部に露出しな
い構造を採っていた。
【0006】しかしながら、通常、フッ素樹脂の押し出
し成形は高圧、高温の雰囲気で行われるものであり、コ
イル容器14や蓋16等の機械強度が不十分であるとこ
れらの変形や破損、亀裂の発生を招く場合があるので、
使用部材の肉厚を厚くして機械強度を高める必要があ
る。このため、検出器全体が大型化、重量化する傾向に
あった。また、図3(A)に示したようなコイル容器1
4、絶縁板15及び蓋16の組立構造では、蓋16の圧
入部分や絶縁板15の厚さ等の寸法精度が悪いと、成形
時にこれらの部材間の隙間から樹脂が容器16の内部に
侵入してしまう心配がある。従って、コイル容器14や
絶縁板15、蓋16等の寸法精度を厳密に管理する必要
があり、設計、加工、組立時に多大な労力やコストがか
かっていた。
し成形は高圧、高温の雰囲気で行われるものであり、コ
イル容器14や蓋16等の機械強度が不十分であるとこ
れらの変形や破損、亀裂の発生を招く場合があるので、
使用部材の肉厚を厚くして機械強度を高める必要があ
る。このため、検出器全体が大型化、重量化する傾向に
あった。また、図3(A)に示したようなコイル容器1
4、絶縁板15及び蓋16の組立構造では、蓋16の圧
入部分や絶縁板15の厚さ等の寸法精度が悪いと、成形
時にこれらの部材間の隙間から樹脂が容器16の内部に
侵入してしまう心配がある。従って、コイル容器14や
絶縁板15、蓋16等の寸法精度を厳密に管理する必要
があり、設計、加工、組立時に多大な労力やコストがか
かっていた。
【0007】そこで本発明は、上記検出器等に使用され
る樹脂成形品の小形軽量化を可能にし、しかも構成部品
の寸法精度を緩和することができる樹脂成形品及びその
製造方法を提供しようとするものである。
る樹脂成形品の小形軽量化を可能にし、しかも構成部品
の寸法精度を緩和することができる樹脂成形品及びその
製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1及び請求項2記載の発明は、内部部材を、
樹脂の押し出し成形等により外囲材でモールドする樹脂
成形品を対象とする。そして、前記内部部材は、成形時
の高温、高圧の周囲雰囲気から隔離し、かつ保護するべ
き何らかの被隔離部材を有しており、この被隔離部材の
表面にセラミック製の充填材料を被着してからこれを焼
成固化し、更にその上から樹脂をモールドすることによ
り、成形品の全体が構成されるものである。
め、請求項1及び請求項2記載の発明は、内部部材を、
樹脂の押し出し成形等により外囲材でモールドする樹脂
成形品を対象とする。そして、前記内部部材は、成形時
の高温、高圧の周囲雰囲気から隔離し、かつ保護するべ
き何らかの被隔離部材を有しており、この被隔離部材の
表面にセラミック製の充填材料を被着してからこれを焼
成固化し、更にその上から樹脂をモールドすることによ
り、成形品の全体が構成されるものである。
【0009】なお、請求項3,4に記載するように、本
発明の樹脂成形品は液体用電磁誘導式導電率計の検出器
に適用すると好適である。この検出器は励磁コイル、検
出コイルを有しており、検出器全体を樹脂にてモールド
する際に内部の励磁コイル、検出コイルを高温、高圧の
成形樹脂から隔離し、保護する必要があるため、これら
のコイルの周囲空間にセラミック製の充填材を充填した
上で樹脂をモールドするとよい。
発明の樹脂成形品は液体用電磁誘導式導電率計の検出器
に適用すると好適である。この検出器は励磁コイル、検
出コイルを有しており、検出器全体を樹脂にてモールド
する際に内部の励磁コイル、検出コイルを高温、高圧の
成形樹脂から隔離し、保護する必要があるため、これら
のコイルの周囲空間にセラミック製の充填材を充填した
上で樹脂をモールドするとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。この実施形態は、本発明の樹脂成形品を
液体用電磁誘導式導電率計の検出器に適用した場合のも
のであり、図1(A)は検出器の縦断面図、図1(B)
は図1(A)のA−A断面図である。
態を説明する。この実施形態は、本発明の樹脂成形品を
液体用電磁誘導式導電率計の検出器に適用した場合のも
のであり、図1(A)は検出器の縦断面図、図1(B)
は図1(A)のA−A断面図である。
【0011】図1(A)において、21は、外円筒21
a、内円筒21bを有し、かつシールドケースを兼ねる
二重円筒状のコイル収納部であり、その軸方向ほぼ中央
部には外円筒21a、内円筒21bを連結する輪帯状の
隔壁21cが設けられている。そして、この隔壁21c
により区画される左右両側の空所には、成形時の周囲雰
囲気から隔離するべき被隔離部材としての、励磁コイル
11及び検出コイル12がそれぞれ収納される。なお、
前記同様に11a,12aは外円筒21aを貫通して引
き出されるリード線である。図示されていないが、両コ
イル11,12の外周面は被覆材により被覆されてい
る。
a、内円筒21bを有し、かつシールドケースを兼ねる
二重円筒状のコイル収納部であり、その軸方向ほぼ中央
部には外円筒21a、内円筒21bを連結する輪帯状の
隔壁21cが設けられている。そして、この隔壁21c
により区画される左右両側の空所には、成形時の周囲雰
囲気から隔離するべき被隔離部材としての、励磁コイル
11及び検出コイル12がそれぞれ収納される。なお、
前記同様に11a,12aは外円筒21aを貫通して引
き出されるリード線である。図示されていないが、両コ
イル11,12の外周面は被覆材により被覆されてい
る。
【0012】コイル収納部21の外円筒21aには、支
持パイプ23が溶接によって一体的に立設されており、
この支持パイプ23のほぼ上半分はセラミック製の保持
部24の内周面にネジ止めされている。また、保持部2
4の外周面は金属製の取付部25の内周面にネジ止めさ
れている。上記構成において、コイル収納部21、支持
パイプ23及び取付部25はステンレスにより構成され
ている。
持パイプ23が溶接によって一体的に立設されており、
この支持パイプ23のほぼ上半分はセラミック製の保持
部24の内周面にネジ止めされている。また、保持部2
4の外周面は金属製の取付部25の内周面にネジ止めさ
れている。上記構成において、コイル収納部21、支持
パイプ23及び取付部25はステンレスにより構成され
ている。
【0013】さて、この実施形態では、コイル収納部2
1の外円筒21aと内円筒21bとに囲まれた空間であ
ってコイル11,12を収納した後の余剰空間(主にコ
イル収納部21の軸方向両端部に存在する。)に、セラ
ミックからなる充填材26がそれぞれ充填されている。
更に、コイル収納部21、支持パイプ23の露出部分、
取付部25の下端部を覆うように、テフロン等のフッ素
樹脂からなる外囲材19が押し出し成形により形成され
る。
1の外円筒21aと内円筒21bとに囲まれた空間であ
ってコイル11,12を収納した後の余剰空間(主にコ
イル収納部21の軸方向両端部に存在する。)に、セラ
ミックからなる充填材26がそれぞれ充填されている。
更に、コイル収納部21、支持パイプ23の露出部分、
取付部25の下端部を覆うように、テフロン等のフッ素
樹脂からなる外囲材19が押し出し成形により形成され
る。
【0014】次に、この検出器の製造方法について説明
すると、まず、コイル収納部21の外周面に支持パイプ
23を溶接により連結する。次に、励磁コイル11、検
出コイル12をコイル収納部21に収納し、外円筒21
aと内円筒21bとによって囲まれた余剰空間にセラミ
ック材料を充填し、加熱固化して充填材26をそれぞれ
形成する。その後、支持パイプ23に保持部24、取付
部25を順次取り付けて、検出器本体を組み立てる。こ
の検出器本体を成型用金型内に配置し、テフロン等のフ
ッ素樹脂を押し出し成形してコイル収納部21、支持パ
イプ23の露出部分、取付部25の下端部の周囲に被着
させ、冷却固化して外囲材19を形成する。
すると、まず、コイル収納部21の外周面に支持パイプ
23を溶接により連結する。次に、励磁コイル11、検
出コイル12をコイル収納部21に収納し、外円筒21
aと内円筒21bとによって囲まれた余剰空間にセラミ
ック材料を充填し、加熱固化して充填材26をそれぞれ
形成する。その後、支持パイプ23に保持部24、取付
部25を順次取り付けて、検出器本体を組み立てる。こ
の検出器本体を成型用金型内に配置し、テフロン等のフ
ッ素樹脂を押し出し成形してコイル収納部21、支持パ
イプ23の露出部分、取付部25の下端部の周囲に被着
させ、冷却固化して外囲材19を形成する。
【0015】この実施形態では、前述の如く、外円筒2
1a、内円筒21bによって囲まれたコイル11,12
の周囲空間に充填材26が存在する。従って、外囲材1
9を構成するフッ素樹脂の押し出し成形工程において、
コイル収納部21の軸方向両側から隔壁21c方向に加
わる成形樹脂の圧力や温度(特に圧力)は充填材26に
よって受け止められ、コイル11,12に直接加わるこ
とはない。また、外円筒21aの軸方向両端部付近や内
円筒21bの内周面から径方向に加わる圧力等に対して
も、充填材26がこれを受け止める形になるので、コイ
ル11,12に直接作用する心配はない。
1a、内円筒21bによって囲まれたコイル11,12
の周囲空間に充填材26が存在する。従って、外囲材1
9を構成するフッ素樹脂の押し出し成形工程において、
コイル収納部21の軸方向両側から隔壁21c方向に加
わる成形樹脂の圧力や温度(特に圧力)は充填材26に
よって受け止められ、コイル11,12に直接加わるこ
とはない。また、外円筒21aの軸方向両端部付近や内
円筒21bの内周面から径方向に加わる圧力等に対して
も、充填材26がこれを受け止める形になるので、コイ
ル11,12に直接作用する心配はない。
【0016】更に、コイル収納部21は一部材で一体的
に製造することが可能であり、各コイル11,12の周
囲の空間は充填材26によって隙間なく塞ぐことができ
るから、図3(A)の従来技術のように、コイル容器1
4の開口部に絶縁板15を介して蓋16を圧入する構造
に比べ、構成部材の厳密な寸法管理に煩わされることも
なく、また、コイル収納部21内に成形樹脂が入り込む
ような隙間も生じにくい。従って、設計や加工が容易に
なり、製品の歩留まりも向上する。加えて、検出器(コ
イル収納部21)の内部に空隙が生じることもないの
で、使用時においても、より高温、高圧に耐えられる堅
牢な検出器を得ることができる。
に製造することが可能であり、各コイル11,12の周
囲の空間は充填材26によって隙間なく塞ぐことができ
るから、図3(A)の従来技術のように、コイル容器1
4の開口部に絶縁板15を介して蓋16を圧入する構造
に比べ、構成部材の厳密な寸法管理に煩わされることも
なく、また、コイル収納部21内に成形樹脂が入り込む
ような隙間も生じにくい。従って、設計や加工が容易に
なり、製品の歩留まりも向上する。加えて、検出器(コ
イル収納部21)の内部に空隙が生じることもないの
で、使用時においても、より高温、高圧に耐えられる堅
牢な検出器を得ることができる。
【0017】図1の実施形態には図示されていないが、
支持パイプ23の内部に更にセラミックを充填しても良
く、これによって成形時の高温、高圧の雰囲気に対し一
層、堅牢強固な検出器を得ることができる。
支持パイプ23の内部に更にセラミックを充填しても良
く、これによって成形時の高温、高圧の雰囲気に対し一
層、堅牢強固な検出器を得ることができる。
【0018】なお、図2は検出器の外観図であり、19
aは被測定液を通過させる通孔、27はパッキン、28
はリード線11a,12aが収容されるケーブルであ
る。
aは被測定液を通過させる通孔、27はパッキン、28
はリード線11a,12aが収容されるケーブルであ
る。
【0019】上記実施形態は、本発明を液体用電磁誘導
式導電率計の検出器に適用したものであるが、本発明は
これに限定されず、樹脂の成形により形成された外囲器
で内部部材をモールドする成形品であれば、各種の技術
分野に適用可能である。また、成形法の種類は押し出し
成形法に限らず、熱可塑性樹脂を対象とするものであれ
ば射出成形法等でも良い。
式導電率計の検出器に適用したものであるが、本発明は
これに限定されず、樹脂の成形により形成された外囲器
で内部部材をモールドする成形品であれば、各種の技術
分野に適用可能である。また、成形法の種類は押し出し
成形法に限らず、熱可塑性樹脂を対象とするものであれ
ば射出成形法等でも良い。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1,2記載の発明に
よれば、内部部材にセラミック製の充填材を備えること
で、樹脂の成形に伴う高温、高圧から被隔離部材を隔離
して保護することができ、被隔離部材の変形や破壊等を
防止すると共に成形樹脂の漏れ防止にも寄与することが
できる。これにより、製品の歩留まり向上が可能にな
る。また、成形品の内部に空隙が生じないので、使用時
においても高温、高圧に耐えられる堅牢な成形品を得る
ことができる。従って、本発明は、成形時に高温、高圧
になる樹脂の成形品ばかりでなく、例えば塩化ビニール
等の成形品に適用した場合にも有益である。
よれば、内部部材にセラミック製の充填材を備えること
で、樹脂の成形に伴う高温、高圧から被隔離部材を隔離
して保護することができ、被隔離部材の変形や破壊等を
防止すると共に成形樹脂の漏れ防止にも寄与することが
できる。これにより、製品の歩留まり向上が可能にな
る。また、成形品の内部に空隙が生じないので、使用時
においても高温、高圧に耐えられる堅牢な成形品を得る
ことができる。従って、本発明は、成形時に高温、高圧
になる樹脂の成形品ばかりでなく、例えば塩化ビニール
等の成形品に適用した場合にも有益である。
【0021】請求項3,4記載の発明によれば、コイル
収納部等の部材の機械的強度や寸法精度を必要以上に高
めなくても、コイルの周囲に被着される充填材によって
成形樹脂の高温、高圧から内部のコイルを隔離できるた
め、検出器の小形軽量化、設計・加工・組立作業の容易
化、低コスト化が可能になる。
収納部等の部材の機械的強度や寸法精度を必要以上に高
めなくても、コイルの周囲に被着される充填材によって
成形樹脂の高温、高圧から内部のコイルを隔離できるた
め、検出器の小形軽量化、設計・加工・組立作業の容易
化、低コスト化が可能になる。
【図1】図1(A)は本発明の一実施形態を示す検出器
の縦断面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図で
ある。
の縦断面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態を示す検出器の外観図であ
る。
る。
【図3】図3(A)は従来技術としての検出器の縦断面
図、 図3(B)は主要部の一部切欠側面図である。
図、 図3(B)は主要部の一部切欠側面図である。
11 励磁コイル 12 検出コイル 11a,12a リード線 19 外囲材 19a 通孔 21 コイル収納部 21a 外円筒 21b 内円筒 21c 隔壁 23 支持パイプ 24 保持部 25 取付部 26 充填材 27 パッキン 28 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 31:34
Claims (4)
- 【請求項1】 内部部材が、樹脂の成形によって形成さ
れた外囲材によりモールドされる樹脂成形品において、 前記内部部材は成形時の周囲雰囲気から隔離するべき被
隔離部材を有し、この被隔離部材の表面に被着されるセ
ラミック製の充填材を介して外囲材がモールドされてな
ることを特徴とする樹脂成形品。 - 【請求項2】 成形時の周囲雰囲気から隔離するべき被
隔離部材を有する内部部材が、樹脂の成形によって形成
された外囲材によりモールドされる樹脂成形品の製造方
法において、 前記被隔離部材の表面にセラミック製の充填材料を被着
し、これを焼成固化してから樹脂をモールドすることを
特徴とする樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の樹脂成形品において、 樹脂成形品が液体用電磁誘導式導電率計の検出器であ
り、被隔離部材としてコイル部材を含むことを特徴とす
る樹脂成形品。 - 【請求項4】 請求項2記載の樹脂成形品の製造方法に
おいて、 樹脂成形品が液体用電磁誘導式導電率計の検出器であ
り、被隔離部材としてコイル部材を含むことを特徴とす
る樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9286909A JPH11118767A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 樹脂成形品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9286909A JPH11118767A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 樹脂成形品及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11118767A true JPH11118767A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17710568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9286909A Withdrawn JPH11118767A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 樹脂成形品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11118767A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015158402A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | 株式会社 堀場アドバンスドテクノ | 導電率計、その製造方法およびコアの取付構造 |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP9286909A patent/JPH11118767A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015158402A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | 株式会社 堀場アドバンスドテクノ | 導電率計、その製造方法およびコアの取付構造 |
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