JPH11118415A - 指紋読取り装置及びその方法 - Google Patents

指紋読取り装置及びその方法

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JPH11118415A
JPH11118415A JP9279189A JP27918997A JPH11118415A JP H11118415 A JPH11118415 A JP H11118415A JP 9279189 A JP9279189 A JP 9279189A JP 27918997 A JP27918997 A JP 27918997A JP H11118415 A JPH11118415 A JP H11118415A
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electrodes
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重久 丸山
Yoshihiro Tsukamura
善弘 塚村
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武志 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成により高精度で指紋の形状を読み取
るようにする。 【解決手段】複数の電極及び当該電極の表面を所定膜厚
の誘電体層によつて覆うことにより形成されるセンサ電
極部と、第1の電極及び当該第1の電極に隣合う第2の
電極によつて検出される出力電圧を差動増幅して出力す
る差動出力検出部と、電極に電圧を印加する電圧供給部
とを備え、電極とセンサ電極部の表面に接触する検体と
によつてコンデンサを形成し、当該コンデンサに蓄積し
た電荷による電圧を検出部において第1及び第2の電極
から差動増幅出力として検出することにより雑音の同相
成分を除去して信号対雑音比の高い信号検出ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図12及び図13) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態(図1〜図8) (2)ライン読取り回路の構成(図2〜図8) (3)実施の形態の動作及び効果 (4)第2の実施の形態(図9) (5)第3の実施の形態(図10及び図11) (6)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は指紋読取り装置及び
その方法に関し、特に指先表面と電極との間に生じる静
電容量によつて指紋の凹凸形状を読み取る指紋読取り装
置及びその方法に適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、指紋を検出する指紋読取り装置と
して電極と当該電極上に設けられた誘電体層を介して接
触される指紋との間に生じる静電容量が指紋の凹凸に応
じて異なることを利用して指紋形状を検出する静電容量
型の指紋読取り装置(特開平4-231803)等が提案されて
いる。
【0005】図12に示すように、静電容量型の指紋読
取り装置1はシリコン半導体基板2上に指先表面Fの指
紋検出の面積に応じてセンサ電極群3を形成し、さらに
その電極群の表面をポリイミド等の誘電体層4によつて
コーテイングすることによつて形成される。
【0006】指紋読取り装置1は誘電体層4をセンサ面
として、このセンサ面上に指先表面Fを押し当て接触さ
せることによつて汗等により導電体となつている指先表
面Fとセンサ電極3との間に誘電体を介してコンデンサ
を形成させる。
【0007】この場合、図13に示すように指紋の凹凸
形状に対して誘電体層4に直接接触する隆起部とセンサ
電極3間で形成されるコンデンサCsの静電容量と指紋
の溝部において空気層を介した誘電体層4によつて形成
されるコンデンサCs´の静電容量とが異なる。このこ
とを利用して指紋の凹凸に応じた静電容量の差を検出す
ることによつて指紋の凹凸形状を識別するようになされ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる指紋読
取り装置1においては、センサの解像度を高めて精細な
指紋画像を得るためにセンサ電極個々の面積を小さくす
ると、これに従つてコンデンサも小さくなる。この結
果、センサから検出する信号が微小となり、従つてその
ような微小信号をノイズの影響を抑えて信号対雑音比を
高くし、精度良く検出するのに回路構成を複雑かつ大き
くしなければならないという問題がある。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な回路構成によつて高い精度で指紋の凹凸形状
を読み取ることができる指紋読取り装置及びその方法を
提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数の電極及び当該電極の表面を
所定膜厚の誘電体層によつて覆うことにより形成される
センサ電極部と、第1の電極及び当該第1の電極に隣合
う第2の電極によつて検出される出力電圧を差動増幅し
て出力する差動出力検出部と、電極に電圧を印加する電
圧供給部とを備え、電極とセンサ電極部の表面に接触す
る検体とによつてコンデンサを形成し、当該コンデンサ
に蓄積した電荷による電圧を検出部において第1及び第
2の電極から差動増幅出力として検出する。これにより
雑音の同相成分を除去して信号対雑音比の高い信号検出
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0012】(1)第1の実施の形態 図12との対応する部分に同一符号を付して示す図1に
おいて、10は全体として指紋読取り装置を示し、半導
体基板上に形成された複数のセンサ電極3(3A1〜3
An)をマトリクス状に2次元配列してそのセンサ電極
3の表面に一様な膜厚の薄膜でなる誘電体層を積層させ
ることによつてセンサ面12を形成する。
【0013】この場合、指紋読取り装置10において
は、指紋の凹凸形状をセンサ面12上において2次元的
に読み取るために、まずマトリクスの各列方向にライン
状に配列されるセンサ電極3A1〜3Anによつてライ
ン単位で指紋を読み取る。その際、指紋読取り装置10
は1ラインの指紋読取りを実行するときに、行駆動回路
13によつてFET(Field Effect Transistor) 等で形
成されるスイツチング素子14を切り換え制御すること
によつて複数センサ電極3A1〜3Anの内、ライン上
において隣合う一対のセンサ電極3An及び3A(n+
1)を順次、切換え選択して当該一対のセンサ電極3A
n及び3A(n+1)から検出される出力電圧の情報を
検出部15に送出することにより指紋の凹凸形状に関す
るライン毎の情報を得るようになされている。
【0014】(2)ライン読取り回路の構成 指紋読取り装置10は図2に示すように、センサ面12
において指紋の凹凸形状を複数のラインによつて2次元
的に読み取るために全ライン読取り回路20を設けてい
る。この全ライン読取り回路20を説明するにあたり、
まずセンサ面12上の1ライン分の出力を検出する図3
に示すライン読取り回路22について説明する。
【0015】すなわち図3に示すように、1ライン分の
出力を検出するライン読取り回路22はデータ線23及
び24を有し、当該データ線23及び24をそれぞれ入
力切換スイツチ25及び26を介して検出部15内に設
けられた差動増幅回路27の正入力28及び負入力29
に接続するようになされている。従つて差動増幅回路2
7によつて各データ線23及び24を介して正入力28
及び負入力29に入力される信号の差動信号SO を出力
端子30より得ることができる。
【0016】ライン読取り回路22はセンサ面12にお
いてライン上に配列するセンサ電極3A1〜3Anをデ
ータ線23及び24によつて奇数番及び偶数番で互い違
いに接続する。すなわち対をなす2本の一方のデータ線
23において既知容量をもつ電荷分配用のコンデンサC
l1と、ライン上の奇数位置のセンサ電極3A1、3A
3、……3A2(n−1)を並列接続している(ここで
nは自然数である)。またライン読取り回路22は対を
なすもう一方のデータ線24において同じく既知容量を
もつ電荷分配用のコンデンサCl2と、ライン上の偶数
位置のセンサ電極3A2、3A4、……3A(2n)を
並列接続している。
【0017】因に電荷分配用のコンデンサCl1及びC
12はライン読取り回路22のセンサ電極3A1〜3A
nを半導体製造プロセスによつて形成する際に各データ
線毎に生じる寄生容量によつて形成することができる。
データ線23及び24はいずれも寄生容量をもち、半導
体プロセスでは相対的に同じ性質のものをつくりだすの
は容易であるため、どのラインの寄生容量も同一チツプ
内であればほぼ等しくすることができる。これにより既
知容量のコンデンサを新たにつくる手間が省けるので、
ライン読取り回路22を容易に形成し得る。
【0018】またデータ線23及び24はそれぞれスイ
ツチSWP1及びSWP2を介して電源Vccに接続する
と共に、スイツチSWG1及びSWG2を介してグラン
ドに接続している。
【0019】ライン読取り回路22は電圧読み出し時、
行駆動回路13のスイツチング切換えにより隣合う所定
のセンサ電極3An及び3A(n+1)の対を選択す
る。この結果、ライン読取り回路22は電圧読み出し
時、差動増幅回路27とセンサ電極3An及び3A(n
+1)とによつて図4(A)に示すような差動入力回路
の構成をなす。
【0020】すなわちライン読取り回路22は電圧読み
出し時、センサ面12の各ライン上に配列されるセンサ
電極3A1〜3Anのなかから隣合うセンサ電極3An
及び3A(n+1)を選択してスイツチSWSn及びS
WS(n+1)によつて各センサ電極3An及び3A
(n+1)をデータ線23及び24に接続して、ライン
読取り回路22の差動増幅回路27の正入力28及び負
入力29に入力し、これによりセンサ電極3An及び3
A(n+1)による差動信号出力を得るようになされて
いる。
【0021】ここで図4(A)に示されたライン読取り
回路22の動作を図4(B)に示すライン読取り回路2
2の等価回路40を用いて説明する。
【0022】等価回路40において示すように、差動増
幅回路27の正入力側では正入力28をデータ線23及
びスイツチSWP1を介して電源Vccに接続すると共
に、差動増幅回路27の正入力28に接続されるデータ
線23にライン上の奇数番目のセンサ電極3A2(n−
1)及び当該センサ電極3A2(n−1)上に指先表面
Fが押し当てられるとき形成される形成コンデンサCs
1並びに当該形成コンデンサCs1に蓄えられる電荷を
分配する分配コンデンサCl1を並列接続する。さらに
等価回路40では、形成コンデンサCs1はスイツチS
WS1によつてデータ線23と接続又は非接続に切換
え、またスイツチSWG1によつてデータ線23をグラ
ンドに切り換え接続するようになされている。
【0023】同様にして等価回路40の負入力側では、
差動増幅回路27の負入力29をデータ線24及びスイ
ツチSWP2を介して電源Vccに接続すると共に、差動
増幅回路27の正入力28に接続されるデータ線24に
ライン上の奇数番目のセンサ電極3A2(n−1)に対
して隣合うように配列されるライン上の偶数番目のセン
サ電極3A(2n)並びに当該センサ電極3A2n及び
指先表面Fによつて形成される形成コンデンサCs2並
びに当該形成コンデンサCs2に蓄えられた電荷を分配
する分配コンデンサCl2を並列接続する。さらに等価
回路40において示すように、形成コンデンサCs2は
スイツチSWS2によつてデータ線24に接続又は非接
続に切換えると共に、データ線23をスイツチSWG2
によつてグランドに切り換え接続するようになされてい
る。
【0024】ここで図5に示すフローチヤート及び図6
に示すタイミングチヤートによつてライン読取り回路2
2において分配コンデンサCl1から形成コンデンサC
s1に電荷を分配したときの分配電圧Va及び分配コン
デンサCl2から形成コンデンサCs2電荷を分配した
ときの分配電圧Vbによる差動信号SO の出力を読み取
る手順を説明する。
【0025】すなわち電位読み出し手順RT1はステツ
プSP1においてセンサ面12上に指先表面Fを置くこ
とによつて形成コンデンサCs1及びCs2を形成させ
ると、次にステツプSP2においてスイツチSWP1及
びSWP2並びにSWS1及びSWS2をオン(図6
(a))にすることによつて形成コンデンサCs1及び
Cs2並びに分配コンデンサCl1及びCl2を電源V
ccによつて印加する電圧によつて充電する。この結果、
形成コンデンサCs1及びCs2並びに分配コンデンサ
Cl1及びCl2にはそれぞれの静電容量Cs1及びC
s2並びにCl1及びCl2応じてそれぞれ次式、
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】で表される電荷Qs2及びQs2並びにQ
l1及びQl2がそれぞれ蓄えられる。
【0031】次に形成コンデンサCs1及びCs2並び
に分配コンデンサCl1及びCl2の充電後、ステツプ
SP3においてスイツチSWP1及びSWP2並びにS
WS1及びSWS2をオフ(図6(b))にすることに
よつて形成コンデンサCs1及びCs2並びに分配コン
デンサCl1及びCl2をそれぞれフローテイング状態
に設定する。
【0032】次にステツプSP4においてスイツチSW
G1及びSWG2をオン(図6(c))にすることによ
り分配コンデンサCl1及びCl2に蓄えられた電荷Q
l1及びQl2のみを放電する。そしてステツプSP5
においてスイツチSWG1及びSWG2をオフ(図6
(d))にして出力端子30の電位を0〔V〕に設定し
た後、続くステツプSP6においてスイツチSWS1及
びSWS2をオン(図6(e))にすることにより次式
【0033】
【数5】
【0034】
【数6】
【0035】
【数7】
【0036】
【数8】
【0037】によつて表される正入力側の形成コンデン
サCs1及び分配コンデンサCl1に再分配された電荷
Qs1による電圧Vaをa点において読み出す。
【0038】さらに次式、
【0039】
【数9】
【0040】
【数10】
【0041】
【数11】
【0042】
【数12】
【0043】によつて表される負入力側の形成コンデン
サCs2及び分配コンデンサCl2に再分配された電荷
Qs2による電圧Vbをb点において読み出す。従つて
式(8)及び式(12)より出力電圧Va及びVbによつ
てそれぞれ形成コンデンサCs1及びCs2の静電容量
Cs1及びCs2を求めることができる。
【0044】次にステツプSP7においてa点及びb点
の出力電圧Va及びVbの差動増幅出力を出力端子30
より読み取る。これにより出力電圧読取り手順RT1を
終了する。
【0045】このようにしてセンサ面12のライン上に
おいて隣合うセンサ電極3An及び3A(n+1)で検
出される形成コンデンサCs1及びCs2の分配電圧に
よる出力電圧の差動増幅出力を得ることができ、かくし
て形成コンデンサCs1及びCs2の静電容量に応じた
差動出力SO を得ることができる。
【0046】次にライン読取り回路22によるセンサ面
12の1ライン分の読み取りの制御を図7に示すタイミ
ングチヤートによつて説明する。
【0047】この場合、ライン読取り回路22において
は順次、隣合うセンサ電極3An及び3A(n+1)の
差動増幅による出力を検出することによつて1ライン分
の情報読取りを行うようになされており、まず最初に隣
合うセンサ電極3A1及び2A2について差動増幅によ
る出力を検出する。
【0048】すなわち検体となる指先表面Fが指紋読取
り装置1のセンサ面12上に置かれると、次のタイミン
グ(a)でデータ線23及び24を電源Vccに接続する
ようにスイツチSWP1及びSWP2をオンにすると共
に、センサ電極3A1〜3Anをデータ線23及び24
に接続する全てのスイツチSWS1〜SWSnをオンに
してセンサ電極3A1〜3Anを電源Vccによつて充電
する。
【0049】次にタイミング(b)でスイツチSWP1
及びSWP2並びにスイツチSWS1〜SWSnをオフ
にすることにより、センサ電極3A1〜3Anをフロー
テイング状態に設定する。次にタイミング(c)でスイ
ツチSWG1及びSWG2をオンにすることによりデー
タ線23及び24をグランド接地して、これにより分配
コンデンサClA及びClBを放電する。
【0050】次にスイツチSWG1及びSWG2をオフ
にして、再びタイミング(d)でスイツチSWS1及び
SWS2をオンすると共に、差動増幅回路27の入力切
換えスイツチ25及び26をそれぞれデータ線23が正
入力28に接続するように、またデータ線24が負入力
29に接続するようにそれぞれ設定する。この結果、隣
り合うセンサ電極3A1及び3A2による出力電位を差
動増幅した信号出力So を差動増幅回路27の出力端子
30より取り出すことができる。
【0051】次にセンサ電極3A2及び3A3について
その電圧の差動増幅による出力を検出する。すなわちセ
ンサ電極3A1及び3A2の差分出力SO を検出した
後、タイミング(e)でスイツチSWS1をオフにして
センサ電極3A1をデータ線23から切り離すと共
に、、差動増幅回路27の入力切換えスイツチ25及び
26を共にオフ状態にする。次にタイミング(f)でデ
ータ線23のスイツチSWG1をオンとすることによ
り、一旦データ線23をグランド電位にし、分配コンデ
ンサCl1を放電する。
【0052】次に再びスイツチSWG1をオフにした
後、次のタイミング(g)で差動増幅回路27の入力切
換えスイツチ25を負入力29に接続するように、また
スイツチ26を正入力28に接続するように切り換え接
続すると共に、センサ電極3A3に接続するスイツチS
WS3をオンにしてセンサ電極3A3をデータ線23に
接続する。これによりセンサ電極3A2における出力電
圧が差動増幅回路27の正入力28に入力され、センサ
電極3A3における出力電圧が負入力29に入力され、
かくしてセンサ電極3A2及び3A3における差動増幅
出力を得ることができる。
【0053】以下同様にしてライン上においてセンサ電
極3A3及び3A4の差動増幅出力を検出するには、次
のタイミング(h)でスイツチSWS2をオフにしてセ
ンサ電極3A2をデータ線24から切り離す。そして次
のタイミング(j)でスイツチSWG2をオンにしてデ
ータ線24をグランド電位にすることによつて、分配コ
ンデンサCl2を放電した後、再びスイツチSWG2を
オフにする。これによりデータ線24に接続する容量成
分を取り除く。そして次のタイミング(k)でスイツチ
SWS4をオンにしてセンサ電極3A4をデータ線24
に接続すると共に、差動増幅回路27の入力切換えスイ
ツチ25を正入力28に接続するように、またスイツチ
26を負入力29に接続するように切り換え接続する。
これによりライン読取り回路22のライン上に設けられ
たセンサ電極3A3及び3A4の差動対による差動増幅
出力を検出することができる。
【0054】このようにしてライン上に番号順に並べて
配列されているセンサ電極3A1〜3Anから、隣合う
センサ電極の差動対を順次切り換えて選択し、差動増幅
回路27の正入力28及び負入力29にそれぞれ接続す
るようにしたことによつて、隣合う各センサ電極3A1
〜3An間の形成コンデンサCsに生じる分配電圧によ
る差動増幅出力を得ることができる。
【0055】また隣合うセンサ電極の差動対選択する際
に差動対を形成するセンサ電極3An及び3A(n+
1)の内、番号の若いセンサ電極3Anの方を常に差動
増幅回路27の正入力28に接続するようにしたことに
よつて、図8(A)に示すように隣合う各センサ電極3
A〜3A(n+1)間で±極性を同じくして連続した差
分出力を得ることができる。
【0056】さらに差分出力を積分することにより図8
(B)に示すようなグレースケールデータやあるいは、
さらにグレースケールデータを2値化することによつて
図8(C)に示すような2値データを得ることもでき
る。
【0057】(3)実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、指紋の読取りを行う場合、指紋読
取り装置10においては検者がセンサ面12上に指先を
押し当て接触させると、全ライン読取り回路20により
センサ面12上に押し当てられた指先表面Fによるセン
サ電極3間の静電容量の変化を各ライン毎に検出する。
ここで指紋読取り装置10においては、行駆動回路13
によつて、所定ラインにおいて配列されるセンサ電極3
A1〜3Anから順次、隣合う一対のセンサ電極3An
及び3A(n+1)が切り換え選択される。そして当該
選択された隣合う一対のセンサ電極3An及び3A(n
+1)と指先表面Fとによつて形成される形成コンデン
サCs1及びCs2に電源Vccから電圧を印加すること
により電荷を蓄えさせる。
【0058】この形成コンデンサCs1及びCs2に蓄
えられた電荷をそれぞれ分配コンデンサCl1及びCl
2に分配してこのとき出力される電圧の差動増幅出力を
ライン読取り回路22を介して検出部15において読み
取る。これを1ラインにおいて、順次隣合う一対のセン
サ電極3An及び3A(n+1)について1ライン分に
ついて行うことにより、1ライン分の差分出力の分布を
得ることができる。
【0059】さらに同様の読取り動作を残りの全てのラ
インに対して繰り返し実行することにより、センサ面1
2から差分出力の2次元分布を得、これによりセンサ面
12上において差分出力の2次元分布による指紋形状の
情報を得ることができる。
【0060】この際、入力切換えスイツチ25及び26
によつて差動増幅回路27の正入力28及び負入力29
に入力するデータ線を切り換え接続して、順次センサ電
極3Anに対して隣合う次のセンサ電極3A(n+1)
が常に負入力29になるようにしたことにより、隣合う
センサ電極3An及び3A(n+1)の内、センサ電極
3Anを基準として次のセンサ電極3A(n+1)の出
力変化が常に負側となるようにして連続した変化をもつ
差分出力を読み取ることができる。
【0061】このようにセンサ面12上にマトリクス状
に配列されるセンサ電極3と指先表面Fとの間に生じる
コンデンサCsに蓄積される電荷に応じた電圧を各ライ
ンにおいて順次選択された隣合うセンサ電極3An及び
3A(n+1)の差動増幅出力として読み取るようにし
たことにより、差動増幅によつてセンサ電極3An及び
3A(n+1)間の温度変化や電源電圧変動等による出
力電圧のばらつきや微小信号を検出する際のノイズ等の
影響を同相成分として除去し得、かくして高い精度で出
力電圧を検出することができる。
【0062】以上の構成によれば、センサ面12上に置
いた指先表面Fとの間に生じる形成コンデンサCsに蓄
積される電荷に応じた電圧を各ラインにおいて順次選択
された隣合うセンサ電極3An及び3A(n+1)から
の出力電圧を差動増幅して読み取るようにしたことによ
り、各センサ電極3A1〜3Anの面積を微小にして指
紋形状を高い解像度で検出しようとする場合にも、セン
サ電極3A1〜3Anからの出力電圧からノイズやばら
つきの同相成分を除去し得、かくして高い精度で出力電
圧を検出することができる。
【0063】またセンサ電極3Anと指先表面Fとの間
に生じる形成コンデンサCsに電圧印加により蓄えられ
る電荷を既知容量をもつた分配コンデンサClに分配し
て、そのときの形成コンデンサCs及び分配コンデンサ
Clの分配電圧を検出することによつて形成コンデンサ
Csの静電容量を求めるような構成としたことにより、
静電容量を検出するための回路構成を簡易なものとする
ことができる。
【0064】さらにライン状に配列されたセンサ電極3
A1〜3Anから各ラインの隣合うセンサ電極3An及
び3A(n+1)を選択して差動増幅出力を検出すると
きに、ライン上に番号順に並べられたセンサ電極3A1
〜3Anのうち若い番号のセンサ電極3nが常に差動増
幅回路27の正入力28(又は負入力29のいずれか一
方)に接続するようにしたことにより、各センサ電極3
A1〜3An間で連続した差分出力を得ることができ
る。
【0065】(4)第2の実施の形態 図2との対応部分において同一符号を付して示す図9に
おいて、第2の全ライン読取り回路50を示し、第1の
全ライン読取り回路20が全ラインについて、センサ電
極3と指先表面Fとの間に生じるコンデンサCsに蓄積
される電荷に応じた電圧を1つの差動増幅回路27によ
つて順次、読み取るようにしたのに対して3本のデータ
線毎に1つの差動増幅回路27(27A、27C、…
…)が切り換え接続されるようになされている。
【0066】従つて例えば第1の読取りタイミングにお
いて、差動増幅回路27Aには入力切換えスイツチ51
A及び52Aを切り換えることによつてデータ線L1及
びL2を接続し、差動増幅回路27AによつてラインL
N1の出力電圧をライン読取り回路22の読取り動作に
より読み取る。
【0067】このとき差動増幅回路27Bは入力切換え
スイツチ51A及び52Aを切り換えることによつてデ
ータ線L3及びL4を接続し、これにより差動増幅回路
27AによるラインLN1の出力電圧の読み取りに同期
してラインLN3の出力電圧をライン読取り回路22の
読取り動作により読み取る。以下同様にして差動増幅回
路27C、……に対してデータ線L5及びL6、……が
それぞれ接続され、これにより第1の読取りタイミング
においてセンサ面12を形成するラインLN1、LN
2、……LNnのうち奇数ラインLN1、LN3、……
の出力電圧が読み取られる。
【0068】奇数ラインLN1、3LN、……の出力電
圧の読み取りが終了すると、次の第2のタイミングにお
いて、今度は差動増幅回路27Aには入力切換えスイツ
チ51A及び52Aを切り換えることによつてデータ線
L2及びL3を接続し、差動増幅回路27Aによつてラ
イン読取り回路22の読取り動作によりラインLN2の
出力電圧を読み取る。
【0069】このとき差動増幅回路27Bは入力切換え
スイツチ51A及び52Aを切り換えることによつてデ
ータ線L4及びL5を接続し、これにより差動増幅回路
27AによるラインLN2の出力電圧の読み取りに同期
してラインLN4の出力電圧を読み取る。以下同様にし
て差動増幅回路27C、……に対してデータ線L6及び
L7、……がそれぞれ接続され、これにより第2の読取
りタイミングにおいてセンサ面12を形成するラインL
N1、LN2、……LNnのうち偶数ラインLN2、L
N4、……の出力電圧が読み取られる。
【0070】これにより第1の読取りタイミングによつ
てセンサ面12を形成するラインLN1、LN2、……
LNnのうち奇数ラインLN1、LN3、……の出力電
圧を読み取ることができ、次の第2の読取りタイミング
によつてラインLN1、LN2、……LNnのうち偶数
ラインLN2、LN4、……の出力電圧が読み取ること
ができる。
【0071】かくして第1及び第2の読取りタイミング
による2ライン分の読取り時間によつてマトリクス状の
2次元のセンサ面12を形成する全ラインの出力電圧の
情報を読み取ることができる。
【0072】従つて以上の構成によれば、3本のデータ
線毎に1つの差動増幅回路27(27A、27C、…
…)が切り換え接続されるように全ライン読取り回路5
0を構成したことによつて、2ライン分の読取り時間に
よつてセンサ面12の全ラインの出力電圧の情報を読み
取ることができ、かくして指紋読み取りに要する時間を
大幅に短縮し得る。
【0073】(5)第3の実施の形態 図4(B)との対応部分に同一符号を付して示す図10
において、60は第2の実施例によるライン読取り回路
路を示し、形成コンデンサCs1及びCs2をそれぞれ
データ線23及び34に接続するスイツチSWS1及び
SWS2がない代わりに分配コンデンサCl1及びCl
2をそれぞれスイツチSWL1及びSWL2を介してデ
ータ線23及び24に接続する。
【0074】ここで図11に示すフローチヤートによつ
てライン読取り回路60の出力端子30において形成コ
ンデンサCs1に蓄えられる電荷Qs1及び形成コンデ
ンサCs2に蓄わえられる電荷Qs2を分配したときの
分配電圧を読み取る電圧読取り手順について説明する。
【0075】すなわち電圧読み出し手順RT2はステツ
プSP11においてスイツチSWP1及びSWP2並び
にSWL1及びSWL2をオンにすることによつて分配
コンデンサCl1及びCl2を電源Vccによつて印加す
る電圧によつて充電する。この結果、分配コンデンサC
l1及びCl2には静電容量Cl1及びCl2応じてそ
れぞれ次式、
【0076】
【数13】
【0077】
【数14】
【0078】で表される電荷Ql10及びQl20がそれぞ
れ蓄えられる。
【0079】分配コンデンサCl1及びCl2の充電
後、ステツプSP12においてスイツチSWP1及びS
WP2並びにSWL1及びSWL2をオフにすることに
よつてコンデンサCs1及びCs2並びにCl1及びC
l2をそれぞれフローテイング状態に設定する。
【0080】次にステツプSP13においてセンサ面1
2上に指先表面Fを置くことによつて形成コンデンサC
s1及びCs2を形成させると、当該形成コンデンサC
s1及びCs2には次式、
【0081】
【数15】
【0082】
【数16】
【0083】によつて表される電荷Qs10及びQs20が
蓄えられる。
【0084】次にステツプSP14においてスイツチS
WG1及びSWG2をオンにすることによりコンデンサ
Cs1及びCs2に蓄えられた電荷Qs1及びQs2の
みを放電する。そしてステツプSP15においてスイツ
チSWG1及びSWG2をオフにして出力端子30の電
位を0〔V〕に設定した後、続くステツプSP16にお
いてスイツチSWL1及びSWL2をオンにすることに
より次式
【0085】
【数17】
【0086】
【数18】
【0087】
【数19】
【0088】
【数20】
【0089】によつて表される正入力側の形成コンデン
サCs1及び分配コンデンサCl1に再分配された電荷
Qs10による電圧Va2 をa点において読み出す。
【0090】さらに次式、
【0091】
【数21】
【0092】
【数22】
【0093】
【数23】
【0094】
【数24】
【0095】によつて表される負入力側の形成コンデン
サCs2及び分配コンデンサCl2に再分配された電荷
Qs20による電圧Vb2 をb点において読み出す。これ
により(20)式及び(24)式より形成コンデンサCs1
及びCs2の静電容量に応じた出力電圧Va2 及びVb
2 を得ることができ、かくして形成コンデンサCs1及
びCs2の静電容量に応じた指紋の凹凸情報を読み取る
ことができる。
【0096】次にステツプSP17において出力電圧V
a2 及びVb2 の差動増幅出力を出力端子30より取り
出し、かくしてセンサ電極3An及び3A(n+1)の
差分情報を得ることができる。これにより出力電圧読取
り手順RT1を終了する。
【0097】従つて以上の構成によれば、分配コンデン
サCl1及びCl2に充電される電荷Ql10及びQl20
をそれぞれ形成コンデンサCs1及びCs2によつて再
分配することにより得られる再分配電圧によつても出力
電圧を検出することができ、これにより上述の第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0098】(6)他の実施の形態 なお上述の第2の実施の形態においては、第2の全ライ
ン読取り回路50として3本のデータ線毎に1つの差動
増幅回路27(27A、27C、……)が切り換え接続
されるような回路構成とした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、組にするデータ線の数は3本に限
ることなく、4本以上のデータ線を1組として、これに
対して差動増幅回路を設けるようにしても良く、これに
より指紋検出時間を短縮し得る。さらにライン読取り回
路22を複数段接続するようにしても良く、これにより
1回のライン読取り時間でセンサ面12上の全ラインの
情報を読み取ることができる。
【0099】また上述の実施の形態においては、入力切
換えスイツチ25及び26並びに51A及び52Aによ
つて差動増幅回路27の正入力28及び負入力29に入
力するデータ線を順次センサ電極3Anに対して次のセ
ンサ電極3A(n+1)が常に負入力29になるように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、デ
ータ線23及び24の接続を正入力28又は29のいず
れかに固定して、差動増幅回路27からの出力の極性を
反転するようにしても良く、これにより上述の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0100】また上述の実施の形態においては、分配コ
ンデンサを用いて検体によつて形成される形成コンデン
サCsの静電容量を検出した場合について述べたが本発
明はこれに限らず、交流電圧を形成コンデンサCsにか
けてその振幅の変化によつて形成コンデンサCsの静電
容量を検出するようにしても良い。
【0101】さらに上述の実施の形態においては、スイ
ツチング素子6(スイツチSWS1〜SWSn並びにS
WP1、SWP2、SWG1及びSWG2)をFETト
ランジスタによつて形成した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えばバイポーラトランジスタを
用いても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0102】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、複数の電
極及び当該電極の表面を所定膜厚の誘電体層によつて覆
うことにより形成されるセンサ電極部と、センサ電極部
の表面に接触する検体とによつて形成するコンデンサに
蓄積した電荷による電圧を第1及び第2の電極から差動
増幅出力として検出するようにしたことにより雑音の同
相成分を除去して信号対雑音比の高い信号検出ができ、
かくして簡易な構成により高精度で指紋の形状を読み取
ることのできる指紋読取り装置及びその方法を実現し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による指紋読取り装置システムの全体構
成を示す略線図である。
【図2】全ライン読取り回路の構成を示すブロツク図で
ある。
【図3】ライン読取り回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図4】等価回路による差動増幅出力の説明に供する略
線図である。
【図5】出力電圧読取り手順を示すフローチヤートであ
る。
【図6】センサ電極による差動出力読取りのタイミング
チヤートである。
【図7】ライン読取り回路による差動出力読取りのタイ
ミングチヤートである。
【図8】ライン読取り回路の出力の説明に供するグラフ
である。
【図9】全ライン読取り回路の構成を示すブロツク図で
ある。
【図10】等価回路による差動増幅出力の説明に供する
略線図である。
【図11】出力電圧読取り手順を示すフローチヤートで
ある。
【図12】指紋読取り装置の説明に供する略線図であ
る。
【図13】指紋読取りの原理の説明に供する略線図であ
る。
【符号の説明】
1、10……指紋読取り装置、3、3A1〜3An……
センサ電極、13……行駆動回路、15……検出部、2
5、26……入力切換えスイツチ、27……差動増幅回
路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電極及び当該電極の表面を所定膜厚
    の誘電体層によつて覆うことにより形成されるセンサ電
    極部と、 第1の上記電極及び当該第1の電極に隣合う第2の上記
    電極によつて検出される出力電圧を差動増幅して出力す
    る差動出力検出部と、 上記電極に電圧を印加する電圧供給部とを具え、上記電
    極と上記センサ電極部の表面に接触する検体とによつて
    コンデンサを形成し、当該コンデンサに電荷を蓄積して
    上記検出部によつて上記電荷に応じた上記出力電圧を上
    記第1及び第2の電極から差動増幅して検出することを
    特徴とする指紋読取り装置。
  2. 【請求項2】複数の電極及び当該電極の表面を所定膜厚
    の誘電体層によつて覆うことにより形成されるセンサ電
    極部と、 上記電極に電圧を印加する電圧供給部と、 既知容量をもつ電荷分配用の分配コンデンサと、 上記電極及び又は上記分配コンデンサに印加する電圧の
    オン又はオフを切り換える電圧供給切換えスイツチと、 上記電極又は上記分配コンデンサをグランドに切り換え
    接続して電荷を放電する放電切換えスイツチとを具え、
    上記電極と上記センサ電極部の表面に接触する検体とに
    よつてコンデンサを形成し、上記電圧供給部によつて上
    記分配コンデンサ及び又は上記コンデンサに電圧を印加
    して蓄えさせた電荷を上記放電切換えスイツチの切換え
    制御によつて上記コンデンサ又は上記分配コンデンサの
    いずれかを放電することにより残された上記電荷を上記
    コンデンサに分配して、分配された上記電荷による上記
    コンデンサの出力電圧を検出することを特徴とする指紋
    読取り装置。
  3. 【請求項3】上記差動電圧検出部は、 上記第1及び第2の電極に応じてそれぞれ設けられる電
    荷分配用の分配コンデンサと、 上記分配コンデンサ及び上記第1及び第2の電極に印加
    する電圧のオン又はオフを切り換える電圧供給切換えス
    イツチと、 上記分配コンデンサ又は上記第1及び第2の電極をグラ
    ンドに切り換え接続して蓄えられる電荷を放電する放電
    切換えスイツチとを具え、上記電極と上記センサ電極表
    面に接触する検体とによつてコンデンサを形成し、上記
    電圧供給部によつて上記分配コンデンサ及び又は上記コ
    ンデンサに電圧を印加して蓄えさせた電荷を上記放電切
    換えスイツチの切換え制御によつて上記コンデンサ又は
    上記分配コンデンサのいずれかを放電することにより残
    された上記電荷を上記コンデンサに分配して、分配され
    た上記電荷による上記コンデンサの出力電圧を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の指紋読取り装置。
  4. 【請求項4】上記センサ電極部を上記複数の電極をライ
    ン状に配列して形成し、上記電圧検出部によつて上記複
    数の電極のなかから順次、隣合う上記第1及び第2の電
    極を選択して1ライン分の上記出力電圧を連続して検出
    することを特徴とする請求項1に記載の指紋読取り装
    置。
  5. 【請求項5】上記検出部は、 ライン状に配列された上記電極のラインを所定の本数毎
    のライン組としたとき、当該ライン組毎に対応して設け
    る差動増幅回路と、 上記ライン組を選択的に切り換えて上記差動増幅回路の
    正入力又は負入力に接続する入力切換えスイツチとを具
    えることを特徴とする請求項4に記載の指紋読取り装
    置。
  6. 【請求項6】配列された複数の電極及び当該電極の表面
    を所定膜厚の誘電体層によつて覆うことにより形成され
    るセンサ電極部の表面に接触させる検体によつてコンデ
    ンサを形成するコンデンサ形成ステツプと、 上記電極に電圧を印加する電圧印加ステツプと、 第1の上記電極及び当該第1の電極に隣合う第2の上記
    電極によつて検出される出力電圧を差動増幅して出力す
    る差動出力検出ステツプと、 を具え、上記電極と上記センサ電極部の表面に接触する
    検体とによつて上記コンデンサを形成し、上記分配コン
    デンサ及び又は上記コンデンサを充電して上記検出部に
    よつて上記電荷に応じた上記第1及び第2の電極の上記
    出力電圧を差動増幅して検出することを特徴とする指紋
    読取り方法。
  7. 【請求項7】配列された複数の電極及び当該電極の表面
    を所定膜厚の誘電体層によつて覆うことにより形成され
    るセンサ電極部の表面に接触させる検体によつてコンデ
    ンサを形成するコンデンサ形成ステツプと、 電荷分配用の分配コンデンサと上記コンデンサに電圧を
    印加する電圧印加ステツプと、 上記分配コンデンサ及び上記コンデンサをフローテイン
    グ状態にするフローテイングステツプと、 上記分配コンデンサ又は上記コンデンサに蓄えられる電
    荷を放電する放電ステツプと、 上記コンデンサを放電したときは上記分配コンデンサに
    蓄えられた電荷を上記コンデンサに分配し、上記分配コ
    ンデンサを放電したときは上記コンデンサに蓄えられた
    電荷を上記分配コンデンサに分配する電荷分配ステツプ
    と、 上記コンデンサに分配される分配電荷による電圧を上記
    センサ電極によつて検出する出力電圧検出ステツプとを
    具えることを特徴とする指紋読取り方法。
  8. 【請求項8】電荷分配用の分配コンデンサと上記コンデ
    ンサに電圧を印加する電圧印加ステツプと、 上記分配コンデンサ及び上記コンデンサをフローテイン
    グ状態にするフローテイングステツプと、 上記分配コンデンサ又は上記コンデンサに蓄えられる電
    荷を放電する放電ステツプと、 上記コンデンサを放電したときは上記分配コンデンサに
    蓄えられた電荷を上記コンデンサに分配し、上記分配コ
    ンデンサを放電したときは上記コンデンサに蓄えられた
    電荷を上記分配コンデンサに分配する電荷分配ステツプ
    と、 上記コンデンサに分配される分配電荷による電圧を上記
    センサ電極によつて検出する出力電圧検出ステツプとを
    具えることを特徴とする請求項6に記載の指紋読取り方
    法。
  9. 【請求項9】上記差動出力検出ステツプは、 上記複数の電極をライン状に配列した上記センサ電極部
    のなかから順次、隣合う上記第1及び第2の電極を選択
    して1ライン分の上記出力電圧の差動出力を連続して検
    出することを特徴とする請求項6に記載の指紋読取り方
    法。
  10. 【請求項10】上記差動出力検出ステツプは、 ライン状に配列された上記電極のラインを所定の本数毎
    のライン組として当該ライン組を選択的に切り換えて差
    動出力を検出することを特徴とする請求項9に記載の指
    紋読取り方法。
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