JPH11118101A - ボイラにおける横置型熱交換器 - Google Patents

ボイラにおける横置型熱交換器

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JPH11118101A
JPH11118101A JP28691797A JP28691797A JPH11118101A JP H11118101 A JPH11118101 A JP H11118101A JP 28691797 A JP28691797 A JP 28691797A JP 28691797 A JP28691797 A JP 28691797A JP H11118101 A JPH11118101 A JP H11118101A
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protector
tubes
heat exchanger
tube
horizontal heat
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JP28691797A
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English (en)
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Akito Yoshida
章人 吉田
Yoshiyuki Wakabayashi
嘉幸 若林
Kouichirou Ootsubo
浩一朗 大坪
Mitsuo Chikagawa
光雄 近河
Toshihiro Sato
敏浩 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭焚ボイラの横置型熱交換器に関し、石炭
灰による伝熱管チューブの摩耗、損傷を防止する。 【解決手段】 横置エレメント3は上から2段目がベア
チューブ6、3段目以下がスパイラルフィンチューブ7
からなり、その端部と側壁管1との間のスペース11に
はガスが多く流入し、この近辺のチューブが損傷するの
で偏流防止板2を設ける。ベアチューブ6にはプロテク
タ(小)4が複数個所に、スパイラルフィンチューブ7
の3段目にはプロテクタ(大)5が7箇所にカーテン状
に配置され、流入するガスはこのプロテクタ(大)5に
より流路が狭まり、流速が弱まってその下部のチューブ
の石炭灰による摩耗、損傷を防止する。又、この部分の
プロテクタ(大)5は管群上部であり、メインテナンス
も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラにおける横置
型熱交換器に関し、伝熱管にプロテクタを設けて下流側
の管の石炭灰の流れによる損傷を防止するようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラの燃焼ガスには石炭灰を多
く含んでおり、ボイラの後部煙道においては横置型熱交
換器の管群と側壁との間にガス流れ抵抗の小さなスペー
スがあり、その間隙に石炭灰を多く含んだガスの流れが
集中し、管の減肉や破損を生ずる可能性が高い。
【0003】図8は石炭焚ボイラ用横置型熱交換器のパ
ネルの一般的な配置であり、図において、管10の間に
ガスが流入するが、管10と側壁管1との間の流れ抵抗
の小さなスペース11にガスが多く流入し、A部の側壁
がガス中に含まれる石炭灰により激しい摩耗が生じ、損
傷する事故が発生している。
【0004】図9は側壁管1のスペース11の入口部に
偏流防止板2を取付けた場合の石炭焚ボイラ用横置型熱
交換器のパネルの配置を示し、その他の構成は図8と同
じである。偏流防止板2の効果としてはそれまで損傷の
著しい部位であった図8に示すA部が図9に示すB部の
ように移動し、多少緩和されるが、その反面C,D部に
ガス流れが集中し、場所によってはこれらの部分に摩耗
や減肉が生ずる場合がある。この対策としては偏流防止
板2下端の下部近傍であるC,D部の部分の損傷の可能
性がある部位にプロテクタを取付けるが、損傷を完全に
防ぐためには膨大な数のプロテクタを装着せねばなら
ず、高コストの問題が生じ、又プロテクタを取付けた部
位は伝熱効果が極端に下がり、性能低下を生じることに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように石炭焚ボ
イラの燃焼ガス中には石炭灰が含まれており、ボイラの
後部煙道においては横置型熱交換器の管群と側壁の間の
ガス流れ抵抗の小さいスペースにガスが集中し、管の減
肉、損傷を生ずる可能性がある。そこで、管群と側壁と
のスペースの入口に偏流防止板を設け、流れを緩和して
いるが、その副作用としてチューブ管群中で偏流防止板
によりガス流れが曲げられ、偏流防止板端部の下部が局
部的に減肉を生じる部分がある。この対策としてこれら
の損傷の可能性がある部位にプロテクタを取付けるよう
にしているが、損傷を完全に防ぐためにはかなりの数の
プロテクタを装着せねばならず高コストの問題が生ず
る。
【0006】そこで本発明では、ボイラ後部煙道の偏流
防止板を備えた横置型熱交換器において、伝熱管群に設
けるプロテクタの大きさと配置に工夫をし、ガス流れの
下流側の管を損傷から保護すると共に従来のように多数
のプロテクタを不要としてコスト低減を図ることのでき
るようにすることを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)乃至(5)の手段を提供する。
【0008】(1)ボイラ後部煙道に設けられた横置型
伝熱管群と、同横置型伝熱管群の端部と側壁面との間の
ガス流入側に設けられた偏流防止板とを有するボイラに
おける横置型熱交換器において、前記横置型伝熱管群の
所定の段数の複数の管上面に同管よりも大きい半径の半
円形状のプロテクタを同一レベルで連続して配置するよ
うに取付けたことを特徴とするボイラにおける横置型熱
交換器。
【0009】(2)上記(1)の発明において、前記プ
ロテクタの円弧角度は180度よりも小さいことを特徴
とするボイラにおける横置型熱交換器。
【0010】(3)上記(1)の発明において、前記横
置型伝熱管群は上から複数段がベアチューブで、それか
ら下がスパイラルフィンチューブで構成され、前記プロ
テクタは同スパライラルフィンチューブに取付けられて
いることを特徴とするボイラにおける横置型熱交換器。
【0011】(4)上記(3)の発明において、前記ベ
アチューブのうち、側壁面から複数本の管の上面に同管
の表面に接し、かつ同一レベルの配置でプロテクタを取
付けたことを特徴とするボイラにおける横置型熱交換
器。
【0012】(5)上記(1)の発明において、前記伝
熱管群は全ての管がスパイラルフィンチューブか又はベ
アチューブのいずれかであり、前記プロテクタは同伝熱
管群の最上段に取付けられ、前記偏流防止板の端部に隣
接する管から中央側へ向って同一レベルに配置したこと
を特徴とするボイラにおける横置型熱交換器。
【0013】本発明の(1)の横置型熱交換器において
は、横置型伝熱管群の所定の段数には管径よりも大きい
半円形状のプロテクタが同一レベルとなるように設けら
れており、これらプロテクタがカーテン状となって配列
され、ガス流路を狭くすることによりガスを下流側に流
れ難くし、下流の管を石炭灰から保護すると共にガス流
速が下流側で小さくなるのでこれら部分にプロテクタを
不要とし、コストの低減が計れる。
【0014】本発明の(2)においては、プロテクタの
角度を180度以下、例えば120度に設定し、プロテ
クタの設置する部分のガス流速を調整することができ、
伝熱管への熱伝達との関係よりガスの流量を適切に調整
することができる。
【0015】又、本発明の(3)においては、横置型伝
熱管群にはスパイラルフィンチューブが用いられてお
り、プロテクタはこのフィン部分に取付けられ、チュー
ブ径よりも大きな径のプロテクタを容易に構成すること
ができる。これにより同一レベルに配置したプロテクタ
がカーテン状に形成され、下流側の管へのガスの流路を
狭くして下流側の管を有効に保護することができる。
又、本発明の(4)のように、伝熱管群の上段をベアチ
ューブで構成し、このベアチューブにもプロテクタを取
付けることにより、ベアチューブのプロテクタとスパイ
ラルフィンチューブのプロテクタとで下流側へのガス流
路を狭くして流速を制御し、下流側のガス中に含まれる
石炭灰による損傷を防止し、下流側でのプロテクタを不
要としてコストダウンに貢献するものである。
【0016】本発明の(5)においては、伝熱管群を全
て同一の管とすると共に、その最上段にのみプロテクタ
を設けた構成とすることにより、横置型熱交換器の構成
を簡素化し、上段以降の全ての管を保護することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係るボイラにおける横置型熱交換器の伝
熱管配置図であり、図2はプロテクタの形状を示し、図
3は横置型熱交換器のエレメントである横置型伝熱パネ
ルの斜視図である。図1に示す横置型熱交換器は図3に
示す横置型伝熱パネルを多数配置して横置エレメントを
構成したものである。
【0018】図1において、火炉の後部煙道内には横置
エレメント3が配置され、横置エレメント3と側壁管1
との間のスペース11のガス流入側にはスペース11を
覆うように偏流防止板2が設けられている。横置エレメ
ント3は管の周囲にフィンを巻付けたスパイラルフィン
チューブ7とフィンのないベアチューブ6を組合せた構
成となっており、上から2列がベアチューブ6、その下
部がスパイラルフィンチューブ7となっている。
【0019】通常石炭焚ボイラでは、灰分を含んだガス
が直接当る場所等の摩耗が激しいと考えられるチューブ
には、管を半周程度(ガス入射側)覆う薄板(プロテク
タ)を設置し、管への石炭灰による直接のダメージを避
けている。
【0020】4は上記に説明のプロテクタ(小)で、横
置エレメント3の上の2段のベアチューブ6の外径に接
して上面を覆うように取付けられ、5はプロテクタ
(大)であり、3段目の複数本のスパイラルフィンチュ
ーブ7に上面を覆うように外径のフィンに接して取付け
ることによりスパイラルフィンチューブ7のチューブ外
径よりかなり大きな径で半円状となり、あたかも横方向
にカーテン状をなすように一列に配置されている。
【0021】本実施の形態の場合には、偏流防止板2を
取付けることにより灰分を含んだガスの流速が早くなっ
て摩耗が激しくなるベアチューブ6の部分にプロテクタ
(小)4を取付ければ良いもので、1段目は側壁から数
本(図1では12本)とし、2段目は9本に施してい
る。
【0022】又、プロテクタ(大)は3段目のスパイラ
ルフィンチューブ7に偏流防止板2の端部下から7本に
施し、この間のガス流路を狭くすることで、ガスが下流
に流れにくくして下流側のチューブの摩耗を防いでい
る。
【0023】上記の実施の第1形態において、プロテク
タ(大)5の形状は後述する図2(b)に示すように通
常は半円形状であるが、プロテクタ(大)5の配列のう
ち両端から数個のプロテクタ(大)5の部分(図5のX
部の部分)では後述する図5の流速分布図に示すよう
に、流速が若干速くなる傾向がある。これはプロテクタ
(大)5による縮流を受けているためであるが、この場
合には図2(d)に示すようにプロテクタの傘を小さ
く、120°程度としたものを設置すると影響が緩和さ
れる。
【0024】図2はプロテクタの形状を示し、(a)は
ベアチューブ6に支持板9を取付け、プロテクタ(大)
5を設けた例、(b)はスパイラルフィンチューブ7の
スパイラルフィン8上にプロテクタ(大)5を設けた
例、(c)はベアチューブ6の表面に直接プロテクタ
(小)4を設けた例、(d)はプロテクタ(大)5′を
スパイラルフィンチューブ7に120°の範囲に設けた
例を、それぞれ示す。
【0025】上記の実施の第1形態の横置型熱交換器に
よれば、横置エレメント3の同一レベルにカーテン状に
プロテクタ(大)5を設置し、ガス流路を狭くすること
によりガスを下流に流れ難くし、カーテン状のプロテク
タ(大)5により下流の管を保護すると共に下流側のプ
ロテクタを不要としたのでコスト低減を図ることができ
る。図4は従来の横置エレメントのガス流速分布図であ
り、図中管の中に黒丸を付したものは現実のボイラで既
にプロテクタが装着されている部分、図中符号Yで囲ん
だ管(11箇所)はプロテクタが付いていない管で、そ
の周囲の流速は速い部分が多く分布している部分を示し
ている。図中のガス流速分布は、黒部分が最も遅い4m
/s、白部分は8m/s、斜線部分が12m/s、粗い
点で表示した部分は20m/s、密な点で表示した部分
は24m/sでそれぞれ表示している。
【0026】図4の流速分布によれば、Yで囲った部分
ではプロテクタがなく、周囲の流速が密な点で表示した
24m/s、粗い点で表示した20m/sの速度分布が
多く分布して摩耗が著しい上に、それらの配置はYの部
分と、流速分布が粗い点で表示した20m/sが比較的
多いそれらの下部は管群の深部にあるため検査、メイン
テナンスがしにくく、破損の危険性が非常に高い。
【0027】図5は本発明のプロテクタ(大)5を設け
た場合のガス流速分布図の一例である。図中、上の2段
のベアチューブ6で、管の中に黒丸を付したものはプロ
テクタがあるもの、3段以下のチューブはスパイラルフ
ィンチューブ7であり、同様に管中に黒丸を付したもの
はプロテクタ(大)5があるものを示している。又、流
速分布の表示は図4と同じ表示である。
【0028】図5のガス流速分布によれば、符号Xで囲
った部分はプロテクタ(大)5が設けられ、流速が密な
点で表示した24m/s、粗い点で表示した20m/s
の部分が多くあるが、これらの部分にはカーテン状にプ
ロテクタ(大)5を設けたので、これらのチューブ及び
その下部のチューブの流速は斜線や白で示す12m/
s、8m/sと遅くなっており、摩耗しやすい箇所が著
しく少なくなり、又、その流速の速い分布は管群表面に
近いもののみとなり、検査、メインテナンスがしやすく
なる。
【0029】上記に説明した図5に示す例では管群の寿
命は従来と比べて2〜3倍(5〜10年)に延び、又メ
インテナンス性を考慮すると、破損の危険性はほとんど
なくなったといって良い。
【0030】図6は本発明の実施の第2形態に係る横置
型熱交換器の配置図である。この横置エレメント3は、
上から2段まではベアチューブ6であり、3段目以降は
スパイラルフィンチューブ7であり、図1に示す実施の
第1形態と同じ構成である。異る部分はベアチューブ6
の部分にはプロテクタを除いており、3段目のスパイラ
ルフィンチューブ7の上部には図1と同じく偏流防止板
2の端部下から中央部にカーテン状のプロテクタ(大)
5が7箇所設けられ、この間のガス流路を狭くするよう
にしている。
【0031】ベアチューブ6にプロテクタ7を設けない
理由は、ベアチューブ6はダストを含むガスに対して耐
摩耗性が高く、損傷が比較的少ないことが知られてお
り、又、このプロテクタ(大)5はスパイラルフィンの
外径に接して図2(b)に示すように半円状に取付けら
れ、チューブ外径よりかなり大きな径となり、カーテン
状に横に配置されている。
【0032】上記構成の実施の第2形態の横置型熱交換
器によれば、横置エレメント3の3段目のスパイラルフ
ィンチューブ7にプロテクタ(大)5を取付けることに
より、それらの部分のガス流速が狭くなり、ガスが下流
に流れ難くなる。つまり、カーテン状プロテクタ(大)
5の下流のスパイラルフィンチューブ7を保護すると共
に、その上部のベアチューブ6の部分のガス流れも遅く
なり、ベアチューブ6部分の摩耗も少なくすることがで
きる。
【0033】図7は本発明の実施の第3形態に係る横置
型熱交換器の配置図であり、この場合横置エレメント1
3はすべてスパイラルフィンチューブ7から構成されて
いる。このスパイラルフィンチューブ7はベアチューブ
に対して耐摩耗性が低く、損傷が発生しやすいので、ガ
ス流れの最上流側、つまり1段目にプロテクタ(大)5
を取付け、カーテン状に配置したものである。このプロ
テクタ(大)5は偏流防止板2の端部下から中央部の7
本のチューブに施し、この間のガス流路を狭くするよう
にしたものである。
【0034】一方、上記の実施の第3形態とは別に、横
置エレメントがベアチューブのみである場合も同様に1
段目にプロテクタ(大)5を取付けたものも有効であ
り、上記と同様の効果が得られる。この場合のプロテク
タ(大)5の取付けは、プロテクタ(大)5の外径がベ
アチューブの外径より大きいので、スペーサ等を介して
取付ければ良い。
【0035】上記に説明の実施の第3形態によれば、プ
ロテクタ(大)5を1段目のチューブに取付けたため、
その下流のチューブ全体が摩耗に対し、保護されること
になり、実施の第1、第2形態と同様の効果を奏するも
のである。
【0036】
【発明の効果】本発明の(1)のボイラにおける横置型
熱交換器は、ボイラ後部煙道に設けられた横置型伝熱管
群と、同横置型伝熱管群の端部と側壁面との間のガス流
入側に設けられた偏流防止板とを有するボイラにおける
横置型熱交換器において、前記横置型伝熱管群の前記偏
流防止板直下の所定の段数の複数の管上面に同管よりも
大きい半径の半円形状のプロテクタを同一レベルで連続
して配置するように取付けたことを特徴としている。こ
のような構成により、プロテクタがカーテン状となって
配列され、ガス流路を狭くすることによりガスを下流側
に流れ難くし、下流の管を石炭灰から保護すると共にガ
ス流速が下流側で小さくなるのでこれら部分にプロテク
タを不要とし、コストの低減となる。
【0037】本発明の(2)は、上記(1)の発明にお
いて、前記プロテクタの円弧角度は180度よりも小さ
いことを特徴としており、これによりガス流量を適切に
調整し、伝熱効率をあまり低下させないようにすること
ができる。
【0038】本発明の(3)は、上記(1)の発明にお
いて、前記横置型伝熱管群は上から複数段がベアチュー
ブで、それから下がスパイラルフィンチューブで構成さ
れ、前記プロテクタは同スパイラルフィンチューブに取
付けられていることを特徴としている。このような構成
によりプロテクタはフィン部分に取付けられ、チューブ
径よりも大きな径のプロテクタを容易に構成することが
できる。これにより同一レベルに配置したプロテクタが
カーテン状に形成され、下流側の管へのガスの流路を狭
くして下流側の管を有効に保護することができる。
【0039】本発明の(4)は、上記(3)の発明にお
いて、前記ベアチューブのうち、側壁面から複数本の管
の上面に同管の表面に接し、かつ同一レベルの配置でプ
ロテクタを取付けたことを特徴としている。このような
構成により、ベアチューブのプロテクタとスパイラルフ
ィンチューブのプロテクタとで下流側へのガス流路を狭
くして流速を制御し、下流側のガス中に含まれる石炭灰
による損傷を防止し、下流側でのプロテクタを不要とし
てコストダウンに貢献するものである。
【0040】本発明の(5)は、上記(1)の発明にお
いて、前記伝熱管群は全ての管がスパイラルフィンチュ
ーブか又はベアチューブのいずれかであり、前記プロテ
クタは同伝熱管群の最上段に取付けられ、前記偏流防止
板の端部に隣接する管から中央側へ向って同一レベルに
配置したことを特徴としている。このような構成によ
り、伝熱管群を全て同一の管とすると共に、その最上段
にのみプロテクタを設けることができ、横置型熱交換器
の構成を簡素化し、上段以降の全ての管を保護すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るボイラにおける
横置型熱交換器の配置図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るボイラにおける
横置型熱交換器のチューブに取付けられるプロテクタの
形状を示し、(a)はベアチューブに支持板によりプロ
テクタ(大)を、(b)はスパイラルフィンチューブに
プロテクタ(大)を半円形状に、(c)はベアチューブ
にプロテクタ(小)を直接、(d)はスパイラルフィン
チューブにプロテクタ(大)を120°に、それぞれ取
り付けた断面図である。
【図3】本発明の実施の第1〜第3形態に係る横置型熱
交換器のエレメントである横置型伝熱パネルの斜視図で
ある。
【図4】従来のボイラにおける横置型熱交換器のガス流
速分布図である。
【図5】本発明のボイラにおける横置型熱交換器のガス
流速分布図である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係る横置型熱交換器
の配置図である。
【図7】本発明の実施の第3形態に係る横置型熱交換器
の配置図である。
【図8】従来の石炭焚ボイラ用横置型パネルの配置図
で、偏流防止板のないものを示す。
【図9】従来の石炭焚ボイラ用横置型パネルの配置図
で、偏流防止板を設けたものである。
【符号の説明】
1 側壁管 2 偏流防止板 3,13 横置エレメント 4 プロテクタ(小) 5 プロテクタ(大) 6 ベアチューブ 7 スパイラルフィンチューブ 11 スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近河 光雄 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 佐藤 敏浩 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ後部煙道に設けられた横置型伝熱
    管群と、同横置型伝熱管群の端部と側壁面との間のガス
    流入側に設けられた偏流防止板とを有するボイラにおけ
    る横置型熱交換器において、前記横置型伝熱管群の前記
    偏流防止板直下の所定の段数の複数の管上面に同管より
    も大きい半径の半円形状のプロテクタを同一レベルで連
    続して配置するように取付けたことを特徴とするボイラ
    における横置型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記プロテクタの円弧角度は180度よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1記載のボイラにお
    ける横置型熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記横置型伝熱管群は上から複数段がベ
    アチューブで、それから下がスパイラルフィンチューブ
    で構成され、前記プロテクタは同スパイラルフィンチュ
    ーブに取付けられていることを特徴とする請求項1記載
    のボイラにおける横置型熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記ベアチューブのうち、側壁面から複
    数本の管の上面に同管の表面に接し、かつ同一レベルの
    配置でプロテクタを取付けたことを特徴とする請求項3
    記載のボイラにおける横置型熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記伝熱管群は全ての管がスパイラルフ
    ィンチューブか又はベアチューブのいずれかであり、前
    記プロテクタは同伝熱管群の最上段に取付けられ、前記
    偏流防止板の端部に隣接する管から中央側へ向って同一
    レベルに配置したことを特徴とする請求項1記載のボイ
    ラにおける横置型熱交換器。
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