JPH11115076A

JPH11115076A - 段ボール製紙管及び容器。

Info

Publication number: JPH11115076A
Application number: JP9315747A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Sakaguchi; 嘉男坂口
Original assignee: SAKAGUCHI YOSHITATSU
Current assignee: SAKAGUCHI YOSHITATSU
Priority date: 1997-10-14
Filing date: 1997-10-14
Publication date: 1999-04-27

Abstract

(57)【要約】（修正有）【解決手段】板紙１と波板紙２を交互に組み合わせた断
ボール紙であって、これが管状を形成する。断面が丸、
楕円、多角形の紙管である。また、紙管の長手方向の中
央より両端側に近い箇所に中央部の方向にＵ状に切り込
みを数カ所入れ、該部を中に押し込み管内に切り込み突
部を設け、蓋を内部に設置した容器である。なおまた、
紙管の長手方向の中央より両端側の近い箇所に数個所、
平行な切り込みを入れ、切り込み間部の段ボール紙を筒
の内方に押し込み、筒の内側に上下一対の蓋を設け、筒
部の蓋が切り込み突起部の内側に位置し、該突起部で支
持せれでなる段ボール紙管製容器である。【効果】紙管は取り扱いが簡単である。容器はドラム缶
（２０．５ｋｇ）のように重くなく、非使用時は折って
保管でき、広い面積を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建築分野での簡易ダクト
やコンクリート型枠材や包装分野の容器として利用でき
ることに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常簡易ダクトを使用するとき、金属製
か合成樹脂製のホースを使用している。また、コンクリ
ートを打つ型枠も金属製のものか木製のものが使用され
ている。さらに容器についても液体を収納する容器は石
油缶やドラム缶、プラスチック容器が使用されている。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】簡易ダクトについて
は、工事現場の作業内容によって必要な長さが異なり、
長さの調整に手間がかかるのと機材が高くつくという問
題点があった。型枠材については、コンクリートの柱で
角柱の角の部分は物が当たると欠けやすいので角を角張
らずに丸くしたい要求や丸柱は型枠問題から難しく、手
間ひまのかかる上高価になっていた。また、コンクリー
トを打った後は不用物として撤去するが、金属製や木製
の型枠で高価な材料ながら再利用は困難であった。ま
た、一方、容器については石油缶やドラム缶が接着剤や
塗料の容器に使用された場合、缶内に付着したものはリ
サイクル業者に引き取られず、産廃焼却処理後、鉄はリ
サイクル業者にまわされるという面倒な手続きがとられ
ていた。さらに、石油缶やドラム缶は、塗料や接着剤を
入れるまでの未使用時と、入れた後の使用後とは同じ面
積が必要なので問題とされていた。その上、石油缶やド
ラム缶は保温性に欠け、寒冷地では段ボール紙で覆うな
どの処置をとっていた。

【０００４】本発明者はこれらの問題を解決しようとす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち、板紙１と波板紙２
とを交互に組み合わせ、張り合わせた段ボール紙３が筒
状であり、断面４が丸または楕円形あるいは多角形であ
る紙管５である。

【０００６】紙管５は丸または楕円形あるいは多角形で
あり、紙管５の長手方向の中央より両端側に近い箇所に
それぞれ中央部の方向にＵ状に切り込み６を数カ所入
れ、該部６を中に押し込み筒内に切り込み突部７を設
け、該突部７の端部が筒内より上下の方向に向いてお
り、内側に上下一対の蓋８を設け、筒部の蓋８が切り込
み突部７で支持されている段ボール紙管製容器である。
なお、Ｕ状の切り込みはＶ状、Ｘ状、Ｈ状、のいずれで
もよい。

【０００７】さらに、筒面４が丸または楕円形の紙管５
の長手方向の中央より両端側に近い箇所に、或いは多角
形の紙管５の角部の長手方向の中央より両端側の近い箇
所に、数カ所に平行な切り込み９ａ、９ｂ、９ａ’、９
ｂ’、を入れ、切り込み間部の段ボール紙１０を筒の内
方に押し込み、筒の内側に上下一対の蓋８を設け、筒部
の蓋８が切り込み突部１１の内側に位置し、該突起部１
１で支持されてなる段ボール紙管製容器である。

【０００８】なお、切り込み突起７・１１の数は用途に
よって異なるが、通常は下４カ所、上４カ所の合計８カ
所が最適である。

【０００９】なおまた、筒面４が丸または楕円形あるい
は多角形である紙管５の内側上下に筒面４の径とほぼ同
一な蓋８にスリーブ１２を設け、蓋８のスリーブ側１２
を外側に向けて紙管５内に挿入してなる段ボール紙管製
容器である。

【００１０】紙管５の製造方法は板紙１と波板紙２を必
要な長さに切断し、円筒形の筒を作る場合、円柱状また
は、円筒状の型に板紙と波板紙を交互に該型に沿って張
り合わせ製造する場合と型に沿って板紙１を斜めに張り
合わせ、次いで波板紙２を同じく斜めに沿って張り合わ
せて製造する。

【作用】

【００１１】紙管５に蓋８をする場合、まず蓋８を筒内
の下部に位置する切り込み突起７上に載置し、次いで荷
物１３を容器に納入し、蓋８を挿入し、上端の切り込み
部７を容器内に押し込み、蓋８を外部に飛び出すのを防
止する。

【実施例１】

【００１２】第１図に示すように、円筒形の型１４に波
板紙２を水平に巻き付け端部どうしを接触し、波板紙２
どうしの接触面の上部にさらに板紙１を型に巻き付け、
板紙１と波板紙２を接着した後、円筒形の型１４を抜き
取り紙管５を得た。紙管５を表面処理後、円柱状のコン
クリートの型枠として使用し、取り扱い易く使用後簡単
に廃棄できた。

【実施例２】

【００１３】第３図に示すように、円形の型１４に波板
紙２を斜めに巻き付け、２段目から巻き付けるとき波板
紙２を前段の波板紙に少し重なるように巻き付け、重な
った箇所を接着し、その上から板紙１を同様に巻き付け
接着し、円形の型１４を抜き取り円筒形の紙管５を得
た、工事現場の換気ダクトとして使用し、取り扱いが楽
であった。

【実施例３】

【００１４】第５図に示すように実施例で得た紙管５に
長手方向の中央より両端側から少し間隔を設け、Ｕ状の
切り込み６を水平方向に上下４カ所づつ設け、合計８カ
所設けた容器に蓋８を添付して容器を得た。使用時に粉
体の洗剤をナイロンの袋１３に入れ、容器の下側の切り
込み６を容器内に押し込み突起部７とし、該部７に蓋８
を容器内に載置し、その上から袋１３を容器に入れ、さ
らに上側の蓋８を容器内に入れ、上側の切り込み６を押
し込み突起部７で蓋８を押圧して袋１３を容器内に納入
した。

【実施例４】

【００１５】第８図に示すように、実施例２で得た紙管
５に長手方向の中央より両端側から少し間隔を設け、＝
状の切り込みを水平方向に上下４カ所ずつ合計８カ所設
け、下側の切り込み９ａ’、９ｂ’、の間部の段ボール
紙１０を容器の内方に押し込み突起部１１とし、該部に
蓋８を載置した。使用時に接着剤をナイロンの袋１３に
入れ、蓋８の上に袋１３を載置した。さらに上側の蓋８
を容器内に入れ、上側の切り込み９ａ、９ｂ、を押し込
み突起部１１とし、蓋の脱落を防止して袋１３を容器内
に納入した。

【実施例５】

【００１６】第１１図に示すように四角形の紙管５にス
リーブ１２付きの蓋８を、スリーブ１２側容器開口部と
反対方向にして外側にして紙管５内の下部に挿入し、ス
テープルで該部を固着し、荷物を入れた後スリーブ１２
付きの蓋８をスリーブ１２側を容器開口部と反対方向に
して上方より紙管５内に挿入し、上の蓋８をステープル
で固着した。安定性のよい容器ができた。

【効果】

【００１７】請求項１記載の紙管５は、軽くて取り扱い
が簡単で、使用後の処理も簡単で、広い分野の用途に使
用出来る。

【００１８】請求項２，３記載の容器は、ドラム缶（２
０．５ｋｇ）のように重くもなく、非使用時には折りた
たみ在庫することもでき広い面積を必要としない。ま
た、使用後も紙のリサイクルに簡単にだすことができ
る。

【００１９】請求項４記載の容器は、紙管５とふた８を
完全固着でき、荒っぽく扱つても容易には壊れない。

【００２０】請求項５記載の容器は、切り込みを設けず
に紙管を容器に使用し、スリーブ付きの蓋を使用し、強
度がかなり上昇した。

【図面の簡単な説明】

【第１図】本発明第１実施例の製造手順を示す概要図。

【第２図】同実施例斜視図。

【第３図】同第２実施例の製造手順を示す概要図。

【第４図】同実施例斜視図。

【第５図】同第３実施例使用前の斜視図。

【第６図】同実施例縦断面図。

【第７図】同実施例使用状態の一部縦断面図。

【第８図】同第４実施例使用前の斜視図。

【第９図】同実施例斜視図。

【第１０図】同実施例使用状態の一部縦断面図。

【第１１図】同第５実施例斜視図。

【第１２図】同実施例の一部縦断面図。１…板紙２…波板紙３…断ボール紙４…筒面
（断面）５…紙管６…切込み７…切込み突部８…蓋、９ａ、９
ｂ、９ａ’、９ｂ’、…平行な切込み１０…切込み間
部の断ボール紙１１…切込み突起部１２…スリーブ１３…袋
１４…型

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】板紙１と凹凸した波板紙２とを交互に組み
合わせ、張り合わせた段ボール紙３が筒状であり、筒面
４が丸または楕円形あるいは多角形である紙管。
【請求項２】筒面４が丸又は楕円形或いは多角形である
紙管５の長手方向の中央より両端側の近い箇所にそれぞ
れ中央部の方向にＵ状の切り込み６を数カ所入れ、該部
６を中に押し込み筒内に切り込み突部７を設け、該突部
７の端部が筒内より上下の内方に向いており、内側に上
下一対の蓋８を設け、筒部の蓋８が切り込み突起部７で
支持されている段ボール紙管製容器。
【請求項３】筒面４が丸又は楕円形の紙管５の長手方向
の中央より両端側の近い箇所に、或いは多角形の紙管５
の各部のそれぞれ筒部の長手方向の中央より両端側の近
い箇所に、数個所に平行な切り込み９ａ、９ｂ、９
ａ’、９ｂ’、を入れ、切り込み９ａ、９ｂ、９ａ’、
９ｂ’、間部の段ボール紙１０を筒の内方に押し込み、
筒の内側に上下一対の蓋８を設け、筒部の蓋８が切り込
み突起部１１の容器内側に位置し、該突起部１１で支持
せれてなる段ボール紙管製容器。
【請求項４】筒面４が丸又は楕円形あるいは多角形であ
る紙管５の内側上下に筒面の内径とほぼ同一な蓋８にス
リーブ１２を設け、蓋８のスリーブ側を外側に向けて紙
管５内に挿入してなる段ボール紙管製容器。