JPH11114940A - 骨材冷却装置 - Google Patents

骨材冷却装置

Info

Publication number
JPH11114940A
JPH11114940A JP27882697A JP27882697A JPH11114940A JP H11114940 A JPH11114940 A JP H11114940A JP 27882697 A JP27882697 A JP 27882697A JP 27882697 A JP27882697 A JP 27882697A JP H11114940 A JPH11114940 A JP H11114940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
cooling
dispersing
temperature
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27882697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4011689B2 (ja
Inventor
Kunihiro Tomita
邦裕 富田
Yasusuke Niitaka
庸介 新高
Mutsuo Matsuda
六男 松田
Kiyotaka Takeuchi
清孝 竹内
Yasushi Nakagawa
靖志 中川
Takashi Igawa
貴史 井川
Hideaki Sato
英明 佐藤
Takashi Oka
孝 岡
Shoichi Ichiie
彰一 一家
Masahiro Shoda
政弘 庄田
Eiji Morita
栄治 森田
Heiji Doi
平治 土居
Osamu Chisaka
修 千坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KENSETSUSHO KINKICHIHOU KENSETSUKYOKU
Kumagai Gumi Co Ltd
Kato Heavy Industries Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
KENSETSUSHO KINKICHIHOU KENSETSUKYOKU
Kumagai Gumi Co Ltd
Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KENSETSUSHO KINKICHIHOU KENSETSUKYOKU, Kumagai Gumi Co Ltd, Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd filed Critical KENSETSUSHO KINKICHIHOU KENSETSUKYOKU
Priority to JP27882697A priority Critical patent/JP4011689B2/ja
Publication of JPH11114940A publication Critical patent/JPH11114940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4011689B2 publication Critical patent/JP4011689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入される骨材を効率良く分散装置に導くと
ともに、上記骨材を均一に分散落下させ骨材の冷却効率
を向上させることのできる骨材冷却装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 骨材冷却装置において、骨材投入装置6
の骨材投入口6aの直下に上部分散装置14を設け、骨
材投入装置6から投入される骨材5を分散装置7の全面
に分散投入するようにするとともに、2つの空気供給口
15a,15bを設け、骨材落下通路内3の空気流の偏
りをなくすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの原
材料である砂や砂利等の骨材をプレクーリングするため
の骨材冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製造装置に用いられる骨材
のプレクーリング設備としては、例えば、図7に示すよ
うな、気化冷却法を用いた骨材冷却装置が用いられてい
る(特開平8−112812号公報)。この骨材冷却装
置は、塔状の冷却装置本体1の下端部近傍に設けられた
空気供給口2から低温低湿度の空気流を冷却装置本体1
の骨材落下通路3に供給するとともに、搬送装置4から
送られてきた骨材5を上記冷却装置本体1の上端部に設
けられた骨材投入装置6から投入し、投入された上記骨
材を上記骨材落下通路3に設けられた分散装置7により
衝突分散させながら上記骨材5を気化冷却法により冷却
するもので、上記冷却された骨材5は、冷却装置本体1
の下端部に設けられ骨材排出装置8により切り出され、
搬送装置9により図外のバッチャプラントに送られセメ
ントや水,混和剤等と混練される。上記分散装置7は、
水平方向に延びた回転する丸棒状の複数の緩衝材10
と、上記緩衝材10の直下に設置され上記緩衝材10へ
の骨材5の付着を除去するためのスクレーパ部材11と
から構成され、冷却装置本体1の上下方向に上記緩衝材
10の長さ方向が格段毎に交互に直交するように複数段
配設されている。また、同図において、符号12は空気
排出口で、符号13は空気供給装置である。なお、気化
冷却法は、骨材に低温低湿度の空気流を送り、骨材の表
面に付着している水分(表面水)を気化させ、上記表面
水が気化時において上記骨材から気化熱を奪うことによ
り上記骨材を冷却するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、骨材投入装置6から投入された骨材5
は、骨材投入装置6の骨材投入口6aの開口径の大きさ
程度の範囲でしか分散装置7に投入されないので、上記
骨材投入口6aに近い上段の分散装置7では、図8の斜
線部に示すように、骨材の分散に寄与する領域が上記骨
材投入口6a直下の狭い領域に限られてしまうため、骨
材の分散率が低くなり、骨材5の冷却効率が悪くなって
しまうという問題点があった。特に、大量の骨材を冷却
するために骨材落下通路3の断面寸法を増大させた場合
には、何段もの分散装置7を経た後でないと、投入され
た骨材5が上記骨材落下通路3の全域に分散しないの
で、骨材の分散効率が更に低下し、その結果、骨材を十
分に冷却することができなかった。そこで、大量の骨材
を冷却するためには、骨材落下通路3の断面寸法を増大
させるとともに、冷却装置本体1の高さを高くして分散
装置7の設置段数を増加させる必要があり、そのため装
置が更に大型化してしまうという問題点があった。
【0004】また、骨材冷却装置を大型化した場合に
は、分散装置7の緩衝材10及びスクレーパ部材11の
長さが長くなるため、上記緩衝材10及びスクレーパ部
材11の中央部が撓み易くなる。しかしながら、上記緩
衝材10は丸棒状であるのに対して上記スクレーパ部材
11は平板状であるため両者の撓み量が異なり、図9に
示すように、分散装置7の中央部において、上記緩衝材
10とスクレーパ部材11との間に隙間が拡大してしま
い、緩衝材10の外周面に付着した骨材5を十分掻き落
とすことができなくなり、分散装置7が上記付着した骨
材で閉塞されて骨材5を分散落下させることができなく
なる恐れがあった。更に、骨材冷却装置の大型化に伴
い、骨材落下通路3に導入された冷風の送風量が増大す
るので、上記冷風は、図10に示すように、骨材落下通
路3の片側に偏って流れるようになり、骨材落下通路3
を落下してくる骨材5を均一に冷却することが難しいと
いう問題点があった。
【0005】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、投入される骨材を効率良く分散装置に導くとと
もに、上記骨材を均一に分散落下させ骨材の冷却効率を
向上させることのできる骨材冷却装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の骨材冷
却装置は、骨材分散装置の上方で骨材投入装置の骨材投
入口の直下に、上記骨材投入装置から投入される骨材を
上記分散装置の全面に分散落下させる上部分散装置を設
けたことを特徴とする。上記上部分散装置は、例えば、
骨材投入装置から投入される骨材に対して、回転する板
材で落下方向と交差する方向に力を作用させ、上記骨材
を落下方向と垂直な面内方向に分散させるようにする装
置であれば良い。あるいは、投入される骨材の落下方向
を上記分散装置の周辺部に導くガイドを設け、上記ガイ
ドを回転もしくは振動させて上記骨材を落下方向と垂直
な面内方向に分散させるようにする装置であっても良
い。
【0007】また、請求項2に記載の骨材冷却装置は、
分散装置を水平方向に延びる回転する丸棒状の緩衝材と
上記緩衝材の下部に上記緩衝材と対峙するように設置さ
れたスクレーパとを複数個併設したもので構成するとと
もに、上記スクレーパを上記緩衝材の中心より外側に配
置した構成としたことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載のコンクリートの骨材冷却
装置は、冷却装置本体の内壁に、落下する骨材と衝突し
骨材を上記装置中央部に飛散させる落下ガイドを設けた
ことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載のコンクリートの骨材冷却
装置は、互いに配設される高さが異なる少なくとも2つ
の空気供給口を備え、上記複数個の空気供給口から冷風
を送風するようにしたことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載のコンクリートの骨材冷却
装置は、上記骨材投入装置に温度検出器と表面水計測器
とを備え、上記骨材排出装置に温度検出器を備えるとと
もに、上記各計測器で計測された投入骨材温度データと
投入骨材表面水率データと冷却骨材温度データと予め設
定されたコンクリートの目標製造速度とに基づいて、目
標冷却温度に冷却された骨材の供給量を確保するよう
に、上記投入する骨材の切出し量と上記送風空気の風量
と上記送風空気の温度と湿度とのいずれか1つまたは複
数または全部を制御する冷却制御手段を備えたことを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を用いて説明す
る。図1は、本発明の実施の形態に係わる骨材冷却装置
の構成を示す図で、1は冷却装置本体、3は骨材落下通
路、6は骨材投入装置、7は緩衝材10とスクレーパ部
材11とから成る分散装置、14は上記骨材投入装置6
の骨材投入口6aから投入される骨材5を上記分散装置
7の全面に分散投入するための上部分散装置、15aは
第1の空気供給口,15bは上記第1の空気供給口15
aよりも上部に設けられた第2の空気供給口、16a,
16bは図外の空気供給装置から上記空気供給口15
a,15bへの冷風の送風路にあたる送風ダクト、17
は冷却装置本体1の内壁に飛散された骨材を骨材落下通
路3側に誘導落下させるための落下ガイド、4,9は搬
送路、8は骨材排出装置である。上記分散装置7の緩衝
材10は、水平方向に延びる回転する丸棒状の部材で、
骨材落下通路3の上下方向に、長さ方向が格段毎に交互
に直交するように複数段配設されている。また、上記各
緩衝材10の真下からずれた位置にはそれぞれスクレー
パ部材11が配設されている。なお、各分散装置7の隣
合う2本ずつの緩衝材10は互いに逆向きに回転するよ
うに配設した。また、上記骨材投入装置6には、投入さ
れた骨材5の温度と表面水の量を測定するため、温度検
出器18と表面水計測器19とが設置され、骨材排出装
置8の内部には冷却された骨材5の温度を測定するため
の温度検出器20が設置されている。なお、骨材冷却装
置制御手段は、図外のコンクリート製造装置の制御室に
備えられており、上記温度検出器18,表面水計測器1
9,温度検出器20からの各検出信号はこの骨材冷却装
置制御手段に入力される。
【0012】上部分散装置14は、図2(a)に示すよ
うに、モータMと、モータMの回転軸に固定された円柱
状の支持部材14aと、上記支持部材14aの側面に,
骨材落下通路3の斜め下方に延長するように取付けられ
た8枚の細長い平板状の羽根部材14bと、上記支持部
材14aの下部に取付けられた略円錐状に形成された板
材から成る骨材分散部材14cとを備えており、上記骨
材投入装置6の骨材投入口6aの真下でかつ分散装置7
の上方に配設される。また、上記骨材分散部材14cの
側面(円錐面)には、上記羽根14b部材で分散された
骨材5を下方に落下させるための複数の貫通口14dが
設けられ、骨材投入装置6から投入された骨材5は、図
2(b)に示すように、回転する羽根部材14bで飛散
させられ、上記骨材分散部材14cの外周部及びその外
側と上記複数の貫通口14dから落下し、同図の斜線で
示すように、分散装置7の広い範囲に分散投入される。
なお、図2(a),(b)において、上記上部分散装置
14を冷却装置本体1配設するための固定部材とモータ
Mの取付台については、図が繁雑になるので省略した。
また、落下ガイド17は、冷却装置本体1の内壁に、断
面形状が三角形の板材をその斜面が上記内壁から骨材落
下通路3に向かって延長されるようにして取付けられて
いる。
【0013】次に、上記構成の骨材冷却装置の動作につ
いて説明する。搬送装置4から送られてきた骨材5は、
予め設定された切出し量だけ切出され骨材投入装置6の
骨材投入口6aから上部分散装置14に投入される。上
記投入された骨材5は、上述したように、複数の羽根1
4bで分散され骨材分散部材14cの周辺部及び複数の
貫通口14dから骨材落下通路3の下方に落下し、最上
段の分散装置7のほぼ全面に飛散される。分散装置7に
分散投入された骨材5は、緩衝材10に衝突し更に細か
く分散されながら骨材落下通路3の下方に落下し、空気
供給口15a,15bから送られてきた低温低湿度の空
気流と接触して冷却され骨材排出装置8に蓄積される。
なお、冷却装置本体1の内壁に飛散された骨材5は落下
ガイド17に衝突し骨材落下通路3側に飛散されるの
で、落下する骨材5が内壁近傍に偏ることを防ぐことが
できる。上記骨材排出装置8に蓄積した骨材5は、所定
量切出されて搬送装置9により図外のバッチャプラント
4に送られてセメントや水,混和剤等と混練されコンク
リートが製造される。
【0014】分散装置7のスクレーパ部材11は緩衝材
10の真下ではなく、図3に示すように、緩衝材10の
真下からずれた位置で上記緩衝材10に付着した骨材が
緩衝材10の下面に到達する前に上記骨材を掻き落とせ
る位置に設置されている。したがって、分散装置7の大
型化に伴い緩衝材10の長さとスクレーパ部材11の長
さがともに長くなり上記緩衝材10及びスクレーパ部材
11の中央部に撓みが生じた場合でも、上記緩衝材10
とスクレーパ部材11との間隔はそれほど増加せず、ス
クレーパ部材11は緩衝材10の外周面に付着した骨材
5を十分掻き落とすことができる。
【0015】また、空気供給口15aと15bとは、冷
却装置本体1の上下方向に高さを違えて設置してあるの
で、図4に示すように、骨材落下通路3に導入された冷
風は互いの空気供給口近傍の冷風の偏りを補い合うよう
に供給されるので、骨材落下通路3内の冷風の偏りを低
減することができる。特に、骨材落下通路3の断面寸法
を増大させた大型の骨材冷却装置においては、送風量が
多くなるため、空気供給口が1個の場合には冷風の偏り
は更に大きくなるが、冷風の供給口を2個設けることに
より冷風の偏りを低減することができるとともに、1個
当りの送風量を少なくできるので冷風の偏りを更に低減
でき、骨材落下通路3を落下する骨材5の冷却効率を著
しく向上させることができる。
【0016】骨材落下通路3に投入される骨材の切出し
量や送風空気の温度,湿度,風量は、上述したように、
図外のコンクリート製造装置の制御室に備えられ骨材冷
却装置制御手段により行う。すなわち、コンクリート製
造装置の運転オペレータは、図5に示すように、骨材排
出装置8に設置された温度検出器20により計測された
冷却後の骨材温度Tcと予め設定された目標冷却温度T0
と比較するとともに、骨材投入装置6に設置された温度
検出器18及び表面水計測器19とにより計測された投
入骨材5の温度Tiと表面水率Riとをそれぞれ予め設定
した投入骨材基準温度Tkと投入骨材基準表面水率Rk
比較して、骨材冷却装置の現在の制御状態を判断し、細
骨材5の温度Tcを目標冷却温度T0にするとともに、コ
ンクリートの製造速度が目標製造速度になるように、骨
材の切出し量,供給空気の温度及び湿度及び風量を制御
することにより骨材冷却装置の運転を管理する。例え
ば、骨材5の投入時の温度Tiが上記基準温度Tkを越え
ている場合には、予め送風空気の温度を低めに設定して
送風するように制御する。あるいは、骨材5の表面水率
iが上記基準表面水率Rkを越えている場合には、送風
空気と骨材5との熱交換効量が低下するので、通常は細
骨材の切出し量を減少させるような制御を行う。また、
上記測定データがTc=T0,Ri<Rkのように骨材の冷
却条件を満足している場合でも、コンクリートの目標製
造速度を増加させる場合には、骨材の切出し量を増加さ
せるとともに、供給空気の温度及び湿度を低下させ、更
に供給空気の風量を増加させるように骨材冷却装置を制
御する。あるいは、コンクリートの製造を一時停止する
場合には、細骨材の投入を一時停止するだけでなく、次
回のコンクリート製造開始までの待ち時間に基づいて、
供給空気の温度,湿度及び風量を制御して骨材落下通路
3を適当な温度及び湿度に保ち、次回の製造開始時には
供給開始時から細骨材の温度が適温になるように骨材冷
却装置を制御するものである。
【0017】このように、本実施の形態によれば、骨材
投入装置6の骨材投入口6aの直下に上部分散装置7を
設け、骨材投入装置6から投入される骨材5を分散装置
7の全面に分散投入するようにしたので、分散装置7の
分散率を向上させることができ、骨材5を効率良く冷却
することができる。また、冷却装置本体1の内壁に落下
ガイド17を設けたので、落下する骨材5が内壁近傍に
偏ることを防ぐことができる。更に、2つの空気供給口
15a,15bを設けて冷風を送風するようにしたの
で、骨材落下通路内3の空気流の偏りをなくすことがで
き、骨材5を均一に冷却することができる。また、上記
分散装置7のスクレーパ部材11を緩衝材10の真下か
らずれた位置に設置したので、骨材冷却装置が大型化し
上記緩衝材10及びスクレーパ部材11の中央部に撓み
が生じた場合でも上記緩衝材10とスクレーパ部材11
との間隔はそれほど増加せず、スクレーパ部材11は緩
衝材10の外周面に付着した骨材5を十分掻き落とすこ
とができる。なお、投入される骨材5の切出し量や送風
空気の温度,湿度,風量については、骨材排出装置8に
設置された温度検出器20により計測された冷却後の骨
材温度Tcと、骨材投入装置6に設置された温度検出器
18及び表面水計測器19により計測された投入骨材5
の温度Tiと表面水率Riとを計測し、骨材冷却装置制御
手段により、上記計測された各データに基づいてコンク
リートの製造速度が目標製造速度になるように、骨材の
切出し量,供給空気の温度及び湿度及び風量を制御して
骨材冷却装置の運転を管理するようにしたので、目標温
度に冷却された所定量の骨材を効率良く製造するここと
ができる。
【0018】なお、本実施の形態においては、上部分散
装置14として、落下する骨材5を回転する複数の羽根
部材14bで飛散させて最上段の分散装置7のほぼ全面
に投入する装置を用いたが、例えば、回転シュート方式
の分散装置21を用いて落下する骨材5を分散装置7の
ほぼ全面に投入するようにしてもよい。これは、図6に
示すように、斜め下方に延長するシュート(樋)21a
をカムローラ21bにより上下に振動させながら上記シ
ュート21aを回転させる装置で、骨材投入装置6から
シュート21aの上端に投入された骨材は、上記シュー
ト21aの溝部21cを通過してドーナツ状に分散落下
する。このとき、上記シュート21aは、上下に振動し
ているので、骨材5は溝部21cに付着しにくいだけで
なく、広い範囲に骨材5を分散させることができる。
【0019】また、上記例では、2つの空気供給口15
aと15bとを冷却装置本体1の上下方向に高さを違え
て設置して冷風を骨材落下通路3に送風したが、空気供
給口の数を3個以上に増やし各空気送風口からの送風量
を少なくするとともに、送風される冷風を均一に混合す
ることにより、冷風の偏りを更に低減することができ
る。なお、3個以上の空気供給口を設けた場合でも、上
記各空気供給口の配置高さを互いに異なるようにするこ
とは言うまでもない。なお、落下ガイド17としては、
断面形状が三角形の板材を用いたが、平板をその面の下
方が上記冷却装置本体1の内壁から骨材落下通路3の下
方に向かって突出するようにして上記内壁に取付けるよ
うにしても良い。更に、上記例では、骨材冷却装置を制
御する場合に、測定データとして、投入される骨材の温
度Ti及び表面水率Riと冷却後の骨材温度Tcとを用い
たが、骨材排出装置8内にも表面水計測器を設置し、例
えば、冷却された細骨材の表面水率が大きい場合には供
給空気の湿度を減少させるとともに風量を増加させるよ
うにするなど、冷却された細骨材の表面水率により供給
空気の温度,湿度,風量を更に補正するような制御を行
っても良い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
骨材冷却装置は、骨材分散装置の上方で骨材投入装置の
骨材投入口の直下に、上記骨材投入装置から投入される
骨材を上記分散装置の全面に分散落下させる上部分散装
置を設けたので、分散装置の分散率を向上させることが
でき、したがって骨材を効率良く冷却することができ
る。
【0021】また、請求項2に記載の骨材冷却装置は、
分散装置のスクレーパ部材を緩衝材の中心より外側に配
置した構成としたので、骨材冷却装置が大型化した場合
でも、緩衝材とスクレーパ部材との間隔はそれほど増加
しないので、緩衝材の外周面に付着した骨材を十分掻き
落とすことができる。
【0022】また、請求項3に記載の骨材冷却装置は、
骨材ガイドを設けて冷却装置本体の内壁に落下する骨材
を装置中央部に飛散させるようにしたので、落下する骨
材が冷却装置本体の内壁近傍に偏ることを防ぐことがで
き、骨材を均一に冷却することができる。
【0023】また、請求項4に記載の骨材冷却装置は、
互いに配設される高さが異なる少なくとも2つの送風口
を備え、上記複数個の送風口から冷風を送風するように
したので、骨材落下通路内の空気流の偏りをなくすこと
ができ、骨材を均一に冷却することができる。
【0024】また、請求項5に記載のコンクリート骨材
冷却装置は、骨材投入装置に温度検出器と表面水計測器
とを備え、骨材排出装置に温度検出器を備えるととも
に、計測された投入骨材温度データと表面水率データと
冷却骨材温度データと予め設定されたコンクリートの目
標製造速度とに基づいて、目標冷却温度に冷却された骨
材の供給量を確保するように、上記投入する骨材の切出
し量と上記送風空気の風量と上記送風空気の温度と湿度
とのいずれか1つまたは複数または全部を制御する冷却
制御手段を備えて骨材冷却装置の運転を管理するように
したので、目標温度に冷却された所定量の骨材を効率良
く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる骨材冷却装置の構
成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる上部分散装置の概略
構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる分散装置の緩衝材と
スクレーパ部材の撓み状態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係わる骨材落下通路内の空
気流の状態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係わる骨材冷却装置の制御
例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係わる上部分散装置の他の
例を示す図である。
【図7】従来の骨材冷却装置の構成を示す図である。
【図8】従来の骨材冷却装置における骨材の落下状態を
示す図である。
【図9】従来の分散装置の緩衝材とスクレーパ部材の撓
み状態を示す図である。
【図10】従来の骨材冷却装置における骨材落下通路内
の空気流の状態を示す図である。
【符号の説明】 1 冷却装置本体 3 骨材落下通路 4,9 搬送装置 5 骨材 6 骨材投入装置 6a 骨材投入口 7 分散装置 8 骨材排出装置 10 緩衝材 11 スクレーパ部材 12 空気排出口 14 上部分散装置 15a,15b 空気供給口 16a,16b 送風ダクト 17 落下ガイド 18,20 温度検出器 19 表面水計測器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 邦裕 奈良県吉野郡吉野町大字河原屋128−1 建設省近畿地方建設局大滝ダム工事事務所 内 (72)発明者 新高 庸介 奈良県吉野郡吉野町大字河原屋128−1 建設省近畿地方建設局大滝ダム工事事務所 内 (72)発明者 松田 六男 奈良県吉野郡吉野町大字河原屋128−1 建設省近畿地方建設局大滝ダム工事事務所 内 (72)発明者 竹内 清孝 奈良県吉野郡吉野町大字河原屋128−1 建設省近畿地方建設局大滝ダム工事事務所 内 (72)発明者 中川 靖志 奈良県吉野郡吉野町大字河原屋128−1 建設省近畿地方建設局大滝ダム工事事務所 内 (72)発明者 井川 貴史 奈良県吉野郡吉野町大字河原屋128−1 建設省近畿地方建設局大滝ダム工事事務所 内 (72)発明者 佐藤 英明 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 岡 孝 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 一家 彰一 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 庄田 政弘 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 森田 栄治 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 土居 平治 神奈川県横浜市金沢区昭和町3174番地 石 川島建機株式会社内 (72)発明者 千坂 修 神奈川県横浜市金沢区昭和町3174番地 石 川島建機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材投入装置と骨材分散装置と空気供給
    口とを備え、上記骨材投入装置により所定の切出し量で
    投入された骨材を上記骨材分散装置で分散落下させ、上
    記分散落下された骨材に上記空気供給口より所定の温度
    の空気を送風して気化冷却法により上記骨材を冷却し、
    骨材排出装置より冷却された上記骨材を排出する骨材冷
    却装置において、上記骨材分散装置の上方で上記骨材投
    入装置の骨材投入口の直下に、上記骨材投入装置から投
    入される骨材を上記分散装置の全面に分散落下させる上
    部分散装置を設けたことを特徴とする骨材冷却装置。
  2. 【請求項2】 上記分散装置は、水平方向に延びる回転
    する丸棒状の緩衝材と上記緩衝材の下部に上記緩衝材と
    対峙するように設置されたスクレーパ部材とを複数個併
    設するとともに、上記スクレーパ部材を上記緩衝材の中
    心より外側に配置したことを特徴とする請求項1記載の
    骨材冷却装置。
  3. 【請求項3】 骨材冷却装置の内壁に、落下する骨材と
    衝突し骨材を上記装置中央部に飛散させる落下ガイドを
    設けたことを特徴とする請求項2記載の骨材冷却装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも2つの空気供給口を備え、上
    記各空気供給口の設置高さを互いに異なるようにしたこ
    とを特徴とする請求項3記載の骨材冷却装置。
  5. 【請求項5】 投入される骨材の温度を計測する温度検
    出器と骨材の表面水率を計測する表面水計測器とを上記
    骨材投入装置に設け、冷却後の骨材の温度を計測する温
    度検出器を上記骨材排出装置に設けるとともに、上記計
    測された投入骨材温度データと投入骨材表面水率データ
    と冷却骨材温度データと予め設定されたコンクリートの
    目標製造速度とに基づいて、目標冷却温度に冷却された
    骨材の供給量を確保するように、上記投入する骨材の切
    出し量と上記送風空気の風量と上記送風空気の温度と湿
    度とのいずれか1つまたは複数または全部を制御する冷
    却制御手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の骨
    材冷却装置。
JP27882697A 1997-10-13 1997-10-13 骨材冷却装置 Expired - Lifetime JP4011689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27882697A JP4011689B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 骨材冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27882697A JP4011689B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 骨材冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11114940A true JPH11114940A (ja) 1999-04-27
JP4011689B2 JP4011689B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=17602704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27882697A Expired - Lifetime JP4011689B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 骨材冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4011689B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102756426A (zh) * 2012-07-06 2012-10-31 葛洲坝集团第五工程有限公司 混凝土骨料预冷预热一体化装置及预冷预热方法
CN103660033A (zh) * 2013-12-09 2014-03-26 中国水电顾问集团西北勘测设计研究院有限公司 一种空气热交换装置及其空气热交换系统
CN113977772A (zh) * 2021-10-18 2022-01-28 湖南科技大学 一种混凝土骨料密封降温仓及其降温方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102756426A (zh) * 2012-07-06 2012-10-31 葛洲坝集团第五工程有限公司 混凝土骨料预冷预热一体化装置及预冷预热方法
CN103660033A (zh) * 2013-12-09 2014-03-26 中国水电顾问集团西北勘测设计研究院有限公司 一种空气热交换装置及其空气热交换系统
CN103660033B (zh) * 2013-12-09 2016-02-03 中国电建集团西北勘测设计研究院有限公司 一种空气热交换装置及其空气热交换系统
CN113977772A (zh) * 2021-10-18 2022-01-28 湖南科技大学 一种混凝土骨料密封降温仓及其降温方法
CN113977772B (zh) * 2021-10-18 2022-09-23 湖南科技大学 一种混凝土骨料密封降温仓及其降温方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4011689B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002523228A (ja) 異種の流れを合わせる装置
JPH11114940A (ja) 骨材冷却装置
JP6679677B2 (ja) 吹出口装置
TW201217769A (en) Dust test apparatus and method for electronic instrument
JP2000046409A (ja) 空気調和装置の吹出口
JP7289050B2 (ja) 吹雪濃度調整用噴雪ノズル、吹雪濃度調整装置および吹雪濃度調整方法並びに環境試験システム
JP5679363B2 (ja) 粉粒体の分配装置
JP7343812B2 (ja) 分流装置
JP6182825B2 (ja) 吹雪の拡散用部材および吹雪の調整方法
JP2009287994A (ja) 整流装置
US4640696A (en) Apparatus for cleaning and conditioning gas
JP2546184B2 (ja) 整流調整装置付エアーコンディショナー
JPH08112812A (ja) 骨材冷却装置
JPH0698619B2 (ja) コンクリート材料の冷却装置
JP6160936B2 (ja) 吹雪の拡散方法
JP7187763B2 (ja) 分流装置
US4325722A (en) Bushing environment control assembly
CN109237847A (zh) 空调及其分液器
JP7033736B2 (ja) 分流装置
WO2018189814A1 (ja) 室内機および空気調和機
JP2017198685A (ja) 吹雪の拡散用部材および吹雪の発生装置
JPH05187704A (ja) 空気吹出用ダクト
JP2006132825A (ja) 空気吹出装置
CN116079859A (zh) 一种具有筛辊的气流铺装设备
JPS6326218Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term