JPH11113974A - ベッドの揺動装置及びこの装置が取り付けられてなるベッド - Google Patents

ベッドの揺動装置及びこの装置が取り付けられてなるベッド

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JPH11113974A
JPH11113974A JP9293388A JP29338897A JPH11113974A JP H11113974 A JPH11113974 A JP H11113974A JP 9293388 A JP9293388 A JP 9293388A JP 29338897 A JP29338897 A JP 29338897A JP H11113974 A JPH11113974 A JP H11113974A
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bed
slider
base member
fixed
floor
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JP9293388A
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Kikuichi Kataoka
菊一 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脳は覚めていても体は覚めていない寝たきり
老人等を、目覚めさせる作業は介護者等が行っており、
また血行を促進し床擦れを防止するために老人等の体を
動かす作業は介護者等にとっては重労働であった。床擦
れ等を防止するための従来のベッドは、ベッドそのもの
の構成に特徴があるため、従来使用しているベッドをそ
のまま使用することはできず、充分利用されていない。 【解決手段】 床上に設置されるベース部材10,10
と、このベース部材10,10上に載置されベッド40
を構成する脚部41の下端が載置固定されるスライダ2
0,20と、このスライダ20,20をベッド40の幅
方向に往復動させる駆動部30と、を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高齢者や身体障
害者のようなベッド上で寝ているベッドの使用者を揺動
し、マッサージ効果や目覚めを促すために使用されるベ
ッドの揺動装置及びこの装置が取り付けられたベッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】高齢者のように運動機能や脳機能が低下
した人或いは身体障害者は、目覚めが悪く、脳が起きて
いても体が起きていない場合がある。したがって、この
ような人を看護又は介護する人は、体が目覚めていない
にも拘らず、食事を与えようとすることがある。しかし
ながら、このように体が目覚めていない人は、健丈者の
ように食事を与えられても摂ることはできない。また、
寝たきり老人や身体障害者は、充分な運動により体を動
かすことができないことから、周知のように、手足が痺
れ血行が悪くなるばかりか、床擦れを起こすことも多
い。しかし、このような症状は外から判断しにくく、適
切な看護がされない場合がある。こうした床擦れ等を解
消するためには、言うまでもなく体を動かし血行を良く
することが効果的ではあるが、看護や介護する人が寝た
きり老人等を動かすことは、極めて重労働であり、事実
上こうしたことは困難である。そこで、従来、こうした
寝たきり老人等の床擦れを防止するために、バイブレー
タが設けられてなるベッド,昇降駆動する複数の昇降部
材によりベッドの使用者を支持する構成を採用したベッ
ド等が種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たベッドでは、従来のベッドそのものの構成を大きく変
更するものであり、製造コストが高いばかりではなく、
従来より使用しているベッドと交換する必要があること
から、必要性が高い一方で充分利用されていないのが実
情である。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来のベッド
等が有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、脳は覚めていても体は覚めていない寝たきり老人や
身体障害者を確実に目覚めさせ、また床擦れを防止する
ためのマッサージ機能をも有するばかりではなく、従来
より使用しているベッドをそのまま利用することができ
るベッドの揺動装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために提案されたものであり、第1の発明
(請求項1記載の発明)は、ベッドの揺動装置に係るも
のであって、床上に設置されるベース部材と、このベー
ス部材上に載置されベッドを構成する脚部の下端が載置
固定されるスライダと、このスライダをベッドの幅方向
に往復動させる駆動部と、を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0007】この第1の発明に係るベッドの揺動装置に
よれば、ベッドの脚部が載置固定されてなるスライダ
は、駆動部の駆動によりベッドの幅方向に往復動され、
これによって、ベッド全体も幅方向に往復動させられ
る。したがって、ベッド上に寝ている寝たきり老人や身
体障害者は、揺すられることから、脳が覚睡されるばか
りではなく体も覚睡される。また、こうしたベッドの揺
動によりマッサージ効果もある。特に、このベッドの揺
動装置は、スライダ上にベッドの脚部が載置固定される
構成であることから、従来使用されているベッドをその
ままこのスライダ上に載置固定するのみで足りる。した
がって、製造コストも安価とすることができ、利用頻度
も充分期待することができる。
【0008】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、上記発明と同様に、ベッドの揺動装置に係るもので
あって、床上に設置されベッドの頭部側であって該ベッ
ドの幅方向に長さを有する一方のベース部材と、床上に
設置されベッドの足元側であって該ベッドの幅方向に長
さを有する他方のベース部材と、上記一方のベース部材
上に載置され該ベッドを構成する2つの脚部の下端が載
置固定される一方のスライダと、上記他方のベース部材
上に載置され該ベッドを構成する2つの脚部の下端が載
置固定される他方のスライダと、上記一方のスライダ又
は他方のスライダの何れかを上記ベッドの幅方向に往復
動させる駆動部と、この駆動部により駆動される一方又
は他方のスライダの往復動を他方又は一方のスライダに
伝達する伝達手段と、を備えてなることを特徴とするも
のである。
【0009】この第2の発明に係るベッドの揺動装置で
は、ベース部材は、一方及び他方のベース部材から構成
され、スライダも上記一方及び他方のベース部材と対応
して、一方及び他方のスライダから構成されており、一
方又は他方のスライダの往復動は、他方又は一方のスラ
イダに伝達手段を介して伝達されるものであることか
ら、一層安価となるのみならず持ち運びにも適したもの
とすることができる。
【0010】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、上記第2の発明において、前記伝達手段は、前記一
方のスライダに固定された一方のラックギアと、前記他
方のスライダに固定された他方のラックギアと、一端側
に上記一方のラックギアに噛合する一方のピニオンギア
が設けられ他端には上記他方のラックギアに噛合する他
方のピニオンギアが設けられてなる回動軸と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0011】この第3の発明に係るベッドの揺動装置に
よれば、例えば上記一方のスライダが駆動部によりベッ
ドの幅方向に往復動させられると、一方のラックギアと
この一方のラックギアに噛合している一方のラックギア
が設けられた回動軸が回動し、他方のピニオンギア及び
他方のラックギアを介して、他方のスライダも往復動さ
せられる。したがって、上記一方及び他方のスライダは
一体的に往復動させられる。
【0012】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、前記第1,第2又は第3の発明において、前記スラ
イダ又は一方及び他方のスライダと、ベッドを構成する
脚部との間には、弾性材が介在されてなることを特徴と
するものである。
【0013】この第4の発明に係るベッドの揺動装置で
は、ベッドを構成する脚部とスライダ(又は一方及び他
方のスライダ)との間には、弾性材が介在されているの
で、例えば、スライダ(又は一方及び他方のスライダ)
が往動から復動に変わる時点で、ベッド全体が慣性力に
より該弾性材の一部(往動側)を収縮させてさらに往動
方向に揺らされ、該ベッドの復動途中に元の状態に復帰
し、さらに復動から往動に変わる時点で、ベッド全体が
慣性力により該弾性材の一部(復動側)を収縮させてさ
らに復動方向に揺らされると言うように、往動から復動
に又復動から往動に動作が変更される時点での衝撃を和
らげることができベッド上から使用者が脱落することを
防止することができ、さらにはスライダ(又は一方及び
他方のスライダ)の往復動の幅が短い場合でも大きく揺
動させることができる。さらに、このベッドの揺動装置
では、駆動部により駆動させるのではなく、介護者等が
この装置が取り付けられたベッドを該ベッドの幅方向に
手で簡単に揺することができる。
【0014】また、第5の発明(請求項5記載の発明)
は、前記第1,第2,第3又は第4の発明において、前
記スライダ又は一方及び他方のスライダと、ベース部材
との何れか一方には、緩衝部材が固定されてなることを
特徴とするものである。
【0015】この第5の発明に係るベッドの揺動装置に
よる場合であっても、緩衝部材により、上記第4の発明
と同じように、ベッドが往動から復動に又復動から往動
に動作が変更される時点での衝撃を和らげることがで
き、特に、上記第4の発明を構成する弾性材と共に構成
要素とされた場合には、一層往復動時における衝撃を和
らげることができる。
【0016】また、第6の発明(請求項6記載の発明)
は、ベッドに係るものであって、前記第1,第2,第
3,第4又は第5の発明に係るベッドの揺動装置が着脱
可能に固定されてなることを特徴とするものである。な
お、このベッドは、上記各ベッドの揺動装置と一体のも
のとして提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
るベッドの揺動装置1を、図1から図3を参照しながら
説明する。
【0018】この発明に係るベッドの揺動装置1は、図
1に示すように、ベッド40の下方に設置されるもので
あって、床上に互いに平行に設置される一方及び他方の
ベース部材10,10と、ベッド40を構成する4つの
脚部41が固定され上記一方及び他方のベース部材1
0,10上で該ベッド40の幅方向に往復動する一方及
び他方のスライダ20,20と、これら一方及び他方の
スライダ20,20を往復動させる駆動部30とを中心
に構成されたものである。
【0019】上記一方及び他方のベース部材10,10
と一方及び他方のスライダ20,20とは、ベッド40
の頭部側Aの脚部41,41の下方と、足元側Bの脚部
41,41の下方に配置され、それぞれ平面形状が略長
方形状とされている。また、上記一方及び他方のスライ
ダ20,20は、ベッド40の頭部側の脚部41,41
又は足元側Bの脚部41,41をそれぞれ固定する基板
21,21と、これらの各基板21,21上に設置され
ているラックギア22,22と、これらのラックギア2
2,22と噛合するピニオンギア23,23が両端側に
固定されたピニオン軸24とから構成されている。そし
て、上記各基板21,21は、上記各ラックギア22,
22とピニオン軸24の両端部に設けられたピニオンギ
ア23,23とが互いに噛合することにより連結されて
いる。こうした構成により、頭部側Aの基板21が駆動
部30の駆動によって往復動すると、各基板21,21
上に固定されたラックギア22,22も往復動し、頭部
側Aのピニオンギア23と足元側Bのピニオンギア23
とが一体に回動することにより、足元側のラック22も
往復動する。
【0020】また、上記ピニオン軸24は、上記各ピニ
オンギア23,23が固定された部位を除いて略全体が
筒体25内に挿通され、ベッド40の下方に置かれた物
等がこの筒体25に当たっても、上記ピニオン軸24に
は当たることがないようにされている。また、上記筒体
25は、各ベース部材10,10の内側に固定された軸
受11,11に端部が固定されている。また、上記一方
及び他方のベース部材10,10上を往復動する一方及
び他方のスライダ20,20を構成する各基板21,2
1は、それぞれ図3に示すように、プレート21aとカ
バー21bとが一体化されてなるものであり、このプレ
ート21aはベース部材10よりも一回り小さく、該プ
レート21aがベース部材10上を往復動し、上記カバ
ー21bはこのプレート21aよりも一回り大きく、該
プレート21aがベース10上を往復動しても、カバー
21bの両端部がベース部材10に衝突しないようにさ
れている。さらに、上記カバー21bのラックギア22
を設置した部位には、図2に示すように、基板21が往
復動したときに、ベース10に取り付けられた上記軸受
11が障害となるのを防止するための切欠き部21cが
形成されている。
【0021】また、上記各プレート21aの底面には、
図3に示すように、それぞれ上ライナー26が接合さ
れ、各ベース部材10の上面には下ライナー12が接合
され、両ライナー26,12が互いに接触することによ
り、各基板21,21がベース部材10,10上を円滑
に往復動することができるようにされている。そして、
上記ベース部材10の両端部10aには、図2に示すよ
うに、例えばゴム製のクッション13,13が設けら
れ、往復動する各プレート21aがこれらのクッション
13,13に衝突する際に衝撃が和らげられるようにさ
れている。なお、本実施の形態におけるベッドの揺動装
置1では、上記プレート21aが衝突するクッション1
3の面は、波形状に成形され、反力が高められるように
構成されている。
【0022】また、上記一方及び他方のスライダ20,
20を往復動させる駆動部30は、図3に示すように、
頭部側Aのベース部材10の一端側の内側面から足元側
のベース部材10方向に突出されてなる突出部10aに
モータ31を下向きに設置し、このモータ31の回転軸
31aをリンク32の基端部32aに形成された円形状
の軸孔(符号は省略する。)に挿通し、該リンク32の
先端部32bに形成された円形状の軸孔(符号は省略す
る。)内に頭部側Aの基板21にピン33を挿通してな
るものである。このリンク32は、図1及び図2に示す
ように、上記モータ31側から頭部側Aの基板21側へ
斜めに配置され、該基板21の位置で該基板21の長さ
方向に折り曲げた形状とされている。そして、このリン
ク32の基端部32aの軸孔には、図3に示すように、
中心側からモータ31の回転軸31aが挿通され、この
回転軸31aには偏心軸34が固定され、さらにこの偏
心軸34にはスリーブ軸受け35が固定され、そして上
記軸孔の内周面には円環状のゴム37が固定されてお
り、上記リンク32の基端部32aが略楕円状の軌道で
駆動するようにされている。また、このリンク32の先
端部32bは、頭部側Aの基板21のカバー21bに設
置され側面形状がコ字形となされたリンク台28内で、
上記モータ31の駆動により揺動されるように構成され
ている。なお、このリンク32の先端部32bに形成さ
れた軸孔(符号は省略する。)には、リンク台28に固
定されたピン33が挿通され、上記軸孔の内周面にはス
リーブ軸受け37及び円環状のゴム38が固定されてい
る。
【0023】このように構成されたベッドの揺動装置1
では、上記駆動部30を構成するモータ31の回転軸3
1aと上記基板21とが、上記リンク32を介して連結
されることより、該リンク32の基端部32aが略楕円
状の軌道で駆動すると、該リンク32の先端部32bが
上記ベース部材10の長さ方向に揺動し、上記基板21
(スライダ20)が往復動する。なお、モータ31の回
転速度は、ベッド40に掛止されたコントロールボック
ス39によって制御することができるようにされてお
り、このコントロールボックス39には、タイマー39
aが設けられている。したがって、このベッドの揺動装
置1では、このタイマー39aにより設定された所定の
時間内にベッド40が揺動されるように構成されてい
る。
【0024】また、図3に示すように、上記カバー21
b,21bの上面には、ベッド40を構成する各脚部4
1,41を固定する脚台27が固定されている。そし
て、これらの脚台27,27は、上下の座金27b,2
7bと、これら上下の座金27b,27bの間に円柱状
に成形された弾性部材としてのゴム27aとから構成さ
れている。このゴム27a,27aによって、各脚台2
7,27に固定された各脚部41,41は、一方及び他
方のスライダ20,20の揺動幅が小さくても、大きく
揺れるようにすることができ、また一方及び他方のスラ
イダ20,20が往動から復動に又復動から往動に動作
が変更される時点での慣性力を和らげることができる。
したがって、上記ゴム27aを介在させた脚台27によ
って、基板21と脚部41とを固定したものとすること
により、モータ31の回転軸31aに固定された偏心輪
34の偏心距離を短くし、モータ31の出力を小さくす
ることができる。この実施の形態に係るベッドの揺動装
置1は以上のように構成されているが、各脚台27にベ
ッド40を構成する各脚部41が固定されれば、このベ
ッドの揺動装置1を含めたベッド40となる。なお、こ
のベッド40の各脚部41の中途部には、マットレス4
2等を載せるボトム43が水平方向に固定されている。
【0025】本発明の一実施の形態に係るベッドの揺動
装置1及びベッド40は、以上のように構成されてお
り、次にこのベッドの揺動装置1又はベッド40の動作
について説明する。
【0026】ベッドで寝ている老人や身体障害者又は看
護している人は、コントロールボックス39で駆動部3
0のモータ31が回転する速度や時間を図示しないスイ
ッチ等によりセットする。そして、モータ31の回転軸
31aが回転すると、この回転軸31aに取り付けられ
た偏心輪34がリンク32の基端部32aを偏心して回
転させ(略楕円状の軌道で駆動させ)、この駆動により
リンク32の先端部32bが揺動する。頭部側Aの基板
21と足元側Bの基板21とは、互いにピニオン軸24
の両端部に設けたピニオンギア23,23とラックギア
22,22とが噛み合って一体となっているため、頭部
側Aの基板21の往復動に連動して、足元側Bの基板2
1も往復動する。
【0027】したがって、頭部側Aと足元側Bの基板2
1,21に設置された脚部41は捩れることなく往復動
し、こうした往復動によりマットレス42の上で寝てい
る老人等は揺すられることとなる。また、各脚部41は
ゴム27aを介在させた脚台27によってそれぞれの基
板21,21に設置されているため、ゴム27aの弾力
性により、各基板21,21の往復動よりも大きな振幅
でマットレス42が往復動される。また、往復動する各
基板21,21は折り返し点(往動と復動とが切り替わ
る時点)において、前記クッション13,13に当接す
るため、衝撃が和らげられ、マットレス42上で寝てい
る老人等が慣性力によってマットレス42から飛び出し
てしまうことも防止することができる。このようにし
て、マットレス42上で寝ている老人等は揺すられるこ
とにより、脳だけでなく、体も目覚めることとなり、ま
た、体が揺すられることにより、体全体にマッサージが
行われ、無酸素運動することになり、血行の促進も図ら
れる。
【0028】なお、本発明は、上記実施の形態に係るベ
ッドの揺動装置1又はベッド40で採用した構成に限定
されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的
事項の範囲内において、種々の変更が可能である。例え
ば、上記実施の形態に係るベッドの揺動装置1では、本
発明(請求項1に記載した発明)を構成するベース部材
やスライダを、一方及び他方のベース部材10,10及
び一方及び他方のスライダ20,20とした(請求項2
に記載した発明に対応)が、該ベース部材とスライダと
は、それぞれ1つのものであっても良い。また、上記ス
ライダ20,20(又は1つのスライダ)を往復動させ
る駆動装置は、上記の物に限定されることはなく、例え
ばエアーシリンダ等を使用しても良い。また、駆動部3
0のモータ31は前述したように縦向きではなく、横向
きとし傘歯車などによってリンク32の基端部32aの
軸孔と連結する外、右方向と左方向に回転するモータ3
1を横向きとし、回転軸31aを減速させる歯車を介し
てスライダ20に係合するようにしたものであっても良
い。さらに、ベッド40を構成する各脚部41は、4本
ではなく、2つの板状となされた図示しない脚板であっ
ても良い。
【0028】
【発明の効果】前述した本発明の一実施の形態に係るベ
ッドの揺動装置又はベッドの説明からも明らかなよう
に、この発明によれば、ベッドを構成する脚部を固定す
るスライダが、駆動部によって往復動することにより、
簡易な構造によりベッドで寝ている老人や身体障害者を
揺らすことができるため、目覚めが悪い人であっても、
簡単に体を目覚めさせることができる。また、寝たきり
の老人であっても、体が揺すられることにより、血行が
促進されるため、健康を取り戻すことに寄与することが
できるだけでなく、床擦れも防止することができる。し
かも、この発明に係るベッドの揺動装置は、簡単な構造
であるから低廉化を図ることができるとともに、従来よ
り使用しているベッドに簡単に装着することができるた
め充分利用される可能性が高く、病院や老人ホーム等の
施設ばかりではなく各家庭においても使用することが可
能になる。
【0029】特に、第2の発明に係るベッドの揺動装置
では、ベース部材は、一方及び他方のベース部材から構
成され、スライダも上記一方及び他方のベース部材と対
応して、一方及び他方のスライダから構成され、一方又
は他方のスライダの往復動は、他方又は一方のスライダ
に伝達手段を介して伝達されるものであることから、一
層安価となるのみならず持ち運びにも適したものとする
ことができる。
【0030】また、第3発明に係るベッドの揺動装置に
よれば、例えば上記一方のスライダが駆動部によりベッ
ドの幅方向に往復動させられると、一方のラックギアと
この一方のラックギアに噛合している一方のラックギア
が設けられた回動軸が回動し、他方のピニオンギア及び
他方のラックギアを介して、他方のスライダも往復動さ
せられる。このため、上記一方及び他方のスライダは一
体的に往復動させられる。したがって、これら一方及び
他方のスライダを駆動する駆動部の出力も小さなものを
使用することができる。
【0031】また、第4の発明に係るベッドの揺動装置
では、ベッドを構成する脚部とスライダ(又は一方及び
他方のスライダ)との間には、弾性材が介在されている
ので、例えば、スライダ(又は一方及び他方のスライ
ダ)が往動から復動に変わる時点で、ベッド全体が慣性
力により該弾性材の一部(往動側)を収縮させてさらに
往動方向に揺らされ、該ベッドの復動途中に元の状態に
復帰し、さらに復動から往動に変わる時点で、ベッド全
体が慣性力により該弾性材の一部(復動側)を収縮させ
てさらに復動方向に揺らされると言うように、往動から
復動に又復動から往動に動作が変更される時点での衝撃
を和らげることができベッド上から使用者が脱落するこ
とを防止することができ、さらにはスライダ(又は一方
及び他方のスライダ)の往復動の幅が短い場合でも大き
く揺動させることができる。さらに、このベッドの揺動
装置では、駆動部により駆動させるのではなく、介護者
等がこの装置が取り付けられたベッドを該ベッドの幅方
向に手で簡単に揺することができる。
【0032】さらに、第5の発明に係るベッドの揺動装
置による場合であっても、緩衝部材により、上記第4の
発明と同じように、ベッドが往動から復動に又復動から
往動に動作が変更される時点での衝撃を和らげることが
でき、特に、上記第4の発明を構成する弾性材と共に構
成要素とされた場合には、一層往復動時における衝撃を
和らげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係るベッドの概略斜視図で
ある。
【図2】図2は、この発明に係るベッド揺動装置の平面
図である。
【図3】図3は、この発明に係るベッドの一部断面側面
図である。
【符号の説明】
10 一方及び他方のベース部材 13 クッション 20 一方及び他方のスライダ 21 基板 22 ラックギア 23 ピニオンギア 24 ピニオン軸 27a ゴム 30 駆動部 31 モータ 31a 回転軸 32 リンク 32a 基端部 32b 先端部 40 ベッド 41 脚部 A 頭部側 B 足元側

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床上に設置されるベース部材と、このベ
    ース部材上に載置されベッドを構成する脚部の下端が載
    置固定されるスライダと、このスライダをベッドの幅方
    向に往復動させる駆動部と、を備えてなることを特徴と
    するベッドの揺動装置。
  2. 【請求項2】 床上に設置されベッドの頭部側であって
    該ベッドの幅方向に長さを有する一方のベース部材と、
    床上に設置されベッドの足元側であって該ベッドの幅方
    向に長さを有する他方のベース部材と、上記一方のベー
    ス部材上に載置され該ベッドを構成する2つの脚部の下
    端が載置固定される一方のスライダと、上記他方のベー
    ス部材上に載置され該ベッドを構成する2つの脚部の下
    端が載置固定される他方のスライダと、上記一方のスラ
    イダ又は他方のスライダの何れかを上記ベッドの幅方向
    に往復動させる駆動部と、この駆動部により駆動される
    一方又は他方のスライダの往復動を他方又は一方のスラ
    イダに伝達する伝達手段と、を備えてなることを特徴と
    するベッドの揺動装置。
  3. 【請求項3】前記伝達手段は、前記一方のスライダに固
    定された一方のラックギアと、前記他方のスライダに固
    定された他方のラックギアと、一端側に上記一方のラッ
    クギアに噛合する一方のピニオンギアが設けられ他端に
    は上記他方のラックギアに噛合する他方のピニオンギア
    が設けられてなる回動軸と、を備えてなることを特徴と
    する請求項2記載のベッドの揺動装置。
  4. 【請求項4】前記スライダ又は一方及び他方のスライダ
    とベッドを構成する脚部との間には、弾性材が介在され
    てなることを特徴とする請求項1,2又は3記載のベッ
    ドの揺動装置。
  5. 【請求項5】前記スライダ又は一方及び他方のスライダ
    と、ベース部材との何れか一方には、緩衝部材が固定さ
    れてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載
    のベッドの揺動装置。
  6. 【請求項6】前記請求項1,2,3,4又は5記載のベ
    ッドの揺動装置が着脱可能に固定されてなるベッド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005122839A1 (ja) * 2004-06-16 2005-12-29 Aprica Ikujikenkyukai Aprica Kassai Kabushikikaisha ベッド
KR100629294B1 (ko) 2004-05-03 2006-09-29 오영철 전동식 그네 침대
JP2009254782A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Aisin Seiki Co Ltd 振動発生装置を備えたベッド
JP2018139766A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 アイクォーク株式会社 人体用揺動装置

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