JPH11113894A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH11113894A JPH11113894A JP28155397A JP28155397A JPH11113894A JP H11113894 A JPH11113894 A JP H11113894A JP 28155397 A JP28155397 A JP 28155397A JP 28155397 A JP28155397 A JP 28155397A JP H11113894 A JPH11113894 A JP H11113894A
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- phase
- ultrasonic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超音波診断において、組織の性状を超音波の
位相の観点から把握できる新しい情報を提供する。 【解決手段】 直交検波器20によって複素信号が生成
される。この複素信号に基づいて第1の位相差演算器3
0において自己相関が演算され、各サンプル点ごとに位
相差を表す信号が求められる。第2の位相差演算器32
において、自己相関器出力結果に基づき位相差Δφが実
際に演算される。抽出回路40は、ROI内の位相差Δ
φを抽出し、ヒストグラム作成回路44でその位相差Δ
φのヒストグラムが作成される。分散演算回路46は位
相差Δφの分散を演算する。ヒストグラムあるいは分散
値によって組織の性状を把握することができる。
位相の観点から把握できる新しい情報を提供する。 【解決手段】 直交検波器20によって複素信号が生成
される。この複素信号に基づいて第1の位相差演算器3
0において自己相関が演算され、各サンプル点ごとに位
相差を表す信号が求められる。第2の位相差演算器32
において、自己相関器出力結果に基づき位相差Δφが実
際に演算される。抽出回路40は、ROI内の位相差Δ
φを抽出し、ヒストグラム作成回路44でその位相差Δ
φのヒストグラムが作成される。分散演算回路46は位
相差Δφの分散を演算する。ヒストグラムあるいは分散
値によって組織の性状を把握することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に、直交検波後の複素信号を利用して生体組織の
性状を表す画像を形成する超音波診断装置に関する。
し、特に、直交検波後の複素信号を利用して生体組織の
性状を表す画像を形成する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波は、音響的な特性の異なる境界
(組織間)で反射する性質を有しており、反射波の強度
すなわち受信信号の振幅は、組織間における固有音響イ
ンピーダンスの差に相当する。そのような超音波の性質
を利用し、従来の超音波診断装置では、超音波パルスの
送受波により得られた受信信号が包絡線検波によってベ
ースバンドの信号に変換され、その信号の振幅を輝度に
対応させることにより、Bモード画像やMモード画像が
形成されている。従来、組織性状の評価は、上記のよう
な輝度画像におけるコントラストや質感に基づいて行わ
れている。
(組織間)で反射する性質を有しており、反射波の強度
すなわち受信信号の振幅は、組織間における固有音響イ
ンピーダンスの差に相当する。そのような超音波の性質
を利用し、従来の超音波診断装置では、超音波パルスの
送受波により得られた受信信号が包絡線検波によってベ
ースバンドの信号に変換され、その信号の振幅を輝度に
対応させることにより、Bモード画像やMモード画像が
形成されている。従来、組織性状の評価は、上記のよう
な輝度画像におけるコントラストや質感に基づいて行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波の反
射の際に位相が変わることが知られており、特に、固有
音響インピーダンスが低い組織から固有音響インピーダ
ンスが高い組織への間で超音波が反射する際には位相が
維持されて正相となり、その一方、固有音響インピーダ
ンスが高い組織から固有音響インピーダンスが低い組織
への間で超音波が反射する際には位相が反転して逆相に
なるということが知られている。ここで、組織間での音
響特性の差によって超音波反射時における位相のずれ量
(位相差)が異なるという事実を前提とすれば、位相あ
るいは位相差によって組織の何らかの性状を表せるとい
う結論に帰着する。
射の際に位相が変わることが知られており、特に、固有
音響インピーダンスが低い組織から固有音響インピーダ
ンスが高い組織への間で超音波が反射する際には位相が
維持されて正相となり、その一方、固有音響インピーダ
ンスが高い組織から固有音響インピーダンスが低い組織
への間で超音波が反射する際には位相が反転して逆相に
なるということが知られている。ここで、組織間での音
響特性の差によって超音波反射時における位相のずれ量
(位相差)が異なるという事実を前提とすれば、位相あ
るいは位相差によって組織の何らかの性状を表せるとい
う結論に帰着する。
【0004】従来の超音波診断装置においては、単に受
信信号を包絡線検波していたため位相情報は抽出されて
いなかった。そこで、位相情報が反映した画像を形成す
ることが望まれる。
信信号を包絡線検波していたため位相情報は抽出されて
いなかった。そこで、位相情報が反映した画像を形成す
ることが望まれる。
【0005】なお、従来の超音波ドプラ法に基づく超音
波ドプラ診断装置では、受信信号が直交検波され、更に
自己相関演算されているが、それは運動体の速度に依存
する位相シフトを検出するためであり、組織自体の性状
を位相差として検出するものではない。
波ドプラ診断装置では、受信信号が直交検波され、更に
自己相関演算されているが、それは運動体の速度に依存
する位相シフトを検出するためであり、組織自体の性状
を位相差として検出するものではない。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、組織の性状を超音波の位相の
観点から把握できる超音波診断装置を提供することにあ
る。
ものであり、その目的は、組織の性状を超音波の位相の
観点から把握できる超音波診断装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、前記複素信
号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相を演算し、
位相比較により前記各サンプル点の位相差を求める位相
差演算手段と、前記位相差の分散を演算する分散演算手
段と、を含むことを特徴とする。
に、本発明は、超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、前記複素信
号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相を演算し、
位相比較により前記各サンプル点の位相差を求める位相
差演算手段と、前記位相差の分散を演算する分散演算手
段と、を含むことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、複素信号から各サンプ
ル点ごとに位相差が演算される。位相差は境界における
音響的特性を反映するものであり、その位相差の分散を
表示することによって、診断者に従来装置では得られな
い新しい診断情報を提供可能である。
ル点ごとに位相差が演算される。位相差は境界における
音響的特性を反映するものであり、その位相差の分散を
表示することによって、診断者に従来装置では得られな
い新しい診断情報を提供可能である。
【0009】本発明の望ましい態様では、前記位相差演
算手段は、同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で
前記複素信号の自己相関を演算する自己相関回路と、前
記自己相関回路から出力される実数成分及び虚数成分に
基づいて偏角を演算する偏角演算回路と、で構成され
る。自己相関回路では、2つのサンプル点間で相関演算
が実行され、その演算結果から偏角を演算することによ
り位相差を取得できる。本発明の望ましい態様では、前
記分散を数値で表示する表示手段を含み、あるいは、前
記分散を二次元画像上に表す表示手段を含む。
算手段は、同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で
前記複素信号の自己相関を演算する自己相関回路と、前
記自己相関回路から出力される実数成分及び虚数成分に
基づいて偏角を演算する偏角演算回路と、で構成され
る。自己相関回路では、2つのサンプル点間で相関演算
が実行され、その演算結果から偏角を演算することによ
り位相差を取得できる。本発明の望ましい態様では、前
記分散を数値で表示する表示手段を含み、あるいは、前
記分散を二次元画像上に表す表示手段を含む。
【0010】上記目的を達成するために、本発明は、超
音波の送受波により得られた受信信号を複素信号に変換
する複素信号変換手段と、前記複素信号から超音波ビー
ム上の各サンプル点の位相を演算し、位相比較により前
記各サンプル点の位相差を求める位相差演算手段と、前
記位相差のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手
段と、を含むことを特徴とする。位相差のヒストグラム
は、分散同様に、組織の性状を表すものとして位置付け
られる。
音波の送受波により得られた受信信号を複素信号に変換
する複素信号変換手段と、前記複素信号から超音波ビー
ム上の各サンプル点の位相を演算し、位相比較により前
記各サンプル点の位相差を求める位相差演算手段と、前
記位相差のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手
段と、を含むことを特徴とする。位相差のヒストグラム
は、分散同様に、組織の性状を表すものとして位置付け
られる。
【0011】なお、本発明は、反射波を利用する場合及
び透過波を利用する場合の双方に適用可能である。ま
た、分散の演算及びヒストグラムの作成に当たっては、
空間的な一定領域内の複数の差分値が参照され、あるい
は、時間的な一定期間内の複数の差分値が参照される。
び透過波を利用する場合の双方に適用可能である。ま
た、分散の演算及びヒストグラムの作成に当たっては、
空間的な一定領域内の複数の差分値が参照され、あるい
は、時間的な一定期間内の複数の差分値が参照される。
【0012】[超音波の反射に関わるモデリング]以下
に、超音波の反射に関わるモデリングについて説明し、
位相及び振幅が媒質とどのような関係にあるのか明らか
にする。
に、超音波の反射に関わるモデリングについて説明し、
位相及び振幅が媒質とどのような関係にあるのか明らか
にする。
【0013】(1)従来の考え方 異なる音響特性を有する2つの音響媒質[0]、[1]が接合
され、その境界面からの超音波の反射を考える。各媒質
における密度及び音速をそれぞれρ0,ρ1,c0,c1と
定義すれば、各媒質の固有音響インピーダンスZ0、Z1
は、
され、その境界面からの超音波の反射を考える。各媒質
における密度及び音速をそれぞれρ0,ρ1,c0,c1と
定義すれば、各媒質の固有音響インピーダンスZ0、Z1
は、
【数1】 と表される。その境界面における音圧の反射係数R
pは、
pは、
【数2】 と表される。そして、入射音圧をPinとすれば受信音圧
Prは、
Prは、
【数3】 と表される。
【0014】この従来のモデリングによれば、媒質間で
の固有音響インピーダンスのわずかな変化を反映して、
受信信号の強度は、固有音響インピーダンスの差が大き
いところでより強いことになる。また、反射係数の正負
は、超音波の反射の際の位相の回転方向を表すものであ
り、固有音響インピーダンスの大きな媒質から小さな媒
質へ超音波が進入する際、その境界面では、超音波は反
転して反射するものと考えられる。
の固有音響インピーダンスのわずかな変化を反映して、
受信信号の強度は、固有音響インピーダンスの差が大き
いところでより強いことになる。また、反射係数の正負
は、超音波の反射の際の位相の回転方向を表すものであ
り、固有音響インピーダンスの大きな媒質から小さな媒
質へ超音波が進入する際、その境界面では、超音波は反
転して反射するものと考えられる。
【0015】しかしながら、この従来のモデリングで
は、異なる2つの媒質が接する境界面に平面進行波が進
入することを前提としており、また、波が進入する媒質
[1]が無限遠に続くという条件が前提となる。
は、異なる2つの媒質が接する境界面に平面進行波が進
入することを前提としており、また、波が進入する媒質
[1]が無限遠に続くという条件が前提となる。
【0016】超音波診断において、実際の生体内では、
境界面は複雑に入り組んだものとなっており、一般に上
記のような理想的なモデリングを行うことはできない。
超音波の反射についても、より一般的な形で論じる必要
がある。そこで、以下のように、複素信号を利用したモ
デリングを導入する。
境界面は複雑に入り組んだものとなっており、一般に上
記のような理想的なモデリングを行うことはできない。
超音波の反射についても、より一般的な形で論じる必要
がある。そこで、以下のように、複素信号を利用したモ
デリングを導入する。
【0017】(2)複素信号による音響反射の考え方 ある媒質における波は、平面進行波とその逆方向の波の
合成であるから、互いに接合する媒質[0]及び媒質[1]に
おける音圧P0,P1及び粒子速度v0,v1は、以下のよ
うに表される。
合成であるから、互いに接合する媒質[0]及び媒質[1]に
おける音圧P0,P1及び粒子速度v0,v1は、以下のよ
うに表される。
【0018】
【数4】 但し、角周波数ωは一定とし、
【数5】 はそれぞれ位相定数を表し、xは位置を表すものとす
る。
る。
【0019】上記(A4)式におけるベクトルA0,
B0,A1,B1は、条件によって定まる複素定数であ
る。音圧および粒子速度は境界面において連続であるか
ら、
B0,A1,B1は、条件によって定まる複素定数であ
る。音圧および粒子速度は境界面において連続であるか
ら、
【数6】 という条件を与えることができる。したがって、以下の
ようになる。
ようになる。
【0020】
【数7】 音響インピーダンス密度は境界において連続であると考
えられるから、
えられるから、
【数8】 が得られる。よって、境界における音圧の反射係数Rp
は、
は、
【数9】 と表される。ここで、Z0は媒質[0]における固有音響イ
ンピーダンスであり、Z1Lは媒質[1]における媒質[0]と
の境界面における音響インピーダンス密度である。複素
定数A1,B1は、媒質[1]の他の境界条件が与えられな
ければ決まらない。
ンピーダンスであり、Z1Lは媒質[1]における媒質[0]と
の境界面における音響インピーダンス密度である。複素
定数A1,B1は、媒質[1]の他の境界条件が与えられな
ければ決まらない。
【0021】上記(A9)式を更に検討する。複素数同
士の分数関数はやはり複素数となるから、
士の分数関数はやはり複素数となるから、
【数10】 とおき、更に、
【数11】 とすれば、以下の式が導かれる。ただし、Z1aは入射側
である媒質[1]での音響インピーダンス密度であり、θ1
はその音響インピーダンス密度の位相成分を表してい
る。
である媒質[1]での音響インピーダンス密度であり、θ1
はその音響インピーダンス密度の位相成分を表してい
る。
【0022】
【数12】 したがって、入力音圧Pinに対する反射音圧Prは以下
のようになる。
のようになる。
【0023】
【数13】 これにより、反射信号の振幅Amp1および位相Arg1
は、それぞれ以下のように表される。
は、それぞれ以下のように表される。
【0024】
【数14】 ここで、媒質[1]側に平面進行波しか存在しない場合に
は、上記(A8)式において、B1=0であるから、Z
1a=ρ1c1=Z1となり、(A13)式は(A3)式と
同じになることがわかる。
は、上記(A8)式において、B1=0であるから、Z
1a=ρ1c1=Z1となり、(A13)式は(A3)式と
同じになることがわかる。
【0025】上記の(A14)式及び(A15)式の示
すところは、反射信号は単に固有音響インピーダンスの
変化分を反映するのではなく、境界条件によって変化す
る音響インピーダンス密度Z1Lの違いを反映するという
ことである。
すところは、反射信号は単に固有音響インピーダンスの
変化分を反映するのではなく、境界条件によって変化す
る音響インピーダンス密度Z1Lの違いを反映するという
ことである。
【0026】要するに、反射信号の振幅及び反射信号の
位相回転(位相差)は、音響反射を生じる境界での音響
インピーダンス密度の相違に依存する。換言すれば、受
信信号には、音響インピーダンス密度に関わる情報が内
包されている。
位相回転(位相差)は、音響反射を生じる境界での音響
インピーダンス密度の相違に依存する。換言すれば、受
信信号には、音響インピーダンス密度に関わる情報が内
包されている。
【0027】(3)上記のモデリングの検討 ところで、(A9)式を図形的に解釈すると、図1のよ
うな図形が得られる。ここで、Z1Lを固定して考える。
(A9)式の分子[Z1L−Z0]は、実軸上で−Z0だけ変
移した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。
(A9)式の分母[Z1L+Z0]は実軸上で+Z0だけ変移
した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。(A
9)式の絶対値を考えると、分母及び分子は、原点か
ら、各円と虚数値が一定の直線に交わる点(交点)まで
の距離として表される。そして、位相はそれぞれの位相
の差として与えられることがわかる。
うな図形が得られる。ここで、Z1Lを固定して考える。
(A9)式の分子[Z1L−Z0]は、実軸上で−Z0だけ変
移した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。
(A9)式の分母[Z1L+Z0]は実軸上で+Z0だけ変移
した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。(A
9)式の絶対値を考えると、分母及び分子は、原点か
ら、各円と虚数値が一定の直線に交わる点(交点)まで
の距離として表される。そして、位相はそれぞれの位相
の差として与えられることがわかる。
【0028】実際に(A13)式、(A15)式に数値
を代入して計算すると、反射係数の大きさ及び位相は以
下の各図のように表される。
を代入して計算すると、反射係数の大きさ及び位相は以
下の各図のように表される。
【0029】図2は、各Z1aに関し、反射係数の変化を
複素平面上でみたものである。ただし、(A13)式に
おいて反射信号は規格化されており、またPin=1とな
っている。図3は、Z1aに対する反射係数の絶対値を各
θ値についてみたものである。また図4、図5は、θ1
に対する振幅特性および位相特性をそれぞれ表してい
る。上述したように、音響インピーダンス密度の変化に
対し、反射振幅あるいは反射位相が変化する。
複素平面上でみたものである。ただし、(A13)式に
おいて反射信号は規格化されており、またPin=1とな
っている。図3は、Z1aに対する反射係数の絶対値を各
θ値についてみたものである。また図4、図5は、θ1
に対する振幅特性および位相特性をそれぞれ表してい
る。上述したように、音響インピーダンス密度の変化に
対し、反射振幅あるいは反射位相が変化する。
【0030】なお、もう一度、音響インピーダンス密度
について考えてみる。
について考えてみる。
【0031】
【数15】 とおくと、
【数16】 となる。図4では、音響インピーダンス密度の位相θ1
が−π/2以下のときあるいはπ/2以上のときに、反
射係数が1を越え、入射音圧よりも反射音圧のほうが大
きくなってしまう。(A17)式からわかるように、こ
のような状態を与える条件は、音響インピーダンス密度
の実数部が負となるときであり、すなわち、a<bのと
きである。これは媒質[1]において進行波よりも後退波
のほうが大きいということで、別の音源が存在しない限
りあり得ない。
が−π/2以下のときあるいはπ/2以上のときに、反
射係数が1を越え、入射音圧よりも反射音圧のほうが大
きくなってしまう。(A17)式からわかるように、こ
のような状態を与える条件は、音響インピーダンス密度
の実数部が負となるときであり、すなわち、a<bのと
きである。これは媒質[1]において進行波よりも後退波
のほうが大きいということで、別の音源が存在しない限
りあり得ない。
【0032】(4)上記モデリングを基礎とした位相差
の分散演算 以上のように、位相差は生体組織の性状を表す指標とな
りうる。また、診断領域の全体又は一部を対象として位
相差の分散を求めれば、それも生体組織の性状を表す指
標となりうる。例えば位相差の平均値が同じような2つ
の組織であっても、その位相差の分散が異なればそれら
を区別して表現できる。
の分散演算 以上のように、位相差は生体組織の性状を表す指標とな
りうる。また、診断領域の全体又は一部を対象として位
相差の分散を求めれば、それも生体組織の性状を表す指
標となりうる。例えば位相差の平均値が同じような2つ
の組織であっても、その位相差の分散が異なればそれら
を区別して表現できる。
【0033】(5)位相演算に好適な自己相関演算の説
明 ところで、受信信号のサンプル周期をTとしたとき、サ
ンプル点nにおける受信信号R(nT)及びサンプル点
n+1における受信信号R((n+1)T)は、それぞ
れ以下のように表される。
明 ところで、受信信号のサンプル周期をTとしたとき、サ
ンプル点nにおける受信信号R(nT)及びサンプル点
n+1における受信信号R((n+1)T)は、それぞ
れ以下のように表される。
【0034】
【数17】 ただし、aは振幅であり、φは位相である。この場合、
自己相関C(R)は以下のように定義される。
自己相関C(R)は以下のように定義される。
【0035】
【数18】 従って、自己相関結果は、2つのサンプル点間の位相差
Δφ=φ((n+1)T)−φ(nT)を位相として有
する信号である。すなわち、自己相関の出力信号として
逐次的に位相を求めることができる。
Δφ=φ((n+1)T)−φ(nT)を位相として有
する信号である。すなわち、自己相関の出力信号として
逐次的に位相を求めることができる。
【0036】ちなみに、直交検波などによって変換され
た複素信号について、あるサンプル点での値をR1と
し、次のサンプル点での値をR2とし、その実数部及び
虚数部をそれぞれa,bで表せば、
た複素信号について、あるサンプル点での値をR1と
し、次のサンプル点での値をR2とし、その実数部及び
虚数部をそれぞれa,bで表せば、
【数19】 となる。上述の自己相関の定義に従えば、
【数20】 であり、その計算をハードウエアなどで構成すれば自己
相関回路を実現できる。なお、Bモード画像と共にドプ
ラ画像が形成される超音波診断装置においては、位相演
算のための自己相関回路とドプラ演算のための自己相関
回路とを別々に設けるのが望ましい。ただし、1つの自
己相関回路を共用することも可能である。
相関回路を実現できる。なお、Bモード画像と共にドプ
ラ画像が形成される超音波診断装置においては、位相演
算のための自己相関回路とドプラ演算のための自己相関
回路とを別々に設けるのが望ましい。ただし、1つの自
己相関回路を共用することも可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0038】図6には、本発明に係る超音波診断装置の
好適な実施形態が示されており、図6はその全体構成を
示すブロック図である。
好適な実施形態が示されており、図6はその全体構成を
示すブロック図である。
【0039】探触子10は、生体表面に当接して用いら
れ、または体腔内に挿入して用いられる超音波探触子で
あり、その探触子10によって超音波の送受波が行われ
る。超音波ビームは電子走査され、その走査方式として
は電子リニア走査、電子コンベックス走査及び電子セク
タ走査が挙げられる。もちろん、本発明はいわゆるメカ
ニカルスキャンが行われる場合においても適用可能であ
る。
れ、または体腔内に挿入して用いられる超音波探触子で
あり、その探触子10によって超音波の送受波が行われ
る。超音波ビームは電子走査され、その走査方式として
は電子リニア走査、電子コンベックス走査及び電子セク
タ走査が挙げられる。もちろん、本発明はいわゆるメカ
ニカルスキャンが行われる場合においても適用可能であ
る。
【0040】探触子10には送信器12が接続され、そ
の送信器12から送信信号が探触子10に供給される。
また、探触子10には受信器14が接続され、探触子1
0からの受信信号が受信器14に出力される。受信器1
4では受信信号に対する増幅などの処理がなされる。送
信器12及び受信器14によって送受信器16が構成さ
れている。送受信制御部18は、送受信器16の制御を
行うとともに、後述する直交検波器20に対して、互い
に90度位相の異なる2つの参照信号を供給している。
直交検波器20には、受信器14から出力される受信信
号が入力される。直交検波器20は図6に示されるよう
に2つのミキサ22,24を有する。それぞれのミキサ
22,24は、受信信号に対して各参照信号を混合する
回路である。さらにミキサ22,24の後段にはベース
バンド領域の信号成分を取り出す帯域制限フィルタ2
6,28が設けられている。この直交検波器20によっ
て受信信号が実数部及び虚数部からなる複素信号に変換
される。
の送信器12から送信信号が探触子10に供給される。
また、探触子10には受信器14が接続され、探触子1
0からの受信信号が受信器14に出力される。受信器1
4では受信信号に対する増幅などの処理がなされる。送
信器12及び受信器14によって送受信器16が構成さ
れている。送受信制御部18は、送受信器16の制御を
行うとともに、後述する直交検波器20に対して、互い
に90度位相の異なる2つの参照信号を供給している。
直交検波器20には、受信器14から出力される受信信
号が入力される。直交検波器20は図6に示されるよう
に2つのミキサ22,24を有する。それぞれのミキサ
22,24は、受信信号に対して各参照信号を混合する
回路である。さらにミキサ22,24の後段にはベース
バンド領域の信号成分を取り出す帯域制限フィルタ2
6,28が設けられている。この直交検波器20によっ
て受信信号が実数部及び虚数部からなる複素信号に変換
される。
【0041】位相差演算器は、第1の位相差演算器と第
2の位相差演算器で構成される。ここで、第1の位相差
演算器30は図6に示す実施形態において自己相関器で
構成される。その自己相関器には直交検波器20から出
力された複素信号、すなわち実数部I及び虚数部Qが入
力されている。自己相関器では、同一の超音波ビーム上
における隣接する2つのサンプル点あるいは所定個おい
た2つのサンプル点の信号について自己相関を演算し、
その自己相関結果を複素信号として出力する回路であ
る。この自己相関器は上述した(C4)式を実行する回
路である。この自己相関によって各サンプル点ごとに位
相差を表わす信号が出力される。その信号は、その位相
差の情報を位相情報としてもった信号である。それゆ
え、後述のように、その信号の位相を演算することによ
り、結果として、求めるべき位相情報を検出できる。
2の位相差演算器で構成される。ここで、第1の位相差
演算器30は図6に示す実施形態において自己相関器で
構成される。その自己相関器には直交検波器20から出
力された複素信号、すなわち実数部I及び虚数部Qが入
力されている。自己相関器では、同一の超音波ビーム上
における隣接する2つのサンプル点あるいは所定個おい
た2つのサンプル点の信号について自己相関を演算し、
その自己相関結果を複素信号として出力する回路であ
る。この自己相関器は上述した(C4)式を実行する回
路である。この自己相関によって各サンプル点ごとに位
相差を表わす信号が出力される。その信号は、その位相
差の情報を位相情報としてもった信号である。それゆ
え、後述のように、その信号の位相を演算することによ
り、結果として、求めるべき位相情報を検出できる。
【0042】本実施形態においては、従来の超音波ドプ
ラ診断装置とは異なり自己相関器において同一の超音波
ビーム上における2つの複素信号を利用して自己相関が
演算されている。従来の超音波ドプラ診断装置における
自己相関器では同一方向に向けて複数回の送受波が行わ
れ、その各送受波において取得されたデータ間において
自己相関演算が実行されており、その結果が異なる。。
ラ診断装置とは異なり自己相関器において同一の超音波
ビーム上における2つの複素信号を利用して自己相関が
演算されている。従来の超音波ドプラ診断装置における
自己相関器では同一方向に向けて複数回の送受波が行わ
れ、その各送受波において取得されたデータ間において
自己相関演算が実行されており、その結果が異なる。。
【0043】第2の位相差演算器32は本実施形態にお
いて自己相関器から出力される実数部I及び虚数部Qの
逆正接(tan-1)を演算する回路である。すなわち、
偏角を演算する回路である。ここで、図7を用いて第2
の位相差演算器32の作用について説明する。
いて自己相関器から出力される実数部I及び虚数部Qの
逆正接(tan-1)を演算する回路である。すなわち、
偏角を演算する回路である。ここで、図7を用いて第2
の位相差演算器32の作用について説明する。
【0044】図7には、受信信号をサンプリングし更に
位相演算して得られた位相データ列と振幅差データ列の
関係が概念的に示されている。この図7に示すように、
受信信号のサンプリング周期をTとし、サンプル点nに
おける位相をφ(nT)とし、サンプル点n+kにおける位
相をφ((n+k)T)とすると、位相差Δφは、 Δφ=φ(nT)−φ((n+k)T) で表される。ここで、kは1以上の整数であり、位相差
をとる2つのサンプル点の距離を規定するものである。
そのkと周期Tは、位相差検出の精度及び感度を制御す
るパラメータであり、それらをユーザーによって可変で
きるように構成してもよい。k=1の場合、同じ超音波
ビーム上の隣接する2つのサンプル点ごとに位相差が演
算される。
位相演算して得られた位相データ列と振幅差データ列の
関係が概念的に示されている。この図7に示すように、
受信信号のサンプリング周期をTとし、サンプル点nに
おける位相をφ(nT)とし、サンプル点n+kにおける位
相をφ((n+k)T)とすると、位相差Δφは、 Δφ=φ(nT)−φ((n+k)T) で表される。ここで、kは1以上の整数であり、位相差
をとる2つのサンプル点の距離を規定するものである。
そのkと周期Tは、位相差検出の精度及び感度を制御す
るパラメータであり、それらをユーザーによって可変で
きるように構成してもよい。k=1の場合、同じ超音波
ビーム上の隣接する2つのサンプル点ごとに位相差が演
算される。
【0045】図6に戻って、第2の位相差演算器32か
ら出力される位相差Δφの情報は表示変換回路34を介
して表示装置36に送られる。表示装置36では、位相
差を表した断層画像が表示されることになる。ここで、
その位相差が輝度又は色相等に対応付けられてその断層
画像が表示される。もちろん、そのようなBモード画像
の他、Mモード画像を表示してもよい。
ら出力される位相差Δφの情報は表示変換回路34を介
して表示装置36に送られる。表示装置36では、位相
差を表した断層画像が表示されることになる。ここで、
その位相差が輝度又は色相等に対応付けられてその断層
画像が表示される。もちろん、そのようなBモード画像
の他、Mモード画像を表示してもよい。
【0046】本実施形態に係る超音波診断装置では、第
2の位相差演算器32から出力される位相差Δφが抽出
回路40に入力されている。この抽出回路40はROI
設定器42によって設定された関心領域内において、各
サンプル点ごとの位相差Δφを抽出する回路である。図
10にはその作用が示されており、断層画像62上にお
いROI設定器42によって関心領域であるROI64
が設定され、ROI64の中に属する位相差情報のみが
抽出回路40によって抽出される。
2の位相差演算器32から出力される位相差Δφが抽出
回路40に入力されている。この抽出回路40はROI
設定器42によって設定された関心領域内において、各
サンプル点ごとの位相差Δφを抽出する回路である。図
10にはその作用が示されており、断層画像62上にお
いROI設定器42によって関心領域であるROI64
が設定され、ROI64の中に属する位相差情報のみが
抽出回路40によって抽出される。
【0047】図6において、ヒストグラム作成回路44
は、上述するように抽出された位相差Δφの情報に基づ
いて図11に示すようにヒストグラムを作成する回路で
ある。すなわち、横軸にΔφ、縦軸に度数をとったグラ
フを作成する回路である。このヒストグラムは一定領域
内におけるマクロ的な視点から組織の性状を表すものと
認められ、単に位相差のみではわからないような組織間
の性状の相違をヒストグラムの相違として認識すること
ができる。分散演算回路46は抽出回路40から出力さ
れた位相差、あるいはヒストグラム作成回路44によっ
て作成されたヒストグラムに基づいて分散値を演算する
回路である。その演算結果は表示装置36に出力され、
その分散値が二次元画像上に例えば色相などによって表
現され、あるいはその分散値が数値表示される。
は、上述するように抽出された位相差Δφの情報に基づ
いて図11に示すようにヒストグラムを作成する回路で
ある。すなわち、横軸にΔφ、縦軸に度数をとったグラ
フを作成する回路である。このヒストグラムは一定領域
内におけるマクロ的な視点から組織の性状を表すものと
認められ、単に位相差のみではわからないような組織間
の性状の相違をヒストグラムの相違として認識すること
ができる。分散演算回路46は抽出回路40から出力さ
れた位相差、あるいはヒストグラム作成回路44によっ
て作成されたヒストグラムに基づいて分散値を演算する
回路である。その演算結果は表示装置36に出力され、
その分散値が二次元画像上に例えば色相などによって表
現され、あるいはその分散値が数値表示される。
【0048】図8には、図6に示した自己相関器30A
の具体的な回路構成例が示されている。この自己相関器
30Aは、2つの遅延器50と、4つの乗算器54と、
2つの減算器56と、で構成されるものである。遅延器
50においては、1サンプルあるいは数サンプル分だけ
データの遅延が行われている。
の具体的な回路構成例が示されている。この自己相関器
30Aは、2つの遅延器50と、4つの乗算器54と、
2つの減算器56と、で構成されるものである。遅延器
50においては、1サンプルあるいは数サンプル分だけ
データの遅延が行われている。
【0049】図9には、本発明に係る超音波診断装置の
他の実施形態の要部構成が示されている。直交検波器2
0から出力される実数部及び虚数部は位相演算器130
に入力されている。この位相演算器130は実数部I及
び虚数部Qの逆正接を演算する回路であり、その演算に
よって位相φが算出される。その位相は位相差演算器1
32に入力される。位相差演算器132は遅延器58及
び減算器60で構成され、遅延器58においては1サン
プルあるいは数サンプル分だけデータの遅延が行われて
いる。そして、その遅延された位相と最新の位相とが減
算器60によって減算され、これによって当該最新の位
相について位相差Δφが演算されている。
他の実施形態の要部構成が示されている。直交検波器2
0から出力される実数部及び虚数部は位相演算器130
に入力されている。この位相演算器130は実数部I及
び虚数部Qの逆正接を演算する回路であり、その演算に
よって位相φが算出される。その位相は位相差演算器1
32に入力される。位相差演算器132は遅延器58及
び減算器60で構成され、遅延器58においては1サン
プルあるいは数サンプル分だけデータの遅延が行われて
いる。そして、その遅延された位相と最新の位相とが減
算器60によって減算され、これによって当該最新の位
相について位相差Δφが演算されている。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
組織の性状を超音波の位相の観点から把握できる情報を
提供できる。特に、一定の領域内における組織の性状を
表す指標を提供できる。
組織の性状を超音波の位相の観点から把握できる情報を
提供できる。特に、一定の領域内における組織の性状を
表す指標を提供できる。
【図1】 反射係数を表す計算式における分子と分母の
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図2】 反射係数の計算値を表す説明図である。
【図3】 反射係数の計算値を表す説明図である。
【図4】 振幅特性の計算値を表す説明図である。
【図5】 位相特性の計算値を表す説明図である。
【図6】 本発明に係る超音波診断装置の実施形態を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図7】 位相データ列と位相差データ列の関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】 自己相関器の具体的な構成例を示す図であ
る。
る。
【図9】 本発明に係る超音波診断装置の他の実施形態
の要部を示すブロック図である。
の要部を示すブロック図である。
【図10】 断層画像上における関心領域の設定を示す
説明図である。
説明図である。
【図11】 ヒストグラムを示す図である。
10 探触子、14 送受信器、16 送受信制御部、
20 直交検波器、26,28 帯域制限フィルタ、3
0 第1の位相差演算器、32 第2の位相差演算器、
34 表示変換回路、40 抽出回路、42 ROI設
定器、44 ヒストグラム作成回路、46 分散演算回
路。
20 直交検波器、26,28 帯域制限フィルタ、3
0 第1の位相差演算器、32 第2の位相差演算器、
34 表示変換回路、40 抽出回路、42 ROI設
定器、44 ヒストグラム作成回路、46 分散演算回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正夫 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、 前記複素信号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相
を演算し、位相比較により前記各サンプル点の位相差を
求める位相差演算手段と、 前記位相差の分散を演算する分散演算手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記位相差演算手段は、 同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で前記複素信
号の自己相関を演算する自己相関回路と、 前記自己相関回路から出力される実数成分及び虚数成分
に基づいて偏角を演算する偏角演算回路と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記分散を数値で表示する表示手段を含むことを特徴と
する超音波診断装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記分散を二次元画像上に表す表示手段を含むことを特
徴とする超音波診断装置。 - 【請求項5】 超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、 前記複素信号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相
を演算し、 位相比較により前記各サンプル点の位相差を求める位相
差演算手段と、 前記位相差のヒストグラムを作成するヒストグラム作成
手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28155397A JPH11113894A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28155397A JPH11113894A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11113894A true JPH11113894A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17640797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28155397A Pending JPH11113894A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11113894A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8303504B2 (en) | 2007-08-23 | 2012-11-06 | Fujifilm Corporation | Ultrasonic diagnostic apparatus |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP28155397A patent/JPH11113894A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8303504B2 (en) | 2007-08-23 | 2012-11-06 | Fujifilm Corporation | Ultrasonic diagnostic apparatus |
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