JPH11113550A - シート状原料の分割積付装置 - Google Patents

シート状原料の分割積付装置

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JPH11113550A
JPH11113550A JP28073397A JP28073397A JPH11113550A JP H11113550 A JPH11113550 A JP H11113550A JP 28073397 A JP28073397 A JP 28073397A JP 28073397 A JP28073397 A JP 28073397A JP H11113550 A JPH11113550 A JP H11113550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種の葉たばこ原料の圧縮成形品からそれ
ぞれ切り出されるピースを積み重ねた所定のブレンド比
率の積付原料を、生産効率良く製造し得る分割積付装置
を提供する。 【解決手段】 リフタに載置された葉たばこ原料の圧縮
成形品の高さ位置を調整しながら、水平面内を移動可能
に設けられた分割ナイフを用いて順次所定厚みのピース
に切断する分割装置と、この分割装置にて圧縮成形品か
ら順次切り出されるピースを受け取り、これらのピース
を複数のパレット上に分配しながら順に積み重ねて積付
原料を形成する積付装置とからなる。また積付装置を積
付リフタと、この積付リフタの下方の積付位置に複数の
パレットを順に搬送して選択的に位置付けるパレット搬
送機構とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば葉たばこ原
料からなるシート状原料を積み重ねて圧縮した複数種の
圧縮成形品を所定の厚さのピースに分割すると共に、分
割された複数種のピースを順に積み重ねることで複数種
のシート状原料を配合した積付原料を形成するシート状
原料の分割積付装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】収穫された葉たばこは、品種およ
び等級毎に分類された後、葉肉(ラミナ)と中骨(ステ
ム)とに分離される。同一の品種および等級の葉肉はシ
ート状原料として段ボール箱や樽等の容器内に積み重ね
て収容され、該容器内にて圧縮成形されて圧縮成形品と
なる。この後、容器内の圧縮成形品は所定期間に亘って
保管されて熟成される。
【0003】ところでシガレットは、その銘柄に応じて
複数種の葉たばこを所定のブレンド比率で混ぜ合わせて
製造される。このような複数種の葉たばこのブレンドを
効率的に行うべく、その前処理として上記葉肉の圧縮成
形品を所定の厚みを有したスライスピースに分割すると
共に、複数種の圧縮成形品からそれぞれ得たスライスピ
ースを上記ブレンド比率に従って積み重ねて積付原料を
製造することが行われる。
【0004】葉たばこのブレンドは、上記積付原料を解
きほぐした後、葉肉に対する調湿や香り付け等を施すこ
とにより実施される。尚、小ロットのシガレットの生産
に対処するべく、前記積付原料を縦に2分割したり、或
いは4分割し、その分割された積付原料を処理単位とし
て解きほぐしを行う場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来、積付原
料の製造は、例えば特開平8−38139号公報に開示
されるように、複数種の葉肉の圧縮成形品を準備し、最
初の圧縮成形品から所定厚みのスライスピースを切り出
して所定のパレット上に載置した後、次の圧縮成形品か
ら次のスライスピースを切り出し、これを前記パレット
上に載置されているスライスピースの上に積み重ねると
言う処理手順を繰り返し実行することによって行われ
る。また或いは複数種の葉肉の圧縮成形品からそれぞれ
切り出したスライスピースを所定のフローラックにスト
ックしておき、所定のブレンド比率に応じて上記フロー
ラックからスライスピースを選択的に取り出して順次積
み重ねることにより積付原料の製造が行われる。
【0006】しかしながら、上述した如き手順により、
複数種の圧縮成形品からスライスピースを切り出しなが
ら順次積み重ねて積付原料を製造する場合、その都度、
圧縮成形品を入れ替えてスライスピースを切り出す必要
があるので手間が掛かり、生産効率が非常に悪い。また
予め複数種の圧縮成形品からそれぞれ切り出したスライ
スピースをフローラックにストックし、これを選択的に
取り出しながら順次積み重ねて積付原料を製造する場合
には、更にその管理が非常に煩わしくなると言う問題が
ある。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、特に複数種の葉たばこ原料の圧
縮成形品をそれぞれ分割した所定厚みのピースを順に積
み重ねることで、所定のブレンド比率で複数種の葉たば
こ原料のピースを積み重ねた積付原料を製造するに好適
で、その生産効率を高めることのできるシート状原料の
分割積付装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るシート状原料の分割積付装置は、水平
面内を移動可能に設けられた分割ナイフを備え、例えば
葉たばこ原料からなるシート状原料の圧縮成形品を所定
の厚みのピースに切断する分割装置と、この分割装置に
て複数種の圧縮成形品からそれぞれ切り出された複数の
ピースを順に積み重ねて積付原料を形成する積付装置と
からなるものであって、特に前記分割装置を、搬送機構
を介して供給された圧縮成形品を載置すると共に、昇降
機構により上下動されて上記圧縮成形品を高さ制御して
前記分割ナイフの側部に位置付ける分割リフタと、前記
分割ナイフをスライド駆動して前記分割リフタ上の圧縮
成形品を切断して所定厚みのピースに分割すると共に、
その切断したピースを前記分割ナイフ上に一時的に保持
するスライド機構と、前記分割ナイフの側部または前記
リフタの側部に位置付けられて該分割ナイフ上に保持さ
れたピースまたはリフタ上に残されたピースを受け取る
プレートとを備えた構成とし、一方、前記積付装置につ
いては、上下動自在に設けられて前記プレートから送り
出されたピースを保持して下降して、該ピースをパレッ
トの上に順に積み重ねていく積付リフタと、複数のパレ
ットを順に搬送して前記積付リフタの下方の積付位置に
選択的に位置付けるパレット搬送機構と備えた構成とし
たことを特徴としている。
【0009】つまり分割装置においては、分割リフタに
よる圧縮成形品の上下動と分割ナイフのスライド駆動と
により、該圧縮成形品を順次所定厚みのピースに分割す
ると共に、圧縮成形品から切り出したピースを一時的に
分割ナイフ上に保持し、この分割ナイフ上に保持された
ピース、または分割リフタ上に残されたピースをプレー
ト上に送り出すようにし、一方、積付装置においては、
上記プレートから供給されるピースを、上下に移動する
積付リフタによりその下方の積付位置に移送すると共
に、パレット移送機構により上記積付位置に複数のパレ
ットを順次選択的に位置付けることにより該パレット上
に前記ピースを順に積み重ねて行くことで、圧縮成形品
からの所定厚みのピースの分割処理と、分割されたピー
スの積付処理とを分離し、これらの処理を並列的に行う
ようにしたことを特徴としている。
【0010】特に前記パレット搬送機構の好ましい形態
としては、請求項2に記載するように、前記分割装置に
よる圧縮成形品の分割数に相当する複数のパレットを往
復移動または巡回移動させて、前記積付リフタの下方の
積付位置に選択的に位置付けることを特徴としている。
この際、分割数が少ない場合には、複数のパレットを往
復移動させた方が好ましく、また分割数が多い場合には
複数のパレットを巡回移動させた方が望ましい。
【0011】また前記分割装置の好ましい形態として
は、請求項3に記載するように、スライド機構による分
割ナイフのスライドに関連して前記昇降機構を作動させ
ることで前記分割リフタを所定高さずつ順に上昇させ、
これによって分割リフタ上の圧縮成形品を所定厚みのピ
ースとして順に切断するようにし、この切断動作に関連
して該圧縮成形品から切り出されたピースをプレート上
に順に押し出すように制御することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るシート状原料の分割積付装置の一実施形態について、
特に葉たばこ原料の圧縮成形品を所定の厚みのピースに
分割し、複数種の葉たばこ原料のピースを所定のブレン
ド比率で順に積み付けて積付原料を製造するシステムを
例に説明する。
【0013】図1は葉たばこ原料の分割積付装置(シス
テム)の全体的な概略構成を示す平面図である。この装
置は、大略的には容器を開梱して取り出された葉たばこ
原料の圧縮成形品(a,b,c,…)を順に搬送する搬送
機構Aと、この搬送機構Aを介して供給される圧縮成形
品を受け取り、該圧縮成形品を水平方向に、所謂輪切り
にして所定厚みのスライスピースを切り出す分割装置B
と、この分割装置Bにて切り出されたスライスピースを
パレット上に順に積み重ねて積付原料を製造する積付装
置Cとからなる。これらの搬送機構A、分割装置B、お
よび積付装置Cは、図1にその平面レイアウト構造を示
すように並列的に配置され、互いに関連付けて並列駆動
される。
【0014】尚、葉たばこ原料の圧縮成形品a,b,c,
…は、前述したように葉たばこの葉肉を容器内にて積層
し、これら葉肉の積層体を圧縮したものである。これら
の各圧縮成形品a,b,c,…は、例えば幅600mm、
長さ1000mm、そして高さ700mm程度の直方体
形状をなし、100〜200kgの重量を有している。
そして複数種の圧縮成形品a,b,c,…は、その葉肉の
品種や等級が互いに異なっている。これらの圧縮成形品
a,b,c,…は、それぞれパレット4上に載置されて該
パレット4と共に搬送機講Aに供給される。
【0015】搬送機構Aは、水平方向に延びた供給コン
ベア2と、この供給コンベア2の終端側に隣接して配置
された移載コンベア5と、この移載コンベア5を挟んで
前記供給コンベア2とは反対側に設けられた待機コンベ
ア12とを備えている。供給コンベア2は正逆方向に選
択的に駆動されて、その始端側にて前記圧縮成形品a
(b,c,…)を載置したパレット4を受け取り、該パレ
ット4を前記移載コンベア5上に送り出す役割を担う。
また逆に移載コンベア5から返却された空のパレット4
を受け取り、これを始端側より排出する役割を担う。
尚、待機コンベア12は、移載コンベア5上の空のパレ
ット4を一時的に退避させる役割を担う。また前記供給
コンベア2および待機コンベア12は、例えばベルトコ
ンベアからなる。
【0016】さて前記移載コンベア5は、正逆方向に選
択的に駆動されて前記供給コンベア2および待機コンベ
ア12との間でパレット4を受け渡しするローラコンベ
アからなる。この移載コンベア5の上方には、供給コン
ベア2からパレット4と共に受け取った圧縮成形品a
(b,c,…)を所定の供給位置に位置決めする為のスト
ッパ6が配置されている。このストッパ6は移載コンベ
ア5によるパレット4の移送方向に移動可能に設けられ
ている。また移載コンベア5は、それ自身が上記パレッ
ト4の移送方向と直交する横方向に移動可能に設けられ
ており、前記パレット4を分割装置Bの後述する分割リ
フタ18の側部に位置付け得るものとなっている。この
横方向への移動の際には、移載コンベア5上のパレット
4は図示しない固定手段により該移載コンベア5に固定
される。
【0017】また移載コンベア5の側方には、移載コン
ベア5上のパレット4の上面と同一の水平面内に位置し
てプッシャ8が配置されている。このプッシャ8は移載
コンベア5によるパレット4の移送方向と直交する方向
に往復動可能に設けられている。より詳しくは、上記プ
ッシャ8は、エアシリンダ(図示しない)により往復動
され、前記パレット4上の圧縮成形品a(b,c,…)
を、その側方に押出し得るようになっている。
【0018】尚、図1は、1つの圧縮成形品bがパレッ
ト4と共に、その供給位置である移載コンベア5上に位
置付けられている状態を示している。このとき圧縮成形
品bはストッパ6に当接しており、またプッシャ8は待
機位置まで後退している。またこのとき、供給コンベア
2上には、次に供給する圧縮成形品cがパレット4と共
に待機した状態にある。
【0019】尚、移載コンベア5の上方には、その供給
位置である圧縮成形品bの上方に位置して、例えば3つ
のセンサ10が配置されている。これらセンサ10は上
下動可能に設けられ、圧縮成形品bの上面に当接してそ
の高さをそれぞれ測定するものである。特にこれらの3
つのセンサ10は、図1に示すように圧縮成形品bの対
角線に沿って配置され、圧縮成形品bの中央位置および
2つの角部位置にて圧縮成形品bの高さをそれぞれ測定
するものとなっている。これらの測定結果に基づき、圧
縮成形品bの平均的な高さが求められる。
【0020】さて上述した搬送機構Aから圧縮成形品を
受け取る分割装置Bは、前記移載コンベア5の側方、即
ち、前述したプッシャ8の反対側に配置されている。こ
の分割装置Bは、前記供給コンベア2から待機コンベア
12に沿って延びたメインフレーム16を備えている。
このメインフレーム16内には、上下動可能に分割リフ
タ18が配置されている。より詳しくは上記分割リフタ
18は複数の垂直なガイドロッド(図示しない)に摺動
自在に支持され、図2に示すように垂直に設けられたフ
ィードスクリュー20に対して連結機構22を介して連
結されている。そしてフィードスクリュー20の正逆回
転に伴い、分割リフタ18はガイドロッドに沿って上下
に昇降駆動されるようになっている。尚、フィードスク
リュー20は、その下端に接続されたサーボモータ24
により回転駆動される。また上記フィードスクリュー2
0およびガイドロッドは、それぞれメインフレーム16
に支持されている。
【0021】ちなみに上記分割リフタ18が、前述した
移載コンベア5上にあるパレット4と同一の高さ位置に
位置付けられている状態で、前記移載コンベア5がリフ
タ18側に横移動される。この横移動により移載コンベ
ア5上のパレット4が分割リフタ18に接続される。こ
の状態でパレット4上の圧縮成形品bが前記プッシャ8
により押し出され、図2に示すように分割リフタ18上
に移される。このようにして圧縮成形品bを分割リフタ
18上に送り出した後、プッシャ8はその待機位置に向
けて戻って分割リフタ18から退避する。このプッシャ
8の待機位置への戻りに伴って移載コンベア5も元の位
置に戻る。そして移載コンベア5上の空のパレット4は
待機コンベア12上に移動され、同時に移載コンベア5
上には次の圧縮成形品cがパレット4と共に供給コンベ
ア2から供給される。
【0022】さて前述したメインフレーム16の上面に
は、メインフレーム16の長手方向に沿って延びたプレ
ート状の分割ナイフ26が配置されている。この分割ナ
イフ26は、その両側縁部を前記メインフレーム16に
摺動自在に支持されて、水平面内を往復動可能に設けら
れたもので、その下面側に配置されたフィードスクリュ
ー28により移動駆動されるようになっている。尚、フ
ィードスクリュー28は分割ナイフ26の下面側中央を
水平に延び、その両端がメインフレーム16に支持され
ている。このフィードスクリュー28と分割ナイフ26
とは連結機構を介して相互に連結されている。またフィ
ードスクリュー28は、その一端に接続されたモータ3
0により正逆回転される。
【0023】上記分割ナイフ26について簡単に説明す
ると、分割ナイフ26の刃先は前述した分割リフタ18
側に位置し、リフタ18に向けてV字形をなしている。
特に分割ナイフ26はプレート状のナイフホルダ32
と、有効刃先領域を形成する一対のブレード34とから
なり、ナイフホルダ32が前述したメインフレーム16
上を往復動可能となっている。このナイフホルダ32の
V字形をなす一端縁にブレード34がそれぞれ固定され
ている。
【0024】より具体的には、図3にナイフホルダ32
と一方のブレード34との連結構造を詳細に示すよう
に、ナイフホルダ32の傾斜縁およびプレート34の峰
部には互いに噛み合う段差がそれぞれ形成されており、
これらの段差を介してナイフホルダ32とブレード34
とが、その上面および下面をそれぞれ同一面内で相互に
連ねて連結されている。ナイフホルダ32に対して一対
のブレード34は、複数の皿ねじ36を介して取り外し
可能に連結されているが、これら皿ねじ36が分割ナイ
フ26の上面および下面から突出することはない。複数
の皿ねじ36は、例えばブレード34に沿って2列にし
て、且つ互い違いに配置される。
【0025】またブレード34は断面楔状をなし、その
先端縁が刃先38として形成されている。この刃先38
は高速度工具鋼からなるプレート部材40を、ブレード
34の地金に圧接した後、研磨することによって得られ
る。また一対のブレード34の刃先36のなす角度α
(第4図参照)は60〜120°、好ましくは70〜9
0°に設定されている。尚、一対のブレード34の刃先
38が接する領域は、円弧状であってもよい。
【0026】さて前述した圧縮成形品bを載置した分割
リフタ18が昇降駆動されるとき、分割ナイフ26は図
1および図4に示されるように、分割リフタ18から離
れた休止位置に位置付けられる。従って分割リフタ18
の昇降駆動による圧縮成形品bの上昇/下降が、分割ナ
イフ26によって妨げられることはなく、これによって
圧縮成形品が分割ナイフ26の側方に位置付けられる。
【0027】ここで分割リフタ18の上昇位置は、圧縮
成形品bの大きさ、重量および分割数に応じて設定され
る。即ち、分割リフタ18は、圧縮成形品bの目標スラ
イス面のうち、先ず最上段の目標スライス面を前述した
分割ナイフ26と同一の面内に位置付るべく上昇駆動さ
れる。尚、圧縮成形品bの重量は、例えば分割リフタ1
8上にて測定される。
【0028】圧縮成形品bが分割リフタ18と共に所定
位置まで上昇されると、図4に示すように、圧縮成形品
bの上面およびその側面にはアッパ押え部材42および
サイドストッパ44がそれぞれ押し当てられる。アッパ
押え部材42に設けられた一対の押えパッド46は、圧
縮成形品bの上面内でみて分割ナイフ26とは反対側の
端部を、例えば15kgの重量に相当する力で押え付け
る役割を担う。またサイドストッパ44に設けられた押
えパッド48は、分割ナイフ26とは反対側に位置する
圧縮成形品bの側面をそれぞれ押え付ける役割を担う。
尚、押えパッド48間には分割ナイフ26の進入を許容
する開口、即ち、逃げ50が確保されている。
【0029】図5に示すようにアッパ押え42は、垂直
なシリンダ52のピストンロッド54に連結されてお
り、圧縮成形品bの上面に対して接離する上下方向に移
動可能に設けられている。またサイドストッパ44は、
水平なシリンダ56のピストンロッド58に連結されて
おり、圧縮成形品bの側面に対して接離する水平方向に
移動可能に設けられている。これら各シリンダ52,5
6はエアシリンダからなり、一方のシリンダ56は前述
したメインフレーム16に支持され、また他方のシリン
ダ52はメインフレーム16から上方に突出されたサブ
フレーム60に支持されている。尚、図5は分割リフタ
18が最も上昇した状態を示している。
【0030】しかして圧縮成形品bが図4に示すように
分割ナイフ26の側方に位置付けられたとき、圧縮成形
品bはリフタ18とアッパ押え部材42との間に挟持さ
れ、この状態で圧縮成形品bの側面にサイドストッパ4
4が押し当てられる。従ってサイドストッパ44が圧縮
成形品bに押し当てられても、圧縮成形品bがリフタ1
8上で動くことはない。
【0031】この状態で分割ナイフ26が圧縮成形品b
に向けて移動駆動されると、分割ナイフ26は一対のブ
レード34から圧縮成形品b内に、その目標スライス面
に沿って切り込んでいく。この結果、図6および図7に
示すように、圧縮成形品bが分割ナイフ26によって切
断され、分割ナイフ26上にスライスピースSPbが形
成される。ここで分割ナイフ26の移動速度は50〜8
0m/分、好ましくは60〜70m/分である。
【0032】分割ナイフ26のブレード34が圧縮成形
品bから完全に抜け出ると、ブレード34はサイドスト
ッパ44の逃げ50内に進入するので、分割ナイフ26
がサイドストッパ44と干渉することはない。また分割
ナイフ26のブレード34が所定の位置に到達すると、
この到達がリミットスイッチ(図示しない)により検出
される。この検出時点で分割ナイフ26の前進が停止さ
れ、分割ナイフ26はスライス位置に保持される。
【0033】尚、図6中二点鎖線で示すように、分割ナ
イフ26が圧縮成形品b内に切り込んでいくとき、V字
形の一対のブレード34は圧縮成形品bを両側から挟み
付けながら圧縮成形品b内を進む。これ故、一対のブレ
ード34の切り込み力は圧縮成形品bの中心に向かって
働くので、圧縮成形品bの外周、即ち、スライスピース
SPbや圧縮成形品bの残りの外周に欠けが発生するこ
とはない。
【0034】ちなみに上記外周の欠けは、一対のブレー
ド34が圧縮成形品bから抜け出すとき、特に図6中一
点鎖線の円Xで示すように圧縮成形品bの角部にて発生
し易い。つまり圧縮成形品bの角部にある葉肉は、周囲
の葉肉との繋がりが弱いのでその角部にて欠け易く、葉
たばこ原料が周囲にこぼれ落ちてしまう。この点、上述
した構造の分割ナイフ26によれば、V字形のブレード
34が圧縮成形品bの角部を圧縮成形品bの中央に向け
て押し込みながら該圧縮成形品bから抜け出すので、圧
縮成形品bの角部に欠けが発生することはない。
【0035】特に一対のブレード34のなす角度αが6
0〜120°に設定されているので、分割ナイフ26は
分割装置Bの大形化を招くことなく、圧縮成形品bを良
好に分割することができる。仮に一対のブレード34の
なす角度αが120°よりも大きいと、圧縮成形品bに
対するブレード34の切り込み角が浅くなり過ぎるの
で、分割ナイフ26による圧縮成形品bの切断は、所謂
押し切りとなるので切断が円滑に行われ難くなり、切断
屑の増加を招く。また一対のブレード34のなす角度α
が60°よりも小さいと、一対のブレード34間にて圧
縮成形品bの挟み付けを可能とするには、一対のブレー
ド34を長くしなればならない。すると分割ナイフ26
の往復動ストロークが長くなり、その分、分割装置Bの
大形化を招くことになる。更には一対のブレード34か
ら一対の圧縮成形品bの中心部に向かう切り込み力が過
度になり、スライスピースは浮き上がりながら切り出さ
れることになる。この結果、スライスピースの中央部で
の厚さが周辺部の厚さよりも増加すると言う不具合が生
じる。
【0036】以上の理由から、一対のブレード34のな
す角度αを60から120°の範囲に設定することが好
ましく、また切り屑の発生量や分割装置Bの大きさを考
慮すると、上記角度αは70〜90°が最適となる。特
に一対のブレード34のなす角度αが70〜90°の範
囲にすれば、これらブレード34、即ち、分割ナイフ2
6は鋏のようにして圧縮成形品bを切断することになる
ので、圧縮成形品b(スライスピース)の切断面は平滑
になる。
【0037】さて上述したようにして分割ナイフ26を
用いて前記圧縮成形品bからスライスピースSPbが切
り出されると、アッパ押え部材42およびサイドストッ
パ44は、それぞれその休止位置まで戻されて、スライ
スピースSPbおよび分割リフタ18上に残る圧縮成形
品bからそれぞれ離れる。この後、分割リフタ18が僅
かに降下し、分割リフタ18上の圧縮成形品bは、図8
に示すように分割ナイフ26の下面から離される。この
ときスライスピースSPbは分割ナイフ26上に一時的
に保持される。このスライス位置にある分割ナイフ26
の側方には、図8に示すように接続プレート62が位置
付けられる。そして上記スライスピースSPbは、分割
ナイフ26の側方に位置付けられた接続プレート62上
に送り出され、この接続プレート62を介して後述する
積付装置Cに供給される。
【0038】尚、接続プレート62は、上述したように
スライス位置にある分割ナイフ26の側方に位置付けら
れるが、分割リフタ18上に残される最後のスライスピ
ースSPbの払い出し時には、所定位置まで上昇された
分割リフタ18の側方に位置付けられる。特にこの接続
プレート62は分割ナイフ26と同一の水平面内に位置
して、前記メインフレーム16側に取付けられた支持台
64上に移動可能に支持されている。そして接続プレー
ト62は、支持台64の下側に設けられたエアシリンダ
66に連結され、該エアシリンダ66により分割ナイフ
26に対して接離する方向に移動駆動される。
【0039】またスライス位置にある分割ナイフ26上
に一時的に保持されたスライスピースSPb、または分
割リフタ18上に残されたスライスピースSPbの前記
接続プレート62への移送は、分割ナイフ26の上方か
ら、後述する積付装置Cのスタックプレート68の上方
まで水平に延びたガイドレール70上を移動するピース
プッシャ72により、スライスピースSPbの側部を押
し出すことによってなされる。即ち、ピースプッシャ7
2はガイドレール70に沿って往復動可能に設けられて
おり、サーボモータにより正逆回転されるフィードスク
リュー(図示しない)により移動駆動されるようになっ
ている。
【0040】しかしてスライスピースSPbのスタック
プレート68上への移送が完了すると、これを受けて積
付装置Cが作動し、前記スライスピースSPbを載置し
たスタックプレート68が下降する。このような積付装
置Cの作動に関連して、前記接続プレート62がスタッ
クプレート68側の後退位置に戻され、分割ナイフ26
の側方から離れる。更に分割ナイフ26が上記スライス
位置から休止位置に戻され、またピースプッシャ72も
スタックプレート68上から休止位置に戻される。しか
る後、分割リフタ18が再度上昇駆動され、分割リフタ
18上の圧縮成形品bの次の目標スライス面が、分割ナ
イフ26と同一の高さ位置に位置付けられる。このよう
にして分割リフタ18上の圧縮成形品bを上昇させ、接
続プレート62が後退位置に復帰することで、分割ナイ
フ26による圧縮成形品bのスライスが可能となる。そ
して次のスライスピースSPbの切り出しが同様にして
実行されることになる。
【0041】さて前記積付装置Cは、図8に示すように
前記接続プレート62の側方に位置付けられる積付リフ
タとしての前述したスタックプレート68と、複数のス
タックパレット74を順に移送して、該スタックパレッ
ト74を上記スタックプレート68の下方の積付位置
(スタック位置)に選択的に位置付けるパレット搬送機
構とを備えている。
【0042】積付リフタを構成する上記スタックプレー
ト68は、リフタ機構69に上下方向および水平方向に
移動可能に設けられたもので、接続プレート62からス
ライスピースSPbを受け取る際には、図8に示すよう
に最上昇位置に位置付けられる。このスタックプレート
68の最上昇位置は、接続プレート62の面よりも若干
低く設定されている。この状態でスタックプレート68
は接続プレート62を介して分割ナイフ26に接続され
る。この状態にて前述したピースプッシャ72がその休
止位置からスタックプレート68に向けて移動駆動さ
れ、ピースプッシャ72によって分割ナイフ26上のス
ライスピースSPbが押し出されて、接続プレート62
を介してスタックプレート68上に移送される。尚、分
割リフタ18上に最終的に残る圧縮成形品、即ち、最後
のスライスピースSPは分割リフタ18上から接続プレ
ート62を介してスタックプレート68上に移送される
ことになる。またスライスピースSPbが接続プレート
62上を通過する際、後述するように該接続プレート6
2の側部に設けられた計測器により、スライスピースS
Pbの幅が測定されるようになっている。
【0043】さて図8に示すように、スタックプレート
68の下方位置には、スタックパレット74が配置され
ている。スライスピースSPbを保持したスタックプレ
ート68は、その下降によって上記スライスピースSP
bを上記スタックパレット74上に順に載置する役割を
担う。より詳しくは図8に示すように、例えばスタック
パレット74上には前回のスライスバッチプロセスにて
得られたスライスピースSPaが既に載置されている。
従ってスタックプレート68は、スライスピースSPb
を保持して下降したとき、そのスライスピースSPbを
スタックパレット74上に載置されたスライスピースS
Pa上に載置することになる。このスライスピースSP
a上への次のスライスピースSPbの載置は、該スタッ
クプレート68を介して行われ、その後、後述するよう
にスタックプレート68の引き抜きが行われる。ここで
スライスピースSPaは、前回のスライスバッチプロセ
スにて、圧縮成形品bとは異なる圧縮成形品aを分割し
て得たスライスピースであり、圧縮成形品a,bはその
葉肉の品種や等級が異なっている。
【0044】しかしてスタックプレート68にはピース
トッパ76が往復動可能に設けられている。このピース
ストッパ76は、スタックプレート68が上昇位置にあ
るときには、後退位置に位置付けられている。それ故、
上昇位置にあるスタックプレート68が前記接続プレー
ト62を介してスライスピースSPbを受け取ったと
き、ピースストッパ76はスタックプレート68上のス
ライスピースSPbから離れた状態にある。しかる後、
スライスピースSPbを保持したスタックプレート68
が下降し、上記スライスピースSPbをスライスピース
SPa上に位置付けると、前記ピースストッパ76は後
退位置から前進位置に移動してスライスピースSPbの
側部に当接される。この状態で、図8中二点鎖線で示す
るようにスタックプレート68が後退してスライスピー
スSPa,SPbの間から引き抜かれ、スライスピース
SPbはスライスピースSPa上に直接重ね合わされ
る。このようにしてスタックピース68が引き抜かれる
とき、スライスピースSPbにはピースストッパ76が
当接しているので、スライスピースSPbがスタックプ
レート68に引きずられて移動することはない。
【0045】上記スタックプレート68の引き抜きが完
了すると、ピースストッパ76は下の後退位置まで戻
り、スタックプレート68はピースストッパ76と共に
上昇した後、前述した上昇位置まで前進する。この上昇
位置では、スタックプレート68は、前述した如く後退
位置にある接続プレート62の下側に潜り込むので、ス
タックプレート68と接続プレート62とは部分的に重
なり合うことになる。このようなピースストッパ76を
備えたスタックプレート68からなる積付リフタの上述
した動作の繰り返しにより、分割装置Bにて切り出され
たスライスピースが、スタックパレット74上に順に積
み重ねられていくことになる。
【0046】さて上述したスタックパレット74は、例
えば前記圧縮成形品から切り出すスライスピースの分割
数に相当した枚数分、準備される。これらの複数枚のス
タックパレット74は、パレット搬送機構としての、例
えば循環コンベア78上に配置されるもので、循環コン
ベア78の作動により前記スタックプレート68からな
る積付リフタの下方の積付位置に選択的に位置付けられ
る。また循環コンベア78にはエントランスコンベア8
0が接続されている。このエントランスコンベア80を
介して前記循環コンベア78上に空のスタックパレット
74が供給される。逆に循環コンベア78からは、所定
数のスライスピースを積み重ねて形成された積付原料を
載置したスタックパレット74が、エントランスコンベ
ア80を介して取り出される。
【0047】即ち、図1に示したように循環コンベア7
8上には複数のスタックパレット74が供給されてお
り、これらスタックパレット74は前述したスタックプ
レート68の下方のスタック位置(積付位置)に順次選
択的に位置付けられる。そして前述したように、上記ス
タック位置にてスライスピースSPbが積み重ねられた
スタックパレット74は、該スタック位置から循環コン
ベア78上を搬送され、上記スタック位置には次のスタ
ックパレット74が位置付けられる。そして次のスタッ
クパレット74上には、圧縮成形品bから同様にして切
り出されたスライスピースSPbが同様にして積み重ね
られる。このような処理動作を順次繰り返すことによ
り、圧縮成形品bから切り出されたスライスピースSP
bが対応するスタックパレット74に分配して積み重ね
られる。
【0048】従って図9に圧縮成形品の分割からスライ
スピースの積み重ねまでの手順を模式的に示すように、
各スタックパレット74上には種々の圧縮成形品から分
割されたスライスピースが順次積み重ねられることにな
る。そしてスライスピースを積み重ねて得られたスタッ
ク(積付原料)はスタックパレット74と共に、循環コ
ンベア78からエントランスコンベア80に排出され、
そしてこのエントランスコンベア80から次の工程に供
給される。
【0049】ここで上記積付装置Cが持つ機能について
今少し詳しく説明すると、図10に示すようにスタック
パレット74を搬送する循環コンベア78は、積付リフ
タの下方の積付位置に設けられた積付コンベア82と、
この積付コンベア82の両端にそれぞれ連結された搬送
コンベア84,86とからなり、特に上記積付コンベア
82は搬送コンベア84,86とは独立に駆動されてス
タックパレット74を前後に移動させ得るものとなって
いる。またこの積付コンベア82は、上下に位置変位可
能に設けられ、その搬送面、ひいてはコンベア上に載置
されたスタックパレット74を上下にシフトし得るよう
に構成されている。
【0050】また前記搬送コンベア84,86の上方位
置には、該搬送コンベア84,86上に導かれたスタッ
クパレット74、或いはこのスタックパレット74上に
載置されたスライスピースの高さ位置を計測する為の距
離センサ88,90が設けられている。更に前記接続プ
レート62の側部には、該接続プレート62を通過する
スライスピースの側部までの距離を計測することで、該
スライスピースの横幅を求める距離センサ92,94が
設けられている。これらの距離センサ88,90,92,
94は、例えばレーザ測長器や超音波センサ等からな
る。
【0051】搬送コンベア84,86の上方位置に設け
られた距離センサ88,90は、積付位置である積付コ
ンベア82上に、次に送り出されるスタックパレット7
4上に既に載置されているスライスピースの高さ、つま
り積付高さを計測することで、該スタックパレット74
が前記積付コンベア82上に位置付けられた際のスタッ
クプレート68の下降高さ位置を調整する役割を担う。
このスタックプレート68の下降高さ位置調整により、
スタックパレット74の載置面、またはスタックパレッ
ト74上に既に載置されたスライスピースの上面が位置
付けられる。ちなみにスタックプレート68はサーボモ
ータ(図示せず)により昇降駆動され、これによって積
付高さの調整が行われる。尚、積付コンベア82は、当
該コンベア82内に組み込まれた計重機によりスライス
ピースの重量を測定する際に昇降駆動される。
【0052】また接続プレート62の側部に設けられた
一対の距離センサ92,94は、図11(a)に示すよう
にスライスピースSPbの横幅を計測し、その中心位置
を求めている。そしてこの中心位置の情報に従って、既
にスタックパレット74上に載置されているスライスピ
ースSPaの中心位置とのずれZを求め、その中心位置
のずれを補正するべく、図11(b)に示すように積付コ
ンベア82を駆動している。そしてこの積付コンベア8
2の駆動によるスタックパレット74の位置調整によ
り、図11(c)に示すように既にスタックパレット74
上に載置されているスライスピースSPaの中心と、そ
の上に積み重ねるべく次のスライスピースSPbとの中
心位置を合わせている。
【0053】即ち、前述したように分割装置Bにおいて
は、圧縮成形品の一側部をサイドストッパ44により押
さえることで該圧縮成形品を位置決めしてスライスピー
スに分割しており、分割されたスライスピースはこの状
態から側方に押し出されて積付装置Cに導かれる。従っ
てスライスピースは、その一端側の位置が規制された状
態で積付装置Cに供給されるが、その中心位置自体は圧
縮成形品の大きさによって、幅方向に変位することにな
る。しかも分割装置Bから積付装置Cへのスライスピー
スの搬送時に、該スライスピースが幅方向にずれること
も当然に予想される。
【0054】このような中心位置にずれがある複数種の
スライスピースを順次積み重ねていった場合、所謂片積
みの状態となることが否めない。そこで本装置では、前
述したように一対の距離センサ92,94にて、積付装
置Cに供給されるスライスピースの横幅、特にこの横幅
の情報から求められるスライスピースの中心位置の情報
に従って、複数種のスライスピースをその中心位置を合
わせて順に均等に積み重ねて行くべく、積付コンベア8
2を駆動してスタックパレット74を位置調整するもの
となっている。
【0055】かくしてこのような調整機能を備えた積付
装置Cによれば、図12に示すように横幅サイズの異な
る複数種のスライスピースをスタックパレット74上に
順に積み重ねて積付原料(スタック)を形成する場合で
あっても、その積付状態を均等化することが可能とな
る。この結果、少量ロットの生産に対処するべく、例え
ば上記積付原料を図12に示すように、その中心位置Y
で2分割するような場合であっても、2分された積付原
料におけるスライスピースのブレンド比率を一定に保つ
ことが可能となる。つまりブレンド比率を変えることな
く、積付原料の分割が可能となる。
【0056】以上説明したように、上述した如く構成さ
れた分割積付装置によれば、圧縮成形品を切断して複数
のスライスピースに分割する分割装置Bと、この分割装
置Bにて分割されたスライスピースをスタックパレット
74上に順に積み重ねていく積付装置Cとを分離して設
け、これらの装置B,Cが互いに関連して動作するよう
に構成している。
【0057】従って本装置によれば、順次分割装置Bに
供給される複数種の圧縮成形品a,b,c,…を順次分割
してスライスピースを切り出し、これらのスライスピー
スを積付装置Cに順次供給して複数のスタックパレット
74に分配しながら、各スタックパレット74上に複数
種のスライスピースを順に積み重ねて行くので、複数種
の圧縮成形品からそれぞれ分割されたピースを積み重ね
てなるスタック(積付原料)を、複数個、一括して製造
することができる。従って圧縮成形品から1つのスライ
スピースを切り出した後、圧縮成形品を交換して次のス
ライスピースを切り出して先に切り出したスライスピー
ス上に重ねていく従来のシステムに比較して、その処理
効率を各段に向上させることができ、生産効率を高める
ことが可能となる。
【0058】特に分割装置Bにセットした圧縮成形品
を、分割ナイフ26を用いて順に切断して複数のスライ
スピースを一括して切り出すと共に、このスライスピー
スの切り出しに連動させて積付装置Cにてスライスピー
スを複数のパレット上に分配しながら順次積み付けてい
くので、これらの処理をパイプライン的に実行すること
ができ、積付原料の生産効率の大幅な向上を図ることが
できる。
【0059】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば圧縮成形品からのスライスピー
スの分割数は、葉たばこ原料のブレンド比率等に応じて
設定すれば良いものである。また積付装置Cに準備する
スタックパレット74の数としては、例えば1つの圧縮
成形品から分割するスライスピースの最大数として定め
るようにすれば良い。更には分割装置Bと積付装置Cと
の間でのスライスピースの移送手段についても、例えば
コンベアを用いることも可能であり、その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
が可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、水
平面内を移動可能に設けられた分割ナイフを用いて、例
えば葉たばこ原料からなるシート状原料の圧縮成形品を
所定の厚みのピースに切断して順に送り出す分割装置
と、この分割装置にて圧縮成形品から切り出された複数
のピースを、複数のパレット上に分配しながら順に積み
重ねて積付原料を形成する積付装置として構成している
ので、圧縮成形品からのピースの切り出し処理と、ピー
スの積付処理とを並列的に、且つパイプライン的に実行
することができ、その生産効率の大幅な向上を図ること
ができる。
【0061】しかも分割装置と積付装置とを互いに関連
付けて作動させるだけで良いので、その制御が簡単であ
ることのみならず、積付原料の一括した管理が可能とな
る等の実用上多大なる効果が奏せられる。特に請求項2
に記載するように、圧縮成形品の分割数に相当する複数
のパレットを往復移動または巡回移動させて、前記積付
リフタの下方の積付位置に選択的に位置付けながらピー
スの積付作業を行うので、積付装置の構成の簡単化を図
ると共に、積付作業自体の簡単化を図りうる等の効果が
奏せられる。更には請求項3に記載するように、分割ナ
イフのスライドに関連して圧縮成形品の高さ位置を順次
変えながら所定厚みのピースを順に切り出すので、圧縮
成形品の分割作業を効率的に行いうる等の効果が奏せら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシート状原料の分割
積付装置の全体的な構成を示す概略平面図。
【図2】分割装置の概略構成を示す側面図。
【図3】分割ナイフの構造を示す断面図。、
【図4】分割装置による圧縮成形品の分割機能を示す概
略斜視図。
【図5】分割装置における圧縮成形品の押え機構の構成
を示す図。
【図6】分割ナイフによる圧縮成形品の分割作用を示す
平面図。
【図7】分割直後の圧縮成形品の状態を示す図。
【図8】分割装置から積付装置へのスライスピースの移
送機構を示す図。
【図9】圧縮成形品の分割から、スライスピースの積み
付けまでの概略的な手順を示す図。
【図10】積付装置の要部構成を示す斜視図。
【図11】積付装置によるスライスピースの中心位置合
わせの作用を分解して示す図。
【図12】中心位置合わせして積み付けられた積付原料
の例を示す斜視図。
【符号の説明】
A 搬送機構 B 分割装置 C 積付装置 18 分割リフタ 26 分割ナイフ 62 接続プレート 68 スタックプレート(積付リフタ) 74 スタックパレット 78 循環コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 英生 東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 日本た ばこ産業株式会社内 (72)発明者 植田 貢 神奈川県平塚市黒部丘1−31 日本たばこ 産業株式会社生産技術開発センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面内を移動可能に設けられた分割ナ
    イフを備え、シート状原料の圧縮成形品を所定の厚みの
    ピースに切断する分割装置と、この分割装置にて複数種
    の圧縮成形品からそれぞれ切り出された複数のピースを
    順に積み重ねて積付原料を形成する積付装置とからな
    り、 前記分割装置は、搬送機構を介して供給された圧縮成形
    品を載置し、昇降機構により上下動されて該圧縮成形品
    を前記分割ナイフの側部に位置付ける分割リフタと、前
    記分割ナイフをスライド駆動して前記分割リフタ上の圧
    縮成形品を所定厚みのピースとして切断すると共に、切
    断したピースを前記分割ナイフ上に保持するスライド機
    構と、前記分割ナイフの側部または前記リフタの側部に
    位置付けられて該分割ナイフ上のピースまたはリフタ上
    に残されたピースを受け取るプレートとを具備し、 前記積付装置は、上下動自在に設けられて前記プレート
    から送り出されたピースを保持して下降して、該ピース
    をパレットの上に順に積み重ねる積付リフタと、複数の
    パレットを順に搬送して前記積付リフタの下方の積付位
    置に選択的に位置付けるパレット搬送機構とを具備した
    ことを特徴とするシート状原料の分割積付装置。
  2. 【請求項2】 前記パレット搬送機構は、前記分割装置
    による圧縮成形品の分割数に相当する複数のパレットを
    往復移動または巡回移動させて、前記積付リフタの下方
    の積付位置に選択的に位置付けることを特徴とする請求
    項1に記載のシート状原料の分割積付装置。
  3. 【請求項3】 前記分割装置は、前記スライド機構によ
    る分割ナイフのスライドに関連して前記昇降機構を作動
    させて前記分割リフタを順に上昇させて、該分割リフタ
    上の圧縮成形品を順に切断し、該圧縮成形品から分割さ
    れたピースを前記プレート上に順に移送することを特徴
    とする請求項1に記載のシート状原料の分割積付装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104743335A (zh) * 2015-03-11 2015-07-01 江苏中烟工业有限责任公司 一种回用烟箱成品入库分拣方法及分拣装置
CN105686045A (zh) * 2016-03-10 2016-06-22 云南烟叶复烤有限责任公司 一种根据时间空间区域取样的烟叶复烤均质化加工方法
CN106036986A (zh) * 2016-08-19 2016-10-26 北京长征高科技有限公司 一种选叶切断配方生产线及生产方法

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