JPH11113381A - 丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法とその方法により生育し た枝を切り花とする方法 - Google Patents

丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法とその方法により生育し た枝を切り花とする方法

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JPH11113381A
JPH11113381A JP9312557A JP31255797A JPH11113381A JP H11113381 A JPH11113381 A JP H11113381A JP 9312557 A JP9312557 A JP 9312557A JP 31255797 A JP31255797 A JP 31255797A JP H11113381 A JPH11113381 A JP H11113381A
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JP
Japan
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branch
flowering
base
cut
buds
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JP9312557A
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Taichi Omura
太一 大村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来から、薔薇の栽培に当たり、その花の品質
を高めて一本あたりの単価を高めるか、或いは品質を落
として数で勝負するか、生産者の間で大きな問題とされ
ている。そこで、品質を落とさないでしかもある程度、
数も確保できる方法が求められる。 【解決手段】本発明は、一本の枝に花芽がつかない間に
その枝を枝元からわずか残して切断することにより、そ
の枝元から数個の採花芽がほぼ同時に発生するので、こ
れら強い採花芽を必要な数残して共に均等に強い採花枝
として育て、それに蕾をつけさせて切り花としてその枝
元から任意の位置で切断し、そこに残した枝元を次の採
花枝のための採花母木として使用し、この段階を繰り返
してなる丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法とその方
法により生育した枝を切り花とする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丈夫な薔薇の採花母木
を確保する方法とその方法により生育した枝を切り花と
し、その株元からでた芽を同じ様に繰り返して切り花と
する方法に関し、特に、一本の採花母枝を切断すること
によりその枝元から複数の強い採花芽を一度に発生させ
るようにしてなる丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、薔薇の栽培に当たり、その花
の品質を高めて一本あたりの単価を高めるか、或いは品
質を落として数で勝負するか、生産者の間で大きな問題
とされている。一本の採花母枝から切り花として多数の
採花枝を採ると花の品質が低下するし、だからといっ
て、頂芽1個を残して他の芽を犠牲にすれば品質は確保
されても数が極端に減少する。そこで、品質を落とさな
いでしかもある程度、数も確保できる方法が求められ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのためには、薔薇の
栽培に当たり、頂芽1個を残してそれを採花枝として育
てるのではなくて、よい芽、つまり強い芽を一度に出さ
せる必要がある。なぜなら、一つの芽が出るとその枝の
養分を沢山とるので後から出る芽の成長が悪くなり、2
本目以降の花の品質が落ちるからである。また、薔薇の
習性として、丈夫な芽を出させるには、芽が出る枝に沢
山の同化養分を必要とするが、枝に沢山の同化養分を蓄
えるためには、その枝に花、実をつけないようにしなけ
ればならない。そこで、薔薇の栽培に当たり、頂芽1個
を残してそれを採花枝として育てるのではなくて、一本
の採花母枝を花芽がつかないうちに枝元からわずか残し
て切り取り、その側方から数本の採花芽がほぼ同時に発
生するので、強い採花芽を必要な数だけ残して均等に育
てることを第1の課題とする。これら強い採花芽を数本
にして共に強い採花枝として均等に育て、それに蕾をつ
けさせて切り花としてその枝元から任意の位置で切断
し、そこに残した枝元を次の採花枝のための採花母木と
して使用し、この段階を繰り返すことを第2の課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一本の枝に花
芽がつかない間にその枝を枝元からわずか残して切断す
ることにより、その枝元から数個の採花芽がほぼ同時に
発生するので、これら強い採花芽を必要な数残して共に
均等に強い採花枝として育て、それに蕾をつけさせて切
り花としてその枝元から任意の位置で切断し、そこに残
した枝元を次の採花枝のための採花母木として使用し、
この段階を繰り返してなる丈夫な薔薇の採花母木を確保
する方法である。
【0005】
【作用】本発明は、上述の方法でなるので、元枝3の付
け根部分から下方へ折り曲げることにより、元枝3の付
け根部分の近くで芽を出易くするためにその周りに日光
がよく当たるようにしており、さらに、そこに出た芽を
一本だけ生育し、その枝5を花芽がつかないうちに枝元
からわずか残して切取るために、再度芽が出る条件が揃
う。その上、残された枝元に養分が蓄えられ、しかも元
枝3の蕾をかき、下方へ折り曲げることによりその元枝
3の付け根部分にも同じく養分が蓄えられるので、枝5
の残された枝元の側方から数本の強い採花芽がほぼ同時
に発生する。従って、これら強い採花芽を必要な数だけ
2本でも3本でも残して共に均等に強くて丈夫な採花枝
7、7’として生育させ得る。
【0006】
【実施例1】本発明を図1〜7に沿って説明する。図1
〜7は本発明の丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法を
順を追って示す。薔薇は苗から花がつくまで35〜45
日かかる。支持体内の培養土に根づかせた定植苗を生育
させ、それに蕾4がつくまで生育してその蕾4を摘み、
図2に示すように、元枝3の付け根部分から下方へ折り
曲げる。そのように、元枝3の付け根部分の周りに日光
がよく当たるようにするとその近くで芽が出易くなる。
図3に示すように、そこに出た芽を一本だけ残して図4
に示すように、その枝5を花芽がつかないうちに枝元か
らわずか残して切取るため、再度芽が出る条件が揃う。
その上、残された枝元に養分が蓄えられ、しかも、元枝
3の蕾をかき、下方へ折り曲げることによりその元枝3
の付け根部分にも同じく養分が蓄えられるので、枝5の
残された枝元の側方から数本の強い採花芽をほぼ同時に
発生させることができる。したがって、これら強い採花
芽を必要な数だけ2本でも3本でも残して共に均等に強
くて丈夫な採花枝7、7’として生育させ得る。図5で
は、2本の第1の採花枝7、7’が生育する状態を示
す。図6は、強い採花芽をつけてから35〜45日が経
ち、2本の採花枝7、7’が生育してそれぞれ蕾8、
8’をつけたところを示す。それを切り花としてその枝
元から任意の位置で切断する。そこに残した枝元を次の
採花枝のための採花母木として使用するが、採花枝の切
断位置は、枝元からわずかの位置でもいいし、枝元から
2〜3枚の枝葉を残した位置でもいい。図7は、本発明
の丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法を理解し易くす
るために採花枝を一次採花枝7a、二次採花枝7b、三
次採花枝7cとして示し、その切断部位をも示したが、
実際は、同時期にこれらの採花枝が育つのではなくて、
一次採花枝7aを切断して後、二次採花枝7bが育ち、
二次採花枝7bを切断してのち三次採花枝7cが育つの
で時間的にずれがある。尚、この図には、右枝のみを示
しているが、左枝も勿論、同じである。ここには、三次
採花枝7cまでしか示してないが、年間に6〜7段、こ
のような段階を繰り返すことができる。
【0007】
【効果】本発明は、これまで説明したように、薔薇の栽
培に当たり、頂芽一個を残してそれを採花枝として育て
るのではなくて、一本の枝を花芽がつかないうちに枝元
からわずか残して切り取り、その側方から数本の採花芽
をほぼ同時に発生させるので、強い花芽を必要な数だけ
残してそれを均等に育てることができる。従って頂芽一
個を残して育てた場合に劣らない高品質を保持しなが
ら、しかもその何倍かの数を確保できるので、生産者は
ばらの切り花としてより収益を上げることができる効果
がある。さらに、これら強い採花芽を数本にして共に強
い採花枝として均等に育て、それに蕾をつけさせて切り
花とし、その枝元から任意の位置で切断し、そこに残し
た枝元を次の採花枝のための採花母木として使用し、こ
の段階を年間、6〜7回繰り返すのであるが、その生育
期間、しっかりした丈夫な採花母木を維持することがで
きる。ひいては、複数の強い採花芽の発生を可能とし、
強い採花枝のみを必要な数だけ育てることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法
を実施した図で、当初の薔薇の定植苗から発生して生育
した元枝を示す図である。
【図2】前記元枝が曲げられて寝かされている状態を示
した図である。
【図3】曲げて寝かせてた元枝の基部に近い位置で一本
の枝が垂直方向へ伸びた状態を示す図である。
【図4】伸びた枝をその基部に近い任意位置で切断した
状態を示す図である。
【図5】枝の切断部分の両側から2本の採花芽が同時に
発生して採花枝として成長した状態を示す図である。
【図6】2本の採花枝が共に等しく強い枝に成長して蕾
をつけた状態を示す図である。
【図7】枝元を残して任意位置で一次採花枝を切断して
切り花とし、その枝元を次の二次採花枝の母木として使
用し、これを繰り返して三次採花枝まで生育させた状態
を示す図である。
【符号の説明】
1 薔薇の定植母枝 2
定植母枝の切り口 3 元枝 4
元枝の蕾 5 採花母枝 6
採花母枝の切り口 7a、7a’一次採花枝 9
切り花切断位置 7b 二次採花枝 10
支持体 7c 三次採花枝 11
薔薇の定植母枝の根 8a、8a’一次採花枝の蕾

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一本の枝に花芽がつかない間にその枝を枝
    元からわずか残して切断することにより、その枝元から
    数本の採花芽がほぼ同時に発生するので、これら強い採
    花芽を必要な数残して共に均等に強い採花枝として育
    て、それに蕾をつけさせて切り花としてその枝元から任
    意の位置で切断し、そこに残した枝元を次の採花枝のた
    めの採花母木として使用し、この段階を繰り返してなる
    丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法。
  2. 【請求項2】定植母枝1から発生した元枝3を蕾4がつ
    くまで生育させ、その蕾4を摘み、元枝3の付け根部分
    から下方へ折り曲げて、元枝3の付け根部分の近くで芽
    を出易くするためにその周りに日光がよく当たるように
    して、そこに出た芽を一本だけ上向きに採花母枝5とし
    て生育させ、その採花母枝5を花芽がつかないうちに枝
    元からわずか残して切り取り、その側方から数本の採花
    芽がほぼ同時に発生するので、これら強い採花芽を必要
    な数だけ残して共に均等に強い採花枝7、7’として育
    て、それに蕾8、8’をつけさせて切り花としてその枝
    元から任意の位置で切断し、そこに残した枝元を次の採
    花枝のための採花母木として使用し、この段階を繰り返
    してなる丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法。
  3. 【請求項3】定植母枝1から発生した元枝3を蕾4がつ
    くまで生育させ、その蕾4を摘み、元枝3の付け根部分
    から下方へ折り曲げて、元枝3の付け根部分の近くで芽
    を出易くするためにその周りに日光がよく当たるように
    して、そこに出た芽を一本だけ上向きに採花母枝5とし
    て生育させ、その採花母枝5を花芽がつかないうちに枝
    元からわずか残して切り取り、その側方から数本の採花
    芽がほぼ同時に発生するので、これら強い採花芽を必要
    な数だけ残して共に均等に強い採花枝7、7’として育
    て、それに蕾8、8’をつけさせて切り花としてその枝
    元から任意の位置で切断して切り花とし、そこに残した
    枝元から出た芽を再度、採花枝として育て、順次この段
    階を繰り返して切り花とする方法。
JP9312557A 1997-10-09 1997-10-09 丈夫な薔薇の採花母木を確保する方法とその方法により生育し た枝を切り花とする方法 Pending JPH11113381A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103229662A (zh) * 2013-05-24 2013-08-07 云南农业大学 一种食用玫瑰的高产促花方法
CN103238442A (zh) * 2013-05-19 2013-08-14 云南云秀花卉有限公司 切花月季高效培养营养枝的方法
CN117770117A (zh) * 2024-02-23 2024-03-29 云南省农业科学院花卉研究所 一种切花月季基质栽培花枝轻简培养方法

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