JPH1111325A - ケーブル式ステアリング装置 - Google Patents

ケーブル式ステアリング装置

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JPH1111325A
JPH1111325A JP16921297A JP16921297A JPH1111325A JP H1111325 A JPH1111325 A JP H1111325A JP 16921297 A JP16921297 A JP 16921297A JP 16921297 A JP16921297 A JP 16921297A JP H1111325 A JPH1111325 A JP H1111325A
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    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル式ステアリング装置に使用されるケ
ーブルのインナー部材の伸びを補償する。 【解決手段】 駆動プーリハウジング2にスライド自在
に支持したスライダー13をスプリング16で駆動プー
リ11drから離れる方向に付勢する。スライダー13
に設けたピン14にケーブルホルダー15を揺動自在に
支持し、このケーブルホルダー15にアウタチューブ5
o,6oの一端を固定する。インナーケーブル5i,6
iが経年変化によって伸びると、その分だけスライダー
13が移動してアウタチューブ5o,6oを押し出すこ
とにより前記伸びを補償する。駆動プーリ11drが回
転してインナーケーブル5i,6iに張力差が発生する
と、ケーブルホルダー15が揺動して駆動プーリハウジ
ング2の内面にa,b点で噛み込んで固定され、インナ
ーケーブル5i,6iによる操舵トルクの伝達が支障な
く行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドルとステア
リングギヤボックスとをボーデンケーブル等のケーブル
で接続したケーブル式ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドルとステアリングギヤボックスと
を接続するステアリングシャフトに代えて、ボーデンケ
ーブル等のフレキシブルな伝達手段を採用したケーブル
式ステアリング装置が提案されている(特開平8−24
31号公報参照)。かかるケーブル式ステアリング装置
を採用すれば、ステアリングギヤボックスの位置に対す
るハンドルの相対位置を自由に選択することが可能とな
るだけでなく、ステアリングギヤボックスの振動がハン
ドルに伝達され難くなる。
【0003】ところで、ボーデンケーブルは外側のアウ
ターチューブと内部のインナーケーブルとから構成され
ており、アウターチューブに対してインナーケーブルを
相対的にスライドさせることにより、ハンドルに入力さ
れる操舵トルクをステアリングギヤボックスに伝達する
ようになっている。ハンドルに操舵トルクが入力されて
いないとき、インナーケーブルには所定のセット張力が
与えられていおり、このセット張力によってハンドルの
遊びが必要以上に大きくなるのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ル式ステアリング装置を長期間に亘って使用すると、金
属縒り線等で構成されたインナーケーブルに伸びが発生
するのが避けられないため、インナーケーブルの前記セ
ット張力が減少或いは消滅してハンドルの遊びが増加し
てしまう問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ケーブル式ステアリング装置に使用されるケーブル
のインナー部材の伸びを補償することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ハンドルに接続され
て回転する駆動プーリと、車輪を転舵するステアリング
ギヤボックスに接続されて回転する従動プーリと、駆動
プーリの回転を従動プーリに伝達するケーブルとを備え
てなり、このケーブルは、駆動プーリを収納する駆動プ
ーリハウジングに一端を支持されるとともに、従動プー
リを収納する従動プーリハウジングに他端を支持された
一対のアウター部材と、こられアウター部材の内部にス
ライド自在に収納されて両端が駆動プーリ及び従動プー
リに巻き付けられて固定された一対のインナー部材とか
ら構成されたケーブル式ステアリング装置において、前
記駆動プーリハウジング及び従動プーリハウジングの一
方にスライド自在に支持されるとともに、一対のアウタ
ー部材が固定されたケーブルホルダーと、前記一方のハ
ウジングからアウター部材を押し出す方向にケーブルホ
ルダーを付勢するスプリングとを備えたことを特徴とす
る。
【0007】上記構成によれば、インナー部材に経時変
化による伸びが発生して該インナー部材のセット張力が
減少すると、スプリングの弾発力でケーブルホルダーが
移動してアウター部材をハウジングから押し出すため、
その分だけインナー部材の張力が増加して該インナー部
材のセット張力が確保される。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記一方のハウジングの内面とケー
ブルホルダーとの間に該ケーブルホルダーが揺動し得る
隙間が形成されており、一対のインナー部材の張力差に
よりケーブルホルダーが揺動したとき、該ケーブルホル
ダーが前記一方のハウジングに噛み込んで固定されるこ
とを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、ハンドルに操舵トルク
が入力されて一対のインナー部材に張力差が発生する
と、その張力変化に応じて一対のアウター部材が押し引
きされ、その結果アウター部材の一端が固定されたケー
ブルホルダーが揺動してハウジングに噛み込み、該ハウ
ジングに対して移動不能に固定されるため、アウター部
材の一端が移動不能になって一対のインナー部材による
操舵トルクの伝達が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はケーブル式ステアリング装置の全体斜視図、
図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3
線断面図、図4は要部の分解斜視図、図5は図1の5−
5線拡大断面図、図6は図2に対応する作用説明図であ
る。
【0012】図1に示すように、自動車のハンドル1の
前方に設けた駆動プーリハウジング2と、ステアリング
ギヤボックス3の上方に設けた従動プーリハウジング4
とが、2本のボーデンケーブル5,6によって接続され
る。ステアリングギヤボックス3の両端部から車体左右
方向に延びるタイロッド7L ,7R が、左右の車輪
L ,WR を支持するナックル(図示せず)に接続され
る。
【0013】図2〜図4に示すように、駆動プーリハウ
ジング2に回転自在に支持されてハンドル1と共に回転
する回転軸10drに駆動プーリ11drが固定され
る。2本のボーデンケーブル5,6はアウターチューブ
5o,6oと、その内部にスライド自在に収納されるイ
ンナーケーブル5i,6iとから構成される。両インナ
ーケーブル5i,6iの一端は駆動プーリ11drの外
周に形成した螺旋状のプーリ溝に複数回巻き付けられて
固定され、またアウターチューブ5o,6oの一端は張
力調整手段12を介して駆動プーリハウジング2に支持
される。
【0014】張力調整手段12は、駆動プーリハウジン
グ2の底面に形成されたガイド溝2 1 にスライド自在に
支持されたスタイダー13と、スライダー13に一体に
形成されたピン14に中間部を揺動自在に支持されたケ
ーブルホルダー15と、前記ガイド溝21 に圧縮状態で
収納されて、前記スライダー13を駆動プーリ11dr
から離れる方向に付勢するスプリング16とを備える。
一対のアウターチューブ5o,6oの一端に設けられた
調整ねじ17,17がケーブルホルダー11の両端部に
固定されており、アウターチューブ5o,6oの内部に
収納されたインナーケーブル5i,6iは前記ケーブル
ホルダー15を貫通して駆動プーリ11drに巻き付け
られる。
【0015】ケーブルホルダー15の両端部と駆動プー
リハウジング2の内面との間には微小な隙間α(図2参
照)が形成されており、ケーブルホルダー15が僅かに
揺動すると、該ケーブルホルダー15の両端部が駆動プ
ーリハウジング2の内面に噛み込んで摩擦力により移動
不能に固定される。金属縒り線よりなるインナーケーブ
ル5i,6iは、それに作用する張力に応じて伸縮する
弾性体であり、そのばね定数は例えば10kgf/mm
に設定される。また前記スプリング16のばね定数は、
前記インナーケーブル5i,6iのばね定数よりも遙に
小さい値(例えば1kgf/mm)に設定される。
【0016】図1及び図5に示すように、従動プーリハ
ウジング4に回転自在に支持された回転軸10dnに従
動プーリ11dnが固定されており、両インナーケーブ
ル5i,6iの他端が従動プーリ11dnの外周に形成
した螺旋状のプーリ溝に複数回巻き付けられて固定さ
れ、また両ボーデンケーブル5,6のアウターチューブ
5o,6oの他端が従動プーリハウジング4に固定され
る。従動プーリハウジング4からステアリングギヤボッ
クス3の内部に突出する回転軸10dnの先端にピニオ
ン21が設けられており、このピニオン21がステアリ
ングギヤボックス3の内部に左右スライド自在に支持さ
れたステアリングロッド22に形成したラック23に噛
み合っている。
【0017】従動プーリハウジング4にパワーアシスト
手段としてのパワーステアリング用モータ24が支持さ
れており、従動プーリハウジング4の内部で出力軸25
に設けたウオーム26が回転軸10dnに設けたウオー
ムホイール27に噛み合っている。従って、パワーステ
アリング用モータ24のトルクはウオーム26及びウオ
ームホイール27を介して回転軸10dnに伝達され
る。
【0018】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0019】車両を旋回させるべくハンドル1を操作し
て回転軸10drを図2のA方向に回転させると、駆動
プーリ11drに巻き付けられたボーデンケーブル5,
6の一方のインナーケーブル6iが引かれ、他方のイン
ナーケーブル5iが弛められることにより、駆動プーリ
11drの回転が従動プーリ11dnに伝達される。そ
の結果、図5に示す回転軸10dnが回転し、ステアリ
ングギヤボックス3内のピニオン21、ラック23及び
スアリングロッド22を介して車輪WL ,WRに操舵ト
ルクが伝達される。
【0020】ハンドル1に入力される操舵トルクが図示
せぬ操舵トルクセンサにより検出されると、電子制御ユ
ニットは操舵トルクを車速信号等の他の制御信号と共に
演算処理し、その結果に基づいて、インナーケーブル5
i,6iの張力差が略一定になるように、パワーステア
リング用モータ24が発生する操舵アシストトルクをフ
ィードバック制御する。このようにパワーステアリング
用モータ24がトルクを発生すると、ウオーム26及び
ウオームホイール27を介して回転軸10dnが回転
し、ドライバーによるハンドル1の操作がアシストされ
る。
【0021】ところで、ハンドル1に操舵トルクが入力
されていないとき、ボーデンケーブル5,6のインナー
ケーブル5i,6iに所定のセット張力を与えておくこ
とにより、ハンドル1の不必要な遊びが抑えられる。イ
ンナーケーブル5i,6iに所定のセット張力を与える
には、アウターチューブ5o,6oの一端に設けた調整
ねじ17,17を回転させて駆動プーリハウジング2及
び従動プーリハウジング4間を接続するアウターチュー
ブ5o,6oの全長を増加させれば良い。アウターチュ
ーブ5o,6oの全長が増加すると、その内部に収納さ
れたインナーケーブル5i,6iが引き延ばされて引張
応力(即ちセット張力)が発生する。
【0022】具体的に説明すると、インナーケーブル5
i,6iのばね定数は10kgf/mmであるため、そ
れぞれのインナーケーブル5i,6iに10kgfのセ
ット張力を与えるには、各インナーケーブル5i,6i
の長さが1mmずつ引き延ばされるように、調整ねじ1
7,17を回転させてアウターチューブ5o,6oを駆
動プーリハウジング2から押し出せば良い。このように
アウターチューブ5o,6oを駆動プーリハウジング2
から押し出すと、アウターチューブ5o,6oに作用す
る圧縮力によってケーブルホルダー15がスライダー1
3と共に駆動プーリ11drに向けてスライドし、スプ
リング16が圧縮される。このとき、圧縮されたスプリ
ング16の弾発力は、2本のインナーケーブル5i,6
iのセット張力の和である20kgfに釣り合うため、
ばね定数が1kgf/mmのスプリング16は20mm
縮むことになる。
【0023】ケーブル式ステアリング装置を長期間に亘
って使用すると、経時変化によりインナーケーブル5
i,6iに伸びが発生して前記10kgfのセット張力
が次第に減少する。そして各インナーケーブル5i,6
iが1mmずつ伸びると、本実施例の張力調整手段12
が無い場合には、セット張力は消滅する。しかしなが
ら、本実施例ではインナーケーブル5i,6iが伸びる
に伴って張力調整手段12のスプリング16の弾発力で
スライダー13及びケーブルホルダー15が一体に1m
m移動し、各アウターチューブ5o,6oが駆動プーリ
ハウジング2から1mmずつ押し出される。このとき、
スプリング16の圧縮量は20mmから19mmに減少
し、弾発力も20kgfから19kgfに減少するた
め、各インナーケーブル5i,6iのセット張力は最初
の10kgfから0.5kgf減少した9.5kgfに
保持される。即ち、張力調整手段12を設けたことによ
り、インナーケーブル5i,6iが1mm伸び変形した
ときのセット張力の変化を、僅か0.5kgfに抑える
ことが可能となる。
【0024】図6において、ハンドル1を矢印A方向に
操作して各インナーケーブル5i,6iに張力差が発生
すると、張力が増加した側のインナーケーブル5i,6
iに対応するアウターチューブ5o,6oが駆動プーリ
11drに接近する方向に引かれ、張力が減少した側の
インナーケーブル5i,6iに対応するアウターチュー
ブ5o,6oが駆動プーリ11drから離れる方向に押
されることにより、ケーブルホルダー15がピン14回
りに矢印B方向に揺動する。ケーブルホルダー15が僅
かに揺動すると、駆動プーリハウジング2の内面にa点
及びb点で噛み込んで移動不能に固定されるため、アウ
ターチューブ5o,6oの一端は移動不能になる。従っ
てインナーケーブル5i,6iの移動に伴ってアウター
チューブ5o,6oが連れ動きすることが防止され、駆
動プーリ11drの回転を従動プーリ11dnに遊びな
く伝達することができるようになり、遊びの発生による
操舵フイーリングの低下が回避される。またハンドル1
の操作に伴ってインナーケーブル5i,6iに正しい張
力差が発生するため、前記張力差に基づいて操舵トルク
を検出する場合に、その検出精度を高めることができ
る。
【0025】また、インナーケーブル5i,6iの伸び
量に応じてスライダー13の位置が変化することを利用
し、スライダー13の位置が所定量だけ変化するとON
するスイッチを設けたり、或いはスライダー13の位置
を連続的に検出することにより、インナーケーブル5
i,6iの伸び量が所定値に達したときに警報を発する
ことができる。
【0026】次に、図7及び図8に基づいて本発明の第
2実施例を説明する。
【0027】第2実施例は、第1実施例からスライダー
13及びピン14を廃止して部品点数の削減を図ったも
のである。即ち、駆動プーリハウジング2には駆動プー
リ11drの収納部を仕切る隔壁22 が形成されてお
り、この隔壁22 の外側にケーブルホルダー15がスラ
イド自在に支持される。アウターチューブ5o,6oが
固定されたケーブルホルダー15は、隔壁22 に設けた
一対のバネ座23 ,23との間に配置したスプリング1
6,16で外側に向けて付勢される。また駆動プーリハ
ウジング2の内面とケーブルホルダー15との間には、
第1実施例と同様に微小な隙間αが形成されており、こ
の隙間αの範囲でケーブルホルダー15は揺動可能であ
る。
【0028】この第2実施例によれば、インナーケーブ
ル5i,6iの伸びに応じて、スプリング16,16で
付勢されたケーブルホルダー15が、アウターチューブ
5o,6oを駆動プーリハウジング2から押し出す方向
に移動させるので、インナーケーブル5i,6iの伸び
を補償して該インナーケーブル5i,6iの張力を確保
することができる。またハンドル1の操作に伴ってケー
ブルホルダー15が僅かに揺動すると、該ケーブルホル
ダー15が駆動プーリハウジング2の内面に噛み込んで
アウターチューブ5o,6oの一端が移動不能になるた
め、インナーケーブル5i,6iの移動に伴ってアウタ
ーチューブ5o,6oが連れ動きすることが防止され
る。
【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0030】例えば、実施例では張力調整手段12を駆
動プーリハウジング2側に設けているが、それを従動プ
ーリハウジング4側に設けることも可能である。また実
施例ではパワーステアリング用モータ24でドライバー
の操舵力をアシストするステアリング装置を説明した
が、本発明は、パワーステアリング用モータ24を使用
せずに、ボーデンケーブル5,6を介して伝達される荷
重だけでマニュアル操舵を行うステアリング装置に対し
ても適用することができる。また張力調整手段12はイ
ンナーケーブル5i,6iの伸びによるセット張力の変
化を補償するだけでなく、駆動プーリ11dr、従動プ
ーリ11dn或いはインナーケーブル5i,6iの熱膨
張によるセット張力の変化を補償することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、インナー部材に経時変化による伸びが発生し
て該インナー部材のセット張力が減少すると、スプリン
グの弾発力でケーブルホルダーが移動してアウター部材
をハウジングから押し出すため、その分だけインナー部
材の張力が増加して該インナー部材のセット張力が確保
される。
【0032】また請求項2に記載された発明によれば、
ハンドルに操舵トルクが入力されて一対のインナー部材
に張力差が発生すると、その張力変化に応じて一対のア
ウター部材が押し引きされ、その結果アウター部材の一
端が固定されたケーブルホルダーが揺動してハウジング
に噛み込み、該ハウジングに対して移動不能に固定され
るため、アウター部材の一端が移動不能になって一対の
インナー部材による操舵トルクの伝達が可能になる。こ
のようにして、インナー部材の伸びを補償してハンドル
の遊びを防止しながら、ハンドルに入力される操舵トル
クを支障なくステアリングギヤボックスに伝達すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブル式ステアリング装置の全体斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】要部の分解斜視図
【図5】図1の5−5線拡大断面図
【図6】図2に対応する作用説明図
【図7】第2実施例に係る、前記図2に対応する図
【図8】図2実施例に係る、前記図4に対応する図
【符号の説明】
1 ハンドル 2 駆動プーリハウジング 3 ステアリングギヤボックス 4 従動プーリハウジング 5 ボーデンケーブル(ケーブル) 5i インナーケーブル(インナー部材) 5o アウターチューブ(アウター部材) 6 ボーデンケーブル(ケーブル) 6i インナーケーブル(インナー部材) 6o アウターチューブ(アウター部材) 11dr 駆動プーリ 11dn 従動プーリ 15 ケーブルホルダー 16 スプリング WL 車輪 WR 車輪 α 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル(1)に接続されて回転する駆
    動プーリ(11dr)と、車輪(WL ,WR )を転舵す
    るステアリングギヤボックス(3)に接続されて回転す
    る従動プーリ(11dn)と、駆動プーリ(11dr)
    の回転を従動プーリ(11dn)に伝達するケーブル
    (5,6)とを備えてなり、このケーブル(5,6)
    は、駆動プーリ(11dr)を収納する駆動プーリハウ
    ジング(2)に一端を支持されるとともに、従動プーリ
    (11dn)を収納する従動プーリハウジング(4)に
    他端を支持された一対のアウター部材(5o,6o)
    と、こられアウター部材(5o,6o)の内部にスライ
    ド自在に収納されて両端が駆動プーリ(11dr)及び
    従動プーリ(11dn)に巻き付けられて固定された一
    対のインナー部材(5i、6i)とから構成されたケー
    ブル式ステアリング装置において、 前記駆動プーリハウジング(2)及び従動プーリハウジ
    ング(4)の一方にスライド自在に支持されるととも
    に、一対のアウター部材(5o,6o)が固定されたケ
    ーブルホルダー(15)と、 前記一方のハウジング(2)からアウター部材(5o,
    6o)を押し出す方向にケーブルホルダー(15)を付
    勢するスプリング(16)と、を備えたことを特徴とす
    るケーブル式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記一方のハウジング(2)の内面とケ
    ーブルホルダー(15)との間に該ケーブルホルダー
    (15)が揺動し得る隙間(α)が形成されており、一
    対のインナー部材(5i,6i)の張力差によりケーブ
    ルホルダー(15)が揺動したとき、該ケーブルホルダ
    ー(15)が前記一方のハウジング(2)に噛み込んで
    固定されることを特徴とする、請求項1に記載のケーブ
    ル式ステアリング装置。
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