JPH11112817A - カラーイメージデータ圧縮方法、その圧縮装置および圧縮処理用記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーイメージデータのデータ量の低減お
よび圧縮効率の向上を図ることにある。 【解決手段】 図面などのカラーイメージデータを少色
化処理して表示色を削減する少色化処理手段２１と、こ
こで削減された表示色をもつ各ドットの色の並び状態を
解析し、各ドットの中で最もドット数の多い色および当
該色に隣り合う確立の高い色の順序を解析する色並び解
析手段２２と、この色並び解析手段で解析された色に隣
り合う確立の高い色の順序に従って色番号を設定する色
番号設定処理手段２３と、この設定色番号に基づいて前
記カラーイメージデータをＭＭＲ圧縮処理するＭＭＲ圧
縮処理手段２４と、このＭＭＲ圧縮処理手段で圧縮処理
されるカラーイメージデータを表示し、前記設定色番号
の変更を行う色番号編集処理手段２５とを設けたカラー
イメージデータ圧縮装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば地図や図面
などのカラーイメージデータを圧縮するカラーイメージ
データ圧縮方法、その圧縮装置および圧縮処理用記憶媒
体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、地図などのカラーイメージデータ
を自装置の表示部に表示し、或いは他装置に転送して表
示する場合、カラーイメージデータのデータ量を極力抑
えた状態でメモリに保存して高速表示するとか、或いは
圧縮されたデータを他装置へ高速転送し、それを受けた
他装置で伸長処理により再生し表示することが行われて
いる。この場合のデータ圧縮形式としては、不可逆の圧
縮形式が多く採用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の業務
で運用するカラーイメージで表現された地図などでは、
例えば送電線，等高線，道路等のイメージデータを不可
逆の圧縮形式で圧縮処理する場合には、圧縮率を上げて
イメージデータのデータ量を大幅に減らすことが可能で
あるが、不可逆の圧縮形式による圧縮データであるの
で、カラーイメージデータの編集を実施すると、実際に
表示部に表示したとき、表示対象の種類例えば細い線の
場合には線がにじんだりする。例えば図７に示すよう
に、白地１０１の中心に赤丸の模様１０２を付したカラ
ーイメージ図形１０３を例に上げると、不可逆の圧縮形
式を用いた場合には予め定めたドット数でくくって白ま
たは赤で埋めることにより圧縮するので、くくるドット
数が多くなればなるほど圧縮率を高くすることができる
が、この圧縮された図形１０３を実際に表示したとき、
赤色の形状と白色の部分との輪郭部分がにじむといった
問題が出てくる。

【０００４】従って、不可逆の圧縮形式による圧縮は、
他の圧縮形式に比べて圧縮効率が高くできるメリットが
あるものの、以上のような問題を改善することが難し
い。一方、可逆のデータ圧縮形式例えばＭＭＲ圧縮など
では、カラーイメージに対する圧縮においては、不可逆
の圧縮形式に比べて圧縮率が悪くなり、結果として不可
逆の圧縮形式のデータ量よりもデータ量が増大してしま
う問題がある。

【０００５】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、可逆データ圧縮形式を用いてカラーイメージデータ
のデータ量を極力少なくして圧縮するカラーイメージデ
ータ圧縮方法を提供することにある。

【０００６】また、本発明の目的は、可逆データ圧縮形
式を用いてカラーイメージデータのデータ量を極力少な
くして圧縮するとともに修正編集を可能とするカラーイ
メージデータ圧縮装置を提供することにある。さらに、
本発明の目的は、可逆データ圧縮形式を用いてカラーイ
メージデータの圧縮効率を高めるための圧縮処理用記録
媒体を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に対応する発明は、カラーイメージデータ
の少色化処理によって例えば８ビットからなる色番号を
もつ各ドットを形成するとともに、これら各ビットの色
の並び状態を解析し、各ドットの中で最もドット数の多
い色および当該色に隣り合う確立の高い色の順序に色番
号を近づける設定しＭＭＲ圧縮処理を行うことにより、
ＭＭＲ圧縮効率を上げることができる。また、少色化処
理により色数を極力削減することにより、より一層の圧
縮効率の向上を図ることが可能となる。

【０００８】次に、請求項２に対応する発明は、カラー
イメージデータの少色化処理によって表示色を削減する
少色化処理手段と、この少色化処理手段で削減された表
示色をもつ各ドットの色の並び状態を解析し、各ドット
の中で最もドット数の多い色および当該色に隣り合う確
立の高い色の順序を把握する色並び解析手段と、この色
並び解析手段によって把握される色に隣り合う確立の高
い色の順序に従って色番号を近づけるように設定する色
番号設定処理手段と、この色番号設定処理手段による設
定色番号に基づいて前記カラーイメージデータをＭＭＲ
圧縮処理するＭＭＲ圧縮処理手段とを設けたカラーイメ
ージデータ圧縮装置である。

【０００９】このような手段を講じたことにより、色並
び解析手段によって少色化処理された各ドットの色の並
び状態から各ドットの中で最もドット数の多い色と当該
色に隣り合う確立の高い色の順序を把握した後、色番号
設定処理手段により一番多い色および当該色に隣り合う
確立の高い色の順序に従って色番号を近づけるように設
定すると、ＭＭＲ圧縮効率を上げることができる。

【００１０】請求項３に対応する発明は、請求項２に対
応する発明の構成要件に新たに、ＭＭＲ圧縮処理手段で
圧縮処理されるカラーイメージデータを表示し、前記設
定色番号の変更を行う色番号編集処理手段を追加するこ
とにより、圧縮処理されるカラーイメージデータを表示
し、修正編集によって設定色番号を随時変更でき、よつ
て常に圧縮効率の高い色番号に自動的に設定することが
可能になり、可逆の圧縮形式を使用することから正確に
編集されたカラーイメージを再表示できる。

【００１１】次に、請求項４に対応する発明は、カラー
イメージデータを圧縮処理するための圧縮処理用プログ
ラムを記録した圧縮処理用記録媒体であって、コンピュ
ータに、前記カラーイメージデータの少色化処理によっ
て表示色を削減する少色化処理機能と、この少色化処理
機能によって削減された表示色をもつ各ドットの色の並
び状態を解析し、各ドットの中で最も多い色および当該
色に隣り合う確立の高い色の順序を把握する色並び解析
機能と、この色並び解析機能によって把握される色に隣
り合う確立の高い色の順序に従って色番号を近づけるよ
うに設定する色番号設定処理機能と、この色番号設定処
理機能による設定色番号に基づいて前記カラーイメージ
データをＭＭＲ圧縮処理するＭＭＲ圧縮処理機能とを実
行させるための圧縮処理用プログラムを記録した圧縮処
理用記憶媒体である。

【００１２】よって、このような圧縮処理用記憶媒体に
記録される圧縮処理用プログラムをコンピュータに読み
込ませることにより、カラーイメージデータのデータ量
の低減化およびＭＭＲ圧縮の効率を上げることができ
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】先ず、本発明に係わるカラーイメ
ージデータ圧縮方法の一実施の形態を説明する。このカ
ラーイメージデータ圧縮方法においては、地図や図面等
の表示対象からスキャナなどを用いてカラーイメージデ
ータを取り込んだ後、表示画面に表示する各ドットの色
を表現するのに、例えば表示色１６７７万色に対して例
えば２５６色で表現するビット数となるように少色化処
理を実行し、同一桁ビット単位にビットデータをプレー
ンメモリに格納する。しかる後、少色化処理された各ド
ットの色の並び状態を解析し、各ドットの中で最もドッ
ト数の多い色および当該色に隣り合う確立の高い色の順
序を決定する。そして、この順序に従って色番号を近づ
けるように設定すれば、ＭＭＲ圧縮の効率を上げること
ができ、カラーイメージデータのデータ量を大幅に減ら
すことができる。

【００１４】図１は本発明に係わるカラーイメージデー
タ圧縮装置の一実施の形態を示す電気的なハード構成図
である。この圧縮装置は、例えばカラーイメージ表現さ
れたカラー地図などの表示対象物１を撮像し、この撮像
画像を順次走査して得られる電気信号をＡ／Ｄ変換しデ
ィジタル的なカラーイメージデータを取り込むスキャ
ナ，ディジタルカメラ等のイメージデータ入力機器２
と、カラーイメージデータ圧縮処理用プログラムを格納
する圧縮処理用プログラムメモリ３と、このプログラム
メモリ３のカラーイメージデータ圧縮処理用プログラム
を用いて所定の処理を実行するＣＰＵで構成されたカラ
ーイメージ圧縮処理部４と、所要の処理要求その他編集
処理などに必要なデータを入力するキーボード，マウス
などの入力操作機器５と、このカラーイメージ圧縮処理
部４においてカラーイメージデータの表示色，例えば１
６７７万色を少色化処理によって２５６色まで少色化
し、各ドットにつき８ビットで表す色番号データを記憶
する８ビットに相当する枚数のプレーンメモリ６と、前
記カラーイメージ圧縮処理部４による処理途中のデータ
その他必要なデータを一時記憶するＲＡＭなどのデータ
バッフア７と、カラーイメージ圧縮処理部４において圧
縮処理されたカラーイメージデータを格納するＶＲＡＭ
などのカラーイメージデータメモリ８と、色番号をアド
レスとして１ドットのビットデータを順次記憶し出力す
るパレットメモリおよびこのパレットの出力をＤ／Ａ変
換処理するＡ／Ｄ変換機能をもつ表示制御制御部９と、
ＣＲＴディスプレイ，液晶ディスプレイなどの表示部１
０とによって構成されている。

【００１５】次に、本発明装置の要部であるカラーイメ
ージ圧縮処理部４およびプレーンメモリ６などに特徴を
もったものであり、そのうち先ずプレーンメモリ６とＭ
ＭＲ圧縮との関係について図２を参照して説明する。

【００１６】この図２において１１はカラーイメージデ
ータである図面イメージ、１２は図面イメージ１１を表
現するためのドットである。このドット数はディスプレ
ィ表示画面のドット数に相当するドット数をもってい
る。１３は単位プレーンメモリである。プレーンメモリ
６は、各ドットの表示色を例えば２５６色に少色化して
表示する場合、各ドットの色番号はｎ（＝８）ビットで
表すことから、８枚の単位プレーンメモリ１３，…で構
成される。従って、各ドットの色番号１４は８枚のプレ
ーンメモリ１３，…の縦方向の８ビットのデータで表
す。例えば色番号が０色番号であれば「０００００００
０」、１色番号であれば「０００００００１」のデータ
が格納される。

【００１７】図３はカラーイメージ圧縮処理部４による
圧縮処理例を説明する図である。このカラーイメージ圧
縮処理部４は、イメージデータ入力機器２から図面イメ
ージ１１などのカラーイメージデータが入力されたと
き、少色化処理手段２１を実行する。この少色化処理手
段２１は、実際にディスプレィ画面に表示するカラーイ
メージデータを画面表示する色数であって、予めソフト
ウエア的に定められており、例えば１６７７万色を２５
６色で表示する場合には各ドットの色番号は８ビットデ
ータにより表現される。

【００１８】以上のようにして各ドットの色番号が８枚
の単位プレーンメモリ１３，…に格納された後、各ドッ
トの色並び状態を解析する色並び解析手段２２を実行す
る。この色並び解析手段２２は、各ドットの色の並びの
状態，つまり図４に示すように図面イメージ１１に出て
くる各色例えば白，赤，黄，…のドット数××の他、こ
れら白，赤，黄，…に対して隣合う確立の高い順に色お
よび数をカウントする。このような色データおよび数デ
ータの格納は、データバッフア７またはテーブルメモリ
（図示せず）を用いて行う。

【００１９】さらに、カラーイメージ圧縮処理部４は、
色番号設定処理手段２３を実行する。この色番号設定処
理手段２３は、色並び解析手段２２で解析された図４の
解析結果に基づいて、全部のドットの中で最も数の多い
色例えば白色を「０」色番号に設定し、当該白色に隣り
合う確立の高い色例えば黄色を「１」の色番号に設定
し、次に隣り合う確立の高い色例えば赤色を「２」の色
番号に設定する。順次色番号を設定していく。つまり、
後記するＭＭＲ圧縮を実施するうえで圧縮効率が上がる
ように色の番号を設定する。

【００２０】カラーイメージ圧縮処理部４は、引き続
き、ＭＭＲ圧縮処理手段２４を実行する。このＭＭＲ圧
縮保存処理手段２４は、各単位プレーンメモリ１３ごと
にＭＭＲ圧縮を繰り返し、得られた圧縮されたカラーイ
メージデータをＶＲＡＭなどのカラーイメージデータメ
モリ８に格納する。

【００２１】さらに、ＭＭＲ圧縮されたカラーイメージ
データを変更する色番号編集処理手段２５を実行する。
この色番号編集処理手段２５は、表示部１０にカラーイ
メージデータ全部を表示し、カラーイメージデータであ
る図面イメージ１１が正確なイメージとなっているか確
認し、正確性に欠ける場合にはオペレータによる修正操
作に従ってカラーイメージデータを編集する。そして、
この編集結果に基づいて色並び解析結果から得られた設
定色番号を変更する必要があるとき、設定色番号を変更
する。

【００２２】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。先ず、イメージデータ入力機器２は
表示対象物１である例えばイメージ図面１１を撮像し、
Ａ／Ｄ変換によってディジタルカラーイメージデータを
取り出し、バスラインに送出する。

【００２３】ここで、カラーイメージ圧縮処理部４にお
ける少色化処理手段２１は、カラーイメージデータを少
色化処理によって前述したように表示すべき色数を削減
し、その色数で決まるビット数に等しい数の単位プレー
ンメモリ１３，…をもつプレーンメモリ６に各ドットご
とに色番号データを格納する。しかる後、色並び解析処
理手段２２において各ドットの色の並び状態から、各ド
ットの色数やどの色の隣りにどの色がくる確立が高いか
を解析し、図４に示すようにテーブル化する。

【００２４】そして、色番号設定処理手段２３にて、テ
ーブル化された全ドット中で最も多いドット数をもつ第
１の色および当該第１の色に隣合う確立の最も高い第２
の色、さらに第２の色に隣合う確立の最も高い第３の
色、さらにこの第３の色に隣合う確立の最も高い第４の
色，…と順次色番号を設定する。

【００２５】例えば海等の図面の細部を見ると、空色と
白色とのドットが混ざっているが、仮に２５６色表示の
場合、空色を２５６色目「１１１１１１１１」とし、白
色を１色目「００００００００」とするよりも、白色を
１色目「００００００００」、空色を２色目「００００
０００１」とした方が、単位プレーンメモリ１３ごとに
ＭＭＲ圧縮するときに圧縮効率が高くなる。最下位桁
（１桁目）ビットの単位プレーンメモリ１３は「０」と
「１」とが混ざり合って通常の圧縮効率となるが、２桁
目以降のビットの単位プレーンメモリ１３は「０」のみ
となるので、圧縮効率が格段に向上できる。

【００２６】実際の処理としては、前述したようにカラ
ーイメージデータ上の色で最も使用されている色の色番
号を１色目として「００００００００」とし、この色に
隣合う確立の高い順の色を２色目「０００００００１」
とし、３色目「００００００１０」とし、１桁ずつ
「１」をずらしていけば、８色目は「０００００１１
１」となる。このことは、８ビットのうち、４桁目以降
は全て「０」となる。

【００２７】すなわち、第１段階における各色の色番号
の設定は以下のようになる。１色目は各ビット全て
「０」を設定。２色目から９色目は各ビットに「１」が
１桁のみの設定。

【００２８】１０色目から３７色目は各ビットに「１」
が２桁のみの設定。３８色目から９３色目は各ビットに
「１」が３桁のみの設定。９４色目から１６３色目は各
ビットに「１」が４桁のみの設定。

【００２９】１６４色目から２１９色目は各ビットに
「１」が５桁のみの設定。２２０色目から２４７色目は
各ビットに「１」が６桁のみの設定。２４８色目から２
５５色目は各ビットに「１」が７桁のみの設定。

【００３０】２５６色目は各ビット全て「１」の設定。
以上の説明は、色目の色に隣合う確立の最も高い順番に
色番号を設定したものであるが、さらに第２段階として
整理すると次のようになる。

【００３１】この色番号の設定は、前述する１色目に続
く２色目と隣合う確立の高い順番に色番号を設定する。
この際、第１段階で設定した色とは当然並び合う色どう
しの確立が変わるため、各色番号が変わってくるが、第
１段階の設定よりも圧縮効率が図れる色番号であれば、
第２段階の色番号を優先し、その他の番号をずらしてい
く。

【００３２】すなわち、例えば第１段階で１色目が白、
２色目が黒、３色目が赤、４色目が青、５色目が黄と設
定された場合、第２段階では、１色目の白を除いて、黒
を基準にして並び合う確立の高い色を順番に番号設定す
るが、この際，黄が最も黒の隣りにくる確立が高いとす
ると、黄を３色目にし、４色目を赤、５色目を青と番号
をずらした方が第１段階よりも圧縮効率が上がる場合
は、番号を変更するものとする。引き続き、第３段階で
は、３色目に対して実施し、第４、第５と２５５色目ま
で繰り返すことにより、圧縮効率を上げることが可能で
ある。

【００３３】さらに、実際の図面イメージ１１の表示色
の数が少ない場合、例えば６４色まで少色化した場合
は、使用するプレーンを最下位桁から６桁までとして同
様の処理を実施することにより、上位桁ビット（７，８
桁目）が全て「０」となり、データ無しの状態となるの
で、カラーイメージデータメモリ１０に対するデータ量
を大幅に減らすことができる。

【００３４】しかる後、ＭＭＲ圧縮処理手段２３では、
色番号設定処理手段２３による設定色番号をもとに、Ｍ
ＭＲ圧縮を単位プレーンメモリ１３毎に実施する。但
し、少色化処理にて色数を削減すればするほど、上位桁
ビットに「０」が並ぶために、その単位プレーンメモリ
を無視して色番号が使用する単位プレーンメモリのみを
ＭＭＲ圧縮処理するので、色数が少ないほど、表示性能
が向上する。

【００３５】このようにして圧縮したカラーイメージデ
ータをカラーイメージデータメモリ８に格納した後、こ
の格納されたデータに対してカラーイメージデータへの
編集が必要となったとき、色番号編集処理手段２５を実
行する。つまり、ここでは、色並び解析処理手段２４に
おいて得られた色数や隣合う確立の高い順番等の情報に
変更があるとき、つまり色番号を変更したいとき、再度
色番号設定処理を実施し、圧縮効率の向上により再表示
することができる。

【００３６】なお、上記実施の形態では、カラーイメー
ジの地図，図面を想定して説明したが、これらの表示対
象物に限定されない。例えば地図でなくとも、設計図面
や写真その他の図面等でもよい。

【００３７】次に、図５および図６は本発明に係わる圧
縮処理用記憶媒体を説明する図である。図５はカラーイ
メージデータ圧縮装置と圧縮処理用記憶媒体との関係を
示す図、図６は圧縮処理用記憶媒体に記録される圧縮処
理用プログラムを読み取ってコンピュータが実現する機
能のブロック図である。

【００３８】このカラーイメージデータ圧縮装置は、図
１のイメージデータ入力機器２，キーボード，マウス等
の入力機器５を含むデータ入力系と、図１のプレーンメ
モリ６，データバッフア７およびカラーイメージデータ
メモリ８等を含むメモリ系と、表示制御部９および表示
部１０等を含む出力系と、図１の圧縮処理用プログラム
メモリ３に相当する圧縮処理用プログラムを格納する圧
縮処理用記憶媒体３１と、図１のカラーイメージ圧縮処
理部４に相当する機能をもつコンピュータ３２とによっ
て構成されている。

【００３９】この圧縮処理用記憶媒体３１には、図３の
各手段２１〜２４に相当する処理を実行させるための圧
縮処理用プログラムが格納されている。なお、この圧縮
処理用記憶媒体３１としては、例えば磁気ディスク（フ
ロッピーディスク、ハードディスク等）、光ディスク
（ＣＤ−ＲＯＭ，ＤＶＤ等）、半導体メモリ等が用いら
れる。

【００４０】従って、コンピュータ３２は、圧縮処理用
記憶媒体３１の圧縮処理用プログラムを読み取ることに
より、次のような機能を実現する。すなわち、コンピュ
ータ３２は、カラーイメージデータの少色化処理によっ
て例えば１６７７万色の表示色を例えば２５６色に少色
化処理し、各ドットの色番号を８枚の単位プレーンメモ
リ１３，…に格納する少色化処理機能４１と、この少色
化処理機能４１によって少色化された表示色をもつ各ド
ットの色の並び状態を解析し、各ドットの中で最もドッ
ト数の多い色および当該色に隣り合う確立の高い色の順
序を解析する色並び解析機能４２と、この色並び解析機
能４２によって解析されたドット数の多い第１の色およ
びこの第１の色に隣り合う確立の最も高い色を第２の色
とし、この第２の色に隣り合う確立の最も高い色を第３
の色とし、この第３の色に隣合う確立の最も高い色を第
４の色とし，順次色番号を近づけるように設定する色番
号設定処理機能４３と、この設定された色番号のもと
に、各単位プレーンメモリ１３ごとにＭＭＲ圧縮を繰り
返し、この圧縮されたカラーイメージデータをＶＲＡＭ
などのカラーイメージデータメモリ８に順次格納するＭ
ＭＲ圧縮処理機能４４とで構成されている。

【００４１】そして、カラーイメージデータメモリ８に
格納されたＭＭＲ圧縮カラーイメージデータを表示部１
０に表示し、設定色番号を修正編集する必要が生じたと
き、設定色番号を変更する。

【００４２】従って、以上のような圧縮処理用記憶媒体
３１に記録された圧縮処理用プログラムをコンピュータ
３２に読み込ませることにより、ＭＭＲ圧縮の圧縮効率
を高めることができ、カラーイメージデータのデータ量
を低減化することができる。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を奏する。請求項１の発明においては、可
逆データ圧縮形式を用いてカラーイメージデータのデー
タ量を極力少なくでき、また圧縮効率の向上を図ること
ができるカラーイメージデータ圧縮方法を提供できる。

【００４４】請求項２および請求項３の発明において
は、カラーイメージデータのデータ量を極力少なくで
き、また圧縮効率の向上、さらに圧縮処理されたカラー
イメージデータを編集し正確に再表示できる。

【００４５】請求項４の発明においては、圧縮処理用記
録媒体の圧縮処理用プログラムを読み取ることにより、
コンピュータはカラーイメージデータのデータ量の低減
化および圧縮効率の向上を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係わるカラーイメージデータ圧縮装
置の一実施の形態を示す電気的なハード構成図。

【図２】 図１に示すプレーンメモリに対する各ドット
の色番号の格納関係を説明する図。

【図３】 図１に示すカラーイメージ圧縮処理部の処理
動作を説明するフローチャート。

【図４】 各ドットの色の数および隣り合う色の確立の
高さを説明する図。

【図５】 圧縮処理用記録媒体を説明するカラーイメー
ジデータ圧縮装置の概略構成図。

【図６】 コンピュータが圧縮処理用記録媒体の圧縮処
理用プログラムを読み取って機能を実現するブロック
図。

【図７】 従来の不可逆圧縮形式を用いた圧縮処理結果
例を説明する図。

【符号の説明】

４…カラーイメージ圧縮処理部 ６…プレーンメモリ ２１…少色化処理手段 ２２…色並び解析手段 ２３…色番号設定手段 ２４…ＭＭＲ圧縮処理手段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラーイメージデータの少色化処理に
   より所定ビット数からなる色番号をもつ各ドットの色の
   並び状態を解析し、各ドットの中で最もドット数の多い
   色および当該色に隣り合う確立の高い色の順序に色番号
   が近くなるように設定し、圧縮処理を行うようにしたこ
   とを特徴とするカラーイメージデータ圧縮方法。
2. 【請求項２】 カラーイメージデータの少色化処理に
   よって表示色を削減する少色化処理手段と、 この少色化処理手段で削減された表示色をもつ各ドット
   の色の並び状態を解析し、各ドットの中で最もドット数
   の多い色および当該色に隣り合う確立の高い色の順序を
   把握する色並び解析手段と、 この色並び解析手段によって把握される色に隣り合う確
   立の高い色の順序に従って色番号を近づけるように設定
   する色番号設定処理手段と、 この色番号設定処理手段による設定色番号に基づいて前
   記カラーイメージデータをＭＭＲ圧縮処理するＭＭＲ圧
   縮処理手段と、 を備えたことを特徴とするカラーイメージデータ圧縮装
   置。
3. 【請求項３】 カラーイメージデータの少色化処理に
   よって表示色を削減する少色化処理手段と、 この少色化処理手段で削減された表示色をもつ各ドット
   の色の並び状態を解析し、各ドットの中で最もドット数
   の多い色および当該色に隣り合う確立の高い色の順序を
   把握する色並び解析手段と、 この色並び解析手段によって把握される色に隣り合う確
   立の高い色の順序に従って色番号を近づけるように設定
   する色番号設定処理手段と、 この色番号設定処理手段による設定色番号に基づいて前
   記カラーイメージデータをＭＭＲ圧縮処理するＭＭＲ圧
   縮処理手段と、 このＭＭＲ圧縮処理手段で圧縮処理されるカラーイメー
   ジデータを表示し、前記設定色番号の変更を行う色番号
   編集処理手段と、 を備えたことを特徴とするカラーイメージデータ圧縮装
   置。
4. 【請求項４】 カラーイメージデータを圧縮処理する
   ための圧縮処理用プログラムを記録した圧縮処理用記録
   媒体であって、コンピュータに、 前記カラーイメージデータの少色化処理によって表示色
   を削減する少色化処理機能と、 この少色化処理機能によって削減された表示色をもつ各
   ドットの色の並び状態を解析し、各ドットの中で最もド
   ット数の多い色および当該色に隣り合う確立の高い色の
   順序を把握する色並び解析機能と、 この色並び解析機能によって把握される色に隣り合う確
   立の高い色の順序に従って色番号を近づけるように設定
   する色番号設定処理機能と、 この色番号設定処理機能による設定色番号に基づいて前
   記カラーイメージデータをＭＭＲ圧縮処理するＭＭＲ圧
   縮処理機能と、 を実行させるための圧縮処理用プログラムを記録したこ
   とを特徴とする圧縮処理用記憶媒体。