JPH11112267A - 圧電振動子の実装構造および圧電振動子の実装方法 - Google Patents

圧電振動子の実装構造および圧電振動子の実装方法

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JPH11112267A
JPH11112267A JP9266684A JP26668497A JPH11112267A JP H11112267 A JPH11112267 A JP H11112267A JP 9266684 A JP9266684 A JP 9266684A JP 26668497 A JP26668497 A JP 26668497A JP H11112267 A JPH11112267 A JP H11112267A
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piezoelectric substrate
piezoelectric
terminal
electrode
conductive elastic
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JP9266684A
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English (en)
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Takeshi Koiso
磯 武 小
Shusaku Takagi
木 周 作 高
Mitsunobu Yoshida
田 光 伸 吉
Hiroshi Watanabe
辺 洋 渡
Masamitsu Tanaka
中 正 光 田
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属端子と導電性弾性支持部材の位置がずれ
ることがなく、金属端子と導電支持体と圧電基板の電極
との間の十分な接触を常に確保することが可能で、良好
な振動状態を確保でき、圧電振動子としての機能を十分
に発揮することが可能な圧電振動子の実装構造および圧
電振動子の実装方法を提供する。 【解決手段】 ケース22,24の圧電基板収容部側に
突設した複数の突起82〜99を、外部取り出し端子5
0,60,70に形成した複数の貫通孔52a,54
a,58,62a,64a,68,72a,78に挿通
するとともに、これら突起のうち少なくとも一つの突起
の外部取り出し端子の貫通孔から突設する先端部を、導
電性弾性支持部材28A〜28Eに形成した貫通孔29
A〜29Eに貫入して、前記圧電基板30をケースに収
容した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子の実装
構造および圧電振動子の実装方法、ならびに圧電振動子
部品に関し、特に圧電トランスに関し、特に圧電トラン
スの実装構造および圧電トランスの実装方法、ならびに
圧電トランス部品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯情報端末や携帯通信機器に代
表される電子機器の小型化に伴って、電子部品に対し
て、従来と性能、品質を低下させずに小型化、軽薄化が
求められている。このことは、例えば、圧電共振子、圧
電トランス、圧電ジャイロ、圧電ブザー、圧電アクチュ
エータなどの圧電振動子部品についても同様である。
【0003】例えば、ノート型パーソナルコンピュータ
などの液晶ディスプレー(LCD)パネルを搭載した携
帯機器では、小型化、消費電力の省力化が強く望まれて
いる。この液晶ディスプレーパネルのバックライトとし
て広く用いられている冷陰極管(CFL)は、点灯開始
時には、1kV以上の高電圧が必要であり、また、連続
点灯している際にも、数百V程度の高電圧が必要であ
る。そのため、これに用いるトランスとして、小型であ
り高効率が実現可能な圧電トランスが脚光を浴び、実用
化され始めている。
【0004】このような、小型で高効率な圧電振動子部
品を組み立てる際に、構造が簡単で容易に組み立てられ
るように、金属端子と導電性弾性支持部材を用いた圧電
振動子の実装方法が提案されている。例えば、圧電トラ
ンスの実装方法として、図6に示したような方法が用い
られている。
【0005】すなわち、圧電トランスは圧電セラミック
からなる圧電基板に、一次領域と二次領域とを設け、一
次側を励振することにより圧電基板で発生する共振を利
用して二次側から変換した電圧を取り出すことができる
ようになっている。このような圧電トランス1は、図6
に示したように、圧電基板2とその表面に形成された一
次領域2a、2bと二次領域3と、それぞれの電極と外
部とを電気接続する取り出し電極4、5、6とを有して
いる。そして、圧電基板2は、外部取り出し端子として
機能する金属端子7,8,9とゴム状の導電性弾性体か
らなる導電支持部材10を介して、上下一対の収納ケー
ス11,12で挟み込むようにして、収納ケース内に収
納され、その姿勢で回路基板に実装されている。このよ
うな圧電トランスは、電磁トランスのように、厚みのあ
る磁性体にコイルを巻く形状に比べて、薄型化が可能に
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
圧電トランスを製造する場合、生産工程において、圧電
基板2を、金属端子7〜9と導電支持部材10を介し
て、収納ケース11,12で挟み込み、両ケースを嵌合
させる際に、金属端子7〜9と導電支持部材10の位置
がすれてしまうおそれがある。
【0007】このように金属端子と導電支持部材の位置
がずれてしまうと、例えば、圧電トランスの場合、圧電
基板の振動方向の共振振動の節点(ノード(node)点)に
沿った線上(表面)に導電支持部材10が位置しなくな
るため、共振振動が阻害されて、良好な振動状態を維持
することが困難となってしまい、効率や昇圧比の低下に
つながるなど、圧電振動子としての機能を十分に発揮で
きなくなる。また、電気的接触不良となり、電気的接続
が大きく損なわれ、例えば、圧電トランスの場合には、
トランスとしての機能が失われるなど、圧電振動子とし
て所望の電気的性能が得られなくなる虞れがあった。し
かも、このような圧電振動子部品は、一般に動的環境で
使用される携帯機器に組み込まれることが多いため、使
用時にも衝撃によって、金属端子と導電支持部材の位置
がずれてしまうおそれがありより改善が求められてい
る。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みなされた
ものであって、生産工程時において、あるいは使用時に
衝撃が加えられた場合であっても、金属端子と導電性弾
性支持部材の位置がずれることがなく、金属端子と導電
支持体と圧電基板の電極との間の十分な接触を常に確保
することが可能で、良好な振動状態を確保でき、圧電振
動子としての機能を十分に発揮することが可能な圧電振
動子の実装構造および圧電振動子の実装方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題および目的を達成するために発
明なされたものであって、本発明の圧電振動子の実装構
造は、圧電基板と、該圧電基板を収容して保持するケー
スと、前記圧電基板の電極と電気的に接続された外部取
り出し端子と、前記圧電基板の電極と外部取り出し端子
との間に介装され、圧電基板を支持するとともに圧電基
板の電極と外部取り出し端子との電気的接続をなす導電
性弾性支持部材とを備えた圧電振動子の実装構造であっ
て、前記ケースの圧電基板収容部側に突設した複数の突
起を、前記外部取り出し端子に形成した複数の貫通孔に
挿通するとともに、前記突起のうち少なくとも一つの突
起の前記外部取り出し端子の貫通孔から突設する先端部
を、前記導電性弾性支持部材に形成した貫通孔に貫入し
て、前記圧電基板をケースに収容したことを特徴とす
る。
【0010】また、本発明の圧電振動子の実装方法は、
圧電基板と、該圧電基板を収容して保持するケースと、
前記圧電基板の電極と電気的に接続された外部取り出し
端子と、前記圧電基板の電極と外部取り出し端子との間
に介装され、圧電基板を支持するとともに圧電基板の電
極と外部取り出し端子との電気的接続をなす導電性弾性
支持部材とを備えた圧電振動子の実装方法であって、前
記ケースの圧電基板収容部側に複数の突起を突設し、前
記外部取り出し端子に前記突起を挿通する複数の貫通孔
を形成し、前記導電性弾性支持部材に貫通孔を形成し、
前記ケースの複数の突起を、前記外部取り出し端子の貫
通孔に挿通するとともに、前記突起のうち少なくとも一
つの突起の前記外部取り出し端子の貫通孔から突設する
先端部を、前記導電性弾性支持部材に形成した貫通孔に
貫入して、前記圧電基板をケースに収容することを特徴
とする。
【0011】このような構成によれば、圧電基板を収容
した分割体からなるケースの嵌合端面間を挟持すること
ができるので、ケースの振動を抑えることができる。ま
た、本発明では、前記外部取り出し端子の係止片が当接
するケースの壁面に凹所を形成し、該凹所内に前記係止
片の一部を収容するようにしたことが好ましい。
【0012】このような構成によれば、ケースの圧電基
板収容部側に突設した突起を、外部取り出し端子に形成
した貫通孔に挿通することによって、外部取り出し部材
の位置決めを行うことができ、またこの突起の外部取り
出し端子の貫通孔から突設する先端部を導電性弾性支持
部材に形成した貫通孔に貫入することによって、導電性
弾性支持部材の位置決めを簡単に行える。しかも、この
突起が外部取り出し部材および導電性弾性支持部材の貫
通孔に貫入して、これらの部材を保持することになるの
で、生産工程において、また、使用時に衝撃が加えられ
た場合であっても、金属端子と導電性弾性支持部材の位
置がずれることがなく、金属端子と導電支持体と圧電基
板の電極との間の十分な接触を常に確保することが可能
で、良好な振動状態を確保でき、圧電振動子としての機
能を十分に発揮することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
圧電振動子の実装構造を圧電トランスに適用した分解斜
視図、図2(A)は、図1の圧電トランスを組み立てた
状態を示す長手方向の断面図、図2(B)は、図1の圧
電トランスの振幅を示すグラフである。
【0014】図1において、20は、全体で本発明の圧
電振動子の実装構造である圧電トランスを示している。
圧電トランス20は、上下一対の箱体形状の上側外装ケ
ース22と下側外装ケース24を有しており、この上側
外装ケース22と下側外装ケース24とは、図示しない
が、その端縁部に係合突起と係合孔部がそれぞれ設けら
れており、これによって両ケースを係合固定できるよう
になっている。この上側外装ケース22と下側外装ケー
ス24で構成される収容部26内には、矩形状の圧電基
板30が装着されるようになっている。
【0015】この圧電基板30は、圧電セラミックから
なる圧電板32の表面にスクリーン印刷などによって銀
電極をその表面に形成した「分極反転Rosen型圧電
トランス」を用いている。具体的には、圧電基板30
は、その両面に上下4カ所の一次側電極である入力電極
34A〜34Dが形成されているとともに、図1におい
て右側下端には、幅方向に二次側電極である出力電極3
6が形成されている。
【0016】この圧電基板には、図2(A)の矢印に示
したようにあらかじめ分極させておく。すなわち、電極
34Aと34Cとの間は厚さ方向下向きに分極され、電
極34Bと34Dの間は、厚さ方向上向きに分極され、
さらに、残りの部分、すなわち一次側電極よりも図にお
いて右側の部分は、長手方向に分極されている。
【0017】このように構成されることによって、電極
34Aと34Cとの間の部分によって励振される共振
と、電極34Bと34Dの間の部分によって励振される
共振とが相互に共振を増大されるようになっている。す
なわち、電極34Aと34Cとの間、および電極34B
と34Dの間に交流の入力電圧を印加することにより、
圧電振動が生じる。そして、出力側には電力変換(昇
圧)された電圧が発生し、これを出力電極36から取り
出すようになっている。
【0018】ところで、圧電トランスは機械振動を介し
てエネルギーの伝送を行うため、圧電トランスの駆動に
際して、圧電効果により励振される機械的振動を阻害し
ないように圧電トランス(圧電基板30)を支持する必
要がある。圧電基板の機械振動は定在波モードになって
おり、図2(B)に示したように振動の節点40、4
2、44が存在するので、この振動の節点部分で支持す
れば、圧電基板30の機械振動の阻害を最小にすること
ができる。
【0019】従って、本発明の圧電トランス20では、
この節点42、44部分において、導電支持部材28を
配置している。すなわち、上側外装ケース22の内側に
は、銅などの導電金属からなる外部取り出し端子を構成
するリード端子50が付設されており、節点42、44
部分に該当する箇所にこのリード端子50の接点部分5
2、54が位置するようになっている。同様に、下側外
装ケース24の内側にもリード端子60が付設されてお
り、節点42、44部分に該当する箇所にこのリード端
子60の接点部分62、64が位置するようになってい
る。なお、符号56、66はそれぞれ、リード端子5
0、60の取り出し部である。
【0020】そして、リード端子50の接点部分52、
54と、圧電基板30の入力電極34A、34Bの節点
42、44部分に該当する箇所との間に、それぞれ導電
支持部材28A、28Bが配設され、同様にして、リー
ド端子60の接点部分62、64と、圧電基板30の入
力電極34C、34Dの節点42、44部分に該当する
箇所との間に、それぞれ導電支持部材28C、28Dが
配設されており、これによって圧電基板30が支持固定
されているとともに、電極の取り出しができるようにな
っている。
【0021】一方、圧電基板の出力電極36は、下側外
装ケース24の右側端部に付設されたリード端子70の
接点部分72と出力電極36との間に配設された導電支
持部材28を介して、リード端子70に接続され、取り
出し部76によって外装ケース外部に取り出されてい
る。
【0022】また、上側外装ケース22の圧電基板収容
部側22aには、圧電基板30の入力電極34A、34
Bの節点42、44部分に該当する位置に円柱状の突起
82,84が突設されているとともに、リード端子50
の基端部に相当する位置に円柱状の突起86が突設され
ている。そして、これらの突起に対応して、リード端子
50の接点部分52,54にそれぞれ貫通孔52a、5
4aが形成されているとともに、リード端子50の基端
部に貫通孔58が形成されている。さらに、これらの突
起82,84に対応して、導電支持部材28A、28B
に貫通孔29A,29Bが形成されている。
【0023】同様に、下側外装ケース24の圧電基板収
容部側24aには、圧電基板30の入力電極34C、3
4Dの節点42、44部分に該当する位置に円柱状の突
起92,94が突設されているとともに、リード端子6
0の基端部に相当する位置に円柱状の突起96が突設さ
れている。そして、これらの突起に対応して、リード端
子60の接点部分62,64にそれぞれ貫通孔62a、
64aが形成されているとともに、リード端子50の基
端部に貫通孔58が形成されている。さらに、これらの
突起92,94に対応して、導電支持部材28C、28
Dに貫通孔29C,29Dが形成されている。
【0024】さらに、下側外装ケース24の圧電基板収
容部側24aには、リード端子70の接点部分72、リ
ード端子70の基端部に相当する位置にそれぞれ、突起
98,99が突設されている。そして、これらの突起に
対応して、リード端子70にそれぞれ、貫通孔72a、
78が形成されているとともに、導電性支持部材28E
にも貫通孔29Eが形成されている。
【0025】なお、これらのリード端子50,60,7
0に設けられる接点部分の貫通孔52a,54a,62
a、64a、72aの寸法は、導電支持体28の寸法よ
りも小さくするのが好ましい。また、これらの接点部分
の突起82、84,86、92,94,98の長さは、
図2に示したように、突起をそれぞれの導電支持体の貫
通孔に貫入して圧電トランスを組み立てた際に、圧電基
板30の電極34A〜34D、36に当接しない寸法と
するのが、組立の際および使用時に電極を損傷せず、振
動を阻害しないために好ましい。
【0026】また、導電支持体28は、圧電基板の振動
を阻害せず性能を劣化させずに支持固定できる弾性(ゴ
ム硬度)を有するように、主材としてEPゴム、ブチル
ゴム、EPDM、ウレタン等が使用可能であるが、特に
圧電基板21との接触面での耐摩耗性、耐摩擦性、密着
性の点から、シリコーンゴムを用いることが好ましい。
また、導電性を付与する手段としては、導電性材料を主
剤に混入する方法を用いてもよいし、またはビーズ状、
ファイバー状、フレーク状のいずれかの形状を有するガ
ラス粒子またはプラスチック粒子の表面に導電性材料を
コーティングしたものを用いてもよい。これらのガラス
粒子またはプラスチック粒子は中空状であってもよい。
導電性材料としては、カーボンやグラファイト、その他
導電性を有する金属等が使用可能であり、これらを1種
若しくは2種以上を選択して用いても良い。特にその中
でも、電気伝導度と信頼性の点からAg、Ag−Pd、
Auのいずれかを用いることが好ましく、特にAgが好
ましい。また、弾性率と導電率の点から主剤と導電性材
料の配合比としては、例えば、主剤のシリコーンゴムに
対して、導電性材料としてAgを55〜95wt%の割
合で混入させるのが好ましい。この場合、シリコーンゴ
ムにAgを混入して導電支持体28を構成するには、射
出成形や押出成形等通常の成形方法を用いれば良い。な
お、導電支持体28の厚さは特に限定されないが、0.
3mm〜2mmの範囲にあれば十分である。また、導電
支持体の形状は、特に限定されないが、円筒状または角
柱が好ましいが、圧電基板の幅とほぼ同じ長さを有する
板形状でもよい。
【0027】このように構成される圧電トランス20を
実装するには、上側外装ケース22の圧電基板収容部側
22aに突設する突起82,84、86をそれぞれ、リ
ード端子50の貫通孔52a、54a、58に挿通する
とともに、これらの貫通孔52a、54aから突設する
突起82,84の先端部分をそれぞれ、導電性弾性支持
部材28A,28Bに設けた貫通孔29A,29Bに貫
入させて位置決めを行う。
【0028】同様にして、下側外装ケース24の圧電基
板収容部側24aに突設する突起92,94、96をそ
れぞれ、リード端子60の貫通孔62a、64a、68
に挿通するとともに、これらの貫通孔62a、64aか
ら突設する突起92,94の先端部分をそれぞれ、導電
性弾性支持部材28C,28Dに設けた貫通孔29C,
29Dに貫入させて位置決めを行う。
【0029】さらに、下側外装ケース24の圧電基板収
容部側24aに突設した突起98,99をそれぞれ、リ
ード端子70の貫通孔72a、78に挿通するととも
に、貫通孔72aから突設する突起98の先端部分を導
電性支持部材28Eの貫通孔29Eに貫入させて位置決
めを行う。
【0030】この状態で、上側外装ケース22と下側外
装ケース24とを圧電基板30を挟み込むように嵌合し
て、圧電トランス20が組み立てられる。なお、図2に
示したように、リード端子50,60,70の貫通孔5
8,68,99に、それぞれ突起86,96,99を挿
通した後、これらの貫通孔から突出する突起の先端部分
を、例えば、半田ごてなどで融着して固定することによ
って、これらのリード端子が抜け落ちたり、移動するの
を防止することができる。
【0031】また、このように圧電トランス20を製造
するには、導電支持部材28を圧電基板30側に固定し
てから組み立てる方法、上下ケース22、24側に固定
してから圧電基板30を挟むように組み立てる方法、上
側ケース22または下側ケース24から順に、導電支持
部材10、圧電基板30、導電支持部材10、およびケ
ースと組み立てていく方法がある。
【0032】このように構成することによって、ケース
の圧電基板収容部側に突設した突起を、外部取り出し端
子に形成した貫通孔に挿通することによって、外部取り
出し部材の位置決めを行うことができ、またこの突起の
外部取り出し端子の貫通孔から突設する先端部を導電性
弾性支持部材に形成した貫通孔に貫入することによっ
て、導電性弾性支持部材の位置決めを簡単に行える。し
かも、この突起が外部取り出し部材および導電性弾性支
持部材の貫通孔に貫入して、これらの部材を保持するこ
とになるので、生産工程において、また、使用時に衝撃
が加えられた場合であっても、金属端子と導電性弾性支
持部材の位置がずれることがなく、振動の節点において
支持でき、金属端子と導電支持体と圧電基板の電極との
間の十分な接触を常に確保することが可能で、良好な振
動状態を確保でき、圧電振動子としての機能を十分に発
揮することが可能となる。
【0033】なお、上記実施例においては、突起82〜
99の形状を円柱形状としたが、その形状は変更可能で
ある。また、リード端子の貫通孔の形状は、これらの突
起の形状に併せて、例えば、図3に示したように、貫通
孔108のように楕円形の貫通孔としたリード端子10
0を用いたり、図4に示したように、貫通孔118のよ
うに星形状の貫通孔としたリード端子110を用いるこ
とによって、リード端子の位置ずれの防止をより確実に
することができる。なお、図3および図4中、接点に位
置する貫通孔102,104,112,114は、円形
としたが、勿論、これらの貫通孔も種々変更可能であ
る。
【0034】さらに、リード端子120のように、リー
ド端子に導電性弾性部材28が接触する部分の貫通孔1
22,124の形状を、図5に示したように、貫通孔の
周囲に鋭利な複数の突起部分を有するような形状とする
ことによって、リード端子と導電性弾性部材28の位置
の固定と電気的接触を確実にすることが可能である。
【0035】また、上記実施例では、リード端子50,
60,70の一端部が全て外装ケース22,24から外
部に取り出されるものを示したが、これらリード端子が
全て外装ケース内に収納されるタイプにも適用可能であ
る。
【0036】また、外装ケース22,24は、2つに分
割されていない場合にも適用可能である。さらに、上記
実施例におけるリード端子50,60,70は、金属に
限定されず、導電性を有していれば、有機材料あるいは
これらの複合した材料から形成されていても良い。
【0037】また、上記実施例は、圧電部品の一例とし
て、圧電トランスを例にして説明したが、圧電部品は圧
電トランスに何ら限定されず、圧電ジャイロ、圧電ブザ
ー、圧電モータ、圧電アクチュエータ等の様々な部品に
適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧電
振動子の実装構造および実装方法によれば、ケースの圧
電基板収容部側に突設した突起を、外部取り出し端子に
形成した貫通孔に挿通することによって、外部取り出し
部材の位置決めを行うことができ、またこの突起の外部
取り出し端子の貫通孔から突設する先端部を導電性弾性
支持部材に形成した貫通孔に貫入することによって、導
電性弾性支持部材の位置決めを簡単に行える。
【0039】しかも、この突起が外部取り出し部材およ
び導電性弾性支持部材の貫通孔に貫入して、これらの部
材を保持することになるので、生産工程において、ま
た、使用時に衝撃が加えられた場合であっても、金属端
子と導電性弾性支持部材の位置がずれることがなく、振
動の節点において支持でき、金属端子と導電支持体と圧
電基板の電極との間の十分な接触を常に確保することが
可能で、良好な振動状態を確保でき、圧電振動子として
の機能を十分に発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の圧電振動子の実装構造を圧電
トランスに適用した分解斜視図である。
【図2】図2(A)は、図1の圧電トランスを組み立て
た状態を示す長手方向の断面図、図2(B)は、図1の
圧電トランスの振幅を示すグラフである。
【図3】図3は、本発明に用いるリード端子の他の実施
例を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明に用いるリード端子のさらに他
の実施例を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明に用いるリード端子のさらに他
の実施例を示す斜視図である。
【図6】図6は、従来の圧電トランスの組立状態を説明
する分解斜視図である。
【符号の説明】
20・・・・圧電トランス 22・・・・上側外装ケース 24・・・・下側外装ケース 26・・・・収容部 28A〜28E・・・・導電支持部材 29A〜29E・・・・貫通孔 30・・・・圧電基板 32・・・・圧電板 34A〜34D・・・・入力電極 36・・・・出力電極 50,60,70・・・・リード端子 52a,54a,58,62a,64a,68,72
a,78・・・・貫通孔 82,84,86,92,94,96,98,99・・・・
突起
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03H 9/17 H01L 41/08 A (72)発明者 渡 辺 洋 千葉県袖ヶ浦市長浦字拓二号580番32 三 井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 田 中 正 光 千葉県袖ヶ浦市長浦字拓二号580番32 三 井石油化学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、該圧電基板を収容して保持
    するケースと、前記圧電基板の電極と電気的に接続され
    た外部取り出し端子と、前記圧電基板の電極と外部取り
    出し端子との間に介装され、圧電基板を支持するととも
    に圧電基板の電極と外部取り出し端子との電気的接続を
    なす導電性弾性支持部材とを備えた圧電振動子の実装構
    造であって、 前記ケースの圧電基板収容部側に突設した複数の突起
    を、前記外部取り出し端子に形成した複数の貫通孔に挿
    通するとともに、 前記突起のうち少なくとも一つの突起の前記外部取り出
    し端子の貫通孔から突設する先端部を、前記導電性弾性
    支持部材に形成した貫通孔に貫入して、前記圧電基板を
    ケースに収容したことを特徴とする圧電振動子の実装構
    造。
  2. 【請求項2】 圧電基板と、該圧電基板を収容して保持
    するケースと、前記圧電基板の電極と電気的に接続され
    た外部取り出し端子と、前記圧電基板の電極と外部取り
    出し端子との間に介装され、圧電基板を支持するととも
    に圧電基板の電極と外部取り出し端子との電気的接続を
    なす導電性弾性支持部材とを備えた圧電振動子の実装方
    法であって、 前記ケースの圧電基板収容部側に複数の突起を突設し、 前記外部取り出し端子に前記突起を挿通する複数の貫通
    孔を形成し、 前記導電性弾性支持部材に貫通孔を形成し、 前記ケースの複数の突起を、前記外部取り出し端子の貫
    通孔に挿通するとともに、 前記突起のうち少なくとも一つの突起の前記外部取り出
    し端子の貫通孔から突設する先端部を、前記導電性弾性
    支持部材に形成した貫通孔に貫入して、前記圧電基板を
    ケースに収容することを特徴とする圧電振動子の実装方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6140748A (en) * 1999-03-18 2000-10-31 Board Of Regents Of The University Of Nebraska High voltage sensitivity coriolis force driven peizoelectric transformer-gryoscope system, and method of use
KR20010021054A (ko) * 1999-07-05 2001-03-15 무라타 야스타카 압전 공진자의 지지 부재, 및 전자 부품, 래더 필터, 및통신기기

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US6140748A (en) * 1999-03-18 2000-10-31 Board Of Regents Of The University Of Nebraska High voltage sensitivity coriolis force driven peizoelectric transformer-gryoscope system, and method of use
KR20010021054A (ko) * 1999-07-05 2001-03-15 무라타 야스타카 압전 공진자의 지지 부재, 및 전자 부품, 래더 필터, 및통신기기

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