JPH11111813A - 被処理体の位置決め装置 - Google Patents

被処理体の位置決め装置

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JPH11111813A
JPH11111813A JP28606997A JP28606997A JPH11111813A JP H11111813 A JPH11111813 A JP H11111813A JP 28606997 A JP28606997 A JP 28606997A JP 28606997 A JP28606997 A JP 28606997A JP H11111813 A JPH11111813 A JP H11111813A
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JP
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positioning
wafer
cassette
processed
pair
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JP28606997A
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English (en)
Inventor
Osamu Tanigawa
修 谷川
Kenichi Yamaga
健一 山賀
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理体の位置決め(センタリング)とマッ
ピング操作を同時に行なうことができる被処理体の位置
決め装置を提供する。 【解決手段】 処理装置10の搬入搬出部26に設けら
れ、複数の被処理体Wを所定のピッチで上下に多段に載
置することができるカセット2内の被処理体の位置決め
を行なう被処理体の位置決め装置において、前記搬入搬
出部に横置きされた前記カセットに対して、その前後方
向から接近及び離間可能に設けられた一対の位置決め部
材32A.32Bと、この位置決め部材に前記カセット
の各段毎に対応させて設けられて被処理体の存否を認識
する非接触センサ手段34と、前記一対の位置決め部材
を、搬入搬出位置へ出没させる出没機構36とを備える
ように構成する。これにより、被処理体のセンタリング
とマッピングを同時に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等に
所定の処理を施す処理装置の搬入搬出部に設けられる被
処理体の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウエハ等に所定の処理を
施す処理装置に対して、半導体ウエハを搬入したり、処
理済みのウエハをこれより搬出したりする場合には、複
数枚のウエハを一度に収容できる収納容器としてカセッ
ト(キャリアとも称される)が用いられる。半導体ウエ
ハは、複数枚ずつカセットに収容された状態でオペレー
タや自動搬送車により処理装置間を搬送され、各処理装
置の搬入搬出部にこのカセットを横置きで、或いは縦置
きで載置し、そして、処理装置側の搬送アームが、この
カセット内から1枚ずつ或いは、複数枚ずつウエハを取
り出して処理装置内に取り込んで行くことになる。
【0003】この場合、ウエハがカセット内の定位置に
あるとは限らず、搬送途中や搬入搬出部へ設置する際な
どの僅かな衝撃でウエハが位置ずれを起こす場合があ
る。許容量以上の位置ずれを起こした状態で搬送アーム
を駆動するとウエハの受け渡しに失敗してウエハに破損
を生ずることがある。また、カセット内の各段に全てウ
エハが収容されているとは限らず、処理の都合上、キャ
リア内にて部分的にウエハが抜けている場合もあり、こ
のウエハ抜けの情報を処理に先立って処理装置側に伝え
なければならない。このために、カセットが搬入搬出部
に載置されると、キャリア内のウエハの位置決めと、ウ
エハの存在状態を調べるマッピングが行なわれる。尚、
キャリアを搬入搬出部に縦置きにする場合、すなわち、
キャリアの開口部を上にしてウエハを立てて載置する場
合には、ウエハは自重でキャリア内に位置決めされるの
で、マッピング操作のみが必要となる。
【0004】図10はカセットの一例を示す斜視図、図
11はカセットを示す断面図である。カセット2は、全
体がコンタミが発生し難く、且つパーティクルも発生し
難い樹脂、例えばテフロン樹脂により形成される。この
前方にはウエハの搬入搬出を行なう前方開口部4が形成
され、これと反対側の後方には後方開口部6が形成され
る。このカセット2の内部側壁の両側には、収容方向に
沿って延在される幅狭の棚部8が多段に設けられてお
り、これにウエハWの縁部を支持させて、ウエハを保持
するようになっている。カセット2内には、8インチウ
エハの場合では、例えば25枚のウエハが収容でき、1
2インチウエハの場合には、例えば13枚或いは25枚
ウエハを収容できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば8インチウエハ
の場合には、規約上、カセットはその前方開口部4が上
向き状態となる縦置きにされるので、各ウエハは垂直に
なる向きに立てられることになって前述のように自重で
整列し、すなわち位置決め或いはセンタリングし、これ
に光学センサが接近してマッピングが行なわれる(特開
平1−230246号公報等)。これに対して、12イ
ンチウエハの場合には、規約上、カセットは、その前方
開口部4が横向き状態となる横置きにされるので、各ウ
エハは水平状態となり、このため、僅かな衝撃でウエハ
Wがカセット2内の棚部を滑って位置ずれを生ずる場合
がある。この場合、ウエハに、搬送アームに許される許
容量以上の位置ずれが生ずるとウエハの搬送に支障が生
ずるので、搬送アームによる搬送に先立って、カセット
内のウエハのセンタリング、すなわち位置決めを行な
い、その後、各棚部8におけるウエハの存否を確認する
マッピングを行なわなければならない。
【0006】このように、カセット横置きの場合には、
ウエハの位置決め操作とマッピング操作を2つの別工程
で行わればならず、装置構成が複雑化するのみならず、
全体の操作完了までに時間も要するといった不都合があ
った。本発明は、以上のような問題点に着目し、これを
有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的
は、被処理体の位置決め(センタリング)とマッピング
操作を同時に行なうことができる被処理体の位置決め装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、処理装置の搬入搬出部に設けられ、複
数の被処理体を所定のピッチで上下に多段に載置するこ
とができるカセット内の被処理体の位置決めを行なう被
処理体の位置決め装置において、前記搬入搬出部に横置
きされた前記カセットに対して、その前後方向から接近
及び離間可能に設けられた一対の位置決め部材と、この
位置決め部材に前記カセットの各段毎に対応させて設け
られて被処理体の存否を認識する非接触センサ手段と、
前記一対の位置決め部材を、搬入搬出位置へ出没させる
出没機構とを備えるように構成したものである。これに
より、カセットが処理装置の搬入搬出部に横置きで設置
されると、出没機構が動作して、一対の位置決め部材を
カセットが設置された場所まで移動し、そして、一対の
位置決め部材がカセットの前後方向からこれを挟み込む
よう互いに接近する方向へ動作する。この時、被処理体
が位置ずれしていた場合には、被処理体にいずれかの位
置決め部材が接触してこれを押し動かして元の適正な位
置にセンタリングする。これと同時に、位置決め部材に
設けていた非接触センサ手段がカセットの各段毎に被処
理体の存否を確認し、このマッピングを行なうことにな
る。
【0008】この場合、上記位置決め部材には、両部材
が所定の位置で停止するためのストッパを設けておき、
被処理体に全く位置ずれが生じていない時には、位置決
め部材は、被処理体と接触することなく、停止するよう
になっている。また、位置決め部材は、各部材に少なく
とも1つ以上の被処理体接触部を有し、これは全体で、
少なくとも3つ以上設けられている。位置ずれしている
被処理体は、この被処理体接触部と接触して動かされ、
センタリングが行なわれる。更に、非接触センサ手段
は、カセットの各段に対応させて設けられる発光素子と
受光素子よりなり、これらの間に被処理体が進入した時
に光路が遮断されて、その存否を確認することができ
る。また、出没機構は、搬入搬出部の長手方向に沿って
移動可能になされており、不使用時には、位置決め部材
を側部に退避させておく。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る被処理体の
位置決め装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。図1は本発明の位置決め装置を設けた処理装置の一
例を示す概略構成図、図2は本発明の位置決め装置を示
す斜視図、図3は図2に示す位置決め装置の平面図、図
4は一方の位置決め部材を示す平面図、図5は他方の位
置決め部材を示す平面図、図6はキャリアに対して位置
決め部材が接近する状態を示す図である。
【0010】ここでは処理装置としてバッチ式の縦型熱
処理装置10を例にとって説明する。この熱処理装置1
0は、下端が開放されて真空引き可能になされた円筒体
状の石英製処理容器12を有しており、この周囲を囲ん
で断熱材14と加熱ヒータ16を設けて加熱炉を構成し
ている。この処理容器12の下方には、石英製のウエハ
ボート18が、昇降機構20により昇降可能に配置され
ており、このウエハボート18には、被処理体としての
半導体ウエハWを上下方向に多段に所定のピッチで支持
し得るようになっている。従って、この昇降機構20を
駆動することによって処理容器12内へウエハボート1
8をロードして容器内を密封したり、これよりアンロー
ドできるようになっている。
【0011】この降下位置におけるウエハボート18の
側部には、多関節アームよりなる搬送アーム22が屈
伸、旋回及び上下動可能に設けられており、この前方の
搬入搬出部26に設置したカセット2との間で、ウエハ
Wの受け渡しを行なうようになっている。この搬入搬出
部26には、カセット2を載置するための細長い載置テ
ーブル28が水平に設けられている。この載置テーブル
28上の所定の位置に、カセット2が、その前方開口部
4を装置内側に向け、後方開口部6を装置外側に向けて
横置きで載置される。そして、この熱処理装置10の全
体は、筐体24により囲まれており、搬入搬出部26の
前方は、図示しない扉により開閉可能になされている。
【0012】そして、この搬入搬出部26に本発明の位
置決め装置30が設けられる。この位置決め装置30
は、図2及び図3にも示すように載置テーブル28を幅
方向に挟むように設けられた一対の位置決め部材32
A、32Bと、一方の位置決め部材32Aに設けられた
非接触センサ手段34と、位置決め部材32A、32B
を搬入搬出位置へ出没させる出没機構36とにより、主
に構成される。具体的には、上記位置決め部材32A、
32Bは、載置テーブル28の下方に、その幅方向に沿
って設けた基台38上に起立されている。この基台38
には載置テーブル28の幅方向に延びる一対のY方向案
内レール40A、40Bが設けられており、このレール
40A、40Bに、上記各位置決め部材32A、32B
を跨ぐようにして嵌装させてレール40A、40Bに沿
ってスライド自在としている。
【0013】また、載置テーブル28の側部下方には、
載置テーブル28の長手方向に沿って一対のX方向案内
レール42、42が設けられており、このX方向案内レ
ール42、42には、上記基台38の下面の両端に固定
したスライド部材44が摺動可能に嵌装されており、こ
の基台38の全体を、X方向案内レール42、42に沿
って移動可能としている。そして、上記出没機構36
は、装置側に固定されたシリンダ型のアクチュエータよ
りなり、そのシリンダロッド46を上記基台38の中央
部に連結して、この基台38を必要に応じてスライドさ
せて所定の位置、すなわちウエハの搬入搬出位置に出没
させるようになっている。尚、この出没機構36はシリ
ンダ型のアクチュエータに替えて、スクリューボールネ
ジ機構等の他の機構を用いてもよい。
【0014】一方、上記基台38の上面にも、その長手
方向に沿って設けた一対のシリンダ型のアクチュエータ
48A、48Bが固設されており、各シリンダロッド5
0A、50Bは、それぞれ一対の位置決め部材32A、
32Bに連結されており、各部材362A、32Bを必
要に応じて同期させて動かすことにより、互いに接近及
び離間自在としている。そして、位置決め部材32A、
32BがスライドするY方向案内レール40A、40B
の内側先端には、ピン状のストッパ部材52A、52B
が設けられており、ここで位置決め部材32A、32B
を停止し得るようになっている。この停止位置は、後述
するように位置ずれのない円板状の半導体ウエハを、そ
の両側から僅かな間隙を残して挟み込むような位置に設
定されている。
【0015】尚、上記シリンダ型のアクチュエータ48
A、48Bも、スクリューボールネジ機構等の他のアク
チュエータに替えてもよい。上記一対の位置決め部材3
2A、32Bの内、一方、図示例では装置内側の位置決
め部材32Aの対向面には、所定の間隔を隔てて高さ方
向に沿ってカセットの高さと同じ程度の長さの一対の被
処理体接触部54、54が設けられている。この接触部
54、54は、ウエハWと直接接触する部分であり、ウ
エハの汚染等を防ぐために例えばテフロン樹脂により形
成されている。この接触部54、54の先端接触面54
A、54Aは互いに内側に向けて傾斜するテーパ面とな
っており、ウエハWの基台38の幅方向への位置ずれを
修正できるようになっている。尚、このテーパ面をウエ
ハの円周に沿った円弧形状としてもよい。
【0016】また、他方の位置決め部材32Bの対向面
の中央には、カセットの高さと同じ程度の長さの被処理
体接触部56が設けられており、この接触部56も同じ
くウエハの汚染を防ぐために例えばテフロン樹脂等によ
り形成される(図5参照)。この接触部56の接触面5
6Aは、他方の位置決め部材32Aに対して平面に形成
されている。従って、この接触面56Aと対向する2つ
の接触面54A、54Aの3点で、ウエハWを挟み込む
ことにより、位置ずれしているウエハWを適正な位置に
移動させることによりセンタリングして位置決めするこ
とができる。
【0017】また装置内側の位置決め部材32Aの中央
部には、その高さ方向に沿って前記非接触センサ手段3
4が設けられる(図4参照)。具体的には、このセンサ
手段34は、カセット2内のウエハWを挟み込むように
水平方向へ突出された薄い板状のセンサ取付板58を有
しており、このセンサ取付板58の先端の上下面に、ウ
エハ挿入間隙64を挟んで互いに対になるように発光素
子60と受光素子62を設けている。従って、この間隙
64にウエハWが侵入して発光素子62の光路を遮断す
ると、ウエハの存在を確認することができる。
【0018】この発光素子60と受光素子62の対は、
カセット内のウエハの段数、或いは棚数に応じた数だけ
設けられ、例えば12インチウエハの場合には、ウエハ
収容数に対応して13対、或いは25対設けられる。1
2インチウエハの場合には、カセット内のウエハピッチ
は略10mm程度なので、このセンサ取付板58のピッ
チL1も略同じ10mm程度に設定される。そして、各
センサ取付板58の厚みL2は、2mm程度と非常に薄
いので、ウエハ挿入間隙64の幅は略8mm程度と非常
に狭くなる。この間隙64の幅は、ウエハに対する破損
を防止する上からはできるだけ広い方がよく、そのた
め、1つのセンサ取付板58に設ける発光素子60と受
光素子62は、図4に示すようにセンサ取付板58の幅
方向に位置ずれさせており、素子取付代に起因するセン
サ取付板58の厚みを極力薄くしている。すなわち、も
し各センサ60、62を高さ方向に一列に配置したと仮
定すると、上下に素子取付代を必要とすることからセン
サ取付板58の厚みL2を2mmよりも厚くしなければ
ならないが、上述のように2つの素子を左右に位置ずれ
させて配置すると、センサ取付板58を前述のように2
mm程度に薄くすることができる。
【0019】次に、以上のように構成された本発明装置
の動作について説明する。まず、半導体ウエハが収容さ
れたカセット2をオペレータ或いは自動搬送車が運んで
くると、このカセット2を、搬入搬出部24の載置テー
ブル28上の所定の搬入搬出位置、例えば略中央部に載
置する。この時、一対の位置決め部材32A、32B
は、図2中において、例えば一点鎖線で示すように載置
テーブル28のいずれか一方に邪魔にならないように、
予め寄せて搬入搬出位置から退避させておく。また、カ
セット2は、前方開口部4が装置内側を向き、後方開口
部6が装置の外側を向くように載置テーブル28上に横
置きされている(図10参照)。この状態で半導体ウエ
ハWは、水平方向に保持された状態となる。また、この
ウエハWは、搬送途中やテーブル上への載置時の衝撃等
によりカセット2内で僅かにスライドして位置ずれして
いる可能性がある。
【0020】次に、出没機構36を駆動してシリンダロ
ッド46を図2中の矢印66に示す方向へ延ばすことに
より、基台38をX方向案内レール42上にスライドさ
せて載置テーブル28の略中央部へ移動させ、一対の位
置決め部材32A、32Bをカセット2の前後方向から
挟むような状態に位置付ける。これにより、位置決め部
材32A、32Bは、搬入搬出位置に位置付けられたこ
とになる。
【0021】次に、基台38上に設けた両アクチュエー
タ48A、48Bを同期させて駆動し、両位置決め部材
32A、32BをY方向案内レール40A、40B上に
スライドさせて互いに近づく方向へ移動させることによ
り、これらの部材32A、32Bによりカセット2を前
後方向から挟み込むような状態とする。この時、両位置
決め部材32A、32Bは、Y方向案内レール40A、
40Bの先端に設けたストッパ部材52A、52Bによ
り所定の位置で停止される。このように両位置決め部材
32A、32Bが接近することにより、図6にも示すよ
うに両位置決め部材32A、32Bは、カセット2の前
方開口部4及び後方開口部6からそれぞれカセット2内
側に少し入り込み、この時、一方の位置決め部材32A
に設けた被処理体接触部54、54と他方の位置決め部
材32Bに設けた被処理体接触部56のいずれかが、ウ
エハが位置ずれしている場合にはウエハの周縁部と当接
して、位置ずれを修正するようにセンタリングする。
【0022】Y方向への半導体ウエハWの位置ずれは、
これを両被処理体接触部54、54及び56で挟み込む
ことにより修正され、X方向への位置ずれは、一方の位
置決め部材32Aに設けた一対の接触部54、54の接
触面54A、54Aが、互いに内向させたテーパ面とな
っているのでこれにより修正されることになる。図7は
半導体ウエハの位置ずれの修正の態様を示している。通
常の搬送系での位置ずれ誤差の許容量は、例えば6〜7
mm程度であるが、位置ずれ誤差がこれ以内に収まるよ
うにウエハはセンタリングされる。
【0023】図7(A)は半導体ウエハWがほとんど位
置ずれをしていない時の状態を示しており、各接触面5
4A、54A、56AがウエハWの周辺部と接触してい
ない状態で両位置決め部材32A、32Bが停止してい
る。この時の、各接触面54A、54A、56Aとウエ
ハエッジとのクリアランスL3は略0.5mm程度であ
る。図7(B)は半導体ウエハWは、装置内側、すなわ
ち一方の位置決め部材32A側へ位置ずれしていた時の
状態を示しており、この位置決め部材32Aの接触部5
4、54の接触面54A、54Aとウエハエッジが当接
してウエハは矢印68の方向に移動されてセンタリング
されている。この時、他方の接触部56の接触面56A
とウエハエッジとのクリアランスL4は1mm程度にな
る。
【0024】図7(C)は半導体ウエハWは装置外側、
すなわち他方の位置決め部材32B側へ位置ずれしてい
た時の状態を示しており、この位置決め部材32Bの接
触部56の接触面56Aとウエハエッジとが当接してウ
エハは矢印70の方向に移動されてセンタリングされて
いる。この時の反対側の接触部54の接触面54A、5
4AとウエハエッジとのクリアランスL5は1mm程度
となる。このようにして、ウエハのセンタリングにより
この位置ずれは修正されることになる。
【0025】また、このセンタリング動作と同時に、ウ
エハがカセット2内のどの棚部に入っていて、どの棚部
には入っていないかを検出する、マッピング操作が行な
われる。すなわち、両位置決め部材32A、32Bが互
いに接近すると、ウエハWが存在する場合には、ウエハ
の周縁部が他方の位置決め部材32Aに設けた非接触セ
ンサ手段34のセンサ取付板58、58間のウエハ挿入
間隙64に入り込み、これが対応する発光素子60から
の光を遮断するので、対向する受光素子62で光を検出
できなくなり、ウエハWの存在を認識することができる
(図4参照)。
【0026】この時の状態は、図8及び図9にも示され
ており、ウエハWが存在する場合には、ウエハ周縁部で
発光素子62からの光が遮断されている。このような発
光素子60と受光素子62の対は、キャリア2内の多段
(棚部の数)に対応させて個々に設けられているので、
各段毎のウエハの存否を認識することにより、このマッ
ピングをし、ウエハ数をカウントすることができる。こ
こでは通過型の非接触センサ手段34を用いてウエハの
存否を検出するようにしたが、これに替えて発光素子と
受光素子とを一体的に設けた反射型の非接触センサ手段
を設けるようにしてもよい。また、このような光学的な
センサ手段に限定されず、容量等を用いたコンデンサ型
の非接触センサ手段を用いるようにしてもよい。尚、ウ
エハのセンタリング及びマッピングが終了したならば、
出没機構36を再度駆動して位置決め部材32A、32
Bを元の位置に退避させておく(図2参照)。
【0027】このように、位置ずれした半導体ウエハの
センタリング位置決め操作とマッピング操作とを同時に
行なうことができるので、装置の構造自体が簡単で済
み、実際のウエハ処理に着手するまでの時間も短縮化し
てスループットも向上させることが可能となる。尚、非
接触センサ手段34は、両位置決め部材32A、32B
のいずれか一方に設けてあればよく、両部材32A、3
2Bの位置関係を反対にしてもよい。また、位置決め部
材32Bの被処理体接触部56は、1つ設けたが、これ
をウエハエッジに沿うように複数個設けてもよく、例え
ば、この接触部56に替えて、他方の一対の接触部5
4、54と同様なものを設けるようにしてもよい。
【0028】また、この接触部56の接触面56Aの形
状を平面状ではなく、ウエハのエッジに沿った断面円弧
形状としてもよい。これによれば、ウエハのセンタリン
グを一層確実に行なうことができる。更には、ここでは
本発明装置をバッチ式の縦型熱処理装置に適用した場合
を例にとって説明したが、ウエハを一枚ずつ処理する枚
葉式の処理装置にも適用でき、いずれにしても、カセッ
トに対してウエハを搬入搬出させる搬入搬出部を備える
処理装置ならば、どのような処理装置にも適用すること
ができる。また、被処理体としては、半導体ウエハに限
定されず、LCD基板、ガラス基板等にも適用すること
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の被処理体
の位置決め装置によれば、次のように優れた作用効果を
発揮することができる。位置決め部材に非接触センサ手
段を設けるようにしたので、カセット内の被処理体の位
置決め(センタリング)とマッピングを同時に行なうこ
とができる。従って、装置の構造を簡単化できるのみな
らず、被処理体の処理を実際に開始するまでの間の時間
を短くすることができ、スループットの向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め装置を設けた処理装置の一例
を示す概略構成図である。
【図2】本発明の位置決め装置を示す斜視図である。
【図3】図2に示す位置決め装置の平面図である。
【図4】一方の位置決め部材を示す平面図である。
【図5】他方の位置決め部材を示す平面図である。
【図6】キャリアに対して位置決め部材が接近する状態
を示す図である。
【図7】半導体ウエハの位置ずれの修正の態様を示して
いる。
【図8】非接触センサ手段により検出を行なう時の状態
を示す概略斜視図である。
【図9】図8に示す部分の側面図である。
【図10】カセットの一例を示す斜視図である。
【図11】カセットを示す断面図である。
【符号の説明】 2 カセット 4 前方開口部 6 後方開口部 8 棚部 10 熱処理装置(処理装置) 12 処理容器 18 ウエハボート 26 搬入搬出部 28 載置テーブル 30 位置決め装置 32A,32B 位置決め部材 34 非接触センサ手段 36 出没機構 40A,40B Y方向案内レール 42 X方向案内レール 48A,48B アクチュエータ 52A,52B ストッパ部材 54,56 被処理体接触部 58 センサ取付板 60 発光素子 62 受光素子 W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理装置の搬入搬出部に設けられ、複数
    の被処理体を所定のピッチで上下に多段に載置すること
    ができるカセット内の被処理体の位置決めを行なう被処
    理体の位置決め装置において、前記搬入搬出部に横置き
    された前記カセットに対して、その前後方向から接近及
    び離間可能に設けられた一対の位置決め部材と、この位
    置決め部材に前記カセットの各段毎に対応させて設けら
    れて被処理体の存否を認識する非接触センサ手段と、前
    記一対の位置決め部材を、搬入搬出位置へ出没させる出
    没機構とを備えたことを特徴とする被処理体の位置決め
    装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の位置決め部材は、前記被処理
    体に対する接近時にこれを所定の位置で停止させるスト
    ッパ部材を有することを特徴とする請求項1記載の被処
    理体の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の位置決め部材には、少なくと
    も3つの被処理体接触部が形成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の被処理体の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記非接触センサ手段は、発光素子と受
    光素子とよりなる光学センサよりなることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の被処理体の位置決め
    装置。
  5. 【請求項5】 前記出没機構は、前記一対の位置決め部
    材を、前記搬入搬出部の長手方向に沿って移動させるこ
    とにより出没させることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の被処理体の位置決め装置。
JP28606997A 1997-10-02 1997-10-02 被処理体の位置決め装置 Pending JPH11111813A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032661A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2012015530A (ja) * 2011-07-25 2012-01-19 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置および基板検出方法
CN115692283A (zh) * 2022-11-03 2023-02-03 上海广川科技有限公司 一种晶圆搬运检测装置

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