JPH11110563A - 被写体の動き検出方法及び装置 - Google Patents

被写体の動き検出方法及び装置

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JPH11110563A
JPH11110563A JP9274075A JP27407597A JPH11110563A JP H11110563 A JPH11110563 A JP H11110563A JP 9274075 A JP9274075 A JP 9274075A JP 27407597 A JP27407597 A JP 27407597A JP H11110563 A JPH11110563 A JP H11110563A
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motion vector
motion
vector
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detecting
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JP9274075A
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Akitoshi Tsukamoto
明利 塚本
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラの振動の影響を排除して被写体の動き
に忠実な動きベクトルを検出する。 【解決手段】 複数の画像フレームにわたって、相互に
対応する動きベクトルを連結し、この連結の状態に応じ
た処理を行うことによって被写体の動きに忠実な動きベ
クトルを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した画像フレ
ームでとらえた被写体の動きを、その動きベクトルを用
いて検出する被写体の動き検出方法及び装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】撮像画像中の動きベクトルを用いて被写
体の動きを検出することは従来から行われている。
【0003】文献1『安居院猛、長尾智晴著、「画像の
処理と認識」、昭晃堂、1992年、pp.164−17
0』 例えば、上記文献1には、連続する画像フレーム間で対
応点を決定して動きベクトルを求める方法として、ブロ
ックマッチング法や勾配法が開示されている。
【0004】その一つブロックマッチング法について説
明する。
【0005】時刻tの撮像で得られた画像フレームをI
tとし、この画像フレームIt中の位置(x,y)にお
ける画素の明るさ(画素値)をIt(x,y)と表記す
る。ここでx、yは整数である。すなわち、当該画素の
位置は図2に示すような画面座標系により指定される。
【0006】ブロックマッチング法においては、画像フ
レーム中の微小領域の画像の類似に基づいて画像フレー
ム間の対応づけを行うことにより、動きベクトルを得る
ものである。例えば、画像フレームIt上の位置(x,
y)の画素の対応を求めるには、当該位置(x,y)を
中心とする縦横2L+1画素のブロックに着目し、この
ブロックに階調が最も近いブロックを、Itに続く画像
フレームIt+1上で探索する。
【0007】ブロック間の階調が一致する度合い、すな
わち一致度を表わす量として文献1に記載されたものの
うち、よく用いられるブロック内画素の差分階調値の絶
対値の和を次の式(1)に示す。
【0008】 D(x,y,x’,y’)=ΣΣ│I(x+i,y+j,t) −I(x’+i,y’+j,t+1)│…(1) この式(1)において、総和ΣΣは、iが−LからLに
ついて、jが−LからLについてである。
【0009】式(1)の一致度を最良、すなわち最小に
する位置(x’,y’)を画像フレームIt+1上の探
索範囲内において求めることにより(x,y)の対応点
(X,Y)を決定する。すなわち、 D(x,y,X,Y)=min D(x,y,x’,y’)…(2) ただし、式(2)において、(x’,y’)は当該探索
範囲内の各位置を示す。
【0010】このような処理を繰り返すことにより、例
えば画像フレームIt上における多数の点の動きベクト
ルを求めることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の方法
では、動きベクトルを連続する2枚の画像フレームから
求めるため、例えば振動しながら走行する車両から撮像
する場合や、手ぶれが生じる場合など、カメラ自体が振
動していると、静止した被写体に対して動きベクトルを
検出するなど、求めた動きベクトルにはカメラの振動に
よる急激な画像変化が影響して、被写体とカメラの相対
的な動きのなかで連続的で滑らかな動きだけに対応した
動きベクトルを得ることができなくなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(A)かかる課題を解決するため、カメラに取り込まれ
た画像フレーム中の各点の動きベクトルを用いて被写体
の動きを検出する方法において、以下のようにしたこと
を特徴とする。
【0013】すなわち、第1の発明においては、複数の
画像フレームにわたって、相互に対応する動きベクトル
を連結し、この連結の状態に応じた処理を行うことによ
って被写体とカメラの相対的な動きに忠実な動きベクト
ルを検出することを特徴とする。
【0014】また、第2の発明においては、(1)第1
の画像フレーム上に始点を、第2の画像フレーム上に終
点を持つ第1の動きベクトルを検出し、(2)この第1
の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に始点を持つ、
1又は複数の第2の動きベクトルを連結候補として選択
し、(3)現時点の次の時点の動きベクトルに連結する
動きベクトルとして実際に検出された動きベクトルの他
に予測的に生成される動きベクトルを得て、(4)この
予測的に生成される動きベクトルを前記連結候補に加
え、(5)この連結候補のなかから第1の基準に基づい
て1つの動きベクトルを選択して前記第1の動きベクト
ルに連結することを特徴とする。
【0015】(B)カメラに取り込まれた画像フレーム
中の各点の動きベクトルを用いて被写体の動きを検出す
る装置において、以下のようにしたことを特徴とする。
【0016】すなわち、第3の発明においては、複数の
画像フレームにわたって、相互に対応する動きベクトル
を連結する手段と、この連結の状態に応じた処理を行う
ことによって被写体の動きに忠実な動きベクトルを検出
する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】また、第4の発明においては、(1)第1
の画像フレーム上に始点を、第2の画像フレーム上に終
点を持つ第1の動きベクトルを検出する手段と、(2)
この第1の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に始点
を持つ、1又は複数の第2の動きベクトルを連結候補と
して選択する手段と、(3)現時点の次の時点の動きベ
クトルに連結する動きベクトルとして実際に検出された
動きベクトルの他に予測的に生成される動きベクトルを
得る手段と、(4)この予測的に生成される動きベクト
ルを前記連結候補に加える手段と、(5)この連結候補
のなかから第1の基準に基づいて1つの動きベクトルを
選択して前記第1の動きベクトルに連結す備えることを
特徴とする。
【0018】第1及び第3の発明によれば、複数の画像
フレームにわたる動きベクトルの連結状態を検出するこ
とで、カメラが振動している場合に、カメラの振動によ
る急激な画像の変化の影響を排除した動きベクトルであ
って、被写体とカメラの相対的な動きのなかで連続的で
滑らかな動きに忠実な動きベクトルを検出することが可
能となる。さらに、第2及び第4の発明によれば、当該
カメラの振動が急激な場合にも対処できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明の被写体の動き検出方法及び装置を、動画
撮像用のビデオカメラに適用した場合を例に、図面を参
照しながら、第1の実施形態について詳説する。
【0020】(A−1)第1の実施形態の構成 被写体の動きを検出するシステム200を示す図1にお
いて、カメラ201の映像信号出力端子にはこの映像信
号をA/D変換するA/D変換装置202が接続され、
このA/D変換装置202の出力は、所定の時間間隔で
2つの接点間で切換えられるスイッチ203によって、
2つのメモリ204A又は204Bの入力端子に接続さ
れる。メモリ204A、204Bは映像信号を画像フレ
ーム単位で取り込むフレームメモリである。
【0021】2つのメモリ204A、204Bに格納さ
れている時間的に連続する2つの画像フレームを比較す
ることにより、例えばブロックマッチング法で動きベク
トルを算出する動きベクトル算出装置205の出力端子
は、1画像フレーム全域の各点についての多数の動きベ
クトルを、必要なフレーム数だけ格納している動きベク
トル格納装置206に接続されている。
【0022】この動きベクトル格納装置206の出力端
子には、後述する方法で複数フレームにわたる(多数
の)動きベクトルを選択して連結する動きベクトル連結
装置207が接続されている。
【0023】動きベクトル連結装置207の出力端子に
は、連結処理された動きベクトルから合成された(多数
の)連結ベクトルを格納する連結ベクトル格納装置20
8が接続され、この連結ベクトル格納装置208の出力
端子には、当該連結ベクトルを連結された動きベクトル
数で割ることにより時間的に平滑化した平滑化ベクトル
として出力する連結ベクトル平滑化装置209が接続さ
れている。
【0024】以下、上記のような構成を有する第1の実
施形態の動作について説明する。
【0025】(A−2)第1の実施形態の動作 (A−2−1)動きベクトル算出装置205の動作 動きベクトル算出装置205における処理のフローチャ
ートを図3に示す。
【0026】ブロックマッチング法を実行するために、
動きベクトル算出装置205は、先ず処理ブロックを決
めなければならない。
【0027】処理ブロックBPの中心に位置する点は、
図4(A)に示すように、メモリ204A又は204B
から読み出された1つの前記画像フレームIt内におい
て、縦横に(h+1)×(w+1)個だけ設定されてい
る。
【0028】いま、フレームItに対し、図2の画面座
標系を適用して(x,y)=(m,n)に位置する点P
1に着目する。
【0029】点P1を中心とするブロックBP1は、図
4(A)の点P1の周辺を拡大して示した図4(B)に
実線で示すように、縦横共に2L+1画素からなり、周
囲と正方形の境界線を有する微小領域である。フレーム
It上の他の処理ブロックについても中心の点とその周
囲のブロックの関係は同じである。
【0030】図4(B)において、例えば点P1を中心
とする実線で示した正方形の処理ブロックBP1内に
は、点P2、P3など9個の点が存在し、点P2を中心
とする破線で示した正方形の処理ブロックBP2、点P
3を中心とする一点鎖線で示した正方形のブロックBP
3などが互いにオーバーラップするように設定されてい
る。なお、図4(B)に図示したのは、3つの処理ブロ
ックだけであるが、全ての点には、BP1と合同な正方
形の処理ブロックがその点を中心として設定されてお
り、これらは相互にオーバーラップしている。
【0031】従って、これらのブロックも一つの画像フ
レームIt上に(h+1)×(w+1)個だけ存在す
る。
【0032】動きベクトル算出装置206は、前記(h
+1)×(w+1)個の処理ブロックの1つひとつに対
し所定の順序で処理開始を決定して行く。いま例えば処
理ブロックBP1の処理開始を決定したとする(S30
1)。
【0033】BP1を処理するために、画像フレームI
tに続いてメモリ204A又は204Bから読み出し中
の画像フレームIt+1上の座標(m,n)の近傍にあ
る探索範囲内の各位置(x’,y’)に対して動きベク
トル算出装置205は、例えば上述の式(1)を用いて
処理ブロックBP1に対する差分階調値D(x,y,
x’,y’)が最も小さいブロックの探索を行う。
【0034】そしてこの探索によって得られたIt+1
上のブロックの中心点(X,Y)(すなわち、点P1と
の間に上述の式(2)が成立する点)を終点とし、処理
対象の点P1を始点とするベクトルが求める動きベクト
ルとなる。このようなブロックマッチングを画像フレー
ムIt上の各ブロックについて実行する(S302)。
【0035】得られた点P1に対する動きベクトル(X
−x,Y−y)などの動きベクトルは、順次に動きベク
トル格納装置206に格納されて行く(S303)。
【0036】(A−2−2)動きベクトル格納装置20
6の動作 以下ではこの動きベクトルを、その始点の属する画像フ
レームの時刻、例えば時刻tを用いてVt(m,n)と
表記し、時刻tの動きベクトルと呼ぶ。
【0037】なお、この動きベクトルVt(m,n)に
はその始点、終点の情報は含まないものとしてメモリの
容量を節約する。必要な場合には、動きベクトルの始点
は(m、n)から割り出すことができ終点はその始点か
らVt(m、n)だけ変化した点として算出できる。
【0038】そして図5に示すように、始点の所属によ
って画像フレームItとIt+1、すなわち時刻tとt
+1に分類された状態で各動きベクトルは、動きベクト
ル格納装置208に格納される。
【0039】以降の時刻の画像フレーム内に始点を持つ
動きベクトルは、古いほうの動きベクトルが記憶されて
いる領域に上書きする。
【0040】このようにして、常に過去2フレーム分の
動きベクトルを格納する。
【0041】(A−2−3)動きベクトル連結装置20
7の動作 動きベクトル連結装置207は、動きベクトル格納装置
206に格納された2フレーム分の動きベクトル、例え
ば図5の時刻tおよびt+1の動きベクトルを連結す
る。
【0042】この処理フローチャートを図6に示す。先
ずステップS601において、時刻tの動きベクトルを
順次取り出す。これをVt(m,n)とする。そして時
刻t+1の動きベクトルのうち、Vt(m,n)の終点
近傍に始点を持つ動きベクトルを取り出す。この際には
Vt(m,n)の終点の情報のみが用いられる(S60
2)。
【0043】この近傍の範囲を、例えば処理ブロックと
同じ縦横2L+1画素の範囲とすると、最多で9個の動
きベクトルが取り出される可能性がある。ここで、取り
出された動きベクトルの終点を中心とする正方形である
前記近傍範囲内の複数の座標を(mi、ni)と表記す
る。そして複数の座標(mi,ni)を始点とする複数
の動きベクトルをVt+1(mi、ni)と書く。
【0044】次に、取り出されたVt+1(mi、n
i)のうちVt(m,n)と連結させる動きベクトルの
候補となるものを選択する。ここでは画像フレームの切
り換わり時間に比べて被写体の動きの変化は十分に小さ
いとみなして、動きの変化が小さいものを候補とするよ
う、差分ベクトルVt+1(mi,ni)−Vt(m,
n)のX成分およびY成分がそれぞれ閾値以下であるも
のを選択する(S603)。
【0045】そして、選択された各Vt+1(mi、n
i)に連結される動きベクトルの候補としてVt(m,
n)を順次に追加登録する(S604)。
【0046】ここまでのステップS601〜604の処
理は、フレームIt上の全てのVt(m,n)について
繰り返される(S605のN)。各Vt(m,n)によ
って構成される候補の集合を、あるVt+1(m,n)
に対する連結ベクトル候補集合と呼ぶ。
【0047】この候補集合のなかから、所定の基準、例
えばあるVt+1(m,n)の始点に最も近い終点を有
するVt(m,n)を連結ベクトルとするとの基準、に
基づいて連結ベクトルを決定し(S605のY)、当該
特定のVt(m,n)とVt+1(m,n)との連結を
実行する(S606)。
【0048】各Vt+1(m、n)の連結ベクトル候補
集合の要素のうち、当該Vt+1(m,n)に連結され
るものを連結ベクトルと呼ぶ。
【0049】(A−2−4)連結ベクトル格納装置20
8の動作 このようにして決定された連結ベクトルは、連結ベクト
ル格納装置208に格納される。連結ベクトル格納装置
208には時刻t以前の連結ベクトルも格納されてお
り、その内容は新しく決定された連結ベクトルの内容に
応じて更新される。
【0050】図7に連結ベクトルの更新の動作を示す。
図7は、連結ベクトル格納装置208に搭載されたメモ
リのメモリ空間を図2の画面座標系に対応するように展
開してみせたものである。
【0051】先ず、図7(A)に示すように、時刻t+
1の動きベクトルVt+1(m1,n1)の連結ベクト
ルVt(m0、n0)を、連結ベクトル格納装置208
内の当該メモリのアドレス(m1、n1)に格納する。
【0052】次に、時刻t+2の動きベクトルVt+2
(m2,n2)の連結ベクトルとして当該動きベクトル
Vt+1(m1,n1)が決定されたとすると、連結ベ
クトル格納装置208は、動きベクトルVt+2(m
2,n2)の連結ベクトルを時刻t+1以前にさかのぼ
ってアドレス(m2,n2)に格納する。
【0053】すなわち、図7(B)に示すように、アド
レス(m2,n2)には連結ベクトルVt+1(m1,
n1)を格納し、さらにそのVt+1(m1,n1)の
連結ベクトルであったVt(m0,n0)も格納する。
【0054】同様に、次の時刻t+3の動きベクトルV
t+3(m3、n3)の連結ベクトルとして動きベクト
ルVt+2(m2,n2)が決定されたとすると、図7
(C)に示すように、アドレス(m3,n3)には連結
ベクトルVt+2(m2,n2)を格納し、さらにその
連結ベクトルとして格納されていたVt+1(m1、n
1)及びVt(m0,n0)も格納する。このようにし
て連結ベクトル格納装置208は、現時点で得られる動
きベクトルの過去の連結ベクトルを格納する。この際、
各アドレスに格納した連結ベクトルの数も格納する。こ
の動きベクトル数は最大でN個とする。
【0055】(A−2−5)連結ベクトル平滑化209
の動作 連結ベクトル平滑化装置209は上記の処理によって得
られた連結ベクトル群を受け取り、これを時間的に平滑
化したベクトルを出力する。
【0056】すなわち、図7の例を用いると、最新の動
きベクトルVt+3(m3,n3)と、これと連結ベク
トルの関係を成すVt+2(m2,n2)、これと連結
ベクトルを成すVt+1(m1,n1),…などの全て
(ただし最大N個まで)のベクトル和をとって、これを
足し合わせたベクトル数で割ったものを、平滑化ベクト
ルVt+3’(m3,n3)として出力する。
【0057】処理されている最新の画像フレームについ
てのこのような平滑化処理は、当該画像フレーム内の全
動きベクトルについて行われる。
【0058】(A−3)第1の実施形態の効果 上記のような第1の実施形態は、次のような効果を奏す
る。
【0059】図8(A)〜(D)に示す映像は、静止物
体O1及び水平に移動する物体O2をフレーム内にとら
えながらカメラが上下振動した場合の連続画像であり、
時間経過に伴って順次に同図(A)〜(D)が得られ
る。この連続画像に対するブロックマッチング法により
得られた動きベクトルは、カメラの振動の影響で図9
(A)〜(D)のようになる。これは、従来の方法によ
って最終的に得られる動きベクトルと同じである。
【0060】第1の実施形態によれば、図9(A)〜(D)
の動きベクトルに対し、さらに連結及び平滑化処理を行
うことによってカメラの振動の影響を相殺でき、図10
に示すように、図10(A)の初期状態では不十分であ
った被写体の動きに対応した動きベクトルの検出が、図
10(B)から(D)へと、時間が経過するにつれて次
第に被写体の動きに対応し、安定してくる。
【0061】すなわち、第1の実施形態によれば、撮像
時におけるあらゆる方向のカメラの振動の影響を低減さ
せ、被写体とカメラの相対的な動きのなかで連続的で滑
らかな動きに忠実な安定した動きベクトルを求めること
ができる。
【0062】(A−4)第1の実施形態の変更例 上記の説明では動きベクトルの連結候補として、差分ベ
クトルのX成分及びY成分がそれぞれ閾値以下となるも
のを選出するとしたが、動きベクトル自体に信頼度など
の評価値が与えられている場合は、さらにその評価値に
対する条件を設定し、これも同時に満足するものだけを
連結候補とすることもできる。これによれば、連結候補
が多過ぎる場合に連結候補数を絞りこむことができ、シ
ステムの負荷を低減することが可能である。当該評価値
としては、例えば式(2)で与えられる一致度などを用
いることもできる。
【0063】また、本方式で得られた動きベクトルの評
価値として、例えば連結された動きベクトルの数を与え
ることもできる。一般に、連結された動きベクトルの数
が増すほど、当該動きベクトルが被写体の動きに対応し
ている可能性が高いと考えられるからである。
【0064】(B)第2の実施形態 第1の実施形態では時刻t+1の動きベクトルに連結す
る時刻tの動きベクトルを決定する際に、差分ベクトル
のX成分およびY成分がそれぞれ閾値以下であるものを
連結候補として選択し、そのうち連結に最も適当なもの
をさらに選択する。しかしカメラの振動の影響が突発的
に大きくなった場合や、あるいは環境の一時的な変化に
よって瞬間的に正しい動きベクトルが得られなかった場
合には、連結候補が得られなくなる可能性がある。
【0065】例えば、画像フレームが1フレーム切り換
わる時間におけるフレーム上の被写体の動き(あるいは
カメラ201の動きの影響)が、ブロックマッチングを
行う探索範囲を超えるほど急激であった場合に、対応関
係のない動きベクトルのみで連結ベクトル候補集合が構
成されたり、あるいは当該探索範囲を超えるほどでなく
ても前記閾値設定時の想定を超える程度に急激な動きが
発生した場合である。このような場合には、全ての前記
差分ベクトルのX成分又はY成分が閾値を超えるなどの
理由で動きベクトルの連結処理が行われなくなる可能性
がある。
【0066】このような状況に対処するため、第2の実
施形態は時刻t+1の動きベクトルに連結する動きベク
トルとして、時刻tの動きベクトルだけでなく平滑化ベ
クトルから生成した予測ベクトルをも考慮することを特
徴とする。
【0067】(B−1)第2の実施形態の構成 図11に第2の実施形態に係る被写体の動きを検出する
システム1100を示す。図11において、図1の各部
と対応する部分には図1と同一の符号を付してその詳し
い説明は省略する。検出システム1100は検出システ
ム200に予測ベクトル生成装置1101と予測ベクト
ル格納装置1102を付加した構成である。
【0068】この予測ベクトル生成装置1101は、連
結ベクトル平滑化装置209で生成される平滑化ベクト
ルに基づいて後述する予測ベクトルを生成するために、
その入力端子を連結ベクトル平滑化装置209の出力端
子に接続し、その出力端子には生成された予測ベクトル
を格納するための予測ベクトル格納装置1102の入力
端子が接続されている。
【0069】さらに予測ベクトル格納装置1102の出
力端子は、動きベクトル連結装置207の連結動作の基
礎となる上述の連結ベクトル候補集合に生成した予測ベ
クトルを加えるために、動きベクトル連結装置209に
接続されている。
【0070】以下、上記のような構成を有する第2の実
施形態の動作について説明する。
【0071】(B−2)第2の実施形態の動作 (B−2−1)予測ベクトル生成装置1101の動作 予測ベクトル生成装置1101の処理フローチャートを
図12に示す。
【0072】図12において、先ず、連結ベクトル平滑
化装置209が出力した平滑化ベクトルVt’(m、
n)を、予測ベクトル生成装置1101が読み出す(S
1201)。
【0073】次に平滑化ベクトルVt’(m,n)の終
点の近傍に、所定の近傍範囲を設定する。この近傍範囲
は、例えば、前記連結ベクトルの候補選択前に用いた近
傍の範囲と同様に縦横2L+1画素の範囲としてよい。
取り出された1平滑化ベクトルの終点を中心とする正方
形である前記近傍範囲内の複数の点の座標を(mk、n
k)と表記する(S1202)。
【0074】そして点(mk,nk)を始点とする複数
の予測ベクトル、すなわち現時点、時刻tの次の時点t
+1の動きベクトルに連結する動きベクトルとして実際
に検出された動きベクトルの他に予測的に生成された動
きベクトル、の候補として時刻tの1平滑化ベクトルV
t’(m,n)を加える(S1203)。現時点、時刻
tにおける予測ベクトルをVt+1’’(m,n)と表
記する。
【0075】前記近傍範囲(BP)がオーバーラップし
ているために当該1の平滑化ベクトルVt’(m,n)
と同時刻tの別な平滑化ベクトル、例えばVt(m+
1,n)も前記複数の点(mk,nk)のうちのいくつ
かをその終点の近傍範囲内に含む。従って、このVt
(m+1,n)も(mk,nk)内に始点を持つ予測ベ
クトルVt’’(m,n)から見てVt(m,n)と共
に予測ベクトルの候補となる。
【0076】ステップS1201〜1203の処理は、
例えば時刻tの1画像フレーム上に終点を持つ平滑化ベ
クトルのうち予測ベクトルの候補となったもの全ての処
理(S1201〜1203)が終了するまで繰り返され
る(S1204のN)。
【0077】そして、画像フレームIt上に終点を持つ
全ての平滑化ベクトルVt’(m,n)についてS12
01〜1203の処理が終了する(S1204のY)
と、アルゴリズムはステップS1205に進む。
【0078】ステップS1205において、前記予測ベ
クトルの候補のなかから平滑化ベクトルとしての評価
値、例えば連結ベクトル数が最も多い平滑化ベクトルを
予測ベクトルとして決定する(S1205)。あるい
は、予測ベクトルの候補となる平滑化ベクトルのうち、
当該平滑化ベクトルの終点が当該予測ベクトルの始点に
最も近いものを予測ベクトルとして決定してもよい。
【0079】生成された予測ベクトルVt+1’’
(m,n)は、直ちに予測ベクトル格納装置1111に
格納される。
【0080】(B−2−2)予測ベクトル格納装置11
02及び動きベクトル連結装置207の動作 動きベクトル連結装置207の処理動作は第1の実施形
態とほぼ同様であり、そのフローチャートは図6と同様
である。ただし、時刻t+1とt+2の動きベクトルを
連結する際にステップS601において取り出される動
きベクトルは、時刻t+1の動きベクトルVt+1
(m,n)だけでなく、予測ベクトル格納装置1102
に格納されている予測ベクトルVt+1’’(m,n)
も含むものとする。
【0081】また、ステップS605の動きベクトルの
連結処理で行われる連結ベクトルの決定に際しては、時
刻t+1の動きベクトルを優先するものとし、連結ベク
トル侯補に時刻t+1の動きベクトルが無い場合に限っ
て予測ベクトルを連結ベクトルに決定する。
【0082】(B−3)第2の実施形態の効果 上記のような第2の実施形態は、次のような効果を奏す
る。
【0083】動きベクトル検出結果を示す図13は、第
1の実施形態における図9に対応する図である。図9
(C)の時点において、カメラ201又は被写体が急激
に動くと、図13(C)のように動きベクトルが検出で
きないことがある。この場合、第1の実施形態によれば
動きベクトルの連結処理はこの時点で中断するため、そ
の直後では平滑化ベクトルは得られず動きベクトルがそ
のまま出力される。従って、図10(A)のように被写
体の動きへの対応が不十分な初期状態が再現されてしま
う。
【0084】一方、第2の実施形態の動きベクトル検出
結果を図14に示す。図13(C)の時点においてカメ
ラ201などの急激な動きで動きベクトルが検出できな
かったため、第1の実施形態の方法では、図14(C)
の時点において平滑化ベクトルが得られない。
【0085】図14(C)に破線で示すように、第2の
実施形態では、平滑化ベクトルから生成された予測ベク
トルを本来得られるべき平滑化ベクトルの代わりに用い
ることにより、当該急激な動きがおさまった図14
(D)の時点では、この予測ベクトルを連結して直ちに
再び平滑化ベクトルを生成することができる。
【0086】従って、第2の実施形態によれば、カメラ
の振動の影響を低減させるほか、環境の変動などにより
一時的に動きベクトルが検出できないような場合でも、
安定した動き検出を行うことができる。
【0087】(B−4)第2の実施形態の変更例 なお、上記の説明では時刻t+1の予測ベクトルVt+
1’’(m,n)を平滑化ベクトルVt’(m,n)か
ら生成するものとして説明したが、これは時刻tの予測
ベクトルVt’’(m,n)から同様に生成することも
でき、さらにこれを再帰的に繰り返すこともできる。こ
れは図11に破線で示したように、予測ベクトル格納装
置1102の出力を予測ベクトル生成装置1101にフ
ィードバックすることによって可能となる。このような
工夫により、環境変化が長時間続くような場合にも対処
できる。
【0088】(C)他の実施形態 上記の第1及び第2の実施形態では、2次元の画像フレ
ームを出力する2次元カメラを用いて説明したが、本発
明は、1次元のイメージ・センサ・カメラなどにも適用
可能である。これによって、受光素子の配列方向の振動
の影響を低減あるいは解消できるので、振動が発生する
環境下でも安定した精度で被測定物の計測などを行うこ
とが可能になる。
【0089】また、上記の第1及び第2の実施形態で
は、動画の撮像が前提となっていたが、本発明が効果を
発揮するのは必ずしも動画に限らない、いわゆる電子ス
チルカメラなどで静止画を撮像する場合にも手ぶれなど
の対策として効果的である。
【0090】
【発明の効果】以上のように、第1及び第3の発明によ
れば、複数の画像フレームにわたる動きベクトルの連結
状態に応じた処理を行うので、カメラが動いている場合
に被写体の動きに忠実な動きベクトルを検出することが
可能となる。さらに、第2及び第4の発明によれば、当
該カメラの動きが急激な場合でも安定的に被写体の動き
に忠実な動きベクトルを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る動きベクトルの検出シス
テムを示すブロック図である。
【図2】従来、及び第1、第2の実施形態に係る画面座
標系の設定を示す概略図である。
【図3】第1及び第2の実施形態に係るベクトル算出装
置の動作を示すフローチャートである。
【図4】第1及び第2の実施形態に係る画像フレーム上
の点、及びその点の近傍に設定された処理ブロックを示
す概略図である。
【図5】第1及び第2の実施形態に係る動きベクトル格
納装置の動作を示す概略図である。
【図6】第1及び第2の実施形態に係る動きベクトル連
結処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1及び第2の実施形態に係る連結ベクトル格
納装置の動作を示す概略図である。
【図8】第1及び第2の実施形態の動作を説明するため
に、連続撮像された被写体の一例である。
【図9】第1及び第2の実施形態の動作を示し、図8の
連続撮像に対応する動きベクトルの変化を示す概略図で
ある。
【図10】第1及び第2の実施形態の動作を示し、図8
の連続撮像に対応して動きベクトルを平滑化した場合の
概略図である。
【図11】第2の実施形態に係る動きベクトルの検出シ
ステムを示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態に係る予測ベクトル生成装置
の動作を示すフローチャートである。
【図13】第1及び第2の実施形態の動作を示し、連続
撮像時にカメラ又は被写体の急激な動きがあると、動き
ベクトルが検出できなくなることを示している。
【図14】第2の実施形態の動作を示し、図13に対応
して動きベクトルが検出できない部分を予測ベクトルで
補うことを示している。
【符号の説明】
201,…カメラ、205…動きベクトル算出装置、2
06…動きベクトル格納装置、207…動きベクトル連
結装置、208…連結ベクトル格納装置、209…連結
ベクトル平滑化装置、1101…予測ベクトル生成装
置、1102…予測ベクトル格納装置、It、It+1
…画像フレーム、Vt(m,n)、Vt+1(m,n)
…動きベクトル、Vt’(m,n)…平滑化ベクトル、
V’’t(m,n)…予測ベクトル、O1、O2…被写
体。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに取り込まれた画像フレーム中の
    各点の動きベクトルを用いて被写体の動きを検出する方
    法において、 複数の画像フレームにわたって、相互に対応する動きベ
    クトルを連結し、 この連結の状態に応じた処理を行うことによって被写体
    の動きに忠実な動きベクトルを検出することを特徴とす
    る被写体の動き検出方法。
  2. 【請求項2】 カメラに取り込まれた画像フレーム中の
    各点の動きベクトルを用いて被写体の動きを検出する方
    法において、 第1の画像フレーム上に始点を、第2の画像フレーム上
    に終点を持つ第1の動きベクトルを検出し、 この第1の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に始点
    を持つ、1又は複数の第2の動きベクトルを連結候補と
    して選択し、 現時点の次の時点の動きベクトルに連結する動きベクト
    ルとして実際に検出された動きベクトルの他に予測的に
    生成される動きベクトルを得て、 この予測的に生成される動きベクトルを前記連結候補に
    加え、 この連結候補のなかから第1の基準に基づいて1つの動
    きベクトルを選択して前記第1の動きベクトルに連結す
    ることを特徴とする被写体の動き検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の被写体の動き検出方法におい
    て、 前記予測的に生成される動きベクトルは、 現時点までに既に連結された各動きベクトルを時間的に
    平滑化し、 この平滑化に基づいて生成することを特徴とする被写体
    の動き検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項2の被写体の動き検出方法におい
    て、 前記予測的に生成される動きベクトルは、現時点の次の
    時点以降にも繰り返し用いられることを特徴とする被写
    体の動き検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のうちいずれかの被写体の
    動き検出方法において、 予測的に生成される動きベクトルを除いた前記連結候補
    に動きベクトルが無い場合に限り、前記予測的に生成さ
    れる動きベクトルを前記連結候補に加えることを特徴と
    する被写体の動き検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれかの被写体の
    動き検出方法において、 前記連結は、 第1の画像フレーム上に始点を、第2の画像フレーム上
    に終点を持つ第1の動きベクトルを検出し、 この第1の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に始点
    を持つ、1又は複数の第2の動きベクトルを連結候補と
    して選択し、 さらにこの第2の動きベクトルのなかから第1の基準に
    基づいて1つの動きベクトルを選択して、この動きベク
    トルを前記第1の動きベクトルに連結することによって
    行うことを特徴とする被写体の動き検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6の被写体の動き検出方法
    において、 前記予測的に生成される動きベクトルは、 先ず、前記平滑化された動きベクトルのなかから、第1
    の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に終点を持つも
    のを候補として選択し、 次に、平滑化の品位が第2の基準に照らして最も優れて
    いる動きベクトルを当該予測的に生成される動きベクト
    ルとすることによって生成されることを特徴とする被写
    体の動き検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の被写体の動き検出方法におい
    て、 前記第2の基準は、連結された動きベクトルの数が多い
    平滑化ほど高品位であるとするものであることを特徴と
    する被写体の動き検出方法。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8のうちいずれかの被写体の
    動き検出方法において、 前記第1の基準は、第1の動きベクトルとの差が最も小
    さい動きベクトルを選択するものであることを特徴とす
    る被写体の動き検出方法。
  10. 【請求項10】 請求項2〜9のうちいずれかの被写体
    の動き検出方法において、 前記連結候補は、 動きベクトルとしての評価値が所定のレベルより優れて
    いるもののなかから選択することを特徴とする被写体の
    動き検出方法。
  11. 【請求項11】 カメラに取り込まれた画像フレーム中
    の各点の動きベクトルを用いて被写体の動きを検出する
    装置において、 複数の画像フレームにわたって、相互に対応する動きベ
    クトルを連結する手段と、 この連結の状態に応じた処理を行うことによって被写体
    の動きに忠実な動きベクトルを検出する手段とを備える
    ことを特徴とする被写体の動き検出装置。
  12. 【請求項12】 カメラに取り込まれた画像フレーム中
    の各点の動きベクトルを用いて被写体の動きを検出する
    装置において、 第1の画像フレーム上に始点を、第2の画像フレーム上
    に終点を持つ第1の動きベクトルを検出する手段と、 この第1の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に始点
    を持つ、1又は複数の第2の動きベクトルを連結候補と
    して選択する手段と、 現時点の次の時点の動きベクトルに連結する動きベクト
    ルとして実際に検出された動きベクトルの他に予測的に
    生成される動きベクトルを得る手段と、 この予測的に生成される動きベクトルを前記連結候補に
    加える手段と、 この連結候補のなかから第1の基準に基づいて1つの動
    きベクトルを選択して前記第1の動きベクトルに連結す
    る手段とを備えることを特徴とする被写体の動き検出装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12の被写体の動き検出装置に
    おいて、 前記予測的に生成される動きベクトルを生成する手段
    は、 現時点までに既に連結された各動きベクトルを時間的に
    平滑化する手段と、 この平滑化に基づいて当該予測的に生成される動きベク
    トルを生成する手段とを具備することを特徴とする被写
    体の動き検出装置。
  14. 【請求項14】 請求項12の被写体の動き検出装置
    は、前記予測的に生成される動きベクトルを、現時点の
    次の時点以降にも繰り返し用いるための手段をさらに備
    えることを特徴とする被写体の動き検出装置。
  15. 【請求項15】 請求項12〜14のうちいずれかの被
    写体の動き検出装置において、 前記1つの動きベクトルを選択して前記第1の動きベク
    トルに連結する手段は、 予測的に生成される動きベクトルを除いた前記連結候補
    に動きベクトルが無い場合に限り、前記予測的に生成さ
    れる動きベクトルを前記連結候補に加えることを特徴と
    する被写体の動き検出装置。
  16. 【請求項16】 請求項11〜15のうちいずれかの被
    写体の動き検出装置において、 前記動きベクトルを連結する手段は、 第1の画像フレーム上に始点を、第2の画像フレーム上
    に終点を持つ第1の動きベクトルを検出する手段と、 この第1の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に始点
    を持つ、1又は複数の第2の動きベクトルを連結候補と
    して選択する手段と、 さらにこの第2の動きベクトルのなかから第1の基準に
    基づいて1つの動きベクトルを選択して、この動きベク
    トルを前記第1の動きベクトルに連結する手段と具備す
    ることを特徴とする被写体の動き検出装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16の被写体の動き検
    出装置において、 前記予測的に生成される動きベクトルを生成する手段
    は、 先ず、前記平滑化された動きベクトルのなかから、第1
    の動きベクトルの終点近傍の所定範囲内に終点を持つも
    のを候補として選択し、 次に、平滑化の品位が第2の基準に照らして最も優れて
    いる動きベクトルを当該予測的に生成される動きベクト
    ルとして生成する手段を備えることを特徴とする被写体
    の動き検出装置。
  18. 【請求項18】 請求項17の被写体の動き検出装置に
    おいて、 前記第2の基準は、連結された動きベクトルの数が多い
    平滑化ほど高品位であるとするものであることを特徴と
    する被写体の動き検出装置。
  19. 【請求項19】 請求項12〜18のうちいずれかの被
    写体の動き検出装置において、 前記第1の基準は、第1の動きベクトルとの差が最も小
    さい動きベクトルを選択するものであることを特徴とす
    る被写体の動き検出装置。
  20. 【請求項20】 請求項12〜19のうちいずれかの被
    写体の動き検出装置において、 前記連結候補を選択する手段は、 動きベクトルとしての評価値が所定のレベルより優れて
    いるもののなかから動きベクトルを選択することを特徴
    とする被写体の動き検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6408838B1 (en) * 1999-07-05 2002-06-25 Noritake Diamond Industries, Co., Ltd. Rotary cutting saw with slits shaped for minimizing wear of neck portion
KR20180077987A (ko) * 2016-12-29 2018-07-09 이강현 영상의 모션 데이터 산출 방법
JP2022014135A (ja) * 2020-07-06 2022-01-19 株式会社ハイシンク創研 物体認識装置及びこれを用いた物体搬送システム

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