JPH11110537A - 読取装置 - Google Patents

読取装置

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JPH11110537A
JPH11110537A JP9289251A JP28925197A JPH11110537A JP H11110537 A JPH11110537 A JP H11110537A JP 9289251 A JP9289251 A JP 9289251A JP 28925197 A JP28925197 A JP 28925197A JP H11110537 A JPH11110537 A JP H11110537A
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optical element
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JP9289251A
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Minoru Fujiwara
実 藤原
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/13Sensors therefor
    • G06V40/1318Sensors therefor using electro-optical elements or layers, e.g. electroluminescent sensing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 指紋等の読み取りのための光のロスを少なく
し、また各部品相互の位置合わせ精度を緩和する。 【解決手段】 面光源11から放射された光は、凹凸検
出光学素子13の透明ベース層15の表面に達する。面
光源11からほぼ垂直に放出された光は空気層に放射す
るが、透明ベース層15に全反射角よりも大きい角度で
入射された光は、空気層に接している箇所では2次元フ
ォトセンサ12側に戻り、透明粒子16に接している箇
所では透明粒子16内で散乱する。ここで、透明粒子1
6に指31を接触させると、指紋の凹部31aに対応す
る領域においては、散乱反射状態に変化はなく、矢印C
で示すように、反射される光量は大きいが、指紋の凸部
31bに対応する領域においては、透明粒子16で散乱
されている光が吸収されるため、矢印Dで示すように、
反射される光量は極めて小さい。これにより、指31の
指紋の凹凸に応じた光学的に明暗の強調された画像が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、指紋等の微細な
凹部及び凸部を有する被読取体の凹部または凸部の形状
または位置を読み取るための読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋等の微細な凹凸の形状または
位置を読み取るための読取装置として、図8に示すよう
に、面光源1上に2次元フォトセンサ2が設けられ、2
次元フォトセンサ2上に複数の光ファイバ3aを集合し
てなる光ファイバ集合板3が設けられ、光ファイバ集合
板3上に光反射板4が設けられた構造のものがある。こ
のうち2次元フォトセンサ2は、透明基板2a上に開口
部2bを有する遮光板2cが設けられ、遮光板2c上に
センサ部2dが設けられた構造となっている。光反射板
4は、透明な材料によってシート状に形成され、その上
面側に、表面にアルミニウム等からなる反射層4aが蒸
着された複数のV字溝4bが並列して設けられ、相隣接
するV字溝4b間が平坦な上面4cを有する断面ほぼ台
形状の突起部4dとされた構造となっている。
【0003】この読取装置では、部品のすべてがほぼ板
状であるので、薄型化することができる。そして、図8
において矢印で示すように、面光源1の上面から該上面
に対して垂直に出射された平行光が2次元フォトセンサ
2の開口部2b及び光ファイバ集合板3の光ファイバ3
aを透過し、この透過光が光反射板4のV字溝4bの反
射層4aで反射され、この反射光が光反射板4上に密接
された例えば指(図示せず)を斜め下方から照射し、光
反射板4の突起部4dの上面4cで反射された光が光反
射板4のV字溝4bの反射層4aで反射され、この反射
光が光ファイバ集合板3の先の透過部(光ファイバ3
a)と隣接する別の光ファイバ3aに入射され、この入
射光が2次元フォトセンサ2のセンサ部2dに入射され
る。この場合、光反射板4の突起部4dの上面4cに密
接された指の指紋の凹部(降線)に対応する部分で反射
が生じ、指の指紋の凸部(隆線)に対応する部分で光が
吸収され、これにより指の指紋の凹凸に応じて光学的に
明暗の強調された画像が得られ、指の指紋が読み取られ
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような読取装置では、面光源1の上面から該上面に
垂直な平行光を出射させ、この平行光を2次元フォトセ
ンサ2の開口部2bを介して光ファイバ集合板3の光フ
ァイバ3aに入射させたとしても、光反射板4の突起部
4dの上面4cで反射された光を光反射板4のV字溝4
bの反射層4aで反射させて光ファイバ集合板3の光フ
ァイバ3aに再度入射させているので、光取り込み角の
小さい光ファイバ3aに対する再度の入射角が大きくな
り、このため光のロスが大きくなり、十分なコントラス
トを得にくいという問題があった。また、光反射板4の
突起部4dの上面4cで反射された光を光ファイバ集合
板3の所定の一の光ファイバ3aを透過させて2次元フ
ォトセンサ2の所定の一のセンサ部2dに所期の通り入
射させるには、光反射板4の突起部4dと光ファイバ集
合板3の光ファイバ3aと2次元フォトセンサ2のセン
サ部2dとをそれぞれ1対1の関係で正確に位置合わせ
する必要があり、高価になるという問題があった。この
発明の課題は、指紋等の読み取りのための光のロスを少
なくすることができ、また各部品相互の位置合わせ精度
を緩和することができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、凹部及び凸
部を有する被読取体の前記凹部または凸部の形状または
位置を読み取る読取装置であって、面光源と、この面光
源上に設けられ、透光ベース層及びこの透光ベース層上
に形成された複数のセンサ部を有するフォトセンサと、
このフォトセンサ上に設けられ、散乱反射層を有する凹
凸検出光学素子とを具備し、前記面光源から出射され、
前記凹凸検出光学素子の散乱反射層で散乱反射された光
を前記各センサ部に入射させるようにしたものである。
この発明によれば、フォトセンサ上に、散乱反射層を有
する凹凸検出光学素子を設け、従来のような光ファイバ
集合板を用いていないので、指紋等の読み取りのための
光のロスを少なくすることができ、また各部品相互の位
置合わせ精度を緩和することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
ける読取装置の要部の断面図を示したものである。な
お、この読取装置は、微細な凹凸部を有する被読取体の
凹部または凸部の形状または位置を読み取ることができ
るものであるが、以下の実施形態では指紋を読み取るた
めの指紋読取装置として説明する。この指紋読取装置
は、面光源11上に2次元フォトセンサ12が設けら
れ、2次元フォトセンサ12上に凹凸検出光学素子13
が設けられた構造となっている。このうち面光源11
は、エレクトロルミネセンスパネルや液晶表示装置で用
いられているエッジライト方式のバックライト等からな
っている。エッジライト方式のバックライトの場合に
は、図示していないが、典型的には、導光板の下面に反
射板を設け、導光板の横に発光ダイオード等からなる点
光源を1個設け、この点光源を反射シートで被った構造
とする。
【0007】凹凸検出光学素子13は、散乱反射層14
を有するものであり、アクリル樹脂等の透明樹脂やガラ
ス等からなる透明ベース層(透光ベース層)15の上面
にアクリル樹脂等の透明樹脂やガラス等からなる複数の
球状の透明粒子(透光性粒子)16が透明な接着層17
を介して全面に密接あるいは多少の間隙をおいて接着さ
れて配置されたものからなっている。ここで、透明ベー
ス層15上に接着された球状の透明粒子16が散乱反射
層14となっている。散乱反射層14の作用は後述す
る。透明粒子16を固定する接着層17は、粘着シート
や両面接着テープ等であってもよく、また熱硬化型ある
いは紫外線硬化型の接着剤を塗布したものであってもよ
い。このうち後者の熱硬化型あるいは紫外線硬化型の接
着剤を塗布したものの場合には、熱硬化あるいは紫外線
硬化することにより、接着層17が硬化するので、透明
粒子16が指による押圧力を受けても、接着層17が変
形しないようにすることができる。凹凸検出光学素子1
3を製造するには、透明ベース層15の上面に接着層1
7を印刷法、転写法、ロールコーティング法等により被
着した上、接着層17が未硬化の状態で透明粒子16を
散布し、熱硬化型の場合には加熱し、紫外線硬化型の場
合には紫外線を照射して硬化すればよく、極めて能率的
に製造することができる。また、この場合、透明粒子1
6を適宜にばらつかせて散布することができるので、透
明粒子16間において光学的な干渉が生じないようにす
ることができる。
【0008】2次元フォトセンサ12は、複数のセンサ
部20A、20Bがマトリックス状に配列されたものか
らなり、アクリル樹脂等の透明樹脂やガラス等からなる
透明基板(透光ベース層)21を備えている。透明基板
21の上面には、各センサ部20A、20Bごとに、ク
ロムやアルミニウム等の遮光性電極からなるボトムゲー
ト電極22が設けられ、その上面全体には窒化シリコン
からなるボトムゲート絶縁膜23が設けられている。ボ
トムゲート絶縁膜23の上面においてボトムゲート電極
22に対応する部分にはアモルファスシリコンからなる
半導体層24が設けられている。半導体層24の上面両
側にはn+シリコン層25、25が設けられている。n+
シリコン層25、25の上面及びその近傍のボトムゲー
ト絶縁膜23の上面にはクロムやアルミニウム等の遮光
性電極からなるソース電極26及びドレイン電極27が
設けられ、その上面全体には窒化シリコンからなるトッ
プゲート絶縁膜28が設けられている。トップゲート絶
縁膜28の上面において半導体層24に対応する部分に
はITO等の透明電極(透光性電極)からなるトップゲ
ート電極29が設けられ、その上面全体には窒化シリコ
ンからなるオーバーコート膜30が設けられている。そ
して、この2次元フォトセンサ12では、その下面側か
ら光がランダムに入射されると、この光は、遮光性電極
からなるボトムゲート電極22、ソース電極26及びド
レイン電極27の部分以外からなる透過部を透過すると
ともに、ボトムゲート電極22によって遮光されて半導
体層24に直接入射しないようになっている。
【0009】この指紋読取装置では、面光源11の上面
からランダムに出射された光が2次元フォトセンサ12
の透過部を透過し、この透過光が凹凸検出光学素子13
の下面に入射され、この入射光が凹凸検出光学素子13
の散乱反射層14で散乱反射され、この散乱反射層14
に密接された指(図1では図示せず)を下方からランダ
ムに照射し、指の凹部に対応する領域の散乱光及び反射
光がその近傍の透明電極からなるトップゲート電極29
を透過してその下の半導体層24のソース電極26及び
ドレイン電極27間の入射面より入射される。
【0010】次に、散乱反射層14における作用を図2
を参照して説明する。面光源11から放射された光は、
凹凸検出光学素子13の透明ベース層15の表面に達す
る。ここで、面光源11からほぼ垂直に放出された光
は、透明粒子16を介して、あるいは、直接、空気層に
放射する。透明ベース層15に全反射角よりも大きい角
度で入射された光は、空気層に接している箇所では全反
射され2次元フォトセンサ12側に戻るが、透明粒子1
6に接している箇所では透明粒子16内に入射され、透
明粒子16内で全反射を繰り返して散乱する。このた
め、指を接しない状態では、散乱反射層14は不透明白
色を呈している。ここで、散乱反射層14に指31を接
触させると、指紋の凹部31aに対応する領域において
は、散乱反射状態に変化はなく、矢印Cで示すように、
反射される光量は大きいが、指紋の凸部31bに対応す
る領域においては、透明粒子16で散乱されている光が
吸収されるため、矢印Dで示すように、反射される光量
は極めて小さい。
【0011】したがって、2次元フォトセンサ12のセ
ンサ部20A、20Bの半導体層24に入射される光量
が予め設定された光量(しきい値)以上である場合に
は、当該センサ部20A、20Bによる光検出状態を明
状態とし、それ未満である場合には、当該センサ部20
A、20Bによる光検出状態を暗状態とすることによ
り、指31の指紋の凹凸に応じた光学的に明暗の強調さ
れた画像が得られ、指31の指紋が読み取られることに
なる。
【0012】このように、この指紋読取装置では、2次
元フォトセンサ12上に、上面に複数の透明粒子16か
らなる散乱反射層を有する凹凸検出光学素子13を設
け、面光源11の上面から光をランダムに出射させて
も、指31の指紋の凹凸に応じた光学的に明暗の強調さ
れた画像を得ることができる。この場合、従来のような
光ファイバ集合板を用いていないので、指紋読み取りの
ための光のロスを少なくすることができ、また各部品相
互の位置合わせ精度を緩和することができる。
【0013】指紋読み取りのための光のロスの減少につ
いて説明すると、面光源11の上面からランダムに出射
された光のうち、ボトムゲート電極22によって遮光さ
れる光のみが指紋読み取りに寄与せず、それ以外の光は
寄与するので、この寄与する光にロスがほとんど生じな
いようにすることができる。また、面光源11の上面か
ら光をランダムに出射させているので、光利用率を良く
することができる。すなわち、2次元フォトセンサ12
の透明基板21にある程度の厚みがあるので、ボトムゲ
ート電極22下の面光源11の上面からランダムに出射
された光をも指紋読み取り用として利用することができ
る。これに対して、従来では、例えば図8に示すよう
に、遮光板2c下の面光源1の上面から該上面に垂直に
出射された平行光は指紋読み取り用として全く利用する
ことはできないものであった。
【0014】次に、各部品相互の位置合わせ精度の緩和
について説明する。指31の指紋の凹部31aの幅は1
00μm程度であり、凸部31bの幅は200μm程度
である。そこで、一例として、2次元フォトセンサ12
の半導体層24の部分のセンサ部20A、20Bの幅を
10〜30μm程度とし、ピッチを30〜100μm程
度望ましくは50〜80μm程度とすると、指31の指
紋の凹凸のうち幅の小さい方(100μm程度)の凹部
31aに対して、センサ部20A、20Bを1〜3個程
度好ましくは少なくとも1個以上であって2個程度配置
することができる。また、凹凸検出光学素子13の透明
粒子16の直径を1〜30μm程度、例えば5μm程度
とすると、透明粒子16をセンサ部20A、20B間に
複数個配置することができる。このようにすると、2次
元フォトセンサ12と凹凸検出光学素子13との位置合
わせをほとんど不要とすることができる。
【0015】ここで、2次元フォトセンサ12の動作に
ついて説明する。2次元フォトセンサ12の1つのセン
サ部20A、20Bでは、ボトムゲート電極(BG)2
2、半導体層24、ソース電極(S)26及びドレイン
電極(D)27等によってボトムゲート型トランジスタ
が構成され、トップゲート電極(TG)29、半導体層
24、ソース電極(S)26及びドレイン電極(D)2
7等によってトップゲート型トランジスタが構成されて
いる。すなわち、センサ部20A、20Bは、半導体層
24の下側及び上側にそれぞれボトムゲート電極(B
G)22及びトップゲート電極(TG)29が配置され
た光電変換トランジスタによって構成され、その等価回
路は図3のように示すことができる。
【0016】さて、まず、ソース電極(S)−ドレイン
電極(D)間に正電圧(例えば+5V)が印加された状
態において、ボトムゲート電極(BG)に正電圧(例え
ば+10V)が印加されると、半導体層24にチャネル
が形成され、ドレイン電流IDSが流れる。この状態で、
トップゲート電極(TG)にボトムゲート電極(BG)
の電界によるチャネルを消滅させるレベルの負電圧(例
えば−20V)が印加されると、トップゲート電極(T
G)からの電界がボトムゲート電極(BG)の電界によ
るチャネル形成に対してそれを妨げる方向に働き、チャ
ネルがピンチオフされる。このとき、トップゲート電極
(TG)側から半導体層24に光が照射されると、半導
体層24のトップゲート電極(TG)側に電子−正孔対
が誘起される。この電子−正孔対は半導体層24のチャ
ネル領域に蓄積され、トップゲート電極(TG)の電界
を打ち消す。このため、半導体層24にチャネルが形成
され、ドレイン電流IDSが流れる。このドレイン電流I
DSは半導体層24への入射光量に応じて変化する。
【0017】このように、この2次元フォトセンサ12
では、トップゲート電極(TG)からの電界がボトムゲ
ート電極(BG)の電界によるチャネル形成に対してそ
れを妨げる方向に働き、チャネルをピンチオフするもの
であるので、光無入射時に流れるドレイン電流IDSを極
めて小さくすることができ、例えば10-14A程度にす
ることができる。このため、光入射時と光無入射時とで
流れるドレイン電流I DSの差を十分大きくすることがで
きる。この結果、上述したように、半導体層24に入射
される光量が予め設定された光量(しきい値)以上であ
る場合には、大きなドレイン電流IDSが流れ、当該セン
サ部20A、20Bによる光検出状態を明状態とし、そ
れ未満である場合には、小さなドレイン電流IDSが流
れ、当該センサ部20A、20Bによる光検出状態を暗
状態とすることができる。これにより、指31の指紋の
凹凸に応じた光学的に明暗の強調された画像が得られ、
指31の指紋が読み取られることになる。
【0018】ところで、この2次元フォトセンサ12で
は、1つのセンサ部20A、20Bにセンサ機能と選択
トランジスタ機能とを兼用させることができる。次に、
これらの機能について簡単に説明する(詳細は特開平6
−132560号公報参照)。ボトムゲート電極(B
G)に正電圧(+10V)が印加された状態において、
トップゲート電極(TG)を例えば0Vにすると、半導
体層24とトップゲート絶縁膜19との間のトラップ準
位から正孔を吐き出させてリフレッシュ、つまりリセッ
トすることができる。すなわち、連続して使用される
と、半導体層24とトップゲート絶縁膜19との間のト
ラップ準位が光照射により発生する正孔とドレイン電極
(D)から注入される正孔とによって埋められていき、
光無入射状態でのチャネル抵抗が小さくなり、光無入射
時にドレイン電流IDSが増加する。そこで、トップゲー
ト電極(TG)を0Vとし、この正孔を吐き出させてリ
セットする。
【0019】また、ボトムゲート電極(BG)に正電圧
が印加されていない場合には、ボトムトランジスタにチ
ャネルが形成されず、光入射が行われても、ドレイン電
流IDSが流れず、非選択状態とすることができる。すな
わち、ボトムゲート電極(BG)に印加する電圧を制御
することにより、選択状態と非選択状態とを制御するこ
とができる。また、非選択状態において、トップゲート
電極(TG)に0Vを印加すると、上記同様に、半導体
層24とトップゲート絶縁膜19との間のトラップ準位
から正孔を吐き出させてリセットすることができる。
【0020】以上の結果、例えば図4に示すように、ト
ップゲート電圧VTGを0Vと−20Vとに制御すること
により、センス状態とリセット状態とを制御することが
できる。また、ボトムゲート電圧VBGを0Vと+10V
とに制御することにより、選択状態と非選択状態とを制
御することができる。すなわち、トップゲート電圧VTG
及びボトムゲート電圧VBGを制御することにより、2次
元フォトセンサ12の1つのセンサ部20A、20Bに
フォトセンサとしての機能と選択トランジスタとしての
機能とを兼ね備えさせることができる。
【0021】なお、上記実施形態では、凹凸検出光学素
子13を2次元フォトセンサ12と別体とした場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではない。例え
ば、図5に示すように、2次元フォトセンサ12のオー
バーコート膜30の平坦な上面に複数の透明粒子16を
接着層17を介して接着して配置するようにしてもよ
い。すなわち、透明粒子16と接着層17とからなる凹
凸検出光学素子13を2次元フォトセンサ12のオーバ
ーコート膜30の平坦な上面に一体に形成するようにし
てもよい。ところで、2次元フォトセンサ12のボトム
ゲート絶縁膜23、トップゲート絶縁膜28及びオーバ
ーコート膜30をCVD法で成膜すると、図示していな
いが、オーバーコート膜30の上面が非平坦状となる
が、このような場合には、オーバーコート膜30の上面
にアクリル樹脂等の透明樹脂を塗布して上面が平坦な透
明層を形成し、この透明層の上面に複数の透明粒子16
を接着層17を介して接着して配置するようにすればよ
い。加えて、面光源11の上面に例えばアクリル樹脂を
塗布して、2次元フォトセンサ12の透明基板14を形
成することにより、面光源11上に2次元フォトセンサ
12を一体に形成するようにしてもよい。
【0022】また、上記実施形態では、散乱反射層14
を有する凹凸検出光学素子13を透明ベース層15上に
複数の透明粒子16を接着層17を介して接着して配置
した構成とした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではない。例えば、図6に示すように、コア4
1をクラッド42で被覆してなる光ファイバ43を複数
並列して板状としたものによって凹凸検出光学素子44
を構成するようにしてもよい。この場合、この凹凸検出
光学素子44を2次元フォトセンサ12上に直接配置し
てもよく、また散乱反射層44を透明ベース層を介して
2次元フォトセンサ12上に配置するようにしてもよ
い。また、図7に示すように、凹凸検出光学素子55を
空気等の気体を含む球状の散乱反射層54を有する透明
シート53によって構成するようにしてもよい。このよ
うな凹凸検出光学素子55を製造するには、半球状のキ
ャビティを有する透明シート51、52を形成し、この
透明シート51、52のキャビティを対応させて両者を
接合すればよい。この場合、散乱反射層54の形状は、
球状に限らず、三角錐体、多面体、あるいは柱状でもよ
い。また、散乱反射層54を形成するためにキャビティ
内に封入する材料は、気体に限らず、透明シート53よ
りも低屈折率の材料であれば液体や固体等を用いること
ができる。
【0023】さらに、上記実施形態では、この発明を2
次元フォトセンサを備えた読取装置に適用した場合につ
いて説明したが、これに限らず、1次元フォトセンサを
備えた読取装置にも適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フォトセンサ上に、少なくとも上面に散乱反射層を
有する凹凸検出光学素子を設け、従来のような光ファイ
バ集合板を用いていないので、指紋等の読み取りのため
の光のロスを少なくすることができ、また各部品相互の
位置合わせ精度を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における読取装置の要部
の断面図。
【図2】図1に示す読取装置において指の指紋の読み取
りを説明するために示す概略断面図。
【図3】図1に示すセンサ部の等価回路図。
【図4】(A)〜(D)はそれぞれ図3に示すセンサ部
の各電極に印加する電圧とその状態の変化を説明するた
めに示す図。
【図5】この発明の他の実施形態における読取装置の要
部の断面図。
【図6】この発明の他の実施形態における読取装置の凹
凸検出光学素子の斜視図。
【図7】この発明の他の実施形態における読取装置の凹
凸検出光学素子の斜視図。
【図8】従来の読取装置の一例の断面図。
【符号の説明】
11 面光源 12 2次元フォトセンサ 13 凹凸検出光学素子 14 散乱反射層 15 透明ベース層 16 透明粒子 20A、20B センサ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部及び凸部を有する被読取体の前記凹
    部または凸部の形状または位置を読み取る読取装置であ
    って、面光源と、この面光源上に設けられ、透光ベース
    層及びこの透光ベース層上に形成された複数のセンサ部
    を有するフォトセンサと、このフォトセンサ上に設けら
    れ、散乱反射層を有する凹凸検出光学素子とを具備し、
    前記面光源から出射され、前記凹凸検出光学素子の散乱
    反射層で散乱反射された光を前記各センサ部に入射させ
    ることを特徴とする読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記フォ
    トセンサは、センサ部が2次元状に配列された2次元フ
    ォトセンサからなることを特徴とする読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発明において、
    前記フォトセンサの各センサ部は、前記面光源側に遮光
    性を有する材料からなる第1ゲート電極が配置され、前
    記凹凸検出光学素子側に透光性を有する材料からなる第
    2ゲート電極が配置された光電変換トランジスタによっ
    て構成されていることを特徴とする読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記凹凸検出光学素子は透光ベース層を有し、
    前記散乱反射層はこの透光ベース層上に配置された複数
    の透光性粒子からなることを特徴とする読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記凹凸検出光学素子は前記フォトセンサの平
    坦な上面に配置された複数の透光性粒子からなることを
    特徴とする読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の発明において、
    前記透光性粒子の直径は1〜30μm程度であることを
    特徴とする読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記凹凸検出光学素子は複数の光ファイバを並
    列して板状としたものからなることを特徴とする読取装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の発明において、前記凹凸
    検出光学素子は複数の光ファイバを並列して板状とした
    ものを前記フォトセンサの平坦な上面に接着したものか
    らなることを特徴とする読取装置。
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