JPH1153524A - 読取装置 - Google Patents

読取装置

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JPH1153524A
JPH1153524A JP9222019A JP22201997A JPH1153524A JP H1153524 A JPH1153524 A JP H1153524A JP 9222019 A JP9222019 A JP 9222019A JP 22201997 A JP22201997 A JP 22201997A JP H1153524 A JPH1153524 A JP H1153524A
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JP
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light
photosensor
optical element
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JP9222019A
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English (en)
Inventor
Makoto Sasaki
誠 佐々木
Hiromitsu Ishii
裕満 石井
Tetsuo Muto
哲夫 武藤
Minoru Fujiwara
実 藤原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019980031761A priority patent/KR100306293B1/ko
Priority to EP98114668A priority patent/EP0901093A3/en
Priority to CN98103487A priority patent/CN1209612A/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型の指紋読取装置において、指が強い静電
気を帯びていても、この強い静電気により2次元フォト
センサのセンサ部が誤動作したり破損したりしないよう
にする。 【解決手段】 面光源11上には2次元フォトセンサ1
2が設けられ、2次元フォトセンサ12上にはITO等
からなる透明導電層13が設けられ、透明導電層13上
には凹凸検出光学素子14が設けらている。透明導電層
13は、静電気を逃がすためのものであって、接地され
ている。したがって、凹凸検出光学素子4上に密接され
た指31が強い静電気を帯びていても、この強い静電気
を透明導電層13を介して逃がすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、指紋等の微細な
凹部及び凸部を有する被読取体の凹部または凸部の形状
または位置を読み取るための読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋等の微細な凹凸の形状または
位置を読み取るための読取装置として、図11に示すよ
うに、面光源1上に2次元フォトセンサ2が設けられ、
2次元フォトセンサ2上に複数の光ファイバ3aを集合
してなる光ファイバ集合板3が設けられ、光ファイバ集
合板3上に光反射板4が設けられた構造のものがある。
このうち2次元フォトセンサ2は、透明基板2a上に開
口部2bを有する遮光板2cが設けられ、遮光板2c上
にセンサ部2dが設けられた構造となっている。光反射
板4は、透明な材料によってシート状に形成され、その
上面側に、表面にアルミニウム等からなる反射層4aが
蒸着された複数のV字溝4bが並列して設けられ、相隣
接するV字溝4b間が平坦な上面4cを有する断面ほぼ
台形状の突起部4dとされた構造となっている。
【0003】この読取装置では、部品のすべてがほぼ板
状であるので、薄型化することができる。そして、図1
1において矢印で示すように、面光源1の上面から該上
面に対して垂直に出射された平行光が2次元フォトセン
サ2の開口部2b及び光ファイバ集合板3の光ファイバ
3aを透過し、この透過光が光反射板4のV字溝4bの
反射層4aで反射され、この反射光が光反射板4上に密
接された例えば指(図示せず)を斜め下方から照射し、
光反射板4の突起部4dの上面4cで反射された光が光
反射板4のV字溝4bの反射層4aで反射され、この反
射光が光ファイバ集合板3の先の透過部(光ファイバ3
a)と隣接する別の光ファイバ3aに入射され、この入
射光が2次元フォトセンサ2のセンサ部2dに入射され
る。この場合、光反射板4の突起部4dの上面4cに密
接された指の指紋の凹部(降線)に対応する部分で反射
が生じ、指の指紋の凸部(隆線)に対応する部分で光が
吸収され、これにより指の指紋の凹凸に応じて光学的に
明暗の強調された画像が得られ、指の指紋が読み取られ
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように凹凸を読み
取る読取装置は、光反射板4及び光ファイバ集合板3を
介して、各センサ部2dに数mmの間隔を隔てて指が対
向される薄型構造の採用が検討され初めているが、この
ように薄型化が進むと静電気による障害が発生する。つ
まり、光反射板4の上面と2次元フォトセンサ2のセン
サ部2dとの間の間隔が小さくなるに伴い、光反射板4
の上面に密接された指が強い静電気を帯びている場合、
この強い静電気により2次元フォトセンサ2のセンサ部
2dが誤動作したり極端な場合には破損したりするとい
う問題が生じ易くなる。この問題は、より薄型化を図る
ため、各センサ部2dと指との間隔が小さくなるほど、
また、センサ部2dを静電気に弱い光電変換薄膜トラン
ジスタで構成しようとする場合等では、極めて重要な問
題となる。この発明の課題は、読取装置の薄型化を図っ
た場合に指等が強い静電気を帯びていても、この強い静
電気によりフォトセンサのセンサ部が誤動作したり破損
したりしないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、凹部及び凸
部を有する被読取体の前記凹部または凸部の形状または
位置を読み取る読取装置であって、面光源と、この面光
源上に設けられた複数のセンサ部を有するフォトセンサ
と、このフォトセンサ上に設けられた凹凸検出光学素子
と、前記フォトセンサの上面より上側に設けられた静電
気逃げ用の透明導電層とを具備したものである。
【0006】この発明によれば、凹凸検出光学素子上に
密接された指等が強い静電気を帯びていても、この強い
静電気を透明導電層を介して逃がすことができ、したが
ってこの強い静電気によりフォトセンサのセンサ部が誤
動作したり破損したりしないようにすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
ける読取装置の要部の断面図を示したものである。な
お、この読取装置は、微細な凹凸部を有する被読取体の
凹部または凸部の形状または位置を読み取ることができ
るものであるが、以下の実施形態では指紋を読み取るた
めの指紋読取装置として説明する。この指紋読取装置
は、面光源11上に2次元フォトセンサ12が設けら
れ、2次元フォトセンサ12上にITO等からなる透明
導電層13が設けられ、透明導電層13上に凹凸検出光
学素子14が設けられた構造となっている。このうち面
光源11は、エレクトロルミネセンスパネルや液晶表示
装置で用いられているエッジライト方式のバックライト
等からなっている。エッジライト方式のバックライトの
場合には、図示していないが、典型的には、導光板の下
面に反射板を設け、導光板の横に発光ダイオード等から
なる点光源を1個設け、この点光源を反射シートで被っ
た構造とする。透明導電層13は、静電気を逃がすため
のものであって、接地されている。透明導電層13は、
蒸着等により、2次元フォトセンサ12の後述するオー
バーコート膜30の上面または凹凸検出光学素子14の
後述する透明層15の下面に一体に形成されている。凹
凸検出光学素子14は、アクリル樹脂やガラス等からな
る透明層15の上面側に多数の断面半円形状の凸条部
(隆起部)16が並列して設けられたものからなってい
る。この凹凸検出光学素子14は、厚さが後述する通り
200μm程度以下の薄いシート状のものである。2次
元フォトセンサ12の構造については後で説明するが、
いわゆる、ドライデポジションにより形成する光電変換
トランジスタを内蔵するものであって、その厚さは数μ
m以下に過ぎないものである。
【0008】このように、この指紋読取装置では、2次
元フォトセンサ12上に透明導電層13を設け、この透
明導電層13を接地しているので、2次元フォトセンサ
12上に厚さが200μm程度以下の凹凸検出光学素子
14を密着した薄型構造であっても、凹凸検出光学素子
14上に密接された指(図示せず)から放出される強い
静電気を透明導電層13を介して逃がすことができ、し
たがってこの強い静電気により2次元フォトセンサ12
のセンサ部が誤動作したり破損したりしないようにする
ことができる。
【0009】ここで、2次元フォトセンサ12について
説明する。2次元フォトセンサ12は、複数のセンサ部
20A、20Bがマトリックス状に配列されたものから
なり、アクリル樹脂やガラス等からなる透明基板21を
備えている。透明基板21の上面には、各センサ部20
A、20Bごとに、クロムやアルミニウム等の遮光性電
極からなるボトムゲート電極22が設けられ、その上面
全体には窒化シリコンからなるボトムゲート絶縁膜23
が設けられている。ボトムゲート絶縁膜23の上面にお
いてボトムゲート電極22に対応する部分にはアモルフ
ァスシリコンからなる半導体層24が設けられている。
半導体層24の上面両側にはn+シリコン層25、25
が設けられている。n+シリコン層25、25の上面及
びその近傍のボトムゲート絶縁膜23の上面にはクロム
やアルミニウム等の遮光性電極からなるソース電極26
及びドレイン電極27が設けられ、その上面全体には窒
化シリコンからなるトップゲート絶縁膜28が設けられ
ている。トップゲート絶縁膜28の上面において半導体
層24に対応する部分にはITO等の透明電極からなる
トップゲート電極29が設けられ、その上面全体には窒
化シリコンからなるオーバーコート膜30が設けられて
いる。そして、この2次元フォトセンサ12では、その
下面側から光がランダムに入射されると、この光は、遮
光性電極からなるボトムゲート電極22、ソース電極2
6及びドレイン電極27の部分以外からなる透過部を透
過するとともに、ボトムゲート電極22によって遮光さ
れて半導体層24に直接入射しないようになっている。
【0010】次に、図1に示す指紋読取装置の動作につ
いて説明する。図2において矢印で示すように、面光源
11の上面からランダムに出射された光が2次元フォト
センサ12の透過部及び透明導電層13を透過し、この
透過光が凹凸検出光学素子14の下面に入射され、この
入射光が凹凸検出光学素子14の凸条部16上に密接さ
れた指31を下方からランダムに照射し、凸条部16の
表面で反射された光が透明導電層13及びその近傍の透
明電極からなるトップゲート電極29を透過してその下
の半導体層24のソース電極26及びドレイン電極27
間の入射面より入射される。この場合、凹凸検出光学素
子14の下面に入射された入射光は凸条部16の表面で
1〜数回反射(主として多重反射)され、そして凸条部
16の表面に密接された指31の指紋の凹部(降線)3
1aに対応する部分で全反射が生じ、指31の指紋の凸
部(隆線)31bに対応する部分で光が吸収される。
【0011】すなわち、面光源11の上面から光がラン
ダムに出射されているので、主として、図2において例
えば符合W1、W2及びW3の矢印で示すように、指31
の指紋の凹部31aに対応する部分における凸条部16
の表面で数回反射されて、その近傍のセンサ部20Aの
半導体層24に入射される。また、図2において例えば
符合W4の矢印で示すように、指31の指紋の凹部31
aに対応する部分における凸条部16の表面で1回反射
されて、その近傍のセンサ部20Aの半導体層24に入
射される光もあるが、このような入射光は少ない。いず
れにしても、指31の指紋の凹部31aに対応する部分
の近傍におけるセンサ部20Aの半導体層24には多く
の光が入射される。一方、図2において例えば符合
1、B2及びB3の矢印で示すように、指31の指紋の
凸部31bに対応する凸条部16の根元側に入射される
光は、凸条部16の表面で何回か全反射された上、指紋
の凸部31bが接触している部分に達し、その界面で吸
収される。また、図2において例えば符合B4の矢印で
示すように、指31の指紋の凸部31bに対応する凸条
部16の指が接触している部分に直接入射される光はそ
の界面で吸収される。この結果、指31の指紋の凸部3
1bに対応する部分の近傍におけるセンサ部20Bの半
導体層24には光はほとんど入射されない。そして、後
でも説明するが、半導体層24に入射される光量が予め
設定された光量(しきい値)以上である場合には、当該
センサ部20A、20Bによる光検出状態を明状態と
し、それ未満である場合には、当該センサ部20A、2
0Bによる光検出状態を暗状態とする。これにより、指
31の指紋の凹凸に応じた光学的に明暗の強調された画
像が得られ、指31の指紋が読み取られることになる。
【0012】このように、この指紋読取装置では、2次
元フォトセンサ12上に、上面に複数の凸条部16を有
する凹凸検出光学素子14を設け、面光源11の上面か
ら光をランダムに出射させても、指31の指紋の凹凸に
応じた光学的に明暗の強調された画像を得ることができ
る。この場合、面光源11の上面からランダムに出射さ
れた光のうち、ボトムゲート電極22によって遮光され
る光のみが指紋読み取りに寄与せず、それ以外の光は寄
与するので、この寄与する光にロスがほとんど生じない
ようにすることができる。また、面光源11の上面から
光をランダムに出射させているので、光利用率を良くす
ることができる。すなわち、2次元フォトセンサ12の
透明基板21にある程度の厚みがあるので、ボトムゲー
ト電極22下の面光源11の上面からランダムに出射さ
れた光をも指紋読み取り用として利用することができ
る。これに対して、例えば図11に示すように、遮光板
2c下の面光源1の上面から該上面に垂直に出射された
平行光は指紋読み取り用として全く利用することはでき
ない。
【0013】ここで、図2に示す指紋読取装置の寸法の
一例について説明する。指31の指紋の凹部31aの幅
は100μm程度であり、凸部31bの幅は200μm
程度である。そこで、2次元フォトセンサ12の半導体
層24の部分のセンサ部20A、20Bの幅を10〜3
0μm程度とし、ピッチを30〜100μm程度望まし
くは50〜80μm程度とすると、指31の指紋の凹凸
のうち幅の小さい方(100μm程度)の凹部31aに
対して、センサ部20A、20Bを1〜3個程度好まし
くは少なくとも1個以上であって2個程度配置すること
ができる。また、凹凸検出光学素子14の凸条部16の
ピッチを2次元フォトセンサ12のセンサ部20A、2
0Bのピッチの1/2以下、例えば1/2〜1/5程度
望ましくは1/2〜1/3程度とする。このようにする
と、2次元フォトセンサ12と凹凸検出光学素子14と
の位置合わせをほとんど不要とすることができる。な
お、凹凸検出光学素子14の厚さは30〜200μm程
度とすることができる。
【0014】次に、2次元フォトセンサ12の動作につ
いて説明する。この2次元フォトセンサ12の1つのセ
ンサ部20A、20Bでは、ボトムゲート電極(BG)
22、半導体層24、ソース電極(S)26及びドレイ
ン電極(D)27等によってボトムゲート型トランジス
タが構成され、トップゲート電極(TG)29、半導体
層24、ソース電極(S)26及びドレイン電極(D)
27等によってトップゲート型トランジスタが構成され
ている。すなわち、センサ部20A、20Bは、半導体
層24の下側及び上側にそれぞれボトムゲート電極(B
G)22及びトップゲート電極(TG)29が配置され
た光電変換トランジスタによって構成され、その等価回
路は図3のように示すことができる。
【0015】さて、まず、ソース電極(S)−ドレイン
電極(D)間に正電圧(例えば+5V)が印加された状
態において、ボトムゲート電極(BG)に正電圧(例え
ば+10V)が印加されると、半導体層24にチャネル
が形成され、ドレイン電流IDSが流れる。この状態で、
トップゲート電極(TG)にボトムゲート電極(BG)
の電界によるチャネルを消滅させるレベルの負電圧(例
えば−20V)が印加されると、トップゲート電極(T
G)からの電界がボトムゲート電極(BG)の電界によ
るチャネル形成に対してそれを妨げる方向に働き、チャ
ネルがピンチオフされる。このとき、トップゲート電極
(TG)側から半導体層24に光が照射されると、半導
体層24のトップゲート電極(TG)側に電子−正孔対
が誘起される。この電子−正孔対は半導体層24のチャ
ネル領域に蓄積され、トップゲート電極(TG)の電界
を打ち消す。このため、半導体層24にチャネルが形成
され、ドレイン電流IDSが流れる。このドレイン電流I
DSは半導体層24への入射光量に応じて変化する。
【0016】このように、この2次元フォトセンサ12
では、トップゲート電極(TG)からの電界がボトムゲ
ート電極(BG)の電界によるチャネル形成に対してそ
れを妨げる方向に働き、チャネルをピンチオフするもの
であるので、光無入射時に流れるドレイン電流IDSを極
めて小さくすることができ、例えば10-14A程度にす
ることができる。このため、光入射時と光無入射時とで
流れるドレイン電流IDSの差を十分大きくすることがで
きる。この結果、上述したように、半導体層24に入射
される光量が予め設定された光量(しきい値)以上であ
る場合には、大きなドレイン電流IDSが流れ、当該セン
サ部20A、20Bによる光検出状態を明状態とし、そ
れ未満である場合には、小さなドレイン電流IDSが流
れ、当該センサ部20A、20Bによる光検出状態を暗
状態とすることができる。これにより、指31の指紋の
凹凸に応じた光学的に明暗の強調された画像が得られ、
指31の指紋が読み取られることになる。
【0017】ところで、この2次元フォトセンサ12で
は、1つのセンサ部20A、20Bにセンサ機能と選択
トランジスタ機能とを兼用させることができる。次に、
これらの機能について簡単に説明する(詳細は特開平6
−132560号公報参照)。ボトムゲート電極(B
G)に正電圧(+10V)が印加された状態において、
トップゲート電極(TG)を例えば0Vにすると、半導
体層24とトップゲート絶縁膜19との間のトラップ準
位から正孔を吐き出させてリフレッシュ、つまりリセッ
トすることができる。すなわち、連続して使用される
と、半導体層24とトップゲート絶縁膜19との間のト
ラップ準位が光照射により発生する正孔とドレイン電極
(D)から注入される正孔とによって埋められていき、
光無入射状態でのチャネル抵抗が小さくなり、光無入射
時にドレイン電流IDSが増加する。そこで、トップゲー
ト電極(TG)を0Vとし、この正孔を吐き出させてリ
セットする。
【0018】また、ボトムゲート電極(BG)に正電圧
が印加されていない場合には、ボトムトランジスタにチ
ャネルが形成されず、光入射が行われても、ドレイン電
流IDSが流れず、非選択状態とすることができる。すな
わち、ボトムゲート電極(BG)に印加する電圧を制御
することにより、選択状態と非選択状態とを制御するこ
とができる。また、非選択状態において、トップゲート
電極(TG)に0Vを印加すると、上記同様に、半導体
層24とトップゲート絶縁膜19との間のトラップ準位
から正孔を吐き出させてリセットすることができる。
【0019】以上の結果、例えば図4に示すように、ト
ップゲート電圧VTGを0Vと−20Vとに制御すること
により、センス状態とリセット状態とを制御することが
できる。また、ボトムゲート電圧VBGを0Vと+10V
とに制御することにより、選択状態と非選択状態とを制
御することができる。すなわち、トップゲート電圧VTG
及びボトムゲート電圧VBGを制御することにより、2次
元フォトセンサ12の1つのセンサ部20A、20Bに
フォトセンサとしての機能と選択トランジスタとしての
機能とを兼ね備えさせることができる。
【0020】図1に戻って、凹凸検出光学素子14は、
2次元フォトセンサ12上に一体化して形成することも
できる。この場合、2次元フォトセンサ12のトップゲ
ート電極29及びオーバーコート膜30を形成した後、
透明導電層13をスパッタ等により形成し、この後、こ
れを金型内に収納して、透明導電層13の上面に凹凸検
出光学素子14を一体成形することによって形成する。
凹凸検出光学素子14の凸条部16の上面が平坦性を要
望される場合には、トップゲート絶縁膜28及びオーバ
ーコート膜30の一方または双方をスピンコートで形成
するようにしてもよい。
【0021】凹凸検出光学素子14を2次元フォトセン
サ12と分離して形成する場合には、通常、2次元フォ
トセンサ12のボトムゲート絶縁膜23、トップゲート
絶縁膜28及びオーバーコート膜30をスパッタやCV
D等で形成するが、このようなドライデポジションで成
膜すると、図5に示すように、これらの膜23、28、
30の各上面が非平坦状となる。すなわち、各センサ部
20A、20Bの部分が該センサ部20A、20B間の
部分よりも厚くなり、オーバーコート膜30の表面が非
平坦状となる。この場合、オーバーコート膜30の非平
坦状の上面に透明導電層13を蒸着等により直接形成し
てもよく、また図示していないが、オーバーコート膜3
0の非平坦状の上面に透明な表面平坦化層(図示せず)
を形成し、その上面に透明導電層13を形成してもよ
い。なお、透明導電層13をシート状に形成し、このシ
ート状の透明導電層13を、オーバーコート膜30の上
面に形成された透明な表面平坦化層の上面または凹凸検
出光学素子14の透明層15の下面に透明な接着剤を介
して接着するようにしてもよい。ところで、図1及び図
2では、凹凸検出光学素子14の凸条部16を、2次元
フォトセンサ12のセンサ部20A、20Bのピッチの
整数の逆数倍(実施形態では1/3)で配列している
が、図5では、2次元フォトセンサ12のセンサ部20
A、20Bのピッチの整数でない数の逆数倍(実施形態
では1/3.5)で配列している。
【0022】なお、上記実施形態では、透明導電層13
を2次元フォトセンサ12の上面または凹凸検出光学素
子14の下面に設けた場合について説明したが、これに
限定されるものではない。例えば、図6に示すように、
凹凸検出光学素子14の凸条部16の上面に該上面に沿
うように透明導電層13を蒸着等によって形成するよう
にしてもよい。また、2次元フォトセンサ12の上面、
凹凸検出光学素子14の下面及び上面のうちいずれか2
つの面または全面に透明導電層13を設けるようにして
もよい。
【0023】また、上記実施形態では、凹凸検出光学素
子14の凸条部16の形状を断面半円形状とした場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではない。例
えば、図7(A)〜(D)にそれぞれ示すように、円の
一部からなる断面弓形形状、方物面の一部からなる断面
形状、楕円の一部からなる断面形状、断面直角二等辺三
角形状等としてもよい。また、図8(A)〜(C)にそ
れぞれ示すように、図7(A)〜(C)にそれぞれ示す
凸条部16の頂部を透明層15の下面に平行な平坦面1
6aとしてもよく、また図示していないが、図1に示す
凸条部16の頂部を透明層15の下面に平行な平坦面と
してもよい。また、図8(D)に示すように、図7
(D)に示す凸条部16の頂部を円の一部からなる断面
弓形形状面16bとしてもよい。
【0024】また、上記実施形態では、凹凸検出光学素
子14を透明層15の上面側に多数の凸条部16を並列
して設けた構造とした場合について説明したが、これに
限定されるものではない。例えば、図9(A)に示すよ
うに、透明層41の上面側に多数の半球形状の凸部(隆
起部)42を千鳥状に設けたものによって凹凸検出光学
素子43を構成するようにしてもよい。また、図示して
いないが、半球形状に限らず、球の一部からなるドーム
形状、方物面を所定の軸を中心に回転して得られたもの
の一部からなる立体形状、楕円を所定の軸を中心に回転
して得られたものの一部からなる立体形状、四角錐形状
等としてもよい。また、これらの形状において、頂部を
例えば図8(A)〜(D)にそれぞれ示すようにしても
よい。また、図9(B)に示すように、コア51をクラ
ッド52で被覆してなる光ファイバ53を多数並列して
板状としたものによって凹凸検出光学素子54を構成す
るようにしてもよい。
【0025】さらに、上記実施形態では、凹凸検出光学
素子14の上面側を凹凸形状とした場合について説明し
たが、これに限定されるものではない。例えば、図10
に示すように、アクリル樹脂やガラス等からなる透明板
61の上面に屈折率の異なる複数の層からなる高反射層
62が設けられたものによって凹凸検出光学素子63を
構成するようにしてもよい。このうち高反射層62は、
一例として、酸化アルミニウム層、酸化亜鉛層またはフ
ッ化マグネシウム層等の屈折率の異なる2種類の透明薄
膜層62a、62bを透明板61の上面に蒸着や塗布等
によって交互に設けた構造となっている。高反射層62
の各透明薄膜層62a、62b、62aの厚さは数十〜
数百Å程度とされ、一般に知られているように、各透明
薄膜層62a、62b、62aの境界面での反射光が透
明板61にて共振することにより反射光を増加するもの
である。そして、図2において説明した場合と同様に、
高反射層62の上面に密接された指の指紋の凹部に対応
する部分で反射された光が、透明板61の下面に密着し
て配置された2次元フォトセンサ12のセンサ部20
A、20Bに照射され、指の指紋の凸部に対応する部分
に入射された光が吸収され、これにより指の指紋の凹凸
に応じて光学的に明暗の強調された画像が得られ、指の
指紋が読み取られることになる。なお、透明板61の下
面に低反射層を設けるようにしてもよい。
【0026】加えて、上記説明では、この発明を、例え
ば図1に示すように、2次元フォトセンサ12上に透明
導電層13を介して凹凸検出光学素子14を設けた構造
の読取装置に適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではない。例えば、図11に示すよう
に、2次元フォトセンサ2と光屈折板4との間に光ファ
イバ集合板3を介在させた構造の読取装置にも適用する
ことができる。この場合、図示していないが、静電気逃
げ用の透明導電層を光ファイバ集合板3の下面または上
面に設けるようにしてもよい。また、上記実施形態で
は、この発明を2次元フォトセンサを備えた読取装置に
適用した場合について説明したが、これに限らず、1次
元フォトセンサを備えた読取装置にも適用することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、凹凸検出光学素子上に密接された指等が強い静電気
を帯びていても、この強い静電気を透明導電層を介して
逃がすことができ、したがってこの強い静電気によりフ
ォトセンサのセンサ部が誤動作したり破損したりしない
ようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における読取装置の要部
の断面図。
【図2】図1に示す読取装置において指の指紋の読み取
りを説明するために示す断面図。
【図3】図1に示すセンサ部の等価回路図。
【図4】(A)〜(D)はそれぞれ図3に示すセンサ部
の各電極に印加する電圧とその状態の変化を説明するた
めに示す図。
【図5】この発明の他の実施形態における読取装置の要
部の断面図。
【図6】この発明のさらに他の実施形態における読取装
置の要部の断面図。
【図7】(A)〜(D)はそれぞれ凹凸検出光学素子の
各変形例を説明するために示す図。
【図8】(A)〜(D)はそれぞれ凹凸検出光学素子の
他の各変形例を説明するために示す図。
【図9】(A)、(B)はそれぞれ凹凸検出光学素子の
さらに他の各変形例を説明するために示す図。
【図10】凹凸検出光学素子のさらに他の変形例を説明
するために示す図。
【図11】従来の読取装置の一例の断面図。
【符号の説明】
11 面光源 12 2次元フォトセンサ 13 透明導電層 14 凹凸検出光学素子
フロントページの続き (72)発明者 藤原 実 東京都八王子市石川町2951番地の5 カシ オ計算機株式会社八王子研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部及び凸部を有する被読取体の前記凹
    部または凸部の形状または位置を読み取る読取装置であ
    って、面光源と、この面光源上に設けられた複数のセン
    サ部を有するフォトセンサと、このフォトセンサ上に設
    けられた凹凸検出光学素子と、前記フォトセンサの上面
    より上側に設けられた静電気逃げ用の透明導電層とを具
    備することを特徴とする読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記フォ
    トセンサは、センサ部が2次元状に配列された2次元フ
    ォトセンサからなることを特徴とする読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発明において、
    前記透明導電層は前記フォトセンサの上面に一体に形成
    されていることを特徴とする読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の発明において、
    前記透明導電層は前記凹凸検出光学素子の下面または上
    面に一体に形成されていることを特徴とする読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の発明において、
    前記透明導電層は前記フォトセンサの上面、前記凹凸検
    出光学素子の下面及び上面のうちいずれか2つの面また
    は全面に一体に形成されていることを特徴とする読取装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記凹凸検出光学素子は前記フォトセンサ上に
    一体に形成されていることを特徴とする読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記フォトセンサの各センサ部は、前記面光源
    側に遮光性を有する材料からなる第1ゲート電極が配置
    され、前記凹凸検出光学素子側に透光性を有する材料か
    らなる第2ゲート電極が配置された光電変換トランジス
    タによって構成されていることを特徴とする読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記凹凸検出光学素子は、少なくとも上面に、
    前記フォトセンサのセンサ部のピッチよりも小さいピッ
    チで配列された複数の隆起部を有するものからなり、前
    記面光源から出射され、前記各隆起部に斜め下方から入
    射される光を、前記各隆起部で主として多重反射させて
    前記フォトセンサの各センサ部に入射させることを特徴
    とする読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記凹凸検出光学素子は上面側に高反射層を有
    するものからなることを特徴とする読取装置。
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