JPH11110508A - Icカード - Google Patents

Icカード

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Publication number
JPH11110508A
JPH11110508A JP9271338A JP27133897A JPH11110508A JP H11110508 A JPH11110508 A JP H11110508A JP 9271338 A JP9271338 A JP 9271338A JP 27133897 A JP27133897 A JP 27133897A JP H11110508 A JPH11110508 A JP H11110508A
Authority
JP
Japan
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card
record
information
character string
latch
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Withdrawn
Application number
JP9271338A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukuda
宏 福田
Shinichi Shudo
新一 首藤
Masaki Shirai
正喜 白井
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部制御用情報をノーウェイトで判別可能な
ICカードを提供することにある。 【解決手段】 シリアルインタフェースにおける所定の
プロトコルを示すキャラクタ列を一つのレコードに記憶
するEEPROM15と、上記キャラクタ列を含むレコ
ードの情報を保持するとともに、それをシリアル形式で
外部出力可能なデータラッチ14とを設ける。上記キャ
ラクタ列が記憶されるレコードと同一レコードに、内部
制御用情報の記憶領域を設け、それが上記キャラクタ列
と同時に読み出されるようにする。それにより、ICカ
ードの内部処理の際に内部制御用情報をノーウェイトで
利用可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路、
及びそれを規格化されたプラスチックカードの中に内蔵
して成るICカードに関し、例えば公衆電話用ICカー
ドに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】テレホンカードと称される公衆電話用カ
ードは、磁気式であり、磁気を利用することによって残
り度数の管理が行われている。
【0003】また、規格化されたプラスチックカードの
中にメモリやプロセッサなどを内蔵したICカードが製
品化されている。ICカードは、応用分野が広く、また
それを使用することによって、ホストコンピュータの負
荷をも緩和させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気式テレホンカード
の偽造に対処するため、公衆電話用カードをICカード
化する要請があるが、ICカードにマイクロコンピュー
タを内蔵し、手続きや記憶をソフトウェアで処理するよ
うにすると、高価になってしまうから、使い捨てが前提
となる公衆電話用カードには不向きであると考えられ
る。また、そうかといって、ヨーロッパの公衆電話用I
Cカードのように、非常に簡単な論理とPROMとで構
成した場合には、セキュリティが不十分と考えられる。
【0005】公衆電話用ICカードについて本願発明者
がさらに検討したところ、マイクロコンピュータを用
いずカスタムロジックで半導体チップを形成することで
安価にする必要があること、IC内メモリの信頼度を
増すため、ICメーカーでは十分な試験を実施できるよ
うにし、出荷以降はその機能を閉塞させる必要があるこ
と、個人が良く使う電話番号を記憶可能にした場合、
その書き込みに用いる空き領域に関する情報をノーウェ
イトで判断できるようにすること、シリアル通信に必
須とされるATR(Answer To Reset)
が実施されていない状態でICカードが使用されないよ
う、ATRの実行有無をノーウェイトで判断できるよう
にする、などの必要性が見いだされた。
【0006】本発明の目的は、ICカードを安価に提供
することにある。
【0007】本発明の別の目的は、IC内メモリの信頼
度を増すため、チップメーカーでは十分な試験を実施で
きるようにし、出荷以降はその機能を閉塞させるための
技術を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、個人が良く使う電話
番号を記憶可能にした場合、その書き込みに用いる空き
領域に関する情報をノーウェイトで判断できるようにす
るための技術を提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、ATRの実施有無を
ノーウェイトで判別可能な技術を提供することもある。
【0010】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0012】すなわち、複数のレコードが形成され、シ
リアルインタフェースにおける所定のプロトコルを示す
キャラクタ列を一つのレコードに記憶する記憶手段(1
5)と、上記記憶手段のレコードに対応し、上記キャラ
クタ列を含むレコードの情報を保持するとともに、それ
をシリアル形式で外部出力可能なデータラッチ(14)
と、内部制御用情報を保持するためのコントロールラッ
チ(13)を含み、上記キャラクタ列が記憶されるレコ
ードと同一レコードに、内部制御用情報の記憶領域が設
けられ、それが上記キャラクタ列と同時に読み出される
ように構成する。
【0013】上記した手段によれば、シリアルインタフ
ェースにおける所定のプロトコルを示すキャラクタ列が
読み出される際に、上記内部制御用情報がコントロール
ラッチにロードされるので、ICカードの内部制御に必
要な情報を当該ICカードの内部処理の際にノーウェイ
トで利用可能とすることができる。
【0014】このとき、ICカードの信頼度を増すた
め、チップメーカーでは十分な試験を実施できるように
し、出荷以降はその機能を閉塞させるため、予め定めら
れた通常動作モードと、上記記憶手段の動作テストを可
能とするテストモードとを実現可能なシーケンサ(1
0)と、閉塞情報の設定により、上記シーケンサによる
上記動作テストモードの実現を禁止するための論理回路
(71)とを設けることができる。
【0015】また、個人が良く使う電話番号を記憶可能
にした場合、その書き込みに用いる空き領域に関する情
報をノーウェイトで判断できるようにするため、上記内
部制御用情報に、電話番号登録領域の使用状況を示すフ
ラグを含めることができる。
【0016】さらに、シリアル通信に必須とされるAT
Rの実施有無をノーウェイトで判別可能とするため、シ
リアルインタフェースにおける所定のプロトコルを示す
キャラクタ列が、外部から与えられたリセット信号に応
じて外部出力されたか否かを示すフラグを保持するため
のラッチ(12)を設けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(a)には本発明にかかるI
Cカードの一例である公衆電話用ICカードが示され
る。
【0018】公衆電話用ICカード100は、図1
(a)に示されるように、公知の半導体集積回路製造技
術により単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に
形成された半導体チップ1が、規格化されたプラスチッ
クカードの中に納めされて成る。公衆電話用ICカード
100は電話機又は度数読み取り装置のカードスロット
に挿入されて使用される。公衆電話用ICカード100
には、それが電話機又は度数読み取り装置のカードスロ
ットに挿入された際に、電話機又は度数読み取り装置の
電気回路に導通される外部端子群が形成されている。
【0019】図1(b)には半導体チップ1に設けられ
た端子群が示される。この端子群には、公衆電話用IC
カード100に電源を供給するための電源端子Vcc、
公衆電話用ICカード100にリセット信号を供給する
ためのリセット端子RST、公衆電話用ICカード10
0にクロック信号を供給するためのクロック端子CL
K、及びシリアル形式で各種信号の入出力を可能とする
入出力端子I/Oが含まれ、それらは、規格化されたプ
ラスチックカードに設けられた外部端子群にボンディン
グされている。
【0020】半導体チップ1には、図1(c)に示され
るように、シーケンサ10、制御ロジック11、コント
ロールラッチ13、データラッチ14、EEPROM
(エレクトリカリ・イレーザブル・アンド・プログラマ
ブル・リード・オンリ・メモリ)15、インタフェース
回路21,及び内部電源回路22を含む。コスト低下を
図るためマイクロコンピュータは内蔵されない。全体的
な制御は、シーケンサ10によって行われる。シーケン
サ10は、必要な状態数をフリップフロップで作り(例
えば状態数が32個なら5ビットのフリップフロップで
実現することができる)、コントロールラッチ13から
の信号を受けてステートを移動させていく。
【0021】図2には上記EEPROM15に形成され
るレコードが示される。
【0022】EEPROM15は、図2に示されるよう
にそれぞれ12バイトの記憶容量を有する9個のレコー
ドを備える。この9個のレコードは、レコード番号N
o.0〜8で識別される。
【0023】レコードNo.1は、管理用とされ、情報
の書き込みはICカード発行会社によって行われる。
【0024】レコードNo.2は、この公衆電話用IC
カードで通話可能な度数の記憶用に割り当てられる。最
初の度数は、ICカード発行会社によって書き込まれ
る。上記管理データの書き込みや最初の度数の書き込み
が、公衆電話用ICカードの発行手続きとされる。この
発行手続きにより、公衆電話用ICカードとして使用で
きるようになる。そして、公衆電話用ICカードを使用
して通話する毎に、その通話時間や通話相手までの距離
に応じて電話会社で度数計算が行われてレコードNo.
2の度数が書き換えられる。
【0025】レコードNo.3〜7は、電話番号の記憶
用に割り当てられる。ただし、電話番号の登録数は例え
ば5件までとされ、重ね書き(更新)は不可能とされ
る。
【0026】レコードNo.8は、管理用とされ、情報
の書き込みはウェーハテスト後にICメーカーによって
行われる。
【0027】レコード番号No.0には、シリアルイン
タフェースの一つであるT=1のブロック転送プロトコ
ルにおけるATR(Answer To Reset)
という情報列(キャラクタ列)を保持するために9バイ
トが割り当てられる。
【0028】ここで、T=1のブロック転送プロトコル
とは、ISO/IEC7816−3に記載されている調
歩式半二重ブロック転送を意味し、そのプロトコルが上
記ATRで設定される。ATRのキャラクタには、T
S、TO、TB1、TC1、TD1、TD2、TA3、
TB3、TCKを設定した。このようなATR送出が行
われた後、本ICカードは電話機などからのコマンド待
ち状態になる。
【0029】また、本ICカードにおいては、図2に示
されるように、ICカード内動作を制御するためのコン
トロールフラグA,B,CがレコードNo.0に割り当
てられる。つまり、レコードNo.0において、ATR
が9バイトとされ、コントロールフラグA,B,Cが3
バイトとされる。コントロールフラグA,B,Cはそれ
ぞれ1バイトであり、コントロールフラグAはユーザエ
リア使用状況用とされて例えば5ビット(レコードN
o.3〜No.7に対応)割り当てられ、コントロール
フラグCは8ビットの閉塞情報用に割り当てられる。
尚、コントロールフラグBは例では未使用としたが、ユ
ーザーエリアレコードの拡大や閉塞情報の拡大に使用で
きることは言うまでもない。ATRとコントロールフラ
グA,B,Cとが同一レコードに割り当てられているた
め、ICカードの初期設定において、ATRが読み出さ
れる場合にはコントロールフラグA,B,Cも同時に読
み出される。
【0030】データラッチ14は上記EEPROM15
の1レコード分に対応する12バイトの記憶容量を有す
る。上記EEPROM15から1レコード分のデータが
データラッチ14に転送され、また、そのデータが必要
に応じて上記EEPROM15に書き戻されるようにな
っている。データラッチ14に保持されたデータは、所
定のクロックに同期してシリアル形式で外部出力するこ
とができる。
【0031】コントロールラッチ13には、上記コント
ロールフラグA,B,Cがデータラッチ14を介して転
送されるようになっている。コントロールラッチ13
は、ICカードの通電及びリセットに応答してATRが
実施されるのと同時に、EEPROM15からの読み出
し情報によって初期設定される。コントロールラッチ1
3へ設定されるデータとしては、特に制限されないが、
通常モードとテストモードとの切り換えフラグ(閉塞情
報)、及びユーザ領域の使用状況判定フラグが含まれ
る。そして、この公衆電話用ICカード100によって
ATRが実施されたか否かを識別するためのフラグが設
定されるATRフラグラッチ12が上記コントロールラ
ッチ13とは別に設けられ、シーケンサ10によって読
み書き可能とされる。
【0032】また、外部との間で信号のやり取りを可能
とするするためのインタフェース回路21が設けられて
おり、クロック端子CLKから入力されるクロック信号
や、入出力端子I/Oを介して入出力されるシリアル情
報、及びリセット端子RSTから入力されたリセット信
号がインタフェース回路21を介して半導体チップの内
部回路に取り込まれるようになっている。特に、このイ
ンタフェース回路21では、外部から取り込まれたシリ
アルデータをパラレル形式に変換したり、内部で取り扱
われるパラレルデータをシリアルに変換して外部出力可
能とするためのデータ形式変換回路が内蔵されている。
【0033】次に、ICカードの製造から発行までの流
れを説明する。
【0034】ICメーカーにおいてIC(ウェーハ状
態)が作られ、その動作テストが行われる。この動作テ
ストが行われるモードをテストモードと称する。このテ
ストモードでの動作テストは、ICメーカーだけが行う
ことができる。ICメーカーにおいてテストが完了され
た後、出荷前にはこのテスト機能は、閉塞情報の書き込
みによって閉塞され、機密保護のため二度と動作テスト
を行うことができないようにされる。つまり、コントロ
ールフラグフラグCへ所定の閉塞情報が書き込まれるこ
とによって、テストモードの実現が禁止される。
【0035】通常モードとテストモードとの違いについ
て詳述する。
【0036】この公衆電話用ICカードに使用されるI
Cの本来の機能のみが動作する状態を状態S(通常モー
ド)と称し、EEPROM15に対して自由に読み書き
ができる状態(テストモード)を状態Tと称する。モー
ドは、コントロールフラグCに閉塞情報が設定されたか
否かによって決定される。つまり、コントロールフラグ
Cに閉塞情報が設定されていない状態では、EEPRO
M15の動作テストのため、当該EEPROM15の読
み書きを自由に行うことができるが、コントロールフラ
グCに閉塞情報が設定された後は、EEPROM15の
動作テストのためのコマンドが制限されるようになって
いる。EEPROM15の動作テストのためのコマンド
制限はシーケンサ10によって行われる。図3に示され
るように、シーケンサ10は上記コントロールフラグC
の閉塞情報を参照して制御信号Tの論理を決定する。つ
まり、コントロールフラグCに閉塞情報が設定されてい
なければ、制御信号Tがハイレベルとされて本ICカー
ドはテストモードに設定され、コントロールフラグCに
閉塞情報が設定されていれば、制御信号Tがローレベル
とされて本ICカードは通常モードに設定される。上記
のテストは図4に示されるようにウェーハ状態で行わ
れ、テスト完了後にウェーハ状態で出荷される。
【0037】上記動作テストには、図5に示されるよう
なビットパターンが用いられる。
【0038】すなわち、8ビット全てが論理値“1”で
あるパターン(「ALL1」と記す)、8ビット全てが
論理値“0”であるパターン(「ALL0」と記す)、
論理値“1”と論理値“0”とが交互に繰り返されるパ
ターン(「checker」と記す)、そしてこの「c
hecker」を反転したパターン(「/checke
r」と記す)である。そのようなテストパターンを用い
たメモリテストは、特に制限されないが、図6に示され
る手順で行われる。すなわち、ブランクcheckの後
に、checker書き込みが行われ、所定時間だけ高
温放置された後に、そのcheckerが読み出され
て、期待値との論理判定が行われれる。その後、che
ckerが消去(erase)され、/checker
の書き込みが行われ、同様に高温放置された後に、/c
heckerの読み出しが行われて、期待値との論理判
定が行われた後に、/checkerが消去される。そ
してATR内容書き込みが行われ、それが正しく読み出
されるのが確認された後に、上記のようなメモリテスト
を不可能とするための閉塞情報がコントロール領域(8
ビット)に書き込まれる。ここで、閉塞情報の論理は、
上記ビットパターンによるメモリテストを可能ならしめ
るため、上記ビットパターンと異なるものとされる。例
えば、図7に示されるように、“1,0,1,1,0,
1,0,0”とされる。かかる論理のデータが書き込ま
れた後は、それが読み出される毎に制御信号Tが論理ゲ
ート71によりローレベルにされ、シーケンサ10によ
り状態S(通常動作モード)に移行される。このため、
テストモードが起動されることはない。
【0039】ユーザ領域の使用状況について説明する。
【0040】図8に示されるように、ユーザ領域が書き
込まれる前であってATR実施前には、EEPROM1
5内のコントロールフラグA(5ビット)の論理値は全
て論理値“0”である。これはレコードNo.3〜N
o.7のいずれにも電話番号が書き込まれていないこと
を示す。本ICカードがセットされた電話機などから電
話番号の書き込みコマンドが本ICカードに入力される
と、ATR実施と同時にコントロールラッチ13にこの
フラグ情報がロードされる。コントロールラッチ13は
情報の垂れ流し状態であり、シーケンサ10に常に情報
が配信されているので、ICカードに対してユーザ領域
書き込み信号がきたとき、直ちに空きレコードが判別さ
れてそのレコードに電話番号が書き込まれる。つまり、
空きレコードの判別にコントロールフラグAが参照さ
れ、このコントロールフラグAにおいて論理値“0”に
なっているビットに対応するレコードに電話番号が書き
込まれる。電話番号が書き込まれると、図9に示される
ように、書込み完了と同時に使われた使用フラグの該当
する位置のデータがシーケンサ10により論理値“1”
に書き換えられる。この論理値“1”はそこが使用済み
(電話番号書き込み済み)であることを示している。そ
して、データラッチ14の内容が再びEEPROMのレ
コードNo.1に書き戻される。
【0041】次の電話番号書き込みコマンドがきた場合
は、コントロールフラグの論理判断により、レコードN
o.1が使用済みであることが分かるので、次のエリア
であるレコードNo.2の箇所に電話番号が書き込まれ
る。
【0042】図10に示されるように、レコードNo.
5まで使われている状態で電話番号の書き込みコマンド
が来た場合、シーケンサ10はこれ以上電話番号の登録
ができないことが使用状況フラグによって分かるので、
本ICカードは電話機などに対して結局ノーウェイトで
異常処理の返信を行うことができる。
【0043】次に、ATRフラグについて詳述する。
【0044】図11にはICカードの初期設定時の動作
タイミングが示される。
【0045】ICカードが電話機などにセットされて、
ICカードに高電位側電源Vccが供給された後、IC
カードのI/O端子は56μs(200クロック)以内
に受信モードにされる。リセット端子RSTは、11.
2ms〜12.6ms(40000〜45000クロッ
ク)以内にハイレベルにされる。ICカードはリセット
端子RSTがハイレベルにされた後から112μs〜1
1.2ms(400〜40000クロック)以内に初期
応答としてATRを出力する。ATR実施前、ATRフ
ラグラッチ12のATRフラグの論理値は‘0’であ
る。しかし、上記のようにICカードがリセットされる
と、自動的にレコードNo.0が読み出されて、1レコ
ード上の全てのデータがデータラッチ14にラッチさ
れ、ATRとして必要な部分が外部端子を介して電話機
などに伝達される。ATRが確実に行われると、図12
に示されるように、ATRフラグラッチ12のATRフ
ラグの論理値が‘1’に書き換えられる。このようにA
TRフラグラッチ12のATRフラグの論理値が‘1’
にされることにより、その後のデータ通信が可能とされ
る。つまり、通常は電話機又は度数読み取り装置からコ
マンドが出力されて、本ICカードはそれの応答を返
す。このコマンドとそれの応答はブロック単位で送受信
される。しかし、上記ATRフラグラッチ12のATR
フラグの論理値が‘1’に書き換えられない場合には、
ATRが終了していないと判断されて、コマンドとそれ
の応答のブロック単位での送受信は行われない。
【0046】図13には本ICカードの状態遷移が示さ
れる。
【0047】本ICカードは電話機等にセットされて通
電された後にリセット待ち状態とされる(#0)。リセ
ット端子RSTがハイレベルにされてから所定時間内に
ATR送出が行われ(#1)、それが確実に行われる
と、ATRフラグラッチ12のATRフラグラッチが論
理値“1”に設定され、本ICカードはコマンド待ち状
態とされる(RTN)。本ICカードにコマンドが入力
されると、先ずそのコマンドの構造エラーチェックが行
われる(#2)。構造エラーチェックにおいてエラーが
なければ、コマンド処理が行われる。コマンドにはEE
PROM15の読み出し系と書き込み系とがある。
【0048】EEPROM15の読み出し系コマンドに
は、特定レコードを読み出すための「READ」、動作テ
ストのために特定レコードを読み出すための「TRD」、
その他のコマンドがある。
【0049】また、EEPROM15の書き込み系コマ
ンドには、特定レコードに書き込むための「WRIT
E」、動作テストのために特定レコードに書き込むため
の「TWT」、その他のコマンドがある。
【0050】ここで、上記「TRD」,「TWT」について
は、EEPROM15の動作テストのためのコマンドと
され、コントロールフラグCに閉塞情報が設定されてい
ない場合にはそれを実行できるが、コントロールフラグ
Cに閉塞情報が設定された後は、図7に示される論理ゲ
ート71の出力信号である制御信号Tがローレベルにさ
れることで、上記「TRD」,「TWT」のコマンド実行が
不可能になる。各コマンドの実行後には、正常終了なら
ば♯3に、異常があれば♯4の処理を経由したのち、コ
マンド待ち「RTN」に遷移される。上記「TRD」,「T
WT」はコマンドにより任意のアクセスアドレスが特定
可能とされる。しかし、「READ」,「WRITE」等で
使用されるアクセスアドレスは、シーケンサ10の状態
に応答する制御ロジック11によって決定される。
【0051】コマンドにエラーがある場合には、所定の
レスポンス(#4)の後にコマンド待ち「RTN」に遷
移される。
【0052】上記の例によれば以下の作用効果が得られ
る。
【0053】(1)ICカード内にマイクロコンピュー
タを用いないで、カスタムロジックで構成することによ
り、ICカード自体を比較的安価に提供することができ
る。
【0054】(2)閉塞情報やユーザ領域の使用状況判
定情報などの各種内部制御信号をATRサブセットと同
じレコードに配置することにより、ICカードが電話機
にセットされた際の初期処理時に、上記情報をコントロ
ールラッチ13に確実にロードすることができる。従っ
て、上記閉塞情報によりEEPROM15のテストモー
ド禁止による機密保護や、新たに電話番号登録が可能で
あるか否かの判別を確実に行うことができる。
【0055】(3)EEPROM15を設け、データラ
ッチ14を介して最新データをEEPROM15に書き
戻すことにより、電源切断後にでもEEPROM15の
記憶状態を保持しておくことができる。
【0056】(4)テストモードにより、EEPROM
15の十分な動作テストを行うことができるので、EE
PROM15,さらにはそれを含むICカード100の
信頼性の向上を図ることができる。そして、上記動作テ
スト後に閉塞情報の書込みにより、上記テストモードに
入れないようにすることができるので、EEPROM1
5内の機密保護を図ることができる。
【0057】(5)ユーザ領域に電話番号が登録される
毎に、ユーザ領域の使用状況判定フラグが設定されるか
ら、このフラグをチェックすることで電話番号登録が可
能であるか否かの判定をノーウェイトで行うことができ
る。
【0058】(6)ATRが終了するとATRフラグが
書き換えられるから、このATRフラグをチェックする
ことで、ATRが終了したか否かの判定をノーウェイト
で行うことができる。
【0059】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】例えばEEPROMに代えてフラッシュメ
モリを適用することができる。
【0061】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である公衆電
話用ICカードに適用した場合について説明したが、本
発明はそれに限定されることなく、例えばパチンコカー
ド、競馬結果出力カード、高速道路料金カード、バスカ
ードなど各種プリペイドカードに広く適用することがで
きる。
【0062】本発明は、少なくともカード化されて情報
を取り扱うことを条件に適用することができる。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0064】すなわち、シリアルインタフェースにおけ
る所定のプロトコルを示すキャラクタ列が読み出される
際に、内部制御用情報がコントロールラッチにロードさ
れるので、ICカードの内部制御に必要な情報を当該I
Cカードの内部処理の際にノーウェイトで利用すること
ができる。
【0065】予め定められた通常動作モードと、上記記
憶手段の動作テストを可能とするテストモードとを実現
可能なシーケンサと、閉塞情報の設定により、上記シー
ケンサによる上記動作テストモードの実現を禁止するた
めの論理回路とを設けることにより、ICメーカーでは
十分な試験を実施できるようになり、ICカード内の記
憶手段の信頼度の向上を図ることができる。
【0066】また、個人が良く使う電話番号を記憶可能
にした場合、上記内部制御用情報に、電話番号登録領域
の使用状況を示すフラグを含めることにより、その書き
込みに用いる空き領域に関する情報をノーウェイトで判
断することができる。
【0067】さらに、シリアルインタフェースにおける
所定のプロトコルを示すキャラクタ列が、外部から与え
られたリセット信号に応じて外部出力されたか否かを示
すフラグを保持するためのラッチを設けることにより、
シリアル通信に必須とされるATRの実施有無をノーウ
ェイトで判別することができる。
【0068】そして、上記のICカードをマイクロコン
ピュータを用いないで構成することにより製造コストの
低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる公衆電話用ICカード、及びそ
れ含まれる半導体チップの構成例ブロック図である。
【図2】上記半導体チップに含まれるEEPROMに形
成されるレコードの説明図である。
【図3】上記半導体チップに含まれるシーケンサによる
状態制御説明図である。
【図4】上記半導体集積回路のテスト行程の説明図であ
る。
【図5】上記テスト行程で使用されるテストパターンの
説明図である。
【図6】上記テストの内容説明図である。
【図7】閉鎖情報の論理説明図である。
【図8】使用フラグの書き換え説明図である。
【図9】使用フラグの書き換え説明図である。
【図10】使用フラグの書き換え説明図である。
【図11】上記ICカードの動作タイミング図である。
【図12】上記ATRフラグ説明図である。
【図13】上記ICカードの状態遷移図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 10 シーケンサ 11 制御ロジック 12 ATRフラグラッチ 13 コントロールラッチ 14 データラッチ 15 EEPROM 71 論理ゲート
フロントページの続き (72)発明者 首藤 新一 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 白井 正喜 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード状に形成され、外部との間で所定
    の情報をやり取り可能なICカードにおいて、 複数のレコードが形成され、シリアルインタフェースに
    おける所定のプロトコルを示すキャラクタ列を一つのレ
    コードに記憶する記憶手段と、 上記記憶手段のレコードに対応し、上記キャラクタ列を
    含むレコードの情報を保持するとともに、それをシリア
    ル形式で外部出力可能なデータラッチと、 内部制御情報を保持するためのコントロールラッチと、 を含み、上記キャラクタ列が記憶されるレコードと同一
    レコードに、内部制御用情報の記憶領域が設けられ、そ
    れが上記キャラクタ列と同時に読み出されて上記コント
    ロールラッチに保持されることを特徴とするICカー
    ド。
  2. 【請求項2】 予め定められた通常動作モードと、上記
    記憶手段の動作テストを可能とするテストモードとを実
    現可能なシーケンサと、 閉塞情報の設定により、上記シーケンサによる上記動作
    テストモードの実現を禁止するための論理回路とを含む
    請求項1記載のICカード。
  3. 【請求項3】 上記内部制御用情報には、電話番号登録
    領域の使用状況を示すフラグが含まれる請求項1又は2
    記載のICカード。
  4. 【請求項4】 シリアルインタフェースにおける所定の
    プロトコルを示すキャラクタ列が、外部から与えられた
    リセット信号に応じて外部出力されたか否かを示すフラ
    グを保持するためのラッチを含む請求項1乃至3のいず
    れか1項記載のICカード。
JP9271338A 1997-10-03 1997-10-03 Icカード Withdrawn JPH11110508A (ja)

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