JPH11109991A - マンマシンインターフェースシステム - Google Patents

マンマシンインターフェースシステム

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JPH11109991A
JPH11109991A JP9275609A JP27560997A JPH11109991A JP H11109991 A JPH11109991 A JP H11109991A JP 9275609 A JP9275609 A JP 9275609A JP 27560997 A JP27560997 A JP 27560997A JP H11109991 A JPH11109991 A JP H11109991A
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JP
Japan
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voice
user
personal identification
identification name
man
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Application number
JP9275609A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Tazaki
裕久 田崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーが新たに個人識別名を入力する必要
が無く、ユーザーの負担を軽減できるマンマシンインタ
ーフェースシステムを提供する。 【解決手段】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
成するマンマシンインターフェースシステム内のソフト
ウエアに登録されている個人識別名を含有するユーザー
情報から個人識別名を抽出し、個人識別名に対する音声
を個人識別名音声として生成し、個人識別名音声を固定
メッセージ音声と続けて出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,音声、画像、テキ
スト等を用いて利用者(ユーザー)とのコミュニケーシ
ョンを行なうマンマシンインターフェースシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】音声や、口を開閉動作する人、ロボッ
ト、動植物等の擬人的対象の画像を出力してユーザーに
情報提供またはコミュニケーションをとる方法は、ユー
ザーフレンドリーなマンマシンインターフェースとして
期待され、単なるテキスト表示だけに比べると格段に好
ましい。この様なマンマシンインターフェースを実現す
る上で必要となるのが、ユーザーの名前等の情報を入力
する手段と、固有名詞を含むテキストから自然でユーザ
ーにとって好ましい音声を生成する音声生成手段と、音
声と同期した画像出力手段である。
【0003】ユーザーの名前等の情報を入力する従来の
手段については、特開平8-328576および特開平6-110650
に開示されているものがある。特開平8-328576は、ユー
ザーの名前、愛称名、生年月日等のユーザー情報を音声
合成し、予め用意されている固定音声と連結して出力す
る音声案内装置に関するもので、ユーザーの好みの声質
を選択することも可能とし、ユーザーフレンドリーなマ
ンマシンインターフェースを目指したものである。ユー
ザー情報の入力については、キーボードを用いる方法、
ユーザーの近親者等の音声入力を用いる方法が開示され
ている。なお、後者の入力方法の場合、ユーザー情報に
ついては音声合成せずに、近親者等の音声を使う、とさ
れている。
【0004】特開平6-110650は、ユーザーとの対話にお
いて、ユーザーの名前等を発声させ、この音声を自動で
切り出し、この音声と定型のメッセージ等の固定音声を
連結して出力するものである。また、切り出した音声に
対して、固定音声の話者の声質に近くなるように声質変
換を行なうことも開示されている。ユーザに入力の負担
をかけずに得ることのできる識別情報としては、電子メ
ールアドレス、電話番号がある。電子メールアドレス
は、コンピューター間の通信を行なうシステムでしばし
ば個人識別情報として用いられる。電話番号について
は、電話回線を介して接続するシステムで用いられる個
人識別情報であり、発呼者の電話番号を受信側で情報と
して受け取ることができる場合には有用である。
【0005】固有名詞を含む音声を生成する従来の方法
として、特開平2-29800並びに特開昭61-72298に開示さ
れている方法がある。固有名詞等の膨大な数の単語を含
むテキストから、自然で高品質な音声を生成することは
容易ではない。特に固有名詞のアクセントパターンを自
動生成した場合に不自然な音声を生成してしまう課題が
ある。特開平2-29800では、固有名詞は平坦なアクセン
トパターン、他の一般文章では変化するアクセントパタ
ーンを生成することで、固有名詞に不自然なアクセント
パターンを生成してしまうことを防止している。特開昭
61-72298では、固有名詞の末尾の文字列からアクセント
パターンを生成することで、簡易な処理で比較的自然な
音声が生成できるとされている。
【0006】また、音声生成における声質をユーザーが
好ましい様に制御できるようにする従来の方法として、
特開平8-328576と特開平9-127970に開示されている方法
がある。特開平8-328576については、前記した通り、ユ
ーザーが好みの話者(TVアニメ等のキャラクタ)を選択
し、その話者(の声優)が発声した音声を用いるようにし
ている。特開平9-127970では、男声、女声、子供、歌手
等の話者メニューの選択と、発声全体のピッチの高さ、
速度、振幅の可変入力をグラフィック・ユーザー・イン
ターフェースを介して可能にし、好ましい声質が得られ
るようにユーザー自身が調整できるようにしている。
【0007】最後の、音声と同期した画像出力手段につ
いては、口唇の単純な動き程度であれば、特開平5-3136
86等に開示されている従来の技術で簡単に実現できる。
この技術については、本発明の主眼ではないので詳しい
説明を省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置には、
以下に述べる課題がある。特開平8-328576ではユーザー
情報をキーボードで入力しているが、元々のマンマシン
インターフェースが対象とするユーザーの多くがキーボ
ードに不慣れである点で問題が残っている。ユーザー情
報を音声入力して用いる場合には入力時の負担は軽減さ
れるが、固定音声との違和感が生じる問題がある。ま
た、ユーザーが愛称名を入力する必要があり、ユーザー
に負担が大きいという問題がある。特開平8-328576の場
合には、保護者が普段子供に対して使われている愛称を
入力するので特に悩まずに愛称の入力が行なえるが、多
くのマンマシンインターフェースはユーザーが自分の愛
称を入力する事になり、一般の人はその入力に大変悩む
し、入力が恥ずかしくさえある。つまりユーザーへの負
担が大きいという問題がある。
【0009】特開平6-110650は、ユーザーの名前等の情
報を音声信号として受け付け、これを使用することでユ
ーザーに情報入力の負担をなくしているが、ユーザー音
声と固定音声を連結した場合の音質的な違和感があるこ
と、声質変換を行なう場合でもユーザー音声と固定音声
の音質の差異が大きいと変換による歪みが大きく発生
し、出力音声の品質低下が避けられないことが問題であ
る。ユーザーに入力の負担をかけずに得る事の出来る電
子メールアドレスと電話番号については、音声合成に直
接使用できない問題がある。一般に電子メールアドレス
には音声合成困難な部分が含まれており、これを音声合
成した場合には意味不明な音声となってしまう。電話番
号についても、数字の羅列の音声では機械的な処理と感
じるばかりで、全くユーザーフレンドりーなマンマシン
インターフェースは得られない課題がある。
【0010】特開平2-29800並びに特開昭61-72298で
は、固有名詞のアクセントパターンを自動生成している
が、どのような自動生成方法をもってしても、ユーザー
が満足できないアクセントパターンを生成する場合は残
ってしまう問題がある。また、単一の自動生成方法で
は、生成される音声が画一的で面白くない、という問題
がある。特開平8-328576では、ユーザーの好みの話者を
選択できるようにしているが、固有名詞のアクセントパ
ターンは自動生成であり、話者に依存した制御を行なっ
ていないため、やはりユーザーが満足できないアクセン
トパターンを生成したり、話者の話し方を反映しない画
一的な物になってしまうという問題がある。
【0011】特開平9-127970では、男女区別を含む話者
タイプの選択と文章全体のピッチ、速度、振幅の調整を
可能にしているが、固有名詞等の個別のアクセントパタ
ーンの制御が出来ないため、固有名詞を含む場合には、
やはりユーザーが満足できないアクセントパターンを生
成したり、話者の話し方を反映しない画一的な物になっ
てしまうという問題がある。
【0012】本発明は以上の問題を解決しようとするも
ので、ユーザーに過度な負担を強いずにユーザーの名前
等の情報を得て、必要に応じて愛称名を自動生成し、ユ
ーザーが満足でき、指定された話者毎に異なるアクセン
トパターンを持った音声合成を可能とするマンマシンイ
ンターフェースシステムを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
マンマシンインターフェースシステムは、ユーザーの名
前等の個人識別名を音声合成し、固定メッセージ音声と
続けて出力することでユーザーに対し情報提供するマン
マシンインターフェースシステムにおいて、このマンマ
シンインターフェースシステム内の基本ソフトウエアま
たは他のアプリケーションソフトウエアに登録されてい
る個人識別名を含有するユーザー情報から個人識別名を
抽出し、出力する個人識別名入力手段と、個人識別名に
対する音声を個人識別名音声として生成する音声合成手
段を備えたものである。
【0014】本発明の請求項2に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、ユーザーが発声した個人識別名
の音声を受け付ける音声入力手段と、前記音声入力手段
で得られた音声を音声認識して、個人識別名を出力する
個人識別名入力手段と、前記個人識別名に対する音声を
音声合成して生成し出力する音声合成手段を備えたもの
である。
【0015】本発明の請求項3に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、マンマシンインターフェースシ
ステムに着脱可能で、個人識別名を含有するユーザー情
報が記憶された記録媒体から、該記録媒体内の情報を読
み込みユーザーの名前等の個人識別名を読み出し、出力
する個人識別名入力手段と、得られた個人識別名を音声
合成し、出力する音声合成手段を備えたものである。
【0016】本発明の請求項4に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、指紋リーダー、話者照合、音声
認識等によってユーザーの身体的特徴を認識し、個人特
定手段によってマンマシンインターフェースシステム内
に記憶されたテーブルを参照してユーザーを特定するユ
ーザー判定手段と、マンマシンインターフェースシステ
ム内の記憶手段に格納された個人識別名を含有するユー
ザー情報から上記ユーザー判定手段で特定されたユーザ
ーのユーザー情報を選択し、該ユーザー情報に基づいて
予め格納してある個人識別名を読み出し、この個人識別
名を音声合成し、出力する音声合成手段を備えたもので
ある。
【0017】本発明の請求項5に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、伝送路を介して受信した情報中
の電子メールアドレスを抽出する電子メールアドレス抽
出手段と、この電子メールアドレス抽出手段の電子メー
ルアドレスに基づいて個人識別名を生成し、出力する個
人識別名生成手段と、この個人識別名を音声合成し、出
力する音声合成手段を備えたものである。
【0018】本発明の請求項6に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、伝送路を介して受信した発呼者
電話番号によってユーザーを特定し、得られたユーザー
情報に基づいて予め格納してある個人識別名を読み出
し、この個人識別名を音声合成し、出力する音声合成手
段を備えたものである。
【0019】本発明の請求項7に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、ユーザーからの情報により個人
識別名を生成し、出力する個人識別名入力手段と、ユー
ザーのアクセントパターンを入力するアクセントパター
ン入力手段と、該アクセントパターンに基づき、固定韻
律情報を参照しつつ、個人識別名に対する韻律情報を生
成する韻律情報生成手段と、この韻律情報生成手段が出
力した韻律情報と、前記個人識別名入力手段からの個人
識別名に基づいて、個人識別名に対する音声を生成し、
個人識別名音声として出力する音声合成手段を備えたも
のである。
【0020】本発明の請求項8に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、前記韻律情報生成手段が、話者
に対応して予め複数格納された話者のアクセントパター
ンの特徴を与えるアクセントパターン変形ルールに基づ
いて、アクセントパターンに変形を与える、アクセント
パターン変形手段を備え、このアクセントパターン変形
手段により変形されたアクセントパターンを固定韻律情
報を参照しつつ、個人識別名に対する話者の韻律情報を
生成する構成にされたものである。
【0021】本発明の請求項9に係るマンマシンインタ
ーフェースシステムは、アクセントパターン入力手段を
個人識別名に基づいてアクセントパターンの候補を複数
自動生成し、この自動生成された複数のアクセントパタ
ーンからユーザーが選択することでアクセントパターン
の入力を行なう構成にしたものである。
【0022】本発明の請求項10に係るマンマシンイン
ターフェースシステムは、アクセントパターン入力手段
を、アクセントパターンを編集するエディタを備え、ユ
ーザーがアクセントパターンを編集してアクセントパタ
ーンの入力を行なう構成にしたものである。
【0023】本発明の請求項11に係るマンマシンイン
ターフェースは、アクセントパターン入力手段は、マウ
ス、ジョイスティック、十字ボタン等の可変量入力また
は方向入力が可能な入力手段を用いて、アクセントパタ
ーンを実時間入力可能な構成にしたものである。
【0024】本発明の請求項12に係るマンマシンイン
ターフェースシステムは、口を開閉動作する人、ロボッ
ト、動植物等の擬人的対象画像を表示させる画像表示手
段と、画像表示手段に表示された擬人的対象画像の口を
前記音声合成手段の音声出力と同期させて開閉動作させ
る画像表示駆動手段を備えたものである。
【0025】本発明の請求項13に係るマンマシンイン
ターフェースシステムは、ユーザーの名前等の個人識別
名を、固定メッセージと続けて出力することでユーザー
に対し情報提供するマンマシンインターフェースシステ
ムにおいて、ユーザーからの情報により個人識別名を生
成し、出力する個人識別名入力手段と、この個人識別名
手段により出力された個人識別名から所定のルールに基
づいて愛称名を生成し、この愛称名を個人識別名として
出力する愛称名生成手段を備えたものである。
【0026】本発明の請求項14に係るマンマシンイン
ターフェースシステムは、愛称名生成手段は愛称名候補
を複数生成し、この愛称名候補をユーザーに提示して、
ユーザーに選択させ、選択された愛称名候補を個人識別
名である愛称名として出力する構成にされたものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1であるマン
マシンインターフェースシステムの全体構成を示すもの
である。図において、1は個人識別名音声生成手段、2は
個人識別名入力手段、3は個人識別名、4は音声合成手
段、5は個人識別名音声、6は記憶手段、7は固定音声、8
は音声連結手段、9は出力音声である。
【0028】以下、図に基づいて動作を説明する。個人
識別名音声生成手段1内の個人識別名入力手段2は、後述
する様々な方法を用いて固有名詞を含む個人識別名を得
て、個人識別名3として出力する。個人識別名として
は、姓名の他、あだ名、愛称名等様々なものがある。こ
の個人識別名の獲得方法は本発明の特徴の一つであり、
後程詳細を説明する。
【0029】音声合成手段4は前記個人識別名3に対する
音声を生成し、個人識別名音声5として出力する。個人
識別名3から音声を生成する方法としては、従来技術に
開示されている規則合成方法の他、編集合成方法等も用
いる事が出来る。音声連結手段8は、記憶手段6内に格納
されている定型メッセージを含む固定音声7を読み出
し、これと前記個人識別名音声5を連結し、出力音声9と
して出力する。なお、固定音声7と個人識別名音声5の声
質が同一になるように、音声合成手段4で用いる音声素
材を固定音声7の話者の発声を用いて用意しておく必要
がある。
【0030】図2は、出力音声9の一例を説明する図で
ある。「たろう」という個人識別名音声5と、「さんに
メールが」「3(サン)」「通届いています」という固定
音声7を連結し、「たろうさんにメールが3通届いてい
ます」という出力音声9が生成される。固定音声7の組合
せは、その時の状況に応じて音声連結手段8が制御して
いる。なお「3(サン)」の部分の様に選択肢が多いもの
については、別途規則合成によって生成してもよい。
【0031】図3は、個人識別名音声生成手段1の構成
を示すものである。図において、10は記憶手段、11は基
本ソフトウエア、12は音声生成ソフトウエア、13はユー
ザー情報、14は演算手段であり、音声生成ソフトウエア
12以外の構成要素は、一般のコンピューターの構成に含
まれるものである。
【0032】記憶手段10内には、演算手段14の演算処理
を記述した基本ソフトウエア11と、この基本ソフトウエ
ア11の命令の組合せによって記述された音声生成ソフト
ウエア12を含む複数のアプリケーションソフトウエア、
そしてこれらのソフトウエアに必要な情報としてユーザ
ー情報13が格納されている。ユーザー情報13は、基本ソ
フトウエアの登録要求によって予め入力されていたり、
通信等のアプリケーションで必要な情報として予め入力
されている。具体的なユーザー情報13の例としては、共
用計算機のloginアカウント名、電子メール送信のため
に用意されている個人情報、パーソナルコンピューター
のオペレーティングシステムに登録されている使用者情
報等がある。
【0033】演算手段14は、アプリケーションソフトウ
エアの1つである音声生成ソフトウエア12を読み出して
順に実行し、その動作結果として上記基本ソフトウエア
または他のアプリケーションのために格納されているユ
ーザー情報13を読み出し、これから個人識別名を抽出
し、この個人識別名に対する音声を生成して個人識別名
音声5として出力する。ユーザー情報13には、ユーザー
の姓名等の個人識別名が一般に入力される項目があり、
この部分から容易に個人識別名を抽出することが出来
る。ユーザー名に該当する登録部分が「山田 太郎」と
なっている場合、「やまだ」、「たろう」、「やまだ
たろう」のいずれかを個人識別名とすれば良い。なお、
上記のように演算手段14を用いて個人識別名音声の生成
を行なう場合には、図1で説明した音声連結手段8の処
理もソフトウエアで記述して、演算手段14で実行する様
にするのが望ましい。
【0034】以上のように本発明の実施の形態1による
マンマシンインターフェースシステムでは、このマンマ
シンインターフェースシステム内の基本ソフトウエアや
他のアプリケーションソフトウエアのため登録されてい
るユーザー情報から個人識別名を抽出して音声合成に用
いるようにしたので、ユーザーが音声生成のために新た
に個人識別名を入力する必要が無く、ユーザーへの負担
を軽減できる効果がある。
【0035】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2であるマンマシンインターフェースシステムに用いら
れる個人識別名音声生成手段1の構成を示すものであ
る。全体構成は図1と同様である。図において、15は音
声入力手段、16は個人識別名音声認識手段である。図1
と同様な部分については同一の符号を付す。
【0036】音声入力手段15は、マイクから直接または
通信回線を介してユーザーが発声した音声を受け付け、
得られた音声を個人識別名音声認識手段16に出力する。
個人識別名音声認識手段16では、音声入力手段15が出力
した音声を順に音声認識し、得られた個人識別名3を出
力する。音声合成手段4は、前記個人識別名3に対する音
声を生成し、個人識別名音声5として出力する。
【0037】個人識別名については、基本的に単音節単
位の認識を行なうことになるが、この場合誤認識が多く
なるので、姓名に多い音節連鎖に基づいて絞り込んだ
り、認識結果の確認と再発声ができるようにすることが
望ましい。
【0038】次に本実施の形態における個人識別名入力
手段2の動作を図5に示したフローチャートに基づいて
説明する。
【0039】まず、ステップS101にて、ユーザーに個人
識別名の発声を促すガイダンスを出力する。例えば「お
名前を一音ずつ区切ってゆっくり発声して下さい」等と
出力する。電話回線を介している場合の様に、ユーザー
にガイダンスを提示できる手段が音声出力しかない場合
には、このガイダンスを始めとするユーザーへの情報提
示は全て音声で行なう。何らかの表示手段でユーザーに
ガイダンスを提示できる場合には、表示のみ、または表
示と音声で情報提示を行なう。
【0040】ステップS102では、音声入力手段15を介し
て、ユーザーによる個人識別名音声の入力を受けつけ
る。ステップS103では、前記個人識別名音声を音声認識
し、得られた結果を仮の個人識別名とする。ステップS1
04では、この仮の個人識別名に対する音声を生成し、ユ
ーザーに出力する。なお、ここでの音声生成は、音声合
成手段4で行なうような単語としての連続音声は生成せ
ずに、単音節毎に出力すれば良い。
【0041】そしてステップS105では、ステップS104で
生成した仮の個人識別名に対する音声を「お名前は…で
よろしいでしょうか」というようなメッセージと合わせ
て出力し、ユーザーの選択を受け付ける。ユーザーの選
択は、音声での「はい」「いいえ」の入力、電話での番
号入力等で行なえば良い。ユーザーが「はい(yes)」を
選択した場合には、仮の個人識別名をそのまま個人識別
名3として出力する。一方ユーザーは「いいえ(no)」を
選択した場合には、ステップS101に戻り、例えば「誤っ
ている部分を強めに再発声して下さい」というような新
たなガイダンスを出力する。そしてその後のステップS1
03での音声認識では、この新たなガイダンスに対応した
再認識処理を行なう。上記ガイダンスの場合であれば、
強く発声されている音節のみ再認識して、過去に未提示
のものを選択するようにすれば良い。
【0042】なお、音声入力手段15にて、個人識別名の
単語としての連続発声の入力を受け付け、この音声から
アクセントパターン、ピッチ周波数パターン等の韻律情
報を抽出して、音声合成手段4で用いるようにすること
も可能である。
【0043】以上のように本実施の形態2のマンマシン
インターフェースシステムでは、名前等の個人識別名を
音声認識によって入力し、得られた個人識別名を音声合
成するようにしたので、キーボードに不慣れなユーザー
でも個人識別名の入力が容易で、電話回線を介している
場合でも使用できる効果がある。また、本実施の形態で
は、誤っている部分を強く再発声させ、強く発声された
音節だけを再認識するようにしたので、誤認識を容易に
修正することができる効果がある。更に、連続発声を受
け付けて韻律情報を抽出して音声合成に用いるようにし
た場合には、ユーザーが好むアクセントパターンやピッ
チ周波数パターンを持った音声合成ができ、より自然な
出力音声が得られる効果がある。
【0044】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3であるマンマシンインターフェースシステムに用いら
れる個人識別名音声生成手段1の構成を示すものであ
る。全体構成は図1と同様である。図において、17は記
録媒体としてのICカード、18は個人識別名入力手段とし
てのICカードリーダーである。図1と同様な部分につい
ては同一の符号を付し、説明を省略する。
【0045】ICカード17には、予めユーザーの個人識別
名を含むユーザー情報を格納しておく。ICカードリーダ
ー18は、ICカード17が挿入された時に、そのICカード17
の前記ユーザー情報中から個人識別名3を読み出して出
力する。音声合成手段4は、この個人識別名3に対する音
声を生成し、個人識別名音声5として出力する。
【0046】なお、ICカード17に、予め個人識別名3に
対するアクセントパターン、ピッチ周波数パターン等の
韻律情報を格納しておき、ICカードリーダー18がこの韻
律情報も読み出し、音声合成手段4がこの韻律情報を用
いて音声合成することも可能である。また、本実施の形
態における記録媒体としてのICカードを磁気カードに、
個人識別名入力手段としてのICカードリーダーを磁気カ
ードリーダーと変更してもかまわない。更に、本実施の
形態における記録媒体としてのICカードを磁気ディスク
または光ディスクに、個人識別名入力手段としてのICカ
ードリーダーを各ディスクリーダーと変更してもかまわ
ない。
【0047】以上のように本実施の形態3のマンマシン
インターフェースシステムでは、ICカードリーダーまた
は磁気カードリーダーまたはディスクリーダーを介して
ユーザーの名前等の個人識別名を読み出し、得られた個
人識別名を音声合成するようにしたので、ユーザーは、
カードやディスク等の記録媒体をリーダーに挿入すると
いうわずかな負担だけで、個人識別名の音声を含む音声
メッセージを受ける事が出来る効果がある。また、カー
ドやディスクを使用するようにしたので、その盗難を防
止することで、ユーザーになりすました偽ユーザーの発
生を抑止する効果もある。また、韻律情報も読み出して
用いるようにすることで、ユーザーが好むアクセントパ
ターンやピッチ周波数パターンを持った音声合成がで
き、より自然な出力音声が得られる効果がある。
【0048】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4であるマンマシンインターフェースシステムに用いら
れる個人識別名音声生成手段1の構成を示すものであ
る。全体構成は図1と同様である。図において、19は指
紋リーダー、20は指紋照合手段、21は音声入力手段、22
は話者照合手段、23はユーザー判定手段、24はユーザー
番号、25はユーザー情報データベースである。図1と同
様な部分については同一の符号を付し、説明を省略す
る。
【0049】指紋リーダー19は、ユーザーが所定の指を
押しつけた時に、その指紋を読み取り、読み取った指紋
データを指紋照合手段20に出力する。指紋照合手段20
は、前記指紋データを登録されている各ユーザーの指紋
データと照合し、一致度が高い順に照合ユーザー番号を
出力する。なお、一致度が高いものが無い場合には、再
度指紋の入力を要求したり、ユーザーを拒絶する等、マ
ンマシンインターフェースシステムを使用する目的に応
じて対処を追加する事も可能である。
【0050】音声入力手段21は、ユーザーの発声を受け
付け、得られた音声を話者照合手段22に出力する。話者
照合手段22は、音声入力手段21から入力された音声を分
析し、各ユーザーの照合用データと比較する事で話者照
合を行なう。そして、一致度が高い順に照合ユーザー番
号を出力する。なお、この場合も同様に、一致度が高い
ものが無い場合には、再度音声の入力を要求したり、ユ
ーザーを拒絶する等、マンマシンインターフェースシス
テムを使用する目的に応じて対処を追加する事が可能で
ある。
【0051】ユーザー判定手段23は、指紋照合手段20と
話者照合手段22の出力結果を合わせて、総合的に一致度
が高いユーザーのユーザー番号24を出力する。この判定
でも、どちらか一方でも一致度が所定閾値以下であれば
棄却を行なう等の対処の追加を行なう事が出来る。
【0052】ユーザー情報データベース25には、予め各
ユーザー番号とそのユーザーの名前等の個人識別名を対
応付けて格納しておく。音声合成手段4は、ユーザー番
号24を受けて、これと対応する個人識別名3をユーザー
情報データベース25から読み出し、この個人識別名3に
対して音声合成を行ない、得られた個人識別名音声5を
出力する。
【0053】なお、本実施の形態では、指紋照合と話者
照合を行ない総合判定を行なってユーザー番号を出力し
ているが、音声認識によってユーザー番号を音声入力す
る構成を追加することもできる。また指紋照合、話者照
合、音声認識の中の一つまたは二つだけの構成でも構わ
ないし、これらの一つ以上と、ICカード、磁気カードの
読み取りとの組合せ等、様々な構成が可能である。
【0054】以上のように本実施の形態のマンマシンイ
ンターフェースシステムでは、指紋リーダー、話者照
合、音声認識の中の少なくとも1つを含む個人の身体的
特徴に基づく個人特定手段によってユーザーを特定し、
得られたユーザー情報に基づいて予め格納してある個人
識別名を読み出し、この個人識別名を音声合成するよう
にしたので、ユーザーが音声生成のために新たに個人識
別名を入力する必要が無く、ユーザーへの負担を軽減で
きる効果がある。また、指紋や話者の照合という個人の
身体的特徴に基づいてユーザーを特定するので、偽のユ
ーザーの利用を抑止できる効果がある。
【0055】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5であるマンマシンインターフェースシステムの構成を
示すものである。図において、30はクライアントマシ
ン、31はサーバーマシン、32は送信指示、33はユーザー
情報、34は電子メールアドレス抽出手段、35はユーザー
情報データベースである。図1と同様な部分については
同一の符号を付す。
【0056】まず、クライアントマシン30(ユーザーが
直接使用しているパソコン等)がキーボードやマウス等
の入力デバイスを介して送信指示32を受け付ける。この
送信指示32は、クライアントマシン30から、各種サービ
スを実行するサーバーマシン31に対してサービスへの登
録やサービス利用に必要な情報を送信する事を、ユーザ
ーがクライアントマシンに対して指示するものである。
そして、クライアントマシン30は、送信指示32に従い、
ユーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報33を
サーバーマシン31に送信する。
【0057】サーバーマシン31内の電子メールアドレス
抽出手段34は、受信したユーザー情報33中の電子メール
アドレスを抽出し、音声合成手段4に出力する。ユーザ
ー情報33は所定の書式で送信されるので、電子メールア
ドレスが記述されていることが分かっている箇所を読み
出す事で電子メールアドレスの抽出は容易に行なえる。
【0058】ユーザー情報データベース35内には、各ユ
ーザー毎の電子メールアドレスと個人識別名を対にして
格納してある。音声合成手段4は、電子メールアドレス
抽出手段34から受け取った電子メールアドレスと対応す
る個人識別名を、ユーザー情報データベース35内から読
み出して、この個人識別名に対して音声合成を行ない、
得られた個人識別名音声5を出力する。なお、ユーザー
情報データベース35の内容については、ユーザーがこの
システムを初めて利用する時に個人識別名をクライアン
トマシン30を介して入力してもいいし、随時変更可能と
してもいいし、このサービス以外の目的で登録されてい
る別のデータベースを利用する等様々な方法が可能であ
る。
【0059】音声連結手段8は、記憶手段6内に格納され
ている固定音声7を読み出し、これと前記個人識別名音
声5を連結し、出力音声9として出力する。なお、固定音
声7と個人識別名音声5の声質が同一になるように、音
声合成手段4で用いる音声素材を固定音声7の話者の発声
を用いて用意しておく必要がある。
【0060】最後にクライアントマシン30は、出力音声
9を受信し、スピーカーやヘッドホン等の出力デバイス
を介して、そのままユーザーに対し出力する。なお、サ
ーバーマシン31内の電子メールアドレス抽出手段34、音
声合成手段4、音声連結手段8については、通常プログラ
ム処理で実行される。出力音声9については、サーバー
マシン31内で所定の音声圧縮を行ない、クライアントマ
シン30内で対応する音声伸長をしてもよい。この際の音
声伸長方法としては、多くのクライアントマシンに搭載
されている方式を用いる事が望ましい。
【0061】以上のように本実施の形態のマンマシンイ
ンターフェースシステムでは、伝送路を介して受信した
情報中の電子メールアドレスに基づいて予め格納してあ
る音声合成可能な個人識別名を読み出し、この個人識別
名を音声合成するようにしたので、ユーザーに入力の負
担をかけずに個人識別名音声が得られる効果がある。電
子メールアドレスを直接音声合成した場合のように意味
不明な音声を生成することがなくなる効果がある。更
に、本実施の形態の場合、クライアントマシン30では特
別な処理を必要としないので、安価なクライアントマシ
ン30を使っている場合でも、ユーザーの個人識別名音声
を出力でき、ユーザーフレンドリーなマンマシンインタ
ーフェースが実現できる効果がある。音声圧縮と音声伸
長を行なう構成の場合、出力音声の伝送時間が短くで
き、システムのレスポンスを改善したり、速度の遅い伝
送路を用いることが可能になる効果がある。
【0062】実施の形態6.図9は本発明の実施の形態
6であるマンマシンインターフェースシステムの構成を
示すものである。図において、36は個人識別名生成手
段、37はテキスト連結手段、38は記憶手段、39は固定テ
キスト、40は応答テキストである。図1および図8と同
様な部分については同一の符号を付す。
【0063】まず、クライアントマシン30がキーボード
やマウス等の入力デバイスを介して送信指示32を受け付
ける。クライアントマシン30は、送信指示32に従い、ユ
ーザーの電子メールアドレスを含むユーザー情報33をサ
ーバーマシン31に送信する。
【0064】サーバーマシン31内の電子メールアドレス
抽出手段34は、受信したユーザー情報33中の電子メール
アドレスをその付帯情報と共に抽出し、個人識別名生成
手段36に出力する。最近のメール送信プログラムは、電
子メールアドレスの付帯情報として、ユーザーの名前等
の情報を付帯させて送信する場合が多く、ここではこの
付帯情報を含めて電子メールアドレスを抽出する。ユー
ザー情報33は所定の書式で送信されるので、電子メール
アドレスが記述されていることが分かっている箇所を読
み出す事で電子メールアドレスの抽出は容易に行なえ
る。
【0065】図10は、付帯情報を持つ電子メールアド
レスの一例である。「Taro YAMADA」というユーザーの
名前が、「yamada@xxx.yy.jp」という電子メールアドレ
スに付帯している。
【0066】個人識別名生成手段36は、読み出された電
子メールアドレスとその付帯情報に基づいて、個人識別
名3を生成する。付帯情報にユーザーの名前と思われる
部分があれば、その部分全体、若しくは姓または名だけ
を抽出して、個人識別名3とする。ユーザーの名前と思
われる部分がない場合、例えば図10における「yamada
@xxx.yy.jp」のみの場合には、「@」マークの前の部分
を抽出して、必要に応じて修正を加えて、個人識別名3
とする。修正方法としては、「tyamada@xxx.yy.jp」等
のように名前のイニシャル「t」が先頭や末尾について
いる場合に、これを検知して「yamada」を切り出す、等
がある。
【0067】なお、この例で「t」の付加を検知する方
法として、人名辞書を予め用意しておき、「tyamada」
が辞書内に存在せず「yamada」が存在することが分かっ
た時に「t」が付加されていると判断する、等がある。
【0068】テキスト連結手段37は、記憶手段38内に格
納されている固定テキスト39を読み出し、これと前記個
人識別名3を連結し、応答テキスト40として出力する。
クライアントマシン30内の音声合成手段4は、応答テキ
スト40を受信し、この応答テキスト40に対して音声合成
を行ない、得られた出力音声9をスピーカーやヘッドホ
ン等の出力デバイスを介してユーザーに対し出力する。
【0069】なお、クライアントマシン30およびサーバ
ーマシン31内の各手段は通常プログラム処理で実行され
る。音声合成手段4の実行プログラムと音声合成に用い
る音声データは、このサービスを開始する前にサーバー
マシン31からダウンロードして実行することも可能では
あるが、音声データのデータサイズが大きいので予めCD
-ROM等の記憶媒体に実行プログラムと音声データを格納
してユーザーに配布しておき、この記憶媒体をアクセス
しながら音声合成を実行したり、記憶媒体からクライア
ントマシン30に一部または全体をインストールして実行
する方法がよい。その場合、記憶媒体内に各固定テキス
ト39に対応した固定音声を格納しておいて音声合成を一
部省略することも可能である。
【0070】なお、応答テキスト40については、これを
クライアントマシン30が表示するようにしてもよい。記
憶媒体を配布して音声合成を実行する構成の場合、この
記憶媒体が接続されていなかったり、予めクライアント
マシン30にインストールしていない場合に、応答テキス
ト40の表示だけ実行することもできる。
【0071】以上のように本実施の形態6のマンマシン
インターフェースシステムでは、伝送路を介して受信し
た情報中の電子メールアドレスまたは電子メールアドレ
スに固定的に付加されている情報から音声合成可能な個
人識別名を生成して、この個人識別名を音声合成するよ
うにしたので、ユーザーに入力の負担をかけずに個人識
別名音声が得られる効果がある。電子メールアドレスを
直接音声合成した場合のように意味不明な音声を生成す
ることがなくなる効果がある。
【0072】更に、本実施の形態の場合、ユーザーに入
力の負担をかけずに生成した個人識別名音声を出力する
ことができ、ユーザーフレンドリーなマンマシンインタ
ーフェースが実現できる効果がある。音声合成をクライ
アントマシンで行なうようにする事で、出力音声を直接
または圧縮して伝送する場合に比べて伝送時間が短くで
き、システムのレスポンスを改善したり、速度の遅い伝
送路を用いることが可能になる効果に加え、サーバーマ
シンの負担が軽減できる効果もある。また応答テキスト
40を表示する構成の場合には、ユーザーが出力音声9を
聞き逃した場合に表示で内容を確認する事が出来る効果
と、記憶媒体が接続されていない場合や音声出力をした
くない場合でも内容を確認できる効果がある。
【0073】実施の形態7.図11は本発明の実施の形
態7であるマンマシンインターフェースシステムの構成
を示すものである。図において、41は要求情報、42は応
答テキスト生成手段である。図1、図8および図9と同
様な部分については同一の符号を付す。
【0074】まず、クライアントマシン30がキーボード
やマウス等の入力デバイスを介して送信指示32を受け付
ける。クライアントマシン30は、送信指示32に従い、サ
ーバーマシン31が必要とする情報を要求情報41として出
力する。サーバーマシン31内の応答テキスト生成手段42
は、要求情報41に対する回答等を記憶手段38内の固定テ
キスト39を読み出す等して生成し、応答テキスト40とし
て出力する。なお、この際、応答テキスト40中には、後
述する音声連結手段8で個人識別名音声を連結または挿
入する箇所を示す情報も付加しておく。
【0075】クライアントマシン30内の音声合成手段4
は、応答テキスト40に対する音声を生成する。個人識別
名音声生成手段1は、図3で説明した方法を用いて個人
識別名音声5を生成する。つまり、クライアントマシン3
0内の基本ソフトウエアや他のアプリケーションソフト
ウエアのため登録されているユーザー情報から個人識別
名を抽出して音声合成することで個人識別名音声5を生
成する。音声連結手段5は、応答テキスト40に含まれ
ている情報に基づき、音声合成手段4の出力に個人識別
名音声5を連結または挿入し、得られた出力音声9をスピ
ーカーやヘッドホン等の出力デバイスを介してユーザー
に対し出力する。
【0076】なお、クライアントマシン30およびサーバ
ーマシン31内の各手段は通常プログラム処理で実行され
る。クライアントマシン30内の各手段の実行プログラム
と音声合成に用いる音声データは、このサービスを開始
する前にサーバーマシン31からダウンロードして実行す
ることも可能ではあるが、音声データのデータサイズが
大きいので予めCD-ROM等の記憶媒体に実行プログラムと
音声データを格納してユーザーに配布しておき、この記
憶媒体をアクセスしながら音声合成を実行したり、記憶
媒体からクライアントマシン30に一部または全体をイン
ストールして実行する方法がよい。その場合、記憶媒体
内に各固定テキスト39に対応した固定音声を格納してお
いて音声合成を一部省略することも可能である。
【0077】なお、応答テキスト40については、個人識
別名を連結または挿入してクライアントマシン30が表示
するようにしてもよい。記憶媒体を配布して音声合成を
実行する構成の場合、この記憶媒体が接続されていなか
ったり、予めクライアントマシン30にインストールして
いない場合に、このような表示だけ実行することもでき
る。
【0078】以上のように本実施の形態7のマンマシン
インターフェースシステムでは、音声生成を実行するク
ライアントマシン内に登録されているユーザー情報から
個人識別名を抽出して音声合成に用いるようにしたの
で、ユーザーが新たに音声合成のための個人識別名を入
力する必要が無く、ユーザーへの負担を軽減できる効果
がある。本実施の形態の場合、個人識別名のテキストや
音声の伝送が必要ないので、伝送時間が短くなり、シス
テムのレスポンスを改善したり、速度の遅い伝送路を用
いることが可能になる効果に加え、サーバーマシンの処
理負担が軽減できる効果もある。また応答テキスト40を
表示する構成の場合には、ユーザーが出力音声9を聞き
逃した場合に表示で内容を確認する事が出来る効果と、
記憶媒体が接続されていない場合や音声出力をしたくな
い場合でも内容を確認出来る効果がある。
【0079】実施の形態8.図12は本発明の実施の形
態8であるマンマシンインターフェースシステムの構成
を示すものである。図において、50は電話器、51は発呼
信号、52は公衆網、53は発呼者電話番号、54はサーバー
マシンである。図1および図8と同様な部分については
同一の符号を付す。
【0080】まず、ユーザーが電話器50をオフフック
し、所定の電話番号を入力する事で発呼信号51が公衆網
52に対して出力される。入力された電話番号がサーバー
マシン54への接続を求める番号である場合には、発呼者
電話番号53を含む信号が公衆網52からサーバーマシン54
へ出力される。なお、本実施の形態の前提条件として、
発呼者電話番号を受信側で知る事ができる、つまり電話
番号報知サービスが適用できる場合を想定している。ユ
ーザーが電話番号報知を拒絶したり、電話番号報知サー
ビスが導入されていない電話回線では利用する事はでき
ない。
【0081】ユーザー情報データベース35内には、各ユ
ーザー毎の電話番号と個人識別名を対にして格納してあ
る。音声合成手段4は、受信した発呼者電話番号53と対
応する個人識別名をユーザー情報データベース35内から
読み出して、この個人識別名に対して音声合成を行な
い、得られた個人識別名音声5を出力する。なお、ユー
ザー情報データベース35の内容については、ユーザーが
このシステムを初めて利用する時にプッシュボタン入力
してもいいし、別途書面で登録をしてもいい。随時変更
可能としてもいいし、このサービス以外の目的で登録さ
れている別のデータベースを利用する等様々な方法が可
能である。
【0082】音声連結手段8は、記憶手段6内に格納され
ている固定音声7を読み出し、これと前記個人識別名音
声5を連結し、出力音声9として出力する。なお、固定音
声7と個人識別名音声5の声質が同一になるように、音声
合成手段4で用いる音声素材を固定音声7の話者の発声を
用いて用意しておく必要がある。出力音声9は公衆網52
を介してユーザーの電話器50から出力される。
【0083】以上のように本実施の形態8のマンマシン
インターフェースシステムでは、伝送路を介して受信し
た発呼者電話番号によってユーザーを特定し、得られた
ユーザー情報に基づいて予め格納してある個人識別名を
読み出し、この個人識別名を音声合成するようにしたの
で、ユーザーに入力の負担をかけずに個人識別名音声が
得られる効果がある。電話回線を介する場合には、この
ように個人識別名を音声で出力することで、ユーザーフ
レンドリーなマンマシンインターフェースが実現できる
効果がある。
【0084】実施の形態9.図13は本発明の実施の形
態9であるマンマシンインターフェースシステムの構成
を示すものである。図において、55はアクセントパター
ン入力手段、56は韻律情報生成手段、57は固定韻律情報
である。図1と同様な部分については同一の符号を付
し、説明を省略する。
【0085】記憶手段6内には、固定音声7に加えて、固
定音声7の韻律情報を固定韻律情報57として格納してお
く。韻律情報とは、音声信号の各時点のピッチ周期、振
幅に関する情報である。
【0086】アクセントパターン入力手段55は、ユーザ
ーに対して、個人識別名3に対するアクセントパターン
の入力を要求し、所定の方法でその入力を受け付ける。
アクセントパターンとしては、個人識別名3のどこにア
クセント位置が来るかが特に重要であり、アクセント位
置が与えられれば、各時点の韻律情報を自動生成する事
が可能である。個人識別名が長い場合にはやや複雑にな
り、個人識別名を複数の部分に分割し、各分割毎にアク
セント位置を与える必要が出て来る。また、アクセント
位置だけでなく、韻律情報の推移パターンを直接アクセ
ントパターンとしてもよい。アクセントパターンの具体
的な入力方法については詳しくは後述するが、個人識別
名3に所定のルールを適用して自動生成したアクセント
パターンを提示して、これを変形できるエディタを立ち
上げて入力させたり、所定の候補を提示して選択させた
り、様々な方法が可能である。また、入力結果を記憶し
ておく事で、次回以降の入力を省くことができる。
【0087】韻律情報生成手段56は、アクセントパター
ン入力手段55での入力結果として得られるアクセントパ
ターンに基づき、固定韻律情報57を参照しつつ、個人識
別名3に対する韻律情報を生成する。アクセントパター
ンは個人識別名に対する基本的な韻律情報の推移パター
ンを規定するものであり、前後に固定音声が短い間隔で
連結される場合には、その固定音声と自然につながって
聞こえるように個人識別名3に対する韻律情報を変形す
る必要がある。そして、音声合成手段4は、この韻律情
報生成手段56が出力した韻律情報に基づいて、個人識別
名入力手段2からの個人識別名3に対する音声を生成し、
個人識別名音声5として出力する。
【0088】なお、アクセントパターン入力手段55で
は、ユーザーが入力したアクセントパターンを用いて合
成される個人識別名音声5を試聴できるようして、ユー
ザーが簡単に好ましいアクセントパターンを入力できる
ようにすることが望ましい。この際には、韻律情報生成
手段56では、複数の固定韻律情報57の平均的な値を用い
て個人識別名3に対する韻律情報を生成すれば良い。ま
たは、所定の固定音声7と連結した出力音声9を試聴する
ようにし、韻律情報生成手段56ではこの所定の固定音声
7に対応した固定韻律情報57を参照して韻律情報の生成
を行なうようにしても良い。
【0089】以上のように本実施の形態9のマンマシン
インターフェースシステムでは、ユーザーが入力したア
クセントパターンを用いて、ユーザーの名前等の個人識
別名を音声合成するようにしたので、ユーザーが満足で
きるアクセントパターンを持った音声が生成できる効果
がある。
【0090】実施の形態10.図14は本発明の実施の
形態10であるマンマシンインターフェースシステムの
構成を示すものである。図において、58はアクセント
パターン変形手段、59は話者A用記憶手段、60は話者B
用記憶手段、61は話者情報である。図1および図13と
同様な部分については同一の符号を付し、説明を省略す
る。
【0091】話者A用記憶手段59には、話者Aが発声し
た固定音声A1、固定音声A1の韻律情報である固定韻
律情報A2、話者Aのアクセントパターンの特徴を与え
るアクセントパターン変形ルールA3が格納されてい
る。同様に話者B用記憶手段60には、話者Bが発声した
固定音声B1、固定音声B1の韻律情報である固定韻律
情報B2、話者Bのアクセントパターンの特徴を与える
アクセントパターン変形ルールB3が格納されている。
更に、この音声生成装置は、話者C用、話者D用、とい
う様に複数の記憶手段を有する。なお、これら2つ以上
の記憶手段については、物理的には1つの記憶手段にま
とめてしまっても良い。つまり格納番地を話者毎に変え
て1つの記憶手段内に格納しておいても良い。
【0092】ユーザーまたはマンマシンインターフェー
ス等によって話者が選択され、その選択情報が話者情報
61として音声生成装置に入力される。この話者情報61が
話者Aを指定する場合には、話者A用記憶手段59内のア
クセントパターン変形ルールA3がアクセントパターン
変形手段58に入力され、固定韻律情報A2が韻律情報生
成手段56に入力され、固定音声A1が音声連結手段8に
入力される。また話者情報61が話者Bを指定する場合に
は、話者B用記憶手段60内のアクセントパターン変形ル
ールB3がアクセントパターン変形手段58に入力され、
固定韻律情報B2が韻律情報生成手段56に入力され、固
定音声B1が音声連結手段8に入力される。話者情報61
が他の話者を指定する場合も同様に、指定された各話者
に対応する記憶手段からアクセントパターン変形手段5
8、韻律情報生成手段56、音声生成手段8に必要データが
入力される。
【0093】アクセントパターン変形手段58は、入力さ
れたアクセントパターン変形ルールに基づいて、アクセ
ントパターン入力手段55から入力されるアクセントパタ
ーンに変形を与え、変形されたアクセントパターンを韻
律情報生成手段56に対して出力する。韻律情報生成手段
56は、アクセントパターン変形手段58から得られる変形
されたアクセントパターンに基づき、固定韻律情報A2を
参照しつつ、個人識別名3に対する韻律情報を生成す
る。そして、音声合成手段4は、この韻律情報生成手段5
6が出力した韻律情報に基づいて、個人識別名入力手段2
からの個人識別名3に対する音声を生成し、個人識別名
音声5として出力する。
【0094】なお、話者毎に異なるアクセントパターン
変形ルールの一例としては、話者として比較的平坦なア
クセントパターンを使用する女子高校生を想定している
場合には、アクセントパターンを平坦に近づけるように
変形を加える。音節数によっては完全に平坦にしてしま
っても良い。また話者として日本語のアクセントに不慣
れな外国人を想定する場合には、音節数等に基づいて固
定のアクセントパターンに変形したり、最終的にピッチ
周波数や振幅の変化が大きくなるようにアクセントパタ
ーンを変形する。また、特定の方言を持つ話者を想定す
る場合には、標準語と方言のアクセントパターンの違い
を簡単なルールとして整理し、これをアクセントパター
ン変形ルールとして用いる。
【0095】以上のように本実施の形態10のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、話者の話し方特徴を
アクセントパターン変形ルールとして予め用意してお
き、ユーザーが入力したアクセントパターンにこのアク
セントパターン変形ルールを適用して変形を行なうよう
にしたので、話者の話し方を反映したバリエーション豊
かな音声が生成できる効果がある。全話者の内の一部に
上述した強いアクセントパターン変形ルールを用意する
ことで、大半の話者ではユーザーが指定したユーザーが
満足できるアクセントパターンを持った音声が生成さ
れ、一部の話者の場合に異なるアクセントパターンを持
つ音声が生成されて、ユーザーに面白味をあたえる効果
がある。例えば様々な登場人物が登場するゲームを考え
る。ユーザーが最初に自分の名前とアクセントパターン
を登録し、これを用いて各登場人物の音声を生成する場
合、登場人物毎に適切なアクセントパターンの変形がで
きることで、固定音声との違和感が少ない出力音声が生
成できる効果がある。
【0096】実施の形態11.図15は本発明の実施の
形態11であるマンマシンインターフェースシステムに
おけるアクセントパターン入力手段の動作を説明するフ
ローチャートである。音声生成方法を実行する音声生成
装置の全体構成は、図13または図14と同様である。
【0097】まず、ステップS201にて、個人識別名2で
入力された個人識別名に基づいてアクセントパターン入
力手段55でアクセントパターンを自動生成する。音節数
等から想定される全種類のアクセントパターンを生成し
たり、その中で個人識別名に対する適合性が高いと判断
される順に上位数種類を生成したりして、得られた複数
のアクセントパターンを出力する。次にステップS202で
は、ステップS201で得られたアクセントパターンを全部
または一部を表示デバイス上に表示し、その中1つ、例
えば個人識別名に対する適合性が最も高いものに対して
選択を示す表示を行なう。
【0098】図16は、ステップS202の表示結果の一例
である。複数のアクセントパターンをピッチ周波数の推
移形状で表示している。また、その中の1つに対して選
択を示す表示を行なっている。その他に、アクセントパ
ターンが表示しきれない場合のために、次のセット、前
のセットの表示を求めるボタンや、確定ボタン、次のス
テップS203でのユーザーの入力を促す「パターンを1つ
選択して下さい」というようなメッセージも表示してい
る。別の表示方法として、単に番号だけ、番号と対応す
るアクセントパターンの簡単な説明だけを表示する構成
も可能である。
【0099】ステップS203では、ステップS202で表示さ
れたアクセントパターンの1つ、次のセット、前のセッ
トの表示を求めるボタン、確定ボタン等のいずれかを選
択する入力、例えばマウスによるクリック、数字入力や
カーソル移動後のリターンキー入力等を受け付け、ステ
ップS204に進む。ステップS204では、前ステップで確定
ボタンの入力等によってアクセントパターンの選択を確
定する入力があった場合に、選択結果に対応するアクセ
ントパターンを図13における韻律情報生成手段56また
は図14におけるアクセントパターン変形手段58に対し
て出力し、アクセントパターン入力手段55の処理を終了
(end)する。
【0100】また、ステップS204にて、ステップS203で
確定ボタンが選択されずにアクセントパターンの1つが
選択された場合にはステップS205に進む。なお、図15
には記していないが、次のセット、前のセットの表示を
求めるボタンが選択された場合には、ステップS202に戻
って、次のセットまたは前のセットのアクセントパター
ンを表示する。
【0101】ステップS205では、選択されたアクセント
パターンを用いて個人識別名に対する音声を合成し、ユ
ーザーに対して出力する。ここでの音声合成は、実施の
形態9や実施の形態10で説明した韻律情報生成手段5
6、音声合成手段4、そして必要に応じて音声連結手段8
を用いて行なう事が出来る。そして、ステップS202に戻
り、前述したようにステップS204で確定入力を確定して
アクセントパターン入力手段55の処理を終了するまで、
何度もステップS202、S203、S204の処理を繰り返す。
【0102】ステップS204で確定入力が確認され、アク
セントパターン入力手段55の処理を終了した後は、この
アクセントパターン入力手段55が出力したアクセントパ
ターンを入力として図13における韻律情報生成手段56
または図14におけるアクセントパターン変形手段58の
処理が行われ、音声合成手段4、音声連結手段8を経て、
出力音声9が生成される。
【0103】以上のように本実施の形態11のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、アクセントパターン
の候補を提示し、ユーザーに選択させることでアクセン
トパターンの入力を行なうようにしたので、簡単にユー
ザーが好むアクセントパターンの入力ができ、ユーザー
の満足できるアクセントパターンを持った音声を生成で
きる効果がある。本実施の形態の場合、選択したアクセ
ントパターンを用いた個人識別名音声を試聴しながら選
択が出来るので、確実にユーザーが満足できるアクセン
トパターンを選択する事が出来る効果がある。個人識別
名に適合性がよい順に表示した場合には、ユーザーが適
切なアクセントパターンを短時間で選択できる効果があ
る。
【0104】実施の形態12.図17は本発明の実施の
形態12であるマンマシンインターフェースシステムに
おけるアクセントパターン入力手段として用いるアクセ
ントパターンエディタの表示例である。マンマシンイン
ターフェースシステムの全体構成は、図13または図1
4と同様である。
【0105】まずアクセントパターン入力手段は別途入
力された個人識別名に基づいてアクセントパターンを複
数自動生成し、これを基本アクセントパターンとする。
そしてその中の1つ、例えば個人識別名に対する適合性
が最も高いものを図17のアクセントパターン表示窓に
初期表示する。この表示例では、アクセントパターンを
ピッチ周波数と振幅の時間方向の推移形状で表示してい
る。表示画面上には、アクセントパターン表示窓の他
に、アクセントパターン表示窓の左右に設けられ別の基
本アクセントパターンの表示に切り替える基本アクセン
トパターン切り替えボタン、アクセントパターン表示窓
の下に試聴を求めるボタン、アクセントパターンの確定
を求めるボタン等が表示されている。
【0106】ユーザーは、試聴を求めるボタンを選択す
ることで、その時に表示されているアクセントパターン
に基づいて個人識別名に対して合成された音声を聞く事
が出来る。ここでの音声合成は、実施の形態9や実施の
形態10で説明した韻律情報生成手段56、音声合成手段
4、そして必要に応じて音声連結手段8を用いて行なう事
が出来る。ユーザーは、基本アクセントパターン切り替
えボタンを選択する事で、基本アクセントパターンを切
り替えることができ、これと試聴を求めるボタンを使い
ながら比較的好ましいアクセントパターンを探す事が出
来る。次にユーザーは、アクセントパターン表示窓内に
描かれている線をマウス等で選択して移動させる動作に
よって、アクセントパターンを変形する事が出来る。こ
れと試聴を求めるボタンを使いながらアクセントパター
ンの調整することが出来る。最後に、ユーザーは確定を
求めるボタンを選択する事で、アクセントパターン表示
窓内に表示されているアクセントパターンを確定し、こ
のアクセントパターンエディタの処理を終了する事が出
来る。アクセントパターンの入力以降の処理は前述の実
施の形態11と同様である。
【0107】なお、アクセントパターン表示窓は、ピッ
チ周波数と振幅に対して独立に設けても良いし、ピッチ
周波数と振幅を一緒に表示して1つだけとし、ピッチ周
波数と振幅の両方を同時に切り替えるようにしても良
い。勿論、ピッチ周波数だけを表示する構成とし、振幅
はアクセント位置やピッチ周波数パターンに基づいて自
動生成する構成でも良い。
【0108】以上のように本実施の形態12のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、アクセントパターン
を編集するエディタを起動し、ユーザーにアクセントパ
ターンを編集させることでアクセントパターンの入力を
行なうようにしたので、ユーザーが最も好ましいアクセ
ントパターンを指定する事が出来、ユーザーの満足でき
るアクセントパターンを持った音声を生成出来る効果が
ある。更に、本実施の形態の場合、編集されたアクセン
トパターンを用いた個人識別名音声を試聴しながら編集
が出来るので、確実にユーザーが満足できるアクセント
パターンを入力する事が出来る効果がある。
【0109】実施の形態13.図18は本発明の実施の
形態13であるマンマシンインターフェースシステムに
おけるアクセントパターン入力手段として用いるアクセ
ントパターンエディタの表示例である。マンマシンイン
ターフェースシステムの全体構成は、図13または図1
4と同様である。
【0110】アクセントパターン入力手段内では、まず
別途入力された個人識別名に基づいてアクセント位置情
報としてアクセントパターンを生成する。音節数に応じ
てアクセント位置を一意に決定してもいいし、常に固定
のアクセント位置にしてしまっても構わない。そして、
アクセントパターンエディタは、そのアクセント位置情
報と、それに対応するピッチ周波数の推移形状を初期表
示する。図18に示した表示例は、「たろう」という個
人識別名に対するアクセントパターンエディタの初期表
示例である。アクセント位置は「なし(平坦なアクセン
トパターンとなる)」、「た」の位置、「ろ」の位置、
「う」の位置の4通りであり、この4つに対してa〜dの
アクセント位置候補が△印で表示される。そして、初期
位置としてbの位置に現在のアクセント位置を示すアク
セント位置マークが▲印で表示される。表示画面上に
は、アクセントパターン表示窓の他に、試聴を求めるボ
タン、アクセントパターンの確定を求めるボタン等が表
示されている。
【0111】ユーザーは、試聴を求めるボタンを選択す
ることで、その時に表示されているアクセントパターン
に基づいて個人識別名に対して合成された音声を聞く事
が出来る。ここでの音声合成は、実施の形態9や実施の
形態10で説明した韻律情報生成手段56、音声合成手段
4、そして必要に応じて音声連結手段8を用いて行なう事
が出来る。ユーザーは、任意のアクセント位置候補の△
印を選択する事で、アクセント位置マーク▲印をそのア
クセント位置候補に移動させる事が出来る。アクセント
パターンエディタは、アクセント位置候補が移動された
場合、それに応じてピッチ周波数の推移形状を変更し、
再表示する。このアクセント位置マークの移動は、マウ
スでのクリック、左右ボタンでの入力、記号や数字での
入力等、様々な方法が可能である。ユーザーは、アクセ
ント位置マークを移動させながら、試聴を行ない、最も
好ましいアクセント位置の選択を行なう。最後に、ユー
ザーは確定を求めるボタンを選択する事で、アクセント
パターンを確定し、このアクセントパターンエディタの
処理を終了する事が出来る。アクセントパターンの入力
以降の処理は前述の実施の形態11と同様である。
【0112】なお、長い個人識別名の場合を想定して2
つ以上のアクセント位置を設定できるようにするとなお
良い。
【0113】以上のように本実施の形態のマンマシンイ
ンターフェースシステムでは、アクセントパターンを編
集するエディタを起動し、ユーザーにアクセントパター
ンを編集させることでアクセントパターンの入力を行な
うようにしたので、ユーザーが最も好ましいアクセント
パターンを指定する事が出来、ユーザーの満足できるア
クセントパターンを持った音声を生成できる効果があ
る。本実施の形態の場合、アクセント位置情報だけで編
集ができるので、極めて簡単にアクセントパターンの入
力を行なう事ができる効果がある。また、編集されたア
クセントパターンを用いた個人識別名音声を試聴しなが
ら編集が出来るので、確実にユーザーが満足できるアク
セントパターンを入力する事が出来る効果がある。
【0114】実施の形態14.図19は本発明の実施の
形態14であるマンマシンインターフェースシステムに
おけるアクセントパターン入力手段と入力結果の表示例
である。図において、62は制御手段、63はジョイスティ
ック、64はマウス、65は十字ボタン付パッド、66は表示
手段、67は継続時間参照窓、68は入力結果表示窓であ
る。音声生成方法を実行する音声生成装置の全体構成
は、図13または図14と同様である。
【0115】制御手段62には、ジョイスティック63、マ
ウス64、十字ボタン付パッド65等の可変量入力若しくは
上下および左右等の方向入力が可能な入力手段が1つ以
上接続されている。制御手段62は、これらの入力手段若
しくは別途接続されているキーボード等の入力手段を介
した所定の入力により、アクセントパターンの実時間入
力を開始する。所定の入力としては、ジョイスティック
63についているボタンの押し込み、マウス64のクリッ
ク、十字ボタン付パッド65についている他のボタンの押
し込み、キーボードのリターンキー押し込み、音声スイ
ッチ等様々なものが可能である。
【0116】制御手段62は、アクセントパターンの実時
間入力を開始すると同時に、表示手段66上の継続時間参
照窓67の時間表示を進め始め、以降この時間表示が最後
に(継続時間表示窓67の端点に)行き着くまで、時間表
示を進め続ける。図19の表示例では、「たろう」とい
う個人識別名の中の「ろ」の真中程まで時間表示が進ん
でいる状態を、継続時間参照窓67内の色分けによって示
している。ユーザーは、この継続時間参照窓67の時間表
示が開始されると同時に、ジョイスティック63、マウス
64、十字ボタン付パッド65等入力手段を上下または左右
に動かし始め、時間表示が終了するまで入力を続ける。
制御手段62は、各時点のユーザーの入力を受け付け、受
け付けた入力に基づいて各時点のアクセントパターンを
生成し、入力結果表示窓68内のピッチ周波数の推移形状
として表示していく。アクセントパターンの生成方法
は、例えばジョイスティック63の上下方向の位置をその
ままピッチ周波数に線形写像したり、十字ボタンが上を
入力している時には徐々にピッチ周波数を高くし、下を
入力しているときは徐々にピッチ周波数を低くする、等
である。
【0117】実時間入力が終了した後、各入力手段につ
いている確定ボタンが押された場合には、得られたアク
セントパターンを用いて個人識別名音声生成し、ユーザ
ーに対して出力する。各入力手段についているキャンセ
ルボタンが押された場合には、入力されたアクセントパ
ターンを廃棄し、再度アクセントパターンの入力に戻
る。ユーザーが個人識別名音声を聞いて満足であれば、
更に確定ボタンを押して、アクセントパターンを確定
し、処理を終了する。不満足であれば、キャンセルボタ
ンを押して、入力されたアクセントパターンを廃棄し、
再度アクセントパターンの入力に戻る。
【0118】なお、ジョイスティック63、マウス64、十
字ボタン付パッド65等の可変量入力若しくは上下または
左右等の方向入力が可能な入力手段を使って、表示手段
66上のポインターを動かしつつ、その移動軌跡によって
直接アクセントパターンを描画し、描画結果をそのまま
アクセントパターンとすることもできる。アクセントパ
ターンの入力以降の処理は前述の実施の形態11と同様
である。
【0119】以上のように本実施の形態14のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、マウス、ジョイステ
ィック、十字ボタン等の可変入力または方向入力が可能
な入力手段を用いて、アクセントパターンを実時間入力
するようにしたので、ユーザーが自在にアクセントパタ
ーンを入力する事が出来、ユーザーの満足できるアクセ
ントパターンを持った音声を生成できる効果がある。ま
た、入力のたびに結果が異なり、非常に変化のある面白
い音声を生成することもできる効果がある。
【0120】実施の形態15.図20は本発明の実施の
形態15であるマンマシンインターフェースシステムを
示すものである。図において、70はパソコン、71はICカ
ードリーダー、72はディスプレー、73はスピーカー、74
はICカードである。
【0121】このシステムの動作は、ユーザーがICカー
ド74を、パソコン70に接続または内蔵されているICカー
ドリーダー71に挿入した時から始まる。ICカード74に
は、予めユーザーの個人識別名を含むユーザー情報を格
納しておく。パソコン70は、実施の形態3と同様な方法
で、ICカード74から読み取った結果を使って個人識別名
音声を含む出力音声を生成する。そして、パソコン70に
接続または内蔵されているスピーカー73を介してその出
力音声を出力するとともに、この出力音声と同期してデ
ィスプレー72に表示されている人物の口唇を開閉動作さ
せる。
【0122】図20の例では、ユーザーがICカード74を
挿入すると、本マンマシンシステムが起動し、人物が表
示され、その人物の口の動作とともに、留守番電話が3
件あったことを「たろう」という個人識別名を含む音声
で知らせてくれている。なお、表示される人物の代わり
に、ロボット、動植物等の擬人的対象を用いても構わな
い。本実施の形態では、実施の形態3のマンマシンイン
ターフェースシステムを適用しているが、ユーザー情報
の入力手段を変更して、他の実施の形態1ないし実施の
形態14の全ての音声生成方法を適用する事もできる。
【0123】以上のように本発明のマンマシンインター
フェースシステムでは、ユーザーに負担をかけずに個人
識別名情報を得て、これを含む音声を使って応答を行な
うようにしたので、ユーザーの負担が少ない、ユーザー
の個人識別名で呼びかけてくれるという点でユーザーフ
レンドリーとなる効果がある。また、個人識別名を含む
音声の出力と同期させて、口を開閉動作する人、ロボッ
ト、動植物等の擬人的対象の画像を画像表示手段に表示
するようにしたので、音声だけの場合に比べて一層ユー
ザーフレンドリーとなる効果がある。また、本実施の形
態の場合、ICカードを持つユーザー以外が、ユーザー宛
のメッセージを受け取る事がなく、秘匿性が改善できる
効果もある。
【0124】実施の形態16.図21は本発明の実施の
形態16であるマンマシンインターフェースシステムを
示すものである。図において、75はクライアントマシ
ン、76はサーバーマシンである。
【0125】このシステムの動作は、ユーザーがクライ
アントマシン75に対して、サーバーマシン76にあるサー
ビスを使用することを指示した時から始まる。この例で
は、サービスとして「バーチャル恐竜館」というものを
想定している。クライアントマシン75は、ユーザーから
の指示を受け付け、サーバーマシン76に接続し、サーバ
ーマシン76に対してユーザー情報を送信する。
【0126】サーバーマシン76は、受信したユーザー情
報に基づいてユーザーの個人識別名音声を生成し、これ
と固定音声を連結して出力音声を生成する。そして、こ
の出力音声と同期して表示を行なうための恐竜の画像デ
ータをクライアントマシン75に返信する。クライアント
マシン75は、サーバーマシン76からの出力音声と画像デ
ータを受信し、出力音声をクライアントマシン75に内蔵
されているスピーカーを介して出力するとともに、この
出力音声と同期して口をパクパクと動かす恐竜の画像を
クライアントマシン75のディスプレー上に表示する。例
えば、ユーザーの個人識別名が「たろう」の場合、「た
ろうくん、バーチャル恐竜館へようこそ」というような
出力音声が恐竜が話しているかのように出力される。
【0127】なお、マンマシンインターフェースの具体
的構成については、実施の形態5と実施の形態8で説明
した構成等を用いる事ができる。本実施の形態16で
は、口を開閉する恐竜の画像を表示したが、当然「恐竜
館の館長」なる人物を表示して口を開閉させてもいい
し、「バーチャル植物園」であれば植物が口のようなも
のを開閉する画像を表示する等、擬人的に話をしている
ように見える画像であれば様々なものを用いる事ができ
る。
【0128】以上のように本実施の形態16のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、ユーザーに負担をか
けずに個人識別名情報を得て、これを含む音声を使って
応答を行なうようにしたので、ユーザーの負担が少な
い、ユーザーの個人識別名で呼びかけてくれるという点
でユーザーフレンドリーとなる効果がある。また、個人
識別名を含む音声の出力と同期させて、口を開閉動作す
る人、ロボット、動植物等の擬人的対象の画像を画像表
示手段に表示するようにしたので、音声だけの場合に比
べて一層ユーザーフレンドリーとなる効果がある。
【0129】実施の形態17.図22は本発明の実施の
形態17であるマンマシンインターフェースシステムの
構成を示すものである。図において、77は愛称名生成手
段、78は愛称名である。図1と同様な部分については同
一の符号を付し、説明を省略する。
【0130】愛称名生成手段77は、個人識別名入力手段
2が出力した個人識別名に対して所定のルールを適用し
て、愛称名78を生成し、この愛称名78を音声合成手段4
に対して出力する。音声合成手段4は、この愛称名78に
対する音声を生成して音声連結手段8に出力する。
【0131】愛称名生成手段77で用いる所定のルールの
例としては、個人識別名の先頭の1音節または2音節を
切り出し、これに「ちゃん」、「くん」、「さん」、
「さま」、「どの」、「ぴー」、「っくん」、「っちゃ
ん」等をつける方法がある。個人識別名の先頭の1音節
を用いるか2音節を用いるかについては、個人識別名が
3音節以下の場合には1音節、4音節以上の場合には先
頭の2音節の全ての組合せに対して1音節を用いるか2
音節を用いるかを予めテーブルとして与えておけば良
い。
【0132】後ろにつける文字の選択についても、使用
する先頭の1音節または2音節に対して、何を用いる事
ができるか(何を使うと不自然か)をテーブルとして与
えておき、使用できるものの中から、ユーザーが男声で
あるか女声であるか、年齢等の情報に基づいて決定した
り、その音声生成装置を使用することを想定している対
象者に基づいて与えるようにしてもよい。
【0133】本実施の形態では、生成した愛称名に対し
て音声を生成して、マンマシンインターフェースの出力
音声として使用する例を説明したが、愛称名をテキスト
表示するマンマシンインターフェースであってもこの愛
称名の生成方法を適用する事ができる。
【0134】以上のように本実施の形態17のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、個人識別名から所定
のルールに基づいて愛称名を生成して、この愛称名をユ
ーザーへのメッセージ出力に用いるようにしたので、ユ
ーザーが自分の愛称を入力しなくてすむようになり、ユ
ーザーへの負担が軽減される効果がある。また、ユーザ
ーが入力したものでない愛称名で応答を返す事ができる
ので、ユーザーにとってよりフレンドリーになる効果が
ある。また、本実施の形態では、ユーザーの個人識別名
の音節数と先頭2音節の内容を参照してテーブルを引く
事で愛称名の候補を絞り込み、その後にユーザー等の情
報に基づいて最終決定するようにしたので、非常に簡単
な処理で適切な愛称名が生成できる効果がある。この様
に適切な愛称名を生成、使用することで、よりユーザー
フレンドリーなマンマシンインターフェースとなる効果
がある。
【0135】実施の形態18.図23は本発明の実施の
形態18であるマンマシンインターフェースの構成を示
すものである。図において、79は愛称名候補、80は愛称
名選択手段、81は愛称名である。図1および図22と同
様な部分については同一の符号を付し、説明を省略す
る。
【0136】愛称名生成手段77は、個人識別名入力手段
2が出力した個人識別名に対して所定のルールを適用し
て、複数の愛称名候補79を生成し、愛称名選択手段80に
対して出力する。なお、所定のルールについては実施の
形態17と同様のものを用いる事ができるが、1つの愛
称名に決定せずに、適用可能な候補を複数残す点が異な
る。
【0137】愛称名選択手段80は、複数の愛称名候補79
を表示や音声出力でユーザーに提示し、ユーザーに選択
を求める。例えば、愛称名候補79と共に「お好みの御愛
称名を選択して下さい。1つも選択なされない場合には
愛称名の使用は致しません。」という様なメッセージを
提示して選択を求める。そして、ユーザーが1つ以上の
愛称名候補79を選択した場合には、それらの選択された
愛称名を全て愛称名81として音声合成手段4に出力す
る。ユーザーが1つも選択しなかった場合には、元々の
個人識別名をそのまま、または「さま」「どの」等の一
般的な付帯文字を後ろにつけて、愛称名81として音声合
成手段4に出力する。
【0138】音声合成手段4は、愛称名81に対する音声
を生成して音声連結手段8に出力する。音声連結手段8
は、入力された複数の愛称名に対する音声の内の一つと
固定音声7を連結して出力音声9を生成する。なお、複数
の愛称名に対する音声の中から一つを選択する方法につ
いては、ランダムに選択したり、連結対象の固定音声7
の内容や話者の情報(男女や年齢設定等)に基づいて選
択する等、様々なものが考えられる。
【0139】本実施の形態では、単に複数の愛称名を選
択させているが、優先順位や使用頻度をつけて選択をさ
せ、音声連結手段での使用頻度をこの優先順位や使用頻
度に従うようにすることもできる。
【0140】更に、本実施の形態では、生成した愛称名
に対して音声を生成して、マンマシンインターフェース
の出力音声として使用する例を説明したが、愛称名をテ
キスト表示するマンマシンインターフェースであっても
この愛称名の生成方法を適用する事ができる。
【0141】以上のように本実施の形態18のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、個人識別名から所定
のルールに基づいて愛称名を複数生成し、それらを提示
してユーザーに選択させ、選択された愛称名をユーザー
へのメッセージ出力に用いるようにしたので、簡単に愛
称名の入力ができ、ユーザーへの負担が軽減される効果
がある。また、使われたくない愛称名をユーザーが排除
する事ができ、ユーザーが満足できるマンマシンインタ
ーフェースとなる効果がある。また、優先順位や使用頻
度をつけて愛称名の選択をさせて、音声連結手段での使
用頻度をこの優先順位や使用頻度に従うようにした場合
には、ユーザーが複数の愛称名の使用頻度を好みで設定
できるようになり、よりユーザーが満足できるマンマシ
ンインターフェースとなる効果がある。
【0142】実施の形態19.図24は本発明の実施の
形態19であるマンマシンインターフェースシステムを
家庭用のゲームに適用したときの構成を示すものであ
る。図において、82はゲーム機、83はゲームソフト媒
体、84はテレビである。
【0143】ユーザーは、ゲームソフト媒体83をゲーム
機82に挿入し、ゲーム機82に接続されているテレビ84か
ら出力される音声、音声以外の音響を聞きながら、テレ
ビ84から出力される画像を見ながらゲームを楽しむ事が
できる。なお、ゲームソフト媒体には、CD-ROM、ROMを
いれたカセット状のもの等様々なものがある。
【0144】このマンマシンインターフェースシステム
で特徴的なのは、ゲーム機82内で、ユーザーが登録した
個人識別名または個人識別名から生成した愛称名に対す
る音声を生成し、この音声と固定音声を連結して得られ
る出力音声をテレビ84を介して出力するとともに、出力
音声と同期してテレビ84に表示した人物、動物等の口を
開閉動作させるようにしている点である。
【0145】なお、個人識別名については、ゲームを始
める時にユーザーに登録を求める。登録内容は、ゲーム
機82内の記憶手段またはゲーム機82に接続された記憶手
段に格納しておく。ゲームの途中でも個人識別名の変更
を許してもいいが、基本的にはユーザーは初めに一回だ
け登録を行なえばよい。また、実施の形態9ないし実施
の形態14で説明したアクセントパターン入力手段を用
いて、個人識別名のアクセントパターンも登録しても良
い。
【0146】愛称名については、ユーザーに登録を求め
ても良いが、実施の形態17および実施の形態18の様
な方法で愛称名を生成することもできる。
【0147】ゲームの登場人物は一般に複数いるので、
図14の様に各登場人物毎に固定音声やアクセントパタ
ーン変形ルールを用意しておき、自動生成したアクセン
トパターンまたは登録されているアクセントパターンを
用いて個人識別名音声を生成し、固定音声連結して出力
音声を生成する。
【0148】図24の例では、ゲームの登場人物の女性
(ユーザーが男性の場合を想定)が、ゲームプレーヤー
であるユーザーに対して、ユーザーの愛称名で対話をし
てくれている。ユーザーの個人識別名が「たろう」であ
り、これに対して生成された愛称名が「たっちゃん」
で、これに固定音声をつなげて出力している。なお、登
場人物とゲーム中のユーザーの関係によって使用される
愛称名は色々と変化させることができる。例えば同姓の
友人なら「たろう」のまま、先生を想定した登場人物な
ら「たろうくん」とする等である。
【0149】以上のように本実施の形態19のマンマシ
ンインターフェースシステムでは、ユーザーが登録した
個人識別名に対する音声を生成し、この音声を含む出力
音声に同期して口を開閉動作する人、ロボット、動植物
等の擬人的対象の画像を表示するようにしたので、ユー
ザーフレンドリーなマンマシンインターフェースとなる
効果がある。ゲームに適用した場合、ゲームをする時の
没入感が高まり、より面白いと思わせる事ができる効果
がある。
【0150】ユーザーがアクセントパターンを入力でき
るようにした場合には、ユーザーが最も好ましいアクセ
ントパターンを指定する事が出来、ユーザーの満足でき
るアクセントパターンを持った音声を生成できる効果が
ある。登場人物毎にアクセントパターン変形ルールを用
意した場合には、登場人物の話し方を反映したバリエー
ション豊かな音声が生成できる効果がある。また、登場
人物毎に適切なアクセントパターンの変形ができるの
で、固定音声との違和感が少ない出力音声が生成できる
効果がある。
【0151】個人識別名から所定のルールに基づいて愛
称名を生成して用いるようにした場合には、ユーザーが
自分の愛称を入力しなくてすむようになり、ユーザーへ
の負担が軽減される効果と、ゲームへの没入感を高める
効果がある。登場人物との関係によって使用する愛称名
をかえるようにした場合、更にゲームへの没入感を高め
る効果がある。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明のマ
ンマシンインターフェースシステムは、音声生成方法を
実行する装置内の基本ソフトウエアや他のアプリケーシ
ョンソフトウエアのために登録されているユーザー情報
から個人識別名を抽出して音声合成に用いるようにした
ので、ユーザーが新たに個人識別名を入力する必要が無
く、ユーザーへの負担を軽減できる効果がある。
【0153】請求項2の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、名前等の個人識別名を音声認識によっ
て入力し、得られた個人識別名を音声合成するようにし
たので、キーボードに不慣れなユーザーでも個人識別名
の入力が容易で、電話回線を介している場合でも使用で
きる効果がある。
【0154】請求項3の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、磁気カードリーダーまたはICカードリ
ーダーまたはディスクリーダーを介してユーザーの名前
等の個人識別名を読み出し、得られた個人識別名を音声
合成するようにしたので、ユーザーは、カードやディス
クをカードリーダーまたはディスクリーダーに挿入する
というわずかな負担だけで、個人識別名の音声を含む音
声メッセージを受ける事が出来る効果がある。また、カ
ードやディスクを使用するようにしたので、その盗難を
防止することで、ユーザーになりすました偽ユーザーの
発生を抑止する効果もある。
【0155】請求項4の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、指紋リーダー、話者照合、音声認識の
中の少なくとも1つを含む個人特定手段によってユーザ
ーを特定し、得られたユーザー情報に基づいて予め格納
してある個人識別名を読み出し、この個人識別名を音声
合成するようにしたので、ユーザーが新たに個人識別名
を入力する必要が無く、ユーザーへの負担を軽減できる
効果がある。また、指紋や話者の照合という個人の身体
的特徴に基づいてユーザーを特定する場合には、偽のユ
ーザーの利用を抑止できる効果がある。
【0156】請求項5の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、伝送路を介して受信した情報中の電子
メールアドレスに基づいて予め格納してある音声合成可
能な個人識別名を読み出し、この個人識別名を音声合成
するようにしたので、ユーザーに入力の負担をかけずに
個人識別名音声が得られる効果がある。電子メールアド
レスを直接音声合成した場合のように意味不明な音声を
生成することがなくなる効果がある。
【0157】請求項6の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、伝送路を介して受信した発呼者電話番
号によってユーザーを特定し、得られたユーザー情報に
基づいて予め格納してある個人識別名を読み出し、この
個人識別名を音声合成するようにしたので、ユーザーに
入力の負担をかけずに個人識別名音声が得られる効果が
ある。
【0158】請求項7の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、ユーザーが入力したアクセントパター
ンを用いて、ユーザーの名前等の個人識別名を音声合成
するようにしたので、ユーザーが満足できるアクセント
パターンを持った音声が生成できる効果がある。
【0159】請求項8の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、話者の話し方特徴をアクセントパター
ン変形ルールとして予め用意しておき、ユーザーが入力
したアクセントパターンにこのアクセントパターン変形
ルールを適用して変形を行なうようにしたので、話者の
話し方を反映したバリエーション豊かな音声が生成でき
る効果がある。
【0160】請求項9の発明のマンマシンインターフェ
ースシステムは、アクセントパターンの候補を提示し、
ユーザーに選択させることでアクセントパターンの入力
を行なうようにしたので、簡単にユーザーが好むアクセ
ントパターンの入力ができ、ユーザーの満足できるアク
セントパターンを持った音声を生成できる効果がある。
【0161】請求項10の発明のマンマシンインターフ
ェースシステムは、アクセントパターンを編集するエデ
ィタを起動し、ユーザーにアクセントパターンを編集さ
せることでアクセントパターンの入力を行なうようにし
たので、ユーザーが最も好ましいアクセントパターンを
指定する事が出来、ユーザーの満足できるアクセントパ
ターンを持った音声を生成できる効果がある。
【0162】請求項11の発明のマンマシンインターフ
ェースシステムは、マウス、ジョイスティック、十字ボ
タン等の可変入力または方向入力が可能な入力手段を用
いて、アクセントパターンを実時間入力するようにした
ので、ユーザーが自在にアクセントパターンを入力する
事が出来、ユーザーの満足できるアクセントパターンを
持った音声を生成できる効果がある。また、入力のたび
に結果が異なり、非常に変化のある面白い音声を生成す
ることもできる効果がある。
【0163】請求項12の発明のマンマシンインターフ
ェースシステムは、請求項1ないし請求項11記載の発
明の音声合成手段の構成に加えて、個人識別名を含む音
声の出力と同期させて、口を開閉動作する人、ロボッ
ト、動植物等の擬人的対象の画像を画像表示手段に表示
するようにしたので、音声だけの場合に比べて一層ユー
ザーフレンドリーとなる効果がある。
【0164】請求項13の発明のマンマシンインターフ
ェースシステムは、個人識別名から所定のルールに基づ
いて愛称名を生成して、この愛称名をユーザーへのメッ
セージ出力に用いるようにしたので、ユーザーが自分の
愛称を入力しなくてすむようになり、ユーザーへの負担
が軽減される効果がある。また、ユーザーが入力したも
のでない愛称名で応答を返す事ができるので、ユーザー
にとってよりフレンドリーになる効果がある。
【0165】請求項14の発明のマンマシンインターフ
ェースシステムは、個人識別名から所定のルールに基づ
いて愛称名を複数生成し、それらを提示してユーザーに
選択させ、選択された愛称名をユーザーへのメッセージ
出力に用いるようにしたので、簡単に愛称名の入力がで
き、ユーザーへの負担が軽減される効果がある。また、
使われたくない愛称名をユーザーが排除する事ができ、
ユーザーが満足できるマンマシンインターフェースとな
る効果がある。
【0166】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のマンマシンインター
フェースシステムの全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における出力音声9の
一例を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における個人識別名音
声生成手段1の構成を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2のマンマシンインター
フェースシステムに用いられる個人識別名音声生成手段
1の構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における個人識別名入
力手段2の動作を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態3のマンマシンインター
フェースシステムに用いられる個人識別名音声生成手段
1の構成を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態4のマンマシンインター
フェースシステムに用いられる個人識別名音声生成手段
1の構成を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態5のマンマシンインター
フェースシステムの構成を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態6のマンマシンインター
フェースシステムの構成を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態6における付帯情報を
持つ電子メールアドレスの一例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態7のマンマシンインタ
ーフェースシステムの構成を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態8のマンマシンインタ
ーフェースシステムの構成を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態9のマンマシンインタ
ーフェースシステムの構成を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態10のマンマシンイン
ターフェースシステムの構成を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態11のマンマシンイン
ターフェースシステムにおけるアクセントパターン入力
手段の動作を説明するフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態11におけるステップ
S202の表示結果の一例を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態12のマンマシンイン
ターフェースシステムにおけるアクセントパターン入力
手段として用いるアクセントパターンエディタの表示例
を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態13のマンマシンイン
ターフェースシステムにおけるアクセントパターン入力
手段として用いるアクセントパターンエディタの表示例
を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態14のマンマシンイン
ターフェースシステムにおけるアクセントパターン入力
手段と入力結果の表示例を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態15のマンマシンイン
ターフェースシステムを示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態16のマンマシンイン
ターフェースシステムを示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態17のマンマシンイン
ターフェースの構成を示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態18のマンマシンイン
ターフェースの構成を示す図である。
【図24】 本発明の実施の形態19のマンマシンイン
ターフェースを家庭用のゲームに適用したときの構成を
示す図である。
【符号の説明】
1:個人識別名音声生成手段、 2:個人識別名入力手
段、3:個人識別名、 4:音声合成手段、 5:個
人識別名音声、6:記憶手段、 7:固定音声、 8:
音声連結手段、 9:出力音声、10:記憶手段、 11:
基本ソフトウエア、 12:音声生成ソフトウエア、1
3:ユーザー情報、 14:演算手段、 15:音声入
力手段、16:音声認識手段、 17:ICカード、 1
8:ICカードリーダー、19:指紋リーダー、 20:指
紋照合手段 、 21:音声入力手段、22:話者照合
手段、 23:ユーザー判定手段 、 24:ユーザー番
号、25:ユーザー情報データベース、 30:ク
ライアントマシン、31:サーバーマシン、 32:送
信指示、 33:ユーザー情報、34:電子メールアド
レス抽出手段、 35:ユーザー情報データベース、3
6:個人識別名生成手段、 37:テキスト連結手段、
38:記憶手段、39:固定テキスト、 40:応
答テキスト、 41:要求情報、42:応答テキスト
生成手段、 50:電話器、 51:発呼信号、52:
公衆網、 53:発呼者電話番号、 54:サ
ーバーマシン、55:アクセントパターン入力手段、
56:韻律情報生成手段、57:固定韻律情報 、
58:アクセントパターン変形手段、59:話者A用記
憶手段、 60:話者B用記憶手段、 61:話者情
報、62:制御手段、 63:ジョイスティッ
ク、 64:マウス、65:十字ボタン付パッド、 6
6:表示手段、 67:継続時間参照窓、68:入力結果
表示窓、 70:パソコン、 71:ICカードリー
ダー、72:ディスプレー、 73:スピーカー、
74:ICカード、75:クライアントマシン、 76:サ
ーバーマシン、 77:愛称名生成手段、78:愛称名、
79:愛称名候補、 80:愛称名選択手段、 81:愛
称名、82:ゲーム機、 83:ゲームソフト媒体、
84:テレビ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G10L 3/00 531 G10L 3/00 531L 571 571H

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、このマンマシンインターフェースシス
    テム内の基本ソフトウエアまたは他のアプリケーション
    ソフトウエアに登録されている個人識別名を含有するユ
    ーザー情報から個人識別名を抽出し、出力する個人識別
    名入力手段と、個人識別名に対する音声を個人識別名音
    声として生成する音声合成手段を備えたことを特徴とす
    るマンマシンインターフェースシステム。
  2. 【請求項2】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、ユーザーが発声した個人識別名の音声
    を受け付け、得られた音声を音声認識して、個人識別名
    を出力する個人識別名入力手段と、前記個人識別名に対
    する音声を音声合成して生成し出力する音声合成手段を
    備えたことを特徴とするマンマシンインターフェースシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、このマンマシンインターフェースシス
    テムに着脱可能で、個人識別名を含有するユーザー情報
    が記憶された記録媒体から、該記録媒体内の情報を読み
    込みユーザーの名前等の個人識別名を読み出し、出力す
    る個人識別名入力手段と、得られた個人識別名を音声合
    成し、出力する音声合成手段を備えたことを特徴とする
    マンマシンインターフェースシステム。
  4. 【請求項4】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、ユーザーの身体的特徴を認識し、マン
    マシンインターフェースシステム内に記憶されたテーブ
    ルを参照してユーザーを特定するユーザー判定手段と、
    マンマシンインターフェースシステム内の記憶手段に格
    納された個人識別名を含有するユーザー情報から上記ユ
    ーザー判定手段で特定されたユーザーのユーザー情報を
    選択し、該ユーザー情報に基づいて予め格納してある個
    人識別名を読み出し、この個人識別名を音声合成し、出
    力する音声合成手段を備えたことを特徴とするマンマシ
    ンインターフェースシステム。
  5. 【請求項5】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、伝送路を介して受信した情報中の電子
    メールアドレスを抽出する電子メールアドレス抽出手段
    と、この電子メールアドレス抽出手段の電子メールアド
    レスに基づいて個人識別名を生成し、出力する個人識別
    名生成手段と、この個人識別名を音声合成し、出力する
    音声合成手段を備えたことを特徴とするマンマシンイン
    ターフェースシステム。
  6. 【請求項6】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、伝送路を介して受信した発呼者電話番
    号によってユーザーを特定し、得られたユーザー情報に
    基づいて予め格納してある個人識別名を読み出し、この
    個人識別名を音声合成し、出力する音声合成手段を備え
    たことを特徴とするマンマシンインターフェースシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 ユーザーの名前等の個人識別名を音声合
    成し、固定メッセージ音声と続けて出力することでユー
    ザーに対し情報提供するマンマシンインターフェースシ
    ステムにおいて、ユーザーからの情報により個人識別名
    を生成し、出力する個人識別名入力手段と、ユーザーの
    アクセントパターンを入力するアクセントパターン入力
    手段と、該アクセントパターンに基づき、固定韻律情報
    を参照しつつ、個人識別名に対する韻律情報を生成する
    韻律情報生成手段と、この韻律情報生成手段が出力した
    韻律情報と、前記個人識別名入力手段からの個人識別名
    に基づいて、個人識別名に対する音声を生成し、個人識
    別名音声として出力する音声合成手段を備えたことを特
    徴とするマンマシンインターフェースシステム。
  8. 【請求項8】 前記韻律情報生成手段は、話者に対応し
    て予め複数格納された話者のアクセントパターンの特徴
    を与えるアクセントパターン変形ルールに基づいて、ア
    クセントパターン入力手段からのアクセントパターンに
    変形を与えるアクセントパターン変形手段を備え、この
    アクセントパターン変形手段により変形されたアクセン
    トパターンを固定韻律情報を参照しつつ、個人識別名に
    対する話者の韻律情報を生成する構成にしたことを特徴
    とする請求項7記載のマンマシンインターフェースシス
    テム。
  9. 【請求項9】 アクセントパターン入力手段は個人識別
    名に基づいてアクセントパターンの候補を複数自動生成
    し、この自動生成された複数のアクセントパターンから
    ユーザーが選択することでアクセントパターンの入力を
    行なう構成にしたことを特徴とする請求項7または請求
    項8記載のマンマシンインターフェースシステム。
  10. 【請求項10】 アクセントパターン入力手段は、アク
    セントパターンを編集するエディタを備え、ユーザーが
    アクセントパターンを編集してアクセントパターンの入
    力を行なう構成にしたことを特徴とする請求項7または
    請求項8記載のマンマシンインターフェースシステム。
  11. 【請求項11】 アクセントパターン入力手段は、マウ
    ス、ジョイスティック、十字ボタン等の可変量入力また
    は方向入力が可能な入力手段を用いて、アクセントパタ
    ーンを実時間入力可能な構成にした請求項7記載または
    請求項8のマンマシンインターフェースシステム。
  12. 【請求項12】 口を開閉動作する人、ロボット、動植
    物等の擬人的対象画像を表示させる画像表示手段と、画
    像表示手段に表示された擬人的対象画像の口を前記音声
    合成手段の音声出力と同期させて開閉動作させる画像表
    示駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項11の何れかに記載のマンマシンインターフェースシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 ユーザーの名前等の個人識別名を、固
    定メッセージと続けて出力することでユーザーに対し情
    報提供するマンマシンインターフェースシステムにおい
    て、ユーザーからの情報により個人識別名を生成し、出
    力する個人識別名入力手段と、この個人識別名入力手段
    により出力された個人識別名から所定のルールに基づい
    て愛称名を生成し、この愛称名を個人識別名として出力
    する愛称名生成手段を備えたことを特徴とするマンマシ
    ンインターフェースシステム。
  14. 【請求項14】 前記愛称名生成手段は個人識別名入力
    手段により出力された個人識別名から愛称名候補を複数
    生成し、この複数の愛称名候補をユーザーに提示し、ユ
    ーザーに選択された愛称名候補を個人識別名である愛称
    名として出力する構成にされたことを特徴とする請求項
    13に記載のマンマシンインターフェースシステム。
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