JPH11109763A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11109763A
JPH11109763A JP9267495A JP26749597A JPH11109763A JP H11109763 A JPH11109763 A JP H11109763A JP 9267495 A JP9267495 A JP 9267495A JP 26749597 A JP26749597 A JP 26749597A JP H11109763 A JPH11109763 A JP H11109763A
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JP
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bias
toner
icl
charging member
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JP9267495A
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English (en)
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Tomoaki Nakai
智朗 中居
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体を用い、更に1次転写同時クリー
ニングを行う構成の画像形成装置において、クリーニン
グ不良を防止できるようにする。 【解決手段】 ICLローラ13で帯電された中間転写
体7上の2次転写残トナーを、1次転写と同時に感光ド
ラム1側で回収することによって中間転写体7のクリー
ニングを行う画像形成装置において、中間転写体7上の
2次転写残トナーを帯電するためのICLローラ13に
ICLバイアス電源14からICLバイアスを印加する
際に、ICLローラ13が中間転写体7に当接する前に
ICLローラ13へ2次転写残トナーと逆極性のICL
バイアスを印加するように、制御装置15でICLバイ
アス電源14を制御することにより、ICLローラ13
表面に付着するトナー量が低減されて、良好なクリーニ
ングを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置に係り、特に像担持体上に形成した現像
剤画像(トナー画像)を一旦中間転写体上に1次転写さ
せ、該中間転写体に転写材を接触転写部材で圧接させて
一括2次転写することで、転写体上に画像形成する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラム型の電子写真感光体(以下、感光
ドラムという)上に形成したトナー像を、一旦中間転写
体上に1次転写させ、該中間転写体に転写されたトナー
像を転写材へ接触転写部材により2次転写して画像形成
を行う画像形成装置は、各成分色画像の重ね合わせ位置
の物理的なずれ(色ずれ)の少ないカラー画像を得るこ
とができるので、色再現性のよいカラー画像情報を合成
再現した画像形成物を出力する装置として実用化されて
いる。
【0003】ところで、中間転写体を用いた画像形成装
置においては、中間転写体から紙などの転写材への2次
転写後に、中間転写体上に残留した転写材に転写しきれ
なかったいわゆる2次転写残トナーを除去(クリーニン
グ)することが、良好な画像を得るうえで重要である。
【0004】このため、従来、2次転写後、1次転写前
にファーブラシやクリーニングブレードを設けて2次転
写残トナーを掻き取る手法が用いられていた。この場
合、中間転写体表面を力学的に摺擦することになるた
め、表面が劣化する、トナーが融着する等の問題点が発
生しやすく、更に構成が複雑になったりクリーニングし
たトナーをためておく容器が別に必要になる等の問題点
があった。
【0005】このような問題点を解決するために、1次
転写同時クリーニング方式が提案されている。これは、
中間転写体上の2次転写残トナーを、帯電ローラによっ
て感光ドラムの帯電電位と逆極性に帯電させ、1次転写
ニップにおいて感光ドラムに回収し、同時に1次転写も
行うという手法である。この手法では2次転写残トナー
は感光ドラムを経て、感光ドラムのクリーニングユニッ
トに回収されるため、廃トナー容器が余分に必要なこと
や、中間転写体をブラシ等で摺擦しないため長寿命化が
図れる、スループットが低下しない等の利点がある。
【0006】このような方式を以下ICL方式もしくは
ICLと称し、また、2次転写残トナーの帯電手段をI
CL手段とし、更にICL手段に帯電ローラを用いた場
合これをICLローラと称することにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したI
CL方式では、負極性に帯電している2次転写残トナー
を正極性に帯電させるため、ICLローラには正極性の
バイアスを印加する。トナーが正極性に帯電するのは、
ICLローラと中間転写体間の放電によるが、トナーが
正極性に帯電できず負極性のままの場合、ICLローラ
には正極性のバイアスが印加されているため、ICLロ
ーラ表面にトナーが付着してしまう。
【0008】一度ICLローラ表面にトナーが付着する
と、ICLローラと中間転写体間の放電が妨げられ、負
極性に帯電している2次転写残トナーを正極性に帯電さ
せることができなくなり、2次転写残トナーが感光ドラ
ムに回収されず、クリーニング不良が発生してしまうと
いう問題点があった。
【0009】ICLローラ表面にトナーが付着するの
は、ICLローラと中間転写体が当接していて、放電が
発生しないとき、すなわち中間転写体クリーニングシー
ケンスの開始前、終了後で主に発生していた。
【0010】そこで本発明は、中間転写体を用い、更に
1次転写同時クリーニング方式を行う画像形成装置にお
いて、帯電ローラ(ICLローラ)表面に2次転写トナ
ーが付着するのを防止して、クリーニング不良を防止す
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、像担持体上に形成されたトナ
ー画像を1次転写される中間転写体と、該中間転写体に
1次転写された前記トナー画像を転写材へ2次転写する
2次転写体と、該中間転写体に当接・離間自在に設置さ
れ、2次転写後に前記中間転写体に当接しバイアス電源
からのバイアス印加により前記中間転写体に残留した2
次転写残トナーを帯電するトナー帯電部材と、を備え、
該トナー帯電部材で帯電された前記2次転写残トナー
を、1次転写と同時に前記像担持体側で回収することに
よって前記中間転写体のクリーニングを行う画像形成装
置において、前記バイアス電源から前記トナー帯電部材
へのバイアス印加を、該トナー帯電部材の前記中間転写
体に対する当接・離間に応じて所定のタイミングでオン
・オフするように制御する制御手段を備えたことを特徴
としている。
【0012】また、前記制御手段は、前記中間転写体上
の2次転写残トナーを帯電するための前記トナー帯電部
材にバイアスを印加する際に、前記トナー帯電部材が前
記中間転写体に当接する前に前記トナー帯電部材へバイ
アスを印加するよう制御することを特徴としている。
【0013】また、前記制御手段は、前記トナー帯電部
材が前記中間転写体に当接する前に、前記トナー帯電部
材へ前記2次転写残トナーと逆極性の直流電圧成分のみ
のバイアスを前記トナー帯電部材に印加して、前記トナ
ー帯電部材が中間転写体に当接してから交流電圧を重畳
したバイアスを印加するよう制御することを特徴として
いる。
【0014】また、前記制御手段は、前記トナー帯電部
材による前記中間転写体のクリーニングが終了後に、前
記トナー帯電部材が前記中間転写体から離間してから前
記トナー帯電部材に印加されているバイアスをオフにす
るよう制御することを特徴としている。
【0015】また、前記バイアス電源から前記トナー帯
電部材へ印加するバイアスは、直流電圧に交流電圧を重
畳したバイアスであり、前記制御手段は、前記トナー帯
電部材による前記中間転写体のクリーニングが終了後
に、前記トナー帯電部材に印加されているバイアスの重
畳されている交流電圧をオフにして、前記トナー帯電部
材が前記中間転写体から離間してから直流電圧成分のみ
のバイアスをオフにするよう制御することを特徴として
いる。
【0016】(作用)本発明の構成によれば、バイアス
電源からトナー帯電部材へのバイアス印加を、トナー帯
電部材の中間転写体に対する当接・離間に応じて所定の
タイミングでオン・オフするように制御、例えば中間転
写体上の2次転写残トナーを帯電するためのトナー帯電
部材にバイアスを印加する際に、トナー帯電部材が中間
転写体に当接する前にトナー帯電部材へ2次転写残トナ
ーと逆極性のバイアスを印加するよう制御することによ
り、トナー帯電部材表面に付着するトナー量を低減する
ことができるので、良好なクリーニングを行うことがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態に係る画像形成装置(本実施の形態では、カラー画像
形成可能なレーザービームプリンター)を示す概略構成
図である。
【0019】この画像形成装置は、像担持体としての感
光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、
転写装置5、クリーニング装置6などを備えている。
【0020】感光ドラム1は、OPC感光ドラムであ
り、アルミニウム等からなるシリンダ状の基体上に下引
き層、電荷注入層、電荷発生層、電荷輸送層を有し、所
定のプロセススピードで矢印a方向に回転駆動される。
【0021】帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に当
接する接触帯電手段であり、帯電バイアス電源(不図
示)より直流電圧に交流電圧が重畳された帯電バイアス
が印加される。
【0022】露光装置3は、入力される画像情報に応じ
てレーザー光Lによる露光を、帯電処理された感光ドラ
ム1上に行って静電潜像を形成する。
【0023】現像装置4は、イエロー(Y)現像器4
a、マゼンタ(M)現像器4b、シアン(C)現像器4
c、及びブラック(BK)現像器4dを備えている。イ
エロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、
シアン(C)現像器4c、ブラック(BK)現像器4d
は回転体4Aに搭載されており、回転駆動装置(不図
示)による回転体4Aの矢印b方向の回転によって、イ
エロー(Y)現像器4a、マゼンタ(M)現像器4b、
シアン(C)現像器4c、ブラック(BK)現像器4d
が感光ドラム1と対向する位置に配置される。
【0024】転写装置5は、ドラム状の1次転写を行う
中間転写体7と2次転写を行う転写ベルト8とを有して
おり、中間転写体7は感光ドラム1表面に当接(1次転
写ニップ部)し、さらに転写ベルト8表面に当接(2次
転写ニップ部)しており、矢印c方向に回転する。中間
転写体7には1次転写バイアス電源9が接続されてお
り、中間転写体7に所定の1次転写バイアスを印加す
る。
【0025】中間転写体7は、金属製のシリンダー上に
中抵抗のゴム等からなる厚さ5mmの弾性層と、その上
に離型性を確保するために厚さ5μmの被覆層を有する
外径186mmの固体ドラムであり、最大通紙サイズの
転写材(本実施の形態ではA3サイズ)Pに相当する画
像が書き込めるような周長を持っている。前記弾性層を
構成するゴムはNBRとエチレンオキシドからなってお
り、エチレンオキシドによって体積抵抗値が1E7Ω・
cmに低抵抗化されている。また、被覆層のコーティン
グにはフッ素系の樹脂を用いており、体積抵抗値1E1
4Ω・cmのもである。中間転写体7の実抵抗値は、中
間転写体7の長手全面に直径62mmの金属ドラムをニ
ップ幅7mmで当接させ、両者間に1000Vの電圧を
印加して測定した電流から換算して求めた結果、1E7
Ωであった。
【0026】転写ベルト8は、転写ローラ10と駆動ロ
ーラ11によって伸張懸架されており、駆動ローラ11
の回転駆動によってベルト上面が矢印d方向に回転す
る。転写ベルト8は、中間転写体7に対して当接離間自
在に設置されている。また、転写ローラ10には2次転
写バイアス電源12が接続されており、転写ローラ10
に所定の2次転写バイアスを印加する。
【0027】転写ベルト8は転写材Pの吸着を行うた
め、ベルト基体上に設けた導電性のウレタンベルト上に
30μmのPVDFのコーティングを行って静電容量を
大きくしている。また、ベルト表面の10cm2 の領域
とベルト基体間に1000Vの電圧を印加して測定した
抵抗値は1E10Ωであった。転写ベルトを掛け渡す転
写ローラ10と駆動ローラ11は低抵抗のゴムローラで
あり、転写ベルト8のインピーダンスは実質上転写ベル
トの表層の抵抗のみに存在する。
【0028】また、中間転写体7の外周面には、直径1
8mmの単層ソリッド状のICLローラ(中間転写体ク
リーニングローラ)13が当接離間自在に設置されてお
り、ICLローラ13にはICLバイアス電源14が接
続されており、ICL帯電バイアス(本実施の形態では
直流バイアス)が印加される。ICLローラ13の直径
6mmのローラ芯金上に設けた導電ゴム層はEPDMゴ
ムにカーボンを分散した中抵抗ゴムであり、ICLロー
ラ13としての実抵抗値は、ICLローラ13を金属ド
ラムに押し当てて幅3mmの接触ニップを形成し、これ
とローラ芯金間に1000Vの直流電圧を印加して測定
した抵抗値で5E8Ωであった。ICLバイアス電源1
4には、ICLローラ13へのICLバイアスの印加タ
イミングを制御する制御装置15が接続されている(詳
細は後述する)。
【0029】次に、上述した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0030】画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段
(不図示)により所定のプロセススピード(本実施の形
態では100mm/sec)で回転駆動され、所定の帯
電バイアス(本実施の形態では−500Vの直流電圧に
1kHz、200Vppの正弦波を重畳したバイアス)
が印加された帯電ローラ2により所定の極性、電位に帯
電処理される。
【0031】そして、帯電された感光ドラム1上に露光
装置3によりレーザー光Lによる画像露光が与えられ、
目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロ成分
像)に対応した静電潜像が形成される。この時、露光を
受けた部分の感光ドラム1表面電位は−200Vになる
ようにレーザー光強度を設定する(感光ドラム1表面の
暗部電位は−500V)。次いで、−350Vの直流電
圧に2kHz、2000Vppの矩形波を重畳したバイ
アスが印加されたイエロー(Y)現像器4aにより前記
静電潜像が第1色であるイエロートナーにより現像され
る。
【0032】感光ドラム1上に形成担持された第1色の
イエロートナー画像は、感光ドラム1と中間転写体7間
の1次転写ニップ部を通過する過程で、この1次転写ニ
ップ部での圧力と1次転写バイアス電源9より中間転写
体7に印加される1次転写バイアスにより形成される電
界とによって、中間転写体7上に1次転写されていく。
以下、同様にしてマゼンタ(M)現像器4b、シアン
(C)現像器4c、ブラック(BK)現像器4dにより
感光ドラム1上にそれぞれ形成担持された第2色のマゼ
ンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色の
ブラックトナー画像が順次中間転写体7上に重畳転写さ
れ、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像
が形成される。
【0033】この際、感光ドラム1から中間転写体7へ
の第1〜第4色のトナー画像の重畳転写のための1次転
写バイアス電源9から印加される1次転写バイアスは、
トナーと逆極性(正極性)であり、また、トナーを重ね
る際には先に転写されたトナー層の電位が転写を妨げる
方向に働くため、順次1次転写電圧を高くする。本実施
の形態では、1次転写バイアスを順次100、300、
400、400Vに設定した。なお、感光ドラム1から
中間転写体7への第1〜第4色のトナー画像の重畳転写
過程においては、転写ベルト8及びICLローラ13は
中間転写体7から離間している。
【0034】そして、給紙カセット(不図示)から紙な
どの転写材Pがレジストローラ16、転写前ガイド17
を通して中間転写体7と転写ベルト8間の2次転写ニッ
プ部に搬送される。この際、2次転写バイアス電源12
より転写ローラ10へ2次転写バイアスが印加され、中
間転写体7から転写材P上に合成カラートナー画像が転
写される。
【0035】そして、合成カラートナー画像が転写され
た転写材Pは、転写材Pによって定着装置(不図示)に
搬送され、転写材P上に合成カラートナー画像が定着さ
れて出力される。
【0036】前記2次転写時において、中間転写体7と
トナー間の鏡映力や、ファンデルワールス力が存在する
ため静電方式で転写効率を100%にすることは難し
く、転写残トナーが残ることは避けられず、本実施の形
態の構成では2次転写効率は85%程度である。そこ
で、中間転写体7上に2次転写されずに残った2次転写
残トナーは、ICLバイアス電源14から所定のICL
バイアス(本実施の形態では、+40μAに定電流制御
された直流バイアス)が印加された中間転写体7に当接
するICLローラ13によって、本来とは逆極性の正極
性に転換されて感光ドラム1に静電的に吸着し、中間転
写体7上は清掃化される。すなわち、感光ドラム1表面
は暗部電位−500V、明部電位−200Vの表面電位
を持っており、中間転写体7には正極性の数百ボルトの
転写バイアスが印加されている。
【0037】従って1次転写ニップ部では負極性のトナ
ーは中間転写体7に向かう力が、正極性のトナーは感光
ドラム1に戻る力が働くことになり、1次転写同時クリ
ーニングプロセスが可能になる。
【0038】感光ドラム1上に吸着した2次転写残トナ
ーはその後、クリーニング装置16によって回収され
る。
【0039】次に、本実施の形態のICLローラ13に
よる2次転写残トナーのクリーニングシーケンスを、図
2を参照して説明する。
【0040】本実施の形態では、中間転写体7上の2次
転写残トナーを帯電するためのICLローラ13に直流
成分のICLバイアスを印加する際に、ICLローラ1
3が中間転写体7に当接する前にICLバイアスを印加
するようにした。
【0041】すなわち、まず2次転写後に制御装置15
の制御により、ICLバイアス電源14からICLバイ
アスをICLローラ13に印加する。そして、ICLバ
イアスの印加から所定時間後(本実施の形態では1秒
後)にICLローラ13を中間転写体7に当接させる。
そして、ICLローラ13により上述した1次転写同時
クリーニングを行い、中間転写体7が1周してクリーニ
ングが終了した後に、制御装置15の制御により、IC
Lローラ13へのICLバイアスの印加をOFFする。
ICLバイアス印加のOFFから所定時間後(本実施の
形態では1秒後)にICLローラ13を中間転写体7か
ら離間させる。
【0042】本実施の形態のクリーニングシーケンスに
よるクリーニング効果を確認するために、上述した本実
施の形態のクリーニングシーケンスと図3に示す比較の
ためのクリーニングシーケンスとで、クリーニング評価
を行った。
【0043】図3に示す比較のためのクリーニングシー
ケンスでは、ICLローラ13を中間転写体7に当接さ
せた後に所定時間後(1秒後)にICLバイアスを印加
し、ICLバイアスの印加をOFFにしてから所定時間
後(1秒後)にICLローラ13を中間転写体7から離
間させるシーケンスである。
【0044】そして、これらのICLローラ13のクリ
ーニングシーケンスを行って、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックのベタ画像20枚の連続プリントを行
い、ICLローラ13に付着したトナー量を比較した。
【0045】ICLローラ13表面に付着したトナーを
定量的に評価するため、ICLローラ13にテープ(N
ICHIBAN社製のNo.550#25透明タイプ)
を貼り付け、軽くテープ表面を擦った後、テープを紙
(キヤノン社製のカラーレーザコピア)に貼り替え、濃
度計(Macbeth社製のRD918ビジュアルフィ
ルター)で測定した。この測定による濃度結果を以下の
表1に示す。
【0046】
【表1】 この測定結果から明らかなように、本実施の形態のクリ
ーニングシーケンスの方が比較のためのクリーニングシ
ーケンスより、ICLローラ13表面に付着するトナー
が大幅に少なかった。
【0047】このように本実施の形態では、ICLロー
ラ13にICLバイアスを印加する際に、ICLローラ
13が中間転写体7に当接する前にICLバイアスを印
加するようにしたことによって、ICLローラ13表面
に付着するトナー量を低減することができるので、良好
なクリーニングを行うことができる。
【0048】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
図1に示した画像形成装置において、ICLローラ13
にICLバイアスを印加する場合に、制御装置15の制
御により、まず直流電圧成分のみのICLバイアスをI
CLローラ13に印加した後、ICLローラ13を中間
転写体7に当接してから交流電圧を重畳したICLバイ
アスを印加するようにした。他の構成は上述した第1の
実施の形態と同様である。
【0049】中間転写体7に当接するICLローラ13
によって2次転写残トナー表面のみが正極性に帯電する
ため、2次転写残トナーが多い場合、2次転写残トナー
下層部まで正極性に帯電できず、クリーニング不良を発
生する場合があった。
【0050】そのため、本実施の形態のように、直流電
圧成分のみのICLバイアスをICLローラ13に印加
した後、ICLローラ13を中間転写体7に当接してか
ら交流電圧を重畳したICLバイアスを印加することに
より、ICLローラ13と中間転写体7間でトナーを飛
翔させることで、2次転写残トナー全体を正極性に帯電
し、クリーニング不良を防止することできる。
【0051】このように、本実施の形態においても、I
CLローラ13表面に付着するトナー量を低減すること
ができるので、良好なクリーニングを行うことができ
る。
【0052】また、中間転写体7上の2次転写残トナー
を帯電するためのICLローラ13にICLバイアスを
印加する際に、ICLローラ13が中間転写体7に当接
する前に直流電圧に交流電圧を重畳したICLバイアス
を印加するようにしてもよい。
【0053】(第3の実施の形態)本実施の形態では、
図1に示した画像形成装置において、2次転写後のIC
Lローラ13による中間転写体7のクリーニング終了時
に、ICLローラ13が中間転写体7から離間した後に
ICLバイアスをOFFにするようにした。他の構成は
上述した第1の実施の形態と同様である。
【0054】次に、本実施の形態のICLローラ13に
よる2次転写残トナーのクリーニングシーケンスを、図
4を参照して説明する。
【0055】まず2次転写後に制御装置15の制御によ
りICLバイアス電源14からICLバイアスをICL
ローラ13に印加する。そして、ICLバイアスの印加
から所定時間後(本実施の形態では1秒後)にICLロ
ーラ13を中間転写体7に当接させる。そして、ICL
ローラ13により上述した1次転写同時クリーニングを
行い、中間転写体7が1周してクリーニングが終了した
ら、ICLローラ13を中間転写体7から離間させて所
定時間後(本実施の形態では1秒後)に、制御装置15
の制御により、ICLローラ13へのICLバイアスを
OFFにする。
【0056】そして、本実施の形態のクリーニングシー
ケンスによるクリーニング効果を確認するために、上述
した本実施の形態のクリーニングシーケンスと図4に示
す比較のためのクリーニングシーケンスとで、クリーニ
ング評価を行った。
【0057】図4に示す比較のためのクリーニングシー
ケンスでは、ICLローラ13にICLバイアスを印加
してから所定時間後(1秒後)にICLローラ13を中
間転写体7に当接し、ICLバイアスの印加をOFFに
してから所定時間後(1秒後)にICLローラ13を中
間転写体7から離間させるシーケンスである。
【0058】そして、これらのICLローラ13のクリ
ーニングシーケンスを行って、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックのベタ画像20枚の連続プリントを行
い、ICLローラ13に付着したトナー量を、前記同様
の評価方法で濃度を測定した。この測定による濃度結果
を以下の表2に示す。
【0059】
【表2】 この測定結果から明らかなように、本実施の形態のクリ
ーニングシーケンスの方が比較のためのクリーニングシ
ーケンスより、ICLローラ13表面に付着するトナー
が大幅に少なかった。
【0060】このように本実施の形態では、2次転写後
のICLローラ13による中間転写体7のクリーニング
終了時に、ICLローラ13が中間転写体7から離間し
てからICLバイアスをOFFにするようにしたことに
よって、ICLローラ13表面に付着するトナー量を低
減することができるので、良好なクリーニングを行うこ
とができる。
【0061】(第4の実施の形態)本実施例では、図1
に示した画像形成装置において、ICLバイアス電源1
4から直流電圧に交流電圧を重畳したICLバイアスを
ICLローラ13に印加する構成であり、ICLローラ
13による中間転写体7のクリーニング終了時に、制御
装置15の制御により、まずICLローラ13に印加さ
れているICLバイアスの重畳されている交流電圧をO
FFにした後に、ICLローラ13が中間転写体7から
離間してから直流電圧成分のみのICLバイアスをOF
Fにするようにした。他の構成は上述した第1の実施の
形態と同様である。
【0062】本実施の形態においても、第3の実施の形
態同様、ICLローラ13表面に付着するトナー量を低
減して、良好なクリーニングを行うことができた。
【0063】また、ICLローラ13による中間転写体
7のクリーニング終了時に、制御装置15の制御によ
り、ICLローラ13が中間転写体7から離間してから
直流電圧に交流電圧を重畳したICLバイアスをOFF
にするようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
イアス電源からトナー帯電部材へのバイアス印加を、ト
ナー帯電部材の中間転写体に対する当接・離間に応じて
所定のタイミングでオン・オフするように制御、例えば
中間転写体上の2次転写残トナーを帯電するためのトナ
ー帯電部材にバイアスを印加する際に、トナー帯電部材
が中間転写体に当接する前にトナー帯電部材へ2次転写
残トナーと逆極性のバイアスを印加するよう制御するこ
とにより、トナー帯電部材表面に付着するトナー量が低
減されて良好なクリーニングを行うことができるので、
良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるクリーニン
グシーケンス。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるクリーニン
グシーケンスに対する比較のためのクリーニングシーケ
ンス。
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるクリーニン
グシーケンス。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるクリーニン
グシーケンスに対する比較のためのクリーニングシーケ
ンス。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 5 転写装置 7 中間転写体 8 転写ベルト(2次転写体) 13 ICLローラ(トナー帯電部材) 14 ICLバイアス電源(バイアス電源) 15 制御装置(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー画像を1
    次転写される中間転写体と、該中間転写体に1次転写さ
    れた前記トナー画像を転写材へ2次転写する2次転写体
    と、該中間転写体に当接・離間自在に設置され、2次転
    写後に前記中間転写体に当接しバイアス電源からのバイ
    アス印加により前記中間転写体に残留した2次転写残ト
    ナーを帯電するトナー帯電部材と、を備え、該トナー帯
    電部材で帯電された前記2次転写残トナーを、1次転写
    と同時に前記像担持体側で回収することによって前記中
    間転写体のクリーニングを行う画像形成装置において、 前記バイアス電源から前記トナー帯電部材へのバイアス
    印加を、該トナー帯電部材の前記中間転写体に対する当
    接・離間に応じて所定のタイミングでオン・オフするよ
    うに制御する制御手段を備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記中間転写体上の2
    次転写残トナーを帯電するための前記トナー帯電部材に
    バイアスを印加する際に、前記トナー帯電部材が前記中
    間転写体に当接する前に前記トナー帯電部材へバイアス
    を印加するよう制御する、 請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記トナー帯電部材が
    前記中間転写体に当接する前に、前記トナー帯電部材へ
    前記2次転写残トナーと逆極性の直流電圧成分のみのバ
    イアスを前記トナー帯電部材に印加して、前記トナー帯
    電部材が中間転写体に当接してから交流電圧を重畳した
    バイアスを印加するよう制御する、請求項1記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記トナー帯電部材に
    よる前記中間転写体のクリーニングが終了後に、前記ト
    ナー帯電部材が前記中間転写体から離間してから前記ト
    ナー帯電部材に印加されているバイアスをオフにするよ
    う制御する、 請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス電源から前記トナー帯電部
    材へ印加するバイアスは、直流電圧に交流電圧を重畳し
    たバイアスであり、前記制御手段は、前記トナー帯電部
    材による前記中間転写体のクリーニングが終了後に、前
    記トナー帯電部材に印加されているバイアスの重畳され
    ている交流電圧をオフにして、前記トナー帯電部材が前
    記中間転写体から離間してから直流電圧成分のみのバイ
    アスをオフにするよう制御する、 請求項1記載の画像形成装置。
JP9267495A 1997-09-30 1997-09-30 画像形成装置 Pending JPH11109763A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011128431A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Canon Inc 画像形成装置

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JP2011128431A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Canon Inc 画像形成装置

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