JPH11109532A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

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JPH11109532A
JPH11109532A JP9272474A JP27247497A JPH11109532A JP H11109532 A JPH11109532 A JP H11109532A JP 9272474 A JP9272474 A JP 9272474A JP 27247497 A JP27247497 A JP 27247497A JP H11109532 A JPH11109532 A JP H11109532A
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photoelectric conversion
light
optical fiber
excitation light
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JP9272474A
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Satoru Arakawa
哲 荒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像情報読取装置において製造コスト
を低減させる。 【解決手段】 シート10に近接する入射面22a において
線状に配列され、出射面22b において任意に束ねられた
光ファイバー束22の当該出射面22b から、励起光Lを入
射してシート10を励起し、シート10から発光した輝尽発
光光Mを光ファイバー束22により出射面22b まで導光
し、このファイバー束22を構成する多数の光ファイバー
22i ごとに、CCD25により輝尽発光光Mを光電検出
し、再構成手段27が参照テーブル26を参照して、得られ
た画像情報を、入射面22a における光ファイバー22i の
配列に構成し直す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像情報読取
装置に関し、詳細には蓄積性蛍光体シートに記録されて
いる放射線画像情報を読み取る装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】放射線を照射するとこの放射線エネルギ
ーの一部が蓄積され、その後、可視光やレーザ光等の励
起光を照射すると蓄積された放射線エネルギーに応じて
輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用し
て、支持体上に蓄積性蛍光体を積層してなるシート状の
蓄積性蛍光体シートに人体等の被写体の放射線画像情報
を一旦蓄積記録したものに、レーザ光等の励起光を画素
ごとに走査して各画素から順次輝尽発光光を生じせし
め、得られた輝尽発光光を光電的に順次読み取って画像
信号を得、一方この画像信号読取り後の蓄積性蛍光体シ
ートに消去光を照射して、シートに残留する放射線エネ
ルギーを放出せしめる放射線画像記録再生システムがす
でによく知られているとともに、実用に供されている。
【0003】このシステムにより得られた画像情報(画
像信号)には観察読影に適した階調処理や周波数処理等
の画像処理が施され、この処理が施された後の画像信号
は診断用可視像としてフイルムに記録され、または高精
細のCRTに表示される等して、医師等による診断など
に供される。一方、上記消去光が照射された残留放射線
エネルギーが放出された蓄積性蛍光体シートは再度放射
線画像情報の蓄積記録が可能となり、繰り返し使用可能
とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した放射
線画像記録再生システムに用いられる放射線画像情報読
取装置においては、光電的に輝尽発光光を検出するもの
として高価なフォトマルチプライヤー(光電子増倍管)
を用い、さらに蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽
発光光を画素ごとの信号として検出するためのレーザー
光の走査光学系および集光光学系を備える必要があり、
装置全体としてはかなり高価のものとなっている。そし
てこの価格の高価さは、本システムの広範な普及の障害
の一つとなっている。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、安価な部品を用いることにより製造コストを低減
させて安価な放射線画像情報読取装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像情報
読取装置は、蓄積性蛍光体シートに近接または当接する
がわである一端面においては線状に整列され、他端面に
おいては任意に束ねられた多数の光ファイバーからなる
光ファイバー束を、励起光をシートに導光せしめる光ガ
イドとして適用するとともに、シートから発せられた輝
尽発光光を光電変換手段に導光する光ガイドとしても適
用することにより、光ファイバーの一端面(輝尽発光光
の入射端面。以下、単に入射端面または入射面というこ
ともある)をシートに極めて近接させてまたは当接させ
て鮮鋭度の極めて高い画像情報を得、光ファイバー束の
一端面と他端面とにおける各光ファイバーの位置関係に
基づいて、得られた画像情報から放射線画像の再構成を
可能とするものである。
【0007】すなわち本発明の放射線画像情報読取装置
は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
トに、光源から発せられる励起光を照射し、該蓄積性蛍
光体シートの、該励起光が照射された部分から発せられ
る、前記蓄積記録された放射線画像情報に応じて発光す
る輝尽発光光を光電変換手段により読み取ることによっ
て前記画像情報を得る放射線画像情報読取装置におい
て、前記光電変換手段が、1次元状または2次元状に配
列された多数の光電変換素子を有し、前記シートに近接
または当接する一端面において1列または複数列で線状
に配列され、他端面においてそれぞれ互いに異なる前記
光電変換素子に割り当たるように任意に配列された、多
数の光ファイバーからなる光ファイバー束と、予め求め
られた前記各光ファイバーごとの、前記光ファイバー束
中の前記一端面における位置と前記他端面における位置
との対応関係を示す参照テーブルと、前記各光ファイバ
ーの前記他端面と前記光電変換手段との間に、該他端面
から外部に出射される輝尽発光光を対応する前記光電変
換素子に入射せしめるとともに、前記励起光を該他端面
から前記各光ファイバー内部に入射せしめるように配設
されたダイクロイックミラーと、前記光ファイバー束の
他端面と前記シートとを相対的に移動させる走査手段
と、前記各光電変換素子により検出された各画像情報
を、前記参照テーブルに設定された対応関係に基づき、
前記一端面における前記光ファイバーの配列に応じた配
列に構成し直す再構成手段とをさらに備えたことを特徴
とするものである。
【0008】ここで光ファイバー束の一端面が近接また
は当接する蓄積性蛍光体シートの面は、蓄積性蛍光体シ
ートに放射線画像を撮影する際に放射線が入射した側の
面であることが望ましい。被写体の放射線透過画像情報
を担持した透過放射線がシート内部で散乱するため、放
射線が出射した側から読み取ると信号がぼけて画像の鮮
鋭度低下の要因となるためである。
【0009】光電変換手段は、多数の光電変換素子が2
次元状に配列されたもの(例えば2次元状に配列された
CCD(charge-coupled device )等)を適用するのが
望ましい。これらの素子が1次元状に配列されたものを
適用することを妨げるものではないが、1次元状に配列
されたものは一般的に製造が難しいため高価だからであ
る。一方、2次元状に配列されたものはごく一般的に用
いられているため入手が容易であるとともに、1次元状
のものより安価に入手でき、さらに光電変換素子数が同
一であるときは2次元状のものの方がコンパクトであ
り、後述する光ファイバーを対応させる場合にも有利で
あるからである。
【0010】光源としてはレーザー光源であってもよい
し、蛍光灯などであってもよいが、各光ファイバー間で
励起光の照度(励起エネルギー)の分布にむらが生じな
いように、適宜、レンズ等の光学素子を光路上に配して
もよい。
【0011】各光ファイバーが他端において「それぞれ
互いに異なる光電変換素子に割り当たるように」とは、
各光電変換素子には、2以上の光ファイバーから輝尽発
光光が入射しないように割り当てることを意味し、各光
ファイバーと各光電変換素子とは1対1で対応すること
に限らず、各光ファイバーがそれぞれ互いに異なる複数
の光電変換素子に対応するものであってもよい。
【0012】走査手段は、従来のような、点状の励起光
を線状とする(主走査する)ための高価な光学的なもの
ではなく、副走査に相当する機械的な搬送手段を意味す
る。
【0013】光ファイバー束は、その出射端面(上記他
端面)においては必ずしも入射端面における光ファイバ
ーの並びと同一の配置に並べられる必要が無いばかり
か、線状に配列される必要さえなく、如何なる形状に配
列されてもよい。したがって、光ファイバー束単独で
は、入射端面と出射端面とにおける個々の光ファイバー
のファイバー束全体の中での位置関係を予め知る必要は
ないため、ファイバー束を製造するコストは、内視鏡に
用いられるファイバー束に比べて非常に安価なものとす
ることができる。このことから、製造が難しいことによ
り高価となっているライン形状の光電変換手段を用いる
必要もなく、汎用の2次元状のものを用いることができ
る。
【0014】なお、ダイクロイックミラーと光電変換手
段との間に、輝尽発光光の通過を許容し、励起光の通過
を阻止する励起光分離フィルターをさらに備えた構成と
するのがより好ましい。光ファイバーの一端面から出射
された励起光のうち一部が蓄積性蛍光体シートの面で反
射されて当該一端面から光ファイバーに入射し、他端面
において信号光である輝尽発光光とともに検出されてS
/Nが低下するのを防止するためである。特に本発明の
放射線画像情報読取装置は、シートへ照射される励起光
は、シートから出射される輝尽発光光を取り込む光ファ
イバーの入射面(上記一端面)から出射されることか
ら、従来のように、光ファイバーの入射面とシートとの
間に、外部からシートに入射させる励起光の光路を特別
に確保する必要がないことにより、光ファイバーの入射
面とシートの面とを限りなく近接させ又は当接させて、
従来に比して鮮鋭度の高い画像情報を得ることができ
る。したがって、シートで反射した励起光が光ファイバ
ーの入射面に入射しやすい状態となっており、このよう
なことから励起光を輝尽発光光から分離する意義は従来
に比してより大きい。
【0015】
【発明の効果】本発明の放射線画像情報読取装置によれ
ば、励起光が照射されたシート部分から発せられる輝尽
発光光を多数の光ファイバーにより領域分割して検出す
ることにより、励起光の1つであるレーザー光を主走査
するために従来は必要であった回転多面鏡やfθレンズ
等の走査光学系を不要として、安価でコンパクトな放射
線画像情報読取装置を提供することができる。すなわ
ち、従来はレーザー光を走査するタイミングにあわせた
時分割読取により画素ごとの読取りを行なっていたが、
本発明では、多数の光ファーバーによる空間分割により
画素ごとの読取を行なうため走査光学系のような高価な
ものを使用する必要がない。
【0016】また、各光ファイバーごとの、一端面にお
けるファイバー束中の位置と他端面における位置との対
応関係を示す参照テーブルと、他端面で各光ファイバー
から検出された画素ごとの画像情報を、この参照テーブ
ルに基づいて一端面における光ファイバーの配列に応じ
た情報に構成し直す再構成手段とを備えた構成により、
光ファイバー束の他端面における光ファイバーの配列状
態を、内視鏡のように一端面における配列状態と厳密に
同一とする必要が無くなり、したがって、一端面におけ
るファイバーの配列が1列または2列以上の線状に構成
された場合にも、他端面においては一端面におけるファ
イバーの配列に全く依存することなく任意の配列で2次
元状に束ねた構成とすることができ、ファイバー束を製
造するコストは、内視鏡に用いられるものに比べて極め
て安価なものとすることができる。
【0017】ここで上記光ファイバー束の入射面(一端
面)における個々のファイバーの位置と、光電変換手段
を構成する各光電変換素子との対応関係は、レーザー光
等の微小(光ファイバーの直径程度)スポットの光を、
多数の光ファイバーを1列または2列以上に並べた光フ
ァイバー束の入射端面に沿って走査し、このときの光電
変換手段を構成する多数の光電変換素子による時系列的
な光電検出結果に基づいて、ファイバー束の出射端面
(他端面)での配列状態と対応づければよい。
【0018】さらに、他端面における光ファイバーの配
列を2次元状にすることにより、製造が難しいため高価
なライン形状の光電変換手段を用いる必要がなく、汎用
であるため入手容易で安価な2次元CCD(charge-cou
pled device )等の光電変換手段を用いることができ
る。
【0019】さらにまた、励起光を上記光ファイバーに
よってシートまで導光することにより、光ファイバーの
入射面とシートとの間に、外部からシートに入射させる
励起光の光路を特別に確保する必要がなく、したがって
光ファイバーの入射面とシートの面とを限りなく近接さ
せ又は当接させて配置することができ、従来に比して鮮
鋭度の高い画像情報を得ることができる。
【0020】また蓄積性蛍光体シートに記録されている
画像は、一般に横(主走査方向)2000画素×縦(副走査
方向)2000画素程度の画像データによって表されてい
る。ここで、従来の放射線画像情報読取装置で主走査方
向に相当する方向に沿って2000画素に相当する2000本の
光ファイバーをその入射端が1列になるように配列した
場合であって、出射端面が略矩形、略円形等の2次元に
拡がるようにこの2000本の光ファイバーを束ね、これを
汎用されている25万〜40万画素(光電変換素子数)のC
CDに光電検出させるように構成すれば、ファイバー1
本(蓄積性蛍光体シートの1画素)が対応するCCDの
画素数は 125画素〜 200画素となり、CCD側の画素数
には余裕があるため、光ファイバーの数を増加させるこ
とによって、得られる画像の解像度の向上にも対応可能
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放射線画像情報読
取装置の具体的な実施の形態について図面を用いて説明
する。
【0022】図1は本発明の放射線画像情報読取装置の
一実施形態を示す構成図、図2は図1に示した放射線画
像情報読取装置を用いた放射線画像情報読取記録装置の
一例を示す図である。
【0023】図1に示した放射線画像情報読取装置20
は、画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート(以
下、IPという)10をその画像情報記録面を上方に向け
て載置し矢印X方向に搬送する搬送ベルト28と、このI
P10の画像情報記録面にその入射面22a を極めて近接さ
せて配設された光ファイバー束22と、この光ファイバー
束22の2次元状に束ねられた出射面22b に近接して設け
られた、励起光Lをその反射面で反射させて該出射面22
b から光ファイバー束22の内部に入射せしめるとともに
この出射面22b から出射した反射光としての励起光Lを
その反射面で反射させる一方、出射面22b から出射した
信号光である輝尽発光光Mについてはその反射面を透過
せしめるダイクロイックミラー21c と、このダイクロイ
ックミラー21c の反射面に向けて、シート10から輝尽発
光光Mを励起させる励起光Lを出射する励起光原21a
と、2次元状に多数の光電変換素子(およそ40万画素=
縦 632画素×横 632画素)が配列されたCCD25と、光
ファイバー束22の入射面22a における各光ファイバー22
i の配列位置と出射面22b における配列位置との対応関
係が予め設定された参照テーブル26と、CCD25の各光
電変換素子により検出された各信号Sを、参照テーブル
26に設定された対応関係に基づき、入射面22a における
各光ファイバー22i の配列に応じた信号の並びに構成し
直す再構成手段27とを備えた構成である。
【0024】ここで上記光ファイバー束22は、入射面22
a においては、シート10の搬送方向Xに対して略直交す
る方向に光ファイバー22i が直線状に一列に配列されて
おり、一方、出射面22b においては任意の配列で2次元
状に束ねられている。
【0025】また、ダイクロイックミラー21c と励起光
原21a との間には、光源21a から出射されダイクロイッ
クミラー21c により反射された励起光Lが、全ての光フ
ァイバー22i に均一な分布となるようにする光学レンズ
21b が設けられ、ダイクロイックミラー21c とCCD25
との間には、各光ファイバー22i の出射面22b からそれ
ぞれ出射されダイクロイックミラー21c を透過した輝尽
発光光Mを、対応するCCD25の各光電変換素子に入射
せしめる光学レンズ24およびダイクロイックミラー21c
の反射面を透過した僅かな励起光Lを遮蔽し輝尽発光光
Mのみを通過せしめる励起光カットフィルター23が設け
られている。
【0026】光ファイバー束22は、例えば2000本の光フ
ァイバー22i から構成され、各光ファイバー22i は直径
0.1mm、コア90%であり、前述したとおりこの2000本の
光ファイバー22i の入射面22a はシートの搬送方向Xに
対して略直交する方向に一列に並ぶように配列されて構
成される(図3(1)参照)が、出射面22b は、同図
(1)または(2)に示すようにランダムに束ねられた
構成である。なお、このファイバー束22の入射面22a と
IP10の記録面との間隔は例えば 0.045mmに設定されて
いるが、より狭い間隔にしてもよく、究極的には両者を
当接させた構成としてもよい。出射面22b は例えば図4
に示すように、CCD25の約40万画素の光電変換素子が
配列された光電変換面に略均等に、各光ファイバー22i
からの光が入射するように束ねられている。
【0027】なお図1に示すように本実施形態は、シー
ト10の一方の面についてのみ輝尽発光光Mの集光を行う
例を示しているが、例えば画像から特定の構造物を抽出
するのに有効な、いわゆる1ショットエネルギーサブト
ラクション処理のための2種類の画像情報を1枚の蓄積
性蛍光体シートから得ようとする場合は、シート10の両
面に、上記光ファイバー束22およびCCD25等を配する
構成を採ればよい。
【0028】また2000本の各光ファイバー22i の出射面
とCCD25の40万画素の光電変換素子とは図4に示すよ
うに対応するものである。
【0029】図2に示した放射線画像情報読取記録装置
100 は、図1に示した実施形態の放射線画像情報読取装
置20を画像読取部として一部に備えた放射線画像情報読
取記録装置であり、放射線画像情報が蓄積記録されたI
P10からこの放射線画像情報に応じた画像信号を読み取
る画像読取部20と、この画像読取部20により読み取って
得られた画像信号Sに対して階調処理、周波数処理等の
信号処理を施す画像処理部50と、信号処理がなされた後
の画像信号S′に基づいて、この画像信号S′が表す可
視像P′をドライフイルム61に出力する画像出力部60
と、可視像P′を表示面上に表示するCRTモニター70
と、本体に装着されたカセッテ11の内部に収容されたI
P10を吸着してカセッテ11から本体90内に引き出す吸着
手段41を含む、IP10を画像読取部20、IPトレイ30に
搬送する搬送手段40と、電源80とを備えた構成である。
【0030】ここで、電源80および画像処理部50が最下
段に配置され、その上部に画像読取部20が配され、さら
にその上部には画像出力部60が配置されているため、操
作者が立ったままで本装置を操作したときに、可視像が
記録されたドライフイルム61が操作者の目に付きやすい
高さ位置に排出されるように構成されている。
【0031】ドライプリンタ60は、ドライフイルム61と
していわゆるカットシートの感熱材料に感熱記録を行な
うものであり、装脱可能のマガジン62の内部に収容され
た多数のドライフイルム61を一枚ずつ吸着してプリンタ
60内に搬入する枚葉手段63を含む搬送手段64と、搬送さ
れたフイルム61に感熱記録を行なうサーマルヘッド装置
65とを備え、サーマルヘッド装置65はさらに詳しくは感
熱材料への感熱面像記録を行なう部分であるグレーズが
形成された基板であるサーマルヘッド本体(以下、サー
マルヘッド装置の構成についてはいずれも図示は省
略)、このサーマルヘッド本体に直接固定される冷却手
段としてのヒートシンク、ヒートシンクとともに冷却手
段を構成する冷却ファン、サーマルヘッド本体を加熱す
るための面状ヒーター、冷却ファンと面状ヒーターの駆
動を制御する制御手段から構成されている。
【0032】次に本実施形態の放射線画像情報読取記録
装置100 の作用について説明する。
【0033】IPトレイ30を本体のトレイ装着口92に装
着し、患者の放射線画像情報が蓄積記録されたIP10を
内部に収容したカセッテ11をカセッテ装着口91に装着す
ると、カセッテ11の蓋部が図2(2)に示すように開放
され、吸着手段41が、蓋部が開放されたカセッテ11の内
部に収容されたIP10を吸着して本体90内に引き出す。
この引き出されたIP10は搬送手段40により画像読取部
20に搬入される。
【0034】画像読取部20は、IP10を搬送ベルト28上
に載置して矢印X方向に搬送する。この間に光源21a か
らは励起光Lが出射され、この励起光Lはレンズ21b を
通過し、ダイクロイックミラー21c の反射面で反射され
て、光ファイバー束22を構成する2000本の各光ファイバ
ー22i の出射面22b に均一に入射する。そしてこの各光
ファイバー22i に入射した励起光Lは、それぞれ各ファ
イバー22i の入射面22a から出射する。各ファイバー22
i から出射した励起光は、それぞれ対応するIP10の一
部分を励起する。ファイバー束22の入射面22a は、IP
10の1辺に略平行にかつその長さはIP10の1辺の長さ
に略等しいため、励起光LはIP10の一部を直線状に同
時に励起することとなる。
【0035】この励起光Lの照射を受けたIP10の線状
部分は、当該部分に蓄積記録されている放射線画像情報
に応じた光量で発光する輝尽発光光Mを発する。また、
この線状部分を照射した励起光L自体もその一部が反射
される。
【0036】そして、これらIP10の各部分から発光し
た輝尽発光光Mおよび反射した励起光Lは、それぞれ発
光位置(または反射位置)に対応した各光ファイバー22
i の入射面22a から各光ファイバー22i の内部に導光さ
れる。
【0037】各光ファイバー22i の内部を進行した輝尽
発光光Mおよび反射した励起光Lは、それぞれ各出射面
22b から出射し、ダイクロイックミラー21c に入射する
が、励起光Lはその反射面でその多くが反射される一
方、輝尽発光光Mはその反射面を透過し、僅かに透過し
た励起光Lの一部とともにレンズ24に入射し、さらに励
起光カットフィルター23に入射する。
【0038】励起光カットフィルター23は、励起光Lの
透過を阻止する一方、輝尽発光光Mのみを透過せしめ
る。これにより励起光Lは略完全にカットされ、信号光
である輝尽発光光MのみがCCD25に入射する。
【0039】このときのCCD25の光検出面(光電変換
素子面)上における輝尽発光光Mの検出状態は、光ファ
イバー束22の出射面22b の束ね方を図3(1)に示すよ
うなものとした場合には、例えば図4に示すようなもの
となる。
【0040】ところで光ファイバー束22はその出射面22
b 側においてはランダムに束ねられているため、出射面
22b 側において指定した1本の光ファイバーが、入射面
22a側においてどの位置にあるかは分からない。したが
って光ファイバー束22の入射面22a 側と出射面22b 側と
を予め対応付けておく必要がある。そこで本実施形態の
装置20においては、光ファイバー22i を順次代えて各フ
ァイバー22i の入射面22a に光を入射し、各光がいずれ
の出射面22b から出射したかをCCD25の検出信号に基
づいて判断し、この対応関係の結果を参照テーブル26と
して予めテーブル化しておく。そして、後に画像の読取
りを行なった際に、CCD25の光電変換素子ごとの検出
信号を、再構成手段27がこのテーブル26を参照しつつ、
光ファイバー束22の入射面22a におけるファイバー22i
の配列順に対応させて並べ代える。これにより、シート
10の空間的位置に対応した画像信号S′を得ることがで
き、得られた画像信号S′は画像処理部50に入力され
る。
【0041】画像処理部50は入力された画像信号S′に
対して各種の信号処理を施す。そして信号処理がなされ
た後の画像信号S″は画像出力部60およびCRTモニタ
70に出力される。
【0042】一方、画像読取部20で画像信号が読み取ら
れた後のIP10は搬送手段40により搬送されてIPトレ
イ30に収納される。なお、画像読取部20とIPトレイ30
との間の搬送行路中に、画像信号読取り後のIP10に残
存する放射線エネルギーを略完全に放出せしめるべく、
消去光を照射する消去部を設けた構成を採ることもでき
る。
【0043】IPトレイ30は複数枚のIP10を収納でき
るため、画像読取完了後のIP10が所定の枚数溜まるま
ではそのまま本装置100 に装着されたままの状態とさ
れ、所定の枚数が溜まったら本装置100 から取り外され
て、収納されたIP10が排出された後、再び本装置100
に装着される。
【0044】CRTモニタ70は、画像処理部50から入力
された信号処理後の画像信号S″に応じた可視像をその
表示面上に表示し、操作者はこの表示を観察して、信号
処理の程度の補正や範囲指定の変更等の必要性を判断す
る。
【0045】また画像出力部60は、枚葉手段63が、マガ
ジン62の内部に収容された多数のドライフイルム61を一
枚ずつ吸着してプリンタ60内に搬入し、搬送手段64がこ
のドライフイルム61をサーマルヘッド装置65まで搬送
し、サーマルヘッド装置65は、画像処理部50から入力さ
れた画像信号S″に基づいて、搬送されたドライフイル
ム61に、当該画像信号S″に応じた可視像を感熱記録す
る。この感熱記録は詳細には、制御手段が冷却ファンと
面状ヒーターの駆動を制御することによりサーマルヘッ
ド本体の温度調整を行ない、これにより階調画像が記録
される。
【0046】可視像が記録されたドライフイルム61はフ
イルム排出口93から本装置100 の外部に出力される。な
おこのフイルム排出口93の位置は、操作者が立ったまま
で本装置を操作したときに、可視像が記録されたドライ
フイルム61が操作者の目に付きやすい高さ位置であるた
め、排出されたフイルムの取り忘れを防止する等を行な
うこともできる。
【0047】このように本実施形態の放射線画像情報読
取記録装置100 によれば、従来のレーザー光源、レーザ
ー走査系、フォトマルチプライヤー等の高価な構成要素
を用いることなく画像信号を画素ごとの信号に分離する
ことを可能にしたため、従来の装置に対して大幅に製造
コストを低減することができ、これにより装置の低価格
化を実現し、装置の普及を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線画像情報読取装置の一実施形態
を示す構成図
【図2】図1に示した放射線画像情報読取装置を画像読
取部として一部に備えた構成の放射線画像情報読取記録
装置を示す図
【図3】光ファイバー束の入射面および出射面における
光ファイバーの配列状態を示す模式図
【図4】光ファイバー束を構成する各光ファイバーの出
射面とCCD25を構成する光電変換素子との関係を示す
【符号の説明】
10 蓄積性蛍光体シート 20 画像読取部 21a 光源 21b,24 レンズ 21c ダイクロイックミラー 22 光ファイバー束 22a 入射面 22b 出射面 22i 光ファイバー 23 励起光カットフィルター 25 CCD 26 参照テーブル 27 再構成手段 28 搬送ベルト 100 放射線画像情報読取記録装置 L 励起光 M 輝尽発光光

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
    蛍光体シートに、光源から発せられる励起光を照射し、
    該蓄積性蛍光体シートの、該励起光が照射された部分か
    ら発せられる、前記蓄積記録された放射線画像情報に応
    じて発光する輝尽発光光を光電変換手段により読み取る
    ことによって前記画像情報を得る放射線画像情報読取装
    置において、 前記光電変換手段が、1次元状または2次元状に配列さ
    れた多数の光電変換素子を有し、 前記シートに近接または当接する一端面において1列ま
    たは複数列で線状に配列され、他端面においてそれぞれ
    互いに異なる前記光電変換素子に割り当たるように任意
    に配列された、多数の光ファイバーからなる光ファイバ
    ー束と、 予め求められた前記各光ファイバーごとの、前記光ファ
    イバー束中の前記一端面における位置と前記他端面にお
    ける位置との対応関係を示す参照テーブルと、前記各光
    ファイバーの前記他端面と前記光電変換手段との間に、
    該他端面から外部に出射される輝尽発光光を対応する前
    記光電変換素子に入射せしめるとともに、前記励起光を
    該他端面から前記各光ファイバー内部に入射せしめるよ
    うに配設されたダイクロイックミラーと、 前記シートと少なくとも前記光ファイバー束の一端面と
    を相対的に移動させる走査手段と、 前記各光電変換素子により検出された各画像情報を、前
    記参照テーブルに設定された対応関係に基づき、前記一
    端面における前記光ファイバーの配列に応じた配列に構
    成し直す再構成手段とをさらに備えたことを特徴とする
    放射線画像情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイクロイックミラーと前記光電変
    換手段との間に、前記輝尽発光光の通過を許容し、前記
    励起光の通過を阻止する励起光分離フィルターをさらに
    備えたことを特徴とする請求項1記載の放射線画像情報
    読取装置。
JP9272474A 1997-10-06 1997-10-06 放射線画像情報読取装置 Withdrawn JPH11109532A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003502891A (ja) * 1999-06-15 2003-01-21 インテル・コーポレーション 画像伝送用として非コヒーレント光学バンドルを使用するための方法および装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003502891A (ja) * 1999-06-15 2003-01-21 インテル・コーポレーション 画像伝送用として非コヒーレント光学バンドルを使用するための方法および装置

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