JPH11109383A - 液晶表示素子とその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子とその製造方法

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JPH11109383A
JPH11109383A JP27151197A JP27151197A JPH11109383A JP H11109383 A JPH11109383 A JP H11109383A JP 27151197 A JP27151197 A JP 27151197A JP 27151197 A JP27151197 A JP 27151197A JP H11109383 A JPH11109383 A JP H11109383A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
black
sealant
ether
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Application number
JP27151197A
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English (en)
Inventor
Akira Ishii
彰 石井
Shigeru Matsuyama
茂 松山
Masahiro Hirano
雅浩 平野
Haruki Niimoto
昭樹 新本
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Hitachi Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示素子の有効表示領域外周での光もれを
防ぎ、かつ、絶縁性、接着強度と耐湿信頼性の優れた液
晶シール剤を用いた表示領域の広い液晶表示素子を得
る。 【解決手段】液晶表示素子を構成する一対の透明基板P
SV1,PSV2を所定の間隔で対向配置し、両者の間
隙に液晶LCを挟持するための液晶シール剤に(a)エ
ポキシ樹脂、(b)ノボラック樹脂、(c)硬化促進
剤,(d)チタン系黒色顔料を含有した黒色液晶シール
剤を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に係
り、特に一対の基板間に液晶を挟持するために当該一対
の基板の周内縁を封止する液晶シール剤による光漏れを
防止した液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画や動画を含めた各種の画像を表示
するデバイスとして液晶表示装置が広く用いられてい
る。
【0003】この種の液晶表示装置を構成する液晶表示
素子は、二枚の基板のそれぞれにストライプ状の透明電
極を配置し、二枚の基板を液晶組成物を介して所定の間
隙で対向させたときに各ストライプ状電極が互いに交叉
してマトリクスを構成し、各交叉部分に画素を形成する
単純マトリクス型と、上記基板の一方に形成する電極を
各画素毎に分離し、各画素に薄膜トランジスタ等のスイ
ッチ機能を持つ素子を付加したアクティブ・マトリクス
型の二つに大別される。
【0004】薄膜トランジスタ(TFT)に代表される
アクティブ素子を用いたアクティブ・マトリクス型液晶
表示装置は、薄型・軽量という特徴とブラウン管に匹敵
する高画質という点からOA機器等の表示端末として広
く普及している。
【0005】この液晶表示装置の表示方式には、大別し
て次の二通りがある。一つは、透明電極が構成された二
枚の基板(透明ガラス基板等)で液晶組成物層(以下、
液晶層あるいは単に液晶とも言う)を挾み込み、この液
晶層の分子配向方向を透明電極に印加した電圧で変化さ
せ、透明電極を透過して液晶に入射した光を変調して表
示する方式であり、現在、普及している製品のかなり多
くがこの方式を採用している。
【0006】また、もう一つは、同一基板上に構成した
二枚の電極の間の基板面に形成したほぼ並行な電界によ
り液晶層の分子配向方向を変化させ、二枚の電極の隙間
から液晶層に入射した光を変調して表示する方式であ
る。この方式を用いた製品は少ないが、視野角が著しく
広いという特徴を持ち、アクティブ・マトリクス型液晶
表示装置に関して有望な技術である。
【0007】前者の方式を開示したものとしたは例えば
特開昭63−309921号公報を、また後者の方式の
特徴に関しては特表平5−505247号公報、特公昭
63−21907号公報等を挙げることができる。
【0008】上記何れの方式のアクティブ・マトリクス
方式の液晶表示装置でも、マトリクス状に配列された複
数の画素電極のそれぞれに対応させたスイッチング素子
を備えている。各画素における液晶は論理的には常時駆
動されているので、時分割駆動される単純マトリクス型
の液晶表示装置と比較してコントラストが良く、特にカ
ラー表示では欠かせないものとなっている。
【0009】上記したように、液晶表示装置は、基本的
には少なくとも一方が透明なガラス等からなる絶縁性の
二枚の透明基板の間に液晶を封入し、当該基板の周縁を
液晶シール剤で接着固定して当該液晶層を挟持した液晶
表示素子と、この液晶表示素子に駆動回路、偏光板、そ
の他、各種の光学シート等を一体化した液晶表示素子に
バックライト組立体(二枚の基板が透明である透過型の
場合)を組み込んでメタルフレーム(金属性シールドケ
ース)で一体化して構成される。なお、反射型の液晶表
示装置では上記バックライトは不要であり、観察面側か
らの光反射で画像を可視表示する。
【0010】図6は従来のアクティブマトリクス型液晶
表示装置の要部構成の概略を説明する部分断面図であ
る。
【0011】この液晶表示装置は、上透明基板SUB2
と下透明基板SUB1の間に液晶層を挟持した液晶表示
素子PNL、バックライト構造体BKL、バックライト
組立体を保持しる中間枠(モールドケース)との間に介
挿される枠スペーサWSPC、下透明基板SUB1の延
長部分に搭載した駆動回路チップCH1、フレキシブル
プリント基板FPC、その他の構成部材をメタルフレー
ムSHDで一体に固定保持される。
【0012】なお、POL1、POL2はそれぞれ上透
明基板SUB2、下透明基板SUB1に貼着された上偏
光板、下偏光板である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この種の液晶表示装置
に用いる液晶表示素子を作製するにあたっては、先ず、
二枚の基板(上下基板)の一方に共通電極(縦電界方式
の場合)やカラーフィルタ、他方にはTFTマトリクス
と共通電極(横電界方式の場合)等を形成し、それぞれ
の対向面に配向膜を形成して貼り合わせ、両者の有効表
示領域外周に液晶シール剤をディスペンサー、あるいは
スクリーン印刷等の方法より塗布後、通常、加熱又は加
熱なしでレベリングを行って上下基板をアライメントマ
ークを用いて高精度に貼り合わせて、液晶シール剤をプ
レスするというプロセスで貼り合わせを行っている。そ
の後、二枚の基板の間隙に液晶を注入し、注入口を封止
する。
【0014】ここで使用する液晶シール剤としては、現
在、主として熱硬化型エポキシ樹脂が使用されている
が、エポキシ樹脂の硬化剤として、アミン類、イミダゾ
ール類、ヒドラジッド類を使用した液晶シール剤は、接
着性、耐湿信頼性に劣るという問題点を有している。
【0015】この問題を解決する方法として特公昭59
ー24403号公報に開示されたように、フェノールノ
ボラック樹脂をエポキシ樹脂の硬化剤とし、溶剤を添加
して塗布作業のできる液状にした液晶シール剤が耐湿性
に優れていることを示している。
【0016】しかし、この液晶シール剤は透明もしくは
乳白色であるため、図6に示したように、液晶表示素子
PNLの裏側からバックライトBKLからの光を当てて
表示する場合、この液晶シール剤を通った光Lが表示面
側に出射し、所謂光漏れが生じる。
【0017】このような光漏れが生じると、液晶シール
剤の形成部である素子外周部(有効表示領域の外周)の
コントラストが悪くなり、表示品質が著しく低下してし
まう。特に、暗い表示面に明るい文字,図形等の表示を
行う場合、この光漏れの影響を大きく受けてしまい表示
品質を劣化させるという問題があった。
【0018】この問題を解決するため、液晶シール剤に
カーボンブラックまたは黒色染料等を入れて黒色にして
遮光性の機能を持たせる方法が提案されている。
【0019】しかしながら、カーボンブラックを用いた
液晶シール剤は、カーボンブラック自体が導電性を有す
るため、絶縁性が悪いという欠点があった。また、黒色
染料を使用して遮光性を持たせた液晶シール剤は遮光性
に劣り、染料の持っている不純物イオンの影響で液晶汚
染や金属膜からなる電極の腐食を起こしたりする欠点が
あった。そこで、絶縁性が高く、耐湿信頼性,遮光性の
高い液晶シール剤が求められていた。
【0020】更に、最近の液晶表示素子は、大きなガラ
ス基板に多数の電極を形成後、上下基板を貼り合わせて
組み立てた後に、一個一個の液晶表示素子に分断するマ
ルチ加工プロセスを取っているが、その加工枚数も従来
の一枚取りから二枚取り、四枚取り、六枚取り、九枚取
りへとガラス基板自体もますます大型化している。
【0021】また、近年は液晶表示素子自体もますます
大型化してきているため、マルチ加工プロセス時に液晶
シール部にかかる応力は従来に比べ格段に大きくなって
きている。そして更に、表示面積の拡大と液晶表示素子
の額縁部の狭小化のために、液晶シール部分の線幅の狭
小化が進んでいる。そのため、マルチ加工プロセスのガ
ラス基板切断時の応力により、液晶シール剤の剥離が生
じるという問題が出てきた。この問題を解決するために
は接着性に優れるシール剤が求めれるが、従来のアミン
類、イミダゾール類、ヒドラジッド類を硬化剤としたシ
ール剤は接着性に劣り、ガラス基板の大型化、液晶表示
素子の大型化に対応できなくなってきている。また、液
晶表示素子の大型化に伴って液晶シール部の線長が長
く、線幅が狭くなってきていることから、更に耐湿信頼
性に優れる液晶シール剤が求められてきている。
【0022】本発明の目的は、液晶表示素子の光もれを
防ぐための遮光性が高く、かつ、絶縁性、接着強度と耐
湿信頼性に優れた黒色液晶シール剤を用いた液晶表示素
子を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記の構成を備えたことを特徴とする。す
なわち、(1)少なくとも一方が透明な一対の基板を所
定の間隔で対向配置し、前記一対の基板間に液晶を挟持
して封止するための液晶シール剤を前記一対の基板の周
内縁に有する液晶表示素子における上記液晶シール剤と
して、(a)エポキシ樹脂、(b)ノボラック樹脂、
(c)硬化促進剤、および(d)チタン系黒色顔料を有
機溶剤に含有させた黒色液晶シール剤を用いた。
【0024】(2)上記(1)の黒色液晶シール剤に含
有する前記チタン系黒色顔料の含有量が、前記有機溶剤
を除く固形分中の10〜70重量%とした。
【0025】(3)上記(1)または(2)の黒色液晶
シール剤の硬化物の膜厚を7μm、印加電圧を30v以
下としたときの体積抵抗率が107 Ω・cm以上の値を
もつものとした。
【0026】(4)上記(1)(2)(3)の液晶黒色
シール剤の硬化膜の光学濃度(OD値)が膜厚7μm以
下において2.0以上とした。
【0027】(5)上記(1)(2)(3)(4)の黒
色液晶シール剤に有機顔料及び/又は無機顔料をさらに
含有させた。
【0028】(6)上記(1)(2)(3)(4)
(5)の黒色液晶シール剤に金属酸化物をさらに含有さ
せた。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の液晶表示素子に用いる黒
色液晶シール剤は、(a)エポキシ樹脂、(b)ノボラ
ック樹脂、(c)硬化促進剤,(d)チタン系黒色顔料
を含有したことを特徴とし、上記(a)エポキシ樹脂は
特に限定されるものではなく、例えばビスフェノール型
エポキシ樹脂、N.N−ジグリシジル−o−トルイジ
ン、N.N−ジグリシジルアニリン、フェニルグリシジ
ルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、
1.6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、(3.4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル)−3.4−エポキシシク
ロヘキサンカルボキシレート、ヘキサヒドロ無水フタル
酸ジグリシジルエステルのエポキシ樹脂、ビスフェノー
ルS、4.4−ビフェニルフェノール、2.2’,6.
6’−テトラメチル−4.4’ビフェニルフェノール、
2.2’,6.6’−テトラメチル−4.4’−ビフェ
ニルフェノール、2.2−メチレン−ビス(4−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、トリスヒドロキ
シフェニルメタン、ピロガロール、ジイソプロピリデン
骨格を有するフェノール類、1.1−ジ−4−ヒドロキ
シフェニルフルオレン等のフルオレン骨格を有するフェ
ノール類、フェノール化ポリブタジエン等のポリフェノ
ール化合物のグルシジルエーテル化物である多官能エポ
キシ樹脂、フェノール、クレゾール類、エチルフェノー
ル類、ブチルフェノール類、オクチルフェノール類、ビ
スフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノール
S、ナフトール類等の各種フェノールを原料とするノボ
ラック樹脂、キシリレン骨格含有フェノールノボラック
樹脂、ジシクロペンタジエン骨格含有フェノールノボラ
ック樹脂、フルオレン骨格含有フェノールノボラック樹
脂等の各種ノボラック樹脂のグリシジルエーテル化物、
シクロヘキサン等の脂肪族骨格を有する脂環式エポキシ
樹脂、イソシアヌル環、ヒダントイン環等の複素環を有
する複素環式エポキシ樹脂、ブロム化ビスフェノール
A、ブロム化ビスフェノールF、ブロム化ビスフェノー
ルS、ブロム化フェノールノボラック、ブロム化クレゾ
ールノボラック等のブロム化フェノール類をグリシジル
化したエポキシ樹脂等の一般に製造,販売されているエ
ポキシ樹脂が挙げられるが、好ましくはビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等
のビスフェノール型エポキシ樹脂、N.N−ジグリシジ
ル−o−トルイジン、N.N−ジグリシジルアニリン、
(3.4−エポキシシクロヘキシルメチル)−3.4−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸ジグリシジルエステルであり、更に好ま
しくはビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/又はビス
フェノールF型エポキシ樹脂である。これらのエポキシ
樹脂は2種以上を混合して用いても良い。
【0030】本発明における(b)ノボラック樹脂は硬
化剤として用いられる。このノボラック樹脂としては、
例えばビスフェノールA、テトラブロムビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールS、4.4’−
ビフェニルフェノール、2.2’,6.6’−テトラメ
チル−4.4’−ビフェニルフェノール、2.2’−メ
チレン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、トリスヒドロキシフェニルメタン、ピロガロ
ール、ジイソプロピリデン骨格を有するフェノール類、
1.1’−ジ−4−4ヒドロキシフェニルフルオレン等
のフルオレン骨格を有するフェノール類、フェノール化
ポリブタジエン等のポリフェノール化合物、フェノー
ル、クレゾール類、エチルフェノール類、ブチルフェノ
ール類、オクチルフェノール類、ビスフェノールA、ブ
ロム化ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールS、ナフトール類等の各種フェノールを原料とす
るノボラック樹脂、キシリレン骨格含有フェノールノボ
ラック樹脂、ジシクロペンタジエン骨格含有フェノール
ノボラック樹脂、フルオレン骨格含有フェノールノボラ
ック樹脂等のフェノール系ノボラック樹脂が挙げられ、
好ましくはフェノール、クレゾール類、エチルフェノー
ル類、ブチルフェノール類、オクチルフェノール類、ビ
スフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノール
S、ナフトール類等の各種フェノールを原料とするノボ
ラック樹脂、キシリレン骨格含有フェノールノボラック
樹脂、ジシクロペンタジエン骨格含有フェノールノボラ
ック樹脂、フルオレン骨格含有フェノールノボラック樹
脂等の各種ノボラック樹脂であり、更に好ましくはフェ
ノール、クレゾール類、オクチルフェノール、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ナフ
トール類等の各種フェノール類を原料とするノボラック
樹脂等の各種ノボラック樹脂であり、特に好ましくはフ
ェノールを原料とするフェノールノボラック樹脂、クレ
ゾール類を原料とするクレゾールノボラック樹脂等に代
表されるモノフェノール類を原料とするノボラック樹脂
である。
【0031】これらのノボラック樹脂は単独で又は二種
以上を混合して使用される。また、本発明で用いられる
ノボラック樹脂の使用量は、シール剤中のエポキシ樹脂
のエポキシ当量に対して、ノボラック樹脂中の水酸基の
当量として0.6〜1.4化学当量、好ましくは0.8
〜1.2化学当量である。更に好ましくは0.9〜1.
1化学当量である。
【0032】本発明で用いられる好ましいノボラック樹
脂はモノフェノール類を原料とするノボラックで、下記
一般式
【0033】
【化1】
【0034】(式中Rは、水素、低級アルキル、低級ア
ルコキシまたはハロゲンを示し、mは1〜3の整数を示
し、mが2又は3の時、Rは異なった種類であっても良
い。nは0又は正の整数を示す)で表されるものであ
る。
【0035】上記式において、低級アルキルとしては例
えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、t−ブチル等のC1〜C4のア
ルキルが、低級アルコキシとしては例えばメトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、イソブトキシ、t−ブトキシ等のC1〜C4のアル
コキシが、ハロゲンとしては例えば臭素等が挙げられ
る。なお、nにおける正の整数は1〜10が好ましい。
【0036】本発明に用いられる(c)硬化促進剤とし
ては、例えばイミダゾール類、イミダゾール類とフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、マレイン酸、
蓚酸等の多価カルボン酸との塩類、ジシアンジアミド等
のアミド類及び該アミド類とフェノール類、前記多価カ
ルボン酸類、又はフォスフィン酸類との塩類、1.8−
ジアサ−ビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7等のジ
アサ化合物及び該ジアサ化合物とフェノール類、前記多
価カルボン酸類、又はフォスフィン酸類との塩類、トリ
フェニルホスフィン、テトラフェニルホスホニウムテト
ラフェニルボレート等のホスフィン類、2.4.6−ト
リスアミノメチルフェノール等のフェノール類、アミン
アダクト等が挙げられる。
【0037】イミダゾール類としては2−メチルイミダ
ゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシルイ
ミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フ
ェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダ
ゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シ
アノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、2.4−ジ
アミノ−6−(2’−メチルイミダゾール−1’−イル
−エチル)−s−トリアジン、2.4−ジアミノ−6−
(2’−ウンデシルイミダゾール−1’−イル−エチ
ル)−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−(2’
−メチルイミダゾール−1’−イル−エチル)−s−ト
リアジン・イソシアヌル酸付加物、2−メチルイミダゾ
ールイソシアヌル酸の2:3付加物、2−フェニルイミ
ダゾールイソシアヌル酸付加物、2−フェニル−3.5
−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4
−ヒドロキシメチル−5−メチルイミダゾール、1−シ
アノエチル−2−フェニル−3.5−ビス(シアノエト
キシメチル)イミダゾール等が挙げられる。
【0038】これら硬化促進剤のうち好ましいものとし
ては、例えば、2.4−ジアミノ−6(2’−メチルイ
ミダゾール−1’−イル−エチル)−s−トリアジン・
イソシアヌル酸付加物、2−メチルイミダゾールイソシ
アヌル酸の2:3付加物、2−フェニルイミダゾールイ
ソシアヌル酸付加物、イミダゾール類とフタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ナフタレン
ジカルボン酸、マレイン酸、蓚酸等の多価カルボン酸と
の塩類、アミンアダクト等が挙げられる。
【0039】この硬化促進剤の添加量は、エポキシ樹脂
100重量部に対して0.5〜20重量部、好ましくは
1〜15重量部であり、更に好ましくは2〜10重量部
である。
【0040】これら硬化促進剤は、潜在性硬化促進剤の
形式で使用した方が、作業性の向上(ポットライフ時間
の延長)等のメリットがあり、好ましい。潜在性硬化促
進剤は、室温では固体で、加熱されることによって溶解
し、初めて硬化促進剤として反応するという性質を有す
るもので、例えばこれら硬化促進剤をマイクロカプセル
にしたマイクロカプセル型硬化促進剤や溶剤やエポキシ
樹脂に溶解しにくい固体分散型の硬化促進剤(例えばイ
ミダゾール類),アミンアダクト等が挙げられる。
【0041】本発明で用いられている(d)チタン系黒
色顔料は低次酸化チタンや酸窒化チタン等を意味する。
このうち低次酸化チタンは例えば、特開昭49−543
2号公報(特公昭52−12733号公報)に記載され
た、二酸化チタンと金属チタン粉末を真空もしくは還元
雰囲気中で、550〜1100°Cの温度で加熱して得
られるTin 2n-1(nは正の正数)で示される黒色系
の化合物や、特開昭64−11572号公報に記載され
た、含水二酸化チタンと金属チタン粉末を、珪素、アル
ミニウム、ニオブ、タングステン等を含む化合物からな
る焼成処理補助剤の存在下、不活性雰囲気中で加熱して
得られる化合物が挙げられる。
【0042】また、酸窒化チタンとしては例えば、特開
昭60−65069号公報(特公平3−51645号公
報)や特開昭60−200827号公報(特公平2−4
2773号公報)に記載された、二酸化チタンや水酸化
チタンの粉末をアンモニア存在下、550〜950°C
程度の温度で還元して得られる黒色系の化合物が挙げら
れる。その他に、特開昭61−201610号公報(特
公平3−29010号公報)に記載された、バナジウム
を二酸化チタン等に付着させ、アンモニア存在下、75
0〜875°Cで還元して得られる黒色系の化合物も挙
げられる。これらのチタン系黒色顔料の体積抵抗率は、
10-2Ω・cm以上が好ましい。
【0043】本発明の黒色液晶シール剤に用いられるチ
タン系黒色顔料としては、高絶縁性を付与し、さらに高
い遮光性を得て、なおかつ、液晶素子製造時のガラス基
板貼り合わせ時のギャップ形成が容易であるためには、
一次粒子の平均粒径が4μm以下、好ましくは2μm以
下、更に好ましくは1μm以下が好ましい。一次粒子の
平均粒径が4μmを越えると液晶シールの絶縁性が損な
われたり、液晶素子製造時のガラス基板貼り合わせ時の
ギャップ形成がうまくできなかったりする。また、その
使用量は、黒色液晶シール剤の固形分(有機溶剤以外の
もの)量中の10〜70重量%、好ましくは20〜60
重量%、より好ましくは30〜50重量%である。
【0044】本発明においては、例えば、光学特性を改
善する目的で、必要に応じて有機顔料及び無機顔料を使
用することができる。有機顔料としては、アントラキノ
ン系、フタロシアニン系、ベンゾイミダゾン系、キナク
リドン系、アゾキレート系、アゾ系、イソインドリノン
系、ピランスロン系、インダンスロン系、アンスラピリ
ミジン系、ジブロモアンザススロン系、フラバンスロン
系、ペリレン系、ペリノン系、キノフタロン系、チオイ
ンジゴ系、ジオキサジン系等の顔料が挙げられる。詳細
は色材工学ハンドブック(色材協会編)の有機顔料部に
書かれてあるものが使用できるが、これらに限定される
ものではない。また、必要に応じて単独又は2種以上組
み合わせて使用することができる。
【0045】本発明に用いることができる無機顔料とし
ては、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、酸化チタン、黄
色鉛、ベンガラ、群青、紺青、酸化クロム、アンチモン
白、鉄黒、鉛丹、硫化亜鉛、カドミウムイエロー、カド
ミウムレッド、亜鉛、マンガン紫、コバルト紫、硫酸バ
リウム、炭酸マグネシウム等の金属酸化物、金属硫化
物、硫酸塩、金属水酸化物、金属炭酸塩類等を挙げるこ
とができる。
【0046】また、抵抗率を損なわない程度に従来公知
のカーボンブラック、グラフト化されたカーボンブラッ
ク等の炭素系無機顔料も挙げることができる。詳細は、
色彩工学ハンドブック(色材協会編)の無機顔料部に書
かれてあるものが使用できるが、これらに限定されるも
のではない。また、必要に応じて、単独又は2種以上組
み合わせて使用することができる。
【0047】本発明の液晶表示素子に用いている液晶黒
色シール剤にはカップリング剤を添加するのが好まし
い。このカップリング剤としては市販のものを使用する
ことができ、このうちシランカップリング剤が好まし
い。カップリング剤の添加量は、液晶黒色シール剤の固
形分の0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.
01重量%〜5重量%である。
【0048】本発明に用いられるチタン系黒色顔料、有
機顔料、無機顔料の総顔料の含有量は、黒色液晶シール
剤の固形分(有機溶剤以外のもの)量中の10〜70重
量%、好ましくは20〜60重量%、より好ましくは3
0〜50重量%で、かつ有機顔料及び/又は無機顔料中
の割合は、0〜60重量%、好ましくは0〜50重量%
で用いることができる。総顔料の含有量が10重量%よ
り低い場合は遮光性が充分でなく、70重量%を越える
と含有量が多すぎるため、つぶれにくく液晶表示素子の
ギャップ形成ができなくなってしまう。
【0049】本発明の液晶シール剤には、絶縁性、接着
強度、耐湿信頼性をあげるために、充填剤を添加しても
よい。この充填剤としては、溶融シリカ、結晶シリカ、
シリコンカーバイド、窒化珪素、窒化ホウ素、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、マイカ、タルク、クレー、アルミナ、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、
珪酸リチウムアルミニウム、珪酸ジルコニウム、チタン
酸バリウム、硝子繊維、炭素繊維、二硫化モリブデン、
アスベスト等が挙げられ、好ましくは、溶融シリカ、結
晶シリカ、窒化珪素、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、硫酸カルシウム、マイカ、タルク、クレ
ー、アルミナ、水酸化アルミニウム、珪酸カルシウムで
あり、更に好ましくは溶融シリカ、結晶シリカ、アルミ
ナである。これら充填剤は2種以上を混合して用いても
良く、特に好ましくはシリカとアルミナを併用した場合
である。
【0050】充填剤の添加量は、作業性、遮光性を損な
わない範囲で、黒色液晶シール剤の有機溶剤を除いた固
形分量中の20重量%以下の添加が好ましい。また、こ
の充填剤の平均粒径は4μm以下、好ましくは2μm以
下、更に好ましくは1μm以下であることが好ましい。
平均粒径が4μm以上あると、液晶表示素子製造時のガ
ラス基板貼り合わせ時のギャップ形成がうまくできなく
なったりする。
【0051】本発明の液晶シール剤は、作業性を向上さ
せるために、また、粘度を低粘度化するために溶剤を添
加しても良い。使用し得る溶剤としては、例えばアルコ
ール系溶剤、エーテル系溶剤、アセテート系溶剤が挙げ
ることができ、これらは1種又は2種以上を、単独で又
は混合して、任意の比率で用いることができる。
【0052】アルコール系溶剤としては、例えばエタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルキルアルコール
類、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル
−3−エトキシブタノール、3−メチル−3−n−プロ
ポキシブタノール、3−メチル−3−n−ブトキシブタ
ノール、3−メチル−3−イソブトキシブタノール、3
−メチル−3−sec−ブトキシブタノール、3−メチ
ル−3−tert−ブトキシブタノール等のアルコキシ
アルコール類が挙げられる。
【0053】エーテル系溶剤としては、例えば1価アル
コールエーテル系溶剤、アルキレングリコールモノアル
キルエーテル系溶剤、アルキレングリコールジアルキル
エーテル系溶剤、ジアルキレングリコールアルキルエー
テル系溶剤、トリアルキレングリコールアルキルエーテ
ル系溶剤があげられる。
【0054】1価アルコールエーテル系溶剤としては、
例えば3−メチル−3−メトキシブタノールメチルエー
テル、3−メチル−3−エトキシブタノールエチルエー
テル、3−メチル−3−n−ブトキシブタノールエチル
エーテル、3−メチル−3−イソブトキシブタノールプ
ロピルエーテル、3−メチル−3−sec−ブトキシブ
タノール−イソプロピルエーテル、3−メチル−3−t
ert−ブトキシブタノール−n−ブチルエーテル等が
挙げられる。
【0055】アルキレングリコールモノアルキルエーテ
ル系溶剤としては、例えばプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル,プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロ
ピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレ
ングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレング
リコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノ−sec−ブチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレ
ングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリ
コールモノイソブチルエーテル,エチレングリコールモ
ノ−sec−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ
−tert−ブチルエーテル等が挙げられる。
【0056】アルキレングリコールジアルキルエーテル
系溶剤としては、例えばプロピレングリコールジメチル
エーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プ
ロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピレング
リコールジイソプロピルエーテル、プロピレングリコー
ルジ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールジイ
ソブチルエーテル、プロピレングリコールジ−sec−
ブチルエーテル、プロピレングリコールジ−tert−
ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレング
リコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジイ
ソプロピルエーテル、エチレングリコールジ−n−ブチ
ルエーテル,エチレングリコールジイソブチルエーテ
ル、エチレングリコールジ−sec−ブチルエーテル、
エチレングリコールジ−tert−ブチルエーテル等が
挙げられる。
【0057】ジアルキレングリコールジアルキルエーテ
ル系溶剤としては、例えばジプロピレングリコールメチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、
ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、ジプロピ
レングリコールジイソプロピルエーテル、ジプロピレン
グリコールジ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリ
コールジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジ−sec−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジ−tert−ブチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル(ジグライム)、ジエチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピル
エーテル、ジエチレングリコールジイソプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジ
エチレングリコールジイソブチルエーテル、ジエチレン
グリコールジ−sec−ブチルエーテル、ジエチレング
リコールジ−tert−ブチルエーテル等が挙げられ
る。トリアルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤
としては、例えばトリプロピレングリコールジメチルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジエチルエーテル、
トリジプロピレングリコールジプロピルエーテル、トリ
プロピレングリコールジイソプロピルエーテル、トリプ
ロピレングリコールジ−n−ブチルエーテル、トリプロ
ピレングリコールジイソブチルエーテル、トリプロピレ
ングリコールジ−sec−ブチルエーテル、トリプロピ
レングリコールジ−tert−ブチルエーテル、トリエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジプ
ロピルエーテル、トリエチレングリコールジイソプロピ
ルエーテル、トリエチレングリコールジ−n−ブチルエ
ーテル、トリエチレングリコールジイソブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールジ−sec−ブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールジ−tert−ブチルエー
テル等のアルキレングリコールジアルキルエーテル類等
が挙げられる。
【0058】アセテート系溶剤としては、例えばエチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノイソプロピルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、エ
チレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、
エチレングリコールモノ−sec−ブチルエーテルアセ
テート、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノイソプ
ロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
−n−ブチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルモノイソブチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノ−sec−ブチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテルアセ
テート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、
3−メチル−3−エトキシブチルアセテート、3−メチ
ル−3−プロポキシブチルアセテート、3−メチル−3
−イソプロポキシブチルアセテート、3−メチル−3−
n−ブトキシブチルアセテート、3−メチル−3−イソ
ブトキシブチルアセテート、3−メチル−3−sec−
ブトキシブチルアセテート、3−メチル−3−tert
−ブトキシブチルアセテート等のアルキレングリコール
モノアルキルエーテルアセテート類、エチレングリコー
ルジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、
トリエチレングリコールジアセテート、プロピレングリ
コールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテ
ート、トリプロピレングリコールジアセテート、酢酸ブ
チル等の溶媒が挙げられる。
【0059】溶剤の使用量は、黒色液晶シール剤がディ
スペンサーあるいはスクリーン印刷等の方法で塗布でき
る、例えば、200〜400ポイズ(25°C)に調整
するのに必要な任意の量を用いることができ、通常、黒
色液晶シール剤中の不揮発成分が70重量%以上、好ま
しくは85〜95重量%になるように使用する。
【0060】本発明で用いる黒色液晶シール剤は、前記
したエポキシ樹脂、ノボラック樹脂、必要の応じて溶剤
を添加し、加熱混合撹拌により溶解し、更に、チタン系
黒色顔料、硬化促進剤、必要に応じて有機顔料及び/又
は無機顔料、金属酸化物、充填剤、カップリング剤、消
泡剤、レベリング剤等の所定量を添加し、公知の混合装
置、例えばボールミル、サンドミル、3本ロール等によ
り混合し製造することができる。なお、硬化促進剤、カ
ップリング剤、消泡剤、レベリング剤等は、混合装置に
より顔料と混合された樹脂溶液の後に添加して使用して
もよい。
【0061】本発明で用いる黒色液晶シール剤は、その
硬化物の体積抵抗率が、膜厚7μm、印加電圧30v以
下の測定条件で、107 Ω・cm以上の値をもつものが
好ましい。また、その硬化物の光学濃度(OD値)が膜
厚7μm以下において2.0以上であるものが好まし
く、より好ましくは2.5以上、さらに好ましくは3.
0以上のものである。
【0062】本発明の液晶表示素子は、透過型の場合に
は、一対の透明基板間に液晶組成物を保持させ、両板の
周縁を上記黒色液晶シール剤で封止した素子である。透
明基板の少なくとも一方の内面には、透明電極又は液晶
制御素子を備える。透明基板としては、ガラス基板、石
英基板、プラスッチク基板等を用いることができる。ま
た、液晶制御素子としては、液晶の電気光学効果を制御
する公知の素子を用いることができ、例えばアモルファ
スシリコンTFT、多結晶シリコンTFT、MIM、ダ
イオード、単結晶のMOSFET等を挙げることができ
る。
【0063】反射型の場合には、上記基板の一方にシリ
コン基板を用いることができる。また、対向基板上にマ
トリックス状に配列された赤、緑、青色の三原色カラー
フィルターを設けることによりカラー液晶表示素子を得
ることができる。
【0064】本発明に用いる液晶組成物としては、公知
の液晶組成物を用いることができ、例えば、フッ素系、
シアノ系、シクロヘキサン系、フェニルシクロヘキサン
系、ビフェニル系、シッフベース系、強誘電性液晶、反
強誘電性液晶等を挙げることができる。
【0065】本発明の液晶表示素子は、このような基板
の一方へ黒色液晶シール剤中にスペーサー(間隙制御
材)を添加後、基板の周縁に液晶組成物の注入口を残す
ようにスクリーン印刷、ディスペンサー塗布等の公知の
方法で塗布する。スペーサーとしては、例えばグラスフ
ァイバー、ガラスビーズ等が挙げられる。その直径は目
的に応じ異なるが、通常2〜10μm、好ましくは4〜
7μmである。その使用量は、溶剤を除く本発明の黒色
液晶シール剤100重量部に対し、0.05〜4重量
部、好ましくは0.3〜3重量部、更に,好ましくは
0.5〜1.5重量部程度である。
【0066】その後、例えば100°Cで10分間の加
熱で溶剤を蒸発させ、もう一方の基板に所定の間隔を得
られるように、例えばスペーサービーズをドライ分散、
あるいはセミドライ分散等の公知の方法で分散させ、カ
ラーフィルターと液晶制御素子の画素が対応するように
アライメントして両基板を重ね合わせ、次いで、上下ガ
ラス基板を貼り合わせ、プレスにてギャップ出しを行い
160〜180°Cで1〜2時間で硬化させて液晶セル
を作製し、これに液晶組成物を注入口から充填した後、
公知の封止剤を用いて注入口を封止することにより液晶
表示素子を得ることができる。
【0067】このようにして得られた液晶表示素子は、
そのシール部分の接着性、耐湿性に優れ、また、シール
部分に黒色液晶シール剤を用いていることから、当該シ
ール部分からの光もれを防止でき、優れた表示特性が得
られる。
【0068】[実施例]以下、本発明による液晶表示素
子を実施例により本発明を更に詳しく説明する。
【0069】液晶表示素子用黒色液晶シール剤の調整
は、エポキシ当量が480のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(例えば、エピコート1001、油化シェル製)
100g、フェノールノボラック樹脂(例えば、タマノ
ル758、荒川化学工業製)24gを溶剤のプロピレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート58gに加熱
溶解させる。
【0070】この樹脂溶液にチタン系黒色顔料(例え
ば、チタンブラック13R、三菱マテリアル製)80g
をサンドミルにより混合分散し、その分散液に硬化促進
剤として2−エチル−4−メチルイミダゾール(例え
ば、2E4MZ、四国化成製)1.3g、カップリング
剤としてN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン9gを添加する。
【0071】また、ギャップ形成のための7μmのグラ
スファイバーを、前記混合物100gに対し1g添加し
て、本発明に用いる黒色液晶シール剤を得た。
【0072】以下、アクティブ・マトリックス方式のカ
ラー液晶表示素子にこの黒色液晶シール剤を適用した実
施例を説明する。
【0073】図1は上記黒色液晶シール剤を用いて製作
した本発明による薄膜トランジスタ型アクティブ・マト
リックス方式カラー液晶表示素子の要部を説明する概略
断面図であって、1対の基板を接着しているシール部近
傍の端部を示す。
【0074】同図において、SUB1は下部透明ガラス
基板(以下、単に下基板とも言う)、SUB2は上部透
明ガラス基板(以下、単に上基板とも言う)、BMはブ
ラックマトリックス、FIL(R),FIL(G),F
IL(B)はそれぞれ赤色、緑色、青色のカラーフィル
タ、PSV1は保護膜、SLは黒色液晶シール剤、SP
は両基板SUB1とSUB2の間隙(ギャップ)を規定
するスペーサ、LCは液晶層、TFTは薄膜トランジス
タ、POL1,POL2は偏光板である。
【0075】本実施例では、図1に示すように、ブラッ
クマトリックスBMが黒色の有機系樹脂から成ってお
り、黒色液晶シール剤SLに遮光性を持たせたことを特
徴とする。なお、黒色液晶シール剤とブラックマトリッ
クスBMとの光学特性、つまり、遮光性は同等としてあ
る。
【0076】すなわち、黒色液晶シール剤とブラックマ
トリックスBMの可視光域(380nm〜780nm)
における光学濃度(OD値)は2.0以上であった。光
学濃度(OD値)は、分光スペクトル測定装置により、
波長380nm〜780nm間を5nm刻みに透過率を
測定し、XYZ表色系(CIE1931標準表色系)に
よりY値を求め(この時、Y=0.02であった)、光
学濃度(OD値)を次式にで計算したところ、3.7で
あり充分な遮光性があった。
【0077】光学濃度(OD値)=log100/Y また、基板面と垂直な方向から見た場合、黒色液晶シー
ル剤SLとブラックマトリックスBMとが液晶層LC側
で一部重なり合っている。
【0078】本実施例では、ブラックマトリックスBM
を低反射の着色された有機系樹脂で形成し、かつ、黒色
液晶シール剤SLを遮光性材料で形成したので、シール
部に光もれが生じるのを防止でき、表示品質が向上す
る。また、黒色液晶シール剤SLとブラックマトリック
スBMとに同程度の光学特性を持たせたので、バックラ
イト等から照射される光がシール部とブラックマトリッ
クス部とで同程度に遮光される。
【0079】また、液晶表示素子に駆動回路を取り付け
てモジュール化した場合、液晶表示素子の外周部を被覆
する金属性フレームによるシール部のマスキングが不要
となるので、表示領域の広い、小型、大画面のカラー液
晶表示素子を得ることができる。
【0080】すなわち、本実施例では、透明ガラス基板
SUB2上に、カーボンブラック、黒色の有機顔料等を
添加した例えばアクリル、エポキシ、ポリイミド樹脂等
の有機系樹脂から成るブラックマトリックスBMを所定
のパターンに形成し、その上に、カラーフィルタFIL
(R),FIL(G),FIL(B)をそれぞれ所定の
パターンに形成した。なお、カラーフィルタFIL
(R),FIL(G),FIL(B)としては、各々の
色調に合わせた有機顔料を添加した光硬化型ネガレジス
トを用い、フォトリソグラフィー技術により順次形成し
た。
【0081】その後、着色樹脂から不純物の溶出防止、
及び表面平坦性を確保するために、アクリル、エポキシ
樹脂等の溶液をスピンコート、ロールコート、転写印刷
法等により塗布を行い、熱処理を施し硬化させ、ブラッ
クマトリックスBMとカラーフィルタFILの上に保護
膜PSV1を形成した。
【0082】次に、この上に、酸化インジウムを主成分
とする透明導電膜をスパッタリング法により成膜して、
透明画素電極ITO2を形成し、カラーフィルタ側基板
を作製した。
【0083】そして次に、この基板の透明画素電極IT
O2上に、配向膜ORI2を転写印刷法により転写形成
した後、180〜220°Cで熱処理を行った。
【0084】また、対向基板である薄膜トランジスタT
FTを形成した基板にも配向膜ORI1を形成した後、
同様の熱処理を行った。次いで、両基板に配向処理を施
した後、いずれか一方の基板に黒色液晶シール剤SLを
スクリーン印刷法、ディスペンサ塗布法等により形成し
た。その後、100°Cで10分の溶剤乾燥を行い、上
下基板のギャップを制御する多数個のスペーサSPをド
ライ分散、あるいはセミドライ分散等の公知の方法で基
板の全面に分散した後、両基板の画素が対応するように
アライメントして上下ガラス基板を貼り合わせ、プレス
にて0.5〜1.0kg/cm2 の荷重を加えギャップ
出しを行い、160〜180°Cで1〜2時間の熱処理
を行い黒色液晶シール剤を硬化させた。
【0085】次に、所定の寸法に基板を切断し、これに
液晶注入口から液晶LCを注入した後、公知の封止剤を
用いて、注入口を封止することによりカラー液晶表示素
子を得た。
【0086】こうして得られた液晶表示素子について環
境加速試験を実施した。その結果、高温高湿(65°
C、85%RH)動作による環境加速試験において、1
000時間経過後、シール部剥れ、液晶シール剤からの
汚染物溶出によるむら(液晶の比抵抗低下によるモー
ド)等の発生は見られなかった。また、TFTの外部端
子、配線パターン等にも異常は見られず、高温高湿下で
のシール剤自体の絶縁性についても問題のないことが確
認できた。
【0087】図2は本発明による液晶表示素子を各種回
路基板と実装した状態の説明図であって、下部透明ガラ
ス基板SUB1と上部透明ガラス基板SUB2を貼り合
わせて、その有効表示領域の外周を前記した黒色液晶シ
ール剤で封止して成る液晶表示素子PNLの下辺に信号
線側フレキシブルプリント基板FPC2が取り付けさ
れ、開口部HOPの配列に沿って液晶表示素子PNLの
裏側に折り込まれる。
【0088】また、左辺に走査線側フレキシブルプリン
ト基板FPC1が取り付けられ、そのコネクタCT3と
インターフェース基板PCBのコネクタCTR3および
信号線側フレキシブルプリント基板FPC2のコネクタ
CT4と接続するコネクタCTR4とが結合されて、ホ
ストコンピユータからの信号を接続するインターフェー
スコネクタCT1、TCON、および後述する受信側信
号変換器(LVDS−R)9等を搭載したインターフェ
ース基板PCBが取り付けられる。
【0089】液晶表示素子PNLの表示面側には上偏光
膜POL1が貼り合わせられ、その内方に有効表示領域
ARが形成される。
【0090】下基板の下辺の外縁にはドレインドライバ
チップIC1が形成され、また左辺の外縁にはゲートド
ライバチップCH2が形成されている。なお、FGPは
フレームグランドパッド、FHLは位置合わせ穴であ
る。
【0091】図3は図2に示した液晶表示素子のシール
部を含む周縁の詳細構造例を説明する要部断面図であっ
て、図1、図2と同一符号は同一部分に対応する。
【0092】液晶表示パネルPNLを構成する二枚の透
明基板SUB1,SUB2の表面は平滑化のための酸化
シリコン薄膜SIOでカバーされている。下基板SUB
2には各種電極薄膜d2,d3、接続端子(ドレイン接
続端子)DTM、保護膜PSV1等が形成され、上基板
SUB1にはカラーフィルタを区画するブラックマトリ
クスBM、保護膜PSV2等が形成されている。
【0093】これら上下の基板SUB1とSUB2の間
に液晶LCが挟持され、その周縁を黒色液晶シール剤S
Lで封止している。この黒色液晶シール剤SLは前記し
たように下基板SUN2の裏面に設置されたバックライ
トからの光を遮断して上基板SUB1側に出射しないよ
うに機能する。なお、黒色液晶シール剤SLの外側はエ
ポキシ樹脂等でさらに封止されている。
【0094】この液晶表示素子PNLの下基板の周辺に
は駆動ICを搭載するエリアが確保されており、駆動I
Cの端子をバンプBUMPを介して液晶側の入力端子d
3と図中左側に示したフレキシブル配線基板側の端子d
1に接続されている。フレキシブル配線基板の出力端子
TMは端子d1に接続されている。駆動ICやフレキシ
ブル配線基板の接続には異方性導電膜ACF2,ACF
1が用いられる。
【0095】なお、上記各基板に形成される各種電極
類、保護膜類の構成は既知であるので、ここでは説明を
省略する。
【0096】図4はこの種の液晶表示装置の液晶表示素
子の等価回路を示すブロック図である。
【0097】この液晶表示素子では、表示部であるTF
T−LCDの下側に映像信号線駆動回路103が配置さ
れ、側面側に走査信号線駆動回路104、およびコント
ローラ部101と電源部102が配置されている。
【0098】コントローラ部101と電源部102は多
層プリント基板からなるインターフェース基板に実装さ
れ、液晶表示モジュールの額縁領域を縮小するために走
査信号線駆動回路104の裏面に配置されている。
【0099】薄膜トランジスタTFTは隣接する2本の
ゲート信号線GLの交差領域内に配置され、そのドレイ
ン電極とゲート電極は、それぞれドレイン線DL、ゲー
ト線GLに接続されている。なお、ソース、ドレイン
は、本来その間のバイアス極性によって決まるもので、
この液晶表示装置の回路では、その極性が動作中反転す
るので、ソース電極とドレイン電極は動作中入れ替わる
と理解されたい。
【0100】図5は本発明の液晶表示素子を実装した情
報処理装置の一例である可搬型のノートパソコンの説明
図である。
【0101】このノートパソコンはキーボード部と表示
部とがヒンジで連結されており、キーボード部にはホス
トコンピユータであるCPUが内蔵され、表示部には本
発明による液晶表示装置が実装されている。
【0102】表示部に実装される液晶表示装置は、液晶
表示素子PNL、走査信号線側フレキシブルプリント基
板FPC1、映像信号線側フレキシブルプリント基板F
PC2、インターフェース基板PCB、インバータ電源
IV等から構成される。なお、LPCはインバータ電源
IVからバックライト組立体を構成する蛍光管に給電す
るランプケーブルである。
【0103】このノートパソコンは、その表示部を構成
する液晶表示素子の額縁部分での光漏れが無いため、品
質の良好な表示が得られる。
【0104】以上、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明したが、この実施例はあくまで1つの例であり、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿
論である。例えば、前記実施例ではアクティブ・マトリ
ックス方式の液晶表示素子に適用した例を示したが、本
発明は単純マトリックス方式の液晶表示素子に適用可能
であることはいうまでもない。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば液
晶シール剤にチタン系黒色顔料を添加した黒色液晶シー
ル剤を用いているので遮光性が向上し、シール部に光漏
れが生じるのを防止でき、高品質の表示がえられる。
【0106】また、液晶表示素子の外周部を被覆する金
属フレームによるシール部のマスキングが不要となるの
で、表示領域の広い、小型、大画面の液晶表示素子を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示素子の1実施例を説明す
るシール部近傍の端部の概略断面図である。
【図2】本発明による液晶表示素子を各種回路基板と実
装した状態の説明図である。
【図3】図2に示した液晶表示素子のシール部を含む周
縁の詳細構造例を説明する要部断面図である。
【図4】液晶表示素子の等価回路を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の液晶表示素子を実装した情報処理装置
の一例である可搬型のノートパソコンの説明図である。
【図6】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の
要部構成の概略を説明する部分断面図である。
【符号の説明】
SUB1 下部透明ガラス基板 SUB2 上部透明ガラス基板 BM ブラックマトリックス FIL(R),FIL(G),FIL(B) カラーフ
ィルタ PSV1 保護膜 ITO1,ITO2 透明画素電極 ORI1,ORI2 配向膜 SL 黒色液晶シール剤 SP スペーサ LC 液晶層 TFT 薄膜トランジスタ POL1,POL2 偏光板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08G 59/62 C08G 59/62 (72)発明者 松山 茂 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 平野 雅浩 埼玉県上尾市上473−1 (72)発明者 新本 昭樹 埼玉県与野市鈴谷7−6−2−906

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透明な一対の基板を所定
    の間隔で対向配置し、前記一対の基板間に液晶を挟持し
    て封止するための液晶シール剤を前記一対の基板の周内
    縁に有する液晶表示素子において、 上記液晶シール剤が(a)エポキシ樹脂、(b)ノボラ
    ック樹脂、(c)硬化促進剤、および(d)チタン系黒
    色顔料を有機溶剤に含有させた黒色液晶シール剤である
    ことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記黒色液晶シール剤に含有する前記チタ
    ン系黒色顔料の含有量が、前記有機溶剤を除く固形分中
    の10〜70重量%であることを特徴とする請求項1に
    記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記黒色液晶シール剤の硬化物の膜厚を7
    μm、印加電圧を30v以下としたときの体積抵抗率が
    107 Ω・cm以上の値をもつことを特徴とする請求項
    1又は2のいずれかに記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記液晶黒色シール剤の硬化膜の光学濃度
    (OD値)が膜厚7μm以下において2.0以上である
    ことを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記
    載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記黒色液晶シール剤に有機顔料及び/又
    は無機顔料をさらに含有することを特徴とする請求項
    1、2、3または4のいずれかに記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記黒色液晶シール剤に金属酸化物をさら
    に含有することを特徴とする請求項1、2、3、4また
    は5のいずれかに記載の液晶表示素子。
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