JPH1110914A - 印刷装置とその制御方法及び階調記録方法 - Google Patents

印刷装置とその制御方法及び階調記録方法

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JPH1110914A
JPH1110914A JP9163025A JP16302597A JPH1110914A JP H1110914 A JPH1110914 A JP H1110914A JP 9163025 A JP9163025 A JP 9163025A JP 16302597 A JP16302597 A JP 16302597A JP H1110914 A JPH1110914 A JP H1110914A
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JP9163025A
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Retsu Shibata
烈 柴田
Akihiro Mori
明広 毛利
Hideto Takayama
秀人 高山
Masataka Yashima
正孝 八島
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷画像に現れる縞模様などを低減し、品質の
高い画像印刷するシリアルプリンタを提供する。 【解決手段】入力画像データは画像メモリ201に格納
されると振り分けテーブル202によってその濃度が高
濃度インクと低濃度インクとでそれぞれ印刷されるよう
に振り分けられる。それぞれの画像は2値化回路20
3,204で2値化され、それぞれのインクを吐出する
ヘッドD1,D2に入力される。ヘッドD1,D2は、
互いに所定数のドットだけずらして並列に配置されてい
る。また、印刷の際には、連続する主走査で重複するよ
うに印刷される。そのため、印刷される画像は、1つの
ラインが異なる記録素子で複数回記録されるため、記録
素子のばらつきによる縞がなくなる。さらに、画像を2
つに振り分けるため、それぞれの画像を2値化する際に
階調が減り、粒状化による画像劣化が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階調画像を、同系
色について少なくとも2種類の濃度の異なる記録ドット
を用いて階調記録(印刷)する印刷装置とその制御方法
及び階調記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置やデジタル複写
機、デジタルプリンタ等に於ける記録方法として、電子
写真方式、昇華転写方式、感熱転写方式、さらにはイン
クジェット記録方式等があげられる。これらの記録方式
による階調画像の記録方法としては、記録ヘッドに印可
する電圧またはパルス幅等を変化させて記録媒体に付着
するトナー、またはインク、染料等の記録ドット径ある
いは記録ドット濃度を変調する方法と、記録ドット径あ
るいは記録ドット濃度は一定で、単位マトリクス中に記
録するドット数を変調する方法が知られている。さらに
上述のドット径あるいは濃度変調法と、ドット数変調法
の、組み合わせによる階調記録方法も知られている。
【0003】その中で、簡単な機器構成で、しかもオン
デマンドにインクを記録材上に記録できるインクジェッ
ト記録は、近年において、急速に普及している。この記
録装置においては、記録速度の向上のために、複数の記
録素子を集積配列した記録素子列からなる記録ヘッドを
用いる。また、さらには、カラー対応として、複数個の
上記記録ヘッドを備えたものが多い。
【0004】このインクジェット記録装置においては、
記録材上の記録ドット径を変調することが困難であり、
主に擬似中間調処理によって階調を記録していた。そこ
で、さらに高画質な画像を出力するために、同一インク
で同一画像を多重打ちして階調性を出す印字方法や、同
系色で濃度の異なるインクを用いて階調記録する方法が
試みられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の階調記録方法にあっても、集積された記録素子を用い
て主走査方向に記録し、続けて副走査方向に、1回の主
走査で記録された複数記録素子数分の記録用紙の搬送を
行い、順次主走査方向の記録を繰り返すことで、前記記
録素子数分の移動距離を周期とする、いわゆるスジむら
が生じていた。これは、副走査方向への移動時に生じる
紙送り精度により発生するつなぎスジの場合の他、記録
材上の各記録素子より吐出された記録ドットの着弾後の
大きさの違いやばらつきにより発生しているものであ
る。簡単のため8個の記録素子を集積した記録素子列の
例を図に示す。記録素子列により吐出され、記録材上に
着弾したインクドットは、図5(a)に○として示すよ
うに、一様の大きさであることが望ましいが、実際に
は、図5(b)に示すように、各記録素子の吐出精度の
違いから、インクの吐出量が異なったり、着弾位置が異
なったりして、インクドットの大きさにはばらつきがあ
る。図5(b)の線分B上における記録材上に濃度の分
布は、図5(c)に示すように、副走査方向に集積され
た記録素子列の長さを周期とする繰り返しパターンにな
り、これが主走査方向に沿った縞模様となる。これによ
り、一様なパターンを記録材上に記録したときは縞模様
が顕著に観察される結果となり、著しい画質の劣化が発
生していた。この縞模様は、同系色について濃度の異な
る複数のインクを用いて、同一インクで同一画像を記録
する際に、縞模様部が重ね書きされて、誇張される結果
となって、特に顕著に現れていた。
【0006】本発明は、上述した種々の課題を解決する
ことを目的とし、縞模様やつなぎスジのない高品位な画
像を得ることができる印刷装置及び階調記録方法を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明はつぎのような構成からなる。すなわち、同系
色について互いに濃度の異なるインクを吐出する複数の
記録素子列を配置した記録手段を記録媒体上で主走査し
つつ画像を印刷し、主走査を1回行うごとに、主走査方
向とは異なる副走査方向について前記記録手段を記録媒
体に相対的に移動して、順次画像を記録する階調記録方
法であって、前記記録素子列を所定量の記録素子数に分
割してなる複数の小ブロックを用い、連続する2回の前
記主走査により、前記記録素子列の少なくとも1ブロッ
クで記録される領域が重なり合うように画像を記録す
る。
【0008】あるいは、同系色について互いに濃度の異
なるインクを吐出する複数の記録素子列を配置した記録
手段を記録媒体で主走査しつつ画像を印刷し、主走査を
1回行うごとに、主走査方向とは異なる副走査方向につ
いて前記記録手段を記録媒体に相対的に移動して、順次
画像を記録する階調記録方法であって、画像濃度を前記
濃度の異なるインクでそれぞれ印刷される画像として所
定の比率で按分し、互いに補完の関係にある画像を生成
し前記記録素子列を所定量の記録素子に分割してなる複
数のブロックを用いて、前記記録手段による複数回の主
走査で前記互いに補完の関係にある画像を記録し、主走
査終了後前記ブロックに応じた量の副走査を行うことに
より、記録材上の単位画像領域の特定濃度のインクによ
る記録を行い、前記記録手段による複数回の主走査で、
前記ブロックを更に複数に分割してなる小ブロックの少
なくとも1つが互いに重なり合う画像を記録する。
【0009】あるいは、記録ヘッドを印刷媒体上で主走
査して記録ヘッド幅の画像を印刷記録し、当該動作を前
記印刷媒体を前記主走査と異なる方向に副走査しつつ画
像を印刷する印刷装置であって、記録素子を並列に配置
した記録素子列を、記録素子を互いに所定ドット分ずら
して配置した少なくとも2つの記録ヘッドと、1つの階
調画像データを、所定の割合で振り分ける振り分け手段
と、前記振り分け手段により振り分けられた階調画像デ
ータを2値化し、振り分けられた各々の画像データを前
記記録ヘッドでそれぞれ出力させる制御手段とを備え
る。
【0010】あるいは、記録ヘッドを印刷媒体上で主走
査して記録ヘッド幅の画像を印刷記録し、当該動作を前
記印刷媒体を前記主走査と異なる方向に副走査しつつ画
像を印刷する印刷装置の制御方法であって、記録素子を
並列に配置した記録素子列を、記録素子を互いに所定ド
ット分ずらして配置した少なくとも2つの記録ヘッドの
それぞれに、1つの階調画像データを、所定の割合で振
り分ける振り分け工程と、前記振り分け工程により振り
分けられた階調画像データを2値化し、振り分けられた
各々の画像データを前記記録ヘッドでそれぞれ出力させ
る制御工程とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]以下図面に基づいて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明に係るカラーインクジェット
プリンタのエンジン部の構成図を示したものである。図
において、キャリッジ1上には記録素子列2を設ける。
記録素子列2は、図4に示したように16ノズルを一構
成単位としている。なお、この構成単位を以下では単に
ヘッドと呼ぶことにする。各色は2つのヘッド対により
記録される。従って、YMCK4色のフルカラー印刷装
置の場合、ヘッドが8個用意されている。各色の画像
は、一方のヘッドにより同系色の濃度の低いインク(D
1)を、もう一方のヘッドにより、同系色の濃度の高い
インク(D2)を記録することで形成される。これらの
濃度の按分は図3のテーブルを元に行われるが、詳しく
は後述する。これが、シアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラック各色について行われる。それぞれのヘッドには、
それぞれに対して設けられたインクタンク3からインク
を供給する。
【0013】これらの記録素子列2には多数の導線を配
した可撓性絶縁ベルト4を介して画像データに基づいて
得られた駆動信号を供給する。かかる構成のキャリッジ
1をガイドレール5上に乗せて、連結したベルト6を不
図示のパルスモータによる図中x方向に往復走行させ、
X方向に走査を行い印刷記録し、−X方向にキャリッジ
1を走行させ元の位置に戻し一連の主走査を行う。さら
に、図中Y方向に記録媒体7を給送して副走査を行い、
各記録素子列から噴射した各濃度のインクにより画像を
記録する。
【0014】図2は、上述のインクジェットプリンタの
記録画像データを入力画像データより生成する画像処理
のブロック図である。例えば、入力画像データ2011
を、原稿の最も明るい部分を255、最も暗い部分を0
とする8ビットデジタル値とする。画像メモリ201に
は入力画像データが蓄積され、図3に示すような振り分
けテーブル202によりD1インクにより出力画像デー
タ、D2インクによる出力画像データを生成する。振り
分けテーブルは、D1,D2の各インクの記録媒体上に
おける記録濃度を測定し、予めLUT補正を施したもの
を用意した。振り分けテーブル202は、印刷記録に際
しては、記録されたインクドットの記録媒体上の濃度を
基に、LUTの補正を加えることによりD1とD2とに
画像の度を按分する。
【0015】上述の如く、振り分けテーブル202によ
り振り分けられた画像データは、2値化回路203,2
04に送られ、誤差拡散法の擬似中間調処理が行われ、
D1出力画像データ2012と、D2出力画像データ2
013とが生成される。
【0016】図3は、入力画像濃度と、出力されるD
1,D2それぞれの画像濃度との関係をグラフ化したも
のである。図3においては、D1インクの濃度はD2イ
ンクの濃度の2分の1であり、それを最も明るい濃度か
らちょうど中間濃度まではD1インクだけで記録し、そ
れ以上暗くなると、D1の量を最高濃度まで線形に減ら
して、その分D2インクで記録するような濃度按分とな
っている。こうすることで、濃度が低い画像領域に対し
ても、2値化した際にD1インクで黒として記録される
ドットの数が増えることになる。このため、濃度の低い
一様な画像がより一様らしい画像として記録される。ま
た、濃度の異なる2種類のインクを組合わせることで、
各インクの画像は元の画像の半分の階調を表わせばよく
なる。そのため、ある階調をしめすために、1種類のイ
ンクで記録する場合に比べて、D1,D2おのおのにつ
いて階調を表わすパターンの数を減らすことができる。
【0017】生成されたD1,D2用の画像データは、
図6(c)(d)(f)に図示した如くの印字状態で記
録した。すなわち、各色について、図4に示したように
4ドットずれた2つのヘッドを用いて主走査するため
に、一様なパターンを印刷した場合のヘッドの記録素子
の並び方向の濃度分布は、D1により図6(c)とな
り、D2により図6(d)となる。そのため、これらが
合成された濃度分布は図6(f)のように、単一のヘッ
ドで記録した場合に比べて本来印刷されるべき一様パタ
ーンによりちかいものとなる。
【0018】これに対して、従来の印刷装置により、例
えば2色で合成される色彩の一様なパターンを印刷する
場合には、各ヘッドで図6(a),(b)のような同じ
濃度分布で印刷されるパターンが図6の(e)のように
重ね合わされ、結果として濃度分布の不均一即ち縞模様
がより強調されることになっていまう。
【0019】このように、本発明に係るプリンタではヘ
ッドを一部重ね合わせるように用紙送りしてから主走査
により印刷することで、ひとつのラインに対して少なく
とも2つの相異なる記録素子により印刷機録させ、記録
素子の個性による縞模様を軽減する。
【0020】特に、本実施の形態のプリンタでは、シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色毎に、16個の
記録素子数を有した、D1濃度用記録素子列と、それよ
り4列分進んだD2濃度用記録素子列を用意しておく。
第1主走査でD2濃度用記録素子列の13番目の記録素
子より16番目の記録素子により、図7(a)の如く印
字する。続いて、第1の副走査により、記録素子8個分
記録素子列を移動し、第2の主走査としてD1濃度用記
録素子列の9個目の記録素子より16個目の記録素子を
用いて、さらにD2濃度用記録素子列の5個目から16
番目の記録素子を用いて、図7(b)の如く印字した。
続いて、副走査方向に記録素子8個分の第2の副走査を
行い、記録素子列を移動し、第3の主走査として、D1
濃度用記録素子列、D2濃度用記録素子列とも16個の
記録素子により、図7(c)の如く印字した。更に8ド
ット分記録素子列を移動し、図7(d)のように印刷す
る。これを順次繰り返し、D1濃度用画像及びD2濃度
用画像をそれぞれのインクで2度ずつ印字し、所望の記
録画像を記録媒体上に記録した。縞模様とつなぎスジの
目立たない滑らかな階調性を有する画像を得た。
【0021】このように、単に記録素子の配置が互いに
ずれたD1ヘッドとD2ヘッドとで同一の画像を重ねて
記録するのに加えて、各ヘッドでもラインごとに2回ず
つ重複して印刷するため、各ラインは、異なる記録素子
による4度の主走査で印刷記録される。そのため、各ラ
インはヘッドの各記録素子ごとのインク吐出量のばらつ
きがならされて、縞模様が軽減される。
【0022】また、副走査の量がヘッドの幅よりも狭い
ため、従来のように、1回の主走査で印刷されるバンド
の明確な繋ぎ目が存在していない。そのため、バンド間
における隙間やバンドの重複等による縞状の模様も発生
することがなく、画質を向上させることができる。
【0023】なお、印刷ヘッドの副走査は、キャリッジ
を移動する代わりに記録用紙を副走査方向の反対方向に
搬送することでも実現できる。
【0024】図14は本実施形態のプリンタの構成を示
すブロック図であり、図15はその構成において上述の
印刷制御を実現するために実行される制御手順のフロー
チャートである。
【0025】図14において、ホスト201からプリン
タ100に画像データが送信される。プリンタ100
は、I/Oインターフェース103によりホストコンピ
ュータと200と接続されており、受した原画像データ
2011は画像メモリ102に格納される。画像メモリ
102には、図3の振り分けテーブルに従って振り分け
られた画像D1とD2を格納するための領域2012,
2013が確保されている。また、ROM105には、
図3の振り分けテーブルをデジタル化したテーブル20
2が格納される他、CPU101により実行されるプロ
グラムやデータが格納されている。主メモリ104もま
た、CPU101により実行されるプログラムやデータ
を格納するメモリである。D1,D2に振り分けられた
画像は、インターフェース106を介して図1に示され
たエンジン部107のD1ヘッドとD2ヘッドにそれぞ
れ送られ、図7の要領で印刷出力される。
【0026】図15はホスト200から画像データが入
力され、それを処理するプリンタ100の手順である。
【0027】まず、画像データ2011が入力されると
それを画像メモリに格納し(ステップS151)、各ヘ
ッドで印刷されるバンドの分だけ画像データを振り分け
テーブル202に従って振り分け(ステップS15
2)、それぞれを誤差拡散法などで2値化してD1出力
画像データを領域2012に、D2出力画像データを領
域2013に格納する(ステップS153)。こうして
得られた画像データを、図7のように印刷すべく、主走
査及び副走査に同期して記録ヘッドに供給し、画像を印
刷する(ステップS154)。その際、副走査は1度に
8ドット分であり、ヘッドの素子列16ドットのうち残
りの8ドットは直前の主走査で既に印刷したラインを再
び印刷することになる。従って、ヘッドに送られる画像
データは、各主走査間で8ラインずつ重複した16ライ
ン分のデータとなる。但し、図7(a)〜(c)までの
ような、各ページの先頭の部分及び図示されていないが
これと反対側に当る末尾の部分では、画像の存在しない
部分の記録素子は完全にオフとしておくか、最低濃度の
画像データとしておく必要がある。
【0028】なお、上記説明では、ステップS152に
おける振り分け処理の段階で、各ヘッドで次の主走査で
印刷するデータ、すなわち次のバンドごとに分けている
ため、1回の主走査ごとにステップS155からステッ
プS151へ分岐し、副走査の回数だけそのループを繰
返すことになる。しかし、ステップS151〜ステップ
S153までを1ページ分まとめて処理しておき、各ス
テップ154で、次に印刷する各ヘッドごとのバンドの
データをプリントバッファに転送し、ステップS154
の処理を副走査ごとに行うようにすれば、メモリは余計
に必要となるものの、処理そのものは高速に行えるよう
になる。
【0029】以上のように制御することで、本実施の形
態のプリンタ装置は、むらのない高品質の画像を印刷出
力することができる。 [第2の実施の形態]本実施形態のプリンタは、第1の
実施の形態と同様のプリンタに同様のD1ヘッドとD2
ヘッドを用いる。これらヘッドは、図8のように2ドッ
ト分ずれて配置されている。画像を記録する際には濃度
の異なる2種類のブラックのインクを用い、図8に示し
たD1ヘッドにD1濃度インク、D2ヘッドにD2濃度
インクを通じさせ、それぞれ吐出させるようにした。こ
れらのインクにより印刷するための画像濃度の按分は、
図3のテーブルを用いて第1の実施の形態と同じ要領で
行われる。さらに、図9及び図10に示したように記録
し、D1濃度用画像及びD2濃度用画像を各々D1イン
クによる記録及びD2インクによる記録それぞれで主走
査1回につき4ドットずつずらし、1ラインについて1
つのヘッドで4度ずつ重ね書きした。すなわち、1ライ
ンは都合8回の走査で、全て異なる記録素子により印刷
されることになる。これにより、ノイズによる濃度の変
動も重ね書きされて目立たなくなり、つなぎスジ、スジ
ムラの目立たない滑らかな階調性を有する画像を得た。
更に、2種類の濃度のインクを用いて、それぞれのイン
クで記録するために画像濃度を振り分けてからそれぞれ
のインク用に擬似階調化するために、それぞれインクで
記録される画像は、元の画像の全階調をカバーしなくと
も良い。図3でいえば、D1,D2は、ともに入力画像
が256階調であるのに対して、入力の128階調分を
カバーすれば良く、擬似階調化する際に、階調を表わす
単位をより小さくすることができる。そのため、粒状性
の粗さを低減するという効果も得られる。これは第1の
実施の形態も同様である。 [第3の実施の形態]第1の実施の形態と同様のプリン
タに、同様のヘッドを2個用い、濃度の異なるブラック
のインクを、図11に示したヘッドD1にD1濃度イン
ク、ヘッドD2にD2濃度インクを通じさせ、それぞれ
吐出させるようにした。これらヘッドは、図11のよう
に4ドット分ずれている。さらに、図12及び図13に
示したように記録し、D1濃度用画像及びD2濃度用画
像を各々D1インクによる記録及びD2インクによる記
録で、4度ずつ重ね書きした。
【0030】すなわち、D1ヘッドにより印刷する手順
は第2の実施の形態と同様であるが、本実施の形態で
は、D2ヘッドが4ドットずれたために、D2ヘッドで
は、D1ヘッドより1回の主走査分遅れてD1ヘッドと
同じラインを印刷することになる。
【0031】このため、ノイズ、粒状性の粗さや、つな
ぎスジ、スジムラの目立たない滑らかな階調性を有する
画像を得るという第2の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0032】以上説明した本発明の3つの実施の形態で
は、記録ドットを液体のインクを吐出し着弾させて形成
して説明しているが、インクとしては、室温やそれ以下
で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化す
るものを用いても良い。
【0033】また、本発明は、インクジェット記録に限
定されるものではなく、熱転写記録方式、電子写真方式
等の記録方式に応用することも可能である。
【0034】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力画像データを、同系色の濃度の異なる記録ドットで
記録すべく所定の振り分けテーブルに従って濃度を振り
分け、それぞれの画像を擬似中間調処理による2値化を
行うために、孤立ドットに起因する記録画像のノイズ
や、2値化により生じる粒状性の粗さが目立たない、階
調性の優れた記録画像を得ることができる。それと共
に、互いに重なり合う画像を、異なった濃度のインク毎
に、記録素子列の異なったブロックで記録するので、縞
模様のスジムラや、つなぎスジの目立たない優れた記録
画像を得ることができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの概略図である。
【図2】画像処理ブロック図である。
【図3】画像を振り分ける振り分けテーブル図である。
【図4】第1の実施の形態における記録素子列構成図で
ある。
【図5】従来のインクジェット記録による印刷濃度の分
布を示す図である。
【図6】本発明による原理的な印刷濃度の分布を説明す
る図である。
【図7】第1の実施の形態における印字例を示す図であ
る。
【図8】第2の実施の形態における記録素子列構成図で
ある。
【図9】第2の実施の形態における印字例を示す図であ
る。
【図10】第2の実施の形態における印字例を示す図で
ある。
【図11】第2の実施の形態における記録素子列構成図
である。
【図12】第3の実施の形態における印字例を示す図で
ある。
【図13】第3の実施の形態における印字例を示す図で
ある。
【図14】印刷装置の制御構成を示すブロック図であ
る。
【図15】印刷装置における画像データ受信から印刷出
力までの流れ図である。
【符号の説明】
2011 入力画像データ 201 画像メモリ 202 振り分けテーブル 203,204 2値化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八島 正孝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同系色について互いに濃度の異なるイン
    クを吐出する複数の記録素子列を配置した記録手段を記
    録媒体上で主走査しつつ画像を印刷し、主走査を1回行
    うごとに、主走査方向とは異なる副走査方向について前
    記記録手段を記録媒体に相対的に移動して、順次画像を
    記録する階調記録方法であって、 前記記録素子列を所定量の記録素子数に分割してなる複
    数の小ブロックを用い、連続する2回の前記主走査によ
    り、前記記録素子列の少なくとも1ブロックで記録され
    る領域が重なり合うように画像を記録することを特徴と
    する階調記録方法。
  2. 【請求項2】 同系色について互いに濃度の異なるイン
    クを吐出する複数の記録素子列を配置した記録手段を記
    録媒体で主走査しつつ画像を印刷し、主走査を1回行う
    ごとに、主走査方向とは異なる副走査方向について前記
    記録手段を記録媒体に相対的に移動して、順次画像を記
    録する階調記録方法であって、 画像濃度を前記濃度の異なるインクでそれぞれ印刷され
    る画像として所定の比率で按分し、互いに補完の関係に
    ある画像を生成し前記記録素子列を所定量の記録素子に
    分割してなる複数のブロックを用いて、前記記録手段に
    よる複数回の主走査で前記互いに補完の関係にある画像
    を記録し、主走査終了後前記ブロックに応じた量の副走
    査を行うことにより、記録材上の単位画像領域の特定濃
    度のインクによる記録を行い、 前記記録手段による複数回の主走査で、前記ブロックを
    更に複数に分割してなる小ブロックの少なくとも1つが
    互いに重なり合う画像を記録することを特徴とする階調
    記録方法。
  3. 【請求項3】 互いに濃度の異なるインクを吐出する記
    録素子列が、前記小ブロックの約数ずらして配置される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の階調記録方
    法。
  4. 【請求項4】 前記記録素子列を複数の小ブロックに分
    割する所定量が、前記記録素子列の記録素子数の約数で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の階調記
    録方法。
  5. 【請求項5】 前記記録素子は、熱エネルギーを用いて
    インク滴を吐出することを特徴とする請求項1または2
    に記載の階調記録方法。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドを印刷媒体上で主走査して記
    録ヘッド幅の画像を印刷記録し、当該動作を前記印刷媒
    体を前記主走査と異なる方向に副走査しつつ画像を印刷
    する印刷装置であって、 記録素子を並列に配置した記録素子列を、記録素子を互
    いに所定ドット分ずらして配置した少なくとも2つの記
    録ヘッドと、 1つの階調画像データを、所定の割合で振り分ける振り
    分け手段と、 前記振り分け手段により振り分けられた階調画像データ
    を2値化し、振り分けられた各々の画像データを前記記
    録ヘッドでそれぞれ出力させる制御手段とを備えること
    を特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記記録ヘッドで出力
    させる画像データを、連続する主走査により印刷される
    画像の一部が重複するように出力させることを特徴とす
    る請求項6に記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、前記記録素子を互い
    に所定ドット分ずらして配置した少なくとも2つの記録
    素子列で、濃淡が異なる同系色の記録剤による印刷を行
    うことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、要素色を重ねて印刷
    するカラー記録ヘッドであり、各要素色ごとに記録素子
    を互いに所定ドット分ずらして配置した少なくとも2つ
    の記録素子列で構成されることを特徴とする請求項8に
    記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記振り分け手段は、濃度が高い記録
    剤で印刷する画像と、濃度が低い記録剤で印刷する画像
    とが、それぞれ元の画像の階調より少ない階調数で表わ
    される画像となるよう濃度を振り分けることを特徴とす
    る請求項6に記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドを印刷媒体上で主走査して
    記録ヘッド幅の画像を印刷記録し、当該動作を前記印刷
    媒体を前記主走査と異なる方向に副走査しつつ画像を印
    刷する印刷装置の制御方法であって、 記録素子を並列に配置した記録素子列を、記録素子を互
    いに所定ドット分ずらして配置した少なくとも2つの記
    録ヘッドのそれぞれに、1つの階調画像データを、所定
    の割合で振り分ける振り分け工程と、 前記振り分け工程により振り分けられた階調画像データ
    を2値化し、振り分けられた各々の画像データを前記記
    録ヘッドでそれぞれ出力させる制御工程とを備えること
    を特徴とする印刷装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記制御工程は、前記記録ヘッドで出
    力させる画像データを、連続する主走査により印刷され
    る画像の一部が重複するように出力させることを特徴と
    する請求項11に記載の印刷装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、前記記録素子を互
    いに所定ドット分ずらして配置した少なくとも2つの記
    録素子列で、濃淡が異なる同系色の記録剤による印刷を
    行うことを特徴とする請求項11に記載の印刷装置の制
    御方法。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、要素色を重ねて印
    刷するカラー記録ヘッドであり、各要素色ごとに記録素
    子を互いに所定ドット分ずらして配置した少なくとも2
    つの記録素子列で構成されることを特徴とする請求項1
    3に記載の印刷装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記振り分け工程は、濃度が高い記録
    剤で印刷する画像と、濃度が低い記録剤で印刷する画像
    とが、それぞれ元の画像の階調より少ない階調数で表わ
    される画像となるよう濃度を振り分けることを特徴とす
    る請求項11に記載の印刷装置の制御方法。
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