JPH11108455A - 熱交換器及びこれを用いた複合給湯機 - Google Patents

熱交換器及びこれを用いた複合給湯機

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JPH11108455A
JPH11108455A JP27094697A JP27094697A JPH11108455A JP H11108455 A JPH11108455 A JP H11108455A JP 27094697 A JP27094697 A JP 27094697A JP 27094697 A JP27094697 A JP 27094697A JP H11108455 A JPH11108455 A JP H11108455A
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JP
Japan
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fluid circuits
pair
brazing material
heat exchanger
heat transfer
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JP27094697A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Nishiyama
吉継 西山
Hideo Tomita
英夫 富田
Masamitsu Kondo
正満 近藤
Hiroaki Yonekubo
寛明 米久保
Shigeki Uno
茂岐 宇野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/0066Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids
    • F28D7/0083Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids with units having particular arrangement relative to a supplementary heat exchange medium, e.g. with interleaved units or with adjacent units arranged in common flow of supplementary heat exchange medium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/0066Multi-circuit heat-exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat-exchangers for more than two fluids

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一缶体に二種類の流体回路を上下一対にして
構成する熱交換器において、使用しない機能の方の流体
回路内で滞留している流体が沸騰し、流路内にスケール
が発生したり、装置の寿命が低下するのを防止する。 【解決手段】 上下一対の流体回路で構成される熱交換
器において、上下一対の流体回路8、9同士のロウ材1
0を介して接合している領域bを、上下一対の流体回路
同士の間隙aよりも大きくして、両流体回路同士がロウ
材を介して接合している領域を増加させた。この構成に
より、両流体回路の接触領域を通じての伝熱量は増加す
るから、二つの機能のうち一機能のみを使っている状態
で燃焼量が増大しても、使用しない機能の流体の沸騰を
防止することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼を利用して流
体を加熱する熱交換器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一つの燃焼部によって二種類の流
体を同時に加熱できる熱交換器は、給湯と風呂の運転が
出来る給湯風呂装置や、給湯と暖房が出来る給湯暖房装
置などの複合給湯機に採用されている。この従来の熱交
換器を給湯暖房装置に用いたときの模式図を図8、図9
に示す。
【0003】図8、図9の給湯暖房装置は、燃焼部1、
缶体2と、給湯水回路3と暖房温水回路4を上下一対と
して、千鳥状に2段配して構成している。伝熱フィン5
は、給湯水回路3と、暖房温水回路4が貫通している。
給湯水回路3と暖房温水回路4、給湯水回路3、ない
し、暖房温水回路4と伝熱フィン5は、ロウ材6を介し
て接合される。上下一対の給湯・暖房用回路4と5の接
合や、これらの回路と伝熱フィン5の接合を良好に行う
ために、伝熱フィン5に棒状ロウ材の介在穴7を数カ所
設けている。
【0004】図8の構成において、例えば給湯は行わず
に暖房運転のみを行った場合、暖房温水回路4を流れる
暖房温水は、燃焼部1によって所定の温度まで加熱され
る。しかし、同時に給湯水回路3に滞留している給湯水
も加熱される。燃焼部1からの加熱量が多いときは、給
湯水回路3に滞留している給湯水は沸騰し、給湯水回路
3にスケールを発生させるばかりでなく、熱交換器の寿
命も低下させる。
【0005】このような一缶体で二つの機能を持つ熱交
換器において、使用しない機能の流体の温度上昇を抑制
し、沸騰を防止するための技術として以下の方法が考案
されている。例えば、特開平2−247454号公報に
記載されているように、上下一対の流体回路3と4を接
触させて、使用しない機能の流体回路が受ける熱を、使
用している流体に接触面を通じて放熱し、使用しない方
の流体温度の上昇を抑制している。
【0006】また、特開平8−61776号公報に記載
されているように、流体回路内に滞留している流体温度
の昇温を検知して、燃焼部1の出力を低下させるという
制御も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の熱交換器の構成では、二つの機能のうち一機能のみ
を使っている状態で、所定の燃焼量を超えると、上下一
対の両回路3、4間の接触面を通じての伝熱量が不十分
となり、使用しない機能の流体温度は上昇し、沸騰に至
ることもあった。そのため、装置の耐久性と安全性、さ
らには性能面に課題を与えていた。
【0008】また、温度上昇を抑制するために、燃焼部
1の出力を抑えるといった制御を導入していたため、本
来の性能を十分に発揮できない場合も生じていた。
【0009】さらに、上下一対の回路3と4の接合と、
両回路3、4と伝熱フィン5の接合を良好に行うために
設けた伝熱フィン5のロウ材介在穴7が、伝熱フィン5
の効率を低下させるばかりでなく、耐久性の低下も招い
ていた。また、この種の接合方法では、溶融したロウ材
のすべてが効率よく流動しておらず、流体回路の接合不
良が生じていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、燃焼部によって加熱される2つの異なる流
体回路を上下一対にして、伝熱フィンを貫通させた熱交
換器であって、前記上下一対の流体回路同士のロウ材を
介して接合している接合領域が、前記上下一対の流体回
路同士の間隙よりも大きいことを特徴とする熱交換器で
ある。
【0011】上記発明によれば、一缶体で二つの機能を
備えた熱交換器において、一機能のみを使用したとき
に、使用しない機能の方の流体の沸騰を抑制することが
出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、燃焼部によって加熱さ
れる2つの異なる流体回路を上下一対にして、伝熱フィ
ンを貫通させた熱交換器であって、前記上下一対の流体
回路同士のロウ材を介して接合している接合領域が、前
記上下一対の流体回路同士の間隙よりも大きいことを特
徴とする熱交換器である。
【0013】また、流体回路同士の間隙は、ロウ材が毛
細管現象にて入り込む寸法とするとともに、接合領域の
幅は上記流体回路同士の間隙よりも大きくした請求項1
記載の熱交換器である。
【0014】また、流体回路は断面円形状に形成されて
いて、かつ接合領域は、上下一対の流体回路同士の間隙
よりも大きくなるように加工した請求項1または2記載
の熱交換器である。
【0015】また、接合領域は、その一部が相手側に接
触する構成とした請求項1ないし3のいずれか1項記載
の熱交換器である。
【0016】また、上下一対の流体回路の間隙、また
は、前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの間隙
に薄膜状のロウ材を介在させ、前記薄膜状のロウ材を溶
融させることによって、前記上下一対の流体回路同士の
接合と、前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの
接合を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
か1項記載の熱交換器である。
【0017】また、伝熱フィンに棒状のロウ材を介在さ
せるための小穴を設け、前記小穴に介在させた棒状のロ
ウ材と、前記薄膜状のロウ材を溶融させることによっ
て、前記上下一対の流体回路同士の接合と、前記上下一
対の流体回路と前記伝熱フィンとの接合を行うことを特
徴とする請求項5記載の熱交換器である。
【0018】また、燃焼部によって加熱される2つの異
なる流体回路を上下一対にして、伝熱フィンを貫通させ
た熱交換器であって、前記上下一対の流体回路の間隙、
または、前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの
間隙に薄膜状のロウ材を介在させ、前記薄膜状のロウ材
を溶融させることによって、前記上下一対の流体回路同
士の接合と、前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィン
との接合を行うことを特徴とする熱交換器である。
【0019】また、熱交換器と、この熱交換器を加熱す
る燃焼部とを備え、前記熱交換器は2つの異なる流体回
路を前記燃焼部からの燃焼ガスの流れに沿う如く一対に
して伝熱フィンを貫通させることにより構成するととも
に、前記一対の流体回路同士のロウ材を介して接合して
いる接合領域を、前記一対の流体回路同士の間隙よりも
大きくした複合給湯機である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0021】(実施例1)図1は本発明による第1の実
施例であり、例えば本発明の熱交換器を給湯暖房装置に
組み込んだ構成を模式的に示したものである。本実施例
の給湯暖房装置は、流体回路である給湯水回路8と、も
う一つの流体回路である暖房温水回路9を、燃焼ガスの
流れに沿う如く、すなわち本実施例では上下一対として
伝熱フィン10を貫通した構成となっている。本発明
は、図8、図9の従来の構成のうち、流体回路3、4
と、伝熱フィン5を流体回路8、9と、伝熱フィン10
に変更している点が異なり、他の燃焼部1、缶体2は同
様のもので形成される。
【0022】図1の上下一対の給湯水回路8と暖房温水
回路9の間隙には、溶融したロウ材10が流入し、ロウ
材10を介して両流体回路同士が接合されている。さら
に、図9の従来の構成と比較して、両流体回路同士の間
隙がa以下の領域であるbが増加するように、例えば図
示のように断面形状を略山形形状に変形させている。
【0023】流体回路8と9の間隙aは、溶融したロウ
材10が毛細管現象によって最も良好に流動する値に設
定される。また、両流体回路同士の間隙がa以下の領域
bが大きくなるように断面形状を変形させると、両流体
回路のロウ材10を介して接合している領域が増えるこ
とになる。
【0024】前述したように、図8、図9のような従来
の構成での課題は、二つの機能のうち一機能のみを使っ
ている状態で、所定の燃焼量を超えると、上下一対の両
流体回路間の接触領域を通じての伝熱量が不十分とな
り、使用しない機能の流体が沸騰することである。この
課題を解決する手段として、両流体回路間のロウ材を介
した接触領域を通じての伝熱量を増加させることが考え
られる。
【0025】しかるに、本発明の構成によれば、両流体
回路8、9間のロウ材を介して接触している領域は図9
の構成に対して大きくなるように断面形状を例えば略山
形形状に加工しているから、両流体回路8、9間の伝熱
量が増加することは明らかである。
【0026】ロウ材10が毛細管現象によって最も効率
よく流動する間隙aの値は、約1/1000〜1/10
mmの範囲であることが実験によって確かめられた。
【0027】また、沸騰を防止するための必要な伝熱量
から求まる接触領域bの長さは、燃焼部1の出力に比例
し、給湯水回路8、または、暖房温水回路9を流れる流
体流量に反比例する。燃焼部1の出力が約1,000〜
60,000kcal/hの範囲で、沸騰を抑制するた
めに必要な接触領域bの長さは、流体回路の直径をDと
すると、0.2<b/D<1.0に相当する値であるこ
とが理論計算により分かった。
【0028】従って、本発明における両回路間の間隙a
は約1/1000〜1/10mmの範囲とし、沸騰を抑制
するために必要な接触領域bの長さは、流体回路の直径
をDとすると、0.2<b/D<1.0に相当する値と
するのがよい。
【0029】また、図2のような構成でも同様の効果が
期待される。図2では、上下一対の流体回路12、13
のうち、給湯水回路側の流体回路12を円形状にくぼみ
加工しており、片側の流体回路の加工のみでよいので図
1に比較して低コストで伝熱量の増加が実現される。
【0030】従って、図1、または、図2の構成で、例
えば給湯は行わずに暖房運転を行った場合、燃焼部1か
ら同時に給湯水回路8に加熱される熱量は従来例と同じ
であるが、給湯水回路8と暖房温水回路9とのロウ材1
0を介して接触する領域は大きいから、昇温した給湯水
が、両流体回路8、9の接触領域を通じて暖房温水に放
熱される量は従来の構成より増えることとなる。従っ
て、給湯水の昇温は抑制され、燃焼量が増加しても流体
が沸騰することはなくなる。
【0031】従って、二つの機能のうち一機能のみを使
っている状態で、滞留している流体の昇温は抑制され、
流体回路のスケール発生防止と熱交換器の延命化を図る
ことが出来る。また、滞留している流体の温度上昇に伴
って、燃焼部1の出力を制限する必要もなく、装置の性
能が十分に発揮でき、ユーザーに与えていた不快感は解
消される。
【0032】さらに、図1、図2のような流体回路の構
成にしたことによって、以下のような本発明の効果が得
られる。従来の構成に比較して、上下一対の流体回路の
高さが低くなるため、缶体2のコンパクト化が実現され
る。缶体2がコンパクトになれば、燃焼ガスの排気抵抗
が低減されるため、燃焼部1のコンパクト化も可能とな
る。また、両流体回路8、9間の伝熱量の増加に伴い、
流体回路に接する伝熱フィンの高温部が減るため、伝熱
フィンの酸化が抑制される。したがって、伝熱フィンの
耐久性と信頼性が向上する。
【0033】また、上下一対の流体回路はロウ材10を
介して接触しているため、どちらか一方の流体回路が熱
膨張しても、ロウ材が他方に流体回路に伝わる応力を緩
和する。従って、過度の熱応力が加わる運転条件でも柔
軟に流体回路が変形するため、缶体2の割れが防止でき
ると共に、耐久性も向上する。
【0034】なお、図1、図2において、上下一対の流
体回路の断面形状は一例であって、この形状の限りでは
なく、例えば、両流体回路面が平行平面形状であった
り、数点の突起状の加工面を有していても、両回路間の
間隙aが約1/1000〜1/10mmの範囲である接触
領域bの長さが、0.2<b/D<1.0に相当するす
れば、同様の効果が発揮できる。
【0035】図1、図2の流体回路の断面形状の変形
は、本実施例では円形管をプレスによって加圧加工して
製造した。この他にも、引き抜き加工管や押し出し加工
管でも図1、2に示すような断面形状の流体回路は作製
可能である。
【0036】図1、図2の構成において、上下一対の流
体回路の下部を給湯水回路、上部を暖房温水回路として
いるが、上部を給湯水回路、下部を暖房温水回路として
も同様の効果が得られる。
【0037】また、本実施例では、本発明を給湯暖房装
置に適用した例で説明したが、給湯風呂装置、暖房風呂
装置にも適用できる。
【0038】(実施例2)図3は本発明による第2の実
施例であり、本発明の構成を模式的に示したものであ
る。本発明の目的と効果は、実施例1で示したものと同
じであり、構成における本実施例と実施例1との違い
は、断面形状を略山形形状に変形した上下一対の流体回
路の一部が、相手側の流体回路に接していることであ
る。本発明は、図8、図9の従来の構成のうち、流体回
路3、4と、伝熱フィン5を断面形状を変形させた流体
回路16、17と、伝熱フィン19に変更している点が
異なり、他の燃焼部1、缶体2は同様のもので形成され
る。
【0039】図3の構成において、図1の両流体回路1
6、17間のロウ材18を介しての接触領域bは、流体
回路の加工形状が同じであれば、ほぼ同一となる。図3
の上下一対の流体回路16と17はその一部が接してい
るから、図1の流体回路の構成に対して、両流体回路間
に介在するロウ材18の厚さは薄くなる。さらに、接触
点におけるロウ材は存在しない。一般的に、流体回路の
素材に対してロウ材の熱伝導率は低く、両流体回路1
6、17間の伝熱抵抗を考えた場合、介在するロウ材1
8は薄膜化される方が好ましく、できればロウ材18を
介さず直接接触した方が両流体回路16、17間の伝熱
は促進される。従って、図3の構成によると、両流体回
路16、17間の接触領域は同じでありながら、実施例
1の構成よりもさらにの伝熱量が増加し、使用しない方
の流体の昇温を抑制する効果が大きくなる。
【0040】本発明における両回路間の間隙aは、実施
例1と同じく約1/1000〜1/10mmの範囲が最適
で、沸騰を抑制するために必要な接触領域bの長さは、
流体回路の直径をDとすると、0.2<b/D<1.0
に相当する値とする。
【0041】更に、両流体回路16、17間の伝熱抵抗
を減らして伝熱量を増加させる方法として、ロウ材18
を介在させずに上下一対の流体回路16と17が密着す
るように断面形状を変形させれば、伝熱抵抗は最小とな
る。しかし、両流体回路を密着させるためには、断面形
状が高度の加工精度を要求する。仮に密着できても、流
体回路16、17間の接触面に油分や空気層などの異成
分が混入する恐れがあり、これらの成分は熱伝導率が極
めて低く、密着させるための加工が逆効果となる可能性
がある。図3の様な構成とすると、接触点の両側には開
口部が存在し、ロウ材18が流動して熱伝導率が極めて
低い空気層などを排出するので、領域bを大きくした効
果を損なうことはない。従って、図3の構成が両流体回
路16、17間の伝熱促進の方法としては、最良のもの
となる。
【0042】従って、二つの機能のうち一機能のみを使
っている状態で、滞留している流体の昇温は抑制された
ため、流体回路のスケール発生防止と熱交換器の延命化
を図ることが出来る。また、滞留している流体の温度上
昇に伴って、燃焼部1の出力を制限する必要もなく、装
置の性能が十分に発揮でき、ユーザーに与えていた不快
感は解消される。
【0043】さらに、図3のような流体回路の構成にし
たことによって、以下のような本発明の効果が得られ
る。従来の構成に比較して、上下一対の流体回路の高さ
が低くなるため、缶体2のコンパクト化が実現される。
缶体2がコンパクトになれば、燃焼ガスの排気抵抗が低
減されるため、燃焼部1のコンパクト化も可能となる。
また、両流体回路間の伝熱量の増加に伴い、流体回路に
接する伝熱フィンの高温部が減るため、伝熱フィンの酸
化が抑制される。したがって、伝熱フィンの耐久性と信
頼性が向上する。
【0044】また、上下一対の流体回路はロウ材18を
介して接触しているため、どちらか一方の流体回路が熱
膨張しても、ロウ材が他方に流体回路に伝わる応力を緩
和する。従って、過度の熱応力が加わる運転条件でも柔
軟に流体回路が変形するため、缶体2の割れが防止でき
ると共に、耐久性も向上する。
【0045】なお、図3において、上下一対の流体回路
16と17の略山形形状の断面形状は一例であって、こ
の形状の限りではなく、例えば、2点以上で接するよう
に、少なくともどちらか一方の流体回路の断面形状を略
山形形状や突起形状に変形させても、両回路間の間隙a
が約1/1000〜1/10mmの範囲である接触領域b
の長さが、0.2<b/D<1.0に相当すれば、本実
施例の効果は実現される。
【0046】図3の流体回路の断面形状の変形は、本実
施例では円形管をプレスによって加圧加工して製造し
た。この他にも、引き抜き加工管や押し出し加工管で
も、図3に示すような断面形状の流体回路は作製可能で
ある。
【0047】図3の構成において、上下一対の流体回路
の下部を給湯水回路、上部を暖房温水回路としている
が、上部を給湯水回路、下部を暖房温水回路としても同
様の効果が得られる。
【0048】また、本実施例では、本発明を給湯暖房装
置に適用した例で説明したが、給湯風呂装置、暖房風呂
装置にも適用できる。
【0049】(実施例3)図4、図5、図6は本発明に
よる第3の実施例であり、例えば本発明の熱交換器を給
湯暖房装置に組み込んだ構成を模式的に示したものであ
る。本実施例の給湯暖房装置は、流体回路である給湯水
回路20と、もう一つの流体回路である暖房温水回路2
1を上下一対として、伝熱フィン22を貫通した構成と
なっている。また、薄膜状ロウ材22を、流体回路20
と21、流体回路20、または、21と伝熱フィン23
の間隙に介在させている。流体回路同士の接合と、流体
回路と伝熱フィンの接合は、この薄膜状ロウ材22を溶
融、凝固させて行う。本発明の構成において、図9の従
来の構成で設けていたロウ材介在穴7は無く、さらに、
流体回路20、21は、実施例1と実施例2で記述した
断面形状と同様の略山形形状に変形させている。
【0050】本発明は、実施例1と実施例2と同様に、
両流体回路20、21間のロウ材22を介して接触して
いる領域を大きくして、両流体回路間の伝熱量を増加さ
せることに加え、従来の熱交換器で使われていた棒状の
ロウ材の代わりに、薄膜状ロウ材22を使うことによっ
て、流体回路20と21の接合と、流体回路20、21
と伝熱フィン23の接合性を向上させ、伝熱フィン23
の低コスト化、高効率化、そして、耐久性の向上を実現
するものである。薄膜状のロウ材22を介在させる方法
として、薄膜シート状のロウ材を流体回路20と21、
流体回路20、または、21と伝熱フィン23の間隙に
挿入させることや、流体回路20と21にメッキ処理を
行うことや、パウダー状のロウ材を噴霧するなどが挙げ
られる。
【0051】図4、図5のように薄膜状ロウ材22を配
した構成で、薄膜状ロウ材22の融点まで加温すると、
薄膜状ロウ材22は溶融する。溶融した薄膜状ロウ材2
2は、ロウ材の流動性と表面張力を利用して、上下一対
の流体回路20と22の間隙と、流体回路20、21と
伝熱フィン23の間隙を埋め尽くす。その後、流体回路
間と伝熱フィン23の間隙を埋め尽くしたロウ材22は
凝固して、接合を完了する。
【0052】以上のような薄膜状ロウ材22の作用によ
り、効果的に上下一対の流体回路20、21間の接合
と、流体回路20、21と伝熱フィン23の接合を行う
ことが出来る。従って、従来の方法の課題であった、ロ
ウ材介在穴7の設置による伝熱フィン5の効率と耐久性
の低下、棒状ロウ材の流動不良による、流体回路と伝熱
フィンとの接合不良などが解決される。また、伝熱フィ
ンにロウ材の介在穴加工が不要となるから、低コスト化
を図ることが出来る。
【0053】さらに、実施例1と実施例2と同様に、両
流体回路20、21間のロウ材22を介して接触してい
る領域を大きくしているので、二つの機能のうち一機能
のみを使っている状態で、滞留している流体の昇温は抑
制され、流体回路のスケール発生防止と熱交換器の延命
化を図ることが出来る。また、滞留している流体の温度
上昇に伴って、燃焼部1の出力を制限する必要もなく、
装置の性能が十分に発揮でき、ユーザーに与えていた不
快感は解消される。
【0054】本発明における両回路間の間隙aは、実施
例1、実施例2と同じく約1/1000〜1/10mmの
範囲が最適とし、沸騰を抑制するために必要な接触領域
bの長さは、流体回路の直径をDとすると、0.2<b
/D<1.0に相当する値とした。
【0055】なお、図5において、上下一対の流体回路
20と21の略山形形状の断面形状は一例であって、こ
の形状の限りではなく、例えば、流体回路の断面形状を
2点以上の略山形形状や突起形状を有するように変形さ
せて、ロウ材22を介在させても、両回路間の間隙aが
約1/1000〜1/10mmの範囲である接触領域bの
長さが、0.2<b/D<1.0に相当すれば、本実施
例の効果は実現される。
【0056】図5の流体回路の断面形状の変形は、本実
施例では円形管をプレスによって加圧加工して製造し
た。この他にも、引き抜き加工管や押し出し加工管で
も、図5に示すような断面形状の流体回路は作製可能で
ある。
【0057】図6に示す流体回路24、25の断面形状
は、円形状管のままで加工していないが、図示するよう
に薄膜状ロウ材26を介在させることによって、従来の
棒状ロウ材を用いた接合より、流体回路24、25と伝
熱フィン27の接合性は向上する。
【0058】図4、図5、図6の構成において、上下一
対の流体回路の下部を給湯水回路、上部を暖房温水回路
としているが、上部を給湯水回路、下部を暖房温水回路
としても同様の効果が得られる。
【0059】また、本実施例では、本発明を給湯暖房装
置に適用した例で説明したが、給湯風呂装置、暖房風呂
装置にも適用できる。
【0060】(実施例4)図7は本発明による第4の実
施例であり、例えば本発明の熱交換器を給湯暖房装置に
組み込んだ構成を模式的に示したものである。本実施例
の給湯暖房装置は、流体回路である給湯水回路20と、
もう一つの流体回路である暖房温水回路21を上下一対
として、伝熱フィン31を貫通した構成となっている。
薄膜状ロウ材28を、流体回路20と21の間隙に介在
させ、棒状ロウ材29とロウ材介在穴30を伝熱フィン
31の上部に設けている。流体回路同士の接合は、薄膜
状ロウ材28を溶融させ、流体回路と伝熱フィンの接合
は、棒状ロウ材29を溶融させて行う。さらに、流体回
路20、21は、実施例1と実施例2で記述した断面形
状と同様の略山形形状に変形させている。
【0061】本発明は、実施例1と実施例2と同様に、
両流体回路20、21間のロウ材22を介して接触して
いる領域を大きくして、両流体回路間の伝熱量が増加さ
せることに加え、薄膜状ロウ材を使うことによって、流
体回路同士の接合性を向上させ、伝熱フィンの低コスト
化、高効率化、そして耐久性の向上を実現するものであ
る。
【0062】薄膜状ロウ材28を使う目的は、実施例3
で示した内容と同じであるが、薄膜状ロウ材を接合不良
が発生しやすい所に局部的に配することによって、接合
不良問題を解決しようとするものである。
【0063】図7、図1などに示している上下一対の流
体回路で構成する熱交換器において、作製上最も課題と
なるのは、両流体回路同士の接合である。従来は、図9
に示すようにロウ材介在穴7を流体回路上部や側部に数
個設け、ロウ材の量を過剰にして接合を行っていた。図
7のように、両流体回路20と21の間隙に薄膜状ロウ
材28を置くことで、流体回路20と21の接合を確実
に行うことが出来る。伝熱フィン31と流体回路20、
21の接合は、棒状ロウ材29を溶融させることによっ
て、良好に接合できる。
【0064】以上のような薄膜状ロウ材28の作用によ
り、効果的に上下一対の流体回路20と21の接合を行
うことが出来る。従って、従来の作製方法の課題であっ
た棒状ロウ材の流動不良による流体回路の接合不良が解
決される。また、伝熱フィンにロウ材の介在穴加工が減
るため、低コスト化を図ることが出来る。
【0065】さらに、実施例1と実施例2と同様に、両
流体回路20、21間のロウ材22を介して接触してい
る領域を大きくしているので、二つの機能のうち一機能
のみを使っている状態で、滞留している流体の昇温は抑
制され、流体回路のスケール発生防止と熱交換器の延命
化を図ることが出来る。また、滞留している流体の温度
上昇に伴って、燃焼部1の出力を制限する必要もなく、
装置の性能が十分に発揮でき、ユーザーに与えていた不
快感は解消される。
【0066】なお、図7において、上下一対の流体回路
の断面形状は一例であって、この形状の限りではなく、
例えば、流体回路の断面形状を2点以上の略山形形状や
突起形状を有するように変形させて、ロウ材28を介在
させても、両回路間の間隙aが約1/1000〜1/1
0mmの範囲である接触領域bの長さが、0.2<b/D
<1.0に相当すれば、本実施例の効果は実現される。
【0067】また、薄膜状ロウ材28を配する位置は、
両流体回路20、21の間隙のみにとらわれず、接合不
良の発生しやすい部位にも配置し、棒状ロウ材29と共
用することで、ロウ材による流体回路等の接合の信頼性
が向上する。
【0068】図7の構成において、棒状のロウ材介在穴
29を上下一対の流体回路の上部に設けたが、この場所
以外に設置しても同様の効果を発揮できる。さらに、上
下一対の流体回路の下部を給湯水回路、上部を暖房温水
回路としているが、上部を給湯水回路、下部を暖房温水
回路としても同様の効果が得られる。
【0069】また、本実施例では、本発明を給湯暖房装
置に適用した例で説明したが、給湯風呂装置、暖房風呂
装置にも適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明のような構成の熱
交換器において、次のような効果が得られる。
【0071】(1)2つの異なる流体回路を上下一対に
して、伝熱フィンを貫通させた熱交換器であって、上下
一対の流体回路同士のロウ材を介して接合している接合
領域が、上下一対の流体回路同士の間隙よりも大きいこ
とを特徴とする熱交換器である。
【0072】この構成により、二つの機能のうち一機能
のみを使っている状態で燃焼量が増大しても、使用しな
い機能の流体の沸騰を防止することが出来る。
【0073】この効果により、スケールの発生防止と熱
交換器の延命化が実現されるとともに、装置の持つ性能
が十分に発揮され、ユーザーに与えていた不快感は解消
される。さらに、缶体と燃焼部のコンパクト化が実現さ
れ、伝熱フィンの酸化が抑制されることで、伝熱フィン
の耐久性と信頼性が向上する。また、熱交換器に過度の
熱応力が加わる運転条件でも柔軟に流体回路が変形する
ため、缶体の割れが防止できると共に、耐久性も向上す
る。
【0074】(2)2つの異なる流体回路を上下一対に
して、伝熱フィンを貫通させた熱交換器であって、上下
一対の流体回路同士のロウ材を介して接合している接合
領域が、上下一対の流体回路同士の間隙よりも大きいこ
とを特徴とする熱交換器であり、接合領域は、その一部
が相手側に接触する構成である。
【0075】この構成により、二つの機能のうち一機能
のみを使っている状態で燃焼量が増大しても、使用しな
い機能の流体の沸騰をさらに効率よく防止することが出
来る。
【0076】この効果により、スケールの発生防止と熱
交換器の延命化が実現され、高効率で信頼性の高い装置
が提供できる。また、装置の持つ性能が十分に発揮さ
れ、ユーザーに与えていた不快感は解消される。さらに
加えて、缶体と燃焼部のコンパクト化が実現され、伝熱
フィンの酸化が抑制されることで、伝熱フィンの耐久性
と信頼性が向上する。また、熱交換器に過度の熱応力が
加わる運転条件でも柔軟に流体回路が変形するため、缶
体の割れが防止できると共に、耐久性も向上する。
【0077】(3)2つの異なる流体回路を上下一対に
して、伝熱フィンを貫通させた熱交換器であって、上下
一対の流体回路同士のロウ材を介して接合している接合
領域が、上下一対の流体回路同士の間隙よりも大きいこ
とを特徴とする熱交換器であり、両流体回路の間隙と、
上下一対の流体回路と伝熱フィンとの間隙に薄膜状のロ
ウ材を介在させ、溶融させることによって、上下一対の
流体回路同士の接合と、上下一対の流体回路と伝熱フィ
ンとの接合を行う熱交換器である。
【0078】この構成により、二つの機能のうち一機能
のみを使っている状態で燃焼量が増大しても、使用しな
い機能の流体の沸騰を防止することが出来る。
【0079】この効果により、スケールの発生防止と熱
交換器の延命化が実現され、高効率で信頼性の高い装置
が提供できる。また、装置の持つ性能が十分に発揮さ
れ、ユーザーに与えていた不快感は解消される。
【0080】さらに、効果的に上下一対の流体回路間の
接合と、流体回路と伝熱フィンの接合が行うことが出来
る。従って、ロウ材介在穴の設置による伝熱フィンの効
率と耐久性の低下や、棒状ロウ材の流動不良による流体
回路と伝熱フィンとの接合不良などの問題が解決され
る。従って、高効率で信頼性の高い装置が提供できる。
また、伝熱フィンにロウ材の介在穴加工が不要となるか
ら、低コスト化を図ることが出来る。
【0081】(4)2つの異なる流体回路を上下一対に
して、伝熱フィンを貫通させた熱交換器であって、上下
一対の流体回路同士のロウ材を介して接合している接合
領域が、上下一対の流体回路同士の間隙よりも大きいこ
とを特徴とする熱交換器であり、上下一対の流体回路の
間隙に薄膜状のロウ材と、上下一対の流体回路の周囲に
棒状のロウ材を介在させ、これらのロウ材を溶融させる
ことによって、上下一対の流体回路同士の接合を行う熱
交換器である。
【0082】この構成により、二つの機能のうち一機能
のみを使っている状態で燃焼量が増大しても、使用しな
い機能の流体の沸騰を防止することが出来る。
【0083】この効果により、スケールの発生防止と熱
交換器の延命化が実現され、高効率で信頼性の高い装置
が提供できる。また、装置の持つ性能が十分に発揮さ
れ、ユーザーに与えていた不快感は解消される。
【0084】さらに、効果的に上下一対の流体回路間の
接合を行うことが出来る。従って、多数のロウ材介在穴
の設置による伝熱フィンの効率と耐久性の低下や、棒状
ロウ材の流動不良による接合不良などの問題が解決され
る。従って、高効率で信頼性の高い装置が提供できる。
【0085】(5)上下一対の流体回路の間隙と、上下
一対の流体回路と伝熱フィンとの間隙に薄膜状のロウ材
を介在させ、溶融させることによって、上下一対の流体
回路同士の接合と、上下一対の流体回路と伝熱フィンと
の接合を行う熱交換器である。
【0086】この構成によって、効果的に上下一対の流
体回路間の接合と、流体回路と伝熱フィンの接合が行う
ことが出来る。従って、ロウ材介在穴の設置による伝熱
フィンの効率と耐久性の低下や、棒状ロウ材の流動不良
による流体回路と伝熱フィンとの接合不良などの問題が
解決される。従って、高効率で信頼性の高い装置が提供
できる。また、伝熱フィンにロウ材の介在穴加工が不要
となるから、低コスト化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成図
【図2】同実施例1の他の例を示す構成図
【図3】本発明の実施例2の構成図
【図4】本発明の実施例3の構成を示す斜視図
【図5】同実施例3の構成図
【図6】同実施例3の他の例を示す構成図
【図7】本発明の実施例4の構成図
【図8】従来の熱交換器の斜視図
【図9】従来の熱交換器の構成図
【符号の説明】
1 燃焼部 2 缶体 3、8、12、16、20、24 給湯水回路 4、9、13、17、21、25 暖房温水回路 5、11、15、19、23、27、31 伝熱フィン 6、10、14、18、22 ロウ材 7、30 棒状ロウ材介在穴 26、28 薄膜状ロウ材 29 棒状ロウ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米久保 寛明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宇野 茂岐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼部によって加熱される2つの異なる流
    体回路を上下一対にして伝熱フィンを貫通させた熱交換
    器であって、前記上下一対の流体回路同士のロウ材を介
    して接合している接合領域が、前記上下一対の流体回路
    同士の間隙よりも大きいことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】流体回路同士の間隙は、ロウ材が毛細管現
    象にて入り込む寸法とするとともに、接合領域の幅は上
    記流体回路同士の間隙よりも大きくした請求項1記載の
    熱交換器。
  3. 【請求項3】流体回路は断面円形状に形成されていて、
    かつ接合領域は、上下一対の流体回路同士の間隙よりも
    大きくなるように加工した請求項1または2記載の熱交
    換器。
  4. 【請求項4】接合領域は、その一部が相手側に接触する
    構成とした請求項1ないし3のいずれか1項記載の熱交
    換器。
  5. 【請求項5】上下一対の流体回路の間隙、または、前記
    上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの間隙に薄膜状
    のロウ材を介在させ、前記薄膜状のロウ材を溶融させる
    ことによって、前記上下一対の流体回路同士の接合と、
    前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの接合を行
    うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記
    載の熱交換器。
  6. 【請求項6】伝熱フィンに棒状のロウ材を介在させるた
    めの小穴を設け、前記小穴に介在させた棒状のロウ材
    と、前記薄膜状のロウ材を溶融させることによって、前
    記上下一対の流体回路同士の接合と、前記上下一対の流
    体回路と前記伝熱フィンとの接合を行うことを特徴とす
    る請求項5記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】燃焼部によって加熱される2つの異なる流
    体回路を上下一対にして、伝熱フィンを貫通させた熱交
    換器であって、前記上下一対の流体回路の間隙、また
    は、前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの間隙
    に薄膜状のロウ材を介在させ、前記薄膜状のロウ材を溶
    融させることによって、前記上下一対の流体回路同士の
    接合と、前記上下一対の流体回路と前記伝熱フィンとの
    接合を行うことを特徴とする熱交換器。
  8. 【請求項8】熱交換器と、この熱交換器を加熱する燃焼
    部とを備え、前記熱交換器は2つの異なる流体回路を前
    記燃焼部からの燃焼ガスの流れに沿う如く一対にして伝
    熱フィンを貫通させることにより構成するとともに、前
    記一対の流体回路同士のロウ材を介して接合している接
    合領域を、前記一対の流体回路同士の間隙よりも大きく
    した複合給湯機。
JP27094697A 1997-10-03 1997-10-03 熱交換器及びこれを用いた複合給湯機 Pending JPH11108455A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180436A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Sharp Corp 熱交換器,ヒートポンプ式給湯機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009180436A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Sharp Corp 熱交換器,ヒートポンプ式給湯機

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