JPH11108341A - 再生式空気予熱器出口ガスダクトと該ダクトを用いる排ガス処理装置 - Google Patents
再生式空気予熱器出口ガスダクトと該ダクトを用いる排ガス処理装置Info
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- JPH11108341A JPH11108341A JP9271148A JP27114897A JPH11108341A JP H11108341 A JPH11108341 A JP H11108341A JP 9271148 A JP9271148 A JP 9271148A JP 27114897 A JP27114897 A JP 27114897A JP H11108341 A JPH11108341 A JP H11108341A
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Abstract
した運転を可能にするため、集塵器入口の温度差を低減
することを図ったガスダクトを提供すること。 【解決手段】 ガスダクト7に設けられる再生式空気予
熱器8は、空気予熱器8自身が回転するために空気予熱
器8出口部のガスダクト7内ではガス温度が不均一にな
るが、空気予熱器8出口部でのガスダクト7内のガス温
度が不均一な状態のままガス流れを層状に分割して、分
割された各分岐ガスダク12、13に導入する。各分岐
ガスダクト12、13では高温域と低温域の各々の排ガ
スをそれぞれほぼ同じ割合で含む排ガスが導入されるの
で、それぞれの分岐ダクト12、13内に設けられた電
気集塵器14、15はほぼ同一ガス温度の排ガスを処理
することになり、集塵性能もほぼ差異が無くなる。
Description
式空気予熱器に係り、特に再生式空気予熱器の出口ガス
ダクト内の出口ガス温度の温度差を低減する再生式空気
予熱器の出口ダクトと該出口ダクトを設けた排ガス処理
装置に関する。
の燃焼排ガスはボイラ対流部の過熱器2、蒸発器3及び
節炭器4によって熱交換された後、脱硝装置6で脱硝処
理され、ガスダクト7に設けられた再生式空気予熱器8
に流入する。またボイラ燃料燃焼用の空気ダクト9も再
生式空気予熱器8を通り、ボイラに供給される構造にな
っている。ガスダクト7内のボイラ燃焼排ガスは再生式
空気予熱器8でボイラ燃料燃焼用の空気と熱交換した
後、分岐ガスダクト12および分岐ガスダクト13を通
り、それぞれ電気集塵器14、15で集塵処理された
後、脱硫装置17などで浄化処理された後、最終的に煙
突18から大気に放出される。
ガスダクト7と空気ダクト9の部分およびガスダクト7
が分岐する分岐ダクト12、13部分の拡大図を示す
が、ボイラ排ガスは空気予熱器8の出口のガスダクト7
から2系統の分岐ダクト12、13によって分岐される
場合、再生式空気予熱器8の出口ガス温度が平均で設計
予想温度を満足していても温度が不均一であると二台の
電気集塵器14、15のいずれか一方の電気集塵器入口
ガス温度が設計予想値よりも高くなり、集塵性能未達成
ということもある得る。
ントを用いる構造であるため、その内部でのガス温度は
約20〜40℃程度の温度不均一を生じやすく、上記し
たように、二台の電気集塵器14、15のいずれか一方
の電気集塵器の性能低下が生じる。
トが除去されるが、電気集塵器14、15の集塵効率η
は一般に次のDeutsch理論式によって与えられ
る。 A=−(Q/W)×ln(1−η) ここで、η:集塵効率 A:集塵面積 Q:処理ガス量 W:ダスト見掛移動速度 この式に示されるように、集塵効率ηは処理ガス量に大
きく影響を受け、処理ガス量が増加するほど集塵効率は
低下する。すなわち、集塵器14、15の入口ガス温度
が高くなれば集塵効率が低下する。
8は図3の平面概略図に示すように、ガスダクト7と空
気ダクト9を横断する方向に回転する熱交換用の回転エ
レメント8’から構成されていて、ガスダクト7を横断
する過程で回転エレメント8’が高温のボイラ燃焼排ガ
スから得た熱を空気ダクト9を横断する過程で燃焼用空
気の予熱に使用される構成になっている。
予熱器8出口で回転エレメント8’の回転方向によって
ガス温度差が生じる。すなわち、図3に示すようにガス
ダクト7を通過する回転エレメント8’はガスダクト7
の通過初期段階にはボイラ火炉1(図5)からの燃焼排
ガスとの熱交換が十分なされていないので、比較的低温
であるが、ガスダクト7の通過最終段階になると比較的
高温になる。したがって、再生式空気予熱器8通過後の
ガスダクト7内には図2(a)に示すように低温域と高
温域の温度差のあるガス領域が形成される。
ト7内の排ガスは分岐ガスダクト12、13で分岐さ
れ、高温域側の分岐ダクト12内を流れる排ガス流系の
電気集塵器14における集塵効率は低温域側の分岐ダク
ト13内を流れるガス流系の電気集塵器15の集塵効率
より低下する。一般的に空気予熱器8出口のガスダクト
7で20〜40℃程度のガス温度差が生じ、約0.25
〜0.5%の集塵効率低下となる。
術では再生式空気予熱器の構造上、空気予熱器自身では
避けられない出口ガス温度の不均一が生じる。そのガス
温度差に起因して、再生式空気予熱器8の後流側に位置
する電気集塵器14、15の性能へ影響を及ぼす。特
に、ガスタクト7に一台の空気予熱器8を設けて空気予
熱器8設置部の後流側のガスダクト7に分岐ダクト1
2、13を設けて、各分岐ダクト12、13に電気集塵
器14、15をそれぞれ配置するような、一台の空気予
熱器8に対して二台設置する場合には、二台の電気集塵
器14、15間で温度差が生じ、高温域の分岐ダクト1
2内の電気集塵器14の方で集塵性能が未達成となるば
かりか、公害規制基準を達成できないことさえあり得
る。
能を満足させ、その安定した運転を可能にするため、電
気集塵器入口の温度差を低減することを図ったガスダク
トを提供することにある。また、本発明は上記ガスダク
トを備えた排ガス処理装置を提供することである。
器出口のガス温度の不均一を低減するために、再生式空
気予熱器出口の温度差のある高温域ガスと低温域ガスを
各分岐ガスダクトに流入するに際して、それぞれの分岐
ガスダクトに高温域ガスと低温域ガスが共に流入される
ような形状のガスダクトの分岐部とするものである。
される。空気予熱器の出口ガスダクトを分岐させて空気
予熱器からの出口ガスを導く分岐ダクトを複数設けた排
ガスダクトにおいて、前記出口ガスダクトから分岐ダク
トにダクトを分岐させる分岐部分を空気予熱器からの高
温域の出口ガスと低温域の出口ガスとが共に含まれるよ
うな形状とする再生式空気予熱器出口ガスダクトであ
る。
分岐ダクトにダクトを分岐させる分岐部分には、空気予
熱器の出口ガスダクトからの高温部のガス流れと低温部
のガス流れを含むガス流を層状に分割して、分割された
各分岐ダクトに前記分割されたガス流れを誘導する仕切
板を設けた構成などを用いる。上記分岐ダクトは2つ以
上設けることができる。
ダクトの分岐ダクトにそれぞれ電気集塵器を設けた排ガ
ス処理装置も含まれる。
る再生式空気予熱器は空気予熱器自身が回転するために
空気予熱器出口部のガスダクト内ではガス温度が不均一
になる。しかし、本発明では、空気予熱器出口部でのガ
スダクト内のガス温度が不均一な状態のまま例えばガス
流れを層状に分割して、分割された各分岐ガスダクトに
導入する。各分岐ガスダクトでは高温域と低温域の各々
の排ガスをそれぞれほぼ同じ割合で含む排ガスが導入さ
れるので、それぞれの分岐ダクト内に設けられた電気集
塵器はほぼ同一ガス温度の排ガスを処理することにな
り、集塵性能もほぼ差異が無くなり、従来技術の項で述
べたような各分岐ダクト内の電気集塵器間で温度差が生
じることも無く、一方の電気集塵器の集塵性能が未達成
となるおそれもない。
に説明する。本発明の実施の形態のガスダクトは図5に
示すボイラ排ガスの処理装置に適用されるものである。
での燃料の燃焼排ガスはガスダクト7に設けられた一台
の再生式空気予熱器8に流入し、該空気予熱器8を出た
排ガスは分岐ダクト12、13にそれぞれ設置された電
気集塵器14、15により集塵処理されるものである。
イラ排ガスの流路となるガスダスト7とボイラ火炉1の
燃料燃焼用空気の供給路である空気ダクト9との間を回
転する回転エレメント8’を有するものである。再生式
空気予熱器8でボイラ燃料燃焼用の空気と熱交換した後
のボイラ排ガスは図2に示すように約130℃〜150
℃程度のガス温度となり、ボイラ排ガスの分岐ダクト1
2、13によってそれぞれ電気集塵器14、15に導か
れて排ガス中のダストを除去した後、最終的に煙突18
から大気に放出される。
煙突18から放出されるダスト量が決定され、電気集塵
器14、15での集塵性能が低下すると、多量のダスト
が大気に放出されることになるが、電気集塵器14、1
5の集塵性能は従来の技術の項で述べたようにガスの体
積流量を左右する入口ガス温度に影響され、ガス温度が
高くなるほど集塵効率は低下する。
を用いる構造であるため、その内部でのガス温度は約2
0〜40℃程度の温度不均一を生じやすく、上記したよ
うに、二台の電気集塵器14、15のいずれか一方の電
気集塵器の性能低下が生じる。そこで図1に示すように
再生式空気予熱器8の出口の高温域と低温域の各々の排
ガスをそれぞれほぼ同じ割合で含む排ガスを分岐ダクト
12および分岐ダクト13にそれぞれ導くようにすれ
ば、二台の電気集塵器14、15の入口ガス温度差は1
〜2℃まで低減できる。
空気予熱器8内の回転エレメント8’の回転方向により
空気予熱器8出口においてガス温度差が生じる(図3参
照)が、そのガス温度差は従来技術の図4のようなダク
ト形状の場合には図2(a)のように2系統間の分岐ダ
クト12、13に温度差を生じる。
出口ガスダクト7の分岐部分を各分岐ダクト12、13
に高温域の出口ガスと低温域の出口ガスとが共に含まれ
るような形状として、その分岐部内部には仕切板21を
設け、それぞれ高温域の出口ガスと低温域の出口ガスを
含んだガスが2系統に同じ割合で分岐するような形状と
すれば各分岐ダクト12、13で分岐した後のガス温度
差が低減できる。
出口ガスダクト7の分岐部分の構造を採用した場合の各
分岐ダクト12、13でのガス温度を示すが、両方の分
岐ダクト12、13でほぼ同一温度になっていることが
分かる。
を低減する方法としては、ガスの混合を目的として案内
板や混合器等を設置する方法が考えられるが、それらの
方法は、ダクト形状の複雑化、ガス流通時の圧力の増
加、コストアップ等が生ずるので望ましくない。本発明
によれば、前記他の方法に比べ簡単な方法で確実に分岐
ダクト12、13で分岐した後のガス温度差が低減でき
る。
性能を満足させ、安定した電気集塵器の運転が可能にな
り、公害防止上の規制値を外れるおそれが無くなる。
ガスダクトの概略図である。
式空気予熱器出口のガスダクト内のガス温度分布、(図
2(a))は従来技術での同ガス温度分布を示す図であ
る。
図である。
熱器出口ガスダクトの概略図である。
ガス流路に設置した場合の排ガス処理装置の概略図であ
る。
クト 8 再生式空気予熱器 9 空気ダ
クト 12、13 分岐ガスダクト 14、15
電気集塵器 17 脱硫装置 18 煙突 21 仕切り板
Claims (3)
- 【請求項1】 空気予熱器の出口ガスダクトを分岐させ
て空気予熱器からの出口ガスを導く分岐ダクトを複数設
けた排ガスダクトにおいて、前記出口ガスダクトから分
岐ダクトにダクトを分岐させる分岐部分を空気予熱器か
らの高温域の出口ガスと低温域の出口ガスとが共に含ま
れるような形状とすることを特徴とする再生式空気予熱
器出口ガスダクト。 - 【請求項2】 空気予熱器の出口ガスダクトから分岐ダ
クトにダクトを分岐させる分岐部分には、空気予熱器の
出口ガスダクトからの高温部のガス流れと低温部のガス
流れを含むガス流を層状に分割して、分割された各分岐
ダクトに前記分割されたガス流れを誘導する仕切板を設
けたことを特徴とする請求項1記載の再生式空気予熱器
の出口ガスダクト。 - 【請求項3】 請求項1記載の再生式空気予熱器の出口
ガスダクトの分岐ダクトにそれぞれ電気集塵器を設けた
ことを特徴とする排ガス処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114897A JP3762066B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 再生式空気予熱器出口ガスダクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114897A JP3762066B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 再生式空気予熱器出口ガスダクト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11108341A true JPH11108341A (ja) | 1999-04-23 |
JP3762066B2 JP3762066B2 (ja) | 2006-03-29 |
Family
ID=17496004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27114897A Expired - Fee Related JP3762066B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 再生式空気予熱器出口ガスダクト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3762066B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100895668B1 (ko) | 2007-11-09 | 2009-05-07 | 한국서부발전 주식회사 | 덕트버너 연소가스 재순환 방지를 위한 차폐판 구조 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27114897A patent/JP3762066B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100895668B1 (ko) | 2007-11-09 | 2009-05-07 | 한국서부발전 주식회사 | 덕트버너 연소가스 재순환 방지를 위한 차폐판 구조 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3762066B2 (ja) | 2006-03-29 |
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