JPH11107908A - 偏心体を利用した無反力推進装置 - Google Patents
偏心体を利用した無反力推進装置Info
- Publication number
- JPH11107908A JPH11107908A JP31420097A JP31420097A JPH11107908A JP H11107908 A JPH11107908 A JP H11107908A JP 31420097 A JP31420097 A JP 31420097A JP 31420097 A JP31420097 A JP 31420097A JP H11107908 A JPH11107908 A JP H11107908A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eccentric body
- gear
- casing
- sets
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 船舶、航空機および反力が取り難い物体に効
率よく推進力を与えると共に、エネルギー効率を向上さ
せること。 【構成】 支持ケーシング１の内側にベアリング５、ベ
アリング６に支持される回転ケーシング４を設け、この
回転ケーシング４は２組の加振器を構成するための互い
に逆回転する偏心体７、偏心体１３と歯車１０、歯車１
４および偏心体２１、偏心体２７と歯車２４、歯車２８
を内蔵し、この回転ケーシング４を回転することによっ
て、２組の加振器に回転を伝えるための固定歯車３と歯
車８、歯車２２が設けられている。また、この歯車８、
歯車２２と相対する側に重量バランスを取るための調整
ウェイト１５、調整ウェイト２９を設ける。
率よく推進力を与えると共に、エネルギー効率を向上さ
せること。 【構成】 支持ケーシング１の内側にベアリング５、ベ
アリング６に支持される回転ケーシング４を設け、この
回転ケーシング４は２組の加振器を構成するための互い
に逆回転する偏心体７、偏心体１３と歯車１０、歯車１
４および偏心体２１、偏心体２７と歯車２４、歯車２８
を内蔵し、この回転ケーシング４を回転することによっ
て、２組の加振器に回転を伝えるための固定歯車３と歯
車８、歯車２２が設けられている。また、この歯車８、
歯車２２と相対する側に重量バランスを取るための調整
ウェイト１５、調整ウェイト２９を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、航空機および反
力が取り難い物体に推進力を与えることが出来る、無反
力推進装置に関するものである。
力が取り難い物体に推進力を与えることが出来る、無反
力推進装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の技術としては、船舶、航
空機等ではスクリュー、プロペラ等が推進器として用い
られている。
空機等ではスクリュー、プロペラ等が推進器として用い
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の装置は、いずれも、推進力を出すための反力の
対象が流体であるため、推進効率が悪いという問題点が
ある。
た従来の装置は、いずれも、推進力を出すための反力の
対象が流体であるため、推進効率が悪いという問題点が
ある。
【０００４】また従来の装置では、反力無しで物体に推
進力を与えることは不可能であった。
進力を与えることは不可能であった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、４個の偏心重量を持った偏心体
を円筒ケーシングを４等分する０度、９０度、１８０
度、２７０度の位置に内蔵し、０度と１８０度の位置に
ある偏心体を歯車を用いて互いに逆回転させ加振器を構
成する。同様にして、９０度と２７０度の位置にある偏
心体も互いに逆回転させ加振器を構成する。この２組の
加振器は円筒ケーシングを回転することによって、支持
ケーシングに取り付けられた固定歯車をかいして円筒ケ
ーシングと同一周期で回転し、この時２組の加振器が出
す加振力を合成した値は円筒ケーシングの回転によっ
て、１方向に一定値となり推進力を発生する。
ため本発明においては、４個の偏心重量を持った偏心体
を円筒ケーシングを４等分する０度、９０度、１８０
度、２７０度の位置に内蔵し、０度と１８０度の位置に
ある偏心体を歯車を用いて互いに逆回転させ加振器を構
成する。同様にして、９０度と２７０度の位置にある偏
心体も互いに逆回転させ加振器を構成する。この２組の
加振器は円筒ケーシングを回転することによって、支持
ケーシングに取り付けられた固定歯車をかいして円筒ケ
ーシングと同一周期で回転し、この時２組の加振器が出
す加振力を合成した値は円筒ケーシングの回転によっ
て、１方向に一定値となり推進力を発生する。
【０００６】また、円筒ケーシングも内蔵した４個の偏
心重量を持つ偏心体によって加振器となり、回転によっ
て加振力を出す。なおこの偏心重量の重心位置は円筒ケ
ーシングと偏心体の回転によって、常に１方向に一定値
となり、前記の２組の加振器と同じ推進力を発生する。
心重量を持つ偏心体によって加振器となり、回転によっ
て加振力を出す。なおこの偏心重量の重心位置は円筒ケ
ーシングと偏心体の回転によって、常に１方向に一定値
となり、前記の２組の加振器と同じ推進力を発生する。
【０００７】
【作用】上述のように本発明においては、２組の加振器
を内蔵した円筒ケーシングを回転することによって、図
７に示すごとく、１組の加振器は推進力方向にグラフＡ
と水平力方向にグラフＤに示す力を発生し、もう１組の
加振器は推進力方向にグラフＢと水平力方向にグラフＥ
に示す力を発生する。グラフＡとグラフＢを合成すると
グラフＣとなり、グラフＤとグラフＥを合成すると零と
なり、これより２組の加振器を内蔵した円筒ケーシング
を回転することによって、推進力のみを連続して出すこ
とが可能であり、推進力は回転数を制御することによっ
て増減を行なうことが出来る。
を内蔵した円筒ケーシングを回転することによって、図
７に示すごとく、１組の加振器は推進力方向にグラフＡ
と水平力方向にグラフＤに示す力を発生し、もう１組の
加振器は推進力方向にグラフＢと水平力方向にグラフＥ
に示す力を発生する。グラフＡとグラフＢを合成すると
グラフＣとなり、グラフＤとグラフＥを合成すると零と
なり、これより２組の加振器を内蔵した円筒ケーシング
を回転することによって、推進力のみを連続して出すこ
とが可能であり、推進力は回転数を制御することによっ
て増減を行なうことが出来る。
【０００８】また、４個の偏心体を内蔵した円筒ケーシ
ングの重心位置は常に、図８に示すごとく、前記の推進
力方向と同じ方向に一定の偏心量ｒ／２の値となり、回
転すことによって、円筒ケーシングも加振器となり、前
記の２組の加振器と同じ推進力を発生する。
ングの重心位置は常に、図８に示すごとく、前記の推進
力方向と同じ方向に一定の偏心量ｒ／２の値となり、回
転すことによって、円筒ケーシングも加振器となり、前
記の２組の加振器と同じ推進力を発生する。
【０００９】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。図１〜図６は、本発明の無反力推進装置の一実施例
を示すものである。
る。図１〜図６は、本発明の無反力推進装置の一実施例
を示すものである。
【００１０】本実施例においては、支持ケーシング１の
内側に回転ケーシング４を支持するためのベアリング５
とベアリング６を配置し、支持ケーシング１の左側には
フランジ２が支持ケーシング１に固定され、この中心部
に偏心体７および偏心体２１を駆動するための固定歯車
３を設ける。
内側に回転ケーシング４を支持するためのベアリング５
とベアリング６を配置し、支持ケーシング１の左側には
フランジ２が支持ケーシング１に固定され、この中心部
に偏心体７および偏心体２１を駆動するための固定歯車
３を設ける。
【００１１】軸７ａには偏心体７を回転するための歯車
８と偏心体１３を回転するための歯車１０がもうけら
れ、軸７ａと軸７ｂには軸受１１と軸受１２を設け、回
転ケーシング４の両端のフランジ４ａとフランジ４ｂに
取り付ける。
８と偏心体１３を回転するための歯車１０がもうけら
れ、軸７ａと軸７ｂには軸受１１と軸受１２を設け、回
転ケーシング４の両端のフランジ４ａとフランジ４ｂに
取り付ける。
【００１２】また、偏心体７と偏心体１３を逆回転させ
るために、軸１３ａに歯車１０と噛み合う歯車１４と重
量バランスを取るための調整ウェイト１５設け、軸１３
ａと軸１３ｂに軸受１７と軸受１８を設け、回転ケーシ
ング４の両端のフランジ４ａとフランジ４ｂに取り付
け、１組の加振器を構成する。
るために、軸１３ａに歯車１０と噛み合う歯車１４と重
量バランスを取るための調整ウェイト１５設け、軸１３
ａと軸１３ｂに軸受１７と軸受１８を設け、回転ケーシ
ング４の両端のフランジ４ａとフランジ４ｂに取り付
け、１組の加振器を構成する。
【００１３】同様にして、もう１組の加振器を偏心体２
７と偏心体２１等で構成する。
７と偏心体２１等で構成する。
【００１４】また、フランジ４ｂには電動機３６と回転
ケーシング４を連結するための軸継手３５を設ける。
ケーシング４を連結するための軸継手３５を設ける。
【００１５】
【発明の効果】上述のように本発明は、反力を必要とし
ない推進装置として、物体に推進力を与えることが出来
るため、従来の船舶、航空機等に用いられているスクリ
ュー、プロペラ等の推進器より効率が良く消エネルギー
を実現できる。
ない推進装置として、物体に推進力を与えることが出来
るため、従来の船舶、航空機等に用いられているスクリ
ュー、プロペラ等の推進器より効率が良く消エネルギー
を実現できる。
【００１６】また、本発明の無反力推進装置はあらゆる
物体に容易に取り付けすることが可能で反力の取り難い
物体を容易に移動することが出来る。
物体に容易に取り付けすることが可能で反力の取り難い
物体を容易に移動することが出来る。
【図１】本発明装置の断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】図１のＤ−Ｄ断面図である。
【図４】図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図５】図１のＣ−Ｃ断面図である。
【図６】図２のＥ−Ｅ断面図である。
【図７】（ａ）〜（ｈ）は、本発明の装置を駆動した時
の偏心体の動きと、その時に偏心体に作用する力の方向
を回転角度毎に示す説明用の図である。下段のグラフは
４個の偏心体で構成する２組の加振器に依る推進力と水
平力を加振器ごとに示すものである。
の偏心体の動きと、その時に偏心体に作用する力の方向
を回転角度毎に示す説明用の図である。下段のグラフは
４個の偏心体で構成する２組の加振器に依る推進力と水
平力を加振器ごとに示すものである。
【図８】本発明の装置を駆動し、偏心体が回転運動をし
た時の重心位置を示す説明用の図である。
た時の重心位置を示す説明用の図である。
１．支持ケーシング ２．フランジ ３．固定歯車 ４．回転ケーシング ５．ベアリング ６．ベアリング ７．偏心体 ８．歯車 ９．ナット １０．歯車 １１．軸受 １２．軸受 １３．偏心体 １４．歯車 １５．調整ウェイト １６．ナット １７．軸受 １８．軸受 １９．間隔保持材 ２０．間隔保持材 ２１．偏心体 ２２．歯車 ２３．ナット ２４．歯車 ２５．軸受 ２６．軸受 ２７．偏心体 ２８．歯車 ２９．調整ウェイト ３０．ナット ３１．軸受 ３２．軸受 ３３．間隔保持材 ３４．間隔保持材 ３５．軸継手 ３６．電動機 ３７．取り付け架台
Claims (1)
- 【請求項１】４個の偏心体で構成する２組の加振器とこ
の４個の偏心体を内蔵した回転ケーシングを同一周期で
回転する事により発生する加振力を利用した、反力を必
要としないで推進力を出すことを特徴とした無反力推進
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31420097A JPH11107908A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 偏心体を利用した無反力推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31420097A JPH11107908A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 偏心体を利用した無反力推進装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11107908A true JPH11107908A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=18050481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31420097A Pending JPH11107908A (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 偏心体を利用した無反力推進装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11107908A (ja) |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP31420097A patent/JPH11107908A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4712439A (en) | Apparatus for producing a force | |
| JP3794764B2 (ja) | モジュール式の２重反転偏心質量振動力発生器 | |
| US4241615A (en) | Vibrating device | |
| US5167163A (en) | Energy transfer device | |
| US7347799B2 (en) | Antivibration device having rotary flyweights and an epicyclic geartrain | |
| JPS5996881A (ja) | 平板型超音波モータ装置 | |
| UA74512C2 (uk) | Аеродинамічний підйомно-тягнучий рушій | |
| US8104365B2 (en) | Vibration generator | |
| JPH05504291A (ja) | 振動励起装置 | |
| US8297138B2 (en) | Gyroscopic torque converter | |
| US5388469A (en) | Rotating eccentric weights vibrator system | |
| EP0706620B1 (en) | A dual vibration-compensating apparatus | |
| US6860166B2 (en) | Torque induced propulsion system | |
| JPH11107908A (ja) | 偏心体を利用した無反力推進装置 | |
| US4884465A (en) | Device for obtaining a directional centrifugal force | |
| RU2097600C1 (ru) | Инерционный движитель | |
| JP2607377B2 (ja) | 構造物試験用起振機 | |
| JP2006251133A5 (ja) | ||
| GB2064063A (en) | Improved means for regulating vibratory mechanisms | |
| JPH06330844A (ja) | 遊星歯車機構による推力発生機 | |
| US20110186688A1 (en) | Rotating space station torque eliminator | |
| RU2263241C2 (ru) | Способ синхронного вращения сферических тел | |
| JPH0952039A (ja) | 振動体の加振装置 | |
| JPH0596241A (ja) | 加振機 | |
| JPS6226121A (ja) | 推力発生装置 |