JPH11107733A - オイル溜め容器のオイル抜き用プラグ及びこれを用いたオイル抜き装置 - Google Patents
オイル溜め容器のオイル抜き用プラグ及びこれを用いたオイル抜き装置Info
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- JPH11107733A JPH11107733A JP7012498A JP7012498A JPH11107733A JP H11107733 A JPH11107733 A JP H11107733A JP 7012498 A JP7012498 A JP 7012498A JP 7012498 A JP7012498 A JP 7012498A JP H11107733 A JPH11107733 A JP H11107733A
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Abstract
くために常閉弁を大きく開き、スラッジ等のつまりがな
く、抜き残りも殆どない新規なオイル抜き装置を提供す
る。 【解決手段】 オイルパン1に固定されたボルト部材1
1のオイル抜き貫通孔14に、弁体部材20を移動可能
に内装すると共に、バネ30により弁体部材20の弁体
21をボルト部材11の弁座12aに係合させて常閉弁
を構成させ、オイル吸引用ホース463を連結したアダ
プター40でこの弁体部材20を押して常閉弁を開き、
負圧吸引してオイルを抜くと共に、オイル吸引用ホース
463に連結した細長い柔軟なチューブ50をアダプタ
ー40から弁体部材20の開口を通してパン1内に挿入
して、オイルパン1の底部に残ったオイルを抜き取る。
Description
イルパン、ギアボックス、あるいは自動車以外のギアボ
ックス等のオイル溜め容器に用いるオイル抜きプラグ
(栓,ドレンコック)、及びこのオイル抜きプラグを用
いたオイル溜め容器用のオイル抜き装置に関する。
は、稼働部分の動きを円滑に行わせるため所定の部位に
潤滑油(オイル)を循環させる機構が設けられるが、こ
のオイルは使用に伴い経時的に劣化して所望の潤滑性能
が得られなくなり、またオイル中に摩耗粉やスラッジが
混入する。このため古くなったオイルはエンジン本体の
損傷防止等の観点から一定期間毎(一般的には3000
〜5000km程の一定距離の走行毎)に交換すること
が必要とされている。
るための構造をもった従来の一般的エンジンの一例を説
明するための概略図であり、クランク室下部に設けられ
たオイルパン102のオイル100は、油ポンプ101
によって所定部位に給油される。給油はポンプ101に
よってオイルを圧送し調整弁103で調圧してから、オ
イルに混入している金属粉,カーボン,スラッジ等の異
物をフィルタ104で除去,清浄し、機関各部を潤滑し
たオイルは再びオイルパン102に戻るように設けられ
る。なお、オイルパン102は常に油を満たしている構
造のものが普通である。
フィルタ104により混入物を除去する清浄処理が行わ
れるが、フィルタによる異物除去にも限界があるだけで
なく、オイル自身が経時に性能劣化するという問題は避
けられない。そこで、オイルパン102の底部に設けた
通常は閉塞されている穴(ドレン穴)105から栓(ド
レンコック)106を取り外して開栓することで、古く
なったオイルを自然流下(オイルドレン)により抜き、
次に、該穴105を閉栓して新しいオイルを上部から流
し込むという作業でオイル交換を行っている。
れている自動車は、そのエンジン下部のオイルパンに設
けたオイル抜き穴105を単純な螺子込み栓106で閉
塞しているのが普通である。このためオイル交換の作業
では、そのオイル交換作業の始めに上述のようにオイル
抜き穴105の栓を取り外す作業を行い、オイル抜き取
り後には栓を螺子込む作業を行っているが、これらの作
業は面倒であり、また作業者がオイルまみれになること
が避けられない。すなわち、自動車をリフトで持ち上げ
てから作業するサービス工場等においてはその作業は比
較的容易であるが、作業者がオイルで汚れるという問題
は解消できない。またリフトなしで行なう場合は、自動
車下部の狭い空間に潜り込んでオイルパン底部の閉塞栓
を取り外し、あるいは螺子込む作業は極めて面倒であ
る。
ては、作業性に難があり、また作業者や周囲がオイルで
汚れるということが避け難いという問題があった。
法として、エンジンの上部側からオイルを抜き取る作業
も行われている。これは例えば、エンジンのオイル量や
汚れを調べるために設けられているオイルゲージの装着
孔に細長い吸引用チューブを差し込んで古いオイルを真
空吸引する方式、あるいはオイル注入口から吸引用チュ
ーブを差し込む方式(以下これらを「上抜き方式」とい
う)などである。
にコンパクトに収容されているクランク軸やその他の複
雑な機構の上からチューブを差し込むため、チューブ先
端がオイルパンの底部まで達していることを確認する方
法がないこともあって、古いオイルの全量抜き取りが難
しく、新しいオイルを入れた後のオイルチェックで古い
オイルの抜き取り不良が始めて分かって、極端な場合に
は再度のオイル交換作業が必要になるという問題を招く
ことがある。また、オイルパンの底部に沈積している金
属粉等の除去が困難であるという問題もあって、必ずし
も普及していない。
イルの全量抜き取りができる点で優れているので、その
下抜き方式の利点を生かしつつ、油で汚れる等の難を解
消する方法、すなわち、常閉型ポペット弁内蔵の永久固
定栓(プラグ)を使用したオイル交換方法(米国特許第
4745894号公報(対応する日本公報:特公平4−
48987号公報))、常閉型ボール弁内蔵の永久固定
栓(プラグ)を使用したオイル交換方法(米国特許第5
048578号公報、特開平8−170782号公報)
が提案されている。
を使用した場合で言えば次のように説明される。すなわ
ち、図17,図18に示すように、既設の単純なプラグ
構造のオイル抜き穴閉塞栓を取り外し、これに代えて常
閉型ボール弁を内蔵した弁付きプラグ(閉塞栓)201
をオイル抜き穴105に固定する。そしてオイル交換時
には、該常閉型ボール弁内蔵のプラグ201に、専用の
治具204を装着してボール弁を開路させ、オイルパン
102内のオイル100を負圧吸引し、抜出しの終了
後、前記治具204を外してボール弁を閉塞状態に戻し
て新しいオイル100を充填する。なおボール弁開栓時
のオイル100の吸引抜き取りはオイル抜きホース20
5を介して吸引装置206で強制的に吸引抜き取りす
る。
使用したオイルの吸引抜き取りを、弁の開閉切り換えで
行えるので、栓の取り外し,再螺子込みの作業が必要な
く、ボール弁の開閉を行わせる専用治具204を用いる
ことで作業を簡単化でき、またオイルで作業者や周囲が
汚れることを防止できる。更にまた栓を永久固定とでき
るので、栓の螺着,螺出時の作業不良で螺子山をつぶす
ような不具合を招く虞がなくなる点で優れている。
造とその使用の状況は図18により説明される。すなわ
ち、このボール弁付きプラグ201は、オイルパン10
2のオイル抜き穴(雄ネジ穴)105にネジ込まれるネ
ジ軸部211からその先端に延出されたバネ収容部21
2に渡って筒形状に形成され、ネジ軸部211の後端に
はネジ込み用の六角頭のボルト頭部213が一体に設け
られている。なお前記バネ収容部212の先端はバネ支
持部を兼ねたプラグ214で閉塞されていると共に、ネ
ジ軸部に連接する根元部の周壁には、オイルが筒部内に
流入できるようにするための径方向の穴215が例えば
周方向に離隔して3カ所開口される。そしてネジ軸部2
11の筒内部にはボール216により閉塞される弁座2
17が設けられていて、このボール216をバネ収容部
212内のコイルスプリング218で弁座217に押圧
することで弁部を常閉させる(図18(a)参照)。な
お、この通常時にはプロテクションキャップ250をボ
ルト頭部213の開口2131に嵌合して、万一のオイ
ルの漏れ止めを図っている。一方、ボール弁を開く際に
は、プロテクションキャップ250を外した後、ニード
ル型の先端221を有するボール押圧治具220(上述
の専用治具204に相当)を、ボルト部材のボルト頭部
213の開口2131から嵌挿し、ボール216をコイ
ルスプリング218のバネ力に抗し弁座217から離座
させて流路を開く(図18(b),(c)参照)。この
ようにしてボール弁が開路されることで、図18(c)
の矢印で示すようにオイルパン102内のオイル100
はボルト部材201のバネ収容部212の根元部周壁に
設けた径方向の穴215から、ボール弁の弁部、ボール
押圧治具220に設けた通路222を通して、チューブ
205から吸引装置206に吸引される。
のポペット弁内蔵式の弁付きプラグは、上述したボール
弁内蔵式のプラグにおけるボール弁を可動弁体の弁ヘッ
ドに代えたものに相当する。すなわち、このポペット弁
内蔵式の弁付きプラグは、両端に渡って貫通した管状の
胴部を有していてオイルパンに螺子込み固定されるプラ
グ本体と、このプラグ本体のオイルパン内側の端部を弁
座としてこれに係合することで弁通路を閉じる弁ヘッド
をもった可動弁体とを備えていて、この可動弁体に弁通
路を閉じる方向のバネ力を付勢して弁通路を常閉させる
ようにしたものである。
合と同様に、可動弁体をバネ力に抗して移動させること
で弁通路を開き、オイルを抜くことができる。
弁内蔵式あるいはポペット弁内蔵式の弁付きプラグをオ
イル抜き穴に永久固定する下抜き方式のオイル交換方法
は、オイルパンからオイルを容易な作業でかつ迅速に抜
くことができ、しかもオイルパン底部に溜っている金属
粉等を排出できる点で他の従来法に比べて優れた方法で
ある。
閉弁内蔵式の弁付きプラグを用いた下抜き方式のオイル
交換法においても、近時のオイルパン仕様の変更等に伴
って改善すべき問題が生じている。また、自動車の性能
向上により長期間,長走行距離に渡って自動車が使用さ
れる傾向が多くなるに伴って、前記弁付き閉塞栓の耐久
性を向上させ、古いオイルの抜き取りを繰り返し行った
場合にも確実にその抜き取りができるようにすることも
求められる。また同様の効果を奏することが期待される
低廉なプラグを提供することは当然に期待され、このた
めにより一層簡易な構造のプラグが望まれる。
検討を重ねて本発明をなすに至ったものである。
レンのためのプラグ(閉塞栓,ドレンコック)はオイル
パン102の底部に組み付けられるのが従来普通であっ
たが、この構造では自動車の底部が地上の突起物などに
接触する(いわゆる「こする」)場合に抜き栓を壊すこ
とがある。そこで図19に示すようにオイルパン102
の底部近傍の横壁(側壁面)にプラグ106を取り付け
る構造のものが近時採用される場合も多くなっている。
ところがこのような場合には、プラグ106の取り付け
位置の関係で、抜き出せるオイルは図19のL線までが
限界であり、線Lの下側部分にはオイル110やスラッ
ジが残ってしまう。したがってこのような場合には図1
9に示すように上抜き方式で上側からチューブ111を
挿入してオイル抜き取りを行うことが考えられるが、し
かし上抜き方式には上述した別の問題がある。また車種
によっては上抜きが不可能な場合もある。
底部に抜き栓(ドレンコック)を取り付けた構造であっ
ても、材料の品質向上などからオイルパンは近時薄肉化
される傾向にあり、これに伴う問題がある。すなわち、
薄肉化されたオイルパンであっても抜き栓の螺着固定の
ためには一定のネジ穴長は必要であり、このため、例え
ば図20に示すようにオイルパン102の該当部分にネ
ジ穴のための裏打ち部材120,121を固定すること
が行われる。しかしこのようにすると、上述した提案の
弁付きプラグ201を用いた場合であっても、プラグが
底部にあれば、図中の線Lが抜き出せるオイルの下限界
であり、前記図19で説明したのと同じ問題を招く。
善する目的でなされたものであり、上記のオイル抜きを
確実に行うために、オイル抜き取り用の可撓性チューブ
をオイルパン内に挿入することができ、しかもその挿入
操作を引っ掛かりなく確実かつ円滑に行うことができる
ようにした上記オイル抜き装置用の常閉弁内蔵式の弁付
きプラグを提供するところにある。
の常閉弁内蔵型の弁付きプラグを提供するところにあ
る。
のオイル溜め容器内の底部に残ってしまう可能性のある
オイルを確実に抜き取ることができるオイル抜き装置を
提供するところにある。
前記特許請求の範囲の請求項1〜5、及び6に記載した
オイル溜め容器用のオイル抜き用プラグの発明により達
成され、また請求項7〜9に記載したオイル溜め容器用
のオイル抜き装置により達成される。
は、自動車エンジンのオイルパンなどで代表的に説明さ
れ、オイル溜め容器のオイル抜き穴に螺着固定される一
端側のネジ軸、オイル溜め容器の外側に位置される他端
側の頭部、前記一端側のネジ軸から他端側の頭部に渡っ
て軸方向に貫通形成されたオイル抜き通路、このオイル
抜き通路のネジ軸側端部に設けられた弁座、を有するボ
ルト部材と、一端部に前記ボルト部材の弁座に係合して
弁通路を閉じる弁体を有し、かつ弁体が弁座に係合した
状態からオイル溜め容器内側方向に移動可能にオイル抜
き通路に内装された可動弁体部材と、ボルト部材の前記
オイル抜き通路内に内装されて、可動弁体部材に対して
弁体が弁座に係合する方向にバネ力を付勢する弁常閉用
のバネ部材と、を備え、可動弁体部材をバネ力に抗して
オイル溜め容器内側方向に移動させて弁体を弁座から離
間させることで弁通路を開き、オイルを抜くように用い
られる常閉弁内蔵型のオイル抜き用プラグであって、前
記ボルト部材の頭部には、可動弁体部材をバネ力に抗し
移動させて弁通路を開路状態に保持する治具の組付け部
を設け、前記可動弁体部材には、ボルト部材頭部側のオ
イル抜き通路開口から挿入されたオイル吸引用チューブ
の先端を、前記治具の組付けにより開路した弁通路を通
してオイル溜め容器内に挿通させる案内面を設けたこと
を特徴する。前記のオイル抜き用プラグは、オイルパン
等のオイル溜め容器の底面又は側壁面のいずれにも組付
けることができるが、特にオイル溜め容器の側壁に組み
付けた場合には、オイル吸引用チューブを用いることで
オイル溜め容器底部のオイルを容易かつ確実に抜き取れ
るので好ましい。
して設けるオイル抜き通路は、直接、又は可動弁体部材
を介して間接的に、容易に弯曲することができる可撓性
を有するオイル吸引用チューブが通る通路となるので、
螺子込み時のボルト部材に必要な構造強度が担保される
範囲でできるだけ孔径を大きく設定することが好まし
い。また、前記バネ手段は、弁体部材の移動ストローク
をできるだけ大きくすることで、弁体と弁座で形成され
る常閉弁の開路時の隙間をできるだけ大きくして前記チ
ューブを通り易くすることが望ましく、限定されるもの
ではないが、コイルスプリングが好ましく用いられる。
には、ボルト部材の円形開口の弁座に液密的に係合する
逆円錐形状の構造のものが例示され、弁体には弁座と係
合するオイルシール用のシールリングを組み付けること
もできる。
は、可撓性のオイル吸引用チューブを、弁座と弁体の間
に形成される開路した弁通路を通して外部からオイル溜
め容器の内側に挿通させる操作を円滑かつ確実に行わせ
るためのものであり、外部から真直ぐに差し込まれるチ
ューブの先端をボルト部材の径方向に徐々に転向させる
ように、例えば弧状の弯曲面として形成することができ
る。
ル吸引用チューブをオイル溜め容器外からその内部に挿
通させる際の案内面を設けているので、チューブ先端が
挿通時に引っ掛かりを生ずることなく円滑に行われる。
そして、このチューブを用いたオイル抜きにより、オイ
ル溜め容器内のオイルを、プラグの組付け位置より下側
の部分(底部)まで抜き取ることができるという従来法
では全く行うことができなかったオイル抜き操作を行う
ことができる。
口した貫通孔の大きな口径の開口周縁をそのまま弁座と
するので、従来のような筒部内にボール弁機構を設ける
場合に比べて弁部口径を大きくとれる。また、弁体が前
記大きな口径の弁座に着座−離座し、その離座する弁座
係合部のストロークによって弁座との間にできる隙間を
設定できるので、常閉弁が開路した時のオイル抜き出し
の流路径を大きくとれ、したがってオイルの粘度が高い
場合にも、オイル抜き出しをスムースに行える。また弁
体は、弁座口径よりも十分に径の大きな円錐形状のもの
とでき、大きな口径の環状弁座に対して安定に係合させ
ることができ、弁閉路時の弁体の姿勢が安定して弁の開
閉を確実に行わせることができると共に、ボルト部材の
小径部内径に対して弁体部材の外径を若干小さい程度と
することで弁体部材の軸の芯がずれないようにできる。
動弁体部材が、一端側に弁体を有しかつ他端側が開放さ
れた一端開口型の筒状胴部と、この胴部の前記一端側近
傍の側面に設けられて筒内側の通路を筒外側に開放させ
る開口と、前記他端側の開口から挿入されたオイル吸引
用チューブの先端を前記筒内を通し胴部側面の開口から
オイル溜め容器内に送出すように導く案内面とを有する
構造のものであることを特徴とする。
部を通して、可撓性チューブをオイル溜め容器外からそ
の内部に挿通させるので、例えば弧状の案内面を有する
ように該胴部内のチューブ通路を形成することで、チュ
ーブ先端を径方向に徐々に転向させる案内を引っ掛かり
なく円滑に行わせることができる。なお、筒状胴部は、
円筒状,だ円筒状,角筒状など適宜の形状のものを採用
できるが、通常は円筒状が好ましく採用される。
動弁体部材が、ボルト部材のオイル抜き通路内の頭部側
に位置して前記付勢バネが係合される円環状のバネ受け
部と、このバネ受け部と前記一端側の弁体を連結する軸
状の連結軸部とを有すると共に、この連結軸部をボルト
部材のオイル抜き通路の軸芯に対し偏心位置に設けるこ
とで中心側にオイル吸引用チューブ挿通のための断面積
の広い区画を形成し、かつこの連結軸部の側面にオイル
吸引用チューブ先端の挿通を案内する案内面を有するよ
うにした構造のものであることを特徴とする。
発明のように筒体内にチューブ通路を形成するのではな
く、例えば、ボルト部材の貫通孔内でより太径のオイル
吸引用チューブを挿通させることができるように、請求
項2の発明の筒状連結軸部の一部を切り欠いた形状のも
のなどを例示することができるが、これに限定されるも
のではない。
おいて得られている作用に加えて、オイル吸引用チュー
ブを挿通させるためのチューブ通路の断面積をより大き
くすることができる。
内面によりチューブ先端を径方向に徐々に転向させる案
内を引っ掛かりなく円滑に行わせることができる。
て、可動弁体部材を軸回り方向に回転可能に設けると共
に、該可動弁体部材の軸回り方向の姿勢を示す識別標識
を設けて、該可動弁体部材に設けた案内面の案内方向を
軸回り調整可能に設けたことを特徴とする。
回転可能とするためには、例えば該可動弁体部材の外部
に臨む例えば円環状のバネ受けに溝孔を設け、これに回
転用治具を組み付けて回転させるようにすればよい。ま
た、可動弁体部材の軸回り方向の姿勢は、矢印やマーク
等の識別標識によってチューブ先端の案内方向を表示す
ることができる。
の案内面によって徐々にチューブ先端を転向させる方向
を調整でき、チューブ先端を容器の底部に向けて確実に
挿入することができる。
き用プラグの発明は、オイル溜め容器のオイル抜き穴に
螺着固定される一端側のネジ軸、オイル溜め容器の外側
に位置される他端側の頭部、前記一端側のネジ軸から他
端側の頭部に渡って軸方向に貫通形成されたオイル抜き
通路、このオイル抜き通路のネジ軸側端部に設けられた
弁座、を有するボルト部材と、一端部に前記ボルト部材
の弁座に係合して弁通路を閉じる弁体を有し、かつ弁体
が弁座に係合した状態からオイル溜め容器内側方向に移
動可能にオイル抜き通路に内装された可動弁体部材と、
ボルト部材の前記オイル抜き通路内に内装されて、可動
弁体部材に対して弁体が弁座に係合する方向にバネ力を
付勢する弁常閉用のバネ部材とを備え、可動弁体部材を
バネ力に抗してオイル溜め容器内側方向に移動させて弁
体を弁座から離間させることで弁通路を開き、オイルを
抜くように用いられる常閉弁内蔵型のオイル抜き用プラ
グであって、可動弁体部材は、ボルト部材のオイル抜き
通路内の頭部側に位置して前記付勢バネが係合される円
環状又は穴あき円板状のバネ受け部と、前記ボルト部材
のオイル抜き通路内壁面との間に大きな隙間をもつよう
に小径に設けられていて、かつ前記バネ受け部と前記一
端側の弁体を連結する中実軸状の連結軸部とを有するこ
とを特徴とする。
する弁付きプラグの構造が極めて簡易に構成できる。
イルパンに代表的に適用されるが、オイル抜きのための
閉塞プラグをもったオイル溜め容器に同様に使用するこ
とができ、例えば自動車のギアボックス、自動車以外の
ギアボックス等を挙げることができる。
の発明は、 a:オイル溜め容器のオイル抜き穴に螺着固定される一
端側のネジ軸、オイル溜め容器の外側に位置される他端
側の頭部、前記一端側のネジ軸から他端側の頭部に渡っ
て軸方向に貫通形成されたオイル抜き通路、このオイル
抜き通路のネジ軸側端部に設けられた弁座、を有するボ
ルト部材と、一端部に前記ボルト部材の弁座に係合して
弁通路を閉じる弁体を有し、かつ弁体が弁座に係合した
状態からオイル溜め容器内側方向に移動可能にオイル抜
き通路に内装された可動弁体部材と、ボルト部材の前記
オイル抜き通路内に内装されて、可動弁体部材に対して
弁体が弁座に係合する方向にバネ力を付勢する弁常閉用
のバネ部材と、を備え、可動弁体部材をバネ力に抗して
オイル溜め容器内側方向に移動させて弁体を弁座から離
間させることで弁通路を開き、オイルを抜くように用い
られる常閉弁内蔵型のオイル抜き用プラグ、 b:前記オイル抜き用プラグのボルト部材頭部に組付け
られて可動弁体部材をバネ力に抗して弁開路状態に保持
させるための弁体押圧治具、 c:前記弁体押圧治具に着脱可能に設けられたオイル吸
引用ホース、 d:弁通路開路状態のオイル抜き用プラグを通して先端
がオイル溜め容器内まで挿入されるオイル吸引用チュー
ブ のa〜dの組合せで用いられることを特徴とする。
閉弁を開路させるために、ボルト部材の頭部側から貫通
孔内に嵌挿されて可動弁体部材と係合し、かつ該可動弁
体部材を常閉弁開路方向(容器内側方向)に移動(スト
ローク)させる係合部を有する構造のものとして構成さ
れる。また、この弁体押圧治具による常閉弁の開路維持
のために、該オイル抜き用プラグの頭部に、該弁体押圧
治具を嵌挿組み付けした状態で保持することができるよ
うにした構成が好ましく採用される。例えば、弁を常閉
させるバネに抗して可動弁体部材を押圧移動させた状態
(姿勢)で維持するために、弁体押圧治具とオイル抜き
用プラグの係合関係を一定姿勢で拘束するバヨネット機
構を用いることができる。
の端部(ボルト頭部側の後端)に設けた円環状バネ受部
を押圧する専用の弁体押圧治具を用いて、これをボルト
部材の頭部貫通孔開口に挿入するという容易な作業でオ
イル抜き用プラグの常閉弁(常閉型開閉弁)を開路状態
に維持させることができる。
は、一般的には容易に弯曲する可撓性を有する合成樹脂
製のものとして構成され、自由状態で先端が下方に弯曲
して垂れ下がる可撓性を有するものが好ましく用いられ
る。このチューブは、前記弁体押圧治具とは別に挿入す
るようにしてもよいし、弁体押圧治具にスライド可能に
予め組み付けておいて、弁体を移動させて弁部を開路さ
せた後に可撓性チューブをスライドさせて開路した弁部
からオイルパン内に挿入させるようにしてもよい。ま
た、オイル吸引ポンプによって該チューブを通してのみ
オイル抜きを行うこともできるし、弁体押圧治具と吸引
ポンプの間に接続したオイル吸引ホースと、このオイル
吸引ホース内を通した前記オイル吸引用のチューブとの
双方を通して行うこともできる。
押圧治具をオイル抜き用プラグに装着する作業を行うこ
とによって、この弁体押圧治具に連結した吸引手段(オ
イル吸引用ホース及び吸引ポンプ)により、殆どのオイ
ルを簡単にしかも強制的かつ短時間に行うことができ
る。また、この後に容器底部に残ったオイルを抜き取る
ために挿入するチューブは可撓性を有するので挿入先端
がオイルパンの底面に垂れ下がり、オイルパンの側壁面
にオイル抜き用プラグを組み付けた場合や、オイルパン
底面にネジ穴長確保のための裏打ち部材を設けた構造の
オイルパンであっても、オイル吸引用チューブを通して
吸引することでオイルパンの底部に残留するオイルやス
ラッジ等を確実に抜き取ることができる。
装置の発明において用いるオイル抜き用プラグが、請求
項1ないし5のいずれかのものであることを特徴とす
る。
をプラグを通してオイル溜め容器内に挿入させる操作が
容易にかつ確実に行うことができ、全オイルの抜き取り
が確実に行える。
8の発明において、オイル吸引ホース端部に雌カプラー
を設けると共に、弁体押圧治具とオイル吸引用チューブ
のそれぞれに、該雌カプラーとカップリングする雄カプ
ラーを設けたことを特徴とする。
端を弁体押圧治具から外してオイル吸引用チューブにつ
け替える作業を簡単に行うことができる。弁体押圧治具
にオイル吸引ホースを連結させた状態で、概ねのオイル
の抜き取りを行った後、オイル吸引ホースを弁体押圧治
具から外し、オイル吸引用チューブにつけ替えて、この
チューブを利用した容器底部の残りのオイルの抜き取り
を行うことができ、オイル吸引ホースをこれらの作業に
共用できる。
に基づいて説明するが、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。
られている場合に本発明のオイル抜き用プラグを適用し
た一例を示したものである。
オイルパン1の側壁に設けられたオイル抜き穴(雌ネジ
穴)であり、通常は常閉弁を内蔵していない単純な閉塞
プラグ(図16の符号106を参照)によって閉塞され
ているが、本例のオイル抜き用プラグ10を用いる場合
には、前記の閉塞プラグ106を取り外して以下説明す
るオイル抜き用プラグ10を螺子込み固定する。3はオ
イルパン1内に貯溜されているオイルである。
4に示される。本例の該オイル抜き用プラグ10は、雄
ネジが形成された先端のネジ軸部12、及びこのネジ軸
部12に連続して大径に設けられた後端の頭部13を有
すると共に、先端から後端に渡って段付き(ボルト頭部
側が大径の段付き)の貫通孔14(14a,14b)が
設けられたボルト部材11と、このボルト部材の貫通孔
14(14a,14b)内に嵌挿された弁体部材20及
びコイルスプリング30とからなっている。
2が、図1に示すように本例ではオイルパン1のオイル
抜き穴2に液密的に螺合するように設けられ、かつその
軸長はオイルパン1にガスケット15の厚みを加えた長
さと一致されている。また、ボルト頭部13は、本例で
は軸に垂直な断面に関して実質的に円形に設けられてい
ると共に、後述するゴム製キャップ(金属製でもよい)
60が被嵌されたときの止め溝17が周状に設けられ、
更に後述するオイル抜き専用の弁体押圧治具(以下「オ
イル抜き用アダプター」あるいは単に「アダプター」と
いう)40を装着する際に利用される装着用母線方向溝
16が設けられている。なお上記の止め溝17は、アダ
プター40を装着状態で保持する保持溝を兼ねており、
以下においては保持溝17として説明する。
のボルト部材10´は、前者(図1,2)のコイルスプ
リング30が段付の大径部から小径部に渡って張設され
ているのに対し、後者(図3)のコイルスプリング30
´が段付の大径部内のみで張設されている点で異なる
が、その他の点の構成は共通している。そして前者の構
成では、コイルスプリング30が長いので大きな圧縮長
をとれるので弁体と弁座の開度をより大きくとれる利点
があり、他方、後者の構成では、ボルト部材の小径部と
弁体部材の外径の寸法を概ね一致させることで弁体部材
の軸方向移動の案内を軸芯ずれのない状態でより確実,
安定して行えるという利点がある。
材」という)20は、図4の(a),(b)及び図6
(a),(b)に示すように、円筒状の筒状胴部20a
から、その先端(図6(a)の上端)よりネジ棒23を
延出して、これに円錐形の弁体21のネジ部(雌ネジ)
21aが逆円錐形に螺子込まれて一体化されている。こ
の弁体21の円錐形の広がった裾部の径は、前記ボルト
部材10のネジ軸部12の貫通孔開口縁により形成され
る弁座12aの径よりも大きな径寸法に設けられてい
て、弁座12aに弁体21が着座することで該開口を液
密的に閉路するようになっている。また弁体部材20の
筒状胴部20aの先端近傍には、円筒の筒内から筒状の
チューブ通路20bを径方向に弯曲連続させて筒外側に
開孔するように、弧状案内面20cと開口孔22が設け
られている。また筒状胴部20aの後端(図6(a)の
下端)には外向きの鍔(フランジ)が形成されていて、
この鍔(フランジ)がコイルスプリング30の円環状バ
ネ受部24をなしている。なお、21bは弁体21に貫
通螺合したネジ棒23の貫通先端の溶接部を示し、これ
によってネジ棒23と弁体21を強固に一体化し、オイ
ル漏れの完全な防止を図っている。なお、22aはチュ
ーブ通路20bへのオイルの流れ込みを許すように筒状
胴部に形成された小さなオイル流通路であり、この図で
は一つのみを示しているが複数設けることもできる。ま
た、本例の筒状胴部20aの断面形状は、円筒状である
場合の他、図6(c)の軸に直角名断面で示す適宜の断
面形状とすることもでき、要するに内部に後述するオイ
ル吸引用チューブ50が挿通できるチューブ通路が形成
され、また上述した弧状案内面20cと開口孔22が形
成できるものであれば、特に形状を限定されるものでは
ない。
材11の貫通孔14(14a,14b)内に収容されて
いて、一端が貫通孔14bの段付き肩部に係合され、他
端が弁体部材20のバネ受部24に係合され、これによ
り弁体部材20にボルト部材頭部13方向へのバネ力を
作用させて、通常は弁体21を弁座12aに着座させて
開閉弁を常閉させるようになっている(図4(b)参
照)。
グ10によれば、通常時(図4(b))にはコイルスプ
リング30のバネ力により弁体部材20はボルト頭部1
3側に付勢されて、弁体21が弁座12aに着座され、
弁部は常閉状態に維持される。
プター40を挿入して弁体部材20をネジ軸部12側に
押すと、弁体部材20はコイルスプリング30を圧縮し
てネジ軸部12側に移動され、弁体21を弁座12aか
ら離座させ、常閉弁を開路させる。したがって、図1に
示すように、ネジ軸部側(つまりオイルパン内)のオイ
ルは、開路された開閉弁から弁体部材20の開口孔2
2,あるいはオイル流通路22aを通り、該弁体部材2
0のバネ受部24側の開口から外部に抜き出されること
になる。
弁を開路してオイル抜きするために用いられるオイル抜
き用アダプター40について説明する。
〜図3及び図5に示され、六角ナット型の操作部41の
先端にコネクタ部42が設けられていて、このコネクタ
部42は、オイル抜き用プラグ10のボルト頭部13に
嵌合する凹部を有する冠状(環状)部42aとこの冠状
部42aの先端に内向きに突出形成された対向一対の短
尺の掛り止め用フランジ42bとを有し、かつ冠状部4
2aの底部から軸方向に若干突出してボルト部材11の
頭部13外側から貫通孔大径部14a内に挿入されるこ
とで、弁体部材20のバネ受部24と係合する弁体係合
部42cを有するように設けられている。なお、42d
は該弁体係合部42cの外周に組み付けられたシールリ
ングであり、弁体係合部42cをボルト部材11の貫通
孔大径部14aに嵌挿したときに該貫通孔大径部14a
内周面に弾着して液密シールをなす。
クタ部材42から他端側まで貫通されたオイル抜き貫通
孔であり、44は、オイルを負圧吸引して強制的に抜く
場合に使用するカプラー46を構成する雄カプラー(図
1参照)を連結するための連結ネジ部である。
次のように使用される。すなわち、図3に示すように、
その掛り止め用フランジ42bを前記ボルト部材11の
装着用母線方向溝16に係合させて、コネクタ部42を
ボルト部材11に対して軸方向に挿入する。この挿入操
作は始めは特に抵抗がないが、挿入が一定量に達すると
弁体係合部42cが弁体部材20のバネ受部24に係合
し、コイルスプリング30のバネ力が挿入に対する抵抗
となるが、このバネ力に抗してコネクタ部42を更に押
し込み、掛り止め用フランジ42bが、装着用母線方向
溝16に直角に連続する周方向の保持溝17の位置に至
った時点で該コネクタ部42を軸回りに回転させ、該掛
り止め用フランジ42bを保持溝17に嵌入させる。こ
れによりコネクタ部42を押し戻そうとするコイルスプ
リング30のバネ力は、保持溝17とこれに嵌入した掛
り止め用フランジ42bとの係合でアースされ、この状
態でコネクタ部42は保持される。このコネクタ部42
がボルト部材11に保持された状態では、弁体部材20
はコイルスプリング30のバネ力に抗してネジ軸部12
側に移動偏倚されて弁体21が弁座12aから離座して
常閉弁を開路し、オイルパン1内のオイルは、これら
(オイル抜き用プラグ10,アダプター40)によって
形成されるオイル抜き通路を通して抜くことができる。
なおこの際、弁体係合部42cに組み付けられているシ
ールリング42dがボルト部材11の貫通孔大径部14
a内周面に弾着しているので、前記オイル抜き通路以外
からオイルが漏れることは防止される。
6の雄カプラー461を連結した状態で用い、かつこの
雄カプラー461を、図示しないオイル吸引ポンプに接
続したオイル吸引ホース463の端部の雌カプラー46
2に嵌合連結して、オイルを強制的に吸引抜き取りする
状態を示している。なお上記のカプラーは、連結治具と
して既知のものを利用することができる。
えば合成樹脂製の易弯曲性のチューブを用いて構成さ
れ、前記オイル抜き用アダプター40に連結した雄カプ
ラー461の端部開口から、弁体部材20のチューブ通
路20b,開路した常閉弁を通してオイルパン1内に挿
入され、該オイルパン1の底部に残ったオイルを抜くた
めに使用される。
ブ50は、図2に示すように、前記カプラー46の雌カ
プラー462に嵌合連結できるように準備されたもう一
つの雄カプラー464に、その雌ネジ部4641に螺子
込まれる円盤4642により固定される。4643はこ
の円盤4642に螺子込まれてチューブ50端部(後
端)を該円盤4642に固定するボルト、4644はシ
ールリングである。これにより、この雄カプラー464
は、後端が該雄カプラー464内に連通されかつ先端が
フリーな状態のチューブ50が組み付けられた構造に予
め準備されることになる。図2は、この雄カプラー46
4を雌カプラー462に嵌合連結した状態を示してい
る。
した後にオイル抜き用プラグ10に被嵌するゴム製キャ
ップ60を示し、ボルト部材11のボルト頭部13に被
せられる一端開放型の有底筒状をなしていて、該ボルト
部材11の頭部端面に弾着する第1のシールリング部6
1と、ボルト部材11の止め溝17に嵌合弾着して該6
0キャップの抜け落ちを防ぐ第2のシールリング部62
とを有し、底面には保護用の鉄板製の円板63が組み付
けられて、ボルト部材11の頭部13に該キャップ60
を被嵌することで万一のオイル漏れの防止、及びボルト
頭部内へのゴミ等の進入を防ぐように用いられる。な
お、このキャップ60の抜け止めのために該キャップの
外周には、図7(c)に示すようにC−リング64が嵌
合弾着する周溝60aが設けられている。
ル抜き用プラグの使用の態様と、これを用いたオイル抜
き装置の使用の態様について、図1〜図3により説明す
る。上述の図16,図18で説明したように、単純な閉
塞プラグ106がオイルパン1のオイル抜き穴2に螺着
固定されている場合には、まずこの閉塞プラグ106を
取り外し、所定のオイル抜きを行った後、螺子込み用治
具(図示せず)を用いて本例のオイル抜き用プラグ10
をオイル抜き穴2に螺子込み螺着固定し、新しいオイル
をオイルパンに充填する。この螺着固定されたオイル抜
き用プラグ10は、前記の図4などによって説明したよ
うに、通常の状態ではコイルスプリング30のバネ力に
より弁体部材20の弁体21が弁座12aに着座して開
閉弁を常閉させており、したがってオイルが抜けること
はない。
を固定したまま、オイル抜き作業を行うことができる。
0が固定されている状態では、まずキャップ60をボル
ト部材11から外し、オイル抜き用アダプター40を、
その掛り止め用フランジ42bをボルト部材11の装着
用母線方向溝16に係合させてコネクタ部42をボルト
部材11に対して軸方向に挿入し、掛り止め用フランジ
42bが装着用母線方向溝16に直角に連続する周方向
の保持溝17の位置に至った時点で該コネクタ部42を
軸回りに回転させ、掛り止め用フランジ42bを保持溝
17に嵌入させてコネクタ部42を保持させる。
座して開閉弁が開路され、図1の場合には、負圧吸引に
より、オイルパン1内のオイルがオイル抜き用プラグ1
0及びオイル抜き用アダプター40の貫通孔43を通っ
て強制的に抜き取られる。すなわち、アダプター40に
予め連結した雄カプラー461の後端を、ワンタッチカ
プラー46の雌カプラー462に嵌合連結しておくこと
で、このワンタッチカプラー46からオイル吸引ホース
463を通して吸引ポンプでオイルが負圧吸引される。
これにより周囲にオイルを漏らすことなくオイル抜き作
業を行うことができる。
イル3の抜き取りが途切れた時点で、図1〜図3のA線
で示した位置より下側の部分に残ったオイルを抜き取る
作業を行う。
プラー462を外し、次に、予めチューブ50を組み付
けてある前述したもう一つの雄カプラー464を該雌カ
プラー462に嵌合連結する。そしてこのチューブ50
のフリーな先端を、アダプター40に連結されている雄
カプラー461の後端開口から、弁体部材20の開口孔
22を通してオイルパン1内まで入るように挿入する
(図2参照)。これにより可撓性を有する該チューブ5
0の先端は、自然に弯曲して垂れ下がってオイルパン1
の底部に接する。そしてこのチューブ50の後端部にカ
プラー46を介して接続されている吸引ホース463,
吸引ポンプ(不図示)より負圧吸引することで、残った
オイルを抜き取ることができる。
し、オイル抜き用アダプター40を前記とは逆の手順で
オイル抜き用プラグ10のボルト部材11の頭部13か
ら外す。このアダプター40の取り外しで、オイル抜き
用プラグ10の弁体21が弁座12aに着座して常閉弁
は閉路状態に復帰し、新しいオイルを充填してもオイル
漏れすることがなくなる。その後、キャップ60をオイ
ル抜き用プラグ10のボルト部材頭部に被せる。
る場合、本例のオイル抜き用プラグ10、あるいはこの
オイル抜き用プラグ10を用いたオイル抜き装置(オイ
ル抜き用アダプター40等を用いた装置)は、オイル抜
きのための通路を大径に設けることができ、また開閉弁
を広く開路することができるので、スラッジ等でこれら
が詰まるような不具合を招く虞れがなく、また、ボルト
部材11に対して軸方向に移動する弁体部材20の動き
が安定するので開閉弁の開閉、特に開閉弁の常閉時の状
態を確実に確保できると共に、弁体が傷つけられること
もないのでシール不良の虞れもなく、自動車のエンジン
では致命的なオイル漏れの不具合を解消できる上でその
利益は極めて大きなものがある。
ンのオイル抜き穴に螺着固定したボルト部材の貫通孔内
にボール弁を内蔵する形式に比べてその貫通孔の縁を弁
座とし、及びこの弁座に着座する弁体が離座するストロ
ークをオイル抜き用プラグの構造と殆ど関係なく設定で
きるという本発明によって提案された構成により達成で
きる。
して底部のオイルを抜くことで、従来の装置では全く期
待できないオイルパン1の底部に残ってしまっていたオ
イルやスラッジの抜き取りを確実に行うことができ、そ
の利点は極めて大きなものがある。
することができる。すなわち、図6(b)に示すよう
に、弁体部材20のバネ受部24に周方向に離隔した位
置に二つの小さな貫通孔241,241を形成すると共
に、該バネ受部24の裏面(外部から視認できる面)
に、向き(弁体部材20の軸回り回転姿勢)を示す例え
ば矢印(図示せず)を表記し、また図8に示すように、
この貫通孔241,241に凹凸嵌合できる一対の凸部
71,71を有する弁体部材回転用治具70を準備し、
これを用いて弁体部材20を軸回りに回転させることが
できるように設けている。
に応じて、該弁体部材回転用治具70の一対の凸部7
1,71を弁体部材20の貫通孔241,241に凹凸
嵌合させて該弁体部材20を回転させる作業を行って、
開口孔22が図1〜図3に示した姿勢とさせる。これに
より、オイル吸引用チューブ50が確実にオイルパン1
の底部に接するようにさせることができる。
は、図8に示すようにクランク型に折曲した棒状部材の
一端に上記一対の凸部71,71を有すると共に、他端
に、キャップ60を取り外すための二股状のヘラ部72
を有するように設けられており、一つの治具でキャップ
60の取り外し時と弁体部材の回転を行わせることがで
きるという利点がある。
3の底部開口(外端側開口)に挿入嵌合する先細り型で
そのテーパー面に粗面(ローレット等)74を形成し
た、上記とは別の弁体部材回転用治具73を示したもの
であり、これによっても弁体部材の姿勢を上記と同様に
所定の向きに調整することができる。この例によれば図
8(a)の一対の凸部71,71のように細いピンが折
損するような虞れもない。
の弁体部材81の構造が異なるが、その他は実施形態1
と同じであり、また実施形態1と同様に用いられる。し
たがって弁体部材81を除く各部材等については実施形
態1と同じ符号を付して説明は省略する。
図10に示すように、連結軸部82が、弁体83及び円
環状バネ受部84の中心軸(ボルト部材11の貫通孔1
4a,14bの中心軸と一致)に対して偏心した位置に
設けられており、これにより、ボルト部材11の貫通孔
14(14a,14b)内を、断面積の広い部分と狭い
部分に区画し、その断面積の広い側の区画部分を、チュ
ーブ50のためのチューブ通路85とした構成をなして
いる。86は連結軸部82の先端から延出されたネジ
棒、83aはこのネジ棒86に螺合して固着されるネジ
部、83bは溶接部、87はチューブ通路85に挿通さ
れるチューブ50を開路した常閉弁の部分からオイルパ
ン1内に送り出すように案内する弧状案内面である。
材81を有するオイル抜き用プラグは、上述した実施形
態1と同様に、図9に示したようにオイル抜き取りのた
めに用いることができ、連結軸部82が偏心した位置に
設けられているので、十分に広い断面積のチューブ通路
85を形成することができ、太い径のチューブをオイル
吸引用チューブ50として使用することができて、特に
寒冷地等のオイルの粘性が高い場合などにおいても円滑
なオイル抜き取りを行えるという利点が得られる。ま
た、弧状案内面87等によりチューブ50の円滑かつ確
実なオイルパン内への挿入を行うことができる。
れる弁体部材は、図9,図10の構造のものに限定され
るものでないことは当然であり、常閉弁を構成するのに
十分な強度構造を満足し、かつ、円滑かつ確実にチュー
ブが挿通できるチューブ通路の断面積等を確保できるも
のであればよい。図11はこのような例の構造の弁体部
材を示したものであり、図11(a)は実施形態2で説
明した弁体部材の例、図11(b)は弁体部分にゴム製
等のシールリング88を組み付けた例を示し、図11
(c)は連結軸部の断面形状についてのいくつかを例示
したものである。 実施形態3 図12,図13に示した本例は、オイル抜き用プラグ9
0の弁体部材92の構造が異なるが、その他は実施形態
1と略同じであり、また実施形態1と同様に用いられ
る。
13に示され、ボルト部材91は図4で示した実施形態
1のボルト部材11と略同様の構造をなし、雄ネジが形
成された先端のネジ軸部912、及びこのネジ軸部91
2に連続して大径に設けられた後端の頭部913を有す
ると共に、先端から後端に渡って段付き(ボルト頭部側
が大径の段付き)の貫通孔914(914a,914
b)が設けられている。なお本例のボルト部材91で
は、ボルト頭部913に被嵌するゴム製キャップ60の
ためのキャップ嵌合溝918が、弁体押圧治具40を装
着・保持する保持溝917とは別に設けられている。な
お、916はアダプター装着用の母線方向溝である。
り、これは図12の(a),(b)に示される。すなわ
ち、円環状バネ受部924から、テーパー部920a,
直筒部920bを介して先細り形状に設けられた先端9
20cを有するようにキャップ状本体920が形成され
ていて、その先端(図13(a)の上端)よりネジ棒9
23を延出して、これに円錐形の弁体921のネジ部
(雌ネジ)921aが逆円錐形に螺子込まれて一体化さ
れている。この弁体921の円錐形の広がった裾部の径
は、前記ボルト部材91のネジ軸部912の貫通孔開口
縁の径よりも大きな径寸法に設けられていて、該開口縁
912aを弁座として弁体921が着座することで該開
口を液密的に閉路するようになっている。また弁体部材
92は先細り形状に設けられたその先端近傍に、内外を
連通する開口孔922が設けられていると共に、後端
(図13(a)の下端)には外向き鍔状のバネ受部92
4にコイルスプリング93が係合されている。なお、9
21bは弁体921に貫通螺合したネジ棒923の貫通
先端の溶接部を示し、これによってネジ棒923と弁体
921を強固に一体化し、オイル漏れの完全な防止を図
っている。
材91の貫通孔914内に収容されていて、一端が貫通
孔914の段付き肩部に係合され、他端が弁体部材92
のバネ受け部924に係合され、これにより弁体部材9
2にボルト頭部方向へのバネ力を作用させて、通常は弁
を常閉させるようになっている(図13(a)参照)。
グ90によれば、通常時(図13(a))には、コイル
スプリング93のバネ力により弁体部材92はボルト頭
部913側に付勢されて、弁体921が弁座912aに
着座され、弁通路は常閉状態に維持される。
ダプター40を挿入して弁体部材92をネジ軸部912
側に押すことにより、弁体部材92はコイルスプリング
93を圧縮してネジ軸部912側に偏倚(移動)されて
弁体921は弁座912aから離座して開閉弁は開路さ
れる。したがって、図12に示すように、ネジ軸部側
(つまりオイルパン内)は、開路された開閉弁から弁体
部材92の開口孔922を通り、該弁体部材92のバネ
受け部924側の開口から外部(外気)に連通される。
40にオイル吸引用ホース963を直接連結した場合を
示している。
カプラー46を用いてアダプター40にオイル吸引ホー
ス463とオイル吸引用チューブ50を着脱交換できる
ようにした場合を示しており、雄カプラー461はアダ
プター40に連結され、雌カプラー462がオイル吸引
ホース946に連結されていて、もう一つの雄カプラー
464にチューブ50を予め連結したものが準備され、
実施形態1と全く同様にしてオイルパン1内のオイルの
全量を負圧吸引により抜き取ることができる。すなわ
ち、アダプター40と一体の雄カプラー461から雌カ
プラー462を外し、チューブ50と一体化したもう一
つの雄カプラー464(図2参照)をこの雌カプラー4
62に連結して図2と同様に用いることができる。
のようにアダプター40に内装したオイル抜き用可撓性
チューブ50を利用することで、バキュームポンプ等で
負圧吸引してオイルパン1の底部に残ったオイルを抜く
作業を行うことができる。すなわち、一端にコネクタ4
7を介してオイル抜き用ホース963が予め連結されて
いるアダプター40を用い(ホース他端はバキュームポ
ンプ(図示せず)に接続)、このオイル抜き用アダプタ
ー40をオイル抜きプラグ90のボルト部材91に装着
する。この際、オイル抜き用可撓性チューブ50を貫通
孔43内に内挿した状態のオイル抜き用アダプター40
を用いる場合には、前記ホース463の途中(一般的に
はコネクタ47の近傍)に、軸方向に伸縮可能な蛇腹状
部(図示せず)を設けて、該アダプター40をオイル抜
き栓90に装着する時には該蛇腹状部を伸ばしてオイル
抜き用可撓性チューブ50の先端を該オイル抜き用アダ
プター40の先端から突出しないか又は若干突出した状
態としておき、装着後に、この蛇腹状部の軸方向寸法を
縮めることで、オイル抜き用可撓性チューブ50の先端
を弁体部材92の開口孔922から、開路した弁を通し
てオイルパン1内まで挿入するようにすれば、オイル抜
き用アダプター40の装着操作に該オイル抜き用可撓性
チューブ50が邪魔になることがなく、またその後のオ
イル抜き用可撓性チューブ50のオイルパン1内への挿
入をスムースに行わせることができる。
ける弁体部材92には、チューブ50の先端を案内する
案内面を特に設けていないが、該弁体部材92のキャッ
プ状本体920は先端先細り形状をなしているため、そ
の先細り付近に形成されている開口孔922にチューブ
先端が自然と導かれるので、円滑なチューブ挿入を行う
ことができる。
ューブ50をカプラー46でオイル吸引ホース463に
着脱交換し、あるいは該チューブ50を予め内装したオ
イル抜き用アダプター40を用いるいずれの場合にも、
従来の装置では全く期待できないオイルパン1の底部に
残ってしまっていたオイルやスラッジの抜き取りを確実
に行うことができ、その利点は極めて大きなものがあ
る。
入しないで用いる点が実施形態1〜3と異なるが、オイ
ル抜き用プラグ180のボルト部材181、弁体183
及びコイルスプリング184の構造及び作用は、基本的
にはこれらの実施形態であり、同様に用いることができ
る。
は実施形態1と同じネジ軸部181a,ボルト頭部18
1bを有し、貫通孔182は、ネジ軸部181a側が小
径でボルト頭部181b側が大径の段付形状をなすと共
に、小径部から大径部への段付縁部に、コイルスプリン
グ184の一端部を位置決めするための軸方向フランジ
181cが周状に設けられていて、この軸方向フランジ
181cにより形成された凹所にコイルスプリング18
4が嵌合されている。
に、細長い棒状の軸部183aの一端に設けたネジ部1
83bに、実施形態1と同様の円錐形の弁座係合部18
3cが逆円錐形に螺子込まれて一体化されていると共
に、他端には、軸部183aに直交する穴明き円板が設
けられていて、この穴明き円板がバネ受け部183dを
なしている。183eはこのバネ受け部である円板に設
けられたオイル抜き穴である。
用プラグ180は、実施形態1〜3と同様に用いること
ができ、図14(a)に示した通常時には、コイルスプ
リング184のバネ力によって、弁座係合部183cが
ボルト部材181のネジ軸部181a側の貫通孔開口縁
(弁座181d)に着座することで開閉弁を閉じる。そ
して、実施形態3で説明したオイル抜き用アダプター4
0をボルト部材181に装着することで弁体183をネ
ジ軸部181a側(図14(a)の上方)に図の一点鎖
線で示した位置まで移動させて弁座係合部183cを弁
座181dから離座させて開閉弁を開らく。これにより
オイルパン1内のオイルを抜き取ることができる。
よるオイル漏れの防止と、必要時の簡単な作業によるオ
イル抜き取り作業を行うことができ、しかも本例の弁付
きプラグは、構造が極めて簡単で量産性に優れているた
め、安価に製品を提供することができる。
施形態4に比べて、ボルト部材191の貫通孔192を
3段の段付に形成して、この貫通孔192内に収容する
コイルスプリング194を軸方向に長い寸法のものを用
いることができるようにしたことを特徴とする。他の構
成は実施形態4と同じであり、したがって同一の部材、
構造については実施形態4の符号に10を加えて示して
説明は省略する。
常時のオイル抜き穴の閉塞と、必要時に簡単な作業でオ
イル抜きを行うことができる。また本例は、コイルスプ
リング194が、オイル抜き用プラグ190の軸方向の
半分以上に渡る長尺の寸法のものであるため、圧縮長
(弁体の移動ストローク)を大きくとることができ、し
たがって常閉弁を開路した時の弁座係合部193cの弁
座191dからの離座長を大きくとれて、オイル抜き時
のオイルの流れをよりスムースとでき、また、構造が極
めて簡単で量産性に優れているため、安価に製品を提供
することができる。
記載したオイル抜き用プラグの発明、及びオイル抜き装
置の発明によれば、ボルト部材のネジ軸先端において開
口した貫通孔の大きな口径の開口縁を弁座として常閉弁
の口径を大きくとれると共に、ボルト部材の貫通孔内に
配置したコイルバネ等のバネ手段によって、弁体部材
(弁体)のストロークを大きく設定できるので、常閉弁
の開路時における弁通路を大きくでき、可動弁体部材に
形成した案内面によりオイル吸引用チューブをオイルパ
ン等の容器内部に円滑にかつ確実に挿入させることがで
きるので、オイル抜き取りの作業を容易かつ確実に行え
ると共に、チューブは先端がオイルパン等の底面に垂れ
下がって、オイルパン等の側壁面にオイル抜き用プラグ
を組み付けた場合や、オイルパン等の底面にネジ穴長確
保のための裏打ち部材を設けた構造のオイルパン等であ
っても、オイル及びスラッジの全量抜き出しができる。
ば以下の効果が奏される。
筒状胴部を有するようにしたので、オイル吸引用チュー
ブをこの筒状胴部を通して挿通させる際に、先端を引っ
掛かりなく円滑に徐々に転向させることができて、オイ
ルを残すことなくオイルとスラッジを全量抜き出すこと
ができる。
部におけるオイル抜き通路(チューブ通路)の断面積を
大きくすることができ、連結軸部に設けた案内面による
円滑なチューブの挿入を行うことができる。
オイル溜め容器内に挿入するチューブの転向する向きを
調整でき、容器底部側に向けることを確実に行わせるこ
とができる。
弁付きプラグを極めて簡易な構造のものとして提供する
ことができる。
ば、オイル吸引用ホース、及びオイル吸引用チューブを
用いて容器内のオイルを確実に全量抜き出しすることが
できる。
に上記請求項1ないし5の弁付きプラグを用いること
で、チューブの確実かつ円滑な操作を行うことができ、
オイル交換作業がより一層簡単となる。
のオイルを抜き取るために、オイル吸引用ホースの先端
を弁体押圧治具から外し、オイル吸引用チューブにつけ
替えるという簡単な作業でオイル抜き取りを行うことが
できる。
イルパンの側壁に組み付け、該プラグにオイル吸引ホー
スを連結したワンタッチカプラーを連結してオイル抜き
を行っている状態を示した縦断面図。
ューブを組み付けてオイル抜きを行っている状態を示し
た縦断面図。
弁体部材,コイルスプリングにおいて若干異なる構成と
した場合の一部拡大部。
示した図であり、(a)は正面図、(b)は全体の縦断
面図。
示した図であり、(a)は縦断面図、(b)は外観斜視
図。
(a)は縦断面図、(b)は外観斜視図、(c)は連結
軸部の種々の断面形状を示した図。
嵌するキャップを説明するための図であり、(a)はキ
ャップをボルト部材頭部に被嵌する途中を示した縦断面
図、(b)は該キャップの縦断面図、(c)はC−リン
グの斜視図。
あり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は弁体
部材回転用治具の他の例を示した正面図である。
イルパンの側壁面に組み付けてオイル抜きを行っている
状態を示した一部縦断面図。
材を示した図であり、(a)はオイル抜き用プラグの縦
断面図、(b)は弁体部材の縦断側面図、(c)は連結
軸部の軸方向の中間位置における平断面図、(d)は連
結軸部のバネ受部近傍における平断面図。
(a)は実施形態2の弁体部材の外観斜視図、(b)は
シールリングを組み付けた場合の弁体部材の外観斜視
図、(c)は連結軸部の種々の断面形状を示した図。
をオイルパンの側壁に組み付けて、オイル抜きを行って
いる状態を示した縦断面図、(b)はワンタッチカプラ
ーを用いた場合を示す一部断面図。
であり、(a)は全体の縦断面図、(b)は弁体の正面
図、(c)は全体の正面図。
図であり、(a)は縦断正面図、(b)は弁体の斜視
図。
縦断正面図。
オイルを抜き取るための従来の方法の一例を説明するた
めの図。
オイルを抜き取るための従来の他の方法を説明するため
の図。
を用いた場合のオイル抜き作業を説明するための図であ
り、(a)は弁を閉塞した通常時、(b)はオイル抜き
専用治具を組み付ける状態を示した図、(c)はオイル
抜き専用治具を組み付けてオイル抜きを行っている状態
を示した図。
グを組み付けた場合の問題を説明するための図。
グを組み付けた場合の問題を説明するための図。
Claims (9)
- 【請求項1】 オイル溜め容器のオイル抜き穴に螺着固
定される一端側のネジ軸、オイル溜め容器の外側に位置
される他端側の頭部、前記一端側のネジ軸から他端側の
頭部に渡って軸方向に貫通形成されたオイル抜き通路、
このオイル抜き通路のネジ軸側端部に設けられた弁座、
を有するボルト部材と、 一端部に前記ボルト部材の弁座に係合して弁通路を閉じ
る弁体を有し、かつ弁体が弁座に係合した状態からオイ
ル溜め容器内側方向に移動可能にオイル抜き通路に内装
された可動弁体部材と、 ボルト部材の前記オイル抜き通路内に内装されて、可動
弁体部材に対して弁体が弁座に係合する方向にバネ力を
付勢する弁常閉用のバネ部材と、を備え、可動弁体部材
をバネ力に抗してオイル溜め容器内側方向に移動させて
弁体を弁座から離間させることで弁通路を開き、オイル
を抜くように用いられる常閉弁内蔵型のオイル抜き用プ
ラグであって、 前記ボルト部材の頭部には、可動弁体部材をバネ力に抗
し移動させて弁通路を開路状態に保持する治具の組付け
部を設け、前記可動弁体部材には、ボルト部材頭部側の
オイル抜き通路開口から挿入されたオイル吸引用チュー
ブの先端を、前記治具の組付けにより開路した弁通路を
通してオイル溜め容器内に挿通させる案内面を設けたこ
とを特徴するオイル溜め容器のオイル抜き用プラグ。 - 【請求項2】 請求項1において、可動弁体部材は、一
端側に弁体を有しかつ他端側が開放された一端開口型の
筒状胴部と、この胴部の前記一端側近傍の側面に設けら
れて筒内側の通路を筒外側に開放させる開口と、ボルト
部材のオイル抜き通路内の頭部側に位置して前記付勢バ
ネが係合される円環状のバネ受け部と、前記他端側の開
口から挿入されたオイル吸引用チューブの先端を前記筒
内を通し胴部側面の開口からオイル溜め容器内に送出す
ように導く案内面とを有することを特徴とするオイル溜
め容器のオイル抜き用プラグ。 - 【請求項3】 請求項1において、可動弁体部材は、ボ
ルト部材のオイル抜き通路内の頭部側に位置して前記付
勢バネが係合される円環状のバネ受け部と、このバネ受
け部と前記一端側の弁体を連結する軸状の連結軸部とを
有すると共に、この連結軸部をボルト部材のオイル抜き
通路の軸芯に対し偏心位置に設けることで中心側にオイ
ル吸引用チューブ挿通のための断面積の広い区画を形成
し、かつこの連結軸部の側面にオイル吸引用チューブ先
端の挿通を案内する案内面を設けたことを特徴とするオ
イル溜め容器のオイル抜き用プラグ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
可動弁体部材を軸回り方向に回転可能に設けると共に、
該可動弁体部材の軸回り方向の姿勢を示す識別標識を設
けて、該可動弁体部材に設けた案内面の案内方向を軸回
り調整可能に設けたことを特徴とするオイル溜め容器の
オイル抜き用プラグ。 - 【請求項5】 オイル溜め容器のオイル抜き穴に螺着固
定される一端側のネジ軸、オイル溜め容器の外側に位置
される他端側の頭部、前記一端側のネジ軸から他端側の
頭部に渡って軸方向に貫通形成されたオイル抜き通路、
このオイル抜き通路のネジ軸側端部に設けられた弁座、
を有するボルト部材と、 一端部に前記ボルト部材の弁座に係合して弁通路を閉じ
る弁体を有し、かつ弁体が弁座に係合した状態からオイ
ル溜め容器内側方向に移動可能にオイル抜き通路に内装
された可動弁体部材と、 ボルト部材の前記オイル抜き通路内に内装されて、可動
弁体部材に対して弁体が弁座に係合する方向にバネ力を
付勢する弁常閉用のバネ部材と、を備え、可動弁体部材
をバネ力に抗してオイル溜め容器内側方向に移動させて
弁体を弁座から離間させることで弁通路を開き、オイル
を抜くように用いられる常閉弁内蔵型のオイル抜き用プ
ラグであって、 可動弁体部材は、ボルト部材のオイル抜き通路内の頭部
側に位置して前記付勢バネが係合される円環状又は穴あ
き円板状のバネ受け部と、前記ボルト部材のオイル抜き
通路内壁面との間に大きな隙間をもつように小径に設け
られていて、かつ前記バネ受け部と前記一端側の弁体を
連結する中実軸状の連結軸部とを有することを特徴とす
るオイル溜め容器のオイル抜き用プラグ。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
オイル溜め容器が自動車エンジンのオイルパンであるこ
とを特徴とするオイル溜め容器のオイル抜き用プラグ。 - 【請求項7】 a:オイル溜め容器のオイル抜き穴に螺
着固定される一端側のネジ軸、オイル溜め容器の外側に
位置される他端側の頭部、前記一端側のネジ軸から他端
側の頭部に渡って軸方向に貫通形成されたオイル抜き通
路、このオイル抜き通路のネジ軸側端部に設けられた弁
座、を有するボルト部材と、一端部に前記ボルト部材の
弁座に係合して弁通路を閉じる弁体を有し、かつ弁体が
弁座に係合した状態からオイル溜め容器内側方向に移動
可能にオイル抜き通路に内装された可動弁体部材と、ボ
ルト部材の前記オイル抜き通路内に内装されて、可動弁
体部材に対して弁体が弁座に係合する方向にバネ力を付
勢する弁常閉用のバネ部材と、を備え、可動弁体部材を
バネ力に抗してオイル溜め容器内側方向に移動させて弁
体を弁座から離間させることで弁通路を開き、オイルを
抜くように用いられる常閉弁内蔵型のオイル抜き用プラ
グ、 b:前記オイル抜き用プラグのボルト部材頭部に組付け
られて可動弁体部材をバネ力に抗して弁開路状態に保持
させるための弁体押圧治具、 c:前記弁体押圧治具に着脱可能に設けられたオイル吸
引用ホース、 d:弁通路開路状態のオイル抜き用プラグを通して先端
がオイル溜め容器内まで挿入されるオイル吸引用チュー
ブ の組合せで用いられることを特徴とするオイル溜め容器
用のオイル抜き装置。 - 【請求項8】 請求項7において、オイル抜き用プラグ
が請求項1ないし5のいずれかであることを特徴とする
オイル溜め容器用のオイル抜き装置。 - 【請求項9】 請求項7又は8において、オイル吸引ホ
ースの端部に雌カプラーを設けると共に、弁体押圧治具
及びオイル吸引用チューブのそれぞれに、該雌カプラー
とカップリングする雄カプラーを設けたことを特徴とす
るオイル溜め容器用のオイル抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07012498A JP4295367B2 (ja) | 1997-03-21 | 1998-03-19 | オイル溜め容器のオイル抜き用プラグ及びこれを用いたオイル抜き装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6824997 | 1997-03-21 | ||
JP21509997 | 1997-08-08 | ||
JP9-215099 | 1997-08-08 | ||
JP9-68249 | 1997-08-08 | ||
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JPH11107733A true JPH11107733A (ja) | 1999-04-20 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6655498B1 (en) | 1999-09-29 | 2003-12-02 | Nitto Kohki Co., Ltd. | Pipe coupling and drain plug for engine oil change |
JP2010169060A (ja) * | 2009-01-26 | 2010-08-05 | Hino Motors Ltd | 車両水冷構造 |
WO2011152697A2 (es) * | 2010-06-01 | 2011-12-08 | Eduardo Morfin Lopez | Mecanismo, adaptador y dispositivos, para corregir y ajustar el núcleo de válvulas de fluidos |
JP2012228648A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Tonengeneral Sekiyu Kk | タンク内の残油の回収方法 |
JP2016121640A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 保 高原 | 流体フィルタのドレンプラグ |
CN109339902A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-02-15 | 芜湖钻石航空发动机有限公司 | 发动机放油结构 |
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-
1998
- 1998-03-19 JP JP07012498A patent/JP4295367B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2011152697A3 (es) * | 2010-06-01 | 2012-04-19 | Eduardo Morfin Lopez | Mecanismo, adaptador y dispositivos, para ajustar válvulas de fluidos |
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