JPH11107381A - 接合金物、該接合金物の建物ユニットへの取付方法、及び建物ユニット間の接合構造 - Google Patents

接合金物、該接合金物の建物ユニットへの取付方法、及び建物ユニット間の接合構造

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JPH11107381A
JPH11107381A JP3294398A JP3294398A JPH11107381A JP H11107381 A JPH11107381 A JP H11107381A JP 3294398 A JP3294398 A JP 3294398A JP 3294398 A JP3294398 A JP 3294398A JP H11107381 A JPH11107381 A JP H11107381A
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JP
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floor
hardware
building unit
building
fixed
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JP3294398A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kaneko
典之 金子
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱のない建物ユニットでも接合金物を取付可
能にして、柱のない建物ユニット相互間又は柱のない建
物ユニットと柱のある建物ユニット間を接合できるよう
にする。 【解決手段】 開示される発明は、下階建物ユニットU
2に取付固定された下階金物4と、上階建物ユニットU
2に取付固定された上階金物16,17とを突き合わせ
ることにより、自動的に係合状態になる接合金物であっ
て、上階金物16には、建物ユニットU2に設けられた
妻小壁12と桁小壁13とに取付固定される接続板2
2,23がそれぞれ突出して設けられ、上階金物17に
は、妻小壁12に取付固定される接続板22が突出して
設けられ、また鉄骨梁14に取付固定されるボルトが突
出して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、接合金物、該接
合金物の建物ユニットへの取付方法、及び該接合金物に
よる建物ユニット間の接合構造に係り、特には、上階バ
ルコニーと下階建物ユニットとの接合に用いて好適な接
合金物、該接合金物の建物ユニットへの取付方法、及び
該接合金物による建物ユニット間の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】二階建て等の多階住宅には、上階にバル
コニーを設置しているものが多数見られる。バルコニー
は、一般に屋根又は天井はないが、室内生活の延長とし
て建物上階の外壁から突き出した床部分であり、通常、
床部分の3方向側縁に沿って、落下防止のための手摺が
設けられている。また、建物の工業生産化率を高める一
方式として、特開昭55−152236号公報等に記載
されているように、ユニット建物の方式が知られてい
る。ユニット建物は、一棟の建物を、予めいくつかの建
物ユニットに別けて工場生産し、これらを建築現場にお
いて施工・組立する方式の建物である。ユニット建物を
構成する建物ユニットとしては、建物の居間、食堂、寝
室等の各部屋部分を構成する部屋ユニットと、建物の屋
根部分を構成する屋根ユニット、バルコニーを構成する
バルコニーユニット等がある。これらの建物ユニット
は、予め工場で生産され、建物現場に輸送されて施工・
組立される。組立は、まず、部屋ユニットを基礎の上に
据え付け、次に、据え付けられた各部屋ユニットの上部
に、対応する大きさの屋根ユニットを据え付けて行われ
る。特に、二階建てのユニット建物の施工は、複数の部
屋ユニットを上下及び水平方向に組み合わせ、また、必
要に応じて、バルコニーユニットも組み付け、さらに、
上階となる部屋ユニットの上部に屋根ユニットを組み付
けて行われる。
【0003】また、最近では、このようなユニット建物
の組立簡易性・施工迅速性・作業安全性の一層の向上を
図ることを目的として、上階建物ユニットと下階建物ユ
ニットとを、対応する柱同士を相互に突き合わせて重ね
るだけで、自動的に締結できる係合固定式の柱頭柱脚構
造が、例えば、この出願人の出願に係る特願平7−15
4597号等によって提案されている。上記出願に係る
柱頭柱脚接合構造では、図27に示すように、予め下階
建物ユニットの四隅に配される柱(図では、木質柱の例
を示す)100の上端部(柱頭)101に、上面開口の
凹部102を設け、この凹部102に収納固着された裏
ナット200に、輪帯状の凹段部301を有する円錐型
のねじ付きピン300を螺着しておく。
【0004】一方、上階建物ユニットの四隅に配される
柱400(図では、木質柱の例を示す)の下端部(柱
脚)401に下面開口の凹部402を設け、この凹部4
02に、可撓性を有する素材によって形成された二股状
の係止部材500を吊り下げ状態で収納固着しておく。
このような構成において、下階建物ユニットの上に上階
建物ユニットを載置固定する際には、同図に示すよう
に、上階建物ユニットの四隅に配された柱400を下階
建物ユニットの四隅に配された柱100の上にゆっくり
吊り下ろして行き、上階柱脚401と下階柱頭101と
を互いに突き合わせの状態にして行く。このとき、上階
柱脚401に設けられた係止部材500の二股先端部5
01が、下階柱頭101に螺着された円錐型のピン30
0によって押圧され、ピン300が円錐状に形成されて
いるため、係止部材500の二股先端部501が押し拡
げられながら摺動し、図28に示すように、ピン300
の円錐下端に来ると凹段部301に嵌まって係止固定さ
れる。このようにして、下階建物ユニットと上階建物ユ
ニットとが自動的に締結固定されるので、組立作業が簡
易・迅速・安全となる。
【0005】ところで、建物ユニットを製作する場合、
柱の上端又は下端に梁(天井大梁や床大梁)を結合する
構造も必要となる。従来、柱が木製の場合には、図29
に示すように、木製の柱600の上端部又は下端部に梁
700の長手方向に軸心を持つボルト挿入孔601を設
けると共に、木質の梁700の端面にも自身の長手方向
に軸心を持つボルト挿入孔701を開け、さらに、木質
の梁700の端面近傍の側面にボルト挿入孔701の出
口を内側面に持つ接合用の切欠部702を設け、柱60
0の上端又は下端に梁700の先端面を突付けの状態に
して、かつ、二つのボルト挿入孔601,701の軸心
を揃え、柱600の梁当接面とは反対側の立側面602
の側から、長軸ボルト801をボルト挿入孔601,7
01に挿通し、梁700の切欠部702の中で長軸ボル
ト801とナット802とを座金803を介して螺合し
て締め付けることで、柱600と梁700とをボルト接
合するこが一般に行われている。
【0006】しかし、上記従来の柱頭柱脚接合構造で
は、下階柱頭101の上面や上階柱脚401の下面をそ
れぞれ切り欠いて設けた凹部102,402に収納固着
されるピン300や係止部材500や裏ナット200等
の柱頭柱脚接合用の構成部材と、柱梁接合用の長軸ボル
ト801とが、互いに干渉するため、柱100,400
(図16参照)に長軸ボルト801を貫通させることが
できない、という問題があった。そこで、この出願人
は、従来、柱頭金物又は柱脚金物の一方に柱梁接合用ボ
ルトと螺合可能な雌ねじの切られたシアプレートを設け
た柱頭柱脚接合金物及び柱頭柱脚梁接合構造並びにユニ
ット建物を提案し、下階建物ユニットと梁を備えた上階
建物ユニットとを接合できるようにした(特願平8−7
8728号等参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のものは、下階建物ユニットに取付固定される
下階金物や上階建物ユニットに取付固定される上階金物
のいずれも、柱に取付固定する必要がある。このため、
柱のない建物ユニットの場合には、このような接合金物
を取付固定できないことになり、したがって、柱のない
建物ユニット相互間又は柱のない建物ユニットと柱があ
る建物ユニット間の接合は、このような接合金物を用い
て行うことはできない、という問題がある。また、上階
建物ユニットの複数箇所に接合金物を取付固定し、下階
建物ユニットの上記接合金物に相対する複数箇所に接合
金物を設け、この上階建物ユニットの接合金物と下階の
接合金物とを突き合わせる場合には、この複数箇所の接
合金物が正確に正しい位置に取り付けられてないと突き
合わせることができない。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、柱のない建物ユニットでも接合金物を取付可能
にして、柱のない建物ユニット相互間又は柱のない建物
ユニットと柱のある建物ユニット間を接合できる接合金
物、該接合金物の建物ユニットへの取付方法、及び該接
合金物による建物ユニット間の接合構造を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、下側の建築構造体の上部に取付
固定されるための下側金物と、上側の建築構造体の下部
に取付固定されるための上側金物との対構成からなり、
上記下階金物と上階金物とを突き合わせれば、自動的に
係合状態になる接合金物に係り、上記下側金物と上側金
物のうち、少なくとも一方の金物には、建築構造体の側
面に取付固定される接続板が係合方向と直交する側方に
突出して設けられていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、床部の周縁
部に壁部が立設されることで建物の下階の部屋部分を構
成する下階建物ユニットの所定の上部に取付固定される
ための下階金物と、同じく床部の周縁部に壁部が立設さ
れることで建物の上階の部屋部分を構成する上階建物ユ
ニットの所定の下部に取付固定されるための上階金物と
の対構成からなり、上記下階金物と上階金物とを突き合
わせれば、自動的に係合状態になる接合金物に係り、上
記下階金物及び上階金物のうち、少なくとも一方の金物
には、建物ユニットの小壁に取付固定される接続板が突
出して設けられていることを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の接合金物に係り、上記下階金物及び上階金物のう
ち、一方の金物には、建物ユニットの妻小壁と桁小壁と
に取付固定される接続板がそれぞれ突出して設けられて
いることを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、下側の建築
構造体の上部に取付固定されるための下側金物と、上側
の建築構造体の下部に取付固定されるための上側金物と
の対構成からなり、上記下側金物と上側金物とを突き合
わせれば、自動的に係合状態になる接合金物に係り、上
記下側金物と上記上側金物のうち、少なくとも一方の金
物には、建築構造体を貫通して取付固定されるボルトが
上方又は下方に突出して設けられていることを特徴とし
ている。
【0013】また、請求項5記載の発明は、上記下階建
物ユニットの所定の上部に取付固定されるための下階金
物と、上階建物ユニットの所定の下部に取付固定される
ための上階金物との対構成からなり、上記下階金物と上
階金物とを突き合わせれば、自動的に係合状態になる接
合金物に係り、上記下階金物及び上階金物のうち、少な
くとも一方の金物には、建物ユニットの鉄骨梁に取付固
定される突出したボルトが設けられていることを特徴と
している。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の接合金物に係り、上記下階金物及び上階金物のう
ち、一方の金物には、建物ユニットの小壁に取付固定さ
れる接続板が突出して設けられていることを特徴として
いる。
【0015】また、請求項7記載の発明は、下階建物ユ
ニットに取付固定された単数又は複数の下階金物と、上
階建物ユニットに取付固定された単数又は複数の上階金
物とを突き合わせることにより、自動的に係合状態にな
る接合金物を用いて下階建物ユニットと上階建物ユニッ
トとが接合された建物ユニット間の接合構造に係り、上
記建物ユニットの小壁に、接続板により取付固定される
とともに建物ユニットの鉄骨梁に、ボルトと該ボルトに
螺着したナットにより取付固定された請求項6記載の金
物とを用いて接合されていることを特徴としている。
【0016】また、請求項8記載の発明は、下階建物ユ
ニットに取付固定された複数の下階金物と、上階建物ユ
ニットに取付固定された複数の上階金物とを突き合わせ
ることにより、自動的に係合状態になる接合金物の建物
ユニットへの取付方法に係り、上記複数の接合金物の相
対的な取付位置関係に合わせて配された位置にジョイン
トピン取付孔を有する定盤のジョイントピン挿入孔に位
置出し用ジョイントピンを挿入し、該位置出し用ジョイ
ントピンに接合金物を取り付けた後、該位置出し用ジョ
イントピンに取り付けた接合金物に建物ユニットを構成
する各部材を順次取付固定することを特徴としている。
【0017】
【作用】この発明の構成の接合金物には、建築構造体の
側面に取付固定される接続板が係合方向と直交する側方
に突出して設けられているため、この接続板を介して金
物を建築構造体の側面に取付できる。したがって、下側
の建築構造体の上部に取付固定された下側金物と上側の
建築構造体の下部に取り付けられた上側金物との係合に
より、下側の建築構造体と上側の建築構造体とを接合で
きる。また、接合金物には、建物ユニットの小壁に取付
固定される接続板が突出して設けられているため、この
接続板を介して接合金物を建物ユニットの小壁に取付で
きる。したがって、下階建物ユニットに取付固定された
下階金物と上階建物ユニットに取り付けられた上階金物
との係合により、柱のない建物ユニット相互間又は柱の
ない建物ユニットと柱のある建物ユニット間を接合でき
る。
【0018】また、接合金物には、建物ユニットの妻小
壁と桁小壁とに取付固定される接続板がそれぞれ突出し
て設けられているため、この妻小壁と桁小壁とに突出す
る接続板を介して接合金物を妻小壁と桁小壁とにそれぞ
れ取り付けることにより、建物ユニットの妻小壁と桁小
壁とに取付できる。また、接合金物には、建築構造体を
貫通して取付固定されるボルトが上方又は下方に突出し
て設けられているため、このボルトと該ボルトに螺着さ
れるナットを介して接合金物を上側の建築構造体または
下側の建築構造体に取付できる。また、接合金物には、
建物ユニットの鉄骨梁に取付固定されるボルトが設けら
れているため、このボルトと該ボルトに螺着されたナッ
トを介して接合金物を建物ユニットの鉄骨梁に取付でき
る。
【0019】さらにまた、ボルトと該ボルトに螺着され
たナットにより、鉄骨梁に取付固定された接合金物に
は、建物ユニットの小壁に取付固定される接続板が突出
して設けられているため、この接合金物を建物ユニット
の小壁にも、取付できる。したがって、接合金物が建物
ユニットに確実に取付固定される。また、この発明の建
物ユニット間の接合構造は、建物ユニットの小壁に取付
固定された突出する接続板を設けた接続金物及び建物ユ
ニットの鉄骨梁に取付固定された突出するボルトと該ボ
ルトに螺着したナットとを設けた接合金物とを用いて、
下階建物ユニットと上階建物ユニットとを接合するた
め、これらの接合金物を用いて柱のない建物ユニット相
互間又は柱のない建物ユニットと柱のある建物ユニット
間の接合が可能になる。
【0020】また、複数の接合金物の相対的な取付位置
関係に合わせて配された位置にジョイントピン取付孔を
有する定盤のジョイントピン挿入孔に位置出し用ジョイ
ントピンを挿入し、該位置出し用ジョイントピンに接合
金物を取り付けた後、該位置出し用ジョイントピンに取
り付けた接合金物に建物ユニットを構成する各部材を順
次取付固定するので、製造された建物ユニットには、複
数の接合金物の相対的な取付位置関係の精度が高く、略
正確に取り付けられる。したがって、この方法で上階建
物ユニットと下階建物ユニットを製造すると、下階建物
ユニットの上に上階の建物ユニットを下ろすときに、こ
の上階建物ユニットの接合金物と下階建物ユニットの接
合金物とが正確に突き合って係止固定されて、下階建物
ユニットの上に上階建物ユニットを支障なく取り付ける
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である自動係合式の接合
金物の接合構造を採り入れたユニット建物の一部構成を
示す斜視図、図2は同ユニット建物の平面図、図3は、
同ユニット建物の下階建物ユニットの下階金物(雄型接
合金物)の部分の断面図、図4は、同ユニット建物の上
階建物ユニットの上階金物(雌型接合金物)を取付固定
した部分を示す要部平面図、図5は、図4のA−A線に
沿う垂直断面図、図6は、図4のB−B線に沿う垂直断
面図、図7は、同ユニット建物の上階建物ユニットの他
の上階金物(雌型接合金物)を取付固定した部分を示す
要部平面図、図8は、図7のC−C線に沿う垂直断面
図、図9は、図7のD−D線に沿う垂直断面図、図10
は、同上階金物を示し、(a)はその平面図、(b)は
正面図、(c)は側面図、図11は、同他の上物金物を
示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、また、図
12(a),(b),(c)は、同下階金物と上階金物
が自動的に係合される様子を示す図である。
【0022】この例では、図1及び図2に示すように、
下階建物ユニットU1の上に、上階の南側バルコニーユ
ニット(以下、上階建物ユニットともいう)U2を載置
接合してユニット建物を構成する場合について述べる。
下階建物ユニットU1は、一対の妻壁1a,1aと桁壁
1bとからなる3方面を壁パネルで壁枠組みされて、四
隅には、補強用木質の柱2が立設している。この壁パネ
ルは、石膏ボードや硬質木片セメント板等の壁面材が取
り付けられて、耐力壁となっている。各柱2の柱頭3に
は、図3に示すように、雄型接合金物からなる下階金物
4が取付固定されている。下階金物4は、柱頭3に固定
された箱状体5と、箱状体5の上蓋5aに設けられた雄
ねじ6を有するジョイントピン7と、雄ねじ6に螺着す
るナット8からなり、円錐状のジョイントピン7が柱頭
3から突設した雄型接合金物を構成している。一方、上
階建物ユニットU2は、長方形のバルコニーユニットか
らなり、部屋部9上のバルコニー下小壁部10と、この
小壁部10上に設けられたバルコニー床パネル11と、
この床パネル11上の3方向側縁にバルコニー手摺壁下
枠32を介して設けられた手摺及び側面面材(図示せ
ず)で構成されている。
【0023】小壁部10は、一対の妻小壁12,12
と、桁小壁13と、溝形鋼(Cチャンネル)の鉄骨梁1
4とで長方形状に壁枠組されている。その上部に天井面
材15が設けられている。桁小壁13と妻小壁12,1
2との間の隅には、この両壁にそれぞれ取付固定されて
上階金物(雌型接合金物)16,16が設けられて、桁
小壁13と妻小壁12,12とをそれぞれ接合してい
る。また、鉄骨梁14と妻小壁12,12との間の隅に
は、梁と壁とにそれぞれ取付固定されて他の上階金物
(他の雌型接合金物)17,17が設けられて、鉄骨梁
14と妻小壁12,12とをそれぞれ接合している。
【0024】上階金物(雌型接合金物)16は、図10
に示すように、金属製の箱状体18と、この箱状体18
の内部に収納された二股状の板ばね係止部材(ばね鋼)
19と、係止部材19を支持固定するための取付ボルト
20と、係止部材19に設けられた係合を解除するため
の雄ねじ部材21からなり、この上階金物16には、小
壁部10の桁小壁13及び妻小壁12にそれぞれ取付固
定されるコ字状金属板からなる接続板22,23が水平
(係合方向と直交する側方)に突出して設けられてい
る。接続板22,23には、それぞれ底面22a,23
a及び側面22b,23bに取付孔24が穿設されて、
この取付孔24に挿通されたねじ等により、桁小壁13
及び妻小壁12にそれぞれ固定されて、図4乃至図6に
示すように、上階金物16を桁小壁13及び妻小壁12
にそれぞれ取付固定し、妻小壁13と妻小壁12,12
とそれぞれ接合している。
【0025】上階金物(雌型接合金物)17は、図11
に示すように、金属製の箱状体18と、この箱状体18
の内部に収納された二股状の板ばね係止部材(ばね鋼)
19と、係止部材19を支持固定すると共に上階金物1
7を、鉄骨梁14に取付固定するための箱状体18から
突出する取付ボルト25と、取付ボルト25に螺着する
ナット26と、係止部材19に設けられた係合を解除す
るための雄ねじ部材21とからなる。また、この上階金
物17には、桁小壁13に取付固定されるコ字状金属板
からなる接続板23が水平に突出して設けられている。
箱状体18から突出して設けられた取付ボルト25に
は、ナット26が螺着され、図7乃至図9に示すよう
に、このナット26の締付により、上階金物17が、鉄
骨梁14に取付固定されている。また、この上階金物1
7は、箱状体18に水平に設けられた接続板23が妻小
壁12に取付固定されて、鉄骨梁14と妻小壁12とを
それぞれ接合している。小壁部10の上には、上階建物
ユニット(バルコニーユニット)U2の床パネル11が
設けられている。床パネル11は、短材の根太27の最
外縁の側根太28に直交してこれらの木口と突き付けの
状態で長材の端根太29,29が釘打ちされて長方形の
枠組みとされ、さらに根太27,27,…及び側根太2
8,28の相互間に受け材30,30,…も取り付けて
床枠組が構成され、この床組の上面にアスファルトルー
フィング材や塩ビ鋼板(ポリ塩化ビニル被覆鋼板)等の
面材31が取り付けられて構成されている。なお、床パ
ネル11の3方向側縁上には、バルコニー手摺壁下枠3
2を介して、図示しない手摺及び側面面材が設けられて
上階建物ユニット(バルコニーユニット)U2が構成さ
れている。
【0026】ユニット建物の組立施工時、下階建物ユニ
ットU1と上階建物ユニットU2とを連結するには、ま
ず、上階建物ユニットU2を、既設の下階建物ユニット
U1の上部にまでクレーンで運び、図12(a)に示す
ように、互いの四隅が重なる位置で、上階建物ユニット
U2を、既設の下階建物ユニットU1上部にゆっくりと
下ろしてゆく。このとき、下階金物4のジョイントピン
7が、所望の挿入荷重(例えば、上階建物ユニットU2
の重量の1/4の垂直荷重)で上階金物16(17)の
箱状体18内に挿入され、箱状体18内の二股状の板ば
ね係止部材19がジョイントピン7によって押圧され
る。ジョイントピン7は、円錐状に形成されているた
め、同図(c)に示すように、二股状の板ばね係止部材
19が押し拡げられながら摺動し、同図(c)に示すよ
うに、ジョイントピン7と、係止部材19とが嵌まって
係止固定される。そして、下階建物ユニットU1とバル
コニーユニットからなる上階建物ユニットU2とが確実
に接合される。
【0027】このように、この実施例の構成によれば、
上階金物(雌型接合金物)16に建物ユニットU1の桁
小壁13及び妻小壁12に取付固定される接続板22,
23が水平(側方)に突出して設けられているため、こ
の接続板22,23を介して上階金物16をバルコニー
下の桁小壁13及び妻小壁12に取付できる。したがっ
て、下階建物ユニットU1に取付固定された下階金物
(雄型接合金物)4と上階建物ユニットU2に取り付け
られた上階金物16との係合により、柱のない建物ユニ
ット相互間又は柱のない建物ユニットと柱のある建物ユ
ニット間を接合できる。
【0028】また、上階金物17は、鉄骨梁14に接合
固定されるボルト25と該ボルト25に螺着されたナッ
ト26が設けられているため、このボルト25と該ボル
ト25に螺着されたナット26を介して上階金物17を
バルコニー下の鉄骨梁14に取付できる。さらに、上階
金物17には、妻小壁12に取付固定される接続板22
が設けられているため、この上階金物17をバルコニー
下の妻小壁12にも、取付できる。したがって、上階金
物17が上階建物ユニットU2に確実に取付固定され、
この上階金物17及び上階金物16と上述の下階金物4
を用いて、柱のない建物ユニット相互間又は柱のない建
物ユニットと柱のある建物ユニット間の接合が可能とな
る。
【0029】◇第2実施例 図13は、この発明の第2実施例である自動係合式の接
合金物の接合構造を採り入れたユニット建物の一部構造
を示す斜視図、また、図14は、同ユニット建物の平面
図である。この例では、図13及び図14に示すよう
に、下階建物ユニットU1の上に、上階の北側バルコニ
ーユニット(第1実施例の場合と同様に、以下、上階建
物ユニットともいう)U2を載置接合してユニット建物
を構成する場合について説明する。下階建物ユニットU
1は、一対の妻壁1a,1aと桁壁1bとからなる3方
面を壁パネルで枠組みされて、四隅には、補強用木質の
柱2が立設している。この壁パネルは、石膏ボードや硬
質木片セメント板等の壁面材が取り付けられて、耐力壁
となっている。
【0030】また、各柱2の柱頭3には、雄型接合金型
からなる下階金物4が取付固定されている。下階金物4
は、前実施例と同様に柱頭3に固定された箱状体5と、
箱状体5の上蓋5aに設けられた雄ねじ6を有するジョ
イントピン7と、雄ねじ6に螺着するナット8からな
り、円錐状のジョイントピン7が柱頭3から突設した雄
型接合金物を構成している。一方、上階建物ユニットU
2は、長方形のバルコニーユニットからなり、部屋部9
上の小壁部10と、この小壁部10上に一部外側に突き
出して設けられたバルコニー床パネル11と、この床パ
ネル11上の3方向側縁にバルコニー手摺壁下枠32を
介してこの上に設けられた手摺及び側面面材(図示せ
ず)で構成されている。この例の場合も、上述した第1
実施例で述べたと略同様の効果を得ることができる。
【0031】◇第3実施例 次に、第3実施例として、接合金物の建物ユニットへの
取付方法、具体的には図1乃至図12に示す上階建物ユ
ニットU2(バルコニーユニット)の製造方法について
説明する。図15乃至図26は、図1乃至図12に示す
上階建物ユニットU2(バルコニーユニット)の製造方
法を示すもので、図15は、定盤に位置出し用ジョイン
トピンを取り付けた状態を示す斜視図、図16は位置出
し用ジョイントピンに接続板が取り付けられた接合金物
を取り付け、この接続板に鉄骨梁を取り付けている状態
を示す斜視図、図17はバルコニー下小壁を取り付けて
いる状態を示す斜視図、図18は天井パネルを取り付け
ている状態を示す斜視図、図19は天井パネルを取り付
けた状態を示す斜視図、図20は軒天パネルを取り付け
ている状態を示す斜視図、図21はバルコニー床パネル
を取り付けている状態を示す斜視図、図22はバルコニ
ー下小壁と床パネルとの間の仕上げを行った状態を示す
斜視図、図23(イ)は軒天吊り木桟を取り付けている
状態を示す斜視図、(ロ)は軒天吊り木桟を取り付けた
状態のE−E線に沿う垂直断面図、図24は手摺り壁パ
ネルを取り付けている状態を示す斜視図、図25はバル
コニー床パネルに勾配パネルを取り付けている状態を示
す斜視図、図26完成したバルコニーユニットを示す斜
視図である。
【0032】この例の定盤9には、上階金物(雌型接合
金物)16の4個の取付位置と相対する位置にジョイン
トピン取付孔91が4個設けられている。そして、この
ジョイントピン取付孔91に、図15に示すように、位
置出し用ジョイントピン92を差し込んで取り付ける。
次に、この位置出し用ジョイントピン92に接続板2
2,23が取り付けられた上階金物16,17を取り付
ける。この位置出し用ジョイントピン92の下側はジョ
イントピン取付孔91の中に挿入できる大きさであり、
上側は上階金物16,17の二股状の板バネ係止部材1
9の二股の中に丁度挿入できる大きさである。したがっ
て、位置出し用ジョイントピン92をジョイントピン取
付孔91に差し込んで取り付けた後、この位置出し用ジ
ョイントピン92に上階金物16,17を取り付ける
と、この上階金物16,17が略正確な位置に取り付け
られる。
【0033】次に、ジョイントピン取付孔91の中に挿
入した位置出し用ジョイントピン92に取り付けられた
接続板22,23に、図17に示すように、鉄骨梁14
とバルコニー下小壁10(12,13)とを取り付け
る。これにより、鉄骨梁14とバルコニー下小壁10と
が連結される。次に、図18に示すように、小壁部10
と鉄骨梁14で囲まれた中に下階建物ユニットの天井パ
ネル95を取り付け、この天井パネル95の中に電線等
を通して天井パネル95を完成させる(図19参照)。
次に、図20に示すように、軒天井96を小壁部10の
側面に取り付ける。次に、図21に示すように、天井パ
ネル95と軒天井96の上にバルコニー手摺下枠32が
取り付けられたバルコニー床パネル11を取り付け、予
めバルコニー下小壁10に取り付けられている気密シー
トと、バルコニー床パネル11に取り付けられている気
密シートとを気密テープ(図示せず)で接合してこの間
を気密にする(図22)。次に、図23に示すように、
軒天吊り木桟97を軒天井96の側面に取り付けて、側
面を美麗にする。
【0034】次に、図24に示すように、バルコニー手
摺壁下枠32の上に手摺壁パネル33を取り付ける。次
に、図25に示すように、バルコニー床パネル11の上
に勾配パネル34を取り付けると、図26に示すような
バルコニーユニットである上階建物ユニットU2の左半
分が完成する。同様にして、上階建物ユニットの右半分
を製造する。施工現地で、上階建物ユニットU2の左半
分と右半分を取り付け、左半分と右半分を連結すると、
上階建物ユニットU2が完成する。このように、上階金
物16の取付位置と相対する略正確な位置に取り付けら
れている定盤9の上で、位置出し用ジョイントピン92
を付けたまま上階建物ユニットを組み立てるので、この
上階建物ユニットU2には略正確な位置に上階金物1
6,17が取り付けられる。
【0035】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上階金物
に設けられる接続板は、箱状体に水平側方方向に突出し
て設けられているが、この接続板は、箱状体に垂直方向
に突出して設けるようにしても良い。また、この発明の
実施例では、接続板が上階金物に設けられているが、下
階金物に設けても良く、さらには、上階金物及び下階金
物の両方に設けても良い。また、上述の実施例では、下
階建物ユニット側に雄型接合金物からなる下階金物が設
けられ、上階建物ユニット側に雌型接合金物からなる上
階金物が設けられているが、これとは逆に、下階建物ユ
ニット側に雌型接合金物からなる下階金物を設け、上階
建物ユニット側に雄型接合金物からなる上階金物を設け
るようにしても良い。
【0036】また、上述の実施例では、下階金物を柱が
ある建物ユニットの柱に取付固定し、上階金物を柱がな
い建物ユニットに取付固定しているが、下階金物及び上
階金物を柱のない建物ユニットに取り付けて、柱のない
建物ユニット相互間を接合できるようにしても良く、ま
た、上階金物を柱のある上階建物ユニットに取り付け
て、下階金物を柱のない下階建物ユニットに取り付けて
柱のない建物ユニットと柱のある建物ユニット間を接合
するようにしても良い。
【0037】また、雄型接合金物のジョイントピンや雌
型接合金物の二股状の板ばね係止部材も、図示例のもの
に限定されない。また、この発明の実施例は、この接合
構造の適用対象となる建物は、ユニット建物に限定され
ない。この発明は、一方の建物ユニットに柱がある場
合、この柱は、木質柱に限定されるものではなく、コン
クリート柱、鋼柱、合成木材柱、強化プラスチック(F
RP)柱、又はこれらの複合材からなる柱にも適用でき
る。また、定盤の上で上階建物ユニットを組み立てた
が、別の場所で上階建物ユニットを組み立てた後に、定
盤に取り付けられている接合金具を取り付けるようにし
ても良いし、接続金具の接続板に小壁部と鉄骨梁取り付
けた枠を建物ユニットに取り付けても良い。また、定盤
の上で上階建物ユニットの左半分と右半分を別々に製造
したが、上階建物ユニットの大きさによっては、一度に
製造しても良いし、又、3等分して製造しても良いし、
その他多数に分割しても良い。また、上階建物ユニット
の組立を説明したが、同様な方法で下階建物ユニットも
組み立てることができる。
【0038】また、この発明の接合金物は、建物ユニッ
ト間の接合に用いる場合に限定されず、上下間の建築構
造体の接合に広く適用できる。この場合、この発明の接
合金物は、下側の建築構造体の上部に取付固定されるた
めの下側金物と、上側の建築構造体の下部に取付固定さ
れるための上側金物との対構成からなり、かつ、上記下
側金物と上側金物とを突き合わせれば、自動的に係合状
態になる接合金物として、上記下側金物と上側金物のう
ち、少なくとも一方の金物には、建築構造体の側面に取
付固定される接続板が、係合方向と直交する側方に突出
して設けられた構造となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成の
接合金物によれば、建築構造体の側面に取付固定される
接続板が係合方向と直交する側方に突出して設けられて
いることで、この接続板を介して金物を建築構造体の側
面に取付できる。したがって、下側の建築構造体の上部
に取付固定された下側金物と上側の建築構造体の下部に
取り付けられた上側金物との係合により、下側の建築構
造体と上側の建築構造体とを接合できる。
【0040】また、接合金物には、建物ユニットの小壁
に取付固定される接続板が突出して設けられていること
で、この接続板を介して接合金物を建物ユニットの小壁
に取付できる。したがって、下階建物ユニットに取付固
定された下階金物と上階建物ユニットに取り付けられた
上階金物との係合により、柱のない糧物ユニット相互間
又は柱のない建物ユニットと柱のある建物ユニット間を
接合できる。さらにまた、接合金物には、建物ユニット
の妻小壁と桁小壁とにそれぞれ取付固定される接続板が
突出して設けられていることで、この妻小壁と桁小壁と
に突出する接続板を介して接続金物を妻小壁と桁小壁と
にそれぞれ取り付けることにより、建物ユニットの妻小
壁と桁小壁とに取付できる。
【0041】また、接合金物には、建築構造物を貫通し
て取付固定されるボルトが上方又は下方に突出して設け
られていることで、このボルトと該ボルトに螺着された
ナットを介して接合金物を上側の建築構造体又は下側の
建築構造体に取付できる。また、接合金物には、建物ユ
ニットの鉄骨梁に取付金具される突出したボルトが設け
られていることで、このボルトと該ボルトに螺着された
ナットを介して接合金物を建物ユニットの鉄骨梁に取付
できる。さらに、ボルトと該ボルトに螺着されたナット
により、鉄骨梁に取付固定された接合金物に、小壁に取
付固定される接続板が設けられていることで、この接合
金物を建物ユニットの小壁にも、取付できる。したがっ
て、接合金物が建物ユニットに確実に取付固定される。
【0042】また、この発明の建物ユニット間の接合構
造は、建物ユニットの小壁に取付固定された突出する接
続板を設けた接合金物及び建物ユニットの鉄骨梁に取付
固定された突出するボルトと該ボルトに螺着したナット
とを設けた接続金物とを用いて、下階建物ユニットと上
階建物ユニットとを接合することで、これらの接合金物
を用いて柱のない建物ユニット相互間又は柱のない建物
ユニットと柱のある建物ユニット間の接合が可能とな
る。
【0043】また、複数の接合金物の相対的な取付位置
関係に合わせて配された位置にジョイントピン取付孔を
有する定盤のジョイントピン挿入孔に位置出し用ジョイ
ントピンを挿入し、該位置出し用ジョイントピンに接合
金物を取り付けた後、該位置出し用ジョイントピンに取
り付けた接合金物に建物ユニットを構成する各部材を順
次取付固定するので、製造された建物ユニットには、複
数の接合金物の相対的な取付位置関係の精度が高く、略
正確に取り付けられる。したがって、この方法で上階建
物ユニットと下階建物ユニットを製造すると、下階建物
ユニットの上に上階の建物ユニットを下ろすときに、こ
の上階建物ユニットの接合金物と下階建物ユニットの接
合金物とが正確に突き合って係止固定されて、下階建物
ユニットの上に上階建物ユニットを支障なく取り付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である自動係合式の接合
金物の接合構想を採り入れたユニット建物の一部構成を
示す斜視図である。
【図2】同ユニット建物の平面図である。
【図3】同ユニット建物の下階建物ユニットの下階金物
(雄型接合金物)の部分の断面図である。
【図4】同ユニット建物の上階建物ユニットの上階金物
(雌型接合金物)を取付固定した部分を示す要部平面図
である。
【図5】図4のA−A線に沿う垂直断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う垂直断面図である。
【図7】同ユニット建物の上階建物ユニットの他の上階
金物(雌型接合金物)を取付固定した部分を示す要部平
面図である。
【図8】図7のC−C線に沿う垂直断面図である。
【図9】図7のD−D線に沿う垂直断面図である。
【図10】同上階金物を示し、(a)はその平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図11】同他の上階金物を示し、(a)はその平面
図、(b)は正面図である。
【図12】同下階金物と上階金物が自動的に係合される
様子を示す図である。
【図13】この発明の第2実施例である自動係合式の接
合金物の接合構造を採り入れたユニット建物の一部構成
を示す斜視図である。
【図14】同ユニット建物の平面図である。
【図15】図1乃至図12に示すバルコニーユニットを
製造方法を示すもので、定盤にジョイントピンを取り付
けた状態を示す斜視図である。
【図16】同ジョイントピンに接合金物を取り付け、こ
の接合金物に鉄骨梁を取り付けている状態を示す斜視図
である。
【図17】同接合金物にバルコニー下小壁を取り付けて
いる状態を示す斜視図である。
【図18】同バルコニー下小壁に天井パネルを取り付け
ている状態を示す図である。
【図19】同天井パネルを取り付けた状態を示す斜視図
である。
【図20】同バルコニー下小壁に軒天パネルを取り付け
ている状態を示す図である。
【図21】同バルコニー下小壁と軒天パネルにバルコニ
ー床パネルを取り付けている状態を示す斜視図である。
【図22】同バルコニー下小壁と床パネルとの間の仕上
げを行った状態を示す斜視図である。
【図23】(イ)は、同バルコニー下小壁に軒天吊り木
桟を取り付けている状態を示す斜視図、(ロ)は、軒天
吊り木桟を取り付けた状態のE−E線に沿う垂直断面図
である。
【図24】同バルコニー下小壁に手摺り壁パネルを取り
付けている状態を示す斜視図である。
【図25】同バルコニー床パネルの上に勾配パネルを取
り付けている状態を示す斜視図である。
【図26】完成したバルコニーユニットを示す斜視図で
ある。
【図27】従来における柱頭柱脚接合金物の構成を示す
部分断面図である。
【図28】同柱頭柱脚接合金物を用いた整合構造を示す
部分断面図である。
【図29】従来の技術の問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
U1 下階建物ユニット U2 上階建物ユニット 4 下階金物 12 妻小壁 13 桁小壁 14 鉄骨梁 16 上階金物 17 上階金物 22,23 接続板 25 ボルト 26 ナット 9 定盤 91 ジョイントピン挿入孔 92 位置出し用ジョイントピン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側の建築構造体の上部に取付固定され
    るための下側金物と、上側の建築構造体の下部に取付固
    定されるための上側金物との対構成からなり、前記下側
    金物と上側金物とを突き合わせれば、自動的に係合状態
    になる接合金物であって、 上記下側金物と上側金物のうち、少なくとも一方の金物
    には、建築構造体の側面に取付固定される接続板が、係
    合方向と直交する側方に突出して設けられていることを
    特徴とする接合金物。
  2. 【請求項2】 床部の周縁部に壁部が立設されることで
    建物の下階の部屋部分を構成する下階建物ユニットの所
    定の上部に取付固定されるための下階金物と、同じく床
    部の周縁部に壁部が立設されることで建物の上階の部屋
    部分を構成する上階建物ユニットの所定の下部に取付固
    定されるための上階金物との対構成からなり、前記下階
    金物と上階金物とを突き合わせれば、自動的に係合状態
    になる接合金物であって、 前記下階金物及び上階金物のうち、少なくとも一方の金
    物には、建物ユニットの小壁に取付固定される接続板が
    突出して設けられていることを特徴とする接合金物。
  3. 【請求項3】 前記下階金物及び上階金物のうち、一方
    の金物には、建物ユニットの妻小壁と桁小壁とに取付固
    定される接続板がそれぞれ突出して設けられていること
    を特徴とする請求項2記載の接合金物。
  4. 【請求項4】 下側の建築構造体の上部に取付固定され
    るための下側金物と、上側の建築構造体の下部に取付固
    定されるための上側金物との対構成からなり、前記下側
    金物と上側金物とを突き合わせれば、自動的に係合状態
    になる接合金物であって、 上記下側金物と上側金物のうち、少なくとも一方の金物
    には、建築構造体を貫通して取付固定されるボルトが上
    方又は下方に突出して設けられていることを特徴とする
    接合金物。
  5. 【請求項5】 前記下階建物ユニットの所定の上部に取
    付固定されるための下階金物と、上階建物ユニットの所
    定の下部に取付固定されるための上階金物との対構成か
    らなり、前記下階金物と上階金物とを突き合わせれば、
    自動的に係合状態になる接合金物であって、 前記下階金物及び上階金物のうち、少なくとも一方の金
    物には、建物ユニットの鉄骨梁に取付固定される突出し
    たボルトが設けられていることを特徴とする接合金物。
  6. 【請求項6】 前記下階金物及び上階金物のうち、一方
    の金物には、建物ユニットの小壁に取付固定される接続
    板が突出して設けられていることを特徴とする請求項5
    記載の接合金物。
  7. 【請求項7】 下階建物ユニットに取付固定された単数
    又は複数の下階金物と、上階建物ユニットに取付固定さ
    れた単数又は複数の上階金物とを突き合わせることによ
    り、自動的に係合状態になる接合金物を用いて下階建物
    ユニットと上階建物ユニットとが接合された建物ユニッ
    ト間の接合構造であって、 前記建物ユニットの小壁に、接続板により取付固定され
    るとともに建物ユニットの鉄骨梁に、ボルトと該ボルト
    に螺着したナットにより取付固定された請求項6記載の
    金物とを用いて接合されていることを特徴とする建物ユ
    ニット間の接合構造。
  8. 【請求項8】 下階建物ユニットに取付固定された複数
    の下階金物と、上階建物ユニットに取付固定された複数
    の上階金物とを突き合わせることにより、自動的に係合
    状態になる接合金物の建物ユニットへの取付方法であっ
    て、 前記複数の接合金物の相対的な取付位置関係に合わせて
    配された位置にジョイントピン取付孔を有する定盤のジ
    ョイントピン挿入孔に位置出し用ジョイントピンを挿入
    し、該位置出し用ジョイントピンに接合金物を取り付け
    た後、該位置出し用ジョイントピンに取り付けた接合金
    物に建物ユニットを構成する各部材を順次取付固定する
    ことを特徴とする接合金物の建物ユニットへの取付方
    法。
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