JPH11107132A - 筬打ち振動減衰装置におけるカウンタウェイト位置調節機構 - Google Patents

筬打ち振動減衰装置におけるカウンタウェイト位置調節機構

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JPH11107132A
JPH11107132A JP26829097A JP26829097A JPH11107132A JP H11107132 A JPH11107132 A JP H11107132A JP 26829097 A JP26829097 A JP 26829097A JP 26829097 A JP26829097 A JP 26829097A JP H11107132 A JPH11107132 A JP H11107132A
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beating
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weight
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JP26829097A
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Inventor
Norio Minamitani
徳生 南谷
Masahiro Kinari
雅宏 喜成
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筬の幅サイズが変更されたことにより生ずる
遠心荷重の偏倚に合せてロッキングシャフトに装着した
カウンタウェイトの装着位置を自在に変更調節して、回
転アンバランスを減殺補正し筬打ち振動を確実に減少さ
せることができるカウンタウェイト位置調節機構を提供
すること。 【解決手段】 筬打ち系の構成部材を支持して筬打ち動
作を生起するロッキングシャフトにおける少なくとも反
給糸側の筬端遠心荷重変更域部分に補正カウンタウェイ
トを位置調節自在に装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機の筬打ち振動
減衰装置の改良、さらに詳しくは、筬の幅サイズが変更
されたことにより生ずる遠心荷重の偏倚に合せてロッキ
ングシャフトに装着したカウンタウェイトの装着位置を
自在に変更調節して、回転アンバランスを減殺補正し筬
打ち振動を確実に減少させることができる新規なカウン
タウェイト位置調節機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、次々と経糸開口中に挿入
される緯糸は織機の筬打ち動作によって順次織り前に打
ち寄せられて布を形成してゆくが、この際にロッキング
シャフトを回転軸とする筬打ち系構造体の回転バランス
が不均衡になっていると、遠心荷重の偏倚によってロッ
キングシャフトの撓みが生じ、更に共振を起して大きな
筬打ち振動・騒音を発生させる。
【0003】ところで、筬打ち揺動動作をする筬打ち系
構造体を構成するところの構成部材は、ロッキングシャ
フト、スレーソード、スレー、筬、並びにこれらに取付
けられる部品を含んでいるが、重量の大きい筬がロッキ
ングシャフトから遠く離れた自由端縁に配設されている
ところから、必然的に、長手方向から見たときの重量中
心(以下、「重量中心」という)が回転軸であるロッキン
グシャフトの軸心から筬側へ偏らざるを得ず、その性質
上、織機の筬打ち系構造体には回転アンバランスを引き
起こす原因が内在しているのである。このようなことか
ら、織機振動の大きな発生源の1つとして筬打ち系構造
体が注目され、またロッキングシャフトの撓み等の弊害
防止が求められているのであり、その要請は高速化する
革新織機(例えば、ジェットルーム、レピアルームな
ど)の普及により増々切実になって来ている。
【0004】そこで、上記の如き問題の対策として、特
開平8−49140号公報の織機ではスレーソードにカ
ウンタウェイトを一体化して設け、カウンタウェイト部
には重量調整手段を設けて筬打ち系構造体の回転アンバ
ランスを補正する方式が提案されていた。
【0005】しかして、筬打ち系構造体における筬は、
回転支点となるロッキングシャフトから最も遠く遠心荷
重の影響を受け易い位置に存し、回転アンバランスの大
きな原因となる。しかも、緯糸を織り前に打ち寄せて布
地を形成してゆく手段である筬は製織すべき織布の織幅
に応じて筬通し幅が異なるので、その織幅毎に筬幅が異
なることが多い。通常、一般の織機にあっては、給糸側
の筬取付位置は固定され、反給糸側では最小の筬通し幅
の場合と最大の筬通し幅の場合とで筬端位置が相当に変
化するのであって、通常、その差は50cmから100cm
にも及ぶ。このため、反給糸側におけるロッキングシャ
フト上の筬端位置の変化する領域では、筬打ち系の構造
体の重量中心の位置の変化が筬打ち動作時における遠心
モーメントに大きな影響を与えることになる。この筬端
位置の変化に応じて遠心モーメントに影響が生ずるロッ
キングシャフトの領域を、本明細書においては「筬端遠
心荷重変更域」と称し、それ以外の筬端位置の変化によ
っては重量偏倚の生じないロッキングシャフト領域部分
を「定常遠心荷重域」と称する。
【0006】ところが、特開平8−49140号公報の
織機におけるカウンタウェイトは、スレーソードに一体
化して形成されており、スレーソードは織機の幅方向に
固定されているので、前述のごとき反給糸側の筬端遠心
荷重変更域における筬打ち系構造体の重量中心の位置の
変化には対応することが不可能である。このため、織幅
に応じて筬の幅サイズが変更されたとき、筬打ち系構造
体の重量中心の位置は織機の幅方向において回転アンバ
ランスを起して、織機の振動減少やロッキングシャフト
の撓み等といった不具合を解消することができなかった
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の織機
における筬打ち振動減衰装置に前述の如き問題があった
のに鑑みて為されたもので、織布の織幅が変って筬の幅
サイズが変更されたことによって生ずる重量偏倚に合せ
ロッキングシャフトに装着したカウンタウェイトの装着
位置を自在に変更調節して、回転アンバランスを減殺補
正し筬打ち振動を確実に減少させることができる新規な
カウンタウェイト位置調節機構を提供することを技術的
課題とするものである。
【0008】更に、本発明の他の技術的課題は、使用筬
の幅サイズを変更した際に、これに対応して筬打ち系構
造体の重量中心の位置を織機の幅方向全域に亘り、簡易
迅速に調節操作してロッキングシャフトの軸心に近づけ
ることを可能にする筬打ち振動減衰装置におけるカウン
タウェイト位置調節機構を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するために採用した手段】本発明者らが上
記技術的課題を解決するために採用した手段を添附図面
を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0010】即ち、本発明は、筬打ち系の構成部材を支
持して筬打ち動作を生起するロッキングシャフト2にお
ける少なくとも反給糸側の筬端遠心荷重変更域部分2−
Bに補正カウンタウェイト3を位置調節自在に装着する
というカウンタウェイトの装着位置調節手段を採用する
ことによって、補正カウンタウェイト3の装着位置を変
更調節するという簡単な操作で筬幅サイズの変更に起因
して生ずる重量偏倚の回転アンバランスを減殺し臨機応
変に筬打ち振動を効率的に低減化できる筬打ち振動減衰
装置のカウンタウェイト位置調節機構を実現した点に特
徴がある。
【0011】また、本発明は、筬幅サイズの変更によっ
ては重量偏倚が生じないロッキングシャフト2の定常遠
心荷重域部分2−Aに、当該部分に対応する筬打ち系構
成部材との回転バランスを安定化するための標準カウン
タウェイト4を定置しておくのが好ましい。ロッキング
シャフト2の定常遠心荷重域部分においては、最大筬通
し幅の筬が使用される場合でも、最小筬通し幅の筬が使
用される場合でも、筬端の位置変化による遠心モーメン
トは殆ど変化しないのではあるが、当該定常遠心荷重域
部分2−Aにおける重量中心はロッキングシャフト2の
軸心から離れた筬側へ偏っており、この筬側に離れた重
量中心を出来るだけロッキングシャフト軸心に近づけて
バランスをとっておくのが遠心モーメントを小さくし
て、衝撃の減少に役立つからである。
【0012】また、反給糸側ロッキングシャフト2の筬
端遠心荷重変更域部分2−Bに装着される補正カウンタ
ウェイト3としては、ロッキングシャフト2に対する角
度位置によって筬打ち系との釣合い荷重が変わる偏心ウ
ェイトを用いることができ、この場合には当該シャフト
2の軸回り方向へ角度位置調節自在に取り付けるのが好
ましい。ちなみに、ロッキングシャフト2は、往復的な
軸回り運動により筬打ち系全体としての筬打ち動作を反
復的に生起するのであるが、筬幅サイズの変更による重
量偏倚を均衡させて回転アンバランスを減殺させるには
補正カウンタウェイト3の取付角度位置を調節自由にし
ておくのが一番操作し易いからである。
【0013】また、ロッキングシャフト2に装着される
補正カウンタウェイト3および標準カウンタウェイト4
は、何れも複数の補正ウェイトピース3a・3b・3c
・・・・3n、および標準ウェイトピース4a・4b・4c
・・・・4nによって構成して、ロッキングシャフト2上に
適宜の間隔をもって分散配置することにより長手方向へ
のバランスをとっておくのが良い。筬打ち系を組成する
ところの構成部材は、ロッキングシャフト2、このロッ
キングシャフト2に所要間隔をもって一定角度に固定さ
れたスレーソード11・11・・・・、このスレーソード11・11
・・・・の自由端縁側に支持されたスレー12、このスレー12
上に立設された筬13、および前記スレー12上の給糸側に
配設されたメインノズル14、更に同スレー12上に列設さ
れたサブノズル15・15・・・・を含んで構成されているた
め、長手方向における重量中心位置は必ずしも一様には
ならないからである。それゆえ、このようなロッキング
シャフト2の各部位における筬打ち系構成部材の配置関
係から重量中心位置の不一様になるときには、補正カウ
ンタウェイト3と標準カウンタウェイト4を各々複数個
のウェイトピースに分割して配置するものとする。
【0014】そして、補正カウンタウェイト3と標準カ
ウンタウェイト4をウェイトピースに分割して配置する
場合には、 反給糸側の筬端遠心荷重変更域部分2−Bでは筬端
位置をも考慮して筬通し幅に合せて補正ウェイトピース
3a・3b・3c・・・・3nの装着位置を変更調節して回
転バランスをとるようにし、 給糸側の定常遠心荷重域部分2−Aでは、重量中心
位置の不一様を解消する位置に標準ウェイトピース4a
・4b・4c・・・・4nを適当に分散定置させて回転バラ
ンスを各部毎に設定しておく、 ことが好ましい。
【0015】さらに、織機Lに配設されるロッキングシ
ャフト1は、比較的幅が狭い織布から広幅の織布まで様
々の製織を行えるように相当に長いシャフト材が用いら
れ、通常は中間部分を中軸承5によって支承する構成を
採ることが多い。このため、ロッキングシャフト2にお
ける筬端遠心荷重変更域部分2−Bが中軸承5に跨がる
ような場合や近接しているような場合には、その中軸承
5に近い部分においては補正ウェイトピース3a・3b
・3c・・・・3nの装着位置の調節効果が不十分になるこ
とがある。そこで、このような設計の織機にあっては、
中軸承5に近い補正ウェイト3aの重量を大きくして僅
かな変更調節量で大きく重量バランスがとれるようにし
ておくことが好ましい。
【0016】
【作用】上記の解決手段を採用した本発明は、ロッキン
グシャフト2の定常遠心荷重域部分2−Aでは、筬が一
定して存在するので、織布の織幅変更や製織上の設定変
更があったとしても、筬打ち系構造体の重量中心は織機
の幅方向に亘り殆ど変化することはない。それゆえ、ロ
ッキングシャフト2の定常遠心荷重域部分2−Aでは、
予め標準カウンタウェイト4(=4a・4b・4c・・・・
4n)を筬打ち系構造体の重量中心がロッキングシャフ
ト2の回転軸上に大略位置するように設計し所定の位置
に配設しておくことにより、当該定常遠心荷重域部分に
おける回転アンバランスは減殺される。
【0017】他方また、ロッキングシャフト2における
反給糸側の筬端遠心荷重変更域部分2−Bでは、筬通し
幅の変更に基く筬端位置の変化により筬打ち系構造体の
重量中心はロッキングシャフト2の当該部分で筬13の存
否により大きく変化するが、上記のごとくロッキングシ
ャフト2の長手方向に位置調節自在に装着された補正カ
ウンタウェイト3(=3a・3b・3c・・・・3n)の装
着位置を適宜に変更調節することによって筬端位置の変
化で生ずる重量偏倚の回転アンバランスは減殺されると
ともに、しかも、重量中心は略ロッキングシャフト2の
回転軸側へ引き寄せられて均衡がとれることになる。
【0018】即ち、本発明にあっては、ロッキングシャ
フト2の長手領域を定常遠心荷重域部分2−Aと筬端遠
心荷重変更域部分2−Bとの2領域に区分し、この筬端
遠心荷重変更域部分2−Bにおける補正カウンタウェイ
ト3の位置調節を通じて筬幅サイズの変更で生ずる回転
アンバランスを減殺することによって、織機の筬打ち動
作の制振作用やロッキングシャフト2の撓み抑制作用を
呈し得るのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添附図面に図示す
る実施形態に基いて更に具体的に説明する。なお、図面
は本発明の実施形態を示すものであり、図1は最小幅の
筬を装着した本実施形態織機の回転バランスを調整した
状態の補正カウンタウェイトならびに標準カウンタウェ
イトの配置関係を表わした筬打ち系構造部分の正面図、
図2は最大幅の筬を装着した本実施形態織機の回転バラ
ンスを調整した状態の補正カウンタウェイトならびに標
準カウンタウェイトの配置関係を表わした筬打ち系構造
体部分の正面図、図3は本実施形態の織機における筬打
ち系構造部分を拡大して表わした筬打ち系構造体部分の
拡大側面図である。
【0020】図1〜図3に示される本実施形態のエアジ
ェット織機Lにおいて、筬打ち系の構造体1は、図示し
ないカム機構又はクランク機構によってロッキングシャ
フト2を中心に往復揺動可能に構成されている。ちなみ
に、本実施形態における筬打ち系構造体1は、織機Lの
給糸側フレームL1 および反給糸側フレームL2 に支承
されたロッキングシャフト2と;このロッキングシャフ
ト2に所要間隔をもって一定角度に固定されたスレーソ
ード11・11・・・・と;このスレーソード11・11・・・・の自由
端縁側に支持されたスレー12と;このスレー12上に立設
された筬13と;前記スレー12上の給糸側に配設されたメ
インノズル14と;同スレー12上に列設されたサブノズル
15・15・・・・とから構成されている。なお、図1および図
2において、符号5で指示するものはロッキングシャフ
ト2の中間部分を支承する中軸承であり、長尺のロッキ
ングシャフト2の荷重撓みを防止するために介設された
ものである。
【0021】本実施形態において、筬打ち系構造体1の
支点軸となるロッキングシャフト2は織機の幅方向に2
つの領域に区別される。その一方の領域は筬幅サイズが
変更されても重量偏倚の生じない給糸側に位置するとこ
ろの定常遠心荷重域2−Aの部分を意味し、他方の領域
は筬端(最小筬の筬端13e〜最大筬の筬端13e′)の位
置あるいは筬端の有無、つまり筬端13e〜13e′の位置
変化に応じて遠心モーメントが変動する反給糸側の筬端
遠心荷重変更域2−Bの部分を意味する。
【0022】本実施形態にあっては、ロッキングシャフ
ト2の定常遠心荷重域2−Aの部分に標準カウンタウェ
イト4を構成する標準ウエイトピース4a・4b・4c
・・・・4nが当該部分に対応する筬打ち系の重量中心位置
の不一様が解消するように、しかも重量中心がロッキン
グシャフト2の軸心に可能な限り近接するよう適当に分
散配置して固定してある。この定常遠心荷重領域2−A
の部分では織布の織幅変更による筬幅の変更があって
も、標準カウンタウェイト4(4a・4b・4c・・・・4
n)の取付位置や重量の調節をする必要がない。もっと
も、サブノズル15の取付個数に変更があったとしても、
その重量の筬打ち系全体に対する影響は、無視できるほ
どに極く小さい。また、ロッキングシャフト2の反給糸
側の筬端遠心荷重変更域部分2−Bには、筬13の筬通し
幅に合せて、つまり筬端位置による重量偏倚を考慮して
補正ウェイトピース3a・3b・3c・・・・3nの装着位
置を変更調節可能に取り付けられてある。このロッキン
グシャフト2の筬端遠心荷重変更域の部分2−Bでは、
筬13の幅サイズが変更されると、筬13が存在する部分と
存在しない部分における遠心荷重が大きく変化するの
で、図1と図2とを比較すれば分かるように、補正ウェ
イトピース3a・3b・3c・・・・3nの装着位置ならび
に装着角度位置を変更調節することによって、筬打ち系
構造体全体としての遠心荷重の変化に対応する。
【0023】本実施形態における補正カウンタウェイト
3(=3a・3b・3c・・・・3n)の装着位置調節およ
び装着角度位置調節機構は、図3に示される。
【0024】補正カウンタウェイト3を構成する補正ウ
ェイトピース3a・3b・3c・・・・3nとしては、何れ
もボトル形状に成形された偏心ウェイトが採択されてあ
り、クランプ・スクリュー(clamp and screw) 機構によ
ってロッキングシャフト2を抱き締めセットでき、装着
角度を調節することにより、補正ウェイトピース3a・
3b・3c・・・・3n毎に筬打ち系との釣合い荷重を自由
に変えることができるし、かつまた、ロッキングシャフ
ト2の軸方向へも装着位置を変更調節できる。
【0025】本明細書に具体例を以て示す本発明の実施
形態は概ね上記のとおりであるが、本発明の技術的範囲
は前述の実施形態例に限定されるものでは決してなく、
「特許請求の範囲」の記載内において種々の設計変更が
可能である。
【0026】例えば、前述の実施形態例にあっては、筬
打ち系の遠心荷重変更に対する補正ウェイトピース3a
・3b・3c・・・・3nの釣合い荷重を調節する手段とし
て、偏心ウェイトの採用を例示していたけれども、必要
な補正ウェイトピース3a・3b・3c・・・・3nに補助
ウェイトを取付け、この補助ウェイトの取付け位置を調
節することによっても荷重釣合いを図ることが可能であ
り、かゝる設計変更は本発明の技術的範囲に属すること
は当然である。
【0027】また、中軸承5に近い補正ウェイトピース
3a・3bの重量を他の補正ウェイトピースよりも相対
的に大きくすることによって僅かな変更調節量で大きな
釣合い荷重の調節を可能にすること、つまり、当該部分
における筬打ち系との釣合い荷重調節力を相対的に増大
させることも、本発明の技術的範囲に属する。
【0028】
【本発明の効果】以上実施形態例を挙げて説明したとお
り、本発明にあっては筬打ち系構造体を支持するロッキ
ングシャフトの筬端遠心荷重変更域に着目し、其処に筬
幅サイズの変更で生ずる重量偏倚の回転アンバランスを
減殺せしめる補正カウンタウェイトを位置調節自在に装
着するというカウンタウェイトの位置調節手段を採用し
たので、補正カウンタウェイトの装着位置を変更調節す
るという簡単な操作で臨機応変に筬幅サイズの変更に起
因して生ずる重量偏倚の回転アンバランスを減殺してロ
ッキングシャフトの撓み現象や共振現象の抑制し、筬打
ち振動・騒音を効率的に低減化することができる。
【0029】このように本発明によれば、従来この種の
筬打ち振動減衰装置において問題とされていた筬幅サイ
ズの変更に伴って生ずる重量偏倚の弊害を完全に近いま
でに解消できるうえに、その構造および調節作業は前述
の如く単純であるので、製作コストの面においても実用
性の面においても非常に有利であって、その産業上の利
用価値は頗る大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態である織機の筬打ち
系部分を示したものであって、最小幅の筬を装着した織
機における回転バランスを調整した状態の補正カウンタ
ウェイトおよび標準カウンタウェイトの配置関係を表わ
した筬打ち系構造体部分の正面図である。
【図2】図2は最大幅の筬を装着した本実施形態織機に
おける回転バランスを調整した状態の補正カウンタウェ
イトおよび標準カウンタウェイトの配置関係を表わした
筬打ち系構造体部分の正面図である。
【図3】図3は本実施形態織機における筬打ち系構造部
分を拡大して表わした筬打ち系構造体部分の拡大側面図
である。
【符号の説明】
1 筬打ち系構造体 11 スレーソード 12 スレー 13 筬 13e 最小筬通し幅時の筬端 13e′ 最大筬通し幅時の筬端 14 メインノズル 15 サブノズル 2 ロッキングシャフト 2−A 定常遠心荷重域 2−B 筬端遠心荷重変更域 3 補正カウンタウェイト 3a・3b・3c・・・・3n 補正ウェイトピース 4 標準カウンタウェイト 4a・4b・4c・・・・4n 標準ウェイトピース 5 中軸承 L 織機 L1 給糸側フレーム L2 反給糸側フレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筬打ち系の構成部材を支持して筬打ち動
    作を生起する織機のロッキングシャフトと;このロッキ
    ングシャフトの少なくとも反給糸側における筬端遠心荷
    重変更域部分に位置調節自在に装着されており、当該装
    着位置を変更調節することにより筬幅サイズの変更で生
    ずる重量偏倚の回転アンバランスを減殺せしめる補正カ
    ウンタウェイトとを包含することを特徴とした筬打ち振
    動減衰装置におけるカウンタウェイト位置調節機構。
  2. 【請求項2】 筬幅サイズの変更によっては重量偏倚の
    生じないロッキングシャフトの給糸側の定常遠心荷重域
    部分には、当該部分に対応する筬打ち系構成部材との回
    転バランスを安定化する標準カウンタウェイトが定置さ
    れてある請求項1記載の筬打ち振動減衰装置におけるカ
    ウンタウェイト位置調節機構。
  3. 【請求項3】 補正カウンタウェイトがロッキングシャ
    フトに装着角度位置調節可能に装着された偏心ウェイト
    であって、ロッキングシャフトに対する角度位置を変更
    調節することにより筬打ち系との釣合い荷重を調節でき
    るようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の
    筬打ち振動減衰装置におけるカウンタウェイト位置調節
    機構。
  4. 【請求項4】 補正カウンタウェイトがロッキングシャ
    フトの軸心に沿って位置調節自在に装着されており、こ
    の補正カウンタウェイトの装着位置を軸心方向へ進退調
    節して装着することにより筬打ち系との釣合い荷重を調
    節できるようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何
    れか一つに記載の筬打ち振動減衰装置におけるカウンタ
    ウェイト位置調節機構。
  5. 【請求項5】 ロッキングシャフトに装着する標準カウ
    ンタウェイトと補正カウンタウェイトとが、何れも複数
    個のウェイトピースによって構成されている請求項1〜
    4の何れか一つに記載の筬打ち振動減衰装置におけるカ
    ウンタウェイト位置調節機構。
  6. 【請求項6】 中軸承に近い補正カウンタウェイトの重
    量を大きくし、当該部分における筬打ち系との釣合い荷
    重調節力を相対的に増大したことを特徴とする請求項1
    〜5の何れか一つに記載の筬打ち振動減衰装置における
    カウンタウェイト位置調節機構。
JP26829097A 1997-10-01 1997-10-01 筬打ち振動減衰装置におけるカウンタウェイト位置調節機構 Pending JPH11107132A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102146610A (zh) * 2010-11-17 2011-08-10 江苏万工科技集团有限公司 织机摇轴摆动系统平衡状态的判别方法及平衡判别装置
CN103334210A (zh) * 2013-07-09 2013-10-02 江苏万工科技集团有限公司 一种内置吸振器的摇轴
JP2019196562A (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 株式会社豊田自動織機 織機の筬打ち装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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