JPH11106544A - 熱硬化形発泡性シール材組成物および成形方法 - Google Patents
熱硬化形発泡性シール材組成物および成形方法Info
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- JPH11106544A JPH11106544A JP9309144A JP30914497A JPH11106544A JP H11106544 A JPH11106544 A JP H11106544A JP 9309144 A JP9309144 A JP 9309144A JP 30914497 A JP30914497 A JP 30914497A JP H11106544 A JPH11106544 A JP H11106544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】自動車のボディサイドシル、フロアメンバー、
ピラー等の中空体に充填使用され、発泡、硬化させるこ
とにより構造強度を向上させる方法において、塗工の際
の液だれが発生せず、用途に応じて全く任意形状に作成
でき、中空体の細部まで均一に充填し、上記中空体の構
造強度を向上させることが可能な熱硬化形発泡性シール
材組成物を提供する。 【解決手段】(A)熱硬化性樹脂成分、(B)常温で硬
化可能な硬化剤成分、(C)潜在性硬化剤成分、(D)
有機系発泡剤成分を含有する組成物であって、該組成物
を、所定形状の容器に流し込み、常温あるいは加熱での
硬化により所定形状に成形し、その後この成形された成
形体を所定の中空体に充填した後、加熱して発泡、硬化
させる2段階の硬化反応から成ることを特徴とする熱硬
化形発泡性シール材組成物および成形方法である。
ピラー等の中空体に充填使用され、発泡、硬化させるこ
とにより構造強度を向上させる方法において、塗工の際
の液だれが発生せず、用途に応じて全く任意形状に作成
でき、中空体の細部まで均一に充填し、上記中空体の構
造強度を向上させることが可能な熱硬化形発泡性シール
材組成物を提供する。 【解決手段】(A)熱硬化性樹脂成分、(B)常温で硬
化可能な硬化剤成分、(C)潜在性硬化剤成分、(D)
有機系発泡剤成分を含有する組成物であって、該組成物
を、所定形状の容器に流し込み、常温あるいは加熱での
硬化により所定形状に成形し、その後この成形された成
形体を所定の中空体に充填した後、加熱して発泡、硬化
させる2段階の硬化反応から成ることを特徴とする熱硬
化形発泡性シール材組成物および成形方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、例えば、自動車のボデ
ィサイドシル、フロアメンバー、ピラー等の中空体に充
填使用され、発泡、硬化させることにより構造強度を向
上させる方法に関するものである。
ィサイドシル、フロアメンバー、ピラー等の中空体に充
填使用され、発泡、硬化させることにより構造強度を向
上させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車、家電製品、産業機械等におい
て、その部品は、製品の軽量化等のために薄板部材によ
り構成されて中空になっている。このような中空体部品
としては、例えば自動車のボディサイドシル、フロアメ
ンバー、ピラーがあげられる。しかし、自動車等の製品
は、その安全性の見地から、一定以上の構造強度が要求
される。更に最近では、衝撃など多くの負荷が加わる部
分を見直して、同部分の構造強度を他の部分よりも高め
ることが行われている。
て、その部品は、製品の軽量化等のために薄板部材によ
り構成されて中空になっている。このような中空体部品
としては、例えば自動車のボディサイドシル、フロアメ
ンバー、ピラーがあげられる。しかし、自動車等の製品
は、その安全性の見地から、一定以上の構造強度が要求
される。更に最近では、衝撃など多くの負荷が加わる部
分を見直して、同部分の構造強度を他の部分よりも高め
ることが行われている。
【0003】例えば、4ドアのセダンでは、シートベル
ト装置のベルトアンカーが装着されるセンターピラーの
支持部分の構造強度を、他のピラー部分よりも高める工
夫がなされている。一般に、こうした構造強度を高める
構造には、ボディ構成部材にリーンフォースメントを追
加する構造が採用されている。ところが、こうしたリー
ンフォースメントを追加する構造は、ボディに対する重
量の負担が大きく、自動車のボディが重くなる傾向があ
る。またリーンフォースメントを原因とする振動が生じ
るおそれも高い。
ト装置のベルトアンカーが装着されるセンターピラーの
支持部分の構造強度を、他のピラー部分よりも高める工
夫がなされている。一般に、こうした構造強度を高める
構造には、ボディ構成部材にリーンフォースメントを追
加する構造が採用されている。ところが、こうしたリー
ンフォースメントを追加する構造は、ボディに対する重
量の負担が大きく、自動車のボディが重くなる傾向があ
る。またリーンフォースメントを原因とする振動が生じ
るおそれも高い。
【0004】一方、最近では、発泡部材を用い、中空体
を発泡充填によって埋めることにより、同部分の構造強
度を高めるようにした補強の技術が提案されている。上
記発泡部材として、ウレタン系2液硬化形発泡性樹脂組
成物や、パテ状やシート状の熱硬化形発泡性樹脂組成物
が、補強材として用いられている。
を発泡充填によって埋めることにより、同部分の構造強
度を高めるようにした補強の技術が提案されている。上
記発泡部材として、ウレタン系2液硬化形発泡性樹脂組
成物や、パテ状やシート状の熱硬化形発泡性樹脂組成物
が、補強材として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ウレタン系2液硬
化形発泡性樹脂組成物は、2液硬化型のウレタン樹脂に
発泡剤を配合した液状のものである。これを用いれば、
部品の構造強度が向上するものの、その塗工において液
だれの問題を有する。すなわち、この樹脂組成物は、上
記のように液状であるため、これを起立状態の部材等に
塗工すると、自重により流動する。したがって、このウ
レタン系2液硬化形発泡性樹脂組成物の使用は、水平状
態の塗工対象面や、起立状態でも液が流出しないような
袋状の中空体等に限定される。上記パテ状の熱硬化形発
泡性樹脂組成物においても同様な問題がある。
化形発泡性樹脂組成物は、2液硬化型のウレタン樹脂に
発泡剤を配合した液状のものである。これを用いれば、
部品の構造強度が向上するものの、その塗工において液
だれの問題を有する。すなわち、この樹脂組成物は、上
記のように液状であるため、これを起立状態の部材等に
塗工すると、自重により流動する。したがって、このウ
レタン系2液硬化形発泡性樹脂組成物の使用は、水平状
態の塗工対象面や、起立状態でも液が流出しないような
袋状の中空体等に限定される。上記パテ状の熱硬化形発
泡性樹脂組成物においても同様な問題がある。
【0006】シート状の熱硬化形発泡性樹脂組成物は、
熱硬化性樹脂、硬化剤、発泡剤と高分子量のゴムを、加
熱混練して得るものである。高分子量のゴムを混合する
理由は、シート状に形状を保持するためと、熱硬化性樹
脂系のみでは、加熱硬化発泡時に溶融粘度が下がり過ぎ
て、ガス抜けが起こり、発泡体が得られないためであ
る。この高分子量のゴムを混合するためには、高馬力の
高価な混練装置を必要とする。このシート状の熱硬化形
発泡性樹脂組成物は、液だれの問題がなく、起立状態の
部材にも使用できる。しかしながら、あらかじめ使用す
る中空体の寸法形状に合わせるために、打ち抜き加工等
の2次加工が必要となってくる。一般に、このシートの
厚みは、2〜15mmであるが、使用する中空体の断面
により、更に厚くなければならないことがある。この場
合、シートの打ち抜き加工は極めて困難となる。また、
使用する中空体の形状も様々であり、数種にわたる可能
性がある。この場合、上記シートの打ち抜き加工品で
は、寸法精度が得られないおそれがあるうえ、歩留まり
も著しく低下する。
熱硬化性樹脂、硬化剤、発泡剤と高分子量のゴムを、加
熱混練して得るものである。高分子量のゴムを混合する
理由は、シート状に形状を保持するためと、熱硬化性樹
脂系のみでは、加熱硬化発泡時に溶融粘度が下がり過ぎ
て、ガス抜けが起こり、発泡体が得られないためであ
る。この高分子量のゴムを混合するためには、高馬力の
高価な混練装置を必要とする。このシート状の熱硬化形
発泡性樹脂組成物は、液だれの問題がなく、起立状態の
部材にも使用できる。しかしながら、あらかじめ使用す
る中空体の寸法形状に合わせるために、打ち抜き加工等
の2次加工が必要となってくる。一般に、このシートの
厚みは、2〜15mmであるが、使用する中空体の断面
により、更に厚くなければならないことがある。この場
合、シートの打ち抜き加工は極めて困難となる。また、
使用する中空体の形状も様々であり、数種にわたる可能
性がある。この場合、上記シートの打ち抜き加工品で
は、寸法精度が得られないおそれがあるうえ、歩留まり
も著しく低下する。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、高分子量のゴムを使用しないので、低粘度下
で容易に混合作業が可能であり、用途に応じて全く任意
形状に作成でき、塗工の際の液だれが発生せず、中空体
の細部まで均一に充填し、上記中空体の構造強度を向上
させることが可能な熱硬化形発泡性シール材組成物の提
供をその目的とする。
たもので、高分子量のゴムを使用しないので、低粘度下
で容易に混合作業が可能であり、用途に応じて全く任意
形状に作成でき、塗工の際の液だれが発生せず、中空体
の細部まで均一に充填し、上記中空体の構造強度を向上
させることが可能な熱硬化形発泡性シール材組成物の提
供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱硬化形発泡性シール材組成物は、(A)
熱硬化性樹脂成分、(B)常温で硬化可能な硬化剤成
分、(C)潜在性硬化剤成分、(D)有機系発泡剤成分
を含有する組成物であって、該組成物を、所定形状の容
器に流し込み、常温あるいは加熱での硬化により所定形
状に成形し、その後この成形された成形体を所定の中空
体に充填した後、加熱して発泡、硬化させる2段階の硬
化反応から成ることを特徴とする。
に、本発明の熱硬化形発泡性シール材組成物は、(A)
熱硬化性樹脂成分、(B)常温で硬化可能な硬化剤成
分、(C)潜在性硬化剤成分、(D)有機系発泡剤成分
を含有する組成物であって、該組成物を、所定形状の容
器に流し込み、常温あるいは加熱での硬化により所定形
状に成形し、その後この成形された成形体を所定の中空
体に充填した後、加熱して発泡、硬化させる2段階の硬
化反応から成ることを特徴とする。
【0009】更に、上記、常温で硬化可能な硬化剤成分
としては、硬化速度の点から、イソシアネート系化合物
が好ましい。また、この場合、上記、熱硬化性樹脂成分
としては、イソシアネート基と反応可能な活性水素を有
するエポキシ樹脂を含有させたものおよび/またはエポ
キシ樹脂にポリオール化合物を含有させたものであるこ
とが好ましい。
としては、硬化速度の点から、イソシアネート系化合物
が好ましい。また、この場合、上記、熱硬化性樹脂成分
としては、イソシアネート基と反応可能な活性水素を有
するエポキシ樹脂を含有させたものおよび/またはエポ
キシ樹脂にポリオール化合物を含有させたものであるこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者は、熱硬化形発泡性シー
ル材組成物において、塗工の際の液だれが発生せず、ま
た、複雑な中空体の形状にあわせて、全く任意形状に作
成でき、更に加熱して発泡、硬化させ、上記中空体を均
一に充填するという課題を同時に解決するために、一連
の研究を重ねた。その結果、該組成物を、所定形状の容
器に流し込み、常温あるいは加熱での硬化により所定形
状に成形し、その後この成形された成形体を所定の中空
体に充填した後、加熱して発泡、硬化させる2段階の硬
化反応を組み合わせるという着想を得た。
ル材組成物において、塗工の際の液だれが発生せず、ま
た、複雑な中空体の形状にあわせて、全く任意形状に作
成でき、更に加熱して発泡、硬化させ、上記中空体を均
一に充填するという課題を同時に解決するために、一連
の研究を重ねた。その結果、該組成物を、所定形状の容
器に流し込み、常温あるいは加熱での硬化により所定形
状に成形し、その後この成形された成形体を所定の中空
体に充填した後、加熱して発泡、硬化させる2段階の硬
化反応を組み合わせるという着想を得た。
【0011】つぎに、本発明について詳しく説明する。
【0012】本発明の熱硬化形発泡性シール材組成物
は、熱硬化性樹脂成分(A)、常温で硬化可能な硬化剤
成分(B)、潜在性硬化剤成分(C)、有機系発泡剤成
分(D)を含有する。
は、熱硬化性樹脂成分(A)、常温で硬化可能な硬化剤
成分(B)、潜在性硬化剤成分(C)、有機系発泡剤成
分(D)を含有する。
【0013】本発明に用いられ得る、熱硬化性樹脂成分
(A)としては、各種エポキシ樹脂およびその変性エポ
キシ樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェ
ノール系樹脂、尿素系樹脂等があげられ、単独であるい
は2種類以上併用される。このなかでも、金属との接着
性に優れる上記のエポキシ樹脂やその変性エポキシ樹脂
が好ましい。例えば、エピクロルヒドリンと多価アルコ
ールまたは多価フェノールとの縮合生成物、エピクロル
ヒドリンとフェノールノボラック、クレゾールノボラッ
クなどのノボラックとの縮合生成物、環状脂肪族エポキ
シ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、ポリオレ
フィンの重合体または共重合体より誘導されるエポキシ
樹脂、グリシジルメタクリレートの(共)重合によって
得られるエポキシ樹脂、高度不飽和脂肪酸のグリセライ
ドより得られるエポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル
型エポキシ樹脂(核ポリオール型エポキシ樹脂およびポ
リウレタン骨格含有エポキシ樹脂を含む)、含臭素また
は含フッ素エポキシ樹脂などがあげられ、単独であるい
は2種類以上併用される。
(A)としては、各種エポキシ樹脂およびその変性エポ
キシ樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェ
ノール系樹脂、尿素系樹脂等があげられ、単独であるい
は2種類以上併用される。このなかでも、金属との接着
性に優れる上記のエポキシ樹脂やその変性エポキシ樹脂
が好ましい。例えば、エピクロルヒドリンと多価アルコ
ールまたは多価フェノールとの縮合生成物、エピクロル
ヒドリンとフェノールノボラック、クレゾールノボラッ
クなどのノボラックとの縮合生成物、環状脂肪族エポキ
シ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、ポリオレ
フィンの重合体または共重合体より誘導されるエポキシ
樹脂、グリシジルメタクリレートの(共)重合によって
得られるエポキシ樹脂、高度不飽和脂肪酸のグリセライ
ドより得られるエポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル
型エポキシ樹脂(核ポリオール型エポキシ樹脂およびポ
リウレタン骨格含有エポキシ樹脂を含む)、含臭素また
は含フッ素エポキシ樹脂などがあげられ、単独であるい
は2種類以上併用される。
【0014】本発明に用いられ得る、常温で硬化可能硬
化剤成分(B)としては、特に限定するものではなく、
イソシアネート系化合物、シラン系化合物、ケチミン系
化合物、アミン系化合物等があげられ、単独あるいは2
種類以上併用される。このなかでも、硬化速度が速い上
記イソシアネート系化合物が好ましい。
化剤成分(B)としては、特に限定するものではなく、
イソシアネート系化合物、シラン系化合物、ケチミン系
化合物、アミン系化合物等があげられ、単独あるいは2
種類以上併用される。このなかでも、硬化速度が速い上
記イソシアネート系化合物が好ましい。
【0015】上記イソシアネート系化合物としては、イ
ソシアネート化合物(a)や、分子中にイソシアネート
基を有するポリウレタン系プレポリマー(b)があげら
れる。
ソシアネート化合物(a)や、分子中にイソシアネート
基を有するポリウレタン系プレポリマー(b)があげら
れる。
【0016】例えば、ポリイソシアネート(a)として
は、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートの液
状変成物、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、これらのイソシアネート化合物の
2量体および3量体などがあげられる。これらのイソシ
アネート化合物のうち、蒸気圧、毒性、扱いやすさなど
の面から、ジフェニルメタンジイソシアネートおよびそ
の変性物(液状変性物、2量体、3量体など)が好まし
い。
は、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートの液
状変成物、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、これらのイソシアネート化合物の
2量体および3量体などがあげられる。これらのイソシ
アネート化合物のうち、蒸気圧、毒性、扱いやすさなど
の面から、ジフェニルメタンジイソシアネートおよびそ
の変性物(液状変性物、2量体、3量体など)が好まし
い。
【0017】次に、分子中にイソシアネート基を有する
ポリウレタン系プレポリマー(b)とは、一般に、ポリ
オールおよび上記イソシアネート化合物を反応させて得
られるものである。上記ポリオールとは、2個以上の水
酸基を有する樹脂をいうが、水酸基の替わりに、イソシ
アネート基と反応可能な官能基、例えば、カルボキシル
基、アミノ基、メルカプト基などの活性水素を有する基
を有しても良い。上記ポリオールは、特に限定するもの
ではなく、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール、ポリアルキレンポリオール、ひまし油
系ポリオールなどがあげられる。
ポリウレタン系プレポリマー(b)とは、一般に、ポリ
オールおよび上記イソシアネート化合物を反応させて得
られるものである。上記ポリオールとは、2個以上の水
酸基を有する樹脂をいうが、水酸基の替わりに、イソシ
アネート基と反応可能な官能基、例えば、カルボキシル
基、アミノ基、メルカプト基などの活性水素を有する基
を有しても良い。上記ポリオールは、特に限定するもの
ではなく、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール、ポリアルキレンポリオール、ひまし油
系ポリオールなどがあげられる。
【0018】更に、上記常温で硬化可能な硬化剤成分
(B)としてイソシアネート系化合物を用いた場合、熱
硬化性樹脂成分(A)としては、イソシアネート基と反
応可能な活性水素を分子中に有するエポキシ樹脂やその
変性エポキシ樹脂を含有することが好ましい。また、エ
ポキシ樹脂やその変性エポキシ樹脂と上記ポリオール化
合物を併用してもよい。
(B)としてイソシアネート系化合物を用いた場合、熱
硬化性樹脂成分(A)としては、イソシアネート基と反
応可能な活性水素を分子中に有するエポキシ樹脂やその
変性エポキシ樹脂を含有することが好ましい。また、エ
ポキシ樹脂やその変性エポキシ樹脂と上記ポリオール化
合物を併用してもよい。
【0019】本発明に用いられ得る、潜在性硬化剤成分
(C)としては、加熱(80〜200℃)により硬化作
用を発揮する加熱活性硬化剤があげられる。この硬化剤
としては、例えば、エポキシ樹脂の硬化剤として、ジシ
アンジアミド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、フェノール、各種の酸あるいは酸無水物、ポリアミ
ド等があげられる。そして、上記熱硬化性樹脂には、硬
化促進剤を配合してもよい。この硬化促進剤成分として
は、2−n−ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾー
ル誘導体、イソフタル酸またはアジピン酸ジヒドラジ
ド、グアニジン系、N,N−ジアルキルチオ尿素誘導体
等が用いられる。これら硬化剤および硬化促進剤の使用
量は、例えば、エポキシ樹脂100重量部(以下「部」
と略す)に対し、上記硬化剤が3〜30部、硬化促進剤
が10部以下である。
(C)としては、加熱(80〜200℃)により硬化作
用を発揮する加熱活性硬化剤があげられる。この硬化剤
としては、例えば、エポキシ樹脂の硬化剤として、ジシ
アンジアミド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、フェノール、各種の酸あるいは酸無水物、ポリアミ
ド等があげられる。そして、上記熱硬化性樹脂には、硬
化促進剤を配合してもよい。この硬化促進剤成分として
は、2−n−ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾー
ル誘導体、イソフタル酸またはアジピン酸ジヒドラジ
ド、グアニジン系、N,N−ジアルキルチオ尿素誘導体
等が用いられる。これら硬化剤および硬化促進剤の使用
量は、例えば、エポキシ樹脂100重量部(以下「部」
と略す)に対し、上記硬化剤が3〜30部、硬化促進剤
が10部以下である。
【0020】本発明に用いられ得る、有機系発泡剤成分
(D)としては、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾ
ビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジニトロソペ
ンタメチレンテトラミンのようなニトロソ化合物、パラ
トルエンスルホニルヒドラジド、4,4’−オキシベン
ゼンスルホニルヒドラジド等のヒドラジド系化合物等が
あげられる。これらの有機系発泡剤は、単独あるいは2
種類以上併用することができる。熱硬化形発泡性シール
材組成物の保存性や安定性の見地から、分解発泡温度が
80℃以上のものが好ましい。また、この有機系発泡剤
の配合量は、上記熱硬化性樹脂成分(A)100部に対
し、1〜20部、好ましくは、2〜10部である。上記
発泡剤の配合量が、1部未満であると、発泡不足とな
り、中空体を均一に充填できなくなるおそれがあり、逆
に20部を越えて配合すると得られる硬化樹脂組成物が
発泡過剰となり、補強性が低下する傾向がみられるから
である。
(D)としては、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾ
ビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジニトロソペ
ンタメチレンテトラミンのようなニトロソ化合物、パラ
トルエンスルホニルヒドラジド、4,4’−オキシベン
ゼンスルホニルヒドラジド等のヒドラジド系化合物等が
あげられる。これらの有機系発泡剤は、単独あるいは2
種類以上併用することができる。熱硬化形発泡性シール
材組成物の保存性や安定性の見地から、分解発泡温度が
80℃以上のものが好ましい。また、この有機系発泡剤
の配合量は、上記熱硬化性樹脂成分(A)100部に対
し、1〜20部、好ましくは、2〜10部である。上記
発泡剤の配合量が、1部未満であると、発泡不足とな
り、中空体を均一に充填できなくなるおそれがあり、逆
に20部を越えて配合すると得られる硬化樹脂組成物が
発泡過剰となり、補強性が低下する傾向がみられるから
である。
【0021】上記有機系発泡剤成分(D)には、発泡助
剤を併用してもよい。この発泡助剤としては、亜鉛華等
の無機発泡助剤、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、尿素
化合物があげられる。
剤を併用してもよい。この発泡助剤としては、亜鉛華等
の無機発泡助剤、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、尿素
化合物があげられる。
【0022】また、必要に応じて、無機充填剤やチキソ
性付与剤等を用いることもできる。無機充填剤は、主と
して増量剤として機能し、例えば、炭酸カルシウム、珪
石粉、硫酸バリウムなどを従来と同様に用いることがで
きる。また、チキソ性付与剤としては、例えば、アエロ
ジル、アスベスト繊維、有機ベントナイトなどがあげら
れる。
性付与剤等を用いることもできる。無機充填剤は、主と
して増量剤として機能し、例えば、炭酸カルシウム、珪
石粉、硫酸バリウムなどを従来と同様に用いることがで
きる。また、チキソ性付与剤としては、例えば、アエロ
ジル、アスベスト繊維、有機ベントナイトなどがあげら
れる。
【0023】つぎに、上記組成物は、加熱混合釜等の混
合機あるいは混練機を用いて均一な組成物とする。この
際の温度は組成により異なるが、発泡剤の分解を抑制す
るため80℃以下、好ましくは60℃以下とする。混合
終了後の粘度は、流動性のある状態である100,00
0mPa・s以下、好ましくは30,000mPa・s
以下となるように調節し、直ちに所定形状の容器に注入
される。そのまま常温あるいは発泡剤の分解を抑制する
ために80℃以下の低温で加熱することにより硬化させ
ると、所定形状に成形されたシール材が得られる。
合機あるいは混練機を用いて均一な組成物とする。この
際の温度は組成により異なるが、発泡剤の分解を抑制す
るため80℃以下、好ましくは60℃以下とする。混合
終了後の粘度は、流動性のある状態である100,00
0mPa・s以下、好ましくは30,000mPa・s
以下となるように調節し、直ちに所定形状の容器に注入
される。そのまま常温あるいは発泡剤の分解を抑制する
ために80℃以下の低温で加熱することにより硬化させ
ると、所定形状に成形されたシール材が得られる。
【0024】ここで上記容器とは、特に限定するもので
はなく、一般的なプラスチック等の容器でよい。例え
ば、プラスチック容器の肉厚は0.2〜1.0mm厚の
成形品でよい。これによってシール材を取り出す際、容
器を変形させれば取り出しが容易になる。容器の蓋は、
同様な材質を用いて密着させるが、作業性を考慮して、
蓋を使用せずに容器の外側(主として底部)も離型処理
して、重ねて保管できる様にすることもできる。容器の
材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレートを用いる。その製法は、予め離型
処理を施したこれらのシートより、真空成形、プレス成
形により得るのが好適である。
はなく、一般的なプラスチック等の容器でよい。例え
ば、プラスチック容器の肉厚は0.2〜1.0mm厚の
成形品でよい。これによってシール材を取り出す際、容
器を変形させれば取り出しが容易になる。容器の蓋は、
同様な材質を用いて密着させるが、作業性を考慮して、
蓋を使用せずに容器の外側(主として底部)も離型処理
して、重ねて保管できる様にすることもできる。容器の
材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレートを用いる。その製法は、予め離型
処理を施したこれらのシートより、真空成形、プレス成
形により得るのが好適である。
【0025】このようにして得られた、成形された熱硬
化形発泡性シール材組成物は、次のようにして使用され
る。すなわち、自動車等の中空体部品を構成する一対の
対向表面の一方に貼着される。そして、所定の温度(通
常、100℃以上)に加熱すると、含有される熱硬化性
樹脂成分(A)と潜在性硬化剤成分(C)による硬化反
応と、有機系発泡剤成分(D)による発泡とにより、該
組成物が硬化および発泡膨張して、上記中空体を均一に
隙間なく充填するようになる。このようにして、自動車
等の中空体部品において、その構造強度を向上させるこ
とができるようになる。発泡前のシール材の比重は1.
0〜1.5で、発泡後は0.1〜0.8程度になる。
化形発泡性シール材組成物は、次のようにして使用され
る。すなわち、自動車等の中空体部品を構成する一対の
対向表面の一方に貼着される。そして、所定の温度(通
常、100℃以上)に加熱すると、含有される熱硬化性
樹脂成分(A)と潜在性硬化剤成分(C)による硬化反
応と、有機系発泡剤成分(D)による発泡とにより、該
組成物が硬化および発泡膨張して、上記中空体を均一に
隙間なく充填するようになる。このようにして、自動車
等の中空体部品において、その構造強度を向上させるこ
とができるようになる。発泡前のシール材の比重は1.
0〜1.5で、発泡後は0.1〜0.8程度になる。
【0026】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0027】
【実施例1】熱硬化性樹脂成分(A)として、ビスフェ
ノールA型液状エポキシ樹脂(エピコート#828、油
化シェル社製)60部と、ビスフェノールA型固形エポ
キシ樹脂(エピコート#1004、油化シェル社製)4
0部とを準備し、混合釜にて融解混合した。そして、こ
の融解混合物(A)100部に対し、有機系発泡剤成分
(D)として、ヒドラジド系発泡剤5部、潜在性硬化剤
成分(C)として、ジシアンジアミド5部を混合し、こ
れらをミキシングロールを用いて混練し、その後、常温
で硬化可能な硬化剤成分(B)の硬化剤として、ジフェ
ニルメタンジイソシアネートの変性物であるポリメリッ
クMDI(住友バイエルウレタン社製、スミジュール4
4V−20)5部を混合機にて均一に混合した。得られ
た組成物の粘度は、30℃で20,000mPa・sで
あった。これを、所定形状に真空成形した肉厚0.5m
mのポリプロピレン製容器に流し込み、常温で2時間以
上放置し、厚み20mmの熱硬化形発泡性シール材組成
物を作成した。
ノールA型液状エポキシ樹脂(エピコート#828、油
化シェル社製)60部と、ビスフェノールA型固形エポ
キシ樹脂(エピコート#1004、油化シェル社製)4
0部とを準備し、混合釜にて融解混合した。そして、こ
の融解混合物(A)100部に対し、有機系発泡剤成分
(D)として、ヒドラジド系発泡剤5部、潜在性硬化剤
成分(C)として、ジシアンジアミド5部を混合し、こ
れらをミキシングロールを用いて混練し、その後、常温
で硬化可能な硬化剤成分(B)の硬化剤として、ジフェ
ニルメタンジイソシアネートの変性物であるポリメリッ
クMDI(住友バイエルウレタン社製、スミジュール4
4V−20)5部を混合機にて均一に混合した。得られ
た組成物の粘度は、30℃で20,000mPa・sで
あった。これを、所定形状に真空成形した肉厚0.5m
mのポリプロピレン製容器に流し込み、常温で2時間以
上放置し、厚み20mmの熱硬化形発泡性シール材組成
物を作成した。
【0028】
【実施例2】実施例1のビスフェノールA型固形エポキ
シ樹脂の替わりに、ポリオールであるポリプロピレング
リコール(三洋化成社製、サンニックスPP−100
0)を用い、下記の表1に示す割合で配合し、実施例1
と同様にして熱硬化形発泡性シール材組成物を作成し
た。
シ樹脂の替わりに、ポリオールであるポリプロピレング
リコール(三洋化成社製、サンニックスPP−100
0)を用い、下記の表1に示す割合で配合し、実施例1
と同様にして熱硬化形発泡性シール材組成物を作成し
た。
【0029】
【実施例3】実施例1のポリメリックMDIの替わり
に、ポリウレタン系プレポリマーを用いた。上記ポリウ
レタン系プレポリマーは、ポリプロピレングリコール
(三洋化成社製、サンニックスPP−1000)100
部に、ポリメリックMDI(住友バイエルウレタン社
製、スミジュール44V−20)64部を加え、80℃
で4時間反応させてイソシアネート7重量%のウレタン
プレポリマーを得た。そして、下記の表1に示す割合で
配合し、実施例1と同様にして熱硬化形発泡性シール材
組成物を作成した。
に、ポリウレタン系プレポリマーを用いた。上記ポリウ
レタン系プレポリマーは、ポリプロピレングリコール
(三洋化成社製、サンニックスPP−1000)100
部に、ポリメリックMDI(住友バイエルウレタン社
製、スミジュール44V−20)64部を加え、80℃
で4時間反応させてイソシアネート7重量%のウレタン
プレポリマーを得た。そして、下記の表1に示す割合で
配合し、実施例1と同様にして熱硬化形発泡性シール材
組成物を作成した。
【実施例4〜5】下記の表1に示す材料を同表に示す割
合で配合し、実施例1と同様にして熱硬化形発泡性シー
ル材組成物を作成した。
合で配合し、実施例1と同様にして熱硬化形発泡性シー
ル材組成物を作成した。
【0030】
【比較例1】下記の表2に示す材料を同表に示す割合で
配合し、実施例1と同様にして熱硬化形発泡性シール材
組成物を作成した。なお、常温で硬化可能な硬化剤成分
(B)を配合しなかった。
配合し、実施例1と同様にして熱硬化形発泡性シール材
組成物を作成した。なお、常温で硬化可能な硬化剤成分
(B)を配合しなかった。
【0031】
【比較例2】前述した従来のシート状の熱硬化発泡性樹
脂組成物として、下記の表3に示す材料を同表に示す割
合で配合した。ここで、合成ゴムとしてスチレン−ブタ
ジエン−ゴム(SBR)、上記合成ゴムの加硫剤として
テトラメチルチウラムジスルフィド(TT)、加硫促進
剤としてN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド(CZ)、軟化剤としてアロマティック
系オイル、無機充填剤として炭酸カルシウムを用いた。
これらを混合機や混練機を用いて均一に混合したのち、
離型紙を介してプレスし、20mmのシートを作成し
た。このシートを実施例と同様な所定形状に打ち抜き、
成形品を得た。
脂組成物として、下記の表3に示す材料を同表に示す割
合で配合した。ここで、合成ゴムとしてスチレン−ブタ
ジエン−ゴム(SBR)、上記合成ゴムの加硫剤として
テトラメチルチウラムジスルフィド(TT)、加硫促進
剤としてN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド(CZ)、軟化剤としてアロマティック
系オイル、無機充填剤として炭酸カルシウムを用いた。
これらを混合機や混練機を用いて均一に混合したのち、
離型紙を介してプレスし、20mmのシートを作成し
た。このシートを実施例と同様な所定形状に打ち抜き、
成形品を得た。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】実施例品1〜5、比較例品1〜2につい
て、粘度、成形性、液だれ性、硬化樹脂組成物比重、発
泡状態、圧縮強さを測定した。なお、上記各種試験は、
以下に示す方法により行った。
て、粘度、成形性、液だれ性、硬化樹脂組成物比重、発
泡状態、圧縮強さを測定した。なお、上記各種試験は、
以下に示す方法により行った。
【0036】[粘度]実施例1〜5および比較例1は、
該組成物を均一に混合後、直ちにB型回転粘度計にて粘
度を測定した。比較例2については、粘度が高く、測定
不可能であった。
該組成物を均一に混合後、直ちにB型回転粘度計にて粘
度を測定した。比較例2については、粘度が高く、測定
不可能であった。
【0037】[成形性]実施例1〜5および比較例1
は、所定形状の容器に、該組成物を注入し、常温で2時
間以上放置した。その後、上記容器から該組成物を取り
出し、所定形状の保持状態を目視観察した。そして、所
定形状が保持されているものを○、保持されていないも
のを×で示した。比較例2については、離型紙を介した
シート状組成物を所定形状に打ち抜き加工し、同様に評
価を行った。
は、所定形状の容器に、該組成物を注入し、常温で2時
間以上放置した。その後、上記容器から該組成物を取り
出し、所定形状の保持状態を目視観察した。そして、所
定形状が保持されているものを○、保持されていないも
のを×で示した。比較例2については、離型紙を介した
シート状組成物を所定形状に打ち抜き加工し、同様に評
価を行った。
【0038】[液だれ性]起立状態の鋼板表面に、上記
成形品を貼着し、170℃のオーブンで30分加熱処理
した後、オーブンから取り出し、成形品の状態を目視観
察し、液だれのないものを○、液だれのあるものを×と
した。
成形品を貼着し、170℃のオーブンで30分加熱処理
した後、オーブンから取り出し、成形品の状態を目視観
察し、液だれのないものを○、液だれのあるものを×と
した。
【0039】[硬化樹脂組成物比重]幅×奥行き×高さ
=40×40×100mmサイズの容器中に、該成形品
を挿入し、170℃のオーブンで30分加熱処理した
後、容器をはずし、硬化樹脂組成物を得た。この硬化樹
脂組成物の比重は、水置換法にて算出した。
=40×40×100mmサイズの容器中に、該成形品
を挿入し、170℃のオーブンで30分加熱処理した
後、容器をはずし、硬化樹脂組成物を得た。この硬化樹
脂組成物の比重は、水置換法にて算出した。
【0040】[発泡状態]上記、硬化樹脂組成物比重の
試験片を目視観察し、均一に発泡しているものを○、不
均一に発泡しているものを×とした。
試験片を目視観察し、均一に発泡しているものを○、不
均一に発泡しているものを×とした。
【0041】[圧縮強さ]上記、硬化樹脂組成物比重の
試験片を、高さ40mmに切断し、40×40×40m
mのブロックを試験片とした。その後、圧縮試験機を用
い、20℃雰囲気中にて、圧縮速度10mm/分で試験
片を圧縮し、その時の最大荷重より、庄縮強さを算出し
た。
試験片を、高さ40mmに切断し、40×40×40m
mのブロックを試験片とした。その後、圧縮試験機を用
い、20℃雰囲気中にて、圧縮速度10mm/分で試験
片を圧縮し、その時の最大荷重より、庄縮強さを算出し
た。
【0042】表1より、全実施例品の組成物は、所定形
状の容器に注入された後、常温で硬化し凝集力が発現す
るため、所定形状にマッチングした、寸法精度の高い成
形品が得られ、容器から取り出した後も、所定形状を保
持していた。更に、上記成形品は、流動性がないため、
液だれも見られなかった。次に、170℃で30分加熱
処理することで、発泡、硬化し、比重が小さく、且つ圧
縮強さの高い硬化樹脂組成物が得られた。これに対し、
比較例1では、常温で硬化可能な硬化剤が配合されてい
ないため、常温で硬化せず、成形品が得られなかった。
また、凝集力が低く、溶融粘度が低いことから、170
℃で30分加熱処理を行った際、発泡剤から分解して発
生したガスを捕獲できず、良好な発泡性は得られなかっ
た。また、比較例2では、20mmのシートを打ち抜き
加工する際、打ち抜き歯に付着し、所定形状の寸法の成
形品を得ることができなかった。
状の容器に注入された後、常温で硬化し凝集力が発現す
るため、所定形状にマッチングした、寸法精度の高い成
形品が得られ、容器から取り出した後も、所定形状を保
持していた。更に、上記成形品は、流動性がないため、
液だれも見られなかった。次に、170℃で30分加熱
処理することで、発泡、硬化し、比重が小さく、且つ圧
縮強さの高い硬化樹脂組成物が得られた。これに対し、
比較例1では、常温で硬化可能な硬化剤が配合されてい
ないため、常温で硬化せず、成形品が得られなかった。
また、凝集力が低く、溶融粘度が低いことから、170
℃で30分加熱処理を行った際、発泡剤から分解して発
生したガスを捕獲できず、良好な発泡性は得られなかっ
た。また、比較例2では、20mmのシートを打ち抜き
加工する際、打ち抜き歯に付着し、所定形状の寸法の成
形品を得ることができなかった。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱硬化形発泡性
シール材組成物は、塗工の際の液だれが発生せず、用途
に応じて全く任意形状に作成でき、中空体の細部まで均
一に充填し、上記中空体の構造強度を向上させることが
可能となる。
シール材組成物は、塗工の際の液だれが発生せず、用途
に応じて全く任意形状に作成でき、中空体の細部まで均
一に充填し、上記中空体の構造強度を向上させることが
可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 18/58 C08L 87/00 C08L 87/00 C09K 3/10 D C09K 3/10 B29C 67/22 //(C08G 18/40 101:00) B29K 75:00 105:04 C08L 75:04
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)熱硬化性樹脂成分、(B)常温で
硬化可能な硬化剤成分、(C)潜在性硬化剤成分、
(D)有機系発泡剤成分を含有する組成物であって、該
組成物を、常温あるいは加熱での硬化により所定形状に
成形し、その後この成形された成形体を所定の中空体に
充填した後、加熱して発泡、硬化させる2段階の硬化反
応から成ることを特徴とする熱硬化形発泡性シール材組
成物および成形方法。 - 【請求項2】 成形法が、所定形状の容器に流し込むこ
とを特徴とする請求項1記載の熱硬化形発泡性シール材
組成物および成形方法。 - 【請求項3】 上記(B)成分の常温で硬化可能な硬化
剤成分が、イソシアネート系化合物である事を特徴とす
る請求項1および請求項2記載の熱硬化形発泡性シール
材組成物および成形方法。 - 【請求項4】 上記(A)成分の熱硬化性樹脂が、活性
水素を有するエポキシ樹脂を含有する事を特徴とする請
求項1、請求項2および請求項3記載の熱硬化形発泡性
シール材組成物および成形方法。 - 【請求項5】 上記(A)成分の熱硬化性樹脂が、エポ
キシ樹脂にポリオール化合物を含有させたものである事
を特徴とする請求項1、請求項2および請求項3記載の
熱硬化形発泡性シール材組成物および成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9309144A JPH11106544A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 熱硬化形発泡性シール材組成物および成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9309144A JPH11106544A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 熱硬化形発泡性シール材組成物および成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11106544A true JPH11106544A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17989445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9309144A Pending JPH11106544A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 熱硬化形発泡性シール材組成物および成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11106544A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007050658A1 (en) * | 2005-10-25 | 2007-05-03 | Zephyros, Inc. | Shaped expandable material |
JP2008133395A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ウレタン接着剤組成物 |
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US9096039B2 (en) | 2010-03-04 | 2015-08-04 | Zephyros, Inc. | Structural composite laminates |
US9427902B2 (en) | 2009-09-15 | 2016-08-30 | Zephyros, Inc. | Cavity filling |
US10457840B2 (en) | 2010-09-30 | 2019-10-29 | Zephyros, Inc. | Foamed adhesive |
US10577522B2 (en) | 2013-07-26 | 2020-03-03 | Zephyros, Inc. | Thermosetting adhesive films including a fibrous carrier |
WO2021061263A1 (en) * | 2019-09-23 | 2021-04-01 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Curable compositions |
US11028220B2 (en) | 2014-10-10 | 2021-06-08 | Zephyros, Inc. | Relating to structural adhesives |
CN113999368A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-01 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种聚氨酯抛光垫及其制备方法 |
US11248145B2 (en) | 2008-04-09 | 2022-02-15 | Zephyros, Inc. | Structural adhesives |
-
1997
- 1997-10-07 JP JP9309144A patent/JPH11106544A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009513393A (ja) * | 2005-10-25 | 2009-04-02 | ゼフィロス インコーポレイテッド | 成形された膨張可能な材料 |
CN102862255A (zh) * | 2005-10-25 | 2013-01-09 | 泽菲罗斯公司 | 成形的可膨胀材料 |
JP2013116636A (ja) * | 2005-10-25 | 2013-06-13 | Zephyros Inc | 成形された膨張可能な材料 |
US8475694B2 (en) | 2005-10-25 | 2013-07-02 | Zephyros, Inc. | Shaped expandable material |
US8771564B2 (en) | 2005-10-25 | 2014-07-08 | Zephyros, Inc. | Shaped expandable material |
CN102862255B (zh) * | 2005-10-25 | 2015-02-11 | 泽菲罗斯公司 | 成形的可膨胀材料 |
JP2008133395A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ウレタン接着剤組成物 |
US11667813B2 (en) | 2008-04-09 | 2023-06-06 | Zephyros, Inc. | Structural adhesives |
US11248145B2 (en) | 2008-04-09 | 2022-02-15 | Zephyros, Inc. | Structural adhesives |
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US10577522B2 (en) | 2013-07-26 | 2020-03-03 | Zephyros, Inc. | Thermosetting adhesive films including a fibrous carrier |
US10577523B2 (en) | 2013-07-26 | 2020-03-03 | Zephyros, Inc. | Relating to thermosetting adhesive films |
US11873428B2 (en) | 2013-07-26 | 2024-01-16 | Zephyros, Inc. | Thermosetting adhesive films |
US11028220B2 (en) | 2014-10-10 | 2021-06-08 | Zephyros, Inc. | Relating to structural adhesives |
WO2021061263A1 (en) * | 2019-09-23 | 2021-04-01 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Curable compositions |
CN113999368A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-01 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种聚氨酯抛光垫及其制备方法 |
CN113999368B (zh) * | 2021-11-05 | 2022-11-11 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种聚氨酯抛光垫及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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