JPH11104630A - 紫外線殺菌装置 - Google Patents
紫外線殺菌装置Info
- Publication number
- JPH11104630A JPH11104630A JP26681097A JP26681097A JPH11104630A JP H11104630 A JPH11104630 A JP H11104630A JP 26681097 A JP26681097 A JP 26681097A JP 26681097 A JP26681097 A JP 26681097A JP H11104630 A JPH11104630 A JP H11104630A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- ultraviolet
- ring structure
- aliphatic ring
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Physical Water Treatments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】紫外線により水中の微生物を殺菌又は減菌させ
る紫外線殺菌装置において、長時間使用しても紫外線照
射が妨げられず、浄化作用がほとんど減衰しない紫外線
殺菌装置を得る。 【解決手段】紫外線ランプ1の照射部表面3に含フッ素
脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成し、紫外線ラ
ンプ1からの出射される紫外線を水に照射し、紫外線に
より水中の微生物を殺菌する。
る紫外線殺菌装置において、長時間使用しても紫外線照
射が妨げられず、浄化作用がほとんど減衰しない紫外線
殺菌装置を得る。 【解決手段】紫外線ランプ1の照射部表面3に含フッ素
脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成し、紫外線ラ
ンプ1からの出射される紫外線を水に照射し、紫外線に
より水中の微生物を殺菌する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を照射して
浴水、プール用水、養魚用水等の水を浄化するのに適し
た紫外線殺菌装置に関する。
浴水、プール用水、養魚用水等の水を浄化するのに適し
た紫外線殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一日中40℃程度の水温を維持しいつで
も入浴できる風呂として、いわゆる24時間風呂が知ら
れている。24時間風呂では浴槽内の浴水が微生物が増
殖しやすい水温に継続して維持されるため、大腸菌、レ
ジオネラ菌等の有害な細菌が浴水内で増殖する問題があ
った。この問題を解決するために、紫外線ランプを浴槽
とは別に設けられた浴水の循環系に設置し、この循環系
内で微生物を殺菌又は減菌させる装置が既に実用に供さ
れている。
も入浴できる風呂として、いわゆる24時間風呂が知ら
れている。24時間風呂では浴槽内の浴水が微生物が増
殖しやすい水温に継続して維持されるため、大腸菌、レ
ジオネラ菌等の有害な細菌が浴水内で増殖する問題があ
った。この問題を解決するために、紫外線ランプを浴槽
とは別に設けられた浴水の循環系に設置し、この循環系
内で微生物を殺菌又は減菌させる装置が既に実用に供さ
れている。
【0003】しかし、このような装置では、紫外線ラン
プの一部又は全部が浴水内にあるために、紫外線ランプ
の照射部表面にスケール(付着した固体またはペースト
状もしくはグリース状の高粘度の付着物質)が付着し、
紫外線照射量が半年程度で半減する問題があった。プー
ル用水、養魚用水等の水の浄化に使用される紫外線殺菌
装置についても同様な問題があった。
プの一部又は全部が浴水内にあるために、紫外線ランプ
の照射部表面にスケール(付着した固体またはペースト
状もしくはグリース状の高粘度の付着物質)が付着し、
紫外線照射量が半年程度で半減する問題があった。プー
ル用水、養魚用水等の水の浄化に使用される紫外線殺菌
装置についても同様な問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記課題を解決する紫外線殺菌装置の提供を目的とする。
記課題を解決する紫外線殺菌装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、紫外線ランプ
から出射される紫外線を水に照射し、紫外線により水中
の微生物を殺菌又は減菌させる紫外線殺菌装置におい
て、紫外線ランプの照射部表面に含フッ素脂肪族環構造
を有するポリマーの層を形成することを特徴とする紫外
線殺菌装置を提供する。また、前記ポリマーが主鎖に含
フッ素脂肪族環構造を有するポリマーである上記紫外線
殺菌装置、及び、前記ポリマーの層の厚さが0.5〜1
0μmである上記紫外線殺菌装置を提供する。
から出射される紫外線を水に照射し、紫外線により水中
の微生物を殺菌又は減菌させる紫外線殺菌装置におい
て、紫外線ランプの照射部表面に含フッ素脂肪族環構造
を有するポリマーの層を形成することを特徴とする紫外
線殺菌装置を提供する。また、前記ポリマーが主鎖に含
フッ素脂肪族環構造を有するポリマーである上記紫外線
殺菌装置、及び、前記ポリマーの層の厚さが0.5〜1
0μmである上記紫外線殺菌装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の紫外線殺菌装置の
代表例を示す構成図である。図1において、1は紫外線
ランプ、2は紫外線ランプ1のコネクタ部、3は紫外線
ランプ1の照射部表面、4は紫外線殺菌装置の円柱状の
ケースの内側面、Lは紫外線ランプ1の照射部の長さ、
Dは紫外線ランプ1の照射部表面3とケースの内側面4
との間隔である。
代表例を示す構成図である。図1において、1は紫外線
ランプ、2は紫外線ランプ1のコネクタ部、3は紫外線
ランプ1の照射部表面、4は紫外線殺菌装置の円柱状の
ケースの内側面、Lは紫外線ランプ1の照射部の長さ、
Dは紫外線ランプ1の照射部表面3とケースの内側面4
との間隔である。
【0007】紫外線ランプ1の照射部表面3には含フッ
素脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成する。含フ
ッ素脂肪族環構造を有するポリマーとしては従来より公
知又は周知のものを含めて広範囲にわたり採用できる。
含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーとしては、含フ
ッ素脂肪族環構造を主鎖に有するモノマーを重合して得
られるものや、2つ以上の重合性二重結合を有する含フ
ッ素モノマーを環化重合して得られる主鎖に含フッ素脂
肪族環構造を有するポリマーが好適である。
素脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成する。含フ
ッ素脂肪族環構造を有するポリマーとしては従来より公
知又は周知のものを含めて広範囲にわたり採用できる。
含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーとしては、含フ
ッ素脂肪族環構造を主鎖に有するモノマーを重合して得
られるものや、2つ以上の重合性二重結合を有する含フ
ッ素モノマーを環化重合して得られる主鎖に含フッ素脂
肪族環構造を有するポリマーが好適である。
【0008】含フッ素脂肪族環構造を有するモノマーを
重合して得られる、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有す
るポリマーは、特公昭63−18964等により知られ
ている。すなわち、ペルフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)等の含フッ素環構造を有するモ
ノマーを単独重合することにより、又は、該モノマーと
テトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モノマー
とを共重合することにより得られる。
重合して得られる、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有す
るポリマーは、特公昭63−18964等により知られ
ている。すなわち、ペルフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)等の含フッ素環構造を有するモ
ノマーを単独重合することにより、又は、該モノマーと
テトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モノマー
とを共重合することにより得られる。
【0009】また、2つ以上の重合性二重結合を有する
含フッ素モノマーを環化重合して得られる、主鎖に含フ
ッ素脂肪族環構造を有するポリマーは、特開昭63−2
38111号や特開昭63−238115号等により知
られている。すなわち、1,1,2,4,4,5,5−
ヘプタフルオロ−3−オキサ−1,6−ヘプタジエン、
ペルフルオロ(アリルビニルエーテル)、ペルフルオロ
(ブテニルビニルエーテル)等のモノマー環化重合する
ことにより、又は、これらモノマーとテトラフルオロエ
チレンなどのラジカル重合性モノマーとを共重合するこ
とにより得られる。
含フッ素モノマーを環化重合して得られる、主鎖に含フ
ッ素脂肪族環構造を有するポリマーは、特開昭63−2
38111号や特開昭63−238115号等により知
られている。すなわち、1,1,2,4,4,5,5−
ヘプタフルオロ−3−オキサ−1,6−ヘプタジエン、
ペルフルオロ(アリルビニルエーテル)、ペルフルオロ
(ブテニルビニルエーテル)等のモノマー環化重合する
ことにより、又は、これらモノマーとテトラフルオロエ
チレンなどのラジカル重合性モノマーとを共重合するこ
とにより得られる。
【0010】また、ペルフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)等の含フッ素脂肪族環構造を有
するモノマーとペルフルオロ(アリルビニルエーテル)
やペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)等の2つ以
上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーを共重合
して得られるポリマーでもよい。
1,3−ジオキソール)等の含フッ素脂肪族環構造を有
するモノマーとペルフルオロ(アリルビニルエーテル)
やペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)等の2つ以
上の重合性二重結合を有する含フッ素モノマーを共重合
して得られるポリマーでもよい。
【0011】含フッ素脂肪族環構造を有するポリマー
は、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーが好
適であり、含フッ素脂肪族環構造を20%以上含有する
ものが透明性、機械的特性等の面から好ましい。上記ポ
リマーの層の厚さは0.5〜10μmであることが好ま
しい。この範囲内であると、スケールの付着が少なくか
つ紫外線透過率が高い。
は、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーが好
適であり、含フッ素脂肪族環構造を20%以上含有する
ものが透明性、機械的特性等の面から好ましい。上記ポ
リマーの層の厚さは0.5〜10μmであることが好ま
しい。この範囲内であると、スケールの付着が少なくか
つ紫外線透過率が高い。
【0012】紫外線ランプ1の照射部表面3に含フッ素
脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成する方法とし
ては特に限定されないが、通常行われているコーティン
グ又はラミネートの方法を適宜採用できる。例えば、該
ポリマーの溶液を塗布した後に溶媒を乾燥させて被覆せ
しめたり、該ポリマーのフィルムを通常の方法でラミネ
ートすることによって形成できる。
脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成する方法とし
ては特に限定されないが、通常行われているコーティン
グ又はラミネートの方法を適宜採用できる。例えば、該
ポリマーの溶液を塗布した後に溶媒を乾燥させて被覆せ
しめたり、該ポリマーのフィルムを通常の方法でラミネ
ートすることによって形成できる。
【0013】本発明において紫外線の波長は特に限定さ
れないが、有害な細菌の死滅又は減菌を効率的に果たす
には、紫外線の波長は160〜400nmが好ましく、
190〜280nmがより好ましい。図1に示すよう
に、図面下方に伸びる紫外線ランプ1は円柱状であり、
照射部表面3から紫外線を照射する。図1における矢印
は浴水の流れを示す。
れないが、有害な細菌の死滅又は減菌を効率的に果たす
には、紫外線の波長は160〜400nmが好ましく、
190〜280nmがより好ましい。図1に示すよう
に、図面下方に伸びる紫外線ランプ1は円柱状であり、
照射部表面3から紫外線を照射する。図1における矢印
は浴水の流れを示す。
【0014】
【実施例】図1に示す紫外線殺菌装置において、仕様諸
定数を以下にとおりとして実験した。 消費電力 =6.3W、 紫外線出力 =0.7W、 紫外線量最大の波長=253.7nm、 照射部の長さL =150mm、 照射部の直径 =20mm、 間隔D =5mm、 浴水流水量 =20リットル/分、 浴水温度 =40℃。
定数を以下にとおりとして実験した。 消費電力 =6.3W、 紫外線出力 =0.7W、 紫外線量最大の波長=253.7nm、 照射部の長さL =150mm、 照射部の直径 =20mm、 間隔D =5mm、 浴水流水量 =20リットル/分、 浴水温度 =40℃。
【0015】「例1(実施例)」1,1,2,4,4,
5,5−ヘプタフルオロ−3−オキサ−1,6−ヘプタ
ジエンの20g及びジクロロペンタフルオロエタン(以
下R225と略記する)の40gを窒素置換した三ツ口
フラスコに入れ、重合開始剤として(C3 F7 COO)
2 の20mgを加え、さらに系内を窒素置換した後に、
18℃で10時間重合した。その結果、ポリマーAを1
0g得た。ポリマーAはR225に溶解するポリマーで
あり、メタキシレンヘキサフルオリド中30℃での固有
粘度[η]は0.96dl/gであった。19F−NMR
および 1H−NMRにより、主鎖に含フッ素脂肪族環構
造を有するポリマーであることを確認した。ポリマーA
は無色透明であり、屈折率はガラス基板に近く、透過率
も高かった。
5,5−ヘプタフルオロ−3−オキサ−1,6−ヘプタ
ジエンの20g及びジクロロペンタフルオロエタン(以
下R225と略記する)の40gを窒素置換した三ツ口
フラスコに入れ、重合開始剤として(C3 F7 COO)
2 の20mgを加え、さらに系内を窒素置換した後に、
18℃で10時間重合した。その結果、ポリマーAを1
0g得た。ポリマーAはR225に溶解するポリマーで
あり、メタキシレンヘキサフルオリド中30℃での固有
粘度[η]は0.96dl/gであった。19F−NMR
および 1H−NMRにより、主鎖に含フッ素脂肪族環構
造を有するポリマーであることを確認した。ポリマーA
は無色透明であり、屈折率はガラス基板に近く、透過率
も高かった。
【0016】紫外線ランプ1の照射部表面3にポリマー
Aの溶液を塗布した後に溶媒を乾燥させて被覆し形成し
た。乾燥後のポリマーAの層の厚さは2.0μmとし
て、紫外線透過試験を行った。ポリマーAの層の形成直
後の、照射部表面3(照射部表面3に形成されたポリマ
ーAの層の表面)の紫外線強度は13430μW/cm
2 であった。空中にて紫外線を照射し始めてから300
0時間後の紫外線強度は13430μW/cm2 であ
り、紫外線透過率は減衰しなかった。
Aの溶液を塗布した後に溶媒を乾燥させて被覆し形成し
た。乾燥後のポリマーAの層の厚さは2.0μmとし
て、紫外線透過試験を行った。ポリマーAの層の形成直
後の、照射部表面3(照射部表面3に形成されたポリマ
ーAの層の表面)の紫外線強度は13430μW/cm
2 であった。空中にて紫外線を照射し始めてから300
0時間後の紫外線強度は13430μW/cm2 であ
り、紫外線透過率は減衰しなかった。
【0017】また、スケール付着試験を行った。ポリマ
ーAの層の形成直後に、紫外線殺菌装置に浴水を流し始
めた。当初、照射部表面3の紫外線強度は13430μ
W/cm2 であった。浴水を流し始めてから6ケ月後、
紫外線強度は12300μW/cm2 となり、スケール
は照射部表面3にほとんど付着しておらず、紫外線透過
率はほとんど減衰しなかった。
ーAの層の形成直後に、紫外線殺菌装置に浴水を流し始
めた。当初、照射部表面3の紫外線強度は13430μ
W/cm2 であった。浴水を流し始めてから6ケ月後、
紫外線強度は12300μW/cm2 となり、スケール
は照射部表面3にほとんど付着しておらず、紫外線透過
率はほとんど減衰しなかった。
【0018】「例2(実施例)」例1に使用したポリマ
ーAの層の厚さを0.5〜20μmの範囲で変化させて
例1と同様のスケール付着試験を行った。その結果(ポ
リマー層の厚さと紫外線透過率の特性)を図2に示す。
図2において、実線はポリマー形成直後の特性であり、
点線は上記条件にて浴水を流し始めてから6ケ月後の特
性である。図2において、矢印で示すポリマーAの層の
厚さの範囲は0.5〜10μmである。
ーAの層の厚さを0.5〜20μmの範囲で変化させて
例1と同様のスケール付着試験を行った。その結果(ポ
リマー層の厚さと紫外線透過率の特性)を図2に示す。
図2において、実線はポリマー形成直後の特性であり、
点線は上記条件にて浴水を流し始めてから6ケ月後の特
性である。図2において、矢印で示すポリマーAの層の
厚さの範囲は0.5〜10μmである。
【0019】「例3(比較例)」200℃、2000気
圧において、エチレンガスをラジカル反応により縮合重
合させて、比重0.920程度の低密度ポリエチレン
(LDPE)を得た。このLDPEを粉末状に加工して
充填させた流動槽の中に、紫外線ランプ1の照射部表面
3を150℃に加熱して浸漬させ、紫外線ランプ1の照
射部表面3にLDPEの層を厚さほぼ2μmに形成し
た。
圧において、エチレンガスをラジカル反応により縮合重
合させて、比重0.920程度の低密度ポリエチレン
(LDPE)を得た。このLDPEを粉末状に加工して
充填させた流動槽の中に、紫外線ランプ1の照射部表面
3を150℃に加熱して浸漬させ、紫外線ランプ1の照
射部表面3にLDPEの層を厚さほぼ2μmに形成し
た。
【0020】紫外線透過試験を行った。ポリマーの層の
形成直後、照射部表面3(照射部表面3に形成されたポ
リマーの表面)の紫外線強度は13260μW/cm2
であった。空中にて紫外線を照射し始めてから3000
時間後、紫外線強度は8760μW/cm2 となり、紫
外線透過率はかなり減衰した。
形成直後、照射部表面3(照射部表面3に形成されたポ
リマーの表面)の紫外線強度は13260μW/cm2
であった。空中にて紫外線を照射し始めてから3000
時間後、紫外線強度は8760μW/cm2 となり、紫
外線透過率はかなり減衰した。
【0021】「例4(比較例)」例3に使用したポリマ
ーの層を厚さ0.5〜20μmの範囲で変化させて例3
と同様のスケール付着試験を行った。その結果(ポリマ
ー層の厚さと紫外線透過率の特性)を図3に示す。図3
において、実線はポリマー層形成直後の特性であり、点
線は上記条件にて浴水を流し始めてから6箇月後の特性
である。
ーの層を厚さ0.5〜20μmの範囲で変化させて例3
と同様のスケール付着試験を行った。その結果(ポリマ
ー層の厚さと紫外線透過率の特性)を図3に示す。図3
において、実線はポリマー層形成直後の特性であり、点
線は上記条件にて浴水を流し始めてから6箇月後の特性
である。
【0022】
【発明の効果】本発明では紫外線殺菌装置に使用される
紫外線ランプの照射部表面に紫外線により紫外線透過率
が劣化しない含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーの
層を形成するため、長時間使用しても、このポリマーの
層により紫外線照射が妨げられず、かつ、紫外線ランプ
の照射部表面にスケールが付着しないため、このスケー
ルにより紫外線照射が妨げられず、浴水、プール用水、
養魚用水等の水の浄化に長時間使用しても浄化作用が減
衰することが少ない。
紫外線ランプの照射部表面に紫外線により紫外線透過率
が劣化しない含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーの
層を形成するため、長時間使用しても、このポリマーの
層により紫外線照射が妨げられず、かつ、紫外線ランプ
の照射部表面にスケールが付着しないため、このスケー
ルにより紫外線照射が妨げられず、浴水、プール用水、
養魚用水等の水の浄化に長時間使用しても浄化作用が減
衰することが少ない。
【図1】本発明の紫外線殺菌装置の代表例を示す構成図
【図2】例2におけるポリマーの層の厚さと紫外線透過
率の関係を示すグラフ
率の関係を示すグラフ
【図3】例3におけるポリマーの層の厚さと紫外線透過
率の関係を示すグラフ
率の関係を示すグラフ
1:紫外線ランプ 2:紫外線ランプ1のコネクタ部 3:紫外線ランプ1の照射部表面 4:紫外線殺菌装置の円柱状のケースの内側面 L:紫外線ランプ1の照射部の長さ D:紫外線ランプ1の照射部表面3とケースの内側面4
との間隔
との間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 悟 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】紫外線ランプから出射される紫外線を水に
照射し、紫外線により水中の微生物を殺菌又は減菌させ
る紫外線殺菌装置において、紫外線ランプの照射部表面
に含フッ素脂肪族環構造を有するポリマーの層を形成す
ることを特徴とする紫外線殺菌装置。 - 【請求項2】前記ポリマーが主鎖に含フッ素脂肪族環構
造を有するポリマーである請求項1記載の紫外線殺菌装
置。 - 【請求項3】前記ポリマーの層の厚さが0.5〜10μ
mである請求項1又は2記載の紫外線殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26681097A JPH11104630A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 紫外線殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26681097A JPH11104630A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 紫外線殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104630A true JPH11104630A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17435999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26681097A Pending JPH11104630A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 紫外線殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104630A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109068694A (zh) * | 2016-05-11 | 2018-12-21 | 鲁斯兰·弗拉迪米洛维奇·科勒法金 | 用紫外线辐射处理散装谷物的模块化装置 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26681097A patent/JPH11104630A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109068694A (zh) * | 2016-05-11 | 2018-12-21 | 鲁斯兰·弗拉迪米洛维奇·科勒法金 | 用紫外线辐射处理散装谷物的模块化装置 |
JP2019516367A (ja) * | 2016-05-11 | 2019-06-20 | ウラジミロヴィッチ クレヴァキン,ラスラン | 粉粒状の穀物製品用紫外線処理モジュールユニット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4038264A (en) | Hema copolymers having high oxygen permeability | |
US4229273A (en) | Method for preparing silicone graft copolymers | |
JPS63271410A (ja) | コンタクトレンズの親水化方法 | |
TW202466B (ja) | ||
US20190331851A1 (en) | Light guides with low refractive coating to be used in water | |
US20090169442A1 (en) | Anti-deposit coating on internal surfaces of an ultraviolet disinfection system | |
TW200832534A (en) | Method of cleaning UV irradiation chamber | |
JPH11104630A (ja) | 紫外線殺菌装置 | |
JP3125047B2 (ja) | 表面改質された高分子成形品の製造方法 | |
Pfluger et al. | Cross‐linking and degradation properties of plasma enhanced chemical vapor deposited poly (2‐hydroxyethyl methacrylate) | |
JP2005070243A (ja) | 光学材料のガラスコーティング方法 | |
CN208667169U (zh) | Uvc流体净化杀菌组件 | |
EP2943819B1 (en) | Silicone contact lens and method for manufacturing thereof | |
JPH05306346A (ja) | 親水性フッ素系フィルム | |
EP2678277B1 (fr) | Procede de depollution des fluides | |
JP2022069596A (ja) | 照射装置 | |
CN113802093A (zh) | 一种高透过率深紫外滤光片的制备方法 | |
JPS5910943B2 (ja) | ポリウレタン被覆ガラス表面のぬれ特性の改善方法 | |
JPH10249334A (ja) | 光照射装置の透光管の自動洗浄機構 | |
JP5719913B2 (ja) | 紫外線照射装置 | |
JP5537871B2 (ja) | 紫外線照射装置 | |
JP2935084B2 (ja) | 親水性フッ素系樹脂成型品 | |
JPH0248092A (ja) | 紫外線殺菌ランプの保護管 | |
JP2000103621A (ja) | 酸化チタン膜形成用加水分解ゾルおよび光触媒構造体 | |
JP2000126589A (ja) | 紫外線照射装置および光架橋グリコサミノグリカンの製造方法 |